142 紅月の村【人狼vs吸血鬼RP】
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シメオンは良家の息子 ルーカスに投票した。
ルーカスは保険調査 ライジに投票した。
サミュエルは保険調査 ライジに投票した。
ライジは死ね死ね団 サミュエルに投票した。
ベネットは死ね死ね団 サミュエルに投票した。
ライジは村人の手により処刑された。教会の鐘が厳かに鳴り響き、法の執行を宣告した。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
本屋 ベネットは、メモを貼った。
karyo 2013/09/02(Mon) 23時頃
教え子 シメオンは、メモを貼った。
hesychia 2013/09/02(Mon) 23時頃
心意六合拳 攻芸は、メモを貼った。
tani 2013/09/02(Mon) 23時頃
保険調査 ライジは、メモを貼った。
蒼生 2013/09/02(Mon) 23時頃
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[ランプの明かりを頼りに早歩きで家へと向かっていた。 生来、シメオンはこの村を守る者として武力や腕力で戦うものじゃなく。 一人で歩くのは危ないのは他の村人とあまり変わらない。
獣の声>>121と何かに見られている感覚―…に警戒を上げた。 視線を注意深く闇に向ければ、道の端で人影らしきものが見える…体格は男性のようだ]
誰ですか。今、吸血鬼が出没して危ないんですよ?
[愛想笑いを浮かべると問いかけた]
(0) hesychia 2013/09/02(Mon) 23時半頃
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─ 夜:大通り ─
[サミュエルに帰れと言う>>3:134、その自分はというと……]
……僕は、ライジさんの所に行ってみる。 大丈夫だよ。だって、僕は弱いけど、ライジさんはもっと弱いんだよ。背は高いけど、ぺらぺらだし。 だからね、たぶん大丈夫。
……それにきっと、ライジさんなら、説得したら聞いてくれそうな気がする。
[……そうだろうか? サイモンの死に様を考えると、ライジが人外ならもう、自分の知っているライジではないのかもしれない。
首を振り、嫌な考えを打ち消す。 まだピースが足りない。 サイモン、ユン、サミィ……ルカ。 誰もが少しずつ何かを隠して、何もかもが少しずつずれて行っている気がする]
(1) karyo 2013/09/03(Tue) 00時頃
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[ライジもまた、何か隠しているのだろうか? 会って、話せば何か分かるのではないか?]
明けない夜はないから。 きっと、みんな解決するから。
だから、サミィ君は家に戻ってて。
[それらの複雑な言葉を、手話を交えて放し、そしてランプを拾った。 サミィに、背を向けた]
(2) karyo 2013/09/03(Tue) 00時頃
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− 夜道 −
[シメオンに誰何の声をかけられた。 敵意はないと仕草で示し、ランタンの明かりの中に踏み込む。]
やあ、シメオン。 わたしだ。 ルーカスだよ。
何かに驚いたのか、マーティア──この仔馬が、小屋から逃げてしまったので、追いかけてきたんだ。
[用意していた口実を述べる。]
(3) enju 2013/09/03(Tue) 00時頃
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シメオンは家に帰るところかな。 いろいろと兄に協力してくれてありがとう。
これからもよろしく頼む。
[シメオンは人狼ではないようだ。 ならば、向こうから敵対行動を取るまでは力を振るう必要もあるまいと判断する。]
(4) enju 2013/09/03(Tue) 00時頃
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ベネットは、ルーカスと一緒の布団に入って、その冷たいからだをむぎゅう**
karyo 2013/09/03(Tue) 00時半頃
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− 夜道 −
[若い紳士然とした青年に名乗られたルーカスという名前には覚えがあった。 もう一人の村長候補で、村から去る時に虫よけの餞別でポプリを贈った相手だ。
当時とは違い、夜の闇にまるで馴染むような…自身の中から闇を発露しているような彼に違和感を感じながら笑顔を向ける]
ここ最近、村が騒がしくて帰ってきているとは聞いていたけど…挨拶に行けなくて悪かったね?
[3年…短いとも言い切れない間に、美しく育った彼の姿。 ずいぶんと騒がれていた理由を一目見れば、なるほどと納得する]
村長の小屋からってことは、この子はマーゴの仔か。 小さいのお転婆だな。早くお母さんの所に帰らないと怖い化け物に食べられちゃうぞ。がおー。
[疑いが半分あると同時に正しさも半分ある。 少し様子を見ているみるか]
(5) hesychia 2013/09/03(Tue) 01時半頃
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そ、これから家に帰るところだよ。 ベネットさんと個人的に親しいし、村人として次期村長に協力するのは当然じゃないか。
これからも末永くお付きあいを願いたいもんだね。
…先も警告した通り、この辺も物騒になったからルーカスも早く家へ帰った方が良いよ。
[とルーカスが家に帰るのを見届けるつもりで立ち止まている**]
(6) hesychia 2013/09/03(Tue) 01時半頃
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− 夜道 −
そんな風にマーティアを脅してくれるな。 レディなのだからね。 意地悪すると蹴られてしまうよ。
[軽い口調で答えたけれど、シメオンからは動向を覗うような視線を感じる。
疑心暗鬼か。 当然だ。 そうならざるを得ない事件が発生しているのだから。
ここは、疑われぬよう振舞うのがいいと考えた。 ライジの対処は、サミュエルがしてくれるだろう。 新たに闇に目覚めた生き物が。
そう判断して、村長の家の方へと歩き始める。]
(7) enju 2013/09/03(Tue) 12時頃
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― 居間→書斎 ―
[青年は書物と血石を持って居間から書斎に場所を移す。 ―何か手立てはないか。 昨日は吸血鬼とうまくやっていける方法を探していたのに、今は吸血鬼に対抗する手段を探そうとしていた。]
…薄情だな。
[青年は苦い笑みを浮かべる。 相手は昔馴染みだというのに。
ルーカスが強大な力をその身に秘めているようだ、というのは窺い知る事が出来たが、其処から‘彼’がルーカス本人ではなく、永き時を生きる吸血鬼だと判じるには、青年の持つ情報は少な過ぎた。]
(8) 蒼生 2013/09/03(Tue) 21時頃
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[青年は書斎にある膨大な量の書物を漁る。 いつも此処で書物を読む青年にも、書斎にある書物の内容を全て把握する事は出来ていなかった。
傷つけぬよう注意を払いながらも、常のように扱えている自信はない。]
―…?
[―背中合わせに置かれた、低い本棚の抽斗部分。 父のペンなどが収められているその場所に。
授業に使っていた教科書に隠れるようにして、その手記はあった。]
(9) 蒼生 2013/09/03(Tue) 21時頃
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[―”我が息子・ライジへ”
父の筆跡で表にそう書かれた手記を青年は恐る恐る開き、頁を手繰りながら目を通す。
其処には友人をこの手で殺めた罪の告白と、当時の状況や吸血鬼への対抗手段が書かれていた。 攻芸から聞いたものも多かったが、吸血者自身の一部も有効だというのは初耳だ。
自分の口で告げられなくてすまない、という言葉で締め括られていたその手記は、筆者の死後三年の時を経て、ようやく息子の目に触れたのだ。]
(10) 蒼生 2013/09/03(Tue) 21時頃
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[自分には知らされていなかった父の過去に、思う事はあるけれど。]
…これがルーカスのものなら。
[血石から感じる気配は、サミュエルよりはルーカスから発せられたものに近いように思える。
―有効な手段なら、使わない手はない。 青年は禍々しい宿敵の血石を包む布を抱き込む。]
(11) 蒼生 2013/09/03(Tue) 21時頃
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[青年は父や母の生きていた痕跡を壊したくなくて、自分が使う場所以外はそのままにしていた。 周囲の時は流れても、この家は時を止めたように此処に在った。 まるで家自体が青年の棺桶のように。
こんな時に、初めて父の死に触れるとは。 その皮肉に青年は口元を歪めるが、腹に力を入れて込み上げてくる感情を押さえこむ。 …今は父の死を悲しんでいる場合ではない。]
(12) 蒼生 2013/09/03(Tue) 21時頃
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[父の部屋や母の部屋も、この一件が落ち着いたら見に行こう。
―そうすれば、自分の知らなかった彼らに出会えるかもしれないから。*]
(13) 蒼生 2013/09/03(Tue) 21時頃
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[サミィは帰っただろうか。 確認しないままに、早足で歩き、ライジの家を目指す。 夜鳴鳥も夏の虫も、闇に震える人間の緊張を感じたように黙りこんでいる。 あんまりに静かすぎて、実は自分の耳がどうにかなってしまったのではないかと不安になる。 ……いや、そんなはずはない。 ただ、ライジが人狼かもしれない恐れと、 無実の人を疑って、時間を無駄にしてしまっているかもしれない焦りに、 周りの音が耳に入ってこないだけだ……]
(14) karyo 2013/09/03(Tue) 21時頃
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─ 本屋敷 ─
……。
[本屋敷の前に立った。 息を整える。 見慣れた家が、今日は魔界の入り口のようだ。 ノックの為に拳を握ってから、はっとする]
……真夜中の訪問者<Nightknocker>
まるで、自分こそが人外になったようだ、と]
(15) karyo 2013/09/03(Tue) 21時頃
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……ライジさん、 こんばんは。 僕です。ベネット・オクタヴィアです。 ……夜中にすみません。
[開けなくていい、と思った。 人間なら開けない。闇を恐れ、人外の脅威を警戒する無力な人間なら、開けない。 ここに潜む人外が誰なのか分からず、疑心暗鬼に囚われている人間なら、本当にベネットか疑って開けない。
だから、 開けないで]
(ライおにいちゃん)
(16) karyo 2013/09/03(Tue) 21時頃
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[誰かが玄関に立つ音を捉え、青年は獣の耳を澄ませた。 夜に訪うのは自分と同じ魔物か。 四肢に緊張が走り、一瞬、瞳が深い紅色に揺らめく。
やがて玄関の前に立つ人物が名前を告げれば、抱いた警戒心は少し解ける。 誰かに脅されているような声色ではない。 では何故こんな時間に自分の家にやって来たのか。 それには首を捻りつつも。]
…ベネットだから大丈夫だ。
[―彼は自分の守るべき村の人間だ。 自分の感覚がそう告げている。
訪れの理由は分からない。 けれど彼が闇の眷属に連れて行かれないよう、早く家の中に入れてあげないと。]
(17) 蒼生 2013/09/03(Tue) 21時半頃
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[だから青年は、扉を開けてベネットを迎え入れた。]
(18) 蒼生 2013/09/03(Tue) 21時半頃
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[開けられた扉。 挨拶も惜しむように、家へ迎えてくれるライジ]
ライジさん。
[玄関に一歩を言ったところで、立ち止まり、部屋の中のライジを見上げる。 どうして開けるの? ……夜の中に、人外が居るって。 「吸血鬼」が居るって、警告してくれたのは、ライジなのに]
[息を止める。 ランプの光がゆらゆらゆれて、ライジの影を長く大きく引き伸ばす]
(19) karyo 2013/09/03(Tue) 21時半頃
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ライおにいちゃんは、 「人狼」なの?
(20) karyo 2013/09/03(Tue) 21時半頃
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[>>19ベネットの心中も知らずに、青年は易々と彼を迎え入れた。
玄関から一歩中に入り、此方を見上げてくる昔馴染みの無事な姿を収めれば、ほっとしたように鉄色の瞳を細め。 いつもの調子で彼に声を掛ける。]
―こんな時間にどうしたの?
[ランプの火がゆらゆらと揺れる。 それは戸惑うベネットの心中をも映しているのだろうか。 ―青年は未だ、自分の失態に気付いていない。]
(21) 蒼生 2013/09/03(Tue) 22時頃
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[けれどベネットの言葉を聞けば、鉄色の瞳は大きく見開かれる。]
……どうしてそんな事を言うんだい?
[辛うじて言葉を紡ぐ喉は、ひどく乾いていた。]
(22) 蒼生 2013/09/03(Tue) 22時頃
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[ 「汝は人狼なりや?」 ]
[それに対するのは、YESでもNOでもなく、 なぜ、だった。 時間稼ぎの臭いを、感じた]
……人狼なんだね? ライおにいちゃんは、人狼なんだね?
[喉が詰まる気がして、涙がぽろりとこぼれた]
(23) karyo 2013/09/03(Tue) 22時頃
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― 地下倉庫 ―
[>>3:42記憶を吸い取られるのと同時に、ユンの奥深くに眠っていた記憶もまた呼び覚まされる]
― 回想・20年前 ―
[滅び行く妖精の都を見て、全てが終わった。そう思った。 かつて都を治めていた妖精の死体を、片手でもてあそぶようにしながら『原初』がユンへと近づいてくる。 観念した。諦観した。傍観した。 頭を垂れて、ただ命が終わるのを待った。
しかし、終わりは訪れなかった。 一人の人間が、人狼でも妖魔でも吸血鬼でもない、ただの人間が、ユンに背中を向けて原初の前に立っていた]
(24) tani 2013/09/03(Tue) 22時半頃
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[>>23昔馴染みの瞳から涙が零れ落ちるのを、茫然と見ていた。
―あぁ、知られてしまった。
遅くとも、違うと主張すればいいのに、村の人々を騙して生き続けるのに疲れた青年の心はその余裕を持たず。 只、哀しげに笑う。]
…村の憂いを払う為に僕を処分するかい?
でもサイモンの事は、僕の…人狼の仕業じゃない。 ―吸血鬼が僕に罪を着せて村から追い出す為に行った事だ。
[濡れ衣を被るつもりはない。 そして同族の攻芸を道連れにするつもりもなかった。]
(25) 蒼生 2013/09/03(Tue) 22時半頃
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―夜・大通り―
[取り敢えずの疑い逸しには成功したらしい。 ベネットの唇>>3:134>>1が紡ぐのは、戻れ、と]
( ―― ……、 )
[引き止めることはせず。 胸元で、手をひらりと二度振る。]
< いってらっしゃい >
[ライジのところへ向かうならそれもいい。 ―― ただ、このお人好しが、"説得"されて反旗を翻すようでは堪らない。]
(26) Shin 2013/09/03(Tue) 22時半頃
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『――サミュエル』
( だまってて )
[向けられた背>>2を、見送る。 早足で遠ざかっていくその背中が、"人の目"で捉えきれぬ辺りまで達したのを見届けて、静かに気配を絶つ]
『殺してやりなさいよ、あんな子』
『痛むでしょう?可哀想に』
[火傷にも似た痛みを返す胸元に僅か手をやって、サミュエルは否定の念を戻した。]
(27) Shin 2013/09/03(Tue) 22時半頃
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( ころさない )
( …… 今は。 ね。 )
[気配を絶ったままで、ゆるりと歩を進める。 闇の中を、灯りも持たずに。
―― 大きく距離をあけて、"敵"の元へ向かう背を追い始めた]
(28) Shin 2013/09/03(Tue) 22時半頃
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[遅くても否定して欲しかった。 最後に重ねた問い>>23に、しかし返るのは哀しい笑み。 ……肯定と、同じだった]
[ライジの顔を見れずに項垂れた。 涙がいくつも、滴ってこぼれ落ちた。 身体が冷たく、重くなっていく]
[サイモンは人狼の仕業ではない、という言葉は遅れて理解出来た。 馬鹿正直で、嘘ひとつ満足につけないライおにいちゃん。 であれば、それは真実なんだろう。 ユンの吸血痕を見て、吸血鬼が確かにいる確信を持った今は、「人狼」と「吸血鬼」、2種の人外が鉢合わせたのだと、納得出来た]
[でも]
[そうじゃなくて。 もっともっと、むかしのこと]
(29) karyo 2013/09/03(Tue) 23時頃
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ぼく、 ライおにいちゃんを みたことが、ある。
(30) karyo 2013/09/03(Tue) 23時頃
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[暑い夏の夜。 濃い緑の臭いと、鉄錆の赤。 ずっと、自分で忘れたふりをして押し込めていた記憶]
バートレット先生が、人狼の肩を持っていたのは、 そういうこと、だったんだ。
[思い出す。 根源の恐怖に、身体が震える 「死」を前にした時の感覚。 「ああ死んだな」と呆然と思う、 空虚な絶望]
僕たちをずっと騙してたんだ。
[分からない。 逃げればいいのか、 責めればいいのか、 戦えばいいのか、 分からない]
(31) karyo 2013/09/03(Tue) 23時頃
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[昔馴染みは項垂れる。 雫が床に落ちるのを見て、青年の胸は鈍く痛んだ。 優しい彼を、青年を慕ってくれていた彼を悲しませているのは紛れもなく青年自身だ。 その涙を拭う権利はなく。
―自分を見た、という言葉にはびくりと肩を震わせる。 一体何を見られたというのか。 それは続く言葉で窺い知れた。]
…あ、ぁ…っ…。
[目の前が真っ暗になる。 狩りをするところを見られていた?
血塗れになった自分を、]
(32) 蒼生 2013/09/03(Tue) 23時頃
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[―鉄色の瞳から、絶望の涙が零れ落ちる。
自分は、自分の家族達は、彼らを騙していた。 人と仲間のような顔をして、飢えを満たす為に狩りを行っていた。 少なくともここ数年。 村から失踪者が出た後は、自分の渇きは満たされていて。
自分には何も答えられない。
…答えられる言葉を知らない。
意味を為さない呻き声のみが時折口から零れ落ちる。]
(33) 蒼生 2013/09/03(Tue) 23時頃
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[息をのむ音がして、 でも、爪や牙が降ってくる気配はなかった。 反論も、また来なかった]
[ライジの顔が見れなかった。 恐くて、 悲しくて、 辛くて]
[しゃくりあげる喉をなだめて、 心を鎮めようとした。 村長代理として、冷静に、感情を抑えて]
(34) karyo 2013/09/03(Tue) 23時半頃
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村の憂い>>25は、払わないといけない。
[知ってしまった以上、何もせずにはいられない。 でも]
だけど、 もし、一緒に暮らしていける方法があるなら……、 教えてください。 明日……、僕の家に来てください。 待って、ます……。
[顔を上げないまま、ライジに背を向けた。 もしかしたら、この場で殺されるかもしれない。 でも、ぼんやりとそれでもいいのかもと思った。
震えて頼りない足で、玄関を、一歩出た]
(35) karyo 2013/09/03(Tue) 23時半頃
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― 回想・20年前 ―
[ユンは原初と戦う人間の動きに目を奪われた。 その動きは決して疾くは無かった。力強くも無かった。 しかし、圧倒的に洗練されていた。 戦いではなく、舞踏のようにも見えた。 燃える都を背景に、まるで踊りを踊っているかのような光景。
やがて人間は原初に致命的な打撃を与えた。
そして原初を退けた人間は息も乱さすに、ユンに言った]
『いやぁ、とどめを刺せなかったよ。アタイもまだまださねぇ』
(36) tani 2013/09/03(Tue) 23時半頃
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[感情を抑えたベネットの声。>>34>>35 憂いを払わねば、という言葉には身を固くしたが、それ以上の反応は見せない。 処分、という表現をしたように、青年は自分の命が損なわれてもいいと思っていた。 ―村人にはその権利がある。]
―……。
[正体を知られて、村人と共存する方法。 それは青年には思いつかない。 密かにこの村を出て、当てもなく各地を放浪をするか、自分でこの命を絶つか。 青年は是とも非とも返事を返さずに、彼の後ろ姿を見送った。]
(37) 蒼生 2013/09/03(Tue) 23時半頃
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― 回想・20年前 ―
[ユンはやがて蘇るであろう『原初』に対抗するために彼女のもとへと弟子入りした。 半ば押しかけのような形ではあったが]
『いいかいユン。『原初』は最凶の人狼であり、最高の吸血鬼だ。だから人外のままでは勝てないのさ。『原初』に勝てるのは人間だけ。勝つには『人間』になるしかない。人狼の本能を抑え込み、血に抗わなければならない。それは死ぬよりも苦しいことかもしれないよ。お前に出来るかい?』
[ユンは迷うことなく頷いた。 仲間の敵を討ちたいとかではない。 踏みにじられた矜持を取り戻すためでもない。 ただただ、彼女に少しでも近づきたいと思った]
(38) tani 2013/09/03(Tue) 23時半頃
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[―どちらを選ぶにしろ、吸血鬼という憂いを除かねば。 シメオンに対抗手段は教えたが、あれだけでは心もとない。 魔性の能力は、か弱き人が対抗するには強過ぎる。 陽の下で束でかかったとしても、抵抗を受ければ犠牲が出るかもしれない。 村人の犠牲を、青年は望まなかった。]
…どうすれば、皆を守れる?
[―それに返る言葉はないだろうが。 口にせずにはいられなかった。]
(39) 蒼生 2013/09/04(Wed) 00時頃
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― 現在・地下倉庫 ―
俺は……生きる。
[そばで聞き耳を立てていたとしても、耳に届かないほどの小さな呻声を上げる。 そう。ユンはまだ死ねない。 まだ役目は果たされていない]
(40) tani 2013/09/04(Wed) 00時頃
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─ 村長の家への道 ─
[とめどなく涙が溢れた。 この村を守り、より良くすることが目的だった。 村人が笑顔でいれば他に何もいらないと思っていた。 なのに]
[赤、死者、サイモン、闇、 人狼、赤、血、吸血鬼……]
[信じていた確かなものがぐらぐらと頼りなく揺れる。 誰を信じ、誰を疑えばいいのか分からない]
(41) karyo 2013/09/04(Wed) 00時頃
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[ランプで揺れる曖昧な道を、 無意識に家へ向かって歩く]
ルカ…… ルカ……
[やがて、嗚咽混じりに呼んでいた。 いなくなる人がいる。 村を棄てて行ったのか。それとも、人狼に食われたのか。 でも、 戻って来た人もいる]
ルカ……!
[取り戻すように。 失われず、戻って来る人の象徴のように、 泣きながらその名を呼んだ]
(42) karyo 2013/09/04(Wed) 00時頃
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[大人しく帰っていくルーカスの背中に安息のため息を一つ]
ふぅ…。
[本来、守るべきはずの村人を疑いと潔白の天秤に乗せねばならない。 人外なら――最悪、殺す…という冷酷な意志を持つことを迫る足音がひたひたと聞こえてくるようだ]
他に居ないと思うけど…、外に出ている者がいないか。見回りをしてから帰ろう。
[眠げに瞼をこすりながら夜の村を見回る]
(43) hesychia 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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[一体どれだけの時間、そうしていただろうか。 青年は涙を服の裾で拭い、開いたままの玄関の扉に触れる。
本性を知られた青年の心は絶望で今にも砕けてしまいそうになっていた。 ―けれど自分にはやらなければならない事がある、と己を繋ぎとめる。]
…サミュエル。
ルーカス…。
[闇の中に彼らが‘居る’のは獣の感覚で察知していた。
邪魔な自分を村から追い出すなり、殺すなりするのはいい。 けれど同族と村人を守れるよう、自分に出来る最善の行動を取ろうと。
青年は一度踵を返して書斎に血石の包まれた布を取りに戻ると、彼らを探しに夜闇の中へ足を踏み入れる。**]
(44) 蒼生 2013/09/04(Wed) 01時半頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
蒼生 2013/09/04(Wed) 01時半頃
教え子 シメオンは、メモを貼った。
hesychia 2013/09/04(Wed) 02時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
karyo 2013/09/04(Wed) 03時頃
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[先日は果物を手に、並んで歩いたバートレット邸への道。 ――今はその背を、気配を殺してなぞっている。
皮肉なことだ、とサミュエルは思う。]
( ベネットは、"敵"じゃないもんな、)
[ 少なくとも、今は。 サミュエルの中にあるのは、敵か、そうでないかだけ。
明確な殺意を見せた人狼と、――それに与するものは、 まだ此処にサミュエルの家族が生きている限り、排除せねばならない]
[ 彼らは、人間なのだから。 ]
(45) Shin 2013/09/04(Wed) 06時半頃
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|
[本屋敷の入り口が見える位置で足を止めてしゃがみ込む。 ちりつくような感覚は、其処に居る生き物が宿敵であることを報せている。
昔のままに穏やかであるような未来は、恐らく来ないだろう。 己の生と、彼の生は反発するのだ、]
( …… )
『あら、気にしてるの? いいのよ、あんな犬ころ。』
[玄関へ消えていった背中を見つけようとするように、じっと視線を逸らさないサミュエルに、"親"が囁く。 それは、あの夜と同じく、"赦す"声音で。]
(46) Shin 2013/09/04(Wed) 06時半頃
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『ねえ、サミュエル。――忘れたの?』
(47) Shin 2013/09/04(Wed) 06時半頃
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『あの男は"貴方"を売ったのよ、同族に差し出した。
―― 何の情けをかける理由があるというの』
[だから、貴方も村人に名を告発したのでしょう、と。]
(48) Shin 2013/09/04(Wed) 06時半頃
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『"同族殺し"は報いを受けるべきだわ。 サミュエル、貴方がそれを望んだようにね』
[ライジが知っていたのかどうかは分からない。 けれど、確かに。――サミュエルは、少なくとも"聲"に触発されるまでは。
彼らの前では、"同族"であったはずなのだ。 同族の声も聞けず、一度も狩りをしたことのない、 迎え入れてくれる群れも持たない、――そんな。]
(49) Shin 2013/09/04(Wed) 07時頃
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[売られたことを識った。 ――あの男の顔を、見たことが無かったから。
けれど、それでも自分は報いを受けるべきだと、 死を受け入れたけれど。]
『"貴方"を殺したのは、 誰かしらね』
[眠らせた獅子を叩き起こしたのは"魔女"だけれど。 ――とどめを刺したのは、"何"だと、問う。]
(50) Shin 2013/09/04(Wed) 07時頃
|
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[ベネットの背が玄関から出てゆく>>35。 ――頼りなさげな足取りと、開いたままの扉。
それは、ふたりの結託を否定していた。 ライジとベネットが手を結んだのなら、ひとりでゆかせる筈がない。
"敵"にならないのなら、ベネットを追う理由はサミュエルにはない]
( 別に、どうでもいいよ。)
(51) Shin 2013/09/04(Wed) 07時頃
|
|
[>>44 ゆるり、と。夜闇に現れた姿を認める。 其処に同胞の気配が伴っていることに僅か眉根を寄せたけれど。]
[立ち上がって、存在を主張するように絶っていた気配を表出させた。]
(52) Shin 2013/09/04(Wed) 07時頃
|
|
[―オクト村には、バートレット家以外にも人狼が居た。
同じ罪を共有する者として非常時には手を組んで乗り切る事が出来るよう、彼らには交流があった。 バートレット家の血脈には人間が入る事はなかったが、彼が人間と交わる事で同族の絆が消える事は無かった。
十数年前、その家に一代置いて人狼の子が生まれた。 人間の両親から生まれたその子供は音を持たず、仲間の声も聞く事が出来なかった。
アルフレッドはか弱き子供を哀れに思った。 人狼としての力に目覚めなければ、宿敵に対抗する手段を持たないのと同じ。
吸血鬼と人狼は互いを知覚する事が出来る。 この音を持たぬ子供も、きっと吸血鬼に捕捉されるだろう、と。]
(53) 蒼生 2013/09/04(Wed) 12時半頃
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[一方で、先に生を受けていた彼の息子は‘人間’らしく成長していた。 自分で狩りをさせるようになってから、息子が苦悩するのにアルフレッドは気付いていた。
アルフレッドは二人の子供の将来を危ぶんだ。 果たしてこの子たちは家族の庇護を受けなくなってから生きていけるのだろうか、と。
けれど友人を殺した経験から、吸血鬼に対抗する手段を息子に伝える事には躊躇いがあった。 その時には、自分の罪を告白せねばならない。 命を奪う事を畏れる傾向にある息子に自分がどんな目で見られるのか。
―アルフレッドはそれが恐ろしかった。]
(54) 蒼生 2013/09/04(Wed) 12時半頃
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[アルフレッドは音を持たぬ子供を他の村の子供と区別はしなかった。 彼自身に罪はなく、この村の教師として人間に注ぐのと同じ愛情を持って接した。
アルフレッドの息子は内向的な性格で、外に出て遊ぶ事は少なかった。 それは好意的に村人に受け取られてはいたが、人狼として…村の護り手としては彼の性質は心もとない。
けれど年が離れているものの、二人の子供は本を通して交流し、屋敷にも訪れるようになっていた。
それをアルフレッドは良い傾向だと思った。 自分達もずっと息子と一緒にいられるわけではない。
持つ力が弱くとも、協力すれば難所を切り抜けられるかもしれない、と。]
(55) 蒼生 2013/09/04(Wed) 12時半頃
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[暗雲が彼らを覆い始めたのは、音もたぬ子の祖父が同族と彼を引き合わせようとし始めてからだった。
老い先短いであろう老人の心配は身に染みるほど分かった。 けれど、引き合わせる同族の全てが善なる心を持ち合わせているとは限らない。 何度か対話の機会を持って説得を試みたが、老人は首を縦には振らなかった。
アルフレッドは村人に害が及ばぬよう、彼らの動向に目を光らせる事にした。 幸いにも、客人たちによって村が荒らされる事態はなかった。
しかし、アルフレッドは不慮の事故による怪我が原因で、息子に吸血鬼への対抗手段を告げぬまま、妻の後を追うようにして逝った。 残された息子は何も知らぬまま、三年の時を膨大な本に満たされた屋敷の中でそれらに埋もれるようにして過ごした。*]
(56) 蒼生 2013/09/04(Wed) 12時半頃
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− 夜道 −
[シメオンと別れ、仔馬のマーティアを伴って道を戻りはじめる。
しばらく進んだところで、交わった別の道の向こうから、嗚咽まじりの声が聞こえた。 ベネットが弟を呼ぶ声だ。>>42
苦しげな声。哀切の響き。 だが、それは肉体の痛みを伝えるものではない。 血の匂いもしない。]
わたしが出かけたことに気づいて追ってきたか…?
(57) enju 2013/09/04(Wed) 13時頃
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あるいは──真相に辿りついた?
[そう呟きながらも、足を向けていた。]
── 兄さん。
[闇の中から呼びかけ、蹄の音とともに近づいてゆく。]
(58) enju 2013/09/04(Wed) 13時頃
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─ 夜道 ─
[返答が聞こえた気がして、はっと立ち止まる。 ……いや、聞き違いではなかった。別な道から>>57やってくる影がある。 人だけではない。聞き慣れた蹄の音]
あ……。
[動けないままに待つ。 ごく近くに来てやっと、名を呼んだその人とまだ名無しの仔馬だと判別ついた。 思考と感情が千々に乱れ、何を拾えばいいのか、分からない。
ルカがいなくて、 サミィが襲われて、、 ライおにいちゃんが、 ……人狼]
(59) karyo 2013/09/04(Wed) 20時半頃
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― 地下倉庫 ―
ぐうぅ……。
[体が焼けるように熱い。汗が滝のように流れる。
すでに体の傷は癒えている。人を食わずに生活し、人狼としての力が弱まっていたユンとは言え、その程度の回復力はある。 しかし、体内に入った吸血鬼の因子がユンの意識の覚醒を妨げていた]
(60) tani 2013/09/04(Wed) 21時頃
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[複雑な推理や、立場や、根源の恐れや……、 泥のような思考が渦巻いて、最後に。 誰にも言わずにいた、ごく無防備な本音が、こぼれた]
どこにいってたの。 ルカがいなくて、 ほんとうはさびし、かった。
[ひく、と子供のようにしゃくりあげた。 ぐしぐし、と涙を拭く。 使われていない冷たい寝台が、3年の空白に重なって]
(でも、ルカは帰ってきたんだ)
[ずっとずっと刺さっていた痛みをこぼしたことで、急速に心が静まって行く。 「23歳の村長候補ベネット」に、戻って行く]
(61) karyo 2013/09/04(Wed) 21時頃
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あ……、こうま?
[クリアになった視線が、ルカの傍へ行きついた。 乗って探しに来たということはないだろう。それならマーゴに乗った方が確実だ。 仔馬が先に逃げてルカが追ったという方があり得そうに思えた。 馬の世話をしていたサイモンがいないから、きっと不慣れな者が、いい加減な鍵の掛け方をしたのだろう。 ……まさか、まさにその言い訳の為に仔馬を連れ歩いていたとは知らず]
仔馬、もしかしてい居なかった、の……? 僕、ごめん……。
[ぎゅ、とランプを握り、罪悪感に震えた]
ルカ……。 君が部屋にいなくて、僕は、君を疑った……。 僕は兄さん失格、だ……。
(62) karyo 2013/09/04(Wed) 21時頃
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[吸血鬼の間で交わされる声は人狼の青年には聞こえない。 けれど闇夜に突如浮かび上がった宿敵の気配>>52に獣の本能は敏感に反応し。
いつもの青年ではありえない速度で振り返り、相手を視認すれば名前が零れ落ちた。]
…っ…、サミュエル…。
[じわりと冷たい汗が背中を伝う。
彼が此処にいるという事は、攻芸はどうなったのか。 四肢が緊張で強張る。]
(63) 蒼生 2013/09/04(Wed) 21時頃
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『原初って言うのは人狼であり吸血鬼なのさ』
[うなされながら、いつだったかの師の言葉が、頭の中で響く。 以前、師に訊ねたことがある。人間以外で原初に勝てるものは居ないのかと]
『人間以外が原初に勝つには、それこそ何かを超越しないと駄目さね。お前がお前のまま、人狼と言う殻の中に入ってちゃ勝てない。だからまあ、人間になるしかないねぇ。それか、お前自身が原初に……。いや、この話はやめておこうかね? それこそ修羅の道だ』
(64) tani 2013/09/04(Wed) 21時頃
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[青年は彼の姿を目に収め、距離を取りつつも手話を交えながら質問を投げ掛ける。 暗闇への配慮は、恐らく闇の眷属には必要ないだろう、と。]
攻芸さんには会った? …彼は無事なのかい。
[彼から返事が返ってこなかったのは、返り討ちになった所為なのか。 出会ったのならば、戦いは避けられなかっただろう。
どうか無事であって欲しい、と祈りを込めて彼に問う。]
(65) 蒼生 2013/09/04(Wed) 21時頃
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[サミュエルから返事はあっただろうか。 宿敵を前にして、昂ぶる獣の本能を理性でねじ伏せて更に質問を重ねる。]
サイモンを殺したのはルーカス? それとも君?
この村から離れていた間に何があったんだい。
…ずっと吸血鬼だったわけじゃないだろう。 だって君は…。
(66) 蒼生 2013/09/04(Wed) 21時頃
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[もし何かあっても、彼は味方だと思っていた。 サミュエルからは、薄らとだけど同族の気配を感じていたから。
けれど今対峙するサミュエルからは同族ではなく、宿敵の気配を感じる。 …それも先日に感じたものよりもずっと濃い気配が。
―村を離れている間に、何かがあったのだ。 彼の在り方を覆すような何かが。]
(67) 蒼生 2013/09/04(Wed) 21時頃
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[青年は父の教え子達と他愛もない話をするのが好きだった。 中でも、サミュエルといると妙に落ち着く。 それは彼が同族の気配を纏っているからだと青年は思っていた。
彼と初めて会った時に分かった。 サミュエルは自分と近い存在だと。
けれど彼に‘声’を飛ばしてみたけれど返事は返ってこなかった。 何度か繰り返した後に父に尋ねたが、そういう子もいるのだと言われた。
―青年はサミュエルを人狼に限りなく近い存在として認識した。]
(68) 蒼生 2013/09/04(Wed) 21時頃
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[震える手が、自分の胸元を握って]
あつっ……!?
[驚いて離した。 サイモンの十字架が、彼を殺害した者が近くに居る危機を知らせるように、淡く輝き、熱を発していて。
……でも、 己の誤認で弟を疑ったことを恥じる身は、それは神から拒絶されたように感じられた。 呆然と、ただ立ち尽くして]
(69) karyo 2013/09/04(Wed) 21時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
karyo 2013/09/04(Wed) 21時頃
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何で君が…
吸血鬼なんかに。
[血を吐くような思いで言葉を紡ぐ。
知ってしまえばもう、後には戻れない。
獣の本能が告げる。 ―人狼と吸血鬼は共には在れない。 どちらかが倒れない限り、平穏は訪れないのだ、と。
鉄色に薄らと涙が滲んだ。]
(70) 蒼生 2013/09/04(Wed) 21時頃
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『真に見極めるべきは敵の動きではなく、自分の心なんだよ』
『戦いって言うのはね、相手を理解するってことなんだ』
『どうしても分からなければ、流れに身を任せてみるのさ』
『原初とて所詮は二本の足で大地に立つ生き物さ』
『血が出るならば倒せる』
『人も狼も魔物も全部、生き物であることに変わりはない。何も変わらない』
(71) tani 2013/09/04(Wed) 21時頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
蒼生 2013/09/04(Wed) 21時半頃
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……。
[ユンはゆっくりと立ち上がった。 開かれたその双眸は、人狼でもなく吸血鬼でもない。不思議な輝きに彩られていた]
(72) tani 2013/09/04(Wed) 21時半頃
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− 夜道 −
[立ちすくむベネットに、ゆっくりと歩み寄る。
ベネットの顔には様々な表情が浮かんでいたけれど、零れたのは涙だった。 「ルカがいなくて、 ほんとうはさびし、かった。」 そう告げる言葉の時世はいつなのだろう。
3年の空白。 そして今夜の寝室の空隙。]
離れていても、ずっと好きだったよ。
[この"兄"を、 故郷の村を。 幾度も手繰った記憶、そして、生前のルーカス自身の口からも幾度となく聞かされたことだ。
それが本当に美しく優しい光景だったから、都の吸血鬼はこの村へやってきた。]
(73) enju 2013/09/04(Wed) 22時頃
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[ベネットの視線が仔馬に移ったのを見て、ゆっくりとその鬣を梳く。]
見つかってよかった。
ああ、 名前、つけたんだ。 「マーティア」 これからは、そう呼んでやって。
[続くベネットの告白に、濃灰色の視線をすっと流した。]
(74) enju 2013/09/04(Wed) 22時頃
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兄さんは、わたしが部屋にいないのを知って、わたしが魔物に攫われたかと思って追ってきた…
…のじゃなくて、 わたしが犯人かも、と思ったのか。
時期が悪かったね。 本当に。
[失意を告げずただ、ほのかに傷ついたような微苦笑を返す。 それがベネットを罪の意識に追いやると、狡猾な計算の上で。]
(75) enju 2013/09/04(Wed) 22時頃
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[そうしておいて、ベネットを慰めんとするように、仔馬の温かさに触れさせようと促したが、ベネットは罪の意識に立ち尽くすばかりだった。
その胸に下げられた銀のロザリオを見やって、目を細める。]
お守りのつもり? 確かに、信仰心の強い人間が持てば、魔物に対して有効な武器になるというよね。
そんなものより、わたしはマーティアを信用するけど。
草食動物は狼の気配に敏感だ。 魔性が人の姿に化けていても、きっと震えて教えてくれる。
[聖別された品に触れたくない、その意識を滲ませないよう、ことさらに平静を装う。]
(76) enju 2013/09/04(Wed) 22時頃
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お互いに探していたものは見つかったのだし、もう家に帰ろう、兄さん。
[ベネットとライジの間で起きたことは知らない。]
明日も、いろいろやることあるんでしょ?
でも、わたしが村に戻ってくれば、兄さんと力をあわせて対処すれば、何もかも昔のようにうまくいく、 きっと大丈夫だと ── 信じてもらえるかい?
(77) enju 2013/09/04(Wed) 22時半頃
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─ 夜道 ─
[辺りはしんと静まり返っている。シメオンの足音だけが辺りに響いている。 行き止まりの路地から村はずれへ向かう道と、様々な場所を夜歩きしている人の姿を探す]
左よし、右よし…人の気配はなし、と。 これで人が居そうな場所はだいたい回ったか。
[やれやれ心配しすぎか、と小さくひとりごちる。 深く一度息を吸うと、身を翻し、暗がりへとまぎれていった。 END]
(78) hesychia 2013/09/04(Wed) 22時半頃
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[地下倉庫を抜け出し、外へと出る。 夜のシンとした空気が肺へと流れ込む]
……。
(79) tani 2013/09/04(Wed) 22時半頃
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[「離れていても、ずっと好きだったよ。」>>73 その真実の響きが、心に沁み込んでくる。 同じだから。同じ思いだったから。
……だからこそ、その後の言葉をも、無防備に受け入れてしまう。 サミィの言葉にもそうだったように。 理論上の齟齬よりも、感情を、拾い上げて、しまう]
……なんて、 謝ったらいいか……。
[指摘は最もだと思う。 弟が居なくなっていたら、まず最初に「攫われた」と思うのが普通だ。いくら動揺していたとしても、「犯人かも」と思う方がどうかしている。 本当に、どうかしていた……。
傷ついてもなお寂しく微笑む弟を見て、情けない表情になる。 やっと帰って来て、その途端にこの騒ぎ。 兄に疑われて、どんなにか辛い思いを。 ……その心中を思いやって、拭ったはずの涙がまた溢れそうになった]
(80) karyo 2013/09/04(Wed) 23時頃
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まーてぃあ……? 可愛い、名前をありがとう。
[近づいていいという意味のように感じて、少しだけ救われた気になる。 確かに馬は利口だ。ルーカスが「狼」ではない、という根拠として信憑性があると思う。 でもまだ、「吸血鬼」ではないとは……、]
[……しかし、続く言葉にうつむいた。 「そんなもの」が視界に入った。 武器より頼りがいがあると思ったわけではないが、それでも何かの役には立つんじゃないかと……。 でも、こうやって改めて言われると、あまりに無力な物に思えてくる。 ゆっくりとロザリオの鎖を首から外し……でも、捨てることは出来なかった]
サイモンに返さなきゃ……。
[言い訳のようにつぶやいて、ポケットへ押し込んだ]
(81) karyo 2013/09/04(Wed) 23時頃
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[帰ろう、と呼びかけられて、眉を下げた表情のままうなづいた]
明日……。
[色々やること、と言われて浮かぶ物がある]
……ルカが、居てくれて良かった。
[並んで歩いて、同じ方向を見て。 考えることは、同じだろうか。違うのだろうか]
明日、ライジさんが家に来る。 そこで彼を……追放するかどうか、決めなきゃいけないと思う。 ライジさんが、人狼だった。 本人に、聞いてきた。
[震える声で伝えて]
父さんは決定を任せてくれるだろうけれど……こんなこと、僕だけじゃ決められない。
(82) karyo 2013/09/04(Wed) 23時頃
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僕と一緒にいて、ルカ。
(83) karyo 2013/09/04(Wed) 23時頃
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[ベネットが十字架をポケットにしまうのを見て、内心で安堵する。
応えぬ神よりわたしを愛せ、と心の奥底で願う。]
サイモンのものだったのか。 一緒に埋めてあげるといい。
(84) enju 2013/09/04(Wed) 23時半頃
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[そして、明日を見つめたベネットが、外出の理由をもうひとつ教えた。 ライジが人狼だった、と。
そう告げるベネットの声に憎しみは感じられない。]
追放…か、
そうだね、 これまで彼に殺された村人たちの親族が納得するなら。
そして、 ライジが二度とこの村に近づかず、害を為すこともないと信じられるなら──
追放は 選択肢のひとつになる。
[ベネットの心の比重を問う。]
(85) enju 2013/09/05(Thu) 00時頃
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わたしは、ライジは、可哀想な人狼だと思う。 ライジは彼なりに、村に溶け込んで生きようとしてきたはずだ。
サイモンの殺害も、おそらくライジの仕業ではないよ。 わたしは、あれは、人狼の仕業に見せかけて、村人を動揺させようと企てたユンの仕業だと考えている。
ライジは、意図せず炙り出されてしまったんだろう。
──それも、因果応報というものかもしれないけれど。
[あくまでもユンが強盗団の手先という視点で告げた。 ライジが人狼とわかったからといってユンを解放する必要はなく、彼は彼で都へ送るなどして処罰されるべきだと。
この時、ユンがもう地下倉庫から脱走しているなんてことは知らない。]
(86) enju 2013/09/05(Thu) 00時頃
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ともあれ ──
村の皆がどう思おうと、どう言おうと、 わたしは、兄さんと一緒にいる。 そうしたいと願っている。
それは、信じてくれていいよ。
[その想いに偽わりはない。 それは、この村に来て、無垢なベネットに接するうちに芽生えた、自分自身の気持ちだ。
闇に生きる吸血鬼は人のぬくもりを求め、その愛に身を焦がす魔性。
嘘で塗り固めた真実の愛を捧げる。]
(87) enju 2013/09/05(Thu) 00時頃
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うん。 夜が明けたら……サイモンのお葬式の準備もしないとね。
[ライジに対して、ルカの情け深い言葉を聞き、共感して頷く。 だって……ライジの凄惨な姿を……思い出してしまったけれど……、 それでも、自分は生きている。ライジは自分を食べなかった。傷つけず、その後もいつものライジで居てくれた]
ユンさんが……。
[ユンを主犯と仮定して進める話に、そうかもしれない、と思う。 ユンが吸血鬼で、ライジは静かに暮らしていたのに炙り出されて。 サミィはユンの間違いで人狼と誤認されて襲われた。 ユンとライジは共犯ではなく、きっとユンは、サミィの後はライジを倒すとでも言ったのだろう……。
そうであればどんなにいいか]
(88) karyo 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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ルカ、ありがとう。 ……君を信じる。
[少し、ためらってからランプを持っているのではない方の手で、そっと弟の手を握った。 昔より大きくなった気がする手。都会では農作業の真似ごとや木登りや……喧嘩だってそうそうすることはないだろう、なめらかな手]
……ルカ、落ちついて聞いて欲しい。 ひとつだけ解消していない。
ユンさんは指名手配犯だけども、吸血鬼ではない。 吸血鬼は他にいる。
(89) karyo 2013/09/05(Thu) 00時半頃
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[そして、そう思う根拠として、ユンの吸血痕の話をする。 サミィの話と彼の話してくれた仮説、そこから自分が推察するユンの勘違いの話も、全て隠さず伝えた。 そして話すうちに、ある可能性に思い至って、ルカを見上げる]
……サイモンが吸血鬼ということはないだろうか? どう思う、ルカ? だから、十字架を外して棄てて行った……?
だとしても、どこで、いつからというのが疑問だけど……。
(90) karyo 2013/09/05(Thu) 00時半頃
|
ベネットは、僕もこの辺りで…… **
karyo 2013/09/05(Thu) 01時半頃
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[振り返った唇が自分の名>>63を紡ぐのを、どこかぼんやりと見つめていた。 奥底より湧き出づるのは、静かな闘志と殺意、]
< やっぱり、 教えたのは、アンタか >
[―― そして、 怒りだった。
ほぼ確信に近い憶測だったけれど。 それでも、こころのどこかで、まだ信じていたのだ。
もしかしたら、マグダレンとの邂逅の帰り道にでも見つかったのかもしれない。 ライジが、売ったのではない、 その可能性もまだ残っている、と。
けれど彼の言葉>>65は、それを否定するには十分すぎた]
(91) Shin 2013/09/05(Thu) 15時半頃
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< 無事かどうかは知らない >
[答えながら、彼の掌と唇の動きを追う。 怒りに呼応するように、碧眼は紅へと染まってゆく。その、くらい瞳に。 確かな敵意が宿るのを見て、彼は――少しでも、後悔するのだろうか、]
< 爺ちゃんが、俺に"仲間"をつくろうとした
――俺は望んで吸血鬼になったわけじゃない >
『ふふ、哀しいことを云うのね、可愛い子』
(92) Shin 2013/09/05(Thu) 15時半頃
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[魔女が囁く。 さあ、引導を渡せと。
躊躇うように中空を漂った腕は、淡々とこたえを紡いだ]
< まだ 戻れたのに >
< いつかは、わかれることになっても >
< まだ、 "つながってた" のに ね、>
(93) Shin 2013/09/05(Thu) 15時半頃
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< "俺"を 殺したのは、
―― ライジさん、 アンタだよ >
< ―― しんじてたのにな >
[狼としての自覚があったわけではない。 けれどこたえを識ってしまえば、それらが繋がるのは容易い。 空いていたピースがひとつ埋まるだけで、次々と組まれたパズルは終焉を描く、それだけだ。
―― それだけの、ことだ]
(94) Shin 2013/09/05(Thu) 15時半頃
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[ 紅の双眸を細めて、サミュエルは微笑んだ ]
[少年の貌に、諦観と、深い、哀しみを宿して。]
(95) Shin 2013/09/05(Thu) 15時半頃
|
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[サミュエルの手が紡ぐ言葉に青年は意識を集中させる。 闇夜の中でも、獣の瞳は彼の手の動きを容易く捉えられていた。
>>91やっぱり、と彼は言った。 違うと偽る事はせず、けれど肯定の言葉も紡がずに青年は僅かに目を伏せる。
同族の安否を尋ねる問いに対しての返答は「無事かどうかは知らない」。 つまりは彼は他の者の手によって害されたか、囚われているのか。 一人で行かせるべきではなかった、と青年は唇を噛む。
ややあって、一度唇を引き結んでから更に問いを投げ掛けた。>>66]
(96) 蒼生 2013/09/05(Thu) 18時半頃
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|
[>>92青年はやっとサミュエルの碧眼に怒りが、そして明確な敵意が滲むのに気付いた。 ―変色した瞳はまるで血のように紅く、纏う殺気は皮膚を刺すようで。 昔馴染みから発せられるそれは青年をじりじりと消耗させる。 彼をそうさせたのは自分だ。
けれど仲間を、という言葉にはどうして、と言葉が漏れそうになった。 ―この村には、父や母や自分もいた。 それでは足りなかったのか。 信用出来なかったのか。 父と彼の祖父との間にあったやり取りを、青年は知らなかった。]
(97) 蒼生 2013/09/05(Thu) 18時半頃
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[>>93続く言葉が躊躇うように感じたのは、気の所為だろうか。 青年は彼の言葉を読み取ろうと涙が滲む目を凝らす。
…いつか離れる事があったとしても、まだ「戻れた」?
まだ、「繋がって」いられた?]
―…っ。
[青年は鉄色を大きく見開く。
「殺した」。 自分が、サミュエルを?
けれどその言葉に衝撃を受けている暇もなく。]
(98) 蒼生 2013/09/05(Thu) 18時半頃
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|
[―信じていた、という彼の‘言葉’が青年の胸を深く貫く。 人狼と吸血鬼は宿敵なのに、彼は自分を信じていたというのか。 …自分は彼の信頼を裏切ったのだ。]
―っ…。
[サイモンの遺体が人狼の仕業のように偽装されていたと聞いて、青年は吸血鬼が邪魔な人狼の所為に見せかけようとしているのだと思った。 青年の本性を知るのは、かつては同族の気配を今は吸血鬼の気配を纏う昔馴染みだけ。
どうしてこんな事をするのだ、と思った。 自分達はこの村で静かに暮らしたいだけなのに。
実行犯は他にいて、サミュエルがした事ではないと思いたかったが、結果として青年は攻芸に彼の家を教えた。 彼は吸血鬼だと、本能が告げていたから。
それが村人たちを守る事なのだと疑わずに。]
(99) 蒼生 2013/09/05(Thu) 19時頃
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|
[先に手を離したのは、
自分の方だったのだ。]
(100) 蒼生 2013/09/05(Thu) 19時頃
|
|
[一族がそうしてきたように、青年もまたこの村を、村人達を愛した。 …否、正体がばれたと分かっても変わらず愛している。
けれど‘仲間’一人守れずに、村が守れる筈もない。]
……。
[絶望的な面持ちで、青年は立ち尽くす。]
(101) 蒼生 2013/09/05(Thu) 19時頃
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…僕を罰するべきは君だ。
[心折れた青年は宿敵の前で膝をつき、力なく座り込んだ。 本能は今も戦えと叫ぶけれど、青年はその声から耳を塞ぐ。 人狼ではなく、‘ライジ’として。 彼の怒りを、罰を受けなければいけないと思った。
人狼の身体は人間より頑丈に出来ていて、簡単には死なない。 このまま切り裂かれようが、命尽きるまで痛苦を味合わされようが。
それでも構わない。]
(102) 蒼生 2013/09/05(Thu) 19時頃
|
保険調査 ライジは、メモを貼った。
蒼生 2013/09/05(Thu) 19時頃
|
− 夜道 −
[君を信じると言い、握られた手。 涙を拭ったばかりのその指の温かさが沁み入る。
ルーカスの心を帰してやるつもりで、そっとベネットの掌を包み返した。]
(103) enju 2013/09/05(Thu) 19時頃
|
|
[続くベネットの判断には慎重に耳を傾ける。
彼が手に入れた状況証拠から、どれだけ真相に近づいているのかと。 ユンには捕縛された時には吸血鬼痕はなかった、という話には、隠蔽工作は失策だったかと内心で舌打ちした。
巡り巡った結果、ベネットが導き出した推論はサイモンが吸血鬼かもしれないという誤解だったが、喜色は見せないよう努める。]
サイモンが吸血鬼? 吸血鬼は死んだら灰になるという話も聞いたけど。
兄さんの推測どおりなら、ライジの仕業と思われる事件のいくつかはサイモンのしたことなのかもしれないね。
(104) enju 2013/09/05(Thu) 19時頃
|
|
いっそ、村人全員の身体検査でもしてみたら?
魔女狩り騒ぎにならないことを祈りつつ。 わたしのこの手術の痕だって、見ようによっては吸血鬼の噛み痕に見える。
[襟のあたりを軽く叩いてみせる。 都で喉の手術をしたんだ、と嘯いた。
ルーカスと少し声が違う、と疑われた時のために用意していた口実である。]
(105) enju 2013/09/05(Thu) 19時半頃
|
|
わたしたちがここで立ち話をしているのも、目撃されたら怪しまれるかもしれないよ。
" 李下に冠を正さず "
家に戻ろう。
(106) enju 2013/09/05(Thu) 19時半頃
|
|
─ 夜道 ─
[深刻な話をしてる時だったが、ふと手の感触が懐かしくなって]
……昔もこうして帰ったね。 覚えてる? 僕と違って、君はどこへでも行ってしまって, 暗くなっても帰って来なくて。 いつも僕が探しに行ったんだ。
[きゅ、と手を握って、少年に戻りかけた意識を戻す]
そうなのか……、死んだら灰に。 動く死体だとしか知らなかったから……、死体のふりをするのは簡単なんじゃないかと、思って。
[村人を疑いたくない気持ちが、ユン犯人説を受け入れたように。 「人狼を炙り出すため、サイモンを残虐に殺した吸血鬼がいる」と思うより、 「全ては吸血鬼サイモンの自演である」と思う方が楽だった。 感情を優先して、信じたい物を信じてしまう……それが自身の弱点だと、まだ気付かず]
(107) karyo 2013/09/05(Thu) 20時半頃
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身体検査……。 そう……それもひとつの方法かもしれないね。 人狼がライジさんだけならば……、後残る人外は吸血鬼だけだから……。
え、手術?
[手紙では知らされていなかった話だ。 驚いて、立襟で隠されたルカの首を見て]
……見せて。 僕は全部話したよ。 だから、ルカの全部も教えて。 お願い……僕を信じさせて。
[ルカを無理に抱きしめるようにして、その首元を覗きこみ、 ……やがて、力を抜いた]
(108) karyo 2013/09/05(Thu) 20時半頃
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……ユンさんにあったのと、違う。
[「違う」吸血鬼の牙の痕とは考えもせず。 失策だったはずの手を>>104、……ルカの決定打の白証拠だと確信した]
ありがとう、ルカ。 うん。戻ろう。
君が居れば、何が起こっても大丈夫だよ。
[心の底からまっすぐな信頼の目を、穏やかな微笑みを向けた]
(109) karyo 2013/09/05(Thu) 20時半頃
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―…。
[青年は無言でサミュエルを見上げる。 座り込んだ青年からは、彼の顔は遠い。
まるで自分達の間に出来た距離のようだ、と青年は思った。
サミュエルは紅色の双眸を細め、諦観と、深い哀しみを秘めた微笑みをその顔に湛えている。
あぁ、 自分は彼の事も大事で、守りたかったのに。
――壊してしまった。
青年の鉄色の瞳から、涙が一滴零れ落ちた。]
(110) 蒼生 2013/09/05(Thu) 21時頃
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[ 見開かれた目を。 座り込んだ彼を、静かに見つめる瞳に感情はない。 ]
[其処にある後悔と、こぼれた涙が、 ――ライジの、気持ちを綺麗に映し出しているようで。
なにも、掛ける言葉をもたなかった。]
(111) Shin 2013/09/05(Thu) 22時半頃
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[ただ、眼前に膝をつく。 本を読んでいたら、頭を撫でてくれた指先が、すきだった。 おすすめの本を用意してくれて、
――たまに、彼の口が紡ぐ物語を聞くのが、すきだった。]
(112) Shin 2013/09/05(Thu) 22時半頃
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[道を違えることがなければ、その日常にまだ甘んじていられたのだろうか。 やさしい彼の、優しさをそのまま、受け入れていられただろうか。
――死した獣は語らない。
ただ、白い牙は穿たれる日を待っている、]
(113) Shin 2013/09/05(Thu) 22時半頃
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[細い首に手をのばして、抱きしめて、みる。]
―― ばい、ばい。
[肉声で告げたさよならと、同時に。 その首筋に、牙を埋め込んだ]
(114) Shin 2013/09/05(Thu) 22時半頃
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[>>112青年は、サミュエルが自分の前に膝をつくのを昴と眺めていた。 涙を湛えた瞳はほんの少しだけ熱い。]
―…。
[>>114抱き締められ、告げられた言葉。 ―サミュエルの肉声を聞くのは久しぶりかもしれない。 首筋に息がかかれば、‘終わり’を感じて鉄色の目をゆっくりと閉じた。 溜まっていた涙が、目尻を伝う。]
(115) 蒼生 2013/09/05(Thu) 22時半頃
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[自分より先に身長の伸びが止まったベネットのために膝を屈めて、襟元のボタンを外して見せ、ベネットがランタンの灯りで首の傷を確認するに委ねる。
ベネットの身体を震わすものは、落胆や恐怖ではなく── やがて、受容の宣言に、ベネットの背へと腕を回す。]
わたしは、至るべくしてここにいる ──
[月の下で見出した恩恵。 自ら望んで受け容れた弱点。
これよりは新しい夜が始まる。]
(116) enju 2013/09/05(Thu) 22時半頃
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[―首筋に吸血鬼の牙が付き立てられる。 走った鈍い痛み、血を吸われる感覚に喉が震え、口から呻き声が漏れた。]
う、ぁ…っ…。
[獣の本能は暴れ回ろうとする。
―宿敵に命を奪われる事を許すな、戦えと。
けれど青年は爪が食い込む程に拳を握りしめてそれを抑え込んだ。]
(117) 蒼生 2013/09/05(Thu) 23時頃
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[食い込ませた牙は、深く血脈を抉り。 滴る味は、――高揚を齎すには苦い。]
[獲物を前にして、敵を前にして。 背中に回した指先は、それでも"サミュエル"のまま。
このまま、もしも彼が反撃に転じて――結果、生命を落としたとしても構わなかった。 けれど、抑えこまれた拳が、サミュエルの身を引き裂くことはなく。]
(118) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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[そうして、 うごかなくなった。 ]
(119) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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[踵を返し、一路自宅への道を辿る。
―― ライジを失って、人々は何を思うのだろう。
その未来に、毛ほどの興味も抱かぬままで、]
(120) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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『生きて頂戴ね』
(121) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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……なんだかね。 もう、これ以上悪いことは起こらないような気がするんだ。
明日、ライジさんがもし、一緒にいられるようなアイデアを持ってきてくれたら、 彼を追放しなくてすむかもしれない。 サイモンが吸血鬼ならば、彼をちゃんと埋葬したら、きっとこの騒ぎも終わる。
きっと、また、平和なオクト村になるよね……。**
(122) karyo 2013/09/05(Thu) 23時頃
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― とある日・狼達の宴―
[ゴドウィンは悩んでいた。 それは、生まれたばかりの"孫"に、己と同じ兆候があったことに起因する。
ゴドウィンは群れを持たない、一匹狼だった。 ゴドウィンの血筋は群れることをしない。それは露見を招くからでもあり、元より同族と仲良く、といかぬ気質からでもあった。 同じ血を引く仲間たちは、闘争の末に命を落としたものばかり。 生来の長命を無駄にする気性の荒さが、この血筋の特徴だった。
その血筋に在りながら、ゴドウィンは異端であったと言える。 人の妻を娶り、生まれ持った長い生を全うしようとしている。 ――それが、裏目に出た。]
(123) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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[人である妻との間に生まれた子は、完全に人間だ。 肉を嫌い、菜食主義の青年に育ち、また人の妻を娶った。
生まれた孫に出た己の血を、少し恨めしく思う。 群れる性質になく、他の狼より長生きで、――このこを託せる仲間を、ゴドウィンは持たないのだ。]
[妻の生まれた村には他の血族が居るが、それがまたゴドウィンを焦らせる。 ――アルフレッドに信を置かぬわけではない、けれど。
彼には彼の、守るべき血族が居るのだ。 それに、孫は、サミュエルは――"人狼"としては、生きられない。]
(124) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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『サミュエル』
[声を、幼い孫の背中へ投げる。 絵本に没頭する背中は振り返らない。
人と生きることを疑いもせず、 生命を奪う側に立てもしない、弱い仔狼。
――どうか、振り返ってくれ、この声を聞け、と。
何度、願っただろう。]
(125) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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『 サミュエル……、 』
[ けれどあの子は、同族の声すら、親の声すらも聞けぬまま。 振り返ってはくれない。
確かに人狼に生まれた筈であるのに、本能は眠ったままだ、]
[声を聞いて欲しい、お前に理解させるには、其れしか無い。 人と馴れ合えど、いつかは其れを食い殺さねばならない、その理由を。
すべてを語るには、ヒトの声では届かない、]
(126) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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[気付かず涙を零した頬を、ちいさな手が拭う。 まあるい目で、不思議そうに、涙の理由も知らぬままに、]
『どうして、人間に生まれてくれなかったのだ、』
[抱きしめた幼子を、遺して朽ちねばならぬ身がもどかしい。 唐突に覚醒してしまったら? 今はまだ、幼く気配も希薄だからこそ守られている、 ――宿敵に出会い、生命の危機に本能を目醒めさせてしまったら。 一体この子は、何を指標に生きればいいのか、]
(127) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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< なかないで、 >
[ そのやさしさが、ただ胸を抉った。 そして、ゴドウィンは決意する。
己の生命がいよいよ朽ち果てるその日まで、手を尽くそう。 そうして焔が消える日までに――託すのだ、]
(128) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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[たとえ其れが、仇敵にであっても。]
(129) Shin 2013/09/05(Thu) 23時頃
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もうどこにもいかないで。
(130) karyo 2013/09/05(Thu) 23時頃
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