151 雪に沈む村
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
クシャミに1人が投票した。
アリスに8人が投票した。
カルヴィンに1人が投票した。
アリスは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ピエールが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、クシャミ、ウォーレン、ジリヤ、カルヴィン、トニー、ドナルド、ソフィア、バーナバスの8名。
|
ー朝・教会ー >>3:75 大丈夫だっつーのに…
[荷物を分け、運ぶのを手伝おうとするクシャミ>>75に、内心助かったと思いつつ、口では反対のことを言う。 心を許している相手の前では、ついつっぱってしまうのだ。]
そっか。 一年間眠るって、どんな気分なんだろうな。
[空腹だったため渡された菓子>>76をかじりながら、クシャミの返答を聞いて抱いた純粋な好奇心を口にする。 人間族の自分はおそらく一生経験することはないだろう。 そんなに長い間、飲まず食わずで大丈夫なのだろうか? 風呂は?トイレは? 疑問に思い始めるとキリがない。]
そだ、帰る前に墓参り、行ってもいいかな?
[わからないことは考えても仕方ない、と頭を振り、ふと教会に来たもう一つの目的を思い出す。 クシャミや、いたならチャールズともいくらか言葉を交わした後、トニーは教会の墓地へと向かっただろう。]**
(0) 2013/11/24(Sun) 01時半頃
|
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/24(Sun) 01時半頃
|
[蒼い眼が、しげしげと手の中の真鍮細工を眺めている。>>3:105 アリスの白い指先で、そっとなぞられるそれは、ちゃんと猫に見えるのだろうか。 はらはらしながら彼女の様子を眺めていれば、見比べられるようにして。 受け取ってくれると言われれば、はにかんだように笑う。けれど、途端に、アリスの眼からきらりと何かがこぼれ落ちたような気がして。 大丈夫だろうか、と。覗き込むようにして驚いていたら、急にアリスの顔が近づいてきた。]
……――!
[冷たくなった青年の頬に、一瞬、触れ。 離れていく熱。>>3:106
眼を丸くしたまま、咄嗟に何も言えないでいると、少し遠くから彼女のことを呼ぶ聴き馴染んだ声が聞こえた。>>3:107]
(1) 2013/11/24(Sun) 01時半頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/24(Sun) 02時頃
|
いふぁれなふふぇも。もうえんふぉなふ、ふぁふぇふぇるよ。 (訳:言われなくても。もう遠慮なく、食べてるよ)
[>>3:110口にパンを入れたまま、もぎゅもぎゅとバーナバスに話しかける。 喉を詰まらせそうになって、慌ててカボチャのスープを口に含む。ごっくん]
あー。おいし。幸せー。
[蕩けそうな笑顔をピエールに向ける。 やはり彼の作る料理は好きだ]
じーさんも遠慮せずに食えよな。
[自分がお金を払うわけでもないのに、気楽にバーナバスに言ってみせる。 本来の姿ならば、このような横柄な物言いは許されないであろうが。 孫にように自分を可愛がってくれるこの老龍に、甘えているのは自覚していた**]
(2) 2013/11/24(Sun) 03時頃
|
|
[爺さんも心配しているかも。そう思っていたはずなのに、気付くと随分と長い間、雪合戦をしていたような気がする。 彼女と同じように、青年の耳と尻尾も項垂れて。>>3:107]
ごめんなさい、俺が雪合戦しようって誘ったんだ……。
[一緒になって謝れば、爺さんからはアリスと一緒に遊んだことへの礼が返ってきた。>>3:108 アリスはこのあと、怒られるのだろうか。 爺さんにそっと背中を押され、離れていく女の子の姿。 はらはらとした面持ちで、その姿が小さくなるまで見つめていたら、急にふわりとこちらへ踵を返した。]
(3) 2013/11/24(Sun) 10時半頃
|
|
――…!
[大きな白羊の声>>3:109に、負けないように。 青年も大きく息を吸い込んで、]
うん!付き合う!絶対行く!! 約束だよー!!
[長い長い、冬の間。 アリスがどうか、いい夢が見れますように。
そんなことを思いながら、その姿が見えなくなるまでぶんぶんと手を大きく振って、見送った。**]
(4) 2013/11/24(Sun) 10時半頃
|
|
[アリスの姿が完全に見えなくなれば、降雪の中残った青年はそっと自分の頬を触って、へらりと一人笑みを浮かべる。]
へっくし! ……さむい。
[しばらくそうしていれば、急に冷えてきた。 これがドナルドが言ってたやつか!と思って。 日が暮れてきていたのもあって、教会へと戻ろうとするけれど。>>2:110
木陰の向こうに隠れていた、白い羽の人物がでてきたなら、何か言葉を交わしただろう。>>3:104]
(5) 2013/11/24(Sun) 10時半頃
|
|
―― 翌朝 教会 ―― [トニーは大丈夫だと言うけれど>>0、嫌がっている風でないのを感じ取れば、荷物をわける手は止めないまま。]
うーん……、 俺も初めてだから、わかんにゃいけど……。 夢見がいいといいにゃぁー。
[青年は、トニーが疑問に思うようなことは特に疑問に思わずに、なんとものんきな心配しかしていない。風呂にはもちろん入れないだろうし、排泄もほとんどしないらしい。 そのまま、春がきても起きられない、なんてことにならないといいなぁ。 ぼんやりそんなことを考えて。]
うん、もちろん! いこっか!
[快く頷いて、トニーと共に、教会の裏手の墓地へと向かった。**]
(6) 2013/11/24(Sun) 10時半頃
|
|
―回想・工房―
[種火の話をした後か前か。 男はドワーフに切り出す。]
なぁ、爺さん。 頼みがあるんだが…
[言いながら、ぽり、と首の後ろを掻く。 それから前へと差し出した掌に、深紅の鱗が数枚、乗っていた。 男の掌の上で、鱗はぐんと本来のサイズに戻る。 男は片手で悠々と支えているが、一枚一枚が軽く鉄板のような代物である。]
こいつで、ガキどもに、ブーツでも作ってやってくんねぇか?
[長く付き合いのあるウォーレンは知っているだろうが、男の鱗は、男自身の炎を使えば鉄のように鍛えることができる。 冷めれば牛革の様な手触りになるが、そこには悪しき物を打ち払う加護が宿り、また優しい温もりを生むのだった。 男の意思を伴わねば鱗は剥がれ落ちることはないが、気まぐれな男がそれを提供することは珍しい。 炎への耐性も高いため防具にも適しているのだが、滅多なことでは提供されない、貴重な物である。]
(7) 2013/11/24(Sun) 14時頃
|
|
いや何… 今年は、あいつ、トニーとギリギリまで遊びたいだろうからさ。 多少でも、な。
[あいつ、が指す相手は明白だった。 男はあの龍の“子供”を、何とはなしに気にかけていたのである。 断られてしまえば無理にとは頼まないが、そう大変な作業でも無いはずだ、引き受けてくれることを期待した。
余りの鱗は好きにして良いと言えば、報酬代わりになったろうか?]
(8) 2013/11/24(Sun) 14時頃
|
|
-回想・工房-
[種火はジリヤに渡されただろうか。珍しくドナルドが改まって切り出す。]
ブーツ?
[手渡された鱗は一枚一枚かなりの大きさの見事なものだった。 火龍の鱗など、早々お目にかかれるものではない。]
かまわんが――随分珍しいな。 …まあ、今晩のうちには作れるだろ。
[そういいながら鱗を検める。これだけあれば、子供達のブーツであれば何なら3足作れるだろう。 ガキどもに、という言葉と、カルヴィンを慮る言葉に、少し目を細める。 もしも男が代金のことを口に出そうとすればそれをさえぎって。]
――大した仕事じゃない、代金は要らんよ。いつもの礼だ。
[そういって、もくもくと近くあった金尺でざっと鱗の切り出し方を考えるのだった。 …ブランフォート家の爺やさんが来たのはその後だったか。]
(9) 2013/11/24(Sun) 21時半頃
|
|
-回想・工房-
[アリスが首をすくめて爺やさんが来たかと問えば、無言でそれには軽くうなづいただろう。 ブーツを作るためにうろこに手際よく線を引きながら、クシャミとアリスのやり取りを眺め。
ジリヤがドナルドが工房を出るなら後でピエールの店に行くことを告げただろう。 遠まわしな誘いの台詞である。
―ブーツは今晩中には仕上がるだろうし、恐らく"子供達"にとってもそのほうが良い筈だ。]
(10) 2013/11/24(Sun) 21時半頃
|
|
……あ、おじいさん。
[やがて目の前でアリスが爺に連れて帰られます。彼女の冒険もここまで、きっと次に会えるのは春が来たときでしょう。 そのまましばらくクシャミが一人で雪の中に立っていましたが、やがて寒そうに彼もまたどこかへ去っていきます。]
……行っちゃった。 [そこまで見てようやく、女の子は木の陰から出てきました。出てはいけないような気がしたのです。
ふぅ、と息を吐くと白いもやもやが宙を昇ります。二人の去って行った方を眺めると、ゆっくり歩いてジリヤとの待ち合わせに向かいます]
(11) 2013/11/24(Sun) 21時半頃
|
|
[ピエールの店には誰がいただろうか。 他にもいたなら酒を軽く酌み交わしただろう。
ピエールには、急な頼みで悪いが、といいながら銅貨を数枚渡して明日の携行食を頼んだ。 彼のことだ、腕を振るってくれるだろう。 朝、立ち寄ることを告げ、深酒をしないうちに工房に戻った。
工房に戻れば、火龍からの頼みであったブーツを作る。
切り出した鱗をよく熱すると、本来の姿に戻ったかのように鱗は生き生きとしたつやと光沢を放つ。 それにハンマーを振るうと少しずつ形が変わっていくのだ。 その音は鉄を打つよりもどこか柔らかく、しかし澄んだ音色。
一足には手元にあった装飾用のガーネットを左右に取り付ける。 もう一足にはトパーズを取り付ける。 赤い鱗に赤い石と黄色い石はよく似合った。]
(12) 2013/11/24(Sun) 22時頃
|
|
[ガーネットの石は大切な人との再会の約束。トパーズは勇気をもって未来に進むための力。 あまっていた石をつけただけだが、どちらもあの少年達に良く合っていて、少し笑った。
気づけば夜は更け、窓の外に雪はしんしんと降り積もる。 明日出ないと帰りが難儀だろう。
なめし皮のカバンに、ナイフと手布とロープ、金袋に薬草とマグカップを入れる。 数日で帰る事を考えた、簡素な旅支度だ。 工房の奥から、荷運びのための背負子もひっぱりだす。 これに乗らないものはその場でそりを作って引っ張るつもりだった。
準備を終えると窓の外をながめながら茶を飲む。 明日はドロシーに声をかけてから行こうか。]
(13) 2013/11/24(Sun) 22時頃
|
|
―翌朝―
[昨晩はみんなでごはんを食べたり、それから帰って母親に、結局配達の量が足りていなかったことがあっさりばれてとてもとても呆れられたり、 そして寝る前にいつも通り、父親の残してくれた道具を手入れしてからベッドに入りました。]
[夢を見ました。村の人が皆旅に出てしまう夢でした。母親も帰ってきませんでした。春が来て外に出て、みんなが帰ってくるのをずっと、ずっと待っていました。]
……ぉぁぅ…。
[寝起きの気分はよくありませんでした。]
(14) 2013/11/24(Sun) 22時頃
|
|
-朝- [扉を開けると、朝日に雪がきらきらと反射する。 とはいえまださして積もってはいない。足元の雪を掻き分けながら、ピエールの店に向かった。
もしそこに少年達がいたなら、ブーツのことを伝えただろう。 それを頼んだ心優しい火龍のことも。
他にも誰かいたなら言葉を交わして、朝食を取った。]**
(15) 2013/11/24(Sun) 22時頃
|
|
[母親に挨拶をし、母親から挨拶が返ります。 顔を洗って(水が冷たいので飛び上がりました)、 簡単な朝ごはんを取り(パンと紅茶と卵とスープです)、 外着に着替えます(このときばかりは羽が無い方がずっといい、と女の子はいつも思います)。]
それじゃ、行ってきます。
[完全防備のあったかい恰好で家を出ます。お詫びも込めて少し多めの茶葉を抱えながら、ウォーレンの工房に向かいます。]
(16) 2013/11/24(Sun) 22時頃
|
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/24(Sun) 22時半頃
|
……げっぷ。
[大きく膨らんだお腹を撫でて、満足げに顔を蕩けさせる]
食べた食べたー。 ピエール、ごちそうになったよ。
[厨房に向かって改めて礼を言う。 バーナバスに向き直ると、ニヤリと微笑んで] 、、、、、、、、 どうだい。じーさん。食後にオセローでもして遊ぶか。
[手をヒラヒラと振る]
冗談だよ、冗談。
(17) 2013/11/24(Sun) 22時半頃
|
|
お、ウォーレンじゃん。
[ピエールの店に現れた馴染みの顔を見て>>15、カルヴィンは相好を崩した]
なになに。今から朝食?
[トテトテと彼に近付くと、ブーツの話を聞く。 ドナルドらしいなあ。後でお礼を言わなきゃ、と嬉しそうに呟くと]
そのブーツ、どこにあるの? 早く履いてみたい!
[顔をきらきらと輝かせた]
(18) 2013/11/24(Sun) 22時半頃
|
|
-朝・ピエールの店- [店のドアを開けるとそこにいたのは少年達と。]
――ん?
[見慣れない老人が、一人。 はて、あんな人はいただろうか、と首をかしげはするが、カルヴィンがなにやら話しかけているのを見ておおよその見当がつく。 恐らくは、余り人前に出てこない者だろう。
少なくとも邪悪なものの気配はしないし、もしそうであればカルヴィンなりドナルドなりのほうがもっと反応するはずだ。 そのカルヴィンはこちらに声をかけてきた。]
ああ――あと、弁当を頼んでてな。
[そういいながらピエールの出してくれた朝食を食べる。 この男の料理は絶品だ。道すがら少し冷えた身体が芯から温まるようだった。]
(19) 2013/11/24(Sun) 22時半頃
|
|
――そういやドナルドがお前達にブーツを作ってくれって言ってな。もうできてる。
[まるで今思い出したという風に話したが、内心二人を探さなくてすんだことにほくそ笑んだ。 恐らくカルヴィンに渡しておけば、今日のうちにはトニーの手にも渡るだろう。 どこにあるのかとカルヴィンに問われれば。]
まあ落ち着け、工房にあるから食ったら渡す。
[あくまで自分のペースで朝食をとるのであった。 食べ終われば携行食を受け取って代金を渡し、カルヴィンと連れ立って工房に帰るだろう。]
(20) 2013/11/24(Sun) 22時半頃
|
|
[こんこん]
おはようございまーす。
[……どんどん]
ウォーレンさーん! ……いないのかな…?
[ゆっくり扉を押してみると少し開きました。入っていようかどうか迷いましたが、その時丁度、一際冷たい風が雪を巻き上げます。]
さぶっ!? [そそくさと中に這入ります。せめて勝手に道具を触ったりしないように、玄関口の隅っこに立っていることにします。
と、昨日はなかったものが目に留まります。二組のブーツ。一組には鮮やかな赤い宝石が、もう一組には煌めく黄色い石が、窓から差し込む朝日に照らされて光っています。]
わ……綺麗な靴……誰かが頼んだのかな……?
(21) 2013/11/24(Sun) 23時頃
|
|
[まあ落ち着け>>20、と言うウォーレンの袖を引っ張って]
これが落ち着いていられるかよー! ブーツ!ブーツ!
[もだもだと暴れ始める。 あくまでも自分のペースで朝食をとるウォーレンに口を尖らせて]
早く早く! 間に合わなくなっても知らんぞー!
[一秒でも早く工房へ行きたい一心で、ウォーレンを急かせた]
(22) 2013/11/24(Sun) 23時半頃
|
|
見てて気持ちのいい食べっぷりじゃのぅ。
[>>17 豪快におくびを吐きだす口を眺めながら、感心したように老人は呟く。 そして、意地悪そうに頬をニヤリとゆがめながら、少年は遊戯の誘いをしてくる。]
ほっほっほ。 『大人になりたくない少年』みたく少年のまま時をすごしてるならともかく、 老いぼれと盤ゲームなんぞした日には返り討ちじゃぞ。
[暗喩した意図を汲み取り、バーナバスは笑い声を洩らしながら言葉を返す。
―――その目は、しっかりとカルヴィンを見ていたが。]
(23) 2013/11/25(Mon) 00時半頃
|
|
[―――ガチャリ。]
[カルヴィンと談笑をしていると、扉が開いて来客。 この店は余程繁盛していると見える。 見た目からドワーフ族だと推測はついたものの、とりたててバーナバスの側から何かを働きかけることはしない。 そう言えば、最近人間と一緒にこの地に住み始めたドワーフが居たと人づてに聞いたことがあった気がするが、バーナバスはそれが目の前の男だと気付いただろうか。]
[いずれにせよ世俗には関心の薄いバーナバスのこと、話しかけられでもしない限りニッコリ微笑み返して挨拶をするか世間話程度の会話しかしなかっただろう。]
[カルヴィンがブーツを見たいと急ぐなら、>>22 見に行っておいでと送り出すだろう。]
(24) 2013/11/25(Mon) 00時半頃
|
バーナバスは、スープをゆっくりとすすっている。**
2013/11/25(Mon) 00時半頃
|
―教会裏の墓地―
[広い墓地の片隅に並ぶ墓石に語りかけながら、積もった雪を払う。]
じいちゃん、ばあちゃん、ごめんな。 花でも持ってこられりゃよかったんだけど。
[教会に来るまでに供えられるような花を探したが、地面のほとんどが雪に埋もれ、見つけることはできなかった。 そもそもこの寒さの中、咲く花があるのかさえも怪しい。 花屋で買おうにも、ただでさえ贅沢品だ。 トニーに手の出せる金額ではない。]
そのかわり、南の花畑、一緒に行こうな。 今度こそ、三人でさ。
(25) 2013/11/25(Mon) 01時半頃
|
|
[家から持ち出した髪飾りと、毛皮の帽子を取り出し、2年前、病に倒れた養父の顔を思い出す。 「三人で花畑に行きたかった」と言ったのは、亡くなる数日前のことだったろうか。
若くして亡くなった妻のことはそれまでに何度も聞いていた。 トニー自身は、直接会ったことはないというのに、彼女の性格や癖、好みなど、まるで一緒に暮らしていたかのようによく知っている。 養父は頑固だったが、妻のことを話すときだけは優しい顔をしていた。 彼が本当に、妻を愛していたのを子供心に感じ、そんな養父もその妻のことも大好きだった。 トニーが会ったこともない彼女を「ばあちゃん」と呼ぶのもそのためだ。
だからこそ、養父が亡くなったとき、次の冬には、自分が二人を花畑に連れて行こうと、心に決めたのだ。
墓地までついてきたクシャミ>>6はトニーに何か言っただろうか。 いくらか言葉を交わしたのち、二人で墓地を後にしただろう。]
(26) 2013/11/25(Mon) 01時半頃
|
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/25(Mon) 01時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/25(Mon) 01時半頃
|
―回想・4年前>>3:85―
バカっ!そういう意味じゃねーだろ!
[忍び込んだ屋敷のお嬢様にズレた返答をするカルヴィン>>3:99に、思わず突っ込みを入れる。 そのころはまだカルヴィンよりも背はずっと低かった。 知らない者が見れば、年下の少年が、年長者を叱っているように映り(実際そうなのだが)奇妙に思ったかもしれない。]
だから言ったんだよ〜。忍び込むなんてやめようってさ! ああ、またじいちゃんに叱られる…
[自分は止めた、悪いのはカルヴィンだと、自分を正当化する。 カルヴィンのいたずらに付き合って、叱られたことは数知れず。 それでもまたやってしまうのは、トニー自身も好奇心や悪戯心を抑えきれないためなのだが。]**
(27) 2013/11/25(Mon) 02時頃
|
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/25(Mon) 02時頃
|
―回想・工房―
[ソフィアが財布を取りに戻る少し前。 新たに工房に訪れたのは、先ほど行方を気にしていた龍族の青年だった>>2:79]
あらドナルド、ご機嫌よう。 丁度いいところにいらしたのね、ウォーレンと火種の件でお話をしたところだったのよ。
[空いた場所を探して腰を下ろした彼へと、歓迎の言葉と笑顔を向ける。 『火種の件』とだけ説明すれば、毎冬の事だ。彼には何の話か伝わるに違いない]
もうじき、村は雪に沈んでしまうでしょう? その前に、ひと仕事しておかなければと思って。
[探す手間が省けたわ、と少しだけ悪戯っぽい光を瞳に宿した]
(28) 2013/11/25(Mon) 03時半頃
|
|
折角、偶然とはいえ私達二人が揃ったのですもの。 『火種』を提供していただいてもいいかしら?
[訪ねてきたばかりの彼には性急すぎる申し出だけれど、うっかり忘れてしまっては事である。 ドリュアスの催促に、ドナルドは快く応じてくれた>>3:89 彼の指先で踊る紅い炎を見遣れば、いつ見ても見事ねぇ、としみじみと感心せざるを得ない。
ドリュアスたるジリヤは、植物に属する者だ。 その性質上、炎を扱う魔法は不得手だった。 全く使えないわけではないが、ジリヤが生み出す炎は弱々しく、辛うじて火の形を保っているような代物に過ぎない。
一方、彼は浄火の炎を宿した紅蓮龍である。 そのひと吹きで、指先に揺らめく炎を生み出す事ができる。 炎の性質自体も、ジリヤが扱うそれとは雲泥の差だ。 力強く、絶え間なく形を変えて踊り続けるそれは、生命力に満ち溢れたサラマンダーそのもののようだった。 目にも鮮やかな炎の舞いに、どうしても目が引き寄せられる]
(29) 2013/11/25(Mon) 03時半頃
|
|
有難う、それでは次は私の番ね。
[ドナルドへ微笑んで感謝を口にしてから、彼の指先に揺らめく火種を譲り受けた。 水を掬うようにして掌で炎を掬い取ると、炎が直接肌を焼く事がないように透ける魔法の膜で覆う。
そうしてから、先ほどと同じように炎を両手で包み込んだ。 クシャミのチャームに込めたのは、魔除けと加護の魔法。
――けれど、今度掛ける魔法はそれとは別種のものだ。
目を伏せ、意識を集中する。 村を雪に沈める長い冬の間、炎が絶えることのないように。 つい先ほど生まれたばかりの、この力強く鮮やかな炎が、いつまでもこの荒々しさを保っていられるように。
再び仄かな燐光をまといつつ、編み上げた魔法を炎に被せた。 上に被せた左手をそっと避けると、生き物のように揺らぐ炎が、一度だけぼっと激しく燃え上がる。 空中に火の粉を撒き散らし、ひときわ鮮やかな舞いを見せた炎が元の小さな火の塊に収まると、その周囲を囲むように球状の半透明な枠が生じた]
(30) 2013/11/25(Mon) 03時半頃
|
|
はい、これで出来上がりよ。
[完成した火種をウォーレンの方へと差し出して、にっこりと微笑んでみせる。 傍目には、中に小さな炎を閉じ込めた球状のケースのように見えるが、炎を覆う枠は魔力の層だ。
暴れる炎が、枠を超えて他の物を燃やし尽くそうとしないように。 触れたもの全てを、炎が焼いてしまわないように。
魔力で作られた覆いは、そうした目的のためだけに働きかける。 外部から枠の内側の炎に接触する事を妨げはしないし、望めば枠の中に差し込んだ木の枝などに、炎を燃え移らせる事も可能である]
なんとか間に合って良かったわ。 やっぱり、古いものよりは新しいものの方が確実だし、炎の鮮やかさも段違いなんですもの。
[冬越えするための火種は、新たに作るに限る。 しみじみとした感想をこぼしていると、何度目になるか判らないノックの音がした**]
(31) 2013/11/25(Mon) 03時半頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/25(Mon) 03時半頃
|
-朝・ピエールの店- [急かすカルヴィンを横目に悠々と朝食を取る。 隣にいた老人も舌鼓を打っていただろうか。 食べ終わると老人には敬意を込めて会釈をし、ピエールから携行食を受け取った。]
――食った食った。さて、行くか。
[そう行って店を出れば、カルヴィンもついてきただろう。 しばし雪の中を歩きながら、何か言葉を交わしただろうか。
工房に着けば、そこにはすでにソフィアがいた。]
ああ、そういや茶をもってきてくれたのか。
[旅支度に気を取られていてすっかり忘れていた。 しかし旅立つ前でよかった。]
(32) 2013/11/25(Mon) 20時半頃
|
|
―― 教会裏の墓地 ―― [>>25トニーと、彼の両親が話しているところを邪魔をしないように。 彼が、墓に向け語りかけるのを後ろから、ただ黙って見守る。 その姿に、自分の両親のことを、重ね合わせた。 降る雪のように落ち着いたトニーの声音。 それは普段イタズラをしたり、世話をやいてみたりしている時とは全然違っていて。 青年よりも数段小さなはずのその背中が、なんだかとても、大きく見えた。
>>26トニーと、彼の養父母との話が終わったなら、]
花畑、綺麗だといいにゃ。
[荷物を担ぐようにして、その背を叩いた。]
(33) 2013/11/25(Mon) 21時半頃
|
|
―回想・工房―
あらまぁ、今日は本当に来客が……
[多いわねぇ。 ウォーレンが出迎えた相手の姿を見て、続けるはずの言葉が宙に浮いた。 おろおろとウォーレンに何事か相談しているのは、ブランフォート家の爺やさんだ>>3:66 その慌てた様子と、姿の見えないお嬢様を思い浮かべ、目をゆっくりと瞬かせた]
……あらあら。
[口元に手を当てたのは、どんな事態が起きているのか想像ができたから。 お嬢様の冒険譚を聞いてみたいものだと、好奇心が胸の内で踊った。 流石に、顔に出すのは爺やさんがお気の毒なので控えたけれど]
(34) 2013/11/25(Mon) 22時頃
|
|
[お気の毒な爺やが再び雪舞う村へと姿を消してから少し後。 工房の外から控えめに掛けられた声は、先ほど思い浮かべたばかりのお嬢様のものだった>>3:54]
爺やさん、いらっしゃるのが少し早すぎたわねぇ。
[誰にともなく独白して、くすりと口元を綻ばせる。 本人達は大真面目なのだろうが、傍観者の立場からするとこの追いかけっこは可愛らしく微笑ましいものだ。 冬の訪れを前にすると、こうしたささやかな日常の風景すらも尊く思える]
まぁアリス、こんにちは。 ご機嫌はいかが?
[工房を覗くアリスへと、おっとりした挨拶を掛けた]
(35) 2013/11/25(Mon) 22時頃
|
|
[アリスがクシャミに雪玉を投げつけたのには、少しだけ驚いた顔をする。 けれど、その後に続く応酬はまた随分と可愛らしいもので]
まぁ、ウォーレン。 大事なかったのですもの、これから気をつけて貰えばいいじゃない。
[大きな声で叱りつけるウォーレン>>3:68に、つい取りなすような声を掛けた。 続くお嬢様の脱走劇と、ウォーレンの苦笑いにはクスクスと声を立てて笑う。
しばしそうして平和な風景を心ゆくまで眺めてから、去りゆく二人を見送った]
本当に、若い子って可愛いわねぇ……!
[感極まって零した呟きが非常に年寄り臭いのには、目を瞑っていただきたいものである]
(36) 2013/11/25(Mon) 22時頃
|
|
[やがて工房を辞したのは、財布を取りに向かったソフィアが戻ってから。 去り際に告げられたウォーレンの遠まわしな誘いには、実は私達もなのよと笑って応じてみたりして。 もしこれから向かうならご一緒にいかが、と気取った口調で誘い返した。
ピエールの店へ向かう道すがら、自宅近くにお嬢様と爺やさんを見つければ、お店に寄って髪飾り選びに喜んでお付き合いしただろう。 彼女が脱走後の時間をどんな風に過ごしたのか、爺やさんに内緒でこっそり冒険譚も催促した。
その後のピエールのお店では、気のいい料理人の料理に舌鼓を打ちながら、再び賑やかな時間を過ごす。 話し上手のピエールは、きっと食事の席の談笑を楽しいものにしてくれただろう。
――村が雪に沈む前の、貴重な数日間。 初雪がちらついたその日を、ジリヤはそんな風にして過ごしたのだった*]
(37) 2013/11/25(Mon) 22時頃
|
|
あー…どっこいしょっと。
[今日も今日とて老人は腰が重い。 しかしながら、老人にも冬入りの前にやるべきことがあった。 奢ると約束した少年と自分の分、2人分の代金を卓へ置いて店を出る。]
ごちそうさま。 冬を乗り切れたら、また来ます…
[店内に手を振り、店の外へと歩き出した。]
(38) 2013/11/25(Mon) 22時頃
|
|
また一緒にメシ食おうなー! いってきまーす。
[行っておいで>>24と見送るバーナバスに、ぶんぶん手を振って店を後にする]
ううっ。さぶい。
[ぶるり、と身体を震わせウォーレンの後についていく。 身体を動かすのがすこぶるだるかった。 普段ならウォーレンと子供らしく雑談に興じるところだったが、今はその元気がない。 ふと自分の手を見ると]
―――ひっ。
(39) 2013/11/25(Mon) 22時頃
|
|
その手はびっしりと鱗で覆われていた。
(40) 2013/11/25(Mon) 22時頃
|
|
……あ。あ。
[息が詰まった。苦しい。 もうそこまで魔力が消耗しているのだ。 人間の形を保てなくなるほどに]
……っ。
[ウォーレンに気付かれないように、そっと両手のポケットの中に入れる]
なあ、ウォーレン。お願いがあるんだけど。 工房に着いたら手袋を貸してくれないか。
[いつも通りを装ったつもりだったが、声が震えていた]
(41) 2013/11/25(Mon) 22時頃
|
|
[さくさくと雪を踏み鳴らし歩く。 工房まであと少しというところで、カルヴィンの小さなうめき声が聞こえた。 振り向くと、カルヴィンは手をポケットに突っ込んで。]
――手袋な。かまわんよ。
[そう言って工房への足を速める。 ちらりと見えた鱗には、あえて触れずに。
ドナルドが、己の――火龍の鱗のブーツを渡したがった理由が、何となく分かった。]
(42) 2013/11/25(Mon) 22時半頃
|
|
[工房ではソフィアとカルヴィンと何を話しただろう。 カルヴィンも炉の火が煌々と燃える、暖かな工房では多少元気を取り戻したかもしれない。
ソフィアから茶葉を受け取る。 今度は正しく、一冬分――より少し多いのは、おまけだっただろうか。
ほかに誰か尋ねてきたならば、その者とも世間話をしながら、旅支度をする。 とはいえ、昨日のうちにカバンに必要なものはつめていたし、たいしたことではない。 ブーツを履いて、外套を羽織る。
用意ができたなら、教会に立ち寄り、ドロシーに挨拶してから村を発つだろう。]
(43) 2013/11/25(Mon) 22時半頃
|
|
―教会への道程―
[バーナバスはかつて、東の果ての国で出会った男に、友情の証として髪の毛を一房いただいたことがある。バーナバスはお返しに、龍の血を一杯贈った。空が続く故郷の冬は、龍にとって悩ましき問題だったからだ。 男の髪を編みこんだ外套を作り、若き日のバーナバスは…バルナは冬でも活動できるようになった。 その外套のお陰で、群れからはぐれた有翼族の子を救えたこともあった。 そんな外套も、幾年もの時代のなかで劣化し、繕い直された今では腹巻き程度にしかなっていない。]
うぅっ…流石に寒いのぅ…
[カルヴィンは大丈夫だろうか。 しかし、この村には『紅蓮の龍の加護』がある。 同族だから助けるだろう―――などと希望的観測はしないまでも、 あの男なら、見捨てることはしないだろう、と老龍は考えていた。]
(44) 2013/11/25(Mon) 23時頃
|
|
『――手袋な。かまわんよ』>>42
[ウォーレンの返事にひとまず安心する。 工房へ向かう足が速くなったのは気のせいだろうか。 やがて工房が見えてくると]
おー。ソフィア昨日ぶり!
[工房の玄関に突っ立っているソフィア>>21に、軽く手を振ろうとして――自分の今の手の状態を思い出しぐっと堪える]
なにボーっとしてるんだよー。って、あー!!
[ソフィアの背後に見えたのは。二組のブーツ。一組には鮮やかな赤い宝石が、もう一組には煌めく黄色い石が丁寧にあしらわれている]
(45) 2013/11/25(Mon) 23時頃
|
|
すごいすごい!履いても良い?
[ウォーレンの返事を聞かずに、工房に上がり込んでブーツを履き始める。子供なのだから、我慢できないのは仕方ないのだ]
じゃーーーーん。
[どや、とばかりにソフィアとウォーレンに見せつける。 足がポカポカと温かい。これならあと少しは]
――保つかな。
[心の中の呟きが漏れて、はっと口を噤む。 ウォーレンから手袋を差し出されれば、]
ありがとう。
[2人に見えないようにササッと手袋をはめると、ようやく生きた心地がした。 緑色の鱗に覆われたそれは、子供には不釣り合いなものだったから]
(46) 2013/11/25(Mon) 23時頃
|
|
―教会―
[はたして神父は居ただろうか。 既に冬支度をすませ教会を離れていたかもしれない。 何の因果か教会で会ったとすれば、『いつ来ても姿の変わらない』二人なら、お互い何かを察して会話をすることだろう。]
ああ…花を持ってくるのを忘れてしまったな…
[手ぶらの手を見て、今更気付いたかのように呟いた。 神父が見ていれば、いつかも同じことをしていたと笑うだろうか。]
まあ、いつも挨拶に花なんか持っていかんかったしのぅ…
[自嘲気味に優しい笑顔を作りながら、教会の裏手へと回り込む。 裏手の墓地に先客がいたのなら、会釈をして目的の墓石の前へ。]
(47) 2013/11/25(Mon) 23時半頃
|
|
―教会裏の墓地― >>33 …うん、そーだな。
[応援するように背中を叩いてくれたクシャミに、少々顔を紅くして頷く。 彼がついてきていたことは承知していたが、今の話をすべて聞かれていたかと思うと、急に照れくさくなる。 はぐらかすように、話題を変えた。]
つきあってくれてありがと! そろそろいかねーと。 クシャミにいちゃんはどこまで?
[荷物を持ってくれるのはありがたいが、小屋まで付き合わせるわけにはいかないだろう。 甘えるのは、彼の目的地までだ。]
(48) 2013/11/25(Mon) 23時半頃
|
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/25(Mon) 23時半頃
|
―回想・工房>>28 ジリヤ―
[こちらが爺さんに頼みごとをする前だっただろう。 彼女に火種の話を持ち出されれば、あぁ、とすぐに合点が行く。]
あぁ、そうだったな…
[呟くと、指先に炎を灯すのだった。 その火種をドリュアスに差し出せば、くいっと首をかしげるようにして口角を上げる。]
はいよ。 後は、任せて良いんだろう?
[火種を提供するのは全く区ではないのだが、その扱いとなれば、どちらかと言うと破壊専門の男の得意とするところではない…早々に押し付けるが勝ちだろう。 ドリュアスの方も、それを知ってか知らずか手早く処置をしてくれるのだった。
…いつ見ても、見事だ。 あんな精緻な魔法は男には扱えない。]
(49) 2013/11/26(Tue) 00時頃
|
|
―回想・工房>>10 ウォーレン―
[要件が終われば、工房を後にしようとする。 段々と勢いの増す雪を見れば、速いところ眠る準備も整えた方が良いだろうと思った。 それと…眠る前に、会っておきたい相手がいたから。
長い時をくり返しくり返し生きてきた男にとって、一年の眠りなどはそう大きな意味をなすものではないのだが、今年辺りは、もしかするともしかするかもしれない。 そう、漠然と思う。]
じゃぁな、爺さん。 恩に着る。
[ブーツの件を快く引き受けてくれた相手にそう挨拶をすると、工房を辞そうとして…ピエールの店に行くことを聞けば、軽く頷きのみを返したことだろう。]
(50) 2013/11/26(Tue) 00時頃
|
|
…そういえば、あの神父はここの教会の神父だったのか。
[つい昨日(>>3:48)レストランで会った神父と教会が、老人の脳内で符合する。 違う場所で見たから思い出せなかったものの、教会にいればなるほど確かに何度か顔を合わせたことがあるような気がした。]
[墓石に刻まれた名は、最早文字が潰れて読めないほどにボロボロだった。 思えば、これを教会の隅に置かせてもらったことがこの教会に足を踏み入れたキッカケだったかもしれない。]
(51) 2013/11/26(Tue) 00時頃
|
|
キャロライナ・ディズディモーナ、ここに眠る…
[文字の体をなしていない、石の表面のでこぼこが本来何を意味していたかを、この老人は知っている。 何故か。何故なら。]
まったく、アレから何年経ったんだろうねぇ… もう数えとらんよ。
[200年近く前のこと、それまで誰の手も触れられなかった彼女の墓が、突然野犬に荒らされるようになった。 それは隠蔽の魔術をかけていた老龍の、衰えの顕現の一つ。 慌てた老人は村の教会へ棺と墓石を納め、墓場の隅を間借りしたのだった。]
(52) 2013/11/26(Tue) 00時頃
|
|
―回想・夜・レストラン―
[ウォーレンの言葉を誘いと受け取り、ピエールの店へと顔を出す。 特別何かを食べるという事もないが、ドワーフと酒を酌み交わしたかもしれない。 勧められれば何かを食べることもしただろう。
男にとっての食事とは、完全に娯楽行為でしかなかったのだが。
そうして夜も更ければ、独り、山へと姿を消すのだった。 この冬を、眠って過ごす場所を見つけるために。 その巨大すぎる身体故、男はこもることのできる洞窟などは持たなかったのだ。]
(53) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
|
あ、ウォーレンさん、お邪魔してます! ……あれ? カルヴィンも一緒だったんだ。おはよー。
[待っていると、ウォーレンがカルヴィンを引き連れて帰ってきました。持ってきたお茶の葉を渡します。今度は何も言われないと良いのですが。]
……え、と…すいません、ウォーレンさんはお出かけでしょうか? 雪は、その……。
[ウォーレンが工房でいくつか荷物をまとめているようで、気付いて声をかけます。彼が寒さに強いのかは知りませんが、暖炉の感じから察するにそれほどでもないのでしょうか、しかしこの時期にお出かけとは下手すると帰る時困るのでは? と考えます。]
あの、あのあの…ウォーレンさんももしかして旅に出るのですか……?
(54) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
|
―朝―
[何とかその巨躯の収まりそうな場所を見つけて一晩、過ごしてみる。 その場所に満足が行くと、男は再び村へと姿を見せるのだった。
男の歩みは迷わず、昨晩過ごしたピエールの店へと向かう。 男がその気配を間違えることは、絶対になかった。 店へと入れば、彼の姿を目にする。
カルヴィンも、ウォーレンも立ち去った後、一人残っていたであろう、老龍。]
…やぁ、爺さん、久しぶりだな。
[男はどこか、懐かしむような、慈しむような、柔らかい表情を目元に浮かべる。 同じ龍である以上、己よりずっと昔から生きてきた彼は、男にとっては敬い慕う対象であったのだ。]
(55) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
なぁ、爺さん。
[穏やかな口調で話しかけつつ、老龍の向かいの椅子に腰を下ろす。 老龍が覚えていたかどうかは分からないが…男にとっては前の生、転生前にも男は彼に会っていた。 それは、一度や二度ではなく、繰り返した生の中で度々、彼に会うことはあったのだ。それはどんな状況であったか、その時どんな姿であったかはわからない。けれど。 いつも変わらず、男の方が後に生まれ、そして先に死んでゆくのだ。]
…また、先に逝きそうだよ。 この冬は超えられると思うが…万一もありうるかもしれねぇ。
[そう、ぽつりと漏らす。 肉体の死に対して恐怖や忌避はまるでない。 けれど…どうしたって何か思わずにはいられないのだった。]
もし、春になっても俺が降りてこなかったら…きっとその時だったんだと思ってくれよ。 でも…また、会いに行くからさ。
[そう、小さく笑って見せた男の言葉は、もしかしたら老龍にはたわごとに聞えてしまったりするのだろうか。 なんにせよ、自己満足ではあるのだが…]
(56) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
|
[老龍以外には、別れのような言葉を言うつもりは無かった。 まだその時ではないかもしれなかったし、転生というものを他の者がどう受け止めるか分からなかったからである。 死ぬのとは少し違う、しかし相手によっては湿っぽくなってしまう。 それを男は嫌った。
老龍と何らかの言葉を交わした後で、男は再び山へと帰る。 そして、真の姿へと戻ると、その曲を山間に横たえた。 ゆっくりと閉じられたその瞳は、右は紅だが左は黄金。 何度生まれ変わって姿が変わっても、鱗の色とその瞳の色だけは変わらない。
畳まれた翼、ゆるりと丸められた尾の上に、しんしんと雪が降り積もる。]
(57) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
|
むぅ、別にボーっとしてなんか……あ、その靴カルヴィンのだったんだ。いいなぁ。
[喜んでブーツに足を入れるカルヴィンを見て羨ましそうな声をあげます。使っている皮はなんでしょう? あまり見覚えのないものです。]
随分丈夫そうなブーツだね……。雪が染みたりしなさそうだしこの宝石も……ん?
[ブーツをつけてはしゃぐカルヴィンに近寄り、足元にしゃがんでブーツを観察します。が、ふと気づいて顔を上げ、下から彼の顔を見上げます。]
カルヴィン、顔色悪いよ? 風邪?
(58) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
|
[やがて、赤龍の鱗の上で一旦溶けた雪が、再び凍りつくと、巨大な赤龍は氷の中に閉じ込められた。
春が訪れ、暖かな日差しが氷を解かすまで、龍は静かに眠り続けることだろう。 誰にも妨げられることの無いままに…]
(59) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
|
[昼前には墓地に着いただろうか。
墓地にはピエールの店にいた老人がいただろうか。 軽く会釈をすると、一つの墓の前に佇み、その雪を払う。
行ってくるよ。
それだけで十分だった。 しばし感慨深げに墓標を眺めれば、くるりと踵を返す。]
(60) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
|
[旅支度のドワーフは、カバンをかけ、背負子を背負って、まだ雪の浅い街道を歩み行く。 数日で買い出しを終え、工房に戻れば、長い冬が始まるだろう。
工房の炎は消えない。 それは村に戻る者を待ち、新たな来訪者を待ち続ける。
(あと、何度冬を迎えられるかな。)
[ドワーフの寿命は250年から300年ほどだ。 自分はあと何度冬を迎え、何度人々を迎えることができるだろうか。
石畳の街道から空を仰げば、青いガラスのように澄んでいた。 これからもっと寒くなるだろう。**]
(61) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
|
|
-回想・ピエールの店を出る前-
[また、扉を開く音。 どうやら、老人は東の国に伝わる福の神というやつなのかもしれない…と自分のことを自画自賛してみる。 しかし、扉を開いて入ってきたのは、眼帯をした高身長の男。]
おぉ、『紅蓮』の…! ほぅ、また会ったのぅ。もう何度目だったかなぁ。
[気さくに応じる。 どのような容姿相貌であったところで、この龍の根本は変わらない。 何度も巡り合い、何度も別れた。思えば、一番この老龍と長く接してきたのはこの同族の者だったかもしれない。 転生の時が近いと口にする男に、明るい口調で答える。]
はっは、お互い長生きはしたくないなぁ。 気弱になるわ。
(62) 2013/11/26(Tue) 01時頃
|
|
[バーナバスは快活に笑い飛ばすものの、目の前の男の気持ちはよく分かった。 バーナバスにも、己が境遇を恨み、呪いを呪い、冬を越せるのかと恐怖した日はある。 現存する龍族の誰よりも幾重もの冬を越えてきた年季がある。]
そうさなぁ…そのときは、カルヴィンが悲しむかものぅ。 旅に出たと伝えることにでも…するかなぁ。
[そんな、保険をかける。 目の前の男、ドナルドが『もしもの時のために』何か伝えたいことがあれば、バーナバスは聞き届けるつもりだ。]
(63) 2013/11/26(Tue) 01時頃
|
|
またいつでも会いにこい。 私はずっとここに存在し続ける。 だから安心して―――眠れ。
[転生、ではなく、冬眠。老龍は敢えてそう表現した。 浄火を体に宿す紅蓮龍に一時の別れを告げ、レストランを離れる背中を見送った。]
………また、な。
[その声は扉の向こうに届くだろうか。 欲言わば、風に乗って、春先の目覚めにまで届かないだろうか。 残念ながら、老いたる存在に、そんな力は、無い。]
(64) 2013/11/26(Tue) 01時頃
|
|
―回想:レストラン>>62 バーナバス―
[転生の時は、世の理に組み込まれた男には選べない。 生まれ変わるときも、空白の時間はさほど長くないとはいえ、やはり選べない。 そして、転生する時の姿も、場所も、また選べないのだ。 どこへともなく紅蓮の卵が現れ、そこから孵る。 そして、自由にどこへでも飛んでゆけるようになるには、数十年ほどかかる。]
そう…そうだな。 旅…そう、伝えておいてくれ。運命に導かれるまま、とでも。
[ほんの少し、寂しげな色が瞳に揺れればそう、言づけることにした。 それから少し考えて…]
もし、そうなったら… ウォーレンに、俺のやった種火を大きく燃やし続けてみてくれるように伝えてもらえねぇか。 もしかしたら…そこを目印に転生できるかもしれねぇから。
[それは、本能的な思いつき。 けれど、何故だか正しい気がして…]
(65) 2013/11/26(Tue) 01時頃
|
|
[店を発つ男の背にかけられた言葉は、暖かな響きを帯びていて。 あぁ、会いに来て良かった、と男に思わせるのだった。]
おやすみ、爺さん…
[そう、小さく呟いた男の顔には、どこか穏やかな笑みが浮かんでいた。 体内に燃える炎とは別の温もりを胸に抱きつつ、赤龍は眠る…暖かな春を夢見つつ…]
(66) 2013/11/26(Tue) 01時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る