151 雪に沈む村
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狼
墓
少
霊
全
クシャミに1人が投票した。
バーナバスに3人が投票した。
バーナバスは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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>>6:53 う、うん、そうだったね。 ありがと。
[老人が外套をかけてくれた手にふわりと温かさが伝わる。 この外套も、いま履いているブーツ同様、不思議な力を持っているような気がした。]
あ、じいちゃん!お金は…!
[やがて老人は店を出て行った。 テーブルの上には2人分の代金が残されている。 外套をもらって、その上お代まで出してもらう訳にはいかない。 若者は遠慮しなくていいと言われたばかりなのに、断ろうとしてしまうのは、トニーの癖だろう。
しかし、老人を追うことは出来なかった。 なぜか、ついて行っては行けないような気がして。
そのまま、ぽかんと手に持った外套を見つめる。 最後まで、不思議な老人だった。]**
(0) malco 2013/11/30(Sat) 01時頃
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[龍は、眠る。]
[その生命の隆盛はすでに終わり。 今はただ、時が過ぎるのを眺めるだけの存在。 洞窟の中で、村の住人を見守る慈愛を抱き、幽かに命をつなぐ老龍。]
[いくつかの再会を、いくつかの約束を今季も結び、洞穴の入り口は氷の滝に閉ざされる。
老龍は、いつもと変わらぬ冬を過ごす。
氷の扉が溶けるまでに営々と、雪割り草が花開くのを待ちわびながら。 村が雪に沈むように、老龍の意識もまた、眠りへと沈んでいくのだった。]
-了-
(1) housenka 2013/11/30(Sat) 01時半頃
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ん、大丈夫ー。 寒くなってきてから、すごくクシャミがでるんだ……。 風邪じゃにゃいと思うんだけど。
[>>6:54ありがとうとお礼をいって、ふるっと少し震えるようにして、またあくびをした。 我ながら、くしゃみにあくびにと忙しい。ジリヤの薄氷色の眼がゆるりと瞬いて。 青年がふと思った疑問を口にだすのとジリヤが青年に呼びかけたのはほぼ同時だった。>>6:55 微笑むジリヤは先にこちらの質問に答えてくれる。 眠るのだと、そういうジリヤの視線の先には街路樹がある。]
(2) maru 2013/11/30(Sat) 10時半頃
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へぇ、そうにゃんだー。 樹と一緒に過ごすんだね。
[実にドリュアスらしいジリヤの返事に、仕切りに感心して。>>6:56 その穏やかな声に頷きながら、木々を見上げる。]
もしかして、ああいう樹も、眠ってるのかにゃー。 冬のあいだ。
[吐き出した疑問は白く空気を染める。 針葉樹の方が寒さには強いらしいけれど、ジリヤがどれぐらい寒いのが苦手なのかはよくわからず、きょとんとした顔を向けた。]
ずっと外にいて、ジリヤこそ風邪ひいたりしにゃいといいにゃー。
[人間や獣人とは違うのだろうけど、やはり己基準に考えての心配ごとが浮かぶ。 言ってから、ドリュアスも風邪をひくのかな?木だって病気になるだろうし、と思うけれど。]
(3) maru 2013/11/30(Sat) 10時半頃
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[>>6:57続いてジリヤに、今度は青年の方がどうすごすのかと問われれば、嬉しそうにへへっと笑みをこぼした。]
チャルと一緒に過ごすことにしたんだー。 っていっても、俺は冬眠してるし、 チャルは起きてるんだけど。 ……一緒にいてもいいって、いってくれて。
[眼を細めて、その声音はほんのりと自慢気に。 答えながらも、眠りの時が近いのだろう、足元がさっきからふらふらとしている。]
あそこの時計塔で過ごすんだ。
[古めかしい建物に視線をやりながら、転ばないようにと足に力をいれ動かす。]
(4) maru 2013/11/30(Sat) 10時半頃
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-回想・朝、工房にて- [旅に出るのか、というソフィアの問いには軽く首を振る。>>4:54]
いや…冬支度だ。石炭だのなんだの、溜め込まんといかんからな。 2日くらいで戻る。
[そうして彼女の瞳を少しじっと見た。 まるでそれは優しく語るようにも見えて。
彼女の父親は前の冬から帰ってこなかった。 恐らく――別れや旅を、彼女は恐れているのだと思った。]
(5) sainos 2013/11/30(Sat) 16時半頃
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――旅は。
[少し見つめた後ゆっくりと言葉を続ける。]
帰る場所があるから、旅なんだ。 最後にゃみんな、家に帰る。 そのときに儂らが待っとかんと――
[そうして、穏やかに笑いながら荷物を持った。]
――帰る家が真っ暗じゃ、みんな寂しがるだろ。
[それはまるで、自分に言い聞かせるようでもあった。]
-回想・了-
(6) sainos 2013/11/30(Sat) 16時半頃
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猫の集会 クシャミは、メモを貼った。
maru 2013/11/30(Sat) 20時半頃
猫の集会 クシャミは、メモを貼った。
maru 2013/11/30(Sat) 20時半頃
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-町にて・夜- [村ほどではないが、この町にも冬の訪れは近いようだ。 夕食にと、市場で買った食材を宿の主人に渡して調理してもらう。
自身とピエール以外の料理を食べるのはどれくらいぶりだろうか。]
…冷えるな。
[料理を待つ間外を眺めれば、白い雪はこんなところまで追いかけてきていた。 まるで物音を吸い込むかのようにしんしんと降り積もる雪を眺め、思いを馳せる。 カルヴィンはあのブーツをトニーに渡せただろうか。 そのブーツを作るよう頼んだドナルドは。]
あいつらしくない――
[どこか寂しげにも見えたあの様子を思い出し、少し小骨が喉に刺さったような引っ掛かりを覚えた。 あいつもどこか旅に出るのだろうか。]
(7) sainos 2013/11/30(Sat) 23時半頃
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[何か言ったか、と料理を持ってきた主人がウォーレンに声をかけた。]
ああ、いや…何でもない。
[そう、あいまいに返事を返し、運ばれてきたリゾットを口に運ぶ。 牛肉の細切れの入った、クリーム仕立てのリゾットは、ピエールほどではないがとてもおいしかった。
明日は朝から注文した荷物を取りに行かなければならない。 窓の外の雪は降り続いていた。]
(8) sainos 2013/11/30(Sat) 23時半頃
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[床に入り横になったが、久しぶりに長く歩いたせいか、それとも枕が違うせいか、いつもすとんと眠りにつくのに、今夜はいまひとつうまく収まらない。 一旦起き上がり、枕もとの水差しからグラスに水を注ぐと、それをゆっくりと喉に流し込む。]
(――そういえば。)
[墓地ですれ違ったあの老人をふと思い出す。 前日にピエールの店にもいたかもしれない。 どこかで見た記憶のあるその老人は、あれは、たしか。]
(9) sainos 2013/12/01(Sun) 00時頃
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[記憶の面影を遡れば、それは村に引っ越して間もない頃だったか。 ドロシーがいつものように話しこんでいたのだ。]
『――あらやだ、おじいさんったら!』
[何か冗談を言っていたのだろうか。 開いた工房のドアからは老人とドロシーがなにやら世間話に花を咲かせていた。]
『ねえ、――さんったらおもしろいのよ!』 『…――スさん、今年の冬は大丈夫かしらねえ』
[ドロシーが時折思い出したようにその老人のことを言っていた。老人が村に来るのは本当にごくごく稀だったように言っていたけれど、その、名前は。]
―――バーナバス、だ。
[曇った記憶のガラスをぬぐえば、その名前に焦点がカチリと合った。 そう、あの老人とは遠い昔に会ったことがあったはずだ。]
(10) sainos 2013/12/01(Sun) 00時頃
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[再び毛布をかぶれば、今度は幾分かすんなりと眠りの精が近寄ってきた。
恐らくカルヴィンと親しげだったのならば、恐らく同族だろう。 あの老人は自分が戻るまで村にいるだろうか。
そんなことを考えているうちに、意識は闇に溶けた。]
(11) sainos 2013/12/01(Sun) 00時頃
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ウォーレンは、眠りについた**
sainos 2013/12/01(Sun) 00時半頃
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[ジリヤが目の前でカバンから何かを取りだします。女の子の目に映ったそれらは、もう何年も見ていない春の花々でした。
前にこれを見た時、自分はどんな気持ちでこれを見たのか。女の子は覚えていました。]
……綺麗、ですね。本物みたい。
[目を細め、弱々しく笑います。
皆に会えない冬はあまり好きではありませんでした。むしろ嫌でした。しかしきっとそれ以上に嫌なのは。
会えると思った人のいない春。別れの挨拶もない、唐突な別れの季節。]
(12) tuchiya2 2013/12/01(Sun) 01時半頃
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……そう、ですか。私はやっぱり……風に舞う雪も、凍った湖も綺麗、なんですけど。 寒いと、皆どこか行っちゃうし。じゃなくても会えないし…冬がこなければ、って思っちゃいます。
[村を回って、旅に出るといった人もいたし、冬眠に入る人もいました。そういった中でわかった、女の子の気持ちでした。]
(13) tuchiya2 2013/12/01(Sun) 01時半頃
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─10年前・教会─
[どれくらいそうしていただろう。>>6:+7>>6:+8 握ってくれる手に力が篭る。温もりが愛おしい。──このまま、なんて、叶う事のない時間を望んでしまいそうになる。 許されない。もうそれは、許されてはいけないことなのだ。
伏せていた目を開けて、エリサを見る。祈るように俯いていた彼女と目は合っただろうか。少し気恥ずかしくて、誤魔化すようにわらうと、チャールズはゆっくりとした動作で立ち上がった。]
……懺悔ついでに、君に受け取って欲しいものがある。
[言いながら、繋いだままのエリサの手を引いて立たせると、徐にきっちりと着こなしたキャソックの襟元を緩める。 首元から手を入れ服の中から引き出したのは、細い鎖に繋がれた金の十字架。 首から外した華奢な造りのそれを、そっと彼女の手のひらに落として。その上から、自分の手を重ねる。]
……そこに刻まれているのは、私が生まれた時に、母から貰った名前です。
[人間であった頃の、自分の。
懐かしむ声音でそう、言った。]
(14) roki 2013/12/01(Sun) 02時頃
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[チャールズの祖国では、騎士の家系に生まれれば産後すぐに女神の洗礼を受ける。 龍との契約は騎士の最高位。それは確かに誉れではあるけれど。 年端も行かず戦地へ赴き、やがては人の身ですら無くなる我が子を、母親達はどんな気持ちで送り出したのか。
その想いが風習として根付いたのが、母が子供だけに伝える本当の名。洗礼で与えられるものとは別の、無垢な魂に付けられた名前。
向かい合う二人の手の中にある、小さな重み。しかしそれは、チャールズにとっては、生まれてから一度も手放した事の無い重みだ。]
これを、エリサ。君に、持っていって欲しい。 騎士でも神父でも無い、一人の人間として……君を、想った私の名を。
[彼女はなんと答えただろう。目線の少し下に居る彼女に、少し身を屈めて顔を寄せる。 綺麗なカーブを描く白い額に、自分の額を寄せて、くっつける。鼻先が触れるか触れないかの距離。目を伏せて、彼女にしか聞こえない程小さな声で何かを呟いた。]
(15) roki 2013/12/01(Sun) 02時頃
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[それが、手の中の十字架に刻まれた彼の名前だと言う事を知っているのは、彼と彼女のふたりきり。
世界の何処かで彼の心臓を持つもう一人の『彼』にも、ベビーカーの中の『彼女』にも。
ついぞ明かされる事の無かった、秘密だった。]**
(16) roki 2013/12/01(Sun) 02時頃
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―>>5:+11旅立ちの朝―
―――あぁ。勿論、帰って来る。 また会おう。約束だ
[差し出されたクシャミの拳>>2:146に向かい合わせになるよう同じように拳を作って、合わせる そのとき腕に付けたチャームが揺れ、朝の光を受けてきらきらと燐光を帯びた それを眺め、クシャミへとニッと最大限の笑顔で]
(17) momiakina 2013/12/01(Sun) 19時半頃
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――――じゃ、行って来るっ……!!
[宣言すると踵を返し、側にある高台へと駆け出す 走りながら翼を展開し、ばさばさと数回動かした後に、高台の淵を蹴って大空へと舞い上がる為の風をつかむ 仲間のもとへ急上昇し、最後の挨拶のつもりで村へと手を振った。 そして、仲間と共に隊列を組み、南へと向かう進路をとる]
(18) momiakina 2013/12/01(Sun) 19時半頃
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『よぅサイラス。相変わらず元気そうで何よりだ』
あぁ、あんたらもな。手紙でも見たが、北の方の冷え込みはいつもより遅かったって?
『あぁ。まあ、ゆっくりと準備ができて良かったが、来年の農作物のできは気がかりだな』
アンタも相変わらずの世話焼きだな。誰に似たのかね
『うん?誰だろなぁ?』
[安定すれば、合流した仲間と時折悪態を交えた話をしながら、飛行を続ける 他愛のない会話をいくつか続ければふと、群れの長が懐かしむように眼を細めるのが見えた]
『それで、あの村は。この10年は、どうだった?サイラス。』
…あぁ。楽しかったぜ。とても 旅立つのが惜しくなるくらいにな…。
[そうして、飛行しながら村での思い出を話し始めただろう]
(19) momiakina 2013/12/01(Sun) 20時頃
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>>6:+13 [にこにこと語るチャールズの言葉にふと疑問を感じ、特に躊躇もせずぽんと口に出した。]
ん?俺はお前さんのこと今まで人間族だと思ってたが、違う種族みてえな言い方するんだなあ。 ああ、動かないでいると足腰弱るな…まあガラスが割れるとしのぎにくくもなるしなぁあんま疲れない程度にしておけよ? つーかさ、もし腹空いてたら一緒に昼でも食うか?つい多めに入れる癖で自分のなのによ、一人分にしちゃ多い量持ってきちまったんだよ。
[肩から斜めにかけていたカバンを持ち上げて中を見せた。ずしりと重たそうに膨らんでいた。これからの仕入れや散歩に負担のないよう胃に収めて少しでも軽くしておきたかったのだ。]
(20) mofmaame 2013/12/02(Mon) 00時頃
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素敵な景色……ふふ、ジリヤさんならきっとそう言うんだろうなぁ、って思ってました。
[冬の美しさを知るジリヤは、いったい何度、この季節を迎えてきたのでしょうか。 そしてどれだけの別れがあったのでしょうか。きっとジリヤは自分の父親の事を言ってくれているのだろうと女の子は思います。まだ一回しか超えていない冬、最初の冬の、春の思い出。]
ね、ジリヤさん。………それにクシャも。
春になったら一緒にピクニック行こうね。 私、お弁当作るから。 ……絶対だよ。
[見える景色を、景色の意味を変えてくれるジリヤなら。 今度からの春が、楽しい思い出になれば。]
(21) tuchiya2 2013/12/02(Mon) 00時頃
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うん、皆誘って、本物の……これ、見にいこ?
[抱えた花束に顔を近づけて。 枯れない花束は次の春まで、 その約束を自分に思い出させてくれると信じて。]
――約束、です。*
(22) tuchiya2 2013/12/02(Mon) 00時半頃
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-10年前・教会-
[>>14 どの位の時をそうしていたか。 目を閉じてひたすら彼の事を思って手を握れば、まるで10年前に時が舞い戻ったような錯覚さえ覚える。 けれども、目を開ければそこには枯れ木のような手で、彼の手を握る己の姿が。もう、戻らないのだ。
少し目線を上げれば、はにかんだような笑顔を見せたチャールズの姿が。もう一度人生をやり直す事が出来たならば、自分は間違いなくその隣に立っていたのに。人生は、やり直せないのだ。
手を引かれて立ち上がれば、彼の胸元から覗く金の十字架。 華奢な造りで、仄かな煌めきを放つ。 掌に乗せられた十字架は、僅かに彼の体温を伝える。 人間であった頃の、その名前が刻まれた十字架を、慈しむ様に指先でなぞった。]
(23) MIZ 2013/12/02(Mon) 02時頃
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…………ッ。
[刹那、縮まる距離に息を飲んだ。 少しでも我が身を近づけば、その唇さえも触れてしまいそうなほどに。そして、囁かれる切なげな声に、小さく頷き、]
―――……【 】、
[彼の本当の名前を呼んだのだ。 その声はまるで少女だった頃の自分のように、瑞々しく。**]
(24) MIZ 2013/12/02(Mon) 02時頃
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えぇ、そうよ。
[樹と一緒に過ごす。 クシャミの言葉に頷いて、木々を見上げる彼の横顔に視線を据えた。 彼が零した疑問を聞けば、少しだけ口元を綻ばせて>>3]
……そうかもしれないわね。 春を夢見て、長い冬を微睡んで過ごす。 それはきっと、動物も植物も変わらないのかもしれないわ。
[どことなく暈した回答は、クシャミが正しい答えを求めているように聞こえなかったから。 真実をただ無造作に与えられるより、想像の余地を残した方が、胸をときめかせてくれる事もある。 その気持ちを、共有する気分を味わいたかった]
(25) MissLied 2013/12/02(Mon) 02時頃
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あら、心配して下さるの?
[風邪の心配をしてくれたクシャミに、悪戯っぽく笑って気取った返事を返す。 優しい彼の懸念に、心が温まるのを感じた。 本当にこの子はいい子だわ、と彼を見つめる瞳に温かい色が混じる]
でも大丈夫よ、木に還っている間は私にはそういった心配はないの。 ……中には、本当に風邪をひいちゃう子もいるみたいだけれど。
[若々しく、幹も枝もほっそりとした幼木とか。 以前、旅人からそんなドリュアスの話を聞いた事があったのだ。 思い出しては、クスクスと声を立てて笑った]
(26) MissLied 2013/12/02(Mon) 02時頃
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そう、貴方はチャールズと過ごすのね。 それは心強いでしょうねぇ。
[やがて戻った問いへの返事>>4には、しみじみとそんな呟きを。 やっぱり、チャールズはクシャミの事をきちんと気に掛けていた。 物腰の穏やかな、心優しい神父を思い浮かべ、安堵に表情を和らげる。
クシャミが視線を動かせば、ドリュアスの視線もそれを追うように時計塔へ。 しばし、彼の過ごすであろう冬に想いを馳せて、時計塔に視線を留めた。 心ゆくまでそうしてから振り返ると、クシャミの足元がふらふらしているのが目に入る。 少しだけ目を瞠って、それから静かに微笑んだ]
(27) MissLied 2013/12/02(Mon) 02時頃
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貴方は、どうやら早く時計塔に戻ったほうが良さそうね。 辿り着く前に、変なところで寝入っては駄目よ?
[まるで子供に言い聞かせるように柔らかく告げて、そっと手を伸ばす。 許すなら、彼の頭をそっと撫でようと]
チャールズと一緒なら、きっと優しい夢が見られるわ。 ……貴方が良い冬を過ごせますように。
[魔力の篭らない、代わりに祈りをのせた言葉を紡いだ。 視線を移せば、見覚えのある雑貨屋の看板が、半ば張り付いた雪に隠されるようにあるのを見つける。 少し寄っていこうかしら、と思案しながら再びクシャミに視線を戻した]
(28) MissLied 2013/12/02(Mon) 02時頃
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私は雑貨屋に寄っていくから、ここでお別れね。 ――また春に。
[短い挨拶を送って、微笑みかける。 一年後、短い春が訪れた時に、彼が満たされた幸福そうな顔をしている事を願った**]
(29) MissLied 2013/12/02(Mon) 02時頃
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-現在:屋敷のなかで-
………ん。
[>>24 随分長い夢を見ていた気がする。ベッドからゆっくりと身体を起こすと、寝ぼけ眼で窓の外を見やる。雪は相変わらず窓を叩いており、世界を静寂へと包み込んでいた。]
……お母様……
[知らず知らずのうちに、蒼い瞳から涙が零れていた。頬を伝い、ネグリジェへと流れていく。 銀世界の向こう、教会の方へと想いを馳せる。 お母様は、あそこで、――…神父様のもとで永久の眠りを。 きっとその骸の手には金の十字架が握られているのだろう。]
………。
[春になったらまた、お母様のもとへご挨拶に行こう。 そして、神父様にも。ありがとう、と伝えよう。 お嬢様は、ベッドへと戻ると瞼を閉じて。 再び夢のなかへと歩き出し始めました。**]
(30) MIZ 2013/12/02(Mon) 03時半頃
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猫の集会 クシャミは、メモを貼った。
maru 2013/12/02(Mon) 20時半頃
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[動物も植物も変わらない。 そう答えてくれたジリヤの声音はゆったりと。>>25どことなく愉しげで、青年はそれを反芻するように、あの樹は一体どんな夢を見るのだろうと。まつげの上にそっと乗った雪を払うように、ゆるりと瞬きながら少し思考を巡らせた。
浮かんだ心配事をそのまま口にすれば、澄ましたように笑われてしまう。>>26]
だって、冬になるんだから、 お医者さんもいにゃいかもだし。
[心配したっていいじゃないか、と少しだけ口を尖らせるも、すぐにふっと笑う。 ジリヤの声はこちらを揶揄するようなものではなく、むしろ温かいものが混じって聞こえた。それに悪い気はしない。 そんな心配をする青年のことを優しいと、そう感じるのはきっとジリヤ自身が優しいからで。それと、そうした思考は青年が常日頃共に過ごしている家族の影響もあるだろう。]
(31) maru 2013/12/02(Mon) 21時頃
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そうにゃんだ。 それなら安心だねー。
[ジリヤはもう幼木ではないだろうし、と彼女の半身であるサンザシの姿を頭に浮かべながら。相手がドリュアスではあるけれど、レディに対しては随分と失礼な発言だったかもしれない。]
(32) maru 2013/12/02(Mon) 21時頃
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猫の集会 クシャミは、メモを貼った。
maru 2013/12/02(Mon) 21時半頃
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[心強いだろうと、チャールズと昔からの馴染みであるジリヤの呟きに、うんと力強く頷いた。 薄氷色は、青年の視線を追うように白く化粧を施された時計塔をしばらく映す。
モノクロームの世界に、ジリヤがかけているストールの色が綺麗に映える。 ちらちらと白い氷の欠片が舞う中、時計塔を見上げるドリュアスの姿は、まるで一枚の絵ようで、透明感に溢れて見えた。 青年はそれを少し後ろから眺め、ほうっと息を吐き出した。 そうして注意をそらしてしまっていたからか、雪に足を取られ転びそうになっていれば、くるりとジリヤが振り返った。慌ててバランスを取り、何事もなかったかのように振舞うも、柔らかく降る自分を心配するような声。]
うん……、がんばる。
[妙なところで眠ってしまえば、冬眠ではなく永眠になりかねない。冷たくなってきている指先で眼をこするも、効果はあまりない。 不意に、ジリヤから伸ばされてきた手。拒むことなく眼を細め、おとなしく撫でられる。>>28]
(33) maru 2013/12/02(Mon) 22時半頃
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……にゃんか、お母さんみたい。
[くすぐったそうに笑いながら、ぽつりとつぶやく。 ジリヤの手は暖かく感じて。なんとなく、泣きたいような気持ちになるのはなぜだろう。]
ジリヤも、いい冬を過ごせますように。 いい夢を見れるといいにゃ。
[微笑んで、ドリュアスが紡いだ言の葉を重ねる。 彼女が眠っている間、夢を見るのかはわからないけれど。 長い冬を微睡んで、春を夢見て過ごすのだと、彼女自身が言っていたから。 そっと祈りを込めて。]
うん。 じゃあ、また春にね。
[雑貨屋に向かうらしいジリヤに手を振って。 時計塔へと向かう歩みを早めた。]
(34) maru 2013/12/02(Mon) 22時半頃
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ええ、人間ですよ。ちょっと長生きな、普通の。ふふ。
[>>20深く追求してくるでもなく思った事を口にしただけのピエールの言い方は、いっそ清々しくていつも好ましい。 彼は獣人のハーフではあるけれど、立ち振る舞いは人間のそれとなんら変わらないし、他の者に対してもその率直で大らかな態度は変わらない。 彼の店に客が集うのは、なんだかとても自然な事な気がする。居心地がいいのだ、この男の素直さは。]
(──トニーは兎も角。カルヴィンが懐くのは、そういう事なのでしょうね。)
一人納得して、鞄の中を見せてくるピエールに目を細めて答えた。]
良いのですか?御相伴に預かっても。一人だとどうにも食事も手を抜いてしまって…助かります。
(35) roki 2013/12/02(Mon) 23時半頃
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―回想・工房で出かける直前のウォーレンと―
そ、そうですか! その……よかったです!
[冬支度の準備と聞き、ほっとした表情を見せます。昨日の市場でも、会う人会う人に女の子はこの質問をしてはほっとしたり、たまにしょぼんとしたりしていました。]
……え、と……な、なんでしょう?
[ふと視線をウォーレンに戻すと、なにやらじっと見られていました。 なんだかいつものちょっとそっけない感じとは違ったその優しい目は。]
(36) tuchiya2 2013/12/03(Tue) 00時半頃
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あ、れ……?
[十年前に最後に見たっきりの目に、 どこか似ている様な気がしました。]
(37) tuchiya2 2013/12/03(Tue) 00時半頃
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[ほわんとしているチャールズの反応>>35に、つまりおっさんに見えてたけどジイさんだったってことだよな…と解釈しカカカと笑う。]
長生きな人間?んじゃあ普通にジイさんってことか。そんな風に見えなかったがなぁ…まぁ、年寄りは関節冷やさねえように気ぃ付けろよ?
そうか、一緒に食ってくれるか!助かるぜ、んじゃここいらで…よっこらせっと。
[道のそばの倒れた丸太をみつければ、カバンからワックスペーパーを何枚か重ねて出して尻の下にひいた。チャールズにも真似するようにと、ホレホレと動かし差し出す。]
(38) mofmaame 2013/12/03(Tue) 01時頃
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ジイさ…、…ははっ、まあ、本当その通りです。年寄りですので、防寒はしっかりしてますよ、御心配なく。
[ざっくりした物言いに思わず声を立て笑う。若造りなのが自慢でして。くつくつと楽しげに言いながら促されるままピエールの隣に腰掛けた。 そうして傍に居るだけで、鞄の中から漂う香ばしいパンの香りが空腹を刺激する。
誰かと共にいて食欲が沸く、と言うのはとてもいい事だ。少なくともそれは、生きる気力と同じ意味でもある。
手荷物の中から紅茶の入った水筒を取り出す。なんとはなしに、急に年寄りになった気分で(年寄りなのは違いないのだが)チャールズはピエールに茶を勧めるのだった。]
(39) roki 2013/12/03(Tue) 01時頃
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―― 時計塔 ―― [ジリヤと別れ、どんどん重くなってくる足を前に前に進める。 目の前には尖塔が見えている。はずなのに。さっきからちっとも距離が近くならない。 雪が積もってきているのもあるだろうけれど、こんなに遠かっただろうか。ようやくのことで辿りついた時計塔。その石造りの壁に備え付けられた扉を叩いて、開いた。]
ただいまー。
[押し開いた扉から、中の温かい空気が逃げていく。慌てて扉を締めると、その扉にもたれかかるように背を預け、雪を叩いて落とす。 その間も、落ちそうになってくる瞼をなんとか持ち上げて。チャールズの姿を探した。]
(40) maru 2013/12/03(Tue) 01時半頃
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[きょとん、とした顔でウォーレンの続く言葉を聞きます。 次第にその言葉を頭の中で反芻して、かみしめて、呑み込んで、
ウォーレンさんもきっと誰かを家で待ったり、逆に待たせたこともあったのだろうな、と女の子は思いました。]
私は……待ってます。たとえそれが約束と違っても……。
…その人を信じていられる限りは。
[言葉に出してみても、ちょっと不安でしたが。]
(41) tuchiya2 2013/12/03(Tue) 01時半頃
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猫の集会 クシャミは、メモを貼った。
maru 2013/12/03(Tue) 01時半頃
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─時計塔─
[ギィ、と。下の階にある扉の軋む音。 少し遅れて聞き慣れた声が聞こえた気がして、チャールズは手を止めた。ちょうど、何時ものココアよりもちょっと豪華なホット・チョコレートが出来上がったタイミング。矢張り、彼の勘は外れない。
しかし、常よりも此方に向かう足音が重い。 ちらりと窓へ視線をやった。薄い硝子の上に氷の結晶が模様みたいに張り付いて、ちょっとしたステンドグラスのよう。 外気の冷えは相当なものだろう。立ち上がって、彼を迎えに行ことにした。
きょろきょろと何か捜しているらしい背中を見付ける。未だ時計塔に移って日が浅い、部屋が分からなかったのだろうか。近付いて、少し覚束ない足取りの肩を、軽く支えた。]
────おかえりなさい、クシャミ君。寒かったでしょう。
(42) roki 2013/12/03(Tue) 02時頃
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[勝手がわからず、けれどどこからともなく漂う甘い、いい香りに鼻をすんと鳴らしていれば、聞き慣れた、左右違う足音が耳に届く。 肩に、温かい感触。]
ただいま!
[顔を綻ばせ、自分よりも少し高い位置にあるその人を見上げた。]
うん、昨日よりずっと寒くなってた。 チャルは、大丈夫?足、痛んだりしない?
[問いかけながら、ふと思う。]
(43) maru 2013/12/03(Tue) 02時頃
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あのね、チャル。 さっきソフィのとこ行ってきたんだけど ちょうど、ジリヤもいて、 春になったら、ピクニックしよって言ってたんだ。 みんなでさ。
[本物の花を見に行こうと交わした約束。>>22 ジリヤが綺麗な景色を教えてくれるのだと。ソフィアがお弁当を作ってくれることもいい添えて。]
チャルも一緒に行けたらなぁって思うんだけど 遠出とかって、大丈夫……?
[軽くうつむき、彼の足元へと視線を落とした。 もし駄目だというなら、チャールズをおんぶしていく覚悟はあるけれど。]
(44) maru 2013/12/03(Tue) 02時半頃
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ほう、防寒してるか!そいつぁ結構結構! ん?飲み物は持ってきてんのか。んじゃ、茶は分けねえでいいな。
[カバンからポタージュの入った蓋付きの器と紙に包んだ低温発酵のパン、紅茶の入った水筒、焼き菓子、空のうつわ、木製のスプーン2本をぱぱぱっと出した。 俺、一人で食うつもりだったのにおかしいなあと首をかしげつつ。日頃の癖はこわい。]
ほれ、チャールズ。このうつわ持ってな。んじゃちーと行儀わりいがどばっと器から入れるな。きょうはぁ…じゃがいものポタージュだぜ。材料が手頃なのと大量買いでついポタージュにしちまって、よく作るんだよ。
んじゃ、スプーン持ったな?パンも割ったな?茶の準備もいいな?おう。食物に感謝、っと。あ、クルトン。クルトン入れ忘れてた。ほれほれ。
[ポケットの中から無造作に包んだクルトンを取り出しお互いの器にばらばらと入れた。]
んじゃあ食おうぜ!
(45) mofmaame 2013/12/03(Tue) 08時半頃
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>>5:+8アリス [旦那様はアリスに頭を下げさせてから、低く威厳ある声で「全部」という辺りきっと食欲旺盛なんだろう。クックと喉の奥で笑う。]
全部ですな、しばしお待ちを。
[一方アリスはというと、目下の子供に対しても大人と同じような挨拶に最初は照れてるんじゃ?なんて勘ぐってみたものの、いつもと変わらず物怖じしない様子になんだか安心さえした。どんな子どもも見ていて飽きない。]
おー、俺んとこのガキどもだよ。上がじゅう…いちになったか…?と、真ん中が6、下が4だな。 冬の間に背も体重も増えててよ、帰って来た時は驚いたぜ。まあまた見かけたら遊んでやってくれ。
ほれ、あっち行ってろ、な。あっちにクッキー置いてあるから。
[ドタドタと音を立てて駆けていく長女と次女。長男はそれでも残っていて、どうやら仕事を見たいらしい。]
邪魔しねえならいいが、…んまあ好きなとこで見てろ。
やあすみませんねぇ、妻とこどもらが戻ってきたはいいんですが、急な気温の違いに妻が風邪を引きまして。や、もう治りかけなんですけどね、移っちゃ面倒なんで片手間に見ながら店やってるんですわ。
[ブランフォート一行に向き直りぺこりと謝った。]
(46) mofmaame 2013/12/03(Tue) 10時頃
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[足の心配をしてくるクシャミに>>43、チャールズは内心後悔する。本来メンテナンスさえきちんとしていれば、走るのにだって不自由は無い義足なのだ。億劫がって要らぬ心配を掛けさせてしまった。 申し訳無い気持ちでクシャミの髪を撫でる。 一緒に居る時、この子が自分を気遣って常よりもゆっくり歩いてくれているのに気付いていた筈なのに。]
ありがとう。どこも痛くないから大丈夫です。 ピクニックですか、それは素敵だな。 じゃあそれまでにはきちんと、義足の手入れもしておきます。そうしたら、一緒に木にだって登れますよ。
[雪が溶け始めて隣村へ行った厩舎の夫婦が戻ってきたら、馬を借りよう。そうすれば、街道沿いの街まで半日。着いてから義足の手直しを頼んでも、花が咲く頃にはきっと充分間に合う筈。 教会を空けるのは少し心配だけれど。
そんな話をしながら、クシャミと二人で上の階の書斎までゆっくり歩いて。部屋に入ると暖炉の前のソファに、おいで、と彼を手招きした。]
ホット・チョコレートを作ったから、飲んで温まりませんか。…ああ、それから。ちょっと君に御願いがあります。**
(47) roki 2013/12/03(Tue) 15時頃
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[うつむいたままいれば、優しい、髪を撫でる感触。 いつもと違う寒い冬。その中でも変わらない、いつもの温度に安心する。]
うん。じゃあ、チャルも一緒に。 木登りも、しようね。
[約束だよ、とにっと笑みを向け。 教会を空けている間の、留守番は任せてと意気込んでみせた。 チャールズのあとに続いて階段を登り、部屋の中へ。 教会とは違うはずなのに、あそこと同じようにとても落ち着く。手招きするチャールズの隣にそっと腰掛け、用意してくれていたというホットチョコレートに顔をほころばせた。]
(48) maru 2013/12/03(Tue) 19時頃
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うん、飲む! ありがとー。
[カップを受け取り少し息を吹きかけ冷ましてから一口。口に含めばこれもまた、青年の好みの味になっている。 じんわりと、温かさが広がる。帰ってくる前には用意をしてくれているのだから、魔法みたいだと常々思う。]
お願い?なーに?
[チャールズからの頼みごとは珍しく、感じて。 カップから顔をあげ、きょとんとチャールズをみやった。]
(49) maru 2013/12/03(Tue) 19時頃
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…はい、…はい、はい。命に感謝を。あ、有難うございます。…戴きます。
[矢継ぎ早なピエールの確認>>45に律儀に返事をしてこくこくと頷く。ひと度食卓となれば、完全に場を掌握してしまうこの忙しなさは、ちょっと凄い。 なんというか、流石村一番の食堂を切り盛りしているだけはある。されるがままでチャールズはばらばらとスープの器に撒かれるクルトンの行く末を見守りながら、御茶を啜った。
まだほんのりと温かいパンはとても良い匂い。先ずは彼の自慢のポタージュの海から、溺れかけのクルトンを救出する。 半分スープが染みて、半分がかりかりと香ばしいまま。そのくらいが実にちょうどいい。]
(50) roki 2013/12/03(Tue) 19時半頃
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ピエール君のごはんを食べると、生きていて良かったなあという気持ちになりますねえ、……あと二、三百年は現役でいられそうだ。
[小さく千切ったパンをもそもそと咀嚼して、冗談とも本気ともつかない口調で言う。 小麦の甘みと香ばしさが口の中を占拠中。本当は喋るのもちょっと惜しい程だ。
寒い中に居るせいか、ただでさえ美味しいスープは普段より一層旨く感じる。 そう言えば、冬が去って短い春が来たら皆でピクニックに行こうとクシャミと約束をした。 何だか先取りしてしまったようでちょっと申し訳ない。 まあ、真冬の雪が降り積もった道端で、おっさん二人きりのピクニックが羨ましければの話ではあるが。
温かい食事に舌鼓を打ちながら、ぼんやりと考えていたチャールズは、ふと何かを思い付いたように隣のピエールに顔を向ける。確か彼は、料理の修行で方々を歩き回っていたような。もしかしたら、知っているだろうか。 思案するような間を置いて、言った。]
つかぬ事をお伺いしますが、ピエール君…、
(51) roki 2013/12/03(Tue) 19時半頃
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────カマクラを、御存知ですか?
[尋ねる神父の表情は、なんかいつになく真顔だった。]**
(52) roki 2013/12/03(Tue) 19時半頃
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―春・自宅にて―
はいアリスちy……アリス。 約束通り、春摘みのダージリンだよー。
[冬が明けて暫くし、雪も溶けた頃でした。翼の女の子の家に、白い女の子が遊びに来ていました。
冬入り前の宣言通り、なんだか少し大人になったような気がします。なんとなく、以前のような「ちゃん」づけで呼びづらいような雰囲気です。母親曰く、お母さん譲りよ、だそうです。]
今年の春摘み、第一号のお客様です……ふふふ、感想聞かせてね?
[ちなみに女の子は身長が全くのびませんでした。近いうち、アリスに追い抜かれるのではと若干の切なさを感じました。]
(53) tuchiya2 2013/12/03(Tue) 20時頃
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[アリスが口に紅茶を含んだタイミングだったか、それとものみおわって一息ついた頃だったでしょうか。]
そうだ、アリス、クシャ見てない? 全然こっちに顔だしてくれないんだけど……。
[クシャミから預かっていた本は、冬のあいだに何度も何度もめくりました。目を閉じれば情景が浮かびますし、本の中の黒猫だってすぐに探せます。
何時でも返せるように今朝も手入れをしました。早く取りに来てくれないと「お釣り」もなくなってしまいます]
もしかして寝坊助かー……?起こしにいった方がいいのかな?
(54) tuchiya2 2013/12/03(Tue) 20時頃
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-春・ソフィアの店にて-
『>>53 お嬢様は14歳を迎えました。 丸一年を掛けて、ふわふわの髪の毛はぐんと長くなりましたが、冬の頃のようにもこもこと分厚くはありませんでした。 春めいた空色のドレスを着て、ソフィアの店へご挨拶へ向かいました。 爺は店の入口まで付いて行きましたが、入口のところで追い返されました。 がーるずとぉくなの!と仰っていました。しくしく。 仕方ないので夕方までウォーレンのところにでも、愚痴を零しにいきましょうか。』
……ふふ。爽やかな薫ねっ。 喉にすっと、溶けるように流れていく感じよ。
[軽く小指を立てながら答えました。 以前よりも近くなった目線に、少し気取った様子です。]
(55) MIZ 2013/12/03(Tue) 22時頃
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……ん、ぐっ
[大人ぶったお嬢様でしたけれど。喉を詰まらせたようです。 可笑しいですね。詰まるなんて。 喉にすっと、溶けるように流れる、とは先程のお嬢様の言ですのに。]
……い、いいえ。見ておりませんわ。 きっと神父様のところでまだ寝ているのでは? …………。 一緒に起こしに行きます?
[カチャン、とソーサーとティーカップが、やたらと大きな音を立てました。]
(56) MIZ 2013/12/03(Tue) 22時頃
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『>>46 お館様は料理人の返事に満足げにひとつ頷くと。 お行儀よくナプキンを首元に巻き始めました。気が早い。 くすっと小さく笑うと今度はお館様に軽く睨まれました。こほん。』
へぇー…子だくさんなのね!良いわね。
『その先の言葉は続きませんでした。 お嬢様はこれからも一人っ子なのですから。望んではいけないのです。 ただ今は、目の前の無邪気な子供達に純粋に驚いているようでした。どの子もピエールそっくりです。
お嬢様はピエールジュニア達がドタドタと走り去っていく様子を、目で追いかけていました。 そして残った長男に何やら話しかけているようでした。 何でしょうか。トニー達のチャンバラの話でもしているのかもしれません。』
ふふ。いいのよ。 メーは美味しいご飯さえ食べられたら満足ですのよ。
『気が付いたらお嬢様もナプキンを巻いていました。 さてさて。 小宇宙と呼ばれる、我々のお腹を満たすだけの料理はくるのでしょうか。**』
(57) MIZ 2013/12/03(Tue) 22時頃
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[約束だよと笑うクシャミ>>48に、口許を綻ばせて首肯する。この分なら留守を任せても大丈夫そうだ。
それから、自分の問いへ疑問符を返されれば、少し照れたように笑ってローテーブルの上に置かれたブラシに手を伸ばした。一緒に教会から越してきた猫に使っているものとは別の、真新しいそれを持ち上げて隣に座る彼を見る。]
──…えぇと。冬眠する前に、ブラッシングを。…してみたいなあと思ったのですが、……。
(58) roki 2013/12/03(Tue) 22時半頃
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―>>2:148十数年前―
――――う。 ………親父…?…………。 ――――!!
[眼を覚ました時には、嵐は過ぎ去った後だった。一番に、突き抜けるような青空が眼に入ったのをよく憶えている 顔を上げれば、周囲には仲間が集っていた 渡りのキャンプを張っていた所とは少し離れていたが、どうやら全員此処に移動してきたらしい
眼の前には、族長である父親。その後ろで群れの者達が、輪を作っている 父親が静かに数歩歩けば、其処には]
………ガー、ディ
[弟の、変わり果てた姿があった]
(59) momiakina 2013/12/03(Tue) 23時半頃
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[なんだか気恥かしそうな笑みを浮かべるチャールズの手は、テーブルの上に置かれたカップを通り過ぎてブラシを手にとった。]
ブラッシング?
[足元で、猫が自分のことかとミャアと一声あげるけれど。チャールズが言っているのはそちらではなく、青年のことだろう。 真新しいブラシは、用意していたのだろうか。そんな様子がなんだかおかしくてぷっと吹き出してしまう。 何事かと丸くしていた眼を細めてくすくすと声をあげて笑った。]
いいよー。 お願いって言うからちょっとびっくりしたけど。 そんなことならいつでも。
[部屋の中でも被りっぱなしにしていたフードを外すと、ぴょこりと耳がでる。 足元の猫を抱き上げて、チャールズに背を向けた。]
(60) maru 2013/12/03(Tue) 23時半頃
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『…お前を、一族から追放する』
――え。
[その言葉は父親の口から唐突に告げられた 群れで渡りを行う有翼族にとって、単独での行動は非常に体力を消耗する上に、危険を伴う
―――待ってくれ。 せめてガーディを葬るのを手伝わせて欲しい そんな言葉が出かかったが、罪悪感に圧し潰された喉につかえて、形にならなかった]
…………。
[弟を暫く眺めた後、ふらりとその場を後にした オレが…弟をあんな姿にした。オレが殺したんだ。 そう思うと、何も言えなかった]
(61) momiakina 2013/12/03(Tue) 23時半頃
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……笑いますか。
[聞くなり吹き出して声を立てるクシャミに、暫し憮然とした顔をするも、直ぐに自分も笑い出す。 フードを脱いで背中を此方に向けた彼に、小さくありがとう、と零して。その柔らかな黒い髪に指を通した。動かすと、するすると指をすり抜ける髪の感触を暫し楽しんでから、ブラシでゆっくりと梳かし始める。]
昔から、猫やなんかのこういう手入れが好きなんです。 でも。
[言って嫌がられたら哀しいじゃないですか、と。ひょこりと突き出した耳の付け根をブラシで整えながら、苦笑混じりに呟く。 その様子は、いつもの彼とは少し違っていたかもしれない。
繰り返し丁寧に髪を梳きながら、猫を抱いたクシャミの背中に話し掛ける。──眠かったら、寝てしまっても大丈夫ですからね。
クシャミがどんな表情だったかは、チャールズからは見えはしなかったが。少なくともチャールズ自身は、酷く穏やかで満足気な笑みで、クシャミの──大切な家族の、手入れを楽しんでいた。]
(62) roki 2013/12/04(Wed) 00時頃
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[それから、どれ程歩いただろうか。 何処へ行くでもなく。翼を広げる気力はとうに無く。只、彷徨っていた。 そんな時に、頭上に大きな影が過った。 鳥……否、同族だ。 翼の色が違うところを見れば、別の一族か 霞がかかった頭でぼんやりと見つめれば、降りて来る]
『…どうした?こんな所で、一人か?群れはどうした』
[頷いて、肯定の意を示す 続く質問には少し俯いて、追放されたんだ。と小さく続けた]
『…追放?何があった』
[更に問われれば、少し逡巡した後に、少しずつ話しはじめる 若いサイラスの翼では、知らない地から独りで渡りを行うことはほぼ不可能だ 死刑宣告に近いそれを受け取って、自棄になっていたのかもしれない あるいは真逆で、更に生き汚く、仲間を求めたのかもしれない]
(63) momiakina 2013/12/04(Wed) 00時頃
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[ブラシで癖のある毛を梳かしていく。苦く笑うチャールズはなんだか子どものようで。]
嫌がるわけにゃいのにー。
[ここに住み着くようになってから、度々撫でてくれるこの優しい手の感触。その心地よさを、知っているのだから、と。自分は抱き上げた猫を撫でながら眼を閉じ、されるがまま身を預ける。 眠ってもいいと言われ、安心感もあって睡魔が襲ってくるけれど。 もう少し、こうしてチャールズと話していたいと眼を軽くこすった。]
ねえ、チャル。 チャルは、あの墓地の……古いお墓、知ってる?
[昼間、バーナバスと出会った時の光景を思い出し、背を向けたままそんなことを訪ねかける。 その墓地自体の管理をしているのだから、知っていて当たり前だろうけれど。>>4:52]
(64) maru 2013/12/04(Wed) 00時頃
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『…そうなのか。なるほどな… ………。 お前の一族の長は、随分と厳格なんだな』
[別の一族の男からそう返事が返れば、俯いたまま思考を巡らせる 厳格、といえば聞こえは良いが血がつながっている身分とすれば、只頭が固い大人、という風に見えていた]
『…で、お前は大人しく言う事きいて、死ぬつもりなのか?』
………。
[男の言葉に、顔を上げる そして、再び考える。罪悪感に圧し潰されて、このまま閉じるのか。あるいは]
『弟の分も生きようって、思わない?あくまで反抗して、さ』
…飛べないんだ。怖くて
[どうしたいのだろう。寧ろ、選択肢など存在するのだろうか。考えても、答えは見えない ただ、再び翼を広げて風をつかむ勇気は出なかった]
(65) momiakina 2013/12/04(Wed) 00時頃
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[あの墓石の前で、思ったのだ。
相手の方が先にいなくなるとわかっていて、それでも一緒にいる、その気持ち。>>5:42 自分は一緒にいたら、それをチャールズに味あわせることになるのだろうか、と。 バーナバスほどの、深く深い愛情ではないかもしれない。彼のその心を推し量ることはできないけれど、それでも、まるで家族のように受け入れてくれて、柔らかく優しく向けてくれている愛情は確かに感じていて。
いつか、悲しませることに、寂しい思いをさせることになるのだろうか。 そんなことを、思ってしまったのだ。]
(66) maru 2013/12/04(Wed) 00時頃
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ー春ー
[そろそろ冬の始まったころ…つまり一年が経とうとしている。妻と子どもたちと祖父が戻ってきた。ジイさんがあいかわらずの元気さでちょっと面食らった。
子どもの一年は大きな一年で、身長も体重も一年分逞しくなっていた。真ん中の長女なんて永久歯が3分の2くらい生えている。この一年間を見逃したことが少々残念だが致し方あるまい。4人とも元気そうでなによりだ。
ピエール本人は、冬の寒さで生きていくために下限値で生命維持していたこと、個体差はあるものの種族間の混血の弱さを実感していた。 自身を体が弱いと感じたことはないが、きっと人間族よりも獣人族よりも衰えが早いんだろう。]
(67) mofmaame 2013/12/04(Wed) 00時頃
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『…そうか。そうだなぁ…。 そんじゃあ…。飛ばなくてもいい。今すぐ答えが出なくてもいい。 ちょいと、一緒に行かないか。』
……何処へ?
『知り合いがいる村だ。俺達もうすぐ渡るんだ その通過点にある所なんだけど、珍しく色んな種族が共存してる、小さな村だよ 飛べない有翼族の居場所も、あるかもしれない』
…今更。
『や、直ぐに答えが出なくてもいい。 それでも死にたくなったら死ねばいい。ただ、諦めるのは勿体ねェんじゃねえかと思ってね』
…………。
[そしていくつかのやり取りの後、オレはその手を取った それから以降の事は、関わった者達の記憶に刻まれている事だろう]
(68) momiakina 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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ー少し遡って、冬ー
あんま日記付けねえけど、と…
[グッグッと首に指圧をかけながら本棚から日記を出した。]
{親父は弱い人だった。早くにこの世を去っちまったから、ジイさんに付いて勉強→修行→独立→育児…と食の道とプラスで生きんのをひた走って寂しさなんてどこかに置いてったようにしていた、が。
しかしだ、ガキの存在ってえのは、ふと親父を思い出させるもんだ。ガキの立場も親の立場も分かる今、妙にしみったれた気持ちになっちまう。 俺も月並みに寂しかったし、きっと親父だってガキの…つか俺の成長見守れずに死んじまうことはさみしかったんだろうなぁ。 なんてな。今になって分かった。 あんま言わなかったが、親父ありがとよ。また親父の命日には墓参りしに行く、な。またな。}
[思いつくままに書き連ねてはたと気付けば、文章はちょっと恥ずかしいことに。3行空けて付け足したように書いていった。]
…ってこれ親父への手紙みたいになってるな。
{はやく春にならねえかな。冬も嫌いじゃねえがいろんなもんが活力に満ちた季節の方が好きだ。}
[パタンと音を立てながら閉じ、キッチンに向かった。]**
(69) mofmaame 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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あのお墓、バーニーの…… バーナバスの大切な人のお墓なんだって。 何年も何年も何年もたって、 バーニーは、もう寂しいかどうかもわからないって 言ってたけど。
[今、手元に抱いているこの猫と青年の寿命が随分と違うように、チャールズと青年の寿命もまた違う。 きっと青年が真っ当に、頑張って長生きしたとしても、その生はチャールズよりは短いだろう。]
俺、ここ大好きだけど。 でも、ここにいたら…… チャルもおんなじ気持ちにさせちゃうかな。
[ぽつりぽつり、考えながら言葉を紡いでいく。]
(70) maru 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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―回想>>2:154>>2:155―
ぐっ…!わ、笑うなよ…!忘れろっつったろ!
[アリスがニヤニヤ笑って茶化す その向こうにステンドグラスが見えると、有翼族をあまり見ないという旅人に多少勘違いされたことを思い出し、年概も無く顔が熱くなる 落ち着いた頃に、彼女が翼を眼を細めて眺める様子には気付いたが、意図を詮索するようなことはしなかった]
……はいはい。ご随意に。
[アリスからの"命令"には、会釈をして答える 彼女の、言葉は高飛車だが素直な口ぶりには、好感を感じてもいた]
(71) momiakina 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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―――ヒッキシッ…!
[老龍はくしゃみを一つ。]
……ぐぅ…ふしゅ―――……
[そしてまた夢にまどろむ。]
(72) housenka 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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[――翌朝。
出たときよりも深い雪をさくさくと踏みながら、大きな石炭の袋たちと他のこまごまとしたものを背負い、村への道を急ぐ。
たった一日とはいえ、工房のことも心配であったし、何より――早く帰りたかった。]
(73) sainos 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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──雪に沈む村──
[ぱちん、ぱちん。 暖炉の火が揺らめく。乾いた薪が爆ぜる。ぱちん。
仄暗い部屋に、黒いキャソックをきた男が一人、立っている。 暖炉の炎以外に光源は無く、揺らめく炎に合わせて落ちた影もゆらゆらと形を変える。 男は、暖炉近くの壁に据え付けられた大き目の鏡に向かい合っていた。 整えられた灰色の髪に、暗灰色の瞳。少し老いの見える顔立ち。 同じ姿を映す筈の鏡。しかし、男が向かい合っているのは──年若い青年。全くの、別人の姿。]
……探し物は、見つかりましたか?
無造作に伸びた紅い髪。金色の瞳。物憂げに此方を見るその人に、男は静かに語りかける。鏡の中の彼が、薄い唇をそうと動かした。
『──まだ。』
[応える声に、男は哀しげに微笑んだ。指先で鏡の表面を撫でる。触れる事は叶わないけれど。]
(74) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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[工房のドアは半分ちかく雪に隠れていただろうか。 ドアを開けて中に入ろうとしたところで、手紙があることに気づき。]
――…ん?
[読み進め、読み進め、読み終わるとそれを丁寧に畳む。 持って帰ってきたばかりの石炭を一掴み、炉に投げ込むと、ぱちり、と炎がはぜた。]
しばらく炎を見つめていたが、ゆるゆると買ってきたものの荷解きにかかる。 そんなウォーレンを、炎は照らしていた。]
(75) sainos 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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諦める気は、無い?
[炎に照らされ壁一杯に伸びた男の影は、ひとのカタチをしていない。それは、巨大な何かを模している。ひとではない、なにか。 鏡の向こうの男が再び口を開く。]
『どれほど掛かろうと俺は諦るつもりはない。──チャールズ、…チャル。お前を死なせたり、するものか。』
────ルド、私は。
[ぱちん。今一度、炎が爆ぜる。 瞬きの瞬間に、向かい合わせの幻想は消えていた。 鏡の前にはキャソックの男が、一人、哀しげな笑みを唇に刷いて立ち尽くしていた。]
(76) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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―老人との別れから一夜明け―
[荷物を担ぎ、村の入り口に佇む、トニーの姿。 頭には、養父の形見である毛皮の帽子。 その最愛の妻の髪飾りも、忘れずにポケットに入れてある。
しばしの別れを惜しむように、村を眺めながら、カルヴィンの言葉を思い出していた。]
『なあ。トニー。また、この村に帰ってきてくれる?』>>5:71
――…帰って来るに決まってんじゃん。 だってさ、オレ、みんなのおかげで旅に出られるんだから。
[荷物の中には、ピエールから餞別だと持たされた菓子。 着ている服はクシャミのお下がり。 羽織っているマントはバーナバスから、履いているブーツはドナルドとウォーレンからの贈り物。 何から何までもらい物だ。 チャールズが持たせてくれた路銀もある。 トニー一人の力ではきっと、旅には出られなかった。]
(77) malco 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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──雪に沈む村・時計塔──
[互いに心臓を捧げた。この胸の内で脈打つのは、相手の心臓。 共に戦って、共に死ぬための契約。 けれど、生き延びた。生き延びてしまった。 与えられた悠久の刻に、人間は戸惑いはするものの。朽ちる迄共に在れるのならば、怖くは無かった。 けれど、人間の心臓は、龍の冷たい血を温めてしまった。 脚を失い、緩やかに老いていく半身。いずれ肉の器を棄て、同じ魂で転生する自分とは違う。人間である彼の魂は一度きりだ。そして何より、肉体と共にいずれ彼のたったひとつの心臓も、朽ちてしまう。
耐えられなかった。 温もりを知ってしまった龍は、いつかくる半身の死を、共に悠久を歩めぬ事実を、受け止める事が出来なかった。 だから、龍は探す。 共に歩む道を。術を。]
──ひとを、龍にする方法なんて。 …ある筈が無いのになあ。
[幻想が消えた鏡を見詰め、チャールズはひとりごちた。 その瞳には、穏やかな哀しみが滲む。 共に在りたいが為に、決別を選んだ半身を。恨んだ事もあったけれど──]
(78) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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>>51 に…にさんびゃくねん?!ハハハ、お前さんのそーゆうよくわかんねえ冗談好きだぜ!まあバーナバスのじいさんにも冬の始めに言ったが、寿命なんざ自分で決めるもんじゃねえからよ、もしかしたら生きるかもしんねえもんな!そしたら俺の子孫らもよろしく頼んでおくぜ!!
[ケラケラと笑い、スープを口に運ぶ。ガサツな笑い方のわりに食事の音は静かだ。一度に口に入れる量だって控えめで。 このような作法だっておそらくピエール自身も意識せず身に染み付いてしまっていることなのだ。
とそこで神妙な面持ち>>52で問われたのでこちらも真顔で返すことにした。]
(79) mofmaame 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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オレ、金ないから、土産は買って帰れないけど、その代わり、旅の話、みんなにたくさん聞かせるんだ。 もらった物のお礼に。 それくらいしなきゃ、罰当たるぜ。
[その顔はいつもの悪戯っぽい笑み。 しかしどこか真剣な表情で、その気持ちに嘘はなかった。]
(80) malco 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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ばかだな、きみは。 俺は、二人で居れれば、それで良かったのに。
[一千年も居れば、充分じゃあないか。どうせ飽き飽きする癖に。 ふん、と鼻を鳴らして皮肉をひとつ。語りかける口調は、かつて騎士であった頃の彼のもので。 小言を言うたび鼻白んだ半身を思い出し、口許が緩んだ。 もう一度指先で鏡を撫で、落とす声は酷く穏やかに。]
ルド。君に見せたいものが、沢山あるんだ。
君の言った通り、翼人てのはお人好しが多い。彼と君はきっと気が合うよ。 そうだ、凄く美味いスープを出す店があるから、行って三人で酒でも呑もう。いや、あそこの店主はきっと混ざりたがるから、いっそ貸し切ったほうがいいかもな。
それから、龍の子供と、人間の子供が一緒に遊んでる。親友なんだ。契約なんて無しに、だよ。凄い事だろ。 あと、村の通りにいたサンザシの妖精の少女、覚えてるかい?あんなに小さかったのに、今や立派な木になって、ますます美しくなった。
そうそう、君から貰ったナイフ。まだ現役なんだ、驚いた?三百年だよ、大した骨董品だ。腕のいいブラックスミスが居てね、彼に任せれば安心なんだ。
(81) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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さて!行くか。
[そう言って、少々大げさにマントを翻し、方向を変えると、堂々とした足取りで、村を後にした。
足元で光る赤い石はガーネット。 その意味は大切な人との再会の約束。>>4:13 そのことをトニーは知らないが、春にはきっと、一回り大きく、たくましくなった姿を見せることだろう。
トニーの大切な人。 村の住民達と、親友カルヴィンに。]**
(82) malco 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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―春―
[何故だろうか。 ふと、あの時>>71の事を思い出して、顔が綻ぶ そしてそれを遮るように、群れのリーダーが見えてきたぞ!と声を上げる。前方に見知った形の尾根が見えた
視線を下に移せば、白い姿が手を振っている>>4:+6 空色のドレスに、長く伸びた白色の髪。まるで彼女自身が空のようだ 一年前よりも変わった雰囲気に、いけるだろうかと思いながら頭を下に向けて、ぐんぐんと高度を下げる 身体に括り点けた土産を解いて、地面すれすれに差し掛かった瞬間地面に落とす そして、低空で飛行しながら、上げられた彼女の腕めがけ―――]
――――っただいま! 寂しかったか?
[アリスの腕をしっかりと掴み、大空へと舞い上がる 巻き込んだ菜の花の花びらが、はらはらと落ちていった 雪に沈む村の、短い春が始まった]
(83) momiakina 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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それから、アイリス。君が惚れ込んでた、翼人の彼女。曽孫の曽孫?ちょっとはっきりしないけど、その娘がそっくりなんだ、アイリスに。あの子が選んでくれる紅茶は、俺の故郷のによく似てて質が良いんだ。
…そう言えば、君によく似た龍の男が居る。赤い髪も、消えない種火も。──もしかして知り合いじゃないかって、気がしてる。
ああ、龍と言えば、君が前話してた、伝説の龍。「不死の静嵐」、だっけ。お伽話の中の存在だって、笑っていたね。居るよ。普通に。スープ飲んでるよ。吃驚だよ。 存在するもんなら会ってみたいっていってたろ?
──そうだ、大切な…ひとの、子どもも、抱っこ出来た。 こんな事言ったら本当のお父上に申し訳無いんだけど、もう自分の娘みたいで可愛くて。あの子の結婚式には俺、泣くんだろうなあ。神父だけど。泣く、多分。
(84) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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[それから。ああ、それから。 置いていかれた時間を、埋めるように言葉が溢れた。 返る声は無いけれど。それでも彼に見せたいものが、大切なものが、この村に数えきれない程に。] 随分、村人も増えたよ。もっと寒々しい村だったのに、今は賑やかになった。それに、俺にも────家族が。一緒に居てくれる家族が出来たんだ。 ココアが好きで、くしゃみばかりしてて。撫でると喉を鳴らして、…とてもやさしい、いいこなんだ。今はちょっと、冬眠してるけれど。 きっと、君も気に入る。だから、
[何度も繰り返した祈り。長い長い刻の流れの中に、取り残されるような恐怖。帰ってきて。独りは嫌だ、帰ってきて。帰ってきて。 そればかりを、祈ってきた。 けれど、今は。今のチャールズは──]
だから……『待っている』よ。いつまででも。 君が戻るのを、この雪に沈む村で。ずっと。
[ひとりの『人間』の、新たな祈りを抱いて。 そうして村は、雪に沈む。やがてくる春を待ち侘びて、静かに眠りの刻を迎えるのだった。*]
(85) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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……知ってる。まさか…おまえさん、
[お互いの器の中身を素早く確認したピエールは、ほぼ空なのを確認した。瞬間チャールズのと距離を広げ、雪を両手に掴む。 さっと丸め、身構えた。]
(86) mofmaame 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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―???―
(―――ねえ、バルナ。)
[夢だ、とバーナバスは気付いた。 こんなところ、見たこともない。 光り輝く世界の中に、自分とキャロライナ、二人だけ。]
(―――愛しているわ。今でも。)
[それは、叶わぬ再会。 会いたいと願っても、死別という溝で埋まらぬ運命。]
俺は…俺は…!
俺は、今でも、お前を―――
[霞む像。消えゆく魂。 そんな目の前の女性の姿に手を伸ばして―――]
(87) housenka 2013/12/04(Wed) 01時頃
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ヒッキシッ…!へっしょーぃ…!
[目を覚ました。どうやら春は近いようだった。]
(88) housenka 2013/12/04(Wed) 01時頃
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俺は、一緒に来ないかって言ってもらえて、嬉しくて、 でも、俺は何も返せてなくって……。 なんにも、できにゃいけど、
[分け合うこともできる、とサイラスは言っていたけど。>>0:45 自分はいつも、誰かにわけてもらってばかりな気がする。 うまく形にならない言葉はどんどんと、小さなものになっていく。 ポケットにいれた手をぎゅっと握って、振り返る。]
ねぇ、でもさ、もうちょっとでいいから、 一緒にいてもいいかなぁ。
[チャールズはどんな表情をしていただろう。 少し見るのは怖いけど、それでも見上げた青年の表情はひどく心許ないものになっていただろう。]
(89) maru 2013/12/04(Wed) 01時頃
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雪は、音を吸い込みながら降り積もる。
そしてそのまま、小さな村をすっぽりと覆いつくし、長い長い冬を告げる。
人の身長ほどの深さの雪だが、それでもところどころに村の建物の面影があった。
まるで雪が時を氷漬けにするようだった。
(#0) 2013/12/04(Wed) 01時頃
それでも時が過ぎれば、その深い雪も徐々に少なくなり、溶け。
ぬかるんだ大地からは根雪を掻き分けて、春の賑わいを引き連れて緑が芽吹くだろう。
それまで、ほんの少しだけ、村は眠りにつく。
やがて来る春を、未来を、待ちわびながら。
**
(#1) 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[雪化粧した村を散策して、どれくらいの時間が過ぎただろうか。 いつしか、太陽は地平線近くへと傾き、空は暗く沈みはじめていた]
あらまぁ、もうそんな時間なのねぇ……。
[吐き出す息は白く濁り、寒さもいや増してくる。 村はずれの道端でぼんやりと足を止め、色を変えてゆく空を眺めた。 こうしてずっと佇んでいると、舞い降りる雪が積もって、雪像になってしまいそうだ。 そこまでは行かずとも、きっともう既に髪に絡む白い花に雪が被さり、その輪郭をぼかしているのに違いない]
(90) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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でも、本当に綺麗だわ。 ……きっとそろそろ見納めでしょうから、きちんと堪能しておかないと。
[薄闇の中に舞う雪片は、白い色が際立っていつも以上に目を惹きつけられる。 疎らに並ぶ住宅の奥に、雪との対比のように森が黒いシルエットとなっているのがなおさら心に響いた。 ジリヤには風景を描く才はないけれど、画家がキャンバスの上に留め置きたくなる風景とは、きっとこんな景色だろう。 時の流れとともに移り変わってゆく景色を惜しむよう、じっくりと風景に見入る。 風邪を引かないように気をつけて、なんて言い聞かせたりしている癖に、美しい風景の事となるとすぐこれだ。 冷えると分かりきっているはずなのに、根を生やしたように動けなくなってしまう。 我ながら、聞き分けのない子供のようねとクスリと笑った]
……こんなだからきっと、雪に埋もれて凍えてしまったのよねぇ。
[ぽつり、と呟くのは“かつて”の話]
(91) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[冬の間際に生まれた蜘蛛が、雪景色の美しさに心を絡め取られてしまった。 ひらひらと舞う雪に。白く染まりゆく無垢な世界に。 精緻な砂糖細工のよう、繊細で儚い風景を一目見たきり、虜になってしまったのだ。
――ずっとこの景色を眺めていたい。
初めて見たその景色に焦がれるあまり、蜘蛛は巣を張ることも忘れ、ずっと木の枝の上に佇み続ける。 晴れの日も、曇りの日も、どれほど寒さに晒されようと、一切気にとめなかった。 ……やがて、再び白い欠片が世界を覆い、自身もその中に埋没して行こうとも]
(92) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[愚かな蜘蛛を哀れに思った樹の精が、春になって村の中に根を下ろし、芽吹いたばかりのサンザシに、微かに残った蜘蛛の魂の欠片をあずけた。 かれこれ、155年ほど昔の事だろうか。
愚かな蜘蛛の記憶と心を引き継いだサンザシは、いつしか自我を持ち、美しいものに焦がれながら人里に住まう、風変わりなドリュアスとなる]
……やっぱり、冬の美しさは格別だわ。 でも、百花繚乱の春も素敵。
[今でも、雪景色にはどうしようもないほどに心惹かれる。 けれど、美しいものはそれだけでない事も知った。
移りゆく季節の中には、それぞれに掛け替えのない一瞬がある。 春には春の、秋には秋の、瞼の裏に焼き付くような美しさが存在しているのだ]
(93) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[それに、美しいものは風景ばかりではない。
心を込めて丁寧に淹れたお茶の、白いカップを彩る鮮やかな緋色。 熟練の料理人の手によって作られる、美術品のような料理の数々。 厳格な職人が打ち上げた剣には、使い手の癖まで考慮した配慮と機能美が同居する。 多少出来は歪でも、暖かな気持ちが篭ったチャームはそれだけで掛け替えのない代物だ。 蒼穹を悠々と横切るドラゴンの飛翔は力強く、なのにどこか繊細で。 朽ちかけた墓石にも、ジリヤの知ることのない密やかな物語があるのだろう。
……そう、それから人の心の中にも美しさが住まう事を知った。 ささやかな恋心を育む少女の姿は、微笑ましくも尊いものだ。 他者を想い成される神父の暖かな心遣いは、心を温める暖炉の炎や、乾いた土を潤す慈雨のよう。 意外と心配性の青年の背に生えた一対の翼には、密やかな影と、それを乗り越えた力強さがあるように思う。 互いを思い合う少年達の友情だって、時にハラハラするけれど、心に清々しい一陣の風を運んできてくれる]
(94) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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私は本当に、この村にいられて幸せだわ。
[誰にともなく呟いて、そっと口元を綻ばせる。 数え切れないほど沢山の美しさが日々を彩り、華を添えてくれる。 決してこの地から離れることのできない身である事に、不満を感じる余裕すらないほどに。 眠りが訪れ、そうして春を迎えたら、きっとまた数々の美しいものが心を躍らせてくれるだろう。
――その時まで、冬のこの儚い寂しさを大切に温めていよう。 ひと時のその寂しさが、春の祝福をよりふくらませてくれるのだから。
目を伏せて、密やかにそう思った**]
(95) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[チャールズはなにかいっただろうか。 青年は握っていた手をチャールズへと差し出してその手の中に真鍮細工を握らせる。 そこに描かれているのは、歪な形をした竜。]
作ったんだ。 俺が寝てる間、チャールズを守ってくれますように。
[ここで過ごさないか、と言われる前から作っていたそれは、寝ている間に大事な人を守ってくれますようにと祈りを込めたもの。 ジリヤとウォーレンが手伝ってくれたことも、添えて。]
ジリヤも言ってたけど、多分俺良い夢みるよ。 チャルがいてくれるし。
[へらりと笑って。 そうしてもうしばらく話していたけれど。ぱちぱちと暖炉の火が爆ぜる音を子守唄に、やがて抗いがたい深い眠気に誘われて行った。 時折優しい春の夢を見ているのか幸せそうに笑いながら、長い冬の眠りについたのだった。*]
(96) maru 2013/12/04(Wed) 01時頃
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……「安心して、生きて大丈夫。」
[ぽつりと言葉を落とした。クシャミの柔らかな髪を指で梳く。 いずれ独りになる自分を、心配してくれているのだろう。 届くだろうか。チャールズは思う。 なにひとつ忘れはしないから、その生に寄り添いたい。 何も生み出せはしない自分の、精一杯の。 神では無く、例え世代が変わっても、共に歩んでくれるこの村の人々に向けた祈り。]
……別れがさみしくないといったら、勿論嘘になります。 けれど、一緒に居られない寂しさのほうが、何倍も辛い。
[頼りな気な表情のクシャミに、そっと笑い掛ける。 髪に触れるこの手が温かいように、彼にも伝わればいいのに。] 何時だって、見守ってます。 君の傍に、この村に、ずっと居ます。 だから、許されるなら君も、どうか──。
[今しばらくは、私の家族で。
(97) roki 2013/12/04(Wed) 01時頃
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