315 【La Mettrie〜存在という機械が止まる時】
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全
フェルゼに1人が投票した。
ラルフに2人が投票した。
ラルフは乗客の手により投棄された。
時は来た。乗客達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。
乗客達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の仕事を済ませると集会所をあとにした。新たな犠牲者は、すぐ側まで来ている。
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ああ、まるで、エンジェルシイラの声は蒼ざめた馬のよう。
[―― 見よ、蒼ざめた馬だ。 馬上に座す者の名は、死]
(0) assam 2023/01/06(Fri) 00時頃
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ラルフは、フェルゼを医療ポッドに捧げた。
steel 2023/01/06(Fri) 00時半頃
ジャーディンは、フェルゼを慰める振りをした。
りしあ 2023/01/06(Fri) 01時頃
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[ラルフお兄ちゃんに連れられて厨房に行けば いい香りの湯気がふわっとおれを撫で包む。 こんな時でも、お腹がぎゅうっと鳴る。 たくさんの人が死んじゃっても、 どんなに悲しくても、 おれの体は生きようとしていた。
ラルフお兄ちゃんがスープを注ぐ間>>3:32 ぼんやりと机を眺めていた。 既にテーブルはセットされている。 マーゴお姉ちゃんが準備してくれたんだろう、 椅子なんかは人数分ある>>2:78。 だけど、半分以上が空席のままだ。 見るほどにみんなの気配が匂い立つようで 現実との差に胸が沈み込む。 かといって、悲しくても、狭くても どけるのは嫌だった。]
(1) kumiwacake 2023/01/06(Fri) 15時頃
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[おれはお皿を4枚重ねて ラルフお兄ちゃんの横に並び]
これも……
[居ない人の分もねだった。 貴重な食糧なのは分かってるけど、 故人を悼む一杯ぐらいは許されるだろう。 温め直せば、また食べられる。
ジャーディンさんはどうなったのか。 相変わらずいない。 怖くてほとんど話せなかったけど おれが戻ってきた時、 みんなの中にジャーディンさんへの信頼を見た。 なにがあったのかはわからなくても、 早く戻ってきてほしかった。]
(2) kumiwacake 2023/01/06(Fri) 15時頃
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[ラルフお兄ちゃんは 蒼白な顔をしていたけれど、 目が合えば安心させようとしたんだろう。 大丈夫、と口にした言葉は>>3:33 おれに言っているようにも、 ラルフお兄ちゃん自身に 言い聞かせているようにも聞こえた。
お兄ちゃんの気遣いを思うなら ここで話を切り上げた方がいい。 分かっていても、 続けずにはいられなかった。]
……マーゴお姉ちゃんも、 少し休めばよくなるって言ったんだ。 だけど、死んじゃった。 ラルフお兄ちゃんは、今の言葉を 嘘にしないで……
(3) kumiwacake 2023/01/06(Fri) 15時頃
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[──重苦しい空気をかき消したのは、 ヨナの叫び声だった。 最初は怖い、耳障り、と感じた声に 今はとても助けられた。
嘘つきにならずに済むなら、 断れない、だけど守れるかも分からない 約束を強要するなんて ラルフお兄ちゃんを苦しめるだけだから。]*
(4) kumiwacake 2023/01/06(Fri) 15時頃
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>>3:+26 水先案内人――て自分から 名乗ってたからな
[それだけ聞けば、噴水の泉へと導く役目に聞こえるだろう。 けれど時には、此方と彼方を隔てる川の船頭をも指す言葉。 ならば案内先は、生か死か]
実質は墓守に近いのかも きっと 生き残ったヒトが 最後に辿り着くのが ラメトリーだから
[ずっと看取り続けるだけの存在、最早一つ一つの死に心が揺れぬほど。 常人の精神では耐えられないだろう、その正体と絡繰を男は知らぬまま]
(5) りしあ 2023/01/06(Fri) 21時頃
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>>3:+27 [滅びゆく世界と、零れ落ちる命。 この世界には最早ありふれているのであろう。 誰かの命を犠牲に、生き残ることも。 誰かの命を救うために、自らを犠牲にすることも。
きっと、マーゴもどこかでそうして誰かに生かされ、今度はマリオを生かそうとした。 『 』が男を生かすべく血を与えたように]
生かされ残される方も たまったもンじゃねぇけど それも全部分かった上で マーゴはそう言うンだな
[底知れぬ優しさと、小さな我儘。 葬った恋人のそれと一瞬重なって見えて、眩しそうに茶褐色を眇めた。 マーゴの死に干からびそうなほど泣きじゃくっていたマリオの姿に、自身はむしろ深く関わる前で良かったと独り言ち。 当時は完全に、美味しい獲物のように見ていたから、懐かれる図は上手く想像できなかった]
(6) りしあ 2023/01/06(Fri) 21時頃
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廃品回収 マリオは、メモを貼った。
kumiwacake 2023/01/06(Fri) 22時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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[成長した令嬢は身体が弱く、 嫁いでいった後も 真夏と厳しい冬の間は別荘や元の屋敷で過ごした。 その間、世話をするのが男の役目だった。 子どもの頃のように、 森で迷子になる事はなくなり、 ただ静かにピアノを弾いたり 離れの温室のバラの様子を見たり、 小鳥を世話して過ごした。 ベッドで眠っている時間も多かった。]
(7) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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[世界がそのような状況になり 人々は倒れ、暴れ、異形へと変化し、 家族を捨てて逃げる者も後を絶たなかった。 逃げるといっても何処へ? 令嬢の夫となった男もそうなり、去って行った。
屋敷に入った瞬間に襲い掛かる奇形生物は、 元居た使用人たちかもしれない。 ひ弱で醜悪な生き物たちを 牧草用の大鎌で薙ぎ払って走り、 令嬢の寝室に辿り着いた。
彼女は、夕陽に照らされた部屋のベッドで 小さく男の名前を呼ぶと、 顔だけをこちらに向けた。]
(8) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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"ラルフ…… もうみんな、いないわ。お父様も……、ぅっ"
[何かを思い出したのか、嘔吐をこらえるように 苦しそうに顔を歪ませた彼女に駆け寄る。 手を伸ばそうとすると、力なくシーツから 出された右手に制された。]
"わたしはもう、だめだから。 あなただけでも逃げて。ここは危ない。"
[屋敷の外で、何かが窓ガラスを割る音がする。 奇形生物か、狂った住民だったかもしれない。]
"お願い、もう逃げて───…!"
いいえ、お嬢様。 俺はこの日をずっと待っていました。
(9) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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一生お仕えして、このような日が いつか訪れる事を心から願っていました。 必ず守ります。 だから貴女を連れ出すお許しを下さい。
[その場にひざまずいて、丁重に語り掛けると 令嬢の眼から、堰を切ったように 大粒の涙があふれ出た。
涙をぬぐう事もせず、令嬢はうんうんと頷いて しゃくり上げながら言葉を紡いだ。]
"──ラルフ、 わたしは今、人生で一番幸せです。 この日のために生まれて来たのだと いま分かりました。"
(10) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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[彼女を今すぐに抱きかかえて連れ出そう、と 立ち上がると、もう一度、制する仕草をされた。]
"──お願い。 小鳥を……
離れにいる小鳥も連れて行ってほしいの。 わたしも後をついてすぐ行きますから、 お願い……早く…"
[離れまでの小路には、今や奇形生物がうろつき、 奇形植物がわらわらと繁っていた。 自分だけで小鳥を連れ出した方が安全であると 瞬時に判断し、頷いた。]
分かりました。 南門の前で待っています。急いで。
(11) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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[彼女が昔から可愛がっている小鳥であると 知らなければ、後回しにしていたかもしれない。 彼女に指一本も触れずに部屋を出た。 シーツの下に隠された彼女の下半身がどうなっていたか 知る由もなかった。 男を見送る令嬢は、 ありがとうと言ったか、愛してると言ったか それも聞こえないままの別れとなった。
小鳥の居る離れに向かって扉を開けた途端、 令嬢の部屋のあった2階が火を噴いた。 数メートルはあると思われた奇形植物が、 炎に炙られ、黒いオイルを噴出して、 あっという間に屋敷は炎に包まれる。]
(12) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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[ただ茫然とした。] [彼女が自分で火を点けた?何故?]
[彼女の可愛がっていた小鳥は、鳥籠の中で、 得体のしれない奇形生物に成り果てていた。]
[それからどうやって過ごして来たのか 何日経ったのか。 何か月だったかもしれない。
男は、そうやって、ラメトリーに辿り着いた。]*
(13) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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ラルフは、現在の時間軸に引き戻された。
steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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──世界で唯一の、清い泉のほとりで──
[エンジェルシイラの声に共鳴するように、 耳鳴りと酷い頭痛が襲ってきた。
───走馬燈だろうか? ───彼女との日々を、ふと思い出した気がする。 あの傷ましい別れの日のことも。]
……痛てて……
[頭痛に顔を歪ませると、マリオは心配して 覗き込んできたかもしれない。 心なしか、息が上がって来る。 それは突然の症状だった。]
(14) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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>>3 [マーゴは本当に突然、倒れた。 自分もそうなってしまうのか? 毒見で失敗していたのか。 凄い速さでぐるぐると色んな思考が駆け巡ったが、 今はただ、 この世界に残されてしまうかもしれない マリオのために、何か。]
マリオ、 フェルゼは多分──機械、か何かで、
この泉だか庭園だかを……守ってる んだと、思う
[目の前が霞んでくる。 最後の言葉は紡げないかもしれない]
お前のことも守ってくれるかもしれない…
(15) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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ずっと……俺が守ってあげたかったけど できな…、 ごめ
[ずっと守ってあげたかった。 マリオに向けた言葉だったが、 過去に、別の誰かに 何度も心の中で 繰り返した言葉だったかもしれない。
ただ、 このまま意識が薄れて行き 次に目覚めた時には 彼女に再会できるかもしれない──、
幼かった彼女も、歳を重ねた彼女も いつも真っ直ぐこちらに向かって微笑んで──]
(16) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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[自分の倒れ込む音を聞いた。 マリオが何か言っているかもしれない。 最後にもう一度、 エンジェルシイラの甲高い鳴き声がしたが、 男の耳にはもう、届いていなかった。]*
(17) steel 2023/01/06(Fri) 23時半頃
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ジャーディンは、マーゴに別れを告げた。次のクローンはもっとうまくやるだろう。
りしあ 2023/01/07(Sat) 00時半頃
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>>3:+28 怖がったまま 遠巻きにしてりゃ 良かったのに 命からがら 逃げ遂せ集まったヤツらが お節介ばっかだったな……
[マーゴのそれが憎まれ口とは気付かぬまま、大いに肯定して肩を竦めた。 そのお人好し加減にこそ渇いた心は救われたのに、ぶつくさと裏腹のぼやきを連ねて。
照れて顔を伏せてしまったマーゴの顔色は、髪の間から見えた耳と同じ色だろうと察せたから。 片眉を上げてくつりと一つ笑うと、それ以上は困らせるようなことはせず、蛍光虫を伴い少し離れる。
幽霊同士は触れるんだな、と詮ないことを考えながら。
その後>>3:+25>>3:+29へ*]
(18) りしあ 2023/01/07(Sat) 01時頃
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ジャーディンは、ジャーディン[[who]]を抱き枕にして寝た*
りしあ 2023/01/07(Sat) 01時半頃
ジャーディンは、チッ 今夜は自慰か(知ってた)
りしあ 2023/01/07(Sat) 01時半頃
ラルフは、ジャーディンをなぐさめた。
steel 2023/01/07(Sat) 01時半頃
ジャーディンは、ラルフを巻き添えにした。
りしあ 2023/01/07(Sat) 01時半頃
ラルフは、ジャーディンを慰める振りをした。
steel 2023/01/07(Sat) 01時半頃
ラルフは、マーゴ[[who]]を抱き枕にして寝た*
steel 2023/01/07(Sat) 02時半頃
ラルフは、マリオ吸うなw
steel 2023/01/07(Sat) 08時頃
ラルフは、ちょっと二度寝**
steel 2023/01/07(Sat) 08時頃
ジャーディンは、フェルゼ延長 あンがと〜!
りしあ 2023/01/07(Sat) 09時半頃
ジャーディンは、マーゴに手を振った。
りしあ 2023/01/07(Sat) 11時半頃
マーゴは、ジャーディンに手を振った
assam 2023/01/07(Sat) 11時半頃
長老の孫 マーゴは、メモを貼った。
assam 2023/01/07(Sat) 21時頃
ジャーディンは、ジャーディン[[who]]を抱き枕にして寝た*
りしあ 2023/01/07(Sat) 21時半頃
ジャーディンは、ま た か っ !!
りしあ 2023/01/07(Sat) 21時半頃
マーゴは、ジャーディンおやすみなさい
assam 2023/01/07(Sat) 21時半頃
マーゴは、マーゴ[[who]]を抱き枕にして寝た**
assam 2023/01/07(Sat) 21時半頃
マーゴは、私もでした!
assam 2023/01/07(Sat) 21時半頃
ラルフは、パルック[[who]]を抱き枕にして寝た*
steel 2023/01/07(Sat) 21時半頃
ラルフは、予想外すぎた…。ふたりともお休み〜
steel 2023/01/07(Sat) 21時半頃
マーゴは、予想外でしたw 今度こそ。オヤスミナサイ**
assam 2023/01/07(Sat) 21時半頃
マリオは、おれもおれもー!マリオ[[who]]を抱き締めつつ書いてる
kumiwacake 2023/01/07(Sat) 22時頃
マリオは、みんなおやすみだよー(セルフぎゅー
kumiwacake 2023/01/07(Sat) 22時頃
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──厨房にて──
[マーゴお姉ちゃんが作ってくれた スープを掬い上げる。 指先が震えているせいか スープは何度でもこぼれ落ちた。]
マーゴお姉ちゃん……美味しいよ。 ありがとう。
[胸の中に話しかけると マーゴお姉ちゃんに嘘を見破られた気がした。 死んじゃった後のマーゴお姉ちゃんは 生きている時よりもずっと鋭い。]
(19) kumiwacake 2023/01/07(Sat) 22時頃
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[鼻をすすり上げると、 ウゥと喉からうめきが漏れた。
ごめんね、マーゴお姉ちゃん。 本当は、色んなことがありすぎて、 味なんてほとんどわからないんだ。 口に運ぶと、少しえぐい何かの葉や 赤い果実の酸っぱさを感じる。 この旅の中で食べた食事の中で 一番食べやすくて、滋養がある。 添えられていた不思議な形の卵だって ぶりんぶりんした謎の食感だったけど それまでに口にしてきたものに比べれば ずっと美味しいはずなんだ。
だけど、美味しいと感じる心が ポッカリと抜け落ちてしまったみたいだ。 何の味もついていない清ら水の方が はるかに美味しかった。 あの時は、みんながいたから。]*
(20) kumiwacake 2023/01/07(Sat) 22時頃
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ジャーディンは、フェルゼに寝ぼけ眼で手を振った。
りしあ 2023/01/08(Sun) 00時頃
ジャーディンは、これはパルックが当たりなのでは、と思いつつマーゴ[[who]]とジャーディン[[who]]をモフって寝た*
りしあ 2023/01/08(Sun) 00時頃
ラルフは、ラルフ[[who]]を抱き締めて寝た。
steel 2023/01/08(Sun) 02時頃
ラルフは、セルフサービス多すぎだな??[1人寂しく寝た]*
steel 2023/01/08(Sun) 02時頃
フェルゼは、じゃ、私もきっとセルフで、ジャーディン[[who]]に抱きしめてられて臥す。
nostal-GB 2023/01/08(Sun) 15時半頃
フェルゼは、ジャーディンさん、多い気がするね。
nostal-GB 2023/01/08(Sun) 15時半頃
ジャーディンは、もうみんなで雑魚寝すりゃいいじゃん 大袈裟だな
りしあ 2023/01/08(Sun) 15時半頃
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― 厨房の幽霊の譚 ―
[最初は遠目に鍋を一瞥しただけで、気付かなかったスープの色。 生きてこの席に着いていたとしても、貴重な食糧を自分に割いて貰う気は毛頭なかったが。偶然にしろ薄赤い液体に、これなら食べられたかも知れないと、また少し救われた心地がした]
――もっと 美味そうに食えよなー
[彼らの胸中を慮れば無茶な要求。お道化ようにも励まそうにも、もう言葉は届かない。 居た堪れなさと苛立ちに人差し指で机を叩きながら、薄れゆく男はまた遠い過去へと意識を馳せる]
(21) りしあ 2023/01/08(Sun) 15時半頃
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― 庭の君の譚 ―
[机上の勉学に飽いて城を抜け出しては、庭園の月桂樹の下で待ち合わせ、彼女と交流する日々が続いた。 初めての口接けが、花々の咲き誇るトピアリーの庭でなく、彼女が南方から移植に初成功した食虫植物に囲まれて、だったのが甚だ遺憾だったが。刺激的で、驚きと労りに満ちた時間が積もっていく。 幼い思慕が恋心に昇華された頃、仕える皇子より三月ばかり早く迎える二十歳の誕生日に、正式に婚約者を決め披露するよう、家長である祖父から告げられた。勿論相手には貴族の令嬢が望まれたが、多少の反対はあれど貴賤結婚も不可能ではないはずで。
翌日、小さな噴水の畔に彼女を連れ出すと、ただならぬ様子を訝る視線に緊張しつつも、跪いてプロポーズした。 『庭の君(ジャルダン)』と秘めやかに呼ばれていた己の、長ったらしい本名と正体を晒して、手の甲に恭順の唇を]
(22) りしあ 2023/01/08(Sun) 15時半頃
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[即答ではないだろう、と覚悟はしていたが、芳しい反応は得られなかった。彼女はただ潤んだ瞳で静かな笑みをたたえたまま、初めて見る困った表情で首を横に振る。 「できません」と震える唇から絞り出される声。敬語に急に突き放されたように感じて、するりと抜け出そうとする細腕を捕らえる。 何故、と問い質すも明確な答えは得られず、ただ切なそうに涙を堪えて拒み続ける彼女。 「愛が信じられないのか」と詰り迫っても、「そういう問題ではない」と取り付く島もない。 焦れてその身体ごと引き寄せ抱きしめる。逃れようと藻掻くのを、決して離さぬとばかり、強く強く。眦に唇を寄せ、耳と髪の間に鼻筋を埋めて肺を彼女の香で満たせば、いっそこのまま犯してしまおうか、あわよくば孕ませてしまえ、と卑劣極まりない獣が目覚めそうになる。耐えるように歯を食いしばりながら、熱の篭っていく吐息を彼女の耳に落として。抱き留めた彼女の肩が小刻みに震えると、腰に回した腕で宥めるように背を撫で上げた。 見詰め合う瞳。気持ちは通じ合っていると自惚れていた。少なくとも、身分を隠してはいたが此方の焦がれる心に嘘偽りは一片も存在しないのに]
(23) りしあ 2023/01/08(Sun) 15時半頃
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[「できません」と再度きっぱり拒絶すると、彼女はそれ以上の追及を唇で封じる。否定の言葉と裏腹の塩辛い涙味に、理解できず瞠目する男。絶望と混乱で男の力が緩んだ隙に、彼女は身体を捥ぎ離すと振り向きもせずに去ってしまった。
残された男は悄然と、自問自答する。初めて自分自身に好意を抱かれているのだろうと舞い上がっていたが、彼女も所詮は身分だけで利用価値を量る周囲と同じだったのか。正体を隠したままなら、求婚は承諾されていたのだろうか。宛がわれた貴族の令嬢と不誠実な婚約を交わし、平民の彼女を愛人の座に貶めてなら、今のままの関係を継続できていたのか。
悔しいのか寂しいのか虚しいのか、胸中に荒れ狂う感情を持て余す男の耳には、ただ噴き上げる水飛沫の音だけがこびりついて。
――それきり、彼女は月桂樹の下に姿を見せることはなくなった*]
(24) りしあ 2023/01/08(Sun) 15時半頃
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ジャーディンは、マリオ[[who]]の指に噛みついた。がじがじ。
りしあ 2023/01/08(Sun) 16時頃
ジャーディンは、村中最高の血 げっとだぜ また夜にノアイ*
りしあ 2023/01/08(Sun) 16時頃
ラルフは、フェルゼ[[who]]とジャーディン[[who]]を転がした。
steel 2023/01/08(Sun) 18時半頃
ジャーディンは、ゴロゴロした。ゴロゴロ。
りしあ 2023/01/08(Sun) 18時半頃
マーゴは、パルック[[who]]を抱きしめてからいったん離脱**
assam 2023/01/08(Sun) 19時頃
マーゴは、アタリですね!
assam 2023/01/08(Sun) 19時頃
ジャーディンは、全飲み目指して、ラルフ[[who]]あたりも手首かぷり。
りしあ 2023/01/08(Sun) 21時頃
ジャーディンは、割と順当。チューチュー。チュウーーーーっと。うん マ ズ イ !
りしあ 2023/01/08(Sun) 21時頃
ジャーディンは、いっぱい 飲んでおいて 悪態をつくプレイ*
りしあ 2023/01/08(Sun) 21時頃
マーゴは、やっぱり ジャラルが公式でしょうか…
assam 2023/01/08(Sun) 21時半頃
ジャーディンは、公式が病気ってヤツか……
りしあ 2023/01/08(Sun) 21時半頃
ジャーディンは、蔦風呂へ〜 離席*
りしあ 2023/01/08(Sun) 21時半頃
ジャーディンは、フェルゼの頭を撫でた。
りしあ 2023/01/08(Sun) 22時頃
ジャーディンは、パルック[[who]]を抱き枕にして寝た。勿体無いからまだ血は吸わない。
りしあ 2023/01/09(Mon) 00時頃
ジャーディンは、当たりを引いた。死ぬ前なら吸えてたんだろうか(人間カウント?)*
りしあ 2023/01/09(Mon) 00時頃
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──食事の後──
[味なんか分からなくても、久しぶりに お腹を満たせば活力が湧くもんだ。 つくづく、体は生き延びようとしていた。
ラルフお兄ちゃんは ジャーディンさんを探しに行った。 足手まといにしかならないから ついていかなかったけど ぼーっと留守番なんてしたら 悲しいことばかり頭に浮かんでしまうから とにかく身体を動かした。]
(25) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時頃
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[綺麗な水を瓶に汲んで、 ロイエお姉ちゃんと マーゴお姉ちゃんの体を清める。 フェルゼお兄ちゃんや ラルフお兄ちゃんよりかは 子供のおれが適任だけど 服まで脱がすのは躊躇われたから 髪や顔や手や、見えてる範囲だけを 清めた布で拭う。 そういえば、マーゴお姉ちゃんも こんな風に、おれの髪の土を払ったり 濡れた服を拭ったりしてくれた。]
(26) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時頃
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[過酷な旅のせいで、 水は何度取り替えても濁った。 それでも、根気よく拭ううちに 土埃に煙られた肌は磨かれて 白く滑らかさを増していく。 二人のお姉ちゃんは、青白く光を放つようで ゾッとするような、作り物めいた、 不健康な美しさを宿し始めた。 皮一枚下の血の巡りが止まれば 肌とはこんな仄白さを灯すんだろうか。 あるいは、失われた命への渇望が 二人をこんなにも美しく見せるのか。
反面、触れるほどに、その冷たさに、 肉の硬さに、否応無しに気づかされた。 時間をかけて拭き清めることで おれは何度も現実を確認した。
嗚呼──二人はもう、命を終えたんだ。]
(27) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時頃
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[穴は、フェルゼお兄ちゃんが 掘ってくれただろうか。 ロイエお姉ちゃんと マーゴお姉ちゃんをお墓に運んだ。 と言っても、おれは戦力外で 細々した埋葬品を持って てくてくと隣を歩いただけだ。 埋葬の時には、ラルフお兄ちゃんも 戻ってきていただろう。 だけど、ラルフお兄ちゃんが 胸ポケットに納めた種>>3:4には 気づかなかった。]
(28) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃
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[陶器のように磨き上げた肌を 湿った土に横たえれば、 ますます白さは際立った。 きっと、土の下で眠るうちに 目も肌も肉も、何もかも溶けてしまっても 見たこともない二人の骨だけは こんな風に白く残り続けるんだろう。
精一杯かき集めた花を添えて 毛布をかけるように、ひとすくいずつ 柔らかい土を下ろす。 瞼に土がかかっても、 ピクリとも動かないのが、 まだ少し不思議だった。
おれ達は、静かに黙祷した。 二人の厚みの分だけ、 畝みたいに盛り上がった土が 悲しかった。]
(29) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃
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[埋葬を終えると、流石にくたくただ。 おれ達は、はじまりの泉に戻った。 おれは喋る元気も使い果たしていて 二人が何かを話していても 無言で足だけを動かし続けた。 泉に辿り着いた頃 もうすっかり慣れたヨナの叫びが 空気を揺るがした。
心に緩みができるたびに、ヨナは叫ぶ。 おれが気づいていないだけで ヨナはずっと見守っているのだろうか。 最初は観察されているみたいで 居心地が悪かったけれど。 あるいは、知らせていたのかもしれない。 この時は、そんな風に思う余裕は なかったけれど。
ラルフお兄ちゃんが、 苦しそうに声を上げた>>14から。]
(30) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃
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ラルフお兄ちゃん?
[見上げて様子を伺えば 顔を歪めたラルフお兄ちゃんが 頭を抑えていた。]
痛いの? どこが? 頭?
[苦しそうにしながら、けれど ラルフお兄ちゃんは返事をしない。 べろがもつれるのか、回らないろれつで ラルフお兄ちゃんの体調じゃなくて フェルゼお兄ちゃんのことを話す。>>15 体の苦痛を取り除くのを諦めたように。 嫌な予感に、血の気が引いた。]
(31) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃
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やめてよ、縁起でもない…… なんで急に謝るのさ……
[絞り出した声は、弱々しい。 ラルフお兄ちゃんの体が傾く。 支えようと手を伸ばして、 おれの細い腕では抱き抱えられず ラルフお兄ちゃんは 音を立てて倒れ込んだ。
ヨナの叫びが、再び響く。 叫びは城をも揺るがして、吹き抜けの中庭に パラパラと白い破片が落ちてきた。]
(32) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃
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ラルフお兄ちゃん! やだよ、 ラルフお兄ちゃんまで──冗談やめてよ!
[バクバクと心臓がうるさい。 体の中で何倍にも膨れ上がったみたいで、 肺が押しつぶされてうまく息ができない。 だけど、ラルフお兄ちゃんはおれ以上に 息苦しそうで──やがて、反応しないままに、 息は、止まった。 おれはしばらく呆然と、 開いた瞳孔を見つめた後、 その、血の気の失われた頬を、 思いっきり引っ叩いた。 怒りが込み上げて仕方がなかった。]
(33) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃
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ずっと俺が守ってあげたかったって、 なに……見栄張って、勝手に無理して それがお前のため、みたいな顔して、 そんなの、自己満足だよ! どれだけ体を張られたって、 ちっとも嬉しくない!
[悲しみが、体裁とか、建前とか、 いい子な自分を全て取り払った。 丸裸の魂の叫びが、涙と共に溢れ出した。]
(34) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃
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自分が頼りないせいで 大切な人が犠牲になるのが どれだけ辛いか…… 少しは、考えたことある!? 守られたくて、盾にしたくて 一緒に居るんじゃない! そんなことだったら、 いっそわたしから離れて あなただけでも逃げて、 自分の幸せを探してほしかった!
[これは本当におれの言葉なんだろうか。 共鳴する部分は確かにあるけれど。 まるで、名前も知らない誰かが おれの口を借りて まくしたてているみたいだった。]
(35) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃
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[それから、ふっつりと 糸が切れてしまったみたいに 心を言葉にできなくなった。
ただ、ラルフお兄ちゃんの お腹に突っ伏してわんわん泣いた。
はたいた手がジンジンと熱を持つ。 はたかれたラルフお兄ちゃんは、 もう、痛みを感じないだろう。]*
(36) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 14時半頃
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[お腹に突っ伏して泣いていると、 ラルフお兄ちゃんは徐々に冷えて とても縋りついていられなくなった。 泣きすぎて頭が痛かった。
ぐずぐずと鼻をすすりながら フェルゼお兄ちゃんに話しかけた。]
(37) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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あんなに元気だったのに、 なんでみんな死んじゃうのかな……
[おれが知っている三人だけじゃない。 今までここを訪れた人も、死に、あるいは フェルゼお兄ちゃんも知らぬ間に消えてしまう。 たくさんの人が、ラメトリーを目指したのに。 ラメトリーには綺麗な水も、 おれ達は食べなかったけど安全な芋虫もいるのに。 今まで訪れた大勢のうちの ただの一人も残さずに、何故。
口に出してはみたけれど、 きっとフェルゼお兄ちゃんも 答えは分からないんだろう。]
(38) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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[そして、フェルゼお兄ちゃんは穴を掘りに。 おれはラルフお兄ちゃんの身を清めるために 中庭に残った。
ロイエお姉ちゃんと マーゴお姉ちゃんを清めた時と違って 水甕を持って階段を往復しなくていいから 体力的には楽だ。
ラルフお兄ちゃんの手は傷だらけだ。 この大きな手で、色んなものを守る代わりに たくさんの傷を負ってきたんだろう。 苦労と優しさがにじみ出る手だ。 一生懸命拭っているけれど 爪や怪我の奥深くまで汚れが入り込んでいたり、 謎の草の汁が浸み込んでいたりして なかなか綺麗にならない。 躍起になって拭き清めるうちに おれの手はすっかりふやけてしまった。]
(39) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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[何度、甕の水を取り替えただろう。 数えるのも忘れるぐらい汲み上げた時、 指先に痛みが走った。]
……いてっ
[ラルフお兄ちゃんの傍に甕を置いてから左手を見る。 小指の先に小さな傷が走っていた。 甕を見れば、縁が少し欠けている。 どうやら、ひっかけてしまったようだ。]
あーあ……
[こういう時は、傷を抑えれば治りが早い。 両方の親指でぎゅうと挟み込めば 血が膨れ上がった。
──その時。 横たわったままのラルフお兄ちゃんが ピクリと身じろぎをした。]
(40) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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……えっ?
[驚いてそちらを見るのと ラルフお兄ちゃんの胸ポケット>>3:4から 何かが飛びついてくるのは、同時だった。
とっさに振り払おうとすれば、 空いた左腕、肩の下の内側に その何かがぶつかった。]
(41) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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わ、 わっ! 何、なに!? ──ウッ
[遅れて、痛みが走る。 見ると、紐みたいな何かが おれの左腕からぶら下がっていた。 根元からは、服ごしに赤が滲む。
──食いつかれている。 振り払おうとしたけれど それはぶらぶらと揺れるばかりで 服を、柔らかい肌を突き破ったまま ・・・・・・・ 徐々に短くなっていく。]
(42) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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[まさか。 悲鳴も忘れて上着を脱げば やせっぽちの腕に、ぼこぼこと 見覚えのある赤い文様が浮かび上がる。 それは、皮膚の下を走る血管に潜り込んで 徐々に徐々に根を伸ばしていた。
肌着の奥で激しく脈打つ、心臓に向かって。]
(43) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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[助けを呼ぼうにも声が出ない。 頭がくらくらして、目の前が白くなっていく。 その文様が脈打つたびに、喉が渇いて仕方がない。 早く引っこ抜かなくちゃいけない、と思いながらも 指先に力が入らなくて── 意識は、あっという間に遠ざかっていった。]*
(44) kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時頃
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マリオは、マリオ[[who]]に子守唄をせがんだ。
kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時半頃
マリオは、眠れーよ眠れー良い子はねんねしなーふんふふーん……
kumiwacake 2023/01/09(Mon) 22時半頃
ラルフは、マリオをなでなで ねーむれーねーむれー♪
steel 2023/01/09(Mon) 22時半頃
ジャーディンは、マリオの枕元にパルック[[who]]人形を添えておいた。
りしあ 2023/01/09(Mon) 23時頃
ジャーディンは、マリオを触手でむぎゅうした。
りしあ 2023/01/09(Mon) 23時頃
ジャーディンは、ラルフに(触)手を振った。
りしあ 2023/01/09(Mon) 23時頃
マーゴは、マリオ[[who]]を抱きしめてねむねむ**
assam 2023/01/10(Tue) 01時頃
マーゴは、[ひそかにガッツポーズ]
assam 2023/01/10(Tue) 01時頃
ラルフは、ラルフ[[who]]を抱きまくらにして寝た。
steel 2023/01/10(Tue) 03時頃
ラルフは、知ってたよ!!いやー自分あったかいなあ**
steel 2023/01/10(Tue) 03時頃
ジャーディンは、起きたら隣にパルック[[who]]がいたようだ(昨日振り忘れた)
りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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― 庭の君の譚 ―
[街中を血眼になって行方を晦ませた女を探し回った。彼女の所属する研究室、温室、住んでいた寮からは私物が消え失せ、足跡も辿れない。 これ幸いと見合い写真を並べたてる御節介な親類たちを、どうにかあしらう日々が一か月は続いた頃、男の執念は彼女へと繋がる唯一の道を見出した。皇子の家庭教師を務める彼女の祖父の元へと日参し、すげなく断られながらもとうとう面会の約束に漕ぎつけたのだ。最初こそ「君のためでもある、諦めなさい」と諭すばかりだった老博士も、死に物狂いの懇願に絆されたのか、ついに彼女からのメッセージを預かって渡してくれた。 恋文と呼ぶのも烏滸がましい、研究ノートの端を千切って走り書いたメモ。それがあまりに彼女らしくて、笑いと涙がごちゃ混ぜにこみ上げてくる。角張った字の箇条書きが、何故こんなにも愛おしいのか]
(45) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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[簡潔に記されていたのは、彼女が幼少期に罹った病気のせいで、子供が産めない身体であること。名家の一人息子である男に、跡継ぎの望めぬ妻は相応しくないこと。自分のことなど忘れて、全うに幸せに生きて欲しい、と。 何度も心の中で反芻し、メモ用紙を小さく折り畳んでポケットに入れる。世界の全てを諦めるような重く長い溜息を吐いて、改めて彼女の祖父に向き直った。 けじめをつけるため、最後にどうしても彼女に会いたい。行方を尋ねれば、彼女は海を越えた遠く辺境の地へ、留学の名目で渡る予定なのだと言う。兼ねてよりオファーは受けており、男との逢瀬でずるずる引き延ばしていたが、現地で生活しながら動植物の研究に没頭することが彼女の生来の夢であり、此方も幸せになるから気にするな、とのことだった]
――ああそうか 結局オレより わっけわかンねぇ 草とか樹とか茸とかキモい虫とかの方が 大事なんだな!!
[激情のままに、拳を力いっぱい机に叩きつける。みしり、と嫌な音がして、老博士が医者を呼ぼうと蒼褪めていた。構わず二発目を叩き込むと、絨毯に赤と机の脚だった木片が散らばる]
(46) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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忘れろ――だと? そんなに簡単に 忘れられンなら 素性も明かさず 恋人ごっこ続けるっての
面倒臭い しがらみ付きだからって 簡単にオレを 棄てられると思うなよ!
[多少のサボり癖はあれど品行方正なお坊ちゃんで通っていた男の、あまりの口と態度の悪さに老博士も驚いていた。彼女の身内に粗野な振舞いを見られてしまったが、もうどうでもいい。男を縛る不自由な世界への、遅めの反抗期のようなものだ。
この日から、男は水面下で準備を整えていった。形振り構わず、使える手は全部使い、家人には決して気取られぬように。将来仕える主人となるはずだった皇子に対してだけは、胸の内を――恋と忠義を秤りにかけ、前者を選ぶことを――吐露し、消極的な協力も得た]
(47) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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[彼女の出発日は、奇しくも男の婚約者が発表される誕生日の前日。 家督相続放棄と短い詫びを書き置いて、男は屋敷を後にした。
名を、家を、地位を、家族を、学友を、 本当の兄弟のように育った邦友を、全て棄てて。
男は――ただの『ジャルダン』は、彼女の元へと一路駆け行く*]
(48) りしあ 2023/01/10(Tue) 08時頃
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ジャーディンは、最近 パルックばっかだなー 南無南無*
りしあ 2023/01/10(Tue) 08時半頃
ラルフは、ジャーディンとパルックを祝福した。
steel 2023/01/10(Tue) 10時半頃
ジャーディンは、パルックとゴールインした。リンゴーン
りしあ 2023/01/10(Tue) 11時頃
ラルフは、ジャーディンとパルックに祝辞を贈った
steel 2023/01/10(Tue) 17時半頃
ジャーディンは、パルックをジャーディン[[who]]に押し付けた。
りしあ 2023/01/10(Tue) 18時頃
ジャーディンは、完全にパルックはオレのモンだな(忌々しげ)
りしあ 2023/01/10(Tue) 18時頃
ラルフは、ジャーディンとパルックを遠くから見守っている
steel 2023/01/10(Tue) 18時半頃
マーゴは、そうだったですね、と柱の陰からジャーディンとパルックを見守った。
assam 2023/01/10(Tue) 19時半頃
ジャーディンは、パルックとナニを期待されているのだ……。。。
りしあ 2023/01/10(Tue) 20時頃
マリオは、ナニってそりゃあナニだよ
kumiwacake 2023/01/10(Tue) 20時頃
マーゴは、…いちゃついてませんよ?
assam 2023/01/10(Tue) 20時頃
マーゴは、きゃ、ジャパルの新作待機。
assam 2023/01/10(Tue) 20時頃
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[けたたましい音が、意識を呼び戻した。 気づけばおれは倒れていて、 なぜか頬も腕も胸も、べしょべしょに濡れていた。
ずるり、とおれから何かが抜けていく。 初めての感触に、震えあがった。]
う うぅッ
[腕から肩へ、血管の中を昇っていた何かが 今はその全身を見せて、 のたうちまわりながら離れていく。 おれは半身を起こして、それを見つめた。]
(49) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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……助かっ た?
[思わず、ハァーッとため息が漏れた。 左腕を抑えながら観察してみれば、それは赤い蔦だった。 のたうちまわるので精一杯なのか、 離れていく速度は、歩くよりもずっと遅くて、 手負いのおれでもすぐに追いつけそうだ。 表情は読めないけど、苦しんでいるように見えた。]
逃げてる……なんで?
[心当たりが無くてあたりを見渡すと、 水を入れていた甕が倒れていた。 襲われたはずみで倒して、 中の水を被ってしまったのだろう。 蔦にもその水はかかったみたいで 蔦が這ったところは、かたつむりの痕みたいに、 水と、おれの血の軌跡が描かれていた。]
(50) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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もしかして、水が嫌い、とか?
[問いかけたところで、答えはない。 ぼたぼたと、赤髪から水雫が落ちる。 抑えていた腕から手を放し、恐る恐る覗き込めば さっきまで赤く浮き上がっていた部分が 枯死したようにどす黒く変色していた。]
うえぇ……これ、治るかなぁ……
[普通に悲しい。]
(51) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[それにしても、とまじまじと 黒くなった蔦蔓紋様を見る。]
どこかでこの模様、見たんだよなぁ…… どこだったっけか……
『──血を飲めば 永らえる 水を飲めば 終焉を迎える』
[不意に、謳うような言葉を思い出した。>>2:118]
(52) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[そうだ。 あの時おれは、マーゴお姉ちゃんで手一杯で あの言葉の意味を考えもしなかった。
後に残ったものは全て封じてくれ、と その人は言った。>>2:120 喉から胸元へ走る、紅色の蔦をなぞりながら。 何かに寄生しても危ないから、と。 そして、その人は走り去った。>>2:128 干からびるところを見られないように、と。
あの時は訳が分からなかったことが 頭の中でパチパチとつながっていく。 遺体も、その欠片さえも見つかっていないのに その蔦は、死の匂いを運んできた。]
(53) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[のたうちまわる蔦に、おれは呼びかけた。]
……ジャーディン、さん?
[蔦は、おれの言葉に一切反応しなかった。 よく見れば、まだ発芽したばかりなのか 付け根らしき場所には、種の名残が残っていた。
もしかしたら、全く関係ないかもしれない。 だけど、ジャーディンさんだと考えれば ラルフお兄ちゃんが、わざわざ 食用にもならなさそうなこの植物を 持ち帰った理由が分かる気がした。]
(54) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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[蔦は、先程から全く変わらず、 逃げることもできずに苦しんでいる。 この汚染された世界の中に唯一残された、 毒を持たない清らかな水によって。]
……………………。
[横倒しになった甕を持ち上げて、水を汲む。 ばしゃん、と再び水をかければ それは少し流されながら、 一際激しく暴れて、そして── 鮮やかな赤はくすみ、徐々にどす黒く変色して、 やがて動かなくなった。]
(55) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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これで、ジャーディンさんは、 少しでも安らげるのかな……
[空っぽの甕を抱え込んで呟いて、 すぐにその考えを打ち消した。
マーゴお姉ちゃん達が、 死してなお教えてくれた。 死者のためじゃない。 おれ自身の心の安らぎのために弔うんだ。]*
(56) kumiwacake 2023/01/10(Tue) 22時頃
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マーゴは、マリーをなでなでして、もふぎゅ
assam 2023/01/10(Tue) 23時半頃
ジャーディンは、次の新刊は蔦×ラルフ[[who]]と、ラルフ[[who]]×パルック[[who]](惨劇の予感)
りしあ 2023/01/11(Wed) 00時頃
ジャーディンは、パルックをラッピングして、ラルフに配送手配しておいた。よし!(やりきったカオ)
りしあ 2023/01/11(Wed) 00時頃
ラルフは、パルックを空の彼方にぶっ飛ばした。
steel 2023/01/11(Wed) 02時頃
ジャーディンは、パルックをトンデモ理論で弁護した。
りしあ 2023/01/11(Wed) 10時半頃
ジャーディンは、久しぶりに血が飲みたい、な……。
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、パルック[[who]]の耳朶を甘噛みした。
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、もうジャパルしかないンか そうか*
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
マーゴは、ジャパルの様子を、そっと見守ってる。
assam 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、マーゴを引きずり出してむぎゅうした。
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、マーゴ
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
ジャーディンは、鳩誤爆ったorz*
りしあ 2023/01/11(Wed) 11時頃
マリオは、えっちな気配を感じた!
kumiwacake 2023/01/11(Wed) 13時半頃
マリオは、フェルゼにむぎゅうした。
kumiwacake 2023/01/11(Wed) 13時半頃
ジャーディンは、フェルゼとマリオを撫でた。なんのことかなぁ?
りしあ 2023/01/11(Wed) 13時半頃
ラルフは、フェルゼ[[who]]とマリオ[[who]]を転がした。
steel 2023/01/11(Wed) 17時半頃
マリオは、ごろんごろーん
kumiwacake 2023/01/11(Wed) 18時頃
マリオは、さてお風呂
kumiwacake 2023/01/11(Wed) 21時半頃
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― 厨房の幽霊の譚 ―
[心残りだった食卓で、想定していたより静かな食事会を見守って。 手遊びに、無人の席に置かれた(恐らく自分宛ての)粗末な皿の縁を、愛おしそうに撫でる。もう、触れることもできないけれど、何よりの供物となろう。
やがて各々が席を立ち離れても、霊はそこを動かなかった。 過去を振り返りながら、次第に彼らを案ずる心と世界の境界が溶け合って、自我が薄れていく。頬を擽るように行き交う蛍光虫は、彼女の指先と似ていた。彼方へ、誘われている。気付けばマーゴの姿もひどく朧げにしか認識できなくなっていた]
――そろそろ か
[ロイエと、マーゴと、自分と。この極限の状況下で可能な限り丁重に弔われ、滅びた世界の小さな小さな光に還る。 自分たちのように、また幾人かがラメトリーまで辿り着き、水を欲し、緩やかに旅立って行くのだろう。変わらぬ様子で案内するフェルゼ、世話を焼くラルフと、誰かが眠る度に泣くけれど健気に前を向くマリオ。そんなちょっと先の未来は容易に想像できた。その頃自分は、もう意識を保ってはいないだろうけど。 エンジェルシイラの悲痛な声も、濃度を増す闇にほとんどかき消されて]
(57) りしあ 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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[消えゆく直前に。 突然に倒れ伏すラルフと、やっぱり泣きじゃくるマリオと。 意識が一瞬揺らぐけれど、遠すぎて霞がかって、のばす手も象れなくなっていた。 見覚えのある紅い鼓動と弱々しい蔦に、何もないはずの首筋が疼いた気がしたのが、最後の感覚]
ようやく 満たされた――
[訪れる *終焉*]
(58) りしあ 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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ジャーディンは、最後の抱き枕はマリオ[[who]]にしよう(真のギャンブラームーブ)
りしあ 2023/01/11(Wed) 22時半頃
ジャーディンは、マリオをむぎゅう かぷかぷ した
りしあ 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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[静かな食卓を見守りながら… 気を抜くと眠ってしまいそうだった。
この青い世界でも、眠りが必要なのかと思うと、少し不思議だった。 話を聞いている最中だというのに、かくんかくんと首が落ちる。]
ありがとう
[ここへ導いてくれたマリオの優しく柔らかい手を思い出す。 玉蟲から救ってくれたラルフの、固くて大きな手も。 髪をかき混ぜる、ジャーディンの悪戯な手も。
結局フェルゼとはうまく話せないままだったけど もう自分はここにはとどまれないのだろう。
目の前の椅子に腰かけるジャーディンの姿も 目を凝らさなければよく見えない。
(59) assam 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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[ふと、隣に、誰かが ―― 妹がいるような気がして、話しかける。]
どんな形でも、あの人が幸せならそれでいいと思ったの。 貴方を選んで、あの人は幸せだったのかしら。
[遠くで、エンジェルシイラの啼く声が聞こえる。
―― ああ、『 』、 どうか、私を、わすれないで。]
(60) assam 2023/01/11(Wed) 22時半頃
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[もう、眠くて起きていることができない。
机に突っ伏せば、髪はふわりと闇に融けて 夜螢虫の灯りがフワフワと周りを飛びまわる。
娘の姿は少しずつ溶かされて。 ―― そして闇に消えていった] **
(61) assam 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[すっかり喉が渇いていた。 泉の水をがぶがぶ飲んで、お腹がいっぱいになったら、 中庭に仰向けに寝転がった。 悲しいこと、怖いこと、色んなことが 立て続けに起こって休む暇も無かった。
ぼうっと吹き抜けの空を見上げれば 紫色の毒雲が、その陰影を美しく映している。 大きな鳥のシルエットが通り過ぎた。ヨナだろう。
中庭は別世界で、まさしく唯一残された楽園だ。 さらさらと風が吹き抜ければ 心地良い清水の香りが頬を撫でた。]
(62) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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ラルフは、ラルフ[[who]]の膝枕でエピを眺めている。
steel 2023/01/11(Wed) 23時頃
ラルフは、知ってたよ!!(すごい体勢なのでは?)
steel 2023/01/11(Wed) 23時頃
ジャーディンは、ラルフがヨガの達人みたく 絡まったポーズになってて 感心している
りしあ 2023/01/11(Wed) 23時頃
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……本当に。 なんでみんな、死んじゃうのかな……
[綺麗な水がある。 芋虫も、食べられる人にとってはご馳走だ。 それでも、一人もここでは生き延びられなかった。 ──なんで?
ふと、先ほどの赤い蔦を思い出した。 あの蔦は枯れた。清らかなはずの水によって。
蔦だけじゃない。外を生きる化け物達も、 もとは安全な水を求めていたはずなのに いつのまに、変化してしまったのだろう。 きっと本人さえ気づかないうちに少しずつ 毒を取り入れて、狂った世界と調和していったんだ。 世界が変われば、栄養源も変わっていくから。]
(63) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[──変わったのは、植物だけ? おれ達人間は?
うとうとと微睡ながら、 気が付けば誰かがおれを覗き込んでいた。 ヨナなのか、フェルゼお兄ちゃんなのか、 死んでしまった誰かかもしれなかった。
おれはうわごとのようにつぶやいた。]
ずっと、不思議だったんだ…… なんでここはこんなに安全なのに、 人が増えて行かないんだろうって……
(64) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[訪れた全員が、あるいは立ち去り あるいは死んでしまうような過酷な場所なら ラメトリーなんて誰も目指さない。 噂は本当だった。清らかな水はあった。 枯れかけてはいたけれど、 まだその時は訪れていなかった。
だけど、ラメトリーにたどり着くまでにも 食べなければ生きていけない。 悪夢を見せる果実を齧り、 ぶよぶよした卵を飲んで 少しずつ、汚染された世界に適合していた。 水の清らかさに耐えられなくなっていたのは、 人間の方だったとしたら。]
(65) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[甲高いヨナの鳴き声の中に、 カチ、カチ、という歯車の音を聞いた。
そういえば、ラルフお兄ちゃんが フェルゼお兄ちゃんは機械か何かで この泉か庭園を守ってるんだと思う、と 死の間際で言っていたっけ>>4:15。
長い長い時をかけて、 水は変わらぬままに人間が変化して 水の清らかさに耐えられなくなったなら── それをフェルゼお兄ちゃんが 数多の命を繰り返しながら守っていたなら あまりにも皮肉だ。]
(66) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[言葉にするつもりは無い。 どうせ、ただの仮定だ。 いずれにせよ、みんな死んでしまうなら 何があっても、残るのは無だけ。 それを、フェルゼお兄ちゃんは埋めている>>2;55。
それに、原因が水だったとしても きっとフェルゼお兄ちゃんのやることは変わらない。
楽園を求めて訪れた人のために、 安らぎを提供する。それだけのこと。>>2:23
おれはフェルゼお兄ちゃんみたいに 命を繰り返すことはできないけれど その心と行いは引き継ごうとしていた>>2:57。
今、この状態になっても おれが提供できるものは何だろう。]
(67) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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フェルゼお兄ちゃん……
[覗き込む影がフェルゼお兄ちゃんだったのか そうでないのかは分からない。 けれど、おれの目には フェルゼお兄ちゃんが見えていた。]
おれ、物は何も持ってないけどさ…… ひとつだけ、あげられるものがあるんだ……
[口を開けるのがおっくうで、 言葉の代わりに何度もあくびが漏れた。 起きているはずなのに、 聞いたことのない変ないびきをかきながら やっとの思いで伝える。]
(68) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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この、体……あげる。 フェルゼお兄ちゃんが埋めて。 きっと、心が軽くなると思うんだ。 おれで最後だと、思ってるんでしょ?
[埋葬には時間も手間もかかる。 正直に言えば、面倒な作業だとも思う。 それでも、必要なことだ。 フェルゼお兄ちゃんにとって。]
(69) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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おれ……姉さんのこと、見捨てたんだ。 あれじゃあ助からない、仕方ないって…… 死ぬところも見れなくて、弔えなかった。
[だから、罪悪感だけが凝ったまま 今もこの体を嘘で包んでいる。 時折姉さんに見られているように 感じる時があるけれど それは見守っている、という感じではなくて おれのことを恨んで、見張っているように感じる。
実際のところは、もう聞けない。]
(70) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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姉さんのことも供養できたら、 姉さんの魂と一緒に おれの心も養えたんだろうなって そう思うんだ…… マーゴお姉ちゃん達は、見送らせてくれたから。
[だから、フェルゼお兄ちゃんにも おれのことを見送って欲しい。 おれは来訪者の一人にすぎないから 悲しみを受け入れるためじゃない。
忘れてしまうほど長い時間勤め上げた大役の、 その終焉を実感するために。 肩の荷を下ろすために。]
(71) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時頃
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[カチ、カチ、カチ。 歯車の音は一定のリズムを保ったまま。 一時も休まずになり続けるその音が、 おれには時の流れのように聞こえた。 決して乱れることなく、逆行もせず、 死に向かって流れ続ける時に。
その流れに身を任せていると 胸の奥底から湧いた言葉が、 泉のようにこぼれ出て、 おれはうっとりと呟いた。]
ああ、それにしても…… お水、おいしかったなぁ……
[──ごちそうさまでした、と。]**
(72) kumiwacake 2023/01/11(Wed) 23時半頃
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ラルフは、ジャーディン[[who]]とジャーディン[[who]]とマリオ[[who]]を抱きしめた。
steel 2023/01/12(Thu) 00時頃
マリオは、ラルジャ!
kumiwacake 2023/01/12(Thu) 00時頃
ラルフは、マーゴ[[who]]とマリオ[[who]]とジャーディン[[who]]をなでなでした。
steel 2023/01/12(Thu) 00時頃
マリオは、なでなでされて目を細めた。
kumiwacake 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、フェルゼにお辞儀をした。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、パルックにクラクションを鳴らした。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、マリオの頭を撫でた。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、ラルフにつかいこまれた。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ジャーディンは、マーゴの見てない隙に、すべてをやりとげた。
りしあ 2023/01/12(Thu) 00時頃
ラルフは、みんなに手を振った。**
steel 2023/01/12(Thu) 00時頃
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