103 善と悪の果実
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ウェーズリーに6人が投票した。
コリーンに1人が投票した。
ウェーズリーは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
コリーンが無残な姿で発見された。
今日は、特別なことのない一日のようだ。さあ普段通り、誰かを処刑台にかけよう。
現在の生存者は、ジェフ、ヴェスパタイン、ペラジー、オスカー、ポーチュラカの5名。
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[けたたましい音をたてて放たれた弾丸は男の身体へと吸い込まれていった。 男の持つガラスは、歌姫の声を奪ったか。
現状の把握に、少女の頭は働かない。
それでも、二つの死の上を舞う、新たな赤だけは、はっきりと見えた]
(0) 2012/09/29(Sat) 02時頃
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[硝子がコリーンを傷つけようと 烏の哂い声が部屋に響き渡ろうと
少女は、全てを否定した。
この部屋にある、グロリアと自分以外の、全てを]
(1) 2012/09/29(Sat) 02時半頃
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いらないわ、そんなの
[銃声を聞き駆けつけた人々が見たのは 新たに増えた二つの死と それを見つめる少女の姿だった。
真白かった手は、とうとう日の光の下 赤に染まり、そして、鈍いナイフを握っていた]
(2) 2012/09/29(Sat) 02時半頃
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ポーチュラカは、俯いて…耳をすましている**
2012/09/29(Sat) 02時半頃
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─グロリア居室─ [開いた扉の先。 床の上に転がる、新たな二つの身体。 広がり始めた血だまりの赤が視界の端で鮮烈なラインを引いていく。 男の目は床の上を彷徨った後、そこに少女の姿を認め、凍りついていた。 その手にある、ナイフ。 ここで何が起きたのか確かに推測が出来ないまま、その光景を見詰める。
問い掛ける言葉も浮かぶ事なく、銃を握りしめたまま立ち尽くす。**]
(3) 2012/09/29(Sat) 03時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/29(Sat) 03時頃
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―3F―
[立ち尽くす警官を追うように その後ろから、黒い影は現れた。 濃い紫の眸を僅かに見開いて、それから細める。]
……――これは、これは
[滲んだのは、感嘆だ。
広がる光景は、宛ら一枚の絵画のようですらある。 この上なく悪趣味で、好事家が好みそうな至宝の一枚。]
……貴方の仕業かね、お嬢さん?
(4) 2012/09/29(Sat) 09時半頃
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謎解き、渡せない、共倒れか? それなら好都合だが、どうなる。
[新鮮な言葉を受け入れた耳には、銃声が心地良い。 壁に触れている身体の箇所から響く、大気を擦る音と叫び声。 不和の果実が齎す豊穣を言祝いで、無遠慮に懐中時計を開く。 近づいてくる荒々しい足音に視線を向けると]
ミスター。おい!
[走りこんでくる影は、みるみる形を成して男の姿に>>3:112 リボルバーを引き抜いた警官は、 それを握り締めて扉の向こうに消えた。盛大に舌打ち]
(5) 2012/09/29(Sat) 12時頃
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―3階―
[銃声が轟く。 ――――――果たして、誰が倒れたのか]
ふふふ。
[学者の歩みは、尚も急ぐことはなく。 静かな足取りで、やがてその場所までたどり着く]
(6) 2012/09/29(Sat) 12時半頃
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オスカー君。 浮かない顔をしてどうされましたか?
[扉の前で渋い顔をする青年へ、にこやかに声をかける]
銃声が聞こえましたが…。
[緩く、彼の肩へ手を触れて]
お怪我がないようで、何よりでございました。
(7) 2012/09/29(Sat) 12時半頃
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嗚呼、それにしても命の儚いこと。
今宵の邂逅を、と申していましたが――――…。
お互い、明日の日の目を見ぬ内に、 死んでしまっているかもしれませんね?
[くすくすくすと、白いワンピースを揺らしながら蛇は笑う]
(8) 2012/09/29(Sat) 12時半頃
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[其れは"あの頃"纏っていたものと似た白いワンピース。 勿論、造りは格段に今着ているものの方が高級だが。 そして何より、変わったのは中身――…学者の姿。 男とも女ともつかぬ、歪な姿。
青年は奇妙に思うだろうか。醜いと思うだろうか。 或いは、そんな思いを抱くほどの興味もないだろうか。
けれどまさにそれこそが、 "あの日"かつての少女を飛び出させた切欠であり]
オスカー君。
[髪に揺れる黒い蝶々は、 まるで時の流れを嘲笑っているかのように]
(9) 2012/09/29(Sat) 13時頃
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信じて貰えないでしょうけれど。
――――…かつて貴方と過ごした時間は楽しかった。
(10) 2012/09/29(Sat) 13時頃
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[やがてポケットから小さな革袋を取り出すと、 彼へ渡しながら囁く]
良く眠れる、"とっておき"です。 白雪姫の食べた林檎のように。
[其れは毒だと嘯きながら、 彼が信じるかどうかは分からないが。
…真実、劇薬だった。 口にすればたちどころに喉が焼け、全身の血が凍り、死に至る。 とても穏やかな眠りには導けないが、 永久に安らかには眠れるだろう]
(11) 2012/09/29(Sat) 13時頃
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使い方はご自由に。 嗚呼、外に出て売れば、高値になると思いますよ。
[冗談のように付け足して、笑う。 自分に毒が盛られる可能性すら考えた上で、尚も。
そしてゆったりとした足取りは、扉の内へ]
(12) 2012/09/29(Sat) 13時頃
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―グロリア居室―
おや。
[赤く赤く血に染まる、その部屋に入るのは初めてのこと。 並ぶ死は4つ。 その内特に鮮やかな、新しい紅を彩るものは―――]
コリーン様…。
[ウェーズリーの死は予想できたものだった。 しかし、何故、彼女が。 彼女の歌は遠い昔、耳にしたことがあった。 煌びやかで、可憐で、闇に一番遠く見えた女性。
その手に握られた銃に気が付き、 事の顛末に当たりを付ける]
(13) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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[おそらくはウェーズリーが混乱を起こし、 それに応じたコリーンが発砲し、共倒れになったのだろう。
…だけど、一つだけ、不可思議な点がある。
惨劇の間近に佇む、小さな少女。 赤の滴るナイフをその手に添えて]
嗚呼、ポーチュラカ様。
[感嘆を零す夕闇伯へ、ちらりと視線を向ける]
(14) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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もし、そうだとすれば。
―――…勇ましいことでございますね。
[淡い笑みを浮かべ、 服が血塗れることも、現場を荒らすことも厭わず、 少女の傍へと辿り着く。
その背中から、 優しくそっと包み込むように抱きしめる]
おひとりで、怖かったでしょうに。
[囁く言葉は、甘く]
(15) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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――――――……。
[やがて、静かに伏せられた視線は。
何もない宙を追いかけるように不自然に動いて、 扉へと落ちた**]
(16) 2012/09/29(Sat) 13時半頃
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銃声、悲鳴、慟哭、駆けつけたのはヤード。 Le personne qui etait dans la jalousie de la ――――
[終わりも始まりも無い永劫回帰。 貧者の円環的構造、連続して回る歯車を永遠に繰り返す。 己の人生に然りと言う為、強い肯定を噛み締めて覚悟を決めた]
原罪を知る果実。 叡智を妬んだ者は、賢者を打ち伏したという。 いつか想いは空になる。ハレル・ヤを切り裂いて。 滴る血で音符を撃とう。醜く、幼く、それは追憶の五線譜。 ――――
[屍となった歌姫にはとても及ばない稚拙な唄。 人は、楽園に在ったあの日から既に きっとあの果実に魅入られているのだろう]
(17) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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妙に人間くせえしょぼくれたオッサンと どっか寂しそうな顔した元歌い手のオンナ、じゃあな。
[ジョセフとコリーンに初めての親近感を覚えた、哀別の唄]
安心しろ、アレは必ず俺が貰っといてやるから。 アブねーことは、なるべく避ける心算だったけどよ。
[表情は氷塊のまま双眸を黒々と燃やし、懐中時計を握る]
(18) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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……ペラジーか。 どうもこうもねえよ、惨劇のバーゲンセールだ。
[また別の足音が聞こえた。ちらりと視線をやり 扉へと億劫そうに顎をしゃくって、室内を伺うように促す]
心配してくれたのか。
[肩に置かれた彼女の手を視線だけで眺めて、 小さく、そっと口元を歪める]
(19) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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いまんとこ怪我はねえけどよ。 違いない、明日の朝を迎えるまで生きてられるか怪しいな。
狩られて狩って、結んで解けて 最後に残るの、だぁれだ? って感じだ。
馬鹿馬鹿しくて、素敵だぜ。
[傲岸不遜にせせら嗤う。 此処はまるで鉄と薄汚れた蒸気に塗れた故郷のようだ。 傍らに立つのは、あの時と良く似た白いワンピースの影。 ただ、追憶の姿と今が、あまりにも変わりすぎている。 目蓋の裏で、蝶の羽根が震え、揺れるように重なる面影。 記憶の欠片の断面、その切り口は ぞっとするほど冷たくて、苦くて、ほんの微かに甘い]
(20) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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[名前を呼ばれて瞠目する。 在りし日々の夢想に浸るには、ただ、沈黙が短すぎた]
なんだよ。
[視線を黒い蝶へ、言葉短く、続きを促すように]
(21) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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――――そうか。
[過去を撫ずる、数十秒にも満たない遣り取り。 時が流れた証左の、足りない言葉。
それは、恋と呼ぶには、 あまりに稚拙で、あまりに醜悪で、あまりにも短い
微かに燃え上がった、かつての執着心の残滓だった]
(22) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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[革袋を受け取る]
ああ、これがとっておきか。 学者サマの“とっておき”だ。さぞかしよく眠れるだろう。 目覚めさせて(キスして)くれる人が居るやつに使おう。
[益体も無い事を呟く平坦な口ぶりからは、感情は読めない。 毒だと嘯かれれば、そうだろうよ、と内心で同意しながら]
くれるもんは貰う主義だ。
[高値で売れるのも、これは本心だが、嬉しい。 誰に使うのが一番良いのか、よく吟味する必要は……。 革袋を手で弄びながら、部屋へ入る彼女を見送った]
(23) 2012/09/29(Sat) 14時頃
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この場面……。
『さて。悪いな』なんて歌劇の主人公なら言うところだ。 だが悪いと本心から思っていない謝罪、これは害悪だと思う。
[肩をコキっと鳴らす。独り廊下で屈伸をする。 身体の凝りを解す様に、手を伸ばしたり、手首を回す]
ゆえに。さっさと決めちまおう。
[愉しげに指でカフス釦を宙に弾く。 残ったのは、警察、夕闇伯、かつての仲間、少女、自分。 手に握った懐中時計の螺子を、ぎっ、と犬歯で引っ張り]
(24) 2012/09/29(Sat) 14時半頃
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動くんじゃねえっ!
[懐の三筒式フリントロックを取り出して部屋へ。 威嚇用に部屋へと銃弾をぶっ放し、大声を上げた。 狙いもつけない発砲だ、 運がよっぽど悪いやつ以外には当たらない。 器用貧乏な特性は、勢いと思い切りでカバーだ]
(25) 2012/09/29(Sat) 14時半頃
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― 室内 ―
そっちか。
[ナイフを持つ少女らをちらりと一瞥して 事切れている草臥れたスーツの男に狙いを定める。
蒸気を噴き出し始めている懐中時計を握り締めると 心臓に埋め込まれた鉄屑が、心筋を強く押して動かす。 13階段のような、13秒だけの苦痛を伴う電気刺激。
雲雀から百舌鳥へと変化するような鋭さで、 混乱に乗じ、ジョセフの死体の方へ向かって飛び掛る。 狙うのは、彼のポケット、その中身の紙片だけだ**]
(26) 2012/09/29(Sat) 14時半頃
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…なんなんだ。
[男は、呟く。 何かが、歪み始めているのは気付いていた。
まるで自分のものではないように、口から吐き出される毒の言葉。 抑え切れぬたかぶり、だが唐突に冷えていく胸。 倒れた男の脇腹にナイフを押し込んだ時の感触と、そして、やけに静まり返っていた胸内。
男は、未だ気付いていなかった。
その輝きを間近にしないまま、それに魅かれる自分も見ないまま、遠くから、ゆっくりと侵されていく黄金の黒い誘惑は、男の物欲では無く。
欠片だけになった歪んだ正義と、今は酷く華々しく蘇るだけのかつての自分の日々への執着に定められていた事に、気づく由もない。
目の前の狂った光景の理由は、男の知らない場所で麗しく、だが冷たい輝きを放っている事には。]
(27) 2012/09/29(Sat) 15時半頃
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[だが。 浸食は、男の感情をするすると上書きしていく。
何がどうなっているのかは、解らない。 しかし、この混乱に乗じて全てを闇に葬るのは容易いだろう。
少女の目が、握り締めたナイフが何を見、何をもたらしたのかなど、どうでもいい。
全ての殺人の罪を死んだ者、あるいはここに生きている邪魔者になりそうな相手に擦り付けてしまえば──。
自分が犯した罪も揉み消して、そして。 そして──。
また、唐突に男の胸が静謐な薄暗い闇に落ちた。
暴発するような銃声と、鋭い声が室内に響いたのは、その直後だった。]
(28) 2012/09/29(Sat) 15時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/29(Sat) 15時半頃
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―3F女主人の部屋― [伯はわらった。 薄暗さ故に常は押さえていたはずのものが溢れてくるのを感じる。
例えば怒り、 例えば疎み、 血の彩りに愉悦。 それで佳い、 それで、そのまま 浸ってしまえばいいのだ。]
―――嗚呼、 歌を忘れたままか、 そのかなりやは。 歌わぬならば殺してしまえというのは道理だがね。
[歌姫の方へ、近づこうとした刹那、扉が開き、銃声が続いた。]
(29) 2012/09/29(Sat) 15時半頃
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[黒髪の端をひとふさ拐って弾丸は壁にめり込んだ。 飛び退き、 体を低くした。 誰ぞ守るという発想はない。]
――――鼠か
[オスカーが走れば じゃらり、と 貴金属ぶつかる音が届く。 目をすがめた。]
(30) 2012/09/29(Sat) 15時半頃
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[一瞬、爆音に耳を貫かれる衝撃。反応が遅れた。 反射的にリボルバーを握る手を上げる。 だが、銃声の元を定めようとする目の前が、一瞬ぐらついた。
歯を食いしばり両脚を床に踏みしめ、リボルバーを両手に支える。 素早く動く黒い影を銃口で追おうとしたが、再度、目眩に襲われたように視界がぶれる。]
──…止まれ!動くな!
(31) 2012/09/29(Sat) 17時頃
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[漸く口を出た牽制の声。 ──そして。
倒れた男の死体の傍らにある、黒い影。 今し方、廊下で目にした青年だ。 その顔に銃口を再度定めようとしたが。
つ──、と、額から流れ落ちた生温いものが目蓋を伝い男の目に流れ込む。 刹那、澱んだ膜に覆われたように右目の視界が奪われ鈍い痛み──、ズキリと頭部が脈打つ。 手を上げ、目を擦った指先についた赤い色。 銃弾が、頭を掠めたのか。
だが、傷の具合をはかるような猶予などあるはずも無く。
時折、揺れる視界。食いしばる奥歯が軋む。 床を踏む脚にせり上がるような震えがあるのを感じながら。 男は、銃を構えたまま、目の前の黒の青年を見据えた。]
(32) 2012/09/29(Sat) 17時頃
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[銃声が聴覚を麻痺させる。 お決まりの制止の言葉が少し遠く聞こえた。 半分の眼で、警官を見る]
――――、……
[次いで、迷わずジョセフの死体に向かった男を見た。 さて、止まれといって止まるものか、あの鼠は。 銃の扱いなら警官の方に部がありそうなものだが]
……撃て、ただし殺すな。 アレには私も用がある。
[警官に向け勝手なことを口にした。 ナイフを握った少女はどうしていたか。震えていてくれれば面倒はない、が]
(33) 2012/09/29(Sat) 18時半頃
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[同時に吐き出された三発の銃弾。 一発目は夕闇伯の黒髪の端を一房拐って壁にめり込む。 素早く体を低くした彼と交錯する際、奪った紫水晶が鳴いた。 目を眇めた夕闇伯を横目で一瞥し、凄絶な笑みを浮かべる]
今のご主人様は俺だろ? つれなくすんなよ。
[拐かした乙女の耳朶へ、直接甘く囁くように。 ちらりと唇の端を湿らせると、ポケットを軽く叩いた]
(34) 2012/09/29(Sat) 19時頃
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[二発目は、警官崩れの頭上を掠めたか。 鋭く発せられた静止の声に抗って、 右へ左へと、舞踏を踊るような仕草で身体を振る]
『どうか当たりませんように!』
[両手で回転式拳銃を構えたジェフの銃口は脅威だ。 単純な物体運動に過ぎない自分は、銃弾に追いつかれる。 だが、自分にとっては幸いな事に、銃撃は来なかった。 辿りついたジョセフの死体から、鼠よろしく餌を漁る]
よう、法の番人。調子はどうだい?
[かつての口調は屑篭に放り捨てて、 代わりに唇で挟んで咥えたのは、一枚の紙片。 流れ落ちた血に視界を歪めたジェフへと視線を絡めた]
(35) 2012/09/29(Sat) 19時頃
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[撃て、と口にした夕闇伯、ぴくりと筋肉を緊張させる。 銃口は既に自分を捕らえたか。爆発力は既に失われている。 紙片を確保するためには、止まらなければならないゆえに。 そして、自分の銃は装填に時間が掛かりすぎる。 積み上げた金塊よりも貴重なその時間を、どう稼ぐ?]
何か俺に用事でもあるのかい? 蒐集家の貴族サマ?
[くぐもった声で、嘲るように告げる。 ただ、視線はジェフの方を向いたまま、 微かに扉のほうへと、身体を揺らめかせた]
(36) 2012/09/29(Sat) 19時頃
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[傍らで静かに響く夕闇の言葉に、前を向いたままの男の顔が歪んだ。>>33]
…──ふざけるな。
[唸る声を漏らす。 夕闇の言葉を軽くあしらう余裕すらない。
身軽に脚をさばき、踊るように移動する青年。>>35 撃鉄を倒し的を絞ろうとしても、銃弾を頭に受けた衝撃の余韻は引けず。 片方の視界は奪われたまま、流れ落ちる血も止まる様子は無い。
銃口は視界と共にぶれ、青年を牽制する事も叶わない。]
うるさい── 、黙れ!
[からかう青年の声に重ねる、自分の怒声が虚しく響く。 やがて、青年の手が死体から一枚の紙片を探り当て、それを口に咥えたのが見えた。]
(37) 2012/09/29(Sat) 20時頃
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[オスカーの、寒気がするような凄まじいいろを湛えた笑みに、不快感を露にきつく眉を寄せた。]
――――、……
[相手が銃では部が悪い。 体術に秀でているわけでもなし。]
……ハ、なるほど そちらの方が余程“らしい”……。
……なに、少々聞きたいことがあるだけだ。 ……手癖の悪い鼠について、な。
[紙片は無論、気になるところだ。 撃てと命じたものの、 警官は従う義理などない、が。]
(38) 2012/09/29(Sat) 20時頃
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[白を咥えた黒い影が、扉の方に向けて身体を傾がせる。
この男が、犯人だろうか? 銃を持つ俺がいるのを知りながら、わざわざ手にしようとしているその紙切れは、一体──。
痛みと目眩で混乱する頭に浮かぶ問いは錯綜し。 銃口は、青年の顔と何もない壁の前をさまよう。
引き金に掛けられた指はおそらく、次に青年が動いた瞬間に引かれる。]
(39) 2012/09/29(Sat) 20時頃
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ヴェスパタインは、警官の片目が血に塞がれているのに、内心舌打ちする
2012/09/29(Sat) 20時頃
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[案の定、警官から返ったのは 拒否と反発の混じる言葉。 もとより立場的にも水と油な関係だ。
しかし対抗できる得物を持っているのは彼だけ、と今は見える。 うまく、つかわなければ。
>>37怒鳴り散らす声。 苛立ちは伝染する。横目に警官を見る目線は睨みに近い]
(40) 2012/09/29(Sat) 20時半頃
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手癖の悪い鼠……。 ああ、鼠ってどこへでも入ってくるよな。
[揶揄するかのような口吻。 きつく眉を寄せる夕闇伯を瞳の端で流し見て、嘯く。 仕方ない、なにせ育ちの悪さには自信があるし]
果実なんて、濁った鼠に食い散らかされるモンだろ。 それが禁断の果実でも。 それが……アンタの様な紫水晶で出来た果実だとしても。
[にっこりと邪気の無い笑みを、満面に浮かべて、 芳醇な果実を齧るように犬歯を剥き出し肯定してみせた]
だって、死人に金はいらねえだろ? 折角だから、頂いておこうと思ってね。
[あの時の、紫水晶で出来た盃みたいに。 貴族の持ち物を奪う愉悦に、口角を吊り上げた]
(41) 2012/09/29(Sat) 21時頃
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怖い怖い、善良な市民に銃を向けないで、お巡りさん。
[怒声に応える声には、怪しげな昂揚が含まれている。 崩壊し始めた砂の城のように、少しずつ歪み始める日常。
喉の奥を鳴らし、器用に嗤うと、 額に流れる血潮を舐め取るかのように視線を這わせた]
そうだ、アンタにも元をつけてやろう。 “元”法の番人。黙れば、いいのかな?
[蛇が手招きするような、舌なめずりするような挑発の囁き。 裏腹に、銃口を向けられた自分は、身動きが取れない。 自らの顔と壁の間で揺れる銃口を眺め、初動の隙を窺う。 が、五分五分の確率へベットするには、自分の命は惜しすぎる]
(42) 2012/09/29(Sat) 21時頃
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……早くしろよ。ペラジー。
[思いついた随分と分の悪い賭け。合理性の欠片も無い。 初めての約束に縋る様な、そんな声が出せるだろうか。
反応が無くても、意外と銃口に隙を作れるのか。 もしかすると、かえって自分の首を絞めるのか。
彼女を信じているのだろうか、彼を信じていないのだろうか。
馬鹿馬鹿しい、姿がどう変わろうが、俺は彼を知らない。
そして、彼女でも裏切られるのが当たり前だし そんなのはお互い気にしないのが、俺たちの流儀の筈だ。
ただ、紙片を咥え微かに湿った声で、優しげに名前を呼んだ]
(43) 2012/09/29(Sat) 21時半頃
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[懐の剣を意識しつつ 眇めた濃紫の眼は挑発的な物言いに危うく揺らめく。]
嗚呼、……そうか、 似ている、ではなく本人か……。
[合点がいった。 かつて夕闇伯に献上される前に失われた紫水晶の杯の件もまた、こいつの仕業なのだ。]
穢らわしい溝鼠め。
[嫌悪を隠さず吐き捨てる。]
返してもらうぞ。 その上で粉々に叩き割ってくれる。
[溝鼠の触れたものなぞ要らぬが渡すのは我慢がならない、と暴君じみた物言いである。]
(44) 2012/09/29(Sat) 21時半頃
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ヴェスパタインは、オスカーが口にした名に、協力者かと視線が動く。
2012/09/29(Sat) 21時半頃
|
本人ですよ、夕闇伯。
[道化じみた仕草で両手を広げようとして、 銃口を思い出し、さらなる挑発は思いとどまった]
しかし、溝鼠とは手厳しいね。 まあ……似たようなもんだけど。
[貴族の吐き捨てる嫌悪感が心地良く耳に響けば ゲラゲラと笑い出したいような、そんな清々しい気分。 そして、視線の先で危うく揺らめく濃紫の瞳は 極上の紫水晶よりも、美しさで勝っているだろう]
面倒くせぇなぁ。 いいじゃねーか、たけーもんわざわざ壊さなくてもさ。
[暴君じみた物言いに、溜息をついて。 もう少し距離が近ければ、あと二つ、宝石が手に入ったのにと]
(45) 2012/09/29(Sat) 22時頃
|
|
[再度鳴り響く銃声。侵入者の足音。 蛇はただ室内の様子を静かに観察していた。 騒動の真っただ中にいるにもかかわらず、ただ笑顔で。
やがて青年は白い紙きれを手にして、そして…。
不意に呼ばれた名前]
(46) 2012/09/29(Sat) 22時頃
|
|
[夕闇と青年のやりとり。 嘲笑う青年に、夕闇の気色ばむ声。
続け様自分にも向けられた言葉には、男は反応を返さなかった。 “元”と揶揄するには、こちらの身の上は知っているようだが。
だが、挑発も嘲りも届かなくなるほど男の思考の混濁は深くなっていく。 呼吸は、浅く、速くなっていた。
── 撃て。
先程聞いた、夕闇のものとは別の声が胸に繰り返す。
だが、外した瞬間には、次は無いかも知れない。 先を危ぶむ思考が、引き金にかけた指を辛うじて止める。]
(47) 2012/09/29(Sat) 22時頃
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|
――――――…、I see, Darling ?
[当然のようにそう返し、肩を揺らして。
懐から取り出し、 彼と警官の間に割っているように放り投げたのは革袋。 彼に渡したのと同じもの。 けれど、中身は違うことに、気づけるだろうか。 するりと口の空いた其処からは白い粉が舞って。
毒ではない。ただの、目くらましにすぎぬ]
(48) 2012/09/29(Sat) 22時頃
|
|
[その時、黒の青年が呼んだ名前。 男は、短く切るように息を吐いた後、白を纏う女の影を視界の端に捉える。]
やっぱり…、仲間だったか。
[自嘲の混じる笑みが僅か、口元に浮かび、消えた。]
(49) 2012/09/29(Sat) 22時頃
|
|
― 惨劇の瞬間 ―
[銃弾は、狙ったかのように男の心臓を貫いた。 硝子の欠片もまた、女の声を的確に奪う。
場に満ちたのは、銃声の残響と、血管から溢れる空気と血の音だけ。 流れていく命の、音だけ]
(50) 2012/09/29(Sat) 22時半頃
|
|
[夕闇伯は眸をつり上げ、 そのまま剣を引き抜き飛び掛かり兼ねない程である。]
……――黙れ溝鼠。 その口を切り刻んでやる。
[低く這うような声。 苛立ちは燃え上がり、]
――――撃て、警官!
[またも高圧的に鋭く言い放ったのと粉塵が撒き散らされたのは重なったか]
(51) 2012/09/29(Sat) 22時半頃
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[唐突に投げ込まれた小さな物に男の目が見開かれる。 だが、それが煙幕だと気付いた時には遅く。
白い粉塵に視界を遮られた刹那。
夕闇の声が響き。 見えない相手に向けて、引き金は引かれた。]
(52) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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[耳朶を擽るペラジーの声に、全身の力を抜いた。 抜きながら、首筋を伸ばし、あごを引き 背筋を伸ばしてから、重心を少しだけ前に]
(53) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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[少女の振り下ろしたナイフは、 既に命を失っていた抜け殻を悪戯に傷つけただけだった]
……私 私
[走りこんできたのが誰だったか、 少女は視線を赤から逃すことなく、その手からはナイフが滑り落ちる]
私…
[続いて響く銃声に、ようやく顔をあげ 糸がきれたようにその場に座り込んだ]
(54) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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――――――My precious darling !
[大気にばら撒かれる白い粉塵。 顔に刻まれる艶笑。その瞬間、弾かれるように走り出す。
扉へ、ただ一歩、二歩、導かれるように踏み込んで]
あ?
[響く銃声。舞い落ちる白い粉塵。 左手に衝撃。一拍遅れて鈍痛。噴き出る鮮血。
ジェフの放った銃弾は薬指と小指を吹き飛ばしていた。 もんどり打って倒れ伏すと、地面に咥えた紙片を吐き]
(55) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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[顔をあげれば、銃声にも動じることのない、ペラジーの笑みが一番に目に入り
少女はゆっくりと、笑みを作った。
夕闇伯の問いに答えた声はなくとも、取り落としたナイフについた赤が、直接ではないにしろ、少女がなんらかの害意をもってそれを振るったことは明らかで――]
(56) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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っ痛――――――…
[呻き声。まるで本物の、溝鼠のようだ。 絨毯を掻き毟るように、這いずるのは止めなかった]
……指足んねぇじゃねーかクソ。 信じられねえ、あの野郎!
[左手を翳して、苛立ちを絨毯に叩きつける]
(57) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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嫌ね 何故こう…
[主人の居室故の広さがあだになったか 少女の目には数え切れないほどの"死"が映っていた]
邪魔ばかりするのかしら
[呟きは少しずつ、少しずつ大きくなっていく。 何が始まりだったろう。 底をついた財産か 首を振った栄光か
握り締めた蝶の輝きか]
(58) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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[放たれた銃弾。 ただでさえ赤の滲む部屋に、再び鮮血が舞う。
学者の笑みに動揺の色はない。 ただ、反射的に一歩、二歩と踏み出した足は、 駆けるように青年の元へと近づいて]
(59) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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[地面に散らばったのは、懐中時計、弾の入っていない燧銃。 水晶のカフス釦と、暗く輝くエメラルド。それに紙片。 蓄えた財貨を吐き出した男の懐に残ったものと言えば……]
おいおい、冗談じゃないぜ……。
[先ほど受け取った、革袋だけだった]
やばいやばいやばい。
[本当に口を引き裂かれては堪らない。 粉塵が消える前に、何とかこの部屋から出なければ]
(60) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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止めて―――!!!!
[赤も黒も、全てを覆い隠す白。 その手には今、美しい翅はない。
しゃがみこみ、ようやく夕闇伯の願いの通り震えだした少女は ただ、ただ この部屋を守りたかっただけなのに、と。 自分でも忘れてしまった行動の理由を頭をよぎった願いに刷り返る。 全部いなくなれば、と。 "何か"を求めて手を伸ばす]
(61) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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――――…ご苦労様でした。
[瞳に深い闇色を湛えながら微笑みかけると、 彼が床へ吐き捨てた紙切れを拾い上げて、 そのまま扉の外へと駆けだしていく]
(62) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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[音を殺して行動するのは、この状況では無理だった。
再度引き金が引かれるならば。 或いは刃物が向けられるならば。 白いワンピースは学者の血に染まり、 それでも走る足を止めることはないだろう。
開け放たれたままの扉は、 ただでさえ薄い煙幕を押し出していく]
(63) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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[手に触れたのは、濡れて冷えた金属――拳銃。 声を永遠に失くした歌姫は握り締めていただろうか。 もしそうでも、死して間もない今ならば、たやすく少女の手に入っただろう。
撃ち方など知らない。 ましてや、中に弾が残っているかも、わからない。確かめる術も知らぬ。
ただ、わかりやすい凶器として 人の命を奪う、道具として。 一度掴んでしまえば、誰かに渡らぬよう握り締めるしかなかった]
(64) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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[遮られた視界の向こう、床に身体の落ちる気配があった。 しかし、その後に聞こえた怒声のような声に反応し、男の指が撃鉄を倒す。
刹那、室内に響いた少女の叫びに男の腕が凍り付いた。
残忍な黒猫のように笑みを浮かべる男。 淡々と、静かにほくそ笑む切れ長の目。 穏やかに、だが冷たく見詰める、白を纏う女。 ナイフを手に震え、そして、叫んだ幼い声。
粉塵の向こうに見えない物に向けて。 男の左目が震え見開かれると、二度目の銃声が響いた。]
(65) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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クソ、約束、護れよな……。
[目の前で拾い上げられる紙片。 それを掴んだ人物、微笑んだ彼女と眼が合った。 ゲラゲラと笑い出したい気分なのは間違いない。 這いずる速度は、蝸牛のように遅く、締まらない]
さもねえと、犯すぞ、クソアマ。
[無事な左手の中指を彼女の背中に向けて立てて。 最後まで、オンナ扱いかよ、と喉を震わせて嗤いだす。 後で絶対慰謝料と治療費をふんだくってやる、と]
あれ、何か……。 思 考 が上 手 く纏 まん ね え
[もう直ぐ吹き払われる煙幕を尻目に、 いつも見ていた霧のような煙る景色から、目を閉じた]
(66) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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[銃声。 白い粉がもうもうと立ち上がり視界を奪う。]
……ッ、――
[眼に粉が入り痛み滲むが、 苦悶の声が遠くない場所で上がるのを聞いて 薄っすら唇の端を上げた。]
――よい仕事だ、警官
[警官に向けての声、 しかしあの様子では下手を打てば 己も撃たれかねぬとは頭の隅に置きつつだ。
切り刻んでやらねば。 懐から剣を引き抜き、音を頼りに位置を探る。]
(67) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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姉様のせいよ…!!
[生者と死者の声の区別もつかないまま、哂い声に甲高い叫びを返す。 少女がこの屋敷で手にかけたのは、二人。 二人とも、姉様と。 甘い声で見上げていた。
悪くない、悪くないと首を振り、 部屋を飛び出した影に、追いすがろうと膝を伸ばし]
(68) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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[絹を引き裂くような悲鳴>>61の主が、 拳銃を手にしたのには、気づかず。]
――… ッ!!
[紙片を拾い上げ駆けていく足音に気をとられた刹那、2度目の銃声が響く。>>65 最早連鎖である。一度引き金を引いてしまえば、 ためらいは薄れるものだ。]
(69) 2012/09/29(Sat) 23時半頃
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[ぱぁん]
[二度目の銃声が鳴り響く。 其れは左肩を貫き、白いワンピースは朱に染まっていく]
っぐ。
[焼けるような痛みを歯を食いしばり、堪え。 青年の、"あの頃"と変わらぬ口調を背中で受け止めながら]
……優しくしてくださいね?
[ちらと一瞬だけ向けた瞳は、 彼の立てた中指を見てくすりと笑う]
(70) 2012/09/30(Sun) 00時頃
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[追いすがろうとする幼い影へ、 蛇は一瞬だけ手を差し伸べる。
彼女が手を取ったならば、共に外へと。 彼女が銃を取ったならば、更に傷を負い。 彼女が躊躇うならば、一人で部屋の外へと向かうだろう。
肩からは溢れ出す赤色。 廊下の絨毯へ染みを作っていき、 その足取りを追うことは容易]
(71) 2012/09/30(Sun) 00時頃
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[響いた銃声は、新たな赤を散らす。 哂い声も、静かに責めるような声も、 もはや応えはせず、けれど歪んだ顔は、それらが自らに向けられたものだと気づいていることを亡者たちに教えている]
兄様…
[右手に掴んだのは銃身。引き金にはまだ、指はかかっていない。 伸ばされた手に、あいた左手を 赤に濡れた手を、伸ばした]
(72) 2012/09/30(Sun) 00時頃
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私 悪くないわよ…ね
[確かめるように呟かれた言葉は それだけ抜きとれば子供の駄々のようであれど その手に持つ冷たさを、纏う赤を、奪い取った命を考えれば
あまりにも、愚かな台詞だった]
(73) 2012/09/30(Sun) 00時頃
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[開いた扉から白い煙が流れ晴れていく。 床に倒れた屍と、それから散らばる宝石類。 這いずる黒い服の青年。 小剣を片手に持つ夕闇伯は 脇腹を容赦なく蹴りつける。 眼を閉じているのが気に食わなかったのもあろう。]
――……よくもまあ集めたものだ。溝鼠。 その薄汚い手、見るに耐えんな。
[見下す目元に影が掛かり、 通常は理性で制御されていた暴君の顔が覗いている。 そのまま指を吹き飛ばされた側の手をぎりり、と踏みにじった。 硬い革靴の底に擦れ、傷口は抉られる。
肉の合間から覗く骨よ砕けよと言わんばかりだ。]
(74) 2012/09/30(Sun) 00時半頃
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くそつ…!
[見えない苛立ちは、声となって落ちる。 少しずつ視界が晴れていく室内で、見えたのは床に倒れた黒の青年の姿。 その傍らに立つ、夕闇の伯爵。 握りしめられた小剣が受けた光が男の目を打つ。]
…あんた── 何を。
[青年の腹を蹴り上げる鈍い音。 刃から滴る血。
その時、廊下を駆け、離れて行こうとする足音に気付く。 室内から、2人の姿が消えていた。
踏み出す脚が、まだ覚束ないのを感じながらも、顔の前を流れる血を拭い、男は夕闇の背中を見る。
身動きする様子の無い、黒の青年。 男は、ドアに向かい歩き出すと半ばよろめくようにして廊下へと出た。]
(75) 2012/09/30(Sun) 00時半頃
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[新たな血の匂いが撒き散らされる。 駆けて行く足音、追い縋る少女。 嗚呼、からくり舞台の一場面のようだ。 ――実に笑える。と。 夕闇伯はオスカーの手を踏みつけたまま、笑った。]
――……ふ、はは。 そうだ、その方が余程“見れる”ぞ溝鼠……
[黒髪に半分隠れた白い美貌は 狂気の注し色が濃くなっている。 ゆえに、ゆえに――紙切れの重要性に直ぐには思い至れなかったのだ。 これ見よがしに引き抜いたスティレットを唇に寄せて見せる。]
嗚呼、口を切り刻んでやらねばならなかったな。
[嫣然と囁き、剣を振り下さんとした。 しかし、慢心は隙を生む。 窮鼠猫を噛む、という言葉もあるが――]
(76) 2012/09/30(Sun) 00時半頃
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ヴェスパタインは、血に酔ったか、警官の呼びかけ>>75 は耳に入っていないようであった。
2012/09/30(Sun) 01時頃
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違う、違う違う違う違うわ!!!
[甘い笑みを持つ蛇はどう応えたか。 耳に届く否定の言葉。 「悪いのは君」だと、悪意のみが残る声が嘲笑う。
正面玄関から通じる階段とは逆へ 追い詰められた男が向かったのと同じ方向へ二人は向かう。 その先に、道はあっただろうか。 真正面のやや趣味の悪い派手なステンドグラスが 複雑な光を投げかけている。
それは傾き始めた太陽の仕業か。 伝承をなぞる、そのステンドグラスの意匠は――罪の果実は果たして其処に影をうつしたか]
(77) 2012/09/30(Sun) 01時頃
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[大階段から背を向けたのはどちらが先だったか 使用人から逃れるためか、 それとも亡者が立ちふさがったか
白煙から抜ければ、赤はより鮮やかに飛び散り 濃厚な香りを残していく]
(78) 2012/09/30(Sun) 01時頃
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[ どうでもいい。悪党が1人死のうと。 誰かが、無惨に命を奪われようと。 歪み始めたのではない。 ──初めから、そうだ。
裏切り、騙し、自分以外の誰かを顧みる事などしない。 あの女も、ここに居る連中も、そして、俺も。
追え。追い掛けろ。
そう言う声がある。 そして、呼ぶ声が、聞こえる。
──渡さない。]
『誰にも、渡さないで』
[拳銃を手に走る男の耳に、聞こえたのは、遠い過去の記憶か、それとも、幻聴だったのか。]
(79) 2012/09/30(Sun) 01時頃
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[ステンドグラスから床に落ちる光。 濁った、だが、それでいて酷く鮮やかな。
男の目は、血膜に奪われた視界と目眩で、見る物も定まらなくなっていた。 ただ、走り、撃鉄を倒しながら。
動く影があれば、引き金を引くだろう。 そこに立っているのが、誰であろうと。
そして、待ち受ける銃口があれば、或いは。]
(80) 2012/09/30(Sun) 01時半頃
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[先へ抜ける道があったとしても、それは扉の向こうだったか。 少女は気づかずに、ステンドグラスの前、足を止める。 つないだ手を離す前、ぎゅ、と力を込めて、ペラジーの手が温かいことを確かめた]
兄様… 私 悪くないわよね?
[答えを既にもらっていたとしても、もう一度、何度でも、問いかける。 小さな手には重過ぎる拳銃を両手で支え、震えながらも前へ、向かってくる男へと、向けた]
(81) 2012/09/30(Sun) 01時半頃
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[震える銃口も、重い引き金も その姿だけ見れば、追い詰められたいたいけな少女にも見える。 顰められた眉、その下の瞳は ただひたすらに深く
ともすれば狂気すら、覆い隠していた]
(82) 2012/09/30(Sun) 01時半頃
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―女主人の部屋― [鋭い刃で唇を縦に、斜めに切りつける。 抵抗あらば夕闇伯も無事では在るまいが、 それでも夕闇伯の手に迷いはなかった。 最後には、頬と床を縫いとめるようにスティレットの細い刃を突き立てた。 青年が暴れようとも力尽きようとも、それを冷ややかな濃紫の眼で見下ろし――立ち上がる。]
……―― ふん。
[後はガラクタ程にも興味を示さなくなる。 床に落ちた水晶の釦の元へと歩み寄って、 オスカーの手にしたように躊躇なく足で踏み躙った。 ばき、と澄んだ小さな音がして 職人の細工は脆くも歪み、石は欠けてしまう。]
(83) 2012/09/30(Sun) 01時半頃
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[少女を変化させた狂気は、毒は 全身に染み込み、外の皮一枚だけが"少女"であった。 果実を見、遠くから手を伸ばした少女は、善も悪も自覚はしなかったが その身を操るのは今や
―――純粋なる、悪]
(84) 2012/09/30(Sun) 02時頃
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ジェフ様、ごめんなさい いらないから、私のこと …―――邪魔しないで
[支離滅裂な言葉は、ただ望みだけを思いだけを口にする、思考の伴わない欲望。
浮かべる笑みは、やはり花のよう。 震える指はそのままに、す、と息をはけば
引き金にかけた指に、力がこもる]
(85) 2012/09/30(Sun) 02時頃
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[霞む視界の遠くに見える、人影。>>82 男は、床を蹴る脚の速さを緩めながら。 銃口を定める。
震えの収まった腕は真っ直ぐに人影を捉えようと伸ばされ。 引き金にかかる指は、躊躇いなく引かれた。]
(86) 2012/09/30(Sun) 02時頃
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