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― アマラの世界 ―
[見知った気配を、感じたような気がした。
どれくらいぶりに意識を開いただろう]
――……。
[彼はどんな様子で此処へとやって来ただろうか。
そうして、もう一つの気配も]
まだ、世界は終わらない、か。
[けれどじきに。
私の世界は終わりを迎える事ができるかもしれない。
心残りはただ一つだけだったから]
【人】 博徒 プリシラ ね・・・何処に行こうか (0) 2010/06/09(Wed) 01時頃 |
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― アマラの世界 ―
[ふ、と。目を開けたような、そんな感覚。
死ぬ直前、心臓を貫かれた傷もそのままに。
けれど、そこに痛みは無くて。]
――……ワーニャさん。
[ここは、どこだろう。死んで、会えるとは思っておらず。
思わず彼女の名を呼ぶが。]
…すみません。神無、成せませんでした。
[それなのに、最後は薄っすら「楽になった」と。
そう、思った事。バツが悪くて、目を逸らすように。]
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[声のする方へと、視線を向ける。
その姿に、僅か目を細めた]
――ジュン。
[何かを言いかけて一度口元を結び、けれどもう一度]
ジュンは、ばかだ。
本当に、ばかだ。
[そんな姿になってまで、自分の理を成そうとしてくれたのか。
そう思うと、枯らしたはずの涙が滲みそうになった]
ごめん、な。
あの時、先に一人で死んで。
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【人】 博徒 プリシラ 服があるとこ (13) 2010/06/09(Wed) 02時頃 |
[二人を横目でちらりと見て、野暮なことはすまいとスルリとその場を後にする。
滅びを望んだもの達が強い絆に結ばれていたのも皮肉なものだが、それもまた縁なのだろう、と。]
[すっとその場からいなくなるアラカワの背を見送る。
滅びによって結ばれた絆は傍目からは奇妙な縁だったかもしれない。
10年前のあの日までは見ず知らずの他人だったというのに――]
【人】 博徒 プリシラ
(18) 2010/06/09(Wed) 02時半頃 |
【人】 博徒 プリシラ[その後、神社の中を探し回り。 (20) 2010/06/09(Wed) 03時頃 |
【人】 博徒 プリシラ[茶色いクマの着ぐるみを着て、戻った。 (21) 2010/06/09(Wed) 03時頃 |
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【人】 博徒 プリシラ ―― シナガワ ―― (42) 2010/06/09(Wed) 12時半頃 |
― アマラの世界 ―
[――……また、こうやって話す事ができるとは思って居なかった。したい事が出来なかった。その後悔はやはりあるのに、また嬉しいと思う気持ちもあって。久しぶりに、名を呼ばれれば。はい、と一つ、返事と共に瞬きを。]
二回も言いますか。酷いですね。
……でもまぁ、そうかも知れません。
流石に、あの状態で三人を相手にするのは厳しかった。
[神無」を成そうとした事、その事とは思わず。]
本当、もう少しまって頂ければ…。
[ごめん、と謝られ、そんな言葉がふと口をつく。]
――……謝る事はありませんよ。
貴女はあの時、ああしたかったのでしょう?
[なら、良いと。自分も、自分のしたいようにしたのだと。
逸らした視線を彼女に戻し。
――何故、また泣きそうな顔になっているのかと。少し困ったような様子で、眉を寄せた。]
墓荒らし へクターが姿を消すのは、視線で見送った。
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【人】 博徒 プリシラ[コール音が、続く。 (57) 2010/06/09(Wed) 13時半頃 |
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だって、ばかだから仕方ない。
[悪いのは自分だ、だからジュンは悪いのではなくて馬鹿なのだ。
こんな自分に付き合ってくれるだなんて本当に物好きだ。
そう思ったけれど]
三人を相手、って。
どうせ、律儀に私の事や神無の事を
どうこうして闘ったんだろう。
[ジュンが理由なしに喧嘩を吹っかけるとは思えない、と]
始まった勝負は、決着しなければならなかった。
だから、負けた私はあの時あのまま死ぬべきだった。
[それが死を受け入れた表向きの意味、しかし]
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でも、心のどこかで思っていたんだと思う。
――……これで楽になれる、って。
[こんな事を言えば、きっと怒られてしまう。
でも、怒って欲しかったのかもしれない。
だから、続けた]
理とは無関係な人を殺して。
ジュンにも先に死なないだなんて言って。
結局、理も成せずジュンの目の前で先に逝った。
[それが言葉だけを求めた契約だったとしても、
目の届かぬ場所で死んでいればせめて。
「生きている事」にはできたのに、と考えるの歪んでいるだろうか]
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なんだ。
ワーニャも御馬鹿さんなんじゃないですか。
[彼女の言葉を、全て聞いて。
ふ、と。少し、面白そうに目を細め。直接呼んだか、記憶は無い愛称で呼ぶ。]
――……先に、楽になっちゃって。
ずるいですよ。
[例え怒られるのを望まれていても。
最後、同じような気持ちを感じた身では、ただ苦笑が漏れるのみで。似た事を考えていた事、その言葉で知れるだろうか。]
まぁ、僕も契約は遂行できませんでしたし。
それに、「先に死なない」と――……死ねないと。
そう、思って悩んでくれればそれで十分だと思っての、「代償」でしたから。
[ずるいのはおあいこですかね、と。そう言葉を続けながら。
どこか、知らない所で死なれていたなら。きっと余計に、後悔は増えていただろう。]
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じゃあ、私とジュンはばかでずるい仲間だな。
[苦笑が微笑みに変わった。
軽口を叩くところは全然変わっていない]
それなら――私が独りで泣いたらまた私の方がずるくなってしまう。
だから、泣くのはもうやめだ。
[そして、あの時言えなかった事を、今なら言える]
世界が終わったら、私と一緒に死んでくれないか?
――って言ったら。
ジュンは何て答える?
[死ぬという形容はもう既におかしかったかもしれないけれど]
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そうですね。
頭がおかしくなったかも、と言うのに加えて。
単に似たもの同士なのかもしれませんよ。
[苦笑が微笑みに変わったなら、つられたように表情は緩む。]
そうですね。
やめずとも…泣くのなら、僕の目の前で泣いて下さい。
――……。
[続く言葉には、一瞬だけ、驚いたようになった。]
……"悪魔"のアルカナの一面を持つ僕と一緒だと、行き先は地獄になっちゃいそうですけれど。
それでも、構わないのなら。
[表情は、緩く笑顔のように。
神も悪魔も無い世界を求めたのに、地獄の話を持ち出すなんてどこかおかしく感じるけれど。
もしそれで、他の誰かを哀しませるとしても。
それを望むなら―…それで彼女が笑うなら。きっと、躊躇無く、"一緒"にと。]
[答えながらそんな事を考えていたら。
彼女が死んでも、流れる事の無かった涙。
零れそうな気配を感じて、何故か思わず顔を逸らした。]
――じゃあ、そうさせてもらおうか。
[この先、自分が涙するような事があるか解らないけれど。
もしあるならば、そうする事にした。
そうして、相手の驚く表情と緩い笑顔を目にして。
ふ、と口元が綺麗な弧を描いた]
地獄の底だろうと、構わない。
あの地上だって地獄みたいなものだった、――今更だ。
[それに、と言葉を加える]
ジュンが“悪魔”なら、私を守れるだろう?
[違うか?と小首を傾げて、目を逸らす彼を見た]
――……目が、痛いのか?
生憎と、目薬はないが。
[いつぞやと同じ台詞を口にして、そっと手を伸ばす。
彼がしてくれたようにするには彼女の手は小さ過ぎたから。
こめかみに手を添えて、親指で目元をなぞる。
涙の感触がそこにあったとしても、何も言わなかっただろう]
【人】 博徒 プリシラ
(109) 2010/06/09(Wed) 21時頃 |
【人】 博徒 プリシラ 君は優しいな (117) 2010/06/09(Wed) 21時半頃 |
[緩く弧を描く口元。その表情はやはり綺麗だなと。
吸い込まれるように目が追った。]
ええ――……守りますよ。
貴女も、貴女の意思も。
[逸らした目元に手を添えられれば、その指には冷たさと塗れた感触が染み込んだだろう。]
少々、目に埃が。
…ここには、どこか目薬を売っている所はあるのでしょうかね。
[以前自分が口にした台詞をそのまま返され、苦笑する。
指の感触は心地良くて、暫し目を瞑り添えられた手の上に、そっと自身の手を添える。]
――……そういえば。
先程、荒川さんの姿は見たのですが――他の方も、いらっしゃるのでしょうか。
[自分の口にした、"悪魔"と言う言葉。
その言葉で、自分が殺した男の事を思い出す。
最後まで、どうしても相容れなかったのだけれど。
あの男も、ここにいるのだろうかと、緩く辺りの気配を探る。
もし、そこに居たとして。
それがラルフなのか、それとも彼の中の誰かなのか。
それは、わかるのだろうか。]
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だからゴーグルを、と言ったんだ。
[埃なんてあるはずもない、なんて野暮は言わない。
指の内側に触れる涙の感触と、
外から重ねられる手の大きさに柔らかく微笑む]
私も守られるだけではいられないけど、な。
[そうして、最後に頬を撫でるようにして手を離す]
――……確か、どのくらい前だったか。
アラカワとジュンの間にラルフという男が来た。
ジュンが来た時ももう一つ、気配があった気がしたんだが。
[意識は何処を漂っているのだろう]
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