258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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ネルは落胤 明之進に投票した。
明之進は童話作家 ネルに投票した。
2名を処刑するには畏れ多かったので、取りやめた。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
明之進が無残な姿で発見された。
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
[ぴき、ぱりん――――]
(#0) 2016/11/22(Tue) 00時半頃
[面の割れる音と共に残った二人は光となって消える。
目を覚ませば、どこにいたのか。
そこは元の世界だと理解するのは、きっとそう時間は掛からないだろう。]
(#1) 2016/11/22(Tue) 00時半頃
夕顔は、と言って
あんもびうむ 2016/11/22(Tue) 13時頃
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─帰還─
[すべての朱が失われた、モノクロームの世界が遠ざかっていく。 目を閉じて……再び開ければほら、そこは元に居た世界。
気が済めば返してやろう>>1:3、とは違う結末だったかな。 けれど、遊戯は終わった。 全員、帰ってきた…はずだよね? 傍らには、最後まで一緒だったネリエルさん、居るかな]
……。
[ここはまた、曼殊神社のようだ。黄昏時ではない。辺りは深夜。 夜の冷気が身を刺すように堪えた。 わたしは身を竦ませると、震え上がる]
…────ッ!
[左胸に強い痛みが生じて、両手で抑え込んで蹲る。歯を食いしばって痛みをやり過ごそうとするも、すぐに治まってくれない。息が詰まって、呼吸が乱れる。肺が悲鳴を上げて、何度も強く咳き込む]
(0) vitamin-girl 2016/11/22(Tue) 19時半頃
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[声を発する事もできず、助けを呼ぶこともできない。 嗚呼、ここは本当に元通りの世界。わたしはまた、不治の病に苛まれる日常を送る事になるのだ。**]
(1) vitamin-girl 2016/11/22(Tue) 19時半頃
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ー少し前、祥子の家ー
[祥子が帰ってこない。 それに母親が気づいたのはとっぷりと日の暮れた頃だった。 産後の育児で疲れて、つい添い寝をしながら寝てしまい我が子の鳴き声で目が覚めた。
『祥子?帰ってきたら灯りくらいつけなさい。 困った子ねえ』
のろのろと立ち上がりながら、明かりが全く点いていない家に思わずそんな文句をつけた。 そして部屋の明かりを点け、そのまま我が子のおしめを替え手を洗い抱き上げては乳を含ませる。 そこまでして、家の中に何の動きもなのに気付いた。
『祥子、帰ってきたなら起こしてくれたら良かったのに。 本当に……………』
そこまで口にして、気付く。 視界から一番遠い場所にある玄関に、祥子の靴がないのだ。 まさか、何かの影になって見えないだけ。 そう思いながらも嫌な予感は止まらず、乳を含ませ終えてからでも直ぐに玄関に向かう。]
(2) 雪音 2016/11/22(Tue) 21時半頃
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[そこに、祥子の靴はなかった。 直ぐに夫に連絡を入れ、警察に娘が帰っていないことを知らせる]
(3) 雪音 2016/11/22(Tue) 21時半頃
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[本当は自分が探しに出たかった。 でも、もし自力で家に帰ってきた時に誰もいなかったらと思うと、誰かは家に残らねばならなかった。 赤ん坊を抱えて寒空を捜索するわけにもいかず、母親がその場に残ったのだ。
どうして帰ってこなかったのだろう。 学校にも連絡を入れあの子の友人たちの家にも電話をした。どこにもいなくて、誰も行き先を知らなかった。 だが鬱々とした気持ちで泣く赤子をあやしながら待っていると。
ピンポーン、と呼び鈴の音。
居ても立っても居られずに向かったが、そこにいたのは祥子ではなくクラスの子。 グスグスと泣きながら、親に頭を下げさせられている。 何事かと思ったが]
(4) 雪音 2016/11/22(Tue) 21時半頃
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『季節外れの曼珠沙華を取ってこいって言った』
(5) 雪音 2016/11/22(Tue) 21時半頃
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[その言葉に、ヘタリと母親はその場にへたり込んでしまっていた。 あの、神隠しの噂はもちろん知っている。 まさか、そんな事が、でも。
嗚呼、より一層知代子が泣く。 こんな時祥子がいれば、不器用なりに知代子を構ってくれるのに]
(6) 雪音 2016/11/22(Tue) 21時半頃
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[そんな事は起きるはずがないと言う想い。 でも若しかしたら連れていかれたかもしれないと言う想い。 もっと現実的で残酷な事件に巻き込まれたかも? 頭の中は嫌な想像ばかりがめぐる。
こんな時いくらあやしても乳を含ませても知代子は泣き止まなかった。 まるで、ここに居ない姉を心配するかのよう。 ほろ、と母親の目からも涙が溢れる。
『祥子……、ごめんね、帰ってきて……!』
一度流れ始めた涙は止まらない。 だが不思議と知代子は窓の外を見つめると、泣くのをやめ母親の顔をぺちぺちと触り始めた。 それが何を示して居たのか。 母親は気づく事は出来ないかもしれない]*
(7) 雪音 2016/11/22(Tue) 21時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
vitamin-girl 2016/11/22(Tue) 21時半頃
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―黄昏時の過ぎたあと―
[ただ1度の瞬きのように短い間気を失っていた。瞳を開けた時そこに広がる夜空には赤色など映らなくて、ああ、帰ってきたんだ。なんて悟る。いま、なんじだろう。 ポケットの中をさぐってスマートフォンを取り出せば今度はちゃんと動いてる。神への賛美の楽譜が写った待ち受け画面に浮かぶ時間は、夕暮れと呼ぶには遅く、深夜と呼ぶには早い刻。どっと疲れが押し寄せてそのまま腕をぱたり、落とした]
……はは、
[終わった、終わったね。と感嘆を共にしようと傍を>>0見れば、……その様子が明らかにおかしくて喜びなんか吹っ飛んでいった]
……アキくん?アキくん!?
[声をかけて背中をさするけど、効果があるとは思えなくて。病院でも診療所でも、そんなものがこの村にあるかはわからなかった。だけどこのまま彼を置いていくなんて気はまるっきりないから、その身体を背負ってもう一度走ることに躊躇いなんてない]
(8) indust 2016/11/22(Tue) 22時頃
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[苗字も、アキくんという呼び名以外を知らない子の家を探すのは骨が折れるどころか不可能だろう。だからきっと『亜沙華(あさか)』の扉を勢いよく叩いたかもしれない。……そこ以外で自分の顔を知るものなんていないだろうし。
彼らの助けを経て明乃進の家に辿り着くことができたなら、彼の身の上、彼の体のこと、……もしかしたら聞いてしまうかもしれない。その時には泣き出さず静かに聴いている。
―――それから、
篁の家に時折海外から荷物が届くようになる。それは風景のスケッチ、それは建物の写真、それは異国の土産物。それはしがない作家の絵本。世界の広さを思わせるあらゆるものが。
彼の訃報を聞くまで、荷物はどこかから届くだろう]*
(9) indust 2016/11/22(Tue) 22時頃
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……
[ああ、誰かが還ってきた。 そんな直感から、一人。もしかしたら誰か着いてきたかも。 たったと小走りで勘が示す方へ向かってみれば、蹲る人が一人>>0>>1。]
……大丈夫?
[苦しそう。誰か呼びにいかなきゃ。*]
(10) あんもびうむ 2016/11/22(Tue) 22時頃
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[戻ってきた時は、ネリエルさんが一緒だった。>>8 わたしが発作を起こした時に、すぐに背中を擦って介抱してくれる]
…───。
[そこへもう一人、わたしの傍に駆けつけてきてくれた小さな姿。 顔を上げ、涙が滲んだ目で見ると、そこに夕顔が居た。>>10 短い一言だが、口ぶりからすると鬼ではなさそうだ]
…だ、い……。
[大丈夫と答えてあげたいけど、そうはできなくて。 そうしているうちに、ネリエルさんがわたしを背負ってくれた。>>9]
(11) vitamin-girl 2016/11/22(Tue) 23時頃
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[わたしは彼の背中に運ばれて、その先で複数の大人たちの声を聞いたかもしれない。 もしかしたら、祥子さんもその場にいたかな。けれど、わたしの意識は途切れ途切れで、記憶は曖昧になってしまい]
……。
[再び目を開けた時、わたしは真っ白な部屋の中に居た。 ここは、村よりももう少し都会にある、総合病院の一室。わたしはこのまま、しばらく入院する事になった。*]
(12) vitamin-girl 2016/11/22(Tue) 23時頃
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みんな帰ってきた。一人も欠ける事なく、帰ってきた。 呪われた伝説に終止符が打たれたんだ。
[あれから、明之進君を消防団の人達と協力して大病院まで運んだり、地元の新聞社から取材を受けたりてんやわんや。 あたし達にとっちゃ大きな出来事だったけれども、どうせ半年もすりゃ世間からはすっかり忘れられて。きっとあたし達の体験も、いつかは信憑性の無い都市伝説の1つになってしまうのだろうな。]
さて、あたしも過去とすっぱりオサラバできた事だし、大団円といったところかな?
(13) きたきつね 2016/11/23(Wed) 00時半頃
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[どう見ても大丈夫そうに見えない彼>>11に瞬き一つ。 そうしている間に、外人さんが運び始めたか>>9。
他に行くところもなく、どうすればいいかわからないから、みんなが行く方へと着いていく。 行く先は少し離れた都会の病院。*]
(14) あんもびうむ 2016/11/23(Wed) 00時半頃
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[本能が警戒心を生み出すその声に、ぞわりとなって振り返る。 そこには何も無い。せいぜい後ろにいた人が首を傾げるだけ。]
本当に、決まっているさ。そうでなきゃ、困るんだ。
[鬼の声、あたしの声。その声に耳を傾けてはならない。これ以上振り向いてはいけない。]
(15) きたきつね 2016/11/23(Wed) 00時半頃
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―その後― [周りの説得やら話を聞いて、やっと現実だと理解した夕顔は、その後明之進の話し相手として篁家にお邪魔することとなった。
うちには帰れなかったが、夕顔は満足していた。 知らない物はいっぱいあったし、寝床も着るものも与えて貰った。
何より、お腹を空かせることがなかったから。]
(16) あんもびうむ 2016/11/23(Wed) 00時半頃
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[それでも、まだ物足りないの。 みんなに心配される、あきのしんさまが羨ましいの。]
(17) あんもびうむ 2016/11/23(Wed) 00時半頃
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[篁家に宛がわれた自室の押し入れに隠してあるのは。
どこから採ってきたのかわからない。 根っこのついた、季節はずれの*彼岸花*]
(18) あんもびうむ 2016/11/23(Wed) 00時半頃
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[──全員の帰還が確認された後。 とにかく、最優先された事項──容体が悪化しているらしい明之進の救急搬送に手を貸した。 その時、どーしても、どーしても黙っている事ができなくて]
……あー。 その症状で病院手配するなら、俺、ちょっと宛てありますけど。
[正直、あんまり言いたくはなかった。 けれど、この状況で沈黙しているのも精神的にきつくて。 搬送先をどうするか、と相談する消防団にこう切り出した]
……あ、うん。 先に連絡して、受け入れできるか確かめる程度っすけど。 正規手続きは、その後でやってもらう方向で。 ん、まあ、多分、だいじょーぶじゃないかなー。
[なんてへらっと笑って連絡した先は──ご無沙汰していた実家。 散々怒られたりなんだりしたものの、無事、父と兄の勤務する病院との繋ぎは取れて。
一先ずの大事は回避できた、けれど]
(19) tasuku 2016/11/23(Wed) 01時頃
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……あー……いろいろ、ややこくなった。
[問題ばかり起こした挙句、高卒で家を飛び出して。 それでも、やりたい事をやらせてくれている実家。
元々、頭の上がらない存在であった兄に、また借りが増えたなあ、と。
一段落してから漏らしたのは、そんなため息。 それでも]
……ま。 いつまでも、逃げ回ってたって、なぁ……。
[どうしようもないんだ、と。 『鬼』に憑かれ、走り回った事で知るに至った事もあるから。 ある程度は観念しないと──と、思う。思いはする]
(20) tasuku 2016/11/23(Wed) 01時頃
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[過るそれは自問か内なるモノの囁きか。 判別はつかない、けれど]
…………俺、は。
[淵に沈めた自分の弱さ。 直視したくないに変わりはないモノ。 今だって、逃げたい、逃げだしたいと叫ぶそれを抑え込むように、ぐ、と拳を握る]
…………。
[逃げない、と。 ここで言い切る強さは、自分にはない。 それもわかってしまっているから──代わりに、きつく唇を噛み締めた。**]
(21) tasuku 2016/11/23(Wed) 01時頃
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そうさ、うちに帰ればみんな同じ。どんだけ怖い目に遭ったって、後になってみれば良い思い出でしかないんだ。
[拳をぐっと突き出してみる。
大変なのはこれからだ。環境を変えるってのは、それだけ労力がかさむ。 いい年してんだから、やる事はいくらでも。]
よーし、頑張るぞー!
(22) きたきつね 2016/11/23(Wed) 01時頃
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あたしはとうに振り返ってしまったのさ。あんまり楽しすぎたもんだから。
[人として築き上げてきたものが多すぎる。それが彼女が彼女でいられる唯一の理由。 それがもし無くなったら? それは美夜子本人ですら想像がつかない。]
大人ってのは辛いものだよ。あたしがあと30年若かったらねえ。
また
(23) きたきつね 2016/11/23(Wed) 01時頃
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それにしても、あの鬼も不憫なもんだよね。
[他人事、といった風にぽつりと呟く。それは独り言であったか、それとも誰かが耳にしたか。]
幽霊って事は何か未練でもあっただろうにさ。それについちゃなーんにも解決していないんだよね。 鬼は交代でやっていたなら、最初の鬼は一体全体誰なんだい?
だって、誰も鬼になっていた時の事覚えちゃいないんだろう?
[口元が小さく緩んだ。]
(24) きたきつね 2016/11/23(Wed) 01時半頃
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あたしは子供の頃から卑怯な事は十八番なのさ。
[あの時と同じ、底抜けするような笑顔で。]
(25) きたきつね 2016/11/23(Wed) 01時半頃
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ふふふ・・・・・・
(26) きたきつね 2016/11/23(Wed) 01時半頃
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曼珠沙華、来年はちゃんと季節通りに咲いてくれるかな。
[美夜子は遠い目をして空を見上げる。
桜を折ったって、夜に足を濡らしたって、土用に土仕事したって、三隣亡に家を建てたって何も起こらなかっただなんて、誰が証明できる?**]
(27) きたきつね 2016/11/23(Wed) 01時半頃
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[ 覗き込んだ鏡が割れるように、 或いは、開け放された扉が閉まるように。 ]
[ >>5:36ぴしって罅が入った音を聞いた気がした。 何かが粉々に砕け散ったような感じが、した。 ]
[ 気が付けば止まった太陽は落ちて、…深夜。 吐いた呼気は薄らと白がかって直ぐに冷たくなる。 ]
……戻ってきちまったのかい
[ つかまえた ] [ 自分であって自分でないような声と 並ぶ双肩を叩いた生々しい感覚だけ手に残っていた。 ]
あの子ら、…どうしたろうね
[ ぽつ、と、つぶやく。 ] [ ―――― 返事は、ない。 ]
(28) rinaria 2016/11/23(Wed) 13時頃
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[ 曼珠神社の中に季節はずれの赤い色は見当たらない。 今日はいつもよりも大分、冷え込んでいるみたい。 "向こう"では感じなかった年齢の重みが寄りかかってくる。 ]
晩ご飯の支度も言いつけてなかったし、 …それから布団の用意だってしてないさね。
それと――それと、ネリエルさんからは『泊まる』って 直接聞いていなかったんだ。そうそう。
やることは山積みだもの。……帰らなきゃあねえ。
[ 久々に泣いていた気がするけれど、 頬には涙のあとは無いし、泣いた気もしない。 …それでもなんだか、すっきりとした気分だった。 ]
(29) rinaria 2016/11/23(Wed) 13時頃
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─その後─
[鬼渡しから生還した後、そこで巡り合った童女・夕顔を篁家で引き取る事になった。 決断を下したのは、その場に居合わせた父だった。 その日、わたしが失踪した知らせを聞いて、急いで帰省したらしい。 のちにわたしが発見され、緊急入院をすることになって、周囲はかなりごたついたが、容体が安定した頃から、身よりがいない子どもがその場に居る事に、周りが気づき始めたらしい。
夕顔の処遇をどうするか大人たちで話し合っている最中に、父が引き取ると言い出したのだ。 地元の名士として、身よりのない子どもを放り出すわけにはいかず、体面上で申し出たに過ぎない。その場の全員がそう考えたが、暗黙の了解を経て、満場一致で決定した。
わたしも、そうした大人たちの思惑は薄々と分かっていたものの、家から出られないわたしにとって、年の近い子どもが近くに居てくれることは嬉しい。 妹ができたようだと、わたしは両親の前で素直に喜んでみせた。]
(30) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 13時頃
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[ 曼珠神社は村はずれ。 あたしの勤め先までは大分、遠い。 ]
ああよりにもよって裸足で戻さなくたってサ。 まるで夫から夜逃げしてきた妻みたいじゃないか。
[ 嘆きながら歩く帰り道。 冷たい土を裸足が踏んで、大して時間も経たず 慌てたみたいに誰か駆けてくる足音がするんだ。>>8 振り向いたら背負われている顔も、背負う顔も…知ってる。 ]
……眠くて寝ちまったって感じじゃないねえ。 おいで。うちの車なら村の病院まで飛ばしていける。
…でも、田舎だからね。あんまり期待はしない方がいいさね。 あたしは篁の家に電話をしておくから車は好きに使っとくれ。
[ 察した事態を元に言葉を並べたら車のキーを放る。 手早く動けたのは職業柄というか…なんというか。 ]
(31) rinaria 2016/11/23(Wed) 13時頃
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[ その脇で電柱に登ろうとしていた時代錯誤の子どもがいたとか 自分の娘を痛いほど心配する母親がいるだとか。>>7 それら全ては神様じゃないもの、知ることは出来なかった。 ]
[ 『アキくん』が救急搬送されるに至って、 うちの宿泊客がもう一人>>19手を貸してくれたから、 彼には気前よく三つくらい飴ちゃんを渡しておいたさ。 それと、連絡先を。 …緊急搬送された先の病院について聞きたくて。って。 ]
[ 言った。…建前は。 ]
(32) rinaria 2016/11/23(Wed) 13時頃
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[ あいつが後輩にあたしの話を詳しく言わないのも当たり前。 だって、捨ててきた女がいる故郷の話なんてしたかないだろ?
あいつにとってのあたしは過去で、 あたしにとっての彼(あいつ)は未来だった。
最初からすれ違っていたから、交わることなんて無かった。 ]
(33) rinaria 2016/11/23(Wed) 13時頃
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[ 自嘲めいた囁き声は風のように過ぎて、 声にすらならず、ふわりと浮かんでは消える。
亜沙華の広間に置いてある机を拭いている間も。 玄関の掃き掃除をしている時も。…ずうっと。 捨てたいものを捨てられない惨めなあたしがそこに居る。 ]
…………今日の晩御飯は何にしようかねえ。
[ それでもあたしは殊更大きな声で喋って ( …自分を奮い立たせるみたいに ) お客を迎えて、寝て、起きて、働いて生きていく。 ]
(34) rinaria 2016/11/23(Wed) 13時頃
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[夕顔と同居を始めて、季節がいくつか過ぎた後だっただろうか。 夕顔がわたしに、あるものを差し入れてくれた]
……これは?
[滋養があるものだからと、夕顔が自ら調べて、手に入れて、こしらえたのだという。 わたしによくなってほしいのだと、願いを込めたのだと聞けば、わたしの顔は自然とほころぶ]
ありがとう。
[穏やかに礼を述べる。器の中身を一目見た時から、それが何であるかを悟っていたけれども]
(35) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 13時頃
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こんにちは、ようこそいらっしゃいましたねえ さあさあそんなとこにぽやっとつったってないで中に!
[ 今日もまたやって来た夫婦を笑顔で迎え入れた。 悔やんでも、泣いても、悲しんでも――それでも、 ]
[ *これがあたしの"いつもどおり"だから* ]
(36) rinaria 2016/11/23(Wed) 13時頃
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でもね、夕顔。 きみも知っている通り、わたしの食事はすべて家の者が管理をしている。 勝手に他のものを食べてはいけない、決まりになっているんだよ。 だからね、
[と、器を夕顔の前に突き返し]
代わりにきみが食べなさい。 食べた後でどんな味か、わたしに教えてくれるだけで嬉しいからね。
[さぁ、わたしが見ている前で食べてごらん。わたしは笑顔で成り行きを見守った。]
(37) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 13時頃
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いっそ貯金をぱーっと使って旅にでも出ちまおうかしら。
[ ふと、そんなことを思いついたのは 全てが終わったあと、村の中も落ち着いてきた頃だったか。* ]
(38) rinaria 2016/11/23(Wed) 13時半頃
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[予想外だったのは、彼が自分の記憶に触れたこと。 姉を殺した記憶を見られたことだった>>*25。]
………………
[くすり。突き返された物を受け取って>>37にこりと笑った。]
……こむぎこみたいで美味しいらしいですよ でも、たべられるようになるまでに、すごく時間がかかるのです
飢饉のときでもないかぎり、たべるのはおすすめしません ちょっとした……じっ、じ? おためしのつもりだったのですけど
[ダメでしたか。楽しそうにそう笑んだ。 ――――それからしばらくして、明之進が死んだその日に夕顔は失踪した。]
(39) あんもびうむ 2016/11/23(Wed) 15時半頃
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[村の者が探しても、その姿は見つからず。 ただ。*曼珠沙華が妖しく咲くばかり。*]
(40) あんもびうむ 2016/11/23(Wed) 15時半頃
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[その後のことはよく覚えていない。 夕顔が神社の裏手に行き、外人さんやあきくんも戻ってきたことを知り。 自分は、叱られることを覚悟して家に帰るとギュッと抱きしめられて、やっと欲しかった温もりが得られて、泣いた。 ずっとずっと欲しかったものだ。 叱られはしたが、その腕の温もりはとてもとても心地よくて、心が温まったまま眠りについたのだ。
その後、篁の家に見舞いに行くこともあっただろう。 夕顔が引き取られていた事から、篁の家に顔を出すことも増えていた。 だが、成長とともにその回数も少なくなって行く。 明之進が亡くなった頃、その葬式にも参列していた祥子は……翌日から後を追うように姿を消した夕顔の事も直ぐに知ることとなる。
赤色、血の色、曼珠沙華。 結局あの子は、曼珠沙華に囚われたままだったのかとふと思う。 明之進は曼珠沙華と夕顔に囚われてしまったのだろうか? あの時、自分が先に帰らなかったら? あの仕組みだって、自分にはよくわからないままなのに]
(41) 雪音 2016/11/23(Wed) 16時半頃
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[もう、生きている自分には何もできない。 曼珠神社の境内を掃除して、時折探してしまうのは季節外れの曼珠沙華。 鬼渡しの鬼にすらならなかった自分は、あの世界に戻れない気がしているけれど。
もし、彼らの魂がどこかで安らかにしていてくれるなら。 そう願わずにはいられない。
自分はきっと、この村に骨を埋めるのだろう。 そして子供達に伝え続ける筈]
(42) 雪音 2016/11/23(Wed) 16時半頃
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季節外れの曼珠沙華は決して摘んではいけないの
*曼珠沙華に囚われてしまうから*
(43) 雪音 2016/11/23(Wed) 16時半頃
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─病室─
[ 病室以外のところで、大人たちが夕顔の処遇について、話し合っている頃だろうか。>>30 わたしの意識が回復し、起き上がれるようになると、見舞客が時々病室を訪れてくれるようになった。
両親や家の者以外にも、一度きりだったが、在京中の兄たちも顔を見せにきてくれた。 どうやら危篤と聞いて飛んで来たらしいが、無事でよかったと胸をなでおろしてくれ、掛け値なしの気遣いにわたしも素直に喜んだ。 その後、知らない大人たちも入れ替わり立ち代わりやってきて、刑事と名乗る人たちが失踪中の事について尋ねると、わたしは覚えている限りをありのままに伝えた]
(44) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 19時半頃
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曼殊神社の境内で、鬼渡しをしました。 鬼に捕まりそうになった時、二人同時に捕まるようにしました。そうしたら、鬼の面が渡される前に、真っ二つに割れて消えて、戻ってこれたのです。
[ 言ったところで不審な顔をされるのが落ちだ。 ただし、似たような事を他の失踪者から も聞いているのだろう。 信じていいかどうか、わからないといった様子で首を傾げて部屋を出て行こうとする。 その前に]
(45) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 19時半頃
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来島祥子さんは、無事に戻ってきましたか?
[ 彼らが知らぬはずはない。 わたしが尋ねた名前も、失踪者の中に含まれているはずだからだ。刑事の一人が、無事に保護して家に帰したよ、と伝えてくれる]
家に帰ったんですね…?そう、よかった…。
[ ようやくわたしは安堵する。胸につかえていたものが取れて、肩から力を抜いた。 直接会って会話をするのは、もう少し先かもしれないけど]
(46) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 19時半頃
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…───よかった、無事で。
[ 初めて会った時に泣いていた祥子さん。 もし、次に会えたら、教科書は無事に返してもらえたか尋ねてみようか。 自分で解決すると言ってみせた。 鬼渡しに誘われた時も、境内で共に励ましあった。 背中に回された腕の強さを、頭を撫でてくれたあの手の優しさを、まだ思い返す事ができる。 あの時に見せてくれた強さは、きっとこちらに帰ってきてからも、彼女の支えとなるはず]
(47) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 19時半頃
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……。
[ 回想の後を追うように湧いた、ほんのりと焦がれるような思いは、出てこないようにそっと胸の中に押し留めて。 わたしは誰も居なくなった病室で、ベッドに再び身を横たえると、目を閉じて眠りについた。*]
(48) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 19時半頃
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……あー……しんど。
[救急搬送関係の一幕が一段落し。 その後、あちこちからの事情聴取でぐったり疲れ切った]
……まあ、しっかたねぇわなー。 唐突に集団失踪したわけだし。
[なんてぼやいていたら、飴ちゃんをいただいた。>>32 それと一緒に渡された連絡先。 はて? と思いはしたけれど、聞かされた理由は納得が行くものだったから。 軽いノリで、自分の連絡先も伝えておいた。
……彼女と、先輩の過去については、結局聞けぬまま。 一時的に、見なかった事にして。 心身共に落ち着いた所で、一度自転車旅を切り上げる事にして、街へと戻って行った]
(49) tasuku 2016/11/23(Wed) 20時半頃
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向こう戻ったら、あきくん、でしたっけ。 あの子んとこにも行きますんで、何か、伝えたい事とか渡したいものあったら預かりますよー。
[出発前、軽い調子で知り合った人たちに声をかけ。 頼まれるものがあるなら確りと預かり。
再び自転車こいで街へと戻り──父と兄の勤め先である病院へと顔を出した、ら]
……なして、待ち構えてるし。
[病室を確かめ、向かおうとしたら、ぐいー、と首根っこを掴まれた。 振り返った先には、久しぶりに見る兄のいいえがお。 ああ、こっちが先か、と思いつつ、中庭に連れだされて色々聞かれた。 とはいえ、聞かれたのは曼珠村での出来事の事が中心で]
(50) tasuku 2016/11/23(Wed) 20時半頃
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……なんで、そんな事聞くかね。
[別に、関係なかろうが、と思って聞いたら、担当医として、患者の話の真偽を確かめたかった、と返された。 どうやら、メインで治療に当たっているのは兄らしい]
……さよけ。 ま、夢みたいな話だけど……嘘は言ってないから安心しろ。
[きっぱり言い切ったら複雑な顔をされたがそれはそれとして。 もう一つ聞きたい、と切り出されたのだが]
……なんよ。
[中々本題に入らぬ様子に苛立って。 先を促したら、聞かされたのは──見合いの話]
(51) tasuku 2016/11/23(Wed) 20時半頃
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……兄貴、まだ身ぃ固めてねぇのかよ。 メスとかカルテとは結婚できねぇ、って何度も言われてんじゃん。
[突っ込み入れたら、お前だってカメラと結婚はできんぞ、と返されて。 それに、うるせ、と返したら、見合い相手の話を聞かされた。>>*27]
…………マジで。
[知っている名前だった。 故に、呆けた声が上がった。 その様子から、知り合いであると読まれたようで、兄は僅かに苦笑する。 どうなるかはあちら次第だが、という言葉にそうなったらなったでこぇぇ、なんて思いつつ]
……ま。 なんつーか、格好いい姉さんだ……とは、言っとく。
[それは間違いない事だから、そう告げて。 その後、取り留めない会話を少しした所で兄とは別れ、本来の目的地へと足を向けた]
(52) tasuku 2016/11/23(Wed) 20時半頃
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……とはいうものの。
[神社では姿を見かけた程度で、その後、話す機会はほとんどなかった相手なんだよなあ、と。 そこに思い至ったのは、病室の前まで来てから。 それでも、今更かあ、と思いつつ、ドアをノックして。 応えがあれば、そーっと中へと]
ども、お邪魔するよー。 えーと、まともに顔合わせるのは多分初めて……かね。 俺は、伐山龍人。あの神社で走り回ったご同輩の一人だよ。
[名乗りの口調は軽いもの。 警戒をさせないようにと、表情もやや緩めにして]
ん、や。 大変そうだったから、あれからどうしたか気になってね。
[自分が病院の手配に一枚かんでいたのは知られていたか。 聞いていなくとも、担当医と同じ名字と僅かに似た容姿から、感ずるものはあるかもしれないが。 ともあれ、来訪の理由を問われたなら、こう言ってへら、と笑って見せた。*]
(53) tasuku 2016/11/23(Wed) 20時半頃
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─病室─
[身を起こして本を読んでいると、扉がノックされた。 声をかけた後に入ってきたのは、]
……。
[年頃は二番目の兄に近いだろうか。ゆうべ見たその面影を重ねて思い返しつつ、初めて見る顔に目を瞬く]
…きりやま、さん…?
[膝の上に置いた本を閉じて、背筋を伸ばす。 顔は、遊戯に呼ばれた最初の時に、ちらっと見かけただけかな。 言葉を交わす間もなく、すぐに散り散りになってしまったけれど。 名前は知っていた。 伐山さんが搬送先の病院について口利きをしてくれたのだと、ネリエルさんか御門さんから聞いたのかもしれない]
(54) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 21時半頃
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ここを紹介してくれたの、伐山さんだって聞きました。 ありがとうございます。
[かかりつけの病院は都心にあって、年に数回しか訪れない。 出来るだけ近く、適切な処置が行える総合病院に運ばれて良かったと、母も有り難がりながら教えてくれた]
……おかげさまで無事でした。 伐山さんと、皆さんも無事に戻れたんですよね。 みんな、あの神社に戻ったんですか?その、……鬼を渡した、順番に?
[あの異世界から戻った時の話を、わたしはよく知らない。 興味が向くまま、尋ねた。*]
(55) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 21時半頃
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[祥子が母親に抱きしめられ、泣き疲れて寝て、そして朝。 様々なことがあったが、先ず彼女がしなくてはならないと心に決めていたことがある]
あきくんは、大丈夫かな? あの、篁の家の………あきのしん君。
[その名前が出た時、なぜあの家の病弱な子の名前を出すかと両親は驚いた。 然し、失踪事件について他の大人たち…警察もいたかもしれないが、そんな彼らに聞けたなら此方の世界にいる事は知れただろう。 然し、入院していると聞けば青ざめて、両親にせがんで入院先にお見舞いに行かせてもらおうと強請る。 それが叶ったのは、とある土曜日のことだった。 母親は動きにくいため、父の仕事が休みの日。 その時は退院していたなら彼の家に向かっただろう。 そして彼の顔を見たならまたジワリと涙がにじむ]
(56) 雪音 2016/11/23(Wed) 21時半頃
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あきくん、良かった……!
[若しかしたら入院していたのは、体だけ戻ってきて魂はあちらに、なんて思ってしまったから。 そして止められなければ彼にしがみついて、よしよしと頭を撫でるだろう]
ごめんね、私もよく分からないけど 置いていってごめんね? ……あきくん、帰ってきていて良かったあ……!
[それは本当に、心の底から。 ぐすぐすと暫く泣いていたが、ふと思い出してはポケットから取り出したもの。 飴玉をそっと、相手に握らせようとして]
(57) 雪音 2016/11/23(Wed) 21時半頃
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今度は、一緒に食べられたら良いね。 あと、……ありがとう、あきくん。 アキくんがいたから、私、勇気出たんだよ。
[照れ臭そうに笑い、夕顔がいたなら夕顔にも飴玉を渡す。 大玉の、ザラメがついた飴玉。 ごめんねもありがとうも足りないけれど。 絶対、言わなくてはならないと思っていたから]
(58) 雪音 2016/11/23(Wed) 21時半頃
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─ 病室 ─
んや、たまたま、ここに身内がいたからね。 そらなら、って思っただけ。
[礼の言葉に、さらっと返し。>>55 異世界から戻った時の事を問われると、一つ頷いた]
ああ、みんな、無事に戻ってる。 そだな、鬼を渡した順に、神社に……になるか。 赤羽さんは俺より前に戻ってて、俺が戻った先は、神社だったから。
[思い返しながら答えた後。 は、と小さく息を吐いた]
(59) tasuku 2016/11/23(Wed) 21時半頃
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しかし、なんつーか。 普通にできない体験だとは思うけど……もう一回、って言われたら、俺はパスしたいわ、うん。
[捕らわれていたモノの事を思い返せば、苦笑が滲む]
……あの、華は。 綺麗だったけど、な。
[無意識に手折った緋を思い返して小さく呟き。 それから、ふる、と小さく首を横に振った]
(60) tasuku 2016/11/23(Wed) 21時半頃
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……っと、やべやべ。 こんなくらい話、しにきたんじゃねーって。
[一度は沈んだ声音を明るいものに切り替えて]
ま、なんだ。 そちらさんの担当は、無茶言っても全然問題ないから。 調子が悪くなったりしたら、遠慮なく言ってだいじょーぶ、むしろ言わんと笑いながらキレるから気をつけろよ?
[話題もがらりと切り替える。 そう言える理由を問われたなら、素直に実兄であることを告げて。
長く話をできる状態でもないだろうから、と長居をする事はなく、やがて、来れたらまた来るわ、と軽く告げて部屋を辞する事になるのだが。
内心では、向きあうのを避けていたものが、思わぬ所で道を繋げられた事。 それへの、言葉にできない何かがじわり、と湧き上がっていたとかいないとか。**]
(61) tasuku 2016/11/23(Wed) 21時半頃
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─病室─
[その日は、母と夕顔が病室に居た。 本来の土曜日だったら父も居たはずだが、入院騒ぎやら何やらでスケジュールの大幅な変更を余儀なくされたそうで、この日は不在だった。 母たちと他愛のない談笑をしていた時に、来客を迎える]
…───あれ、え、…祥子さんっ?
[予想しなかった突然の来訪に驚いた。見ている目の前で、祥子さんの顔がくしゃりと歪む。ああ、その顔は何度も見た、…けどぉ!]
ちょっ、うわ、ま、っ…!
[再会を喜ぶ間もなく、いきなり抱き着かれて狼狽える。 声にならない悲鳴を上げた。]
(62) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 22時頃
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[待って、お母さんたちが見ている前ではず、はずか、しい…っ!
心拍数が一気に上がったが、わたしの脆弱な心臓も、この時は空気を読んでくれたらしい。 発作を起こさず、何とか持ちこたえてくれたけど、顔はきっと真っ赤っかだ。 ああ、こんな顔を見られたくないのに…でも、それ以上に嬉しいから、結局なすがままにされてしまう。 年下の女の子に頭を撫でられる。どうしよう、って思ったのは最初の一瞬だけで、その優しさに思わずわたしも涙ぐんだ]
謝らなくて、いいんだよ。 わたしもこうして戻ってこれたし、ね。祥子さんが無事に帰ってこれて、…良かった。
[祥子さんの安否は既に聞いていたけれども、実際に元気な姿を見せてくれれば実感が伴って、嬉しさもひとしおだ。 共に鼻をすすって、再会を喜び合ってから、身体を離す]
(63) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 22時頃
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[祥子さんの身体が離れると、肩越しに見知らぬ男の人を見た。 お父さんかな?そちらを見て、会釈をした。恥ずかしい気持ちがまた復活しそうで、慌てて目を逸らしたけれど。 一方、目の前で祥子さんは、ポケットから何かを取り出してくれて]
……飴?
[手の中に握らせてくれたそれを見て、尋ねる]
一緒に食べられたら、か…。 祥子さんが居なくなった後で、食べたよ。 あの時、わたしもこれに勇気をもらったんだ。
[口の中に飴を含みながら、ネリエルさんに作戦を伝え、御門さんに声を掛けたんだった。それを思い返してから、言葉を続ける]
(64) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 22時頃
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でも、あの時は悲しい時や辛い時に食べようって約束したよね。 どうせなら、今度は別の約束がしたいな。
[例えば嬉しい時とか、楽しい時とか。 甘いのを一緒に食べて、幸せ気分倍増とか。本当は今すぐ食べたいけど、母に一旦止められそうだから]
今度、また会った時に一緒に食べよう、…ね?
[次に会う約束をすることにした。**]
(65) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 22時頃
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[思えば父親がついてきてたのを忘れてた。 だが、父親は一瞬眉を釣り上げていたものの、視線を逸らして空気を読んだらしい。 その晩、「祥子が不良になった」とイジイジいじいじしていたのを母親に笑い飛ばされる事になる。
祥子はそれよりも、彼が心とともに帰ってきてくれたのが嬉しくて。 そう、また会えると嬉しそうに笑ったのだ。 夕顔も一緒。 きっとみんな、今度は楽しく遊べる筈]
うん、うん。 今度はみんなで遊びながら、楽しく食べよ? 私、トランプとか弱いけど相手してくれる?
[家の中でも遊べるし、お話をたくさんしても良い。 彼の身体を気遣うからこそ自然と遊びの話は家の中のことになる。 また会えた、良かったと、事あるごとに篁の家を訪問する姿があった。 冬には初めて編んだマフラーを渡して。 バレンタインには赤くなりながらチョコレートを。 だって、祥子が好きな男の子は彼だけだったのだから、当たり前に渡すのは彼。 とは言え、1人だけに渡すのは恥ずかしくて、形は違うが夕顔にもチョコを渡してみたかもしれない]
(66) 雪音 2016/11/23(Wed) 22時半頃
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[春になれば花かんむりを作って 夏になれば夏休みの宿題を見てもらったりして 秋にはあの時を思い出したりして
そんな風にずっと、続くんだと思っていた]
(67) 雪音 2016/11/23(Wed) 22時半頃
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ね、あきくん。 私ね、あきくんのことが好きだよ?
[いつの日か、彼の手を握りながら微笑んで見せる]
とっても優しいあきくんが、一番好き。
[でも、その言葉を、彼が生きているうちに本当に届けられたのかは
きっと、2人だけの*秘密*]
(68) 雪音 2016/11/23(Wed) 22時半頃
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─少し前・病室>>59>>60>>61─
[伐山さんの紹介で来た病院。 そういえば、主治医の先生も伐山といった。よく見たら、年の頃や顔立ちも似ているかもしれない。身内と仰ってるので、お兄さんなのかな、などと予想をする]
みんな無事。赤羽さんも…。
[知ってる名前を聞いて、無事と告げられると嬉しい。 赤羽さんが捕まえたのが、伐山さんで。 伐山さんが捕まえたのが、御門さんかな。
同じ体験をもう二度としたくない、といった事を聞くと、わたしも大きく何度も頷いて同意を示した]
華、…そうですね。綺麗でした。
[言いながら、伐山さんは自分と違う感覚で、あの時の華を見たんだな、と思った。 もう少し尋ねれば、伐山さんの職業とかも聞けたかな。 自分はあの時、言い伝えを利用して、あるかどうかわからない遊戯に参加したくて、期待を込めて華を手折った。綺麗と感じ入るなんて、まったくなかったから。]
(69) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 23時頃
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[この後で伐山さんは、ガラリと口調を変えて主治医の先生の事について教えてくれる。 少し砕けた口調が可笑しくて、お兄さんですか、と先ほど立てた予想を尋ねたら的中した。 兄弟仲がいいのか、悪いのか。 口調からきっといいんだろうなと察して、昨夜会った兄たちの事をまた思い出す。
こうして伐山さんは、病室を出て行った。 いい人だな、と背中を見送りながら思う。また機会があったら来てくれるだろうか。 今度は、あの村を訪れた理由について訊いてみようか、なんて。
喜びをそっと噛みしめる。 楽しい予定が、また一つ増えたことに。**]
(70) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 23時頃
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[季節は巡り、秋の彼岸の頃。
ひょこり、顔を出すのは緋の華]
……季節通り、だな。
[小さく呟き、揺れる緋を写真に収める。 切り取られた風景の中の緋。
曼珠沙華に限らず、植物を被写体とした写真を多く撮るようになって。 少しずつ、技量も評価されるようになった、けれど]
(71) tasuku 2016/11/23(Wed) 23時頃
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……俺、は。
[何かあると逃げたい、と思う気持ちは消えていない。 けれど、それと共に、逃げたくない。という心理も存在はしていて。
相反する思いは、相思華の華と葉の如く。 同じ場所にありながら、表に出るのはいつも一方だけで]
……あー……ホント。 なっさけねぇなあ……。
[それでも。 そんな二律背反を持ちながらも、前へ進まなければ生きていけない。 だから、今の所は、割り切っておく。
『逃げる』事を、否定しかできない今のままではかわれない。 その事に気づけるかどうかは──これから進む、道次第。**]
(72) tasuku 2016/11/23(Wed) 23時頃
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─あれから─
[数日を病院で過ごした後、検査も済んで予後も良好で、無事に自宅に戻る事ができた。 引き続き、伐山さんのお兄さんが、わたしの主治医になった。 都心の病院からカルテを取り寄せた。 以降、わたしの身に何かあった時、こちらの病院に運ばれることになる。
退院後はこれまでの生活に戻るはずだったが、少しだけ変化があった。 まずは夕顔を迎えた事。
父の口添えで、我が家に身を寄せる事になったらしい。 住み込みの家政婦と同じ部屋が宛がわれ、親のように面倒をみるという。
下働きという名目だが、夕顔はまだ子どもだ。 庭のほんの一部を掃除させたり、水やりをさせたり。ごく簡単な作業だけを任せるという。 学校に上がれる年齢になったら、ちゃんと通わせるつもりのようだ。
あとは、わたしの遊び相手になってくれと言われているらしい。 少し年が離れているが、常に子どもが身近にいるのが嬉しい。 時々ネリエルさんが送ってきてくれる写真やら絵本やら、そうしたものを一緒に眺めて過ごした。]
(73) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 23時半頃
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[そして、変化はもう一つ。 祥子さんが時々、我が家に遊びにきてくれた。 子どもが三人集まると、トランプやらボードゲームやら、遊びのバリエーションも色々広がる。 一緒にオセロもやった。一人ではできない遊びを、思いつく限り一緒にやった。 もらった飴を(ちゃんと許可済のものを)一緒に食べながら、楽しい時間を共に過ごした。
冬が来ると、祥子さんがわたしに手編みのマフラーを贈ってくれた。 外出する機会はほとんどないけれど、首元は常に温めた方が良いから、と。部屋の中でも首に巻いて過ごした。 年が明けて、バレンタインデーにはなんと、う、生まれて初めてのチョコレートをいただいた]
(74) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 23時半頃
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こ、こ、これ、はっ…!
[本でしか、テレビでしか知らないバレンタインデー。 自分は一生関わらないと思っていたのに、きっ、期待してしまうではないかっ! 心臓に不整脈が発生して、そのまま止まってしまうかもと思ったけど……だいじょうぶ、まだボクノシンゾウ動いてる]
バレンタインのお返しは…何をすれば、いいのかな…。
[母にこんな事を尋ねてみれば、笑いながら色々協力してくれただろう]
クッキー?マシュマロ、キャンディー?
[色々と種類があって悩んだけど、飴なら普段一緒に食べてるしと、キャンディーを贈る事にした。母は笑って黙って頷いて。 謎の含み笑いの理由と、お返しの持つ理由については知らされないままだったけど、祥子さんは喜んでくれるかな]
(75) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 23時半頃
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[祥子さんたちと過ごす季節は、どれも美しくて楽しくて、あっという間に過ぎ去ってしまう。共に二度目の春を迎え、夏を過ごし。 三度目の秋には、季節どおりの彼岸花を眺めた。あの時の記憶は、当時より少しだけ薄れてしまったけど、わたしたちの絆は、これまで以上に強いものになったと実感する。
そして、三度目の冬を迎えた時、───わたしの体調は急変した。]
(76) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 23時半頃
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[わたしは意識不明のまま、伐山総合病院にすぐ運ばれた。 クリスマスやお正月を、時の流れを知る事なく、病院の集中治療室で過ごし、
…───三度めのバレンタイン。
今度また、チョコレートを贈ってくれたら、わたしの正直な気持ちを伝えようか…なんて、心に決めていた。 しかし、その願いを叶える事はなく、……わたしはこの世を去った。**]
(77) vitamin-girl 2016/11/23(Wed) 23時半頃
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[一陣の風が身を切っていく。意味するものは嵐の前触れか、それとも。]
今年もさっぱりだったなー、曼珠沙華。
[年々曼珠沙華の姿を見る事は少なくなっていった。水が汚れたのかは知らないが、シーズンでもなかなかお目に掛かることはできない。
何か忘れ物がある。けれど、それが何だったのかはもう思い出せない。もどかしい。]
(78) きたきつね 2016/11/24(Thu) 00時頃
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・・・・・・・・・・・・? 空耳か。
[小さな声は、大きな風にかき消された。
頂上からあたしを呼ぶ娘を追って、ゆっくりと石段を登っていく。]
(79) きたきつね 2016/11/24(Thu) 00時頃
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[───ついに、彼女が帰る事はなかった。**]
(80) きたきつね 2016/11/24(Thu) 00時頃
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ー知代子ー
[お姉ちゃんは、毎月決まった日にお花を飾る。 自分の机の花瓶に活けて、そこに飴玉を二つ並べるの。 一度こっそり食べたら叱られて、ちゃんと一緒に食べようねって苦笑い。 「ね、あきくん」って、お花に向けて笑いかけてた。
年に一度、冬の寒い日にお姉ちゃんは1人で御墓参りに行く。 一緒に連れてってって泣いても、これだけはダメだって連れてってくれないの。 ケチー!って泣いても。 お母さんに泣きついたけど、お母さんにも我慢しなさいって言われちゃった。 毎年、どこに行くんだろう?
ある日、写真を見つけた。 勉強机にしまわれた綺麗なアルバム。 その中には一枚だけ入ってて、知らない男のこと小さい頃のお姉ちゃんが写ってた。 だれ、って聞くと「初恋の人」 今はお話ししないの?って聞くと「もう、いないの」って寂しそう]
(81) 雪音 2016/11/24(Thu) 00時頃
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[冬になるとお姉ちゃんは寂しそうで。 バレンタインのチョコ作りも手伝ってくれるけど、いつ、お姉ちゃんはチョコをあげたい人ができるんだろう? あの人にはあげてたのかな。 いないって、どこに行ってしまったんだろう?
そんなある日見つけた、季節外れの曼珠沙華。 でも、知代子はそれを摘んだりしないの。 お姉ちゃんがなんども、それは摘んだりしてはいけないって教えてくれたから。
また今日も、花瓶に花、飴玉二つ。 その飴玉を一緒に食べる、そんな日がまたきっと*くるだろう*]
(82) 雪音 2016/11/24(Thu) 00時頃
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