239 名探偵の館
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狼
墓
少
霊
全
ナナオに1人が投票した。
キルロイに3人が投票した。
ジョージに1人が投票した。
メルヤに3人が投票した。
メルヤは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ナナオ、オーレリア、キルロイ、アーサー、ジョージ、セレスト、シメオンの7名。
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…………!!
メルヤさん!? メルヤさんどうしました!? しっかりして!!
(0) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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ピンポンパンポーン。
オマエラ、おはようございます。
メルヤさんが無残な死体となって発見されました。
二日目と同様のルールで、推理の要素を決定してください。
1. 事件の犯人
独り言で[[ who ]]コマンドを使ってください。
2. 犯行現場、死因、小道具
下記の診断メーカーに名前を入力してください。
http://shindanmaker.com.....
結果が判明したらメモで共有をお願いします。
(#0) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
なお、本日の処刑先は【洗濯婦 セレスト】に合わせていただくようお願いいたします。
それではまた。
(#1) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
オーレリアは、取り乱したが、まだメルヤさんは生きていたかもしれない。
2015/10/30(Fri) 07時半頃
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……メルヤ様?
メルヤ様、どうなさったのですか?
(1) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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……し、死んでる……!
(2) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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セレストは、メルヤ様の死亡を確認いたしました。
2015/10/30(Fri) 07時半頃
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ああ、なんということでしょう。
皆様、お聞きください。 第二の事件が発生してしまいました。
亡くなったのは、メルヤ様です。
(3) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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オーレリアは、し、死んでた……!!
2015/10/30(Fri) 07時半頃
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どうか、名探偵の皆様。
メルヤ様のご無念を晴らしてくださいませ。
(4) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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メルヤさん……!?
なんてことだ……やはり、彼女が犯人になったのは……。
[目を閉じ、後悔の念に囚われつつも、メルヤの冥福を祈った]
後は任せて下さい……第一の事件、そしてこの事件の本当の犯人は必ず……。
(5) 2015/10/30(Fri) 07時半頃
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……メーちゃん、あんた。
[つい今しがたまで、自分と言葉を交わしていた少女が死んだ。 さすがに驚きを隠せない様子で、言葉を詰まらせる]
どういうことだ……。
(6) 2015/10/30(Fri) 08時頃
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[メルヤの死亡確認前──]
伝説(レジェンド)とまで呼ばれた最強の決闘士パルックを、あなたのような可憐なJKがくだすとは。 ほんとうに、この世界は何がおこるかわかりませんね。
叶うなら、わたくしもHellsAngel ナナオとKingOfBandit パルックの戦いを目の当たりにしたかった──。
[決闘士であることを認めたナナオに向かい、羨望の眼差しを向けたのだった。
第一部、完。]
(7) 2015/10/30(Fri) 08時頃
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キルロイは、ヘルズエンジェルに真剣なまなざしを向けた。
2015/10/30(Fri) 08時頃
キルロイは、翼を織り成す者にまなざしを向けた。
2015/10/30(Fri) 08時頃
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──……メルヤ。
[セレスとの声に視線を向ければ、惨劇の第二章。 まだ近くに留まっているだろう魂に向けて声を掛ける]
(8) 2015/10/30(Fri) 08時頃
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……? メルヤ?
[──居ない? 何故だ。 メルヤ、と呼ぶ名前に応える魂が感じられない。 まさか“メルヤ”と云う己の知る彼女の呼び名が、 魂に由縁付けられたものではないと、 今はまだ、気付ける筈も無く**]
(9) 2015/10/30(Fri) 08時頃
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(顔が青い……毒殺か? いや、特にそれらしい匂いはない)
(思えば彼女は、何かにひどく怯えていたようだったが。 自分がこのような目に遭うことに、気づいていたのだろうか?)
(10) 2015/10/30(Fri) 08時半頃
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(……ポケットから、何かが落ちているな)
(これは……携帯ゲーム機、か?)
(11) 2015/10/30(Fri) 08時半頃
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[三毛猫のメスにフラれた龍黄兵アーサー丸尾二世団子丸ノ助。 傷心の彼は、バルコニーで心を癒していた。 手すりに猫の手をつき、空を見上げながら。
その間にヘルズエンジェルがどうたらといった騒ぎがあったことなどはお構いなしである。――が。]
『……行こう。龍黄兵アーサー丸尾二世団子丸ノ助。』
[何かの騒ぎの声が聴こえる。 ――そう。事件が起きてしまったのだ。]
naan...
[さようなら、一時の夢。 こんにちは、何時もの日常。 事件の解決に向けて、彼は行く……。]
(12) 2015/10/30(Fri) 11時頃
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――探偵視点―― [スーパーコンピューターの解析にかけても分からなかった謎を解いているうちに、事件は次の段階へと進んでしまった。 暗号解読の鍵は、まさかの駄洒落だった。 本人にとっては小粋なジョークだったつもりで、誰もが理解出来ない暗号文書と化してしまったというわけだ。]
『……。被害者はメルヤ、と名乗っていた少女か。 死因は――。』
[情報を集めるのは捜査の基本。 何があったのか。殺された者のプロフィールは。 その状況は。一つの結論が次々と組み立てられていく。]
『――っ!』
[やがて。とある場所で見つけた、一つの証拠。]
(13) 2015/10/30(Fri) 11時半頃
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『間違いない。――真犯人は、あの人だ。』
(14) 2015/10/30(Fri) 11時半頃
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アーサーは、フラりと何処かへ姿を消した。**
2015/10/30(Fri) 11時半頃
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……。
[騒動の中、あからさまに眉をしかめ、黙り込んでじっと観察していた。 耐えきれなくなったように口を開く]
ねぇ。さっきからみんな、何を言ってるの? メルヤさん──どこに居るの? 何が見えてるの?
(15) 2015/10/30(Fri) 12時頃
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なんなの? メルヤさんみたいに変なものでも見えてるの?
[ぶつぶつと呟いて、耐えきれないように叫ぶ]
(16) 2015/10/30(Fri) 12時半頃
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みんなおかしいんじゃないの?
[じりじりと入り口まで後退り、ぱっと身を翻すとエントランスホールから駈け去った]
(17) 2015/10/30(Fri) 12時半頃
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[ジョージの様子が可笑しい?]
どうした? メルヤみたいに、変なものが見える、とは どういうことだ
食堂から聞こえた悲鳴に関係あるのか
[言葉を掛けて居れば、叫びとともに背を向け駆け行く。 何が起こったか分からず、唖然とその背中を見送るしかなかった]
(18) 2015/10/30(Fri) 12時半頃
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[生前のメルヤの様子を思い返す。 自分は推理の為に再度エントランスホールに集まってからの 彼女の様子しか知り得ないのだが。
──どれで死んだかは重要じゃないのかも。 ──死を死で上書きするのって無理かな。 ──別に、今日じゃなくてもよかったんだ。 ──ここって一体どこなんだ。 ──どうやってここまで来たのか思い出せないのは何故。
嗚呼、彼女も、もしかしたら。 自分と同じで常人には見得ないものを視る事が出来たのだろうか。 ならば──そうとしか考えられない。 彼女は自分と同じ病に罹っていたのだ。 世界中に蔓延し、殆ど治療法も無い、不治の病。 何らかのトリガーによりその病が彼女を死に至らしめたのだろう。 同じ病に罹っている自分もそうだ。 いつ死んでも可笑しくないと思っている]
(19) 2015/10/30(Fri) 12時半頃
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[その病の名は──「中二病」と云った**]
(20) 2015/10/30(Fri) 12時半頃
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『セレストさん。』
[どこからともなく、声が聴こえる。]
『ホールに皆さんを集めて頂きたい。 それと――。』
[幾つかの準備が必要らしい。 それらを頼み、声は消えた。]
(21) 2015/10/30(Fri) 17時半頃
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ジョージは、館の中を(彼なりに全力で)走った。
2015/10/30(Fri) 18時頃
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─書斎─
[その部屋に入ったのは、扉が他の部屋より暗く一番頑丈そうだったから。 乱暴に扉を閉めて、ドアに背をつけて荒く息をする]
……なんなんだよ。 ほんと。
[かすれた声で呟き、扉に背中を預けたまま、ずるずると床の上に座り込む]
(22) 2015/10/30(Fri) 18時頃
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まるで、メルヤの死体が──みんなには見えていたみたいじゃないか。
[視線は前に向いているが、目の焦点は合っていない。 この部屋がどのような場所なのか、認識していない]
落ち着いて。 そう、3つの可能性がある。
1つめ。 あそこにメルヤの遺体があるが、ぼくには見えない。
2つめ。 あそこにメルヤの遺体は無い。何らかの理由であのような発言をしている。
3つめ。 メルヤの遺体はあるけれどない。
[常とは異なる固い声で呟いて、3つめを口にした瞬間笑い出す]
(23) 2015/10/30(Fri) 18時半頃
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ジョージは、笑いの発作に任せ笑い続けた。
2015/10/30(Fri) 18時半頃
ジョージは、だんだんと笑いが小さくなり、大きく深呼吸をした。
2015/10/30(Fri) 18時半頃
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[何度か呼吸をして、咳払いをして続ける]
なに、シュレーディンガーの猫? 量子力学的な問題?
[すべての可能性が重なりあって存在する思考実験の名を口にする]
……って、あれ。 メルヤさん……さっき……
[ひっかかる。>>2:130>>2:131>>2:132を思い出す]
死を死で重ねる……? なにそれ、それが正しいとしたら……。 真相を告げた名探偵を犯人が殺した? まさか、そんな陳腐な。
[セレストが第一発見者だから疑われない、という盲点を着くくらい大胆だと指摘したのは自分。 彼女ならそれくらいやるだろうとは思う]
(24) 2015/10/30(Fri) 19時頃
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メルヤさんが正しいとしたら……セレストさんが犯人?
[間が抜けた顔になった]
あー。 なに昨日ぼくミスしたのか! だから、名探偵じゃないって言ったのに……。
[大きく肩を落とした。 まだエントランスホールで受けたショックは回復していない。 普段は脳内に留めている独り言が口に出ていることも、館中に仕掛けられた、盗聴器の存在も、すっぽりと抜け落ちている]
(25) 2015/10/30(Fri) 19時頃
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ジョージは、ぼんやりとした顔で考え込んでいる。
2015/10/30(Fri) 21時半頃
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ここ……書斎?
[瞳の焦点が合い、あたりを見回すと立ち上がる。 部屋の壁一面が本棚になっており、窓はカーテンで覆われ、部屋は薄暗い。 窓進み、カーテンを開ける。 外の日差しに目を細めて、本棚に近づいて背表紙を確認する]
ん?
[革張の上等な本がずれているところがあり、それを取りだすと、奥に小さな手帳が挟まっていた。 紙が一部波打っており、黒く変色しているところもある。 頁をめくる。 ──それは、ある探索者の日記だった]
(26) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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ジョージは、黙ってページをめくっている。
2015/10/30(Fri) 22時頃
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『……ああ、窓に! 窓に!』
[最後ページはまっ黒く変色し、そこで終わっている]
(27) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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アーサーは、ホールへやってきた。辺りに人はいるだろうか。
2015/10/30(Fri) 22時頃
アーサーは、毛繕いをしている。
2015/10/30(Fri) 22時頃
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ひっ……。
[黒い手帳が手から落ちる。 窓と聞いて連想するのは食堂でのメルヤである。 思わず先ほど開けた窓に視線を送る。
──黒い影が見えたような気がした]
いや。それは、無理だし……。
[若干涙目になりつつ、それでも震える指で手帳を拾い上げる]
(28) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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オーレリアは、アーサーを抱き上げた。
2015/10/30(Fri) 22時頃
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推理の時間ですか?
────名探偵?
(29) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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アーサーは、nyanと鳴いた。
2015/10/30(Fri) 22時頃
オーレリアは、不吉な顔で嗤った。
2015/10/30(Fri) 22時頃
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『さて。』
[探偵の一言目は、いつもそれから始まる。 猫の首輪から声が聴こえてきた。]
『全員と行かないまでも、役者は揃っているようだね。 始めるとしよう。』
(30) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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ジョージは、書斎を出た。
2015/10/30(Fri) 22時頃
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『パルック氏は、何故殺されたのか? ――彼らは、何かを知っていたから? ――彼らは、決闘者だったから? ――彼らは、ある事件の犯人だったから?
メルヤ少女は、何故殺されたのか? ――彼女もまた、ある事件の犯人だったから? ――彼女は、探偵じゃなかったから? ――彼女は、何かを知ってしまったから?
そう。推理の時間だよ、オーレリア嬢。 ……"Aurelia"
その名前の意味は、"羽化寸前のさなぎ"あるいは"ミズクラゲ"か。 だがその由来は恐らく古代ローマ時代の「アウレウス金貨」をもじった女性名だろうね。 讃美歌第429番。愛の御神よ。当時のタイトルは"AURELIA"だ。 教会の人間が、娘につける名前としては定番だね。』
(31) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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[コツコツコツ……、と靴音が聴こえる。 聡い者は、既にその存在に気づいていただろう。 首輪からの声は。 どこからか聴こえてきた声へと、何時の間にかに変わっていった。]
……そう。君の親は女の子を望んでいたのだろう。 だからその名前をつけ、君を女の子として育てた。
[靴音の主は、鼠色のトレンチコートに、目深帽。そして長い黒髭。 ニヒルな(つもりの)笑みを浮かべている。 およそ日本人らしくはない掘りの深い顔立ちをした、四十前後の男。手にはステッキを持っている。
その低い声は、猫の首輪から聴こえたものと同じ声の主と容易に分かるだろう。]
(32) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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ここ何処だろう。
[無我夢中で走ったので、ここが何処だか分からなかった。 さきほど窓から見た景色からすると、上の方の階になる。 間取りを思い出しながら、階段をめざし]
ん──? なにこれ、どこかで嗅いだことある──匂い。
[何段か降りたところで異変に気付く。 そして踊り場の壁面に空いた大きな穴と、飛び散る白い液体]
まさか。
[手帳の中に書かれていたことと、奇妙なほどに符合する]
だから、パルックさんもメルヤさんも殺された?
(33) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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セレストさん。例のものを。
[そうして、男は指をパチンと鳴らす。 それに合わせて、どこからともなくイントロが流れだした。 酷くこの場に似つかしくない、POPなイントロだ。 密かにセレストへ連絡して、それを用意させていたらしい。 大体なんでもあると言っていたが、やはりカラオケの用意も出来たようだ。
流れた曲は日本アニメ。 K-on!の主題歌、「わたしの恋はホッチキス」である。]
(34) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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……。
[しばらくの間、その大きな穴を見て。 それに触れ、匂いを嗅いだ]
行くしかないか。 探偵……のしごとじゃない気もするけど。
(35) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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ジョージは、階段を下りてエントランスホールに向かう。
2015/10/30(Fri) 22時頃
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[男は何時の間にかにマイクを片手に持っていた。 ステッキの先はマイクになるらしい。マイマイク持参だ。 本来は女性ヴォーカルのゆるふわな曲だが、低く野太い声がそれを歌い出した。 少女の淡い恋心の歌は、このような中年男性が歌うものとしては酷く場違いだったろう。熱唱である。]
(36) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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…〜♪
[いきなり現れての熱唱。 それを何の為に歌っているかの説明も何も無い。 歌詞も日本語で歌われたので、伝わっているかも分からない。 ――が。]
……ふぅ。
[ひとしきり歌い終えて。男はどことなく満足げな顔をしていた。
そして、テーブルの上へと持ってきた紙の資料を広げて。 愛用の煙草へ火をつけて、紫煙をくゆらせた。]
(37) 2015/10/30(Fri) 22時半頃
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パルック氏のことを調べさせてもらった。 彼はこの館へ来る前、宝石を盗んだ疑いで逮捕されるはずの犯罪者だった。 だが。何らかの事情でこの館に雇われたのだろう。 死んでしまったがね。……双子であった2人とも。 片方は決闘の末か何かかもしれない。だが、もう片方は?
彼が殺された理由は簡単。 "君のことを知っていたから"だよ。 だから昨日、鋼鉄のハリセンを使って君は彼を……。殺した。 "殺した側"の理由はそんな所だろう。
そしてメルヤ嬢。 彼女は――偽者だね。本当は"メルヤ"氏ではない。 恐らくどこかで成り代わったのだろう。 だが――殺された。どうしてか?
(38) 2015/10/30(Fri) 22時半頃
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(どういうことなの……?) (新しい悪夢……?) (ぼくだけ見えて聞こえる系の幻?)
[エントランスホールには場違いなポップミュージックが流れ、見たことの無い紳士がそこに居た。 しかもマイクを持って熱唱してる。 とりあえず、気配を殺しつつ、おずおずと端っこから観察することにした]
(39) 2015/10/30(Fri) 22時半頃
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知ってしまったんだよ。 彼女は、"君の肩に触れたこと"でね。更なる狂気に触れた。
狂気への引き金は君だ。 近くにいる人間は徐々に狂ってしまう。触れれば猶更ね。 僕も最初はその結論に至った時は信じられなかったよ。 まだ麻薬でもやったという線の方が有り得るのではないかってね。 だが、この館では次々と有り得ない証言ばかり飛び出してくる。 それは何故か?みんな狂ってしまったからだよ。
そして、メルヤと名乗っていた少女は一瞬で"圧死"した。 一部の人間には"まるで消えてしまった"かのように見えただろうね。 潰されたんだよ。遺体は、ぺしゃんこにね。 そんな常軌を逸した、知るだけで狂う存在。
それが君の正体だ。 そう。君の正体は――。
(40) 2015/10/30(Fri) 22時半頃
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[探偵は、煙草を弾いてピンと灰皿の中へと放った。 それと同時に東洋に伝わる"バリツ"の構えを取った。
バリツ――。 かのシャーロック・ホームズが宿敵モリアーティ教授との戦いで使ったとされる東洋の古武術。 祖は天神真楊流の柔術らしい。 シャーロックホームズの使っていたバリツは、その柔術を応用した杖術のことともいわれる。探偵の使うものもステッキを使った何らかの格闘技のようだ。
ちなみにバリツは現在の日本でもベーカー・ストリート・イレギュラーズ日本バリツ支部にて継承されている。]
人ならざる者。……何と呼べばよろしいかな? 出来れば、穏便にことを済ませたい。 ――まだ、"仕掛けた側"のこともあるからね。
(41) 2015/10/30(Fri) 22時半頃
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[そうして、愛猫を抱えたオーレリア嬢の様子を見ている。 果たして真相は合っていたのだろうか。*]
(42) 2015/10/30(Fri) 22時半頃
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ジョージは、独り言が口に出てたとか。(目そらし)
2015/10/30(Fri) 22時半頃
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[>>31第一の犠牲者パルック。 その名を聞いてもオーレリアは笑みを浮かべたまま。
第二の犠牲者メルヤ。 その名を聞いてもオーレリアはなにも答えない。
惨劇の場にあって、艶やかな紅を引いたような唇はますます色づいて赤く実る。 果実のようなその色が描く形は、果たして人の身に許された美しさなのだろうか。]
(44) 2015/10/30(Fri) 23時頃
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ちょ……なんだお前。
しかも、なんだこの曲。
(45) 2015/10/30(Fri) 23時頃
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ナナオは、突如現れた紳士の狼藉にドン引きしている。
2015/10/30(Fri) 23時頃
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[>>32猫の飼い主の登場に、やっと一言]
やっとお出ましですか? 待ちくたびれてしまいました。
[つまらなそうに零した声は男とも女とも老人とも子供ともつかない形容しがたいものだった。]
(46) 2015/10/30(Fri) 23時頃
|
キルロイは、紳士に真摯なまなざしを向けた。
2015/10/30(Fri) 23時半頃
|
おい……オーちゃん。 なんだ、その声は?
[颯爽と登場したオールド・スタイルの名探偵。 しかしながら、彼の披露した“推理”は常軌を逸していた。
元来、天使奈々緒はきわめて現実主義的な性質である。幽霊だの、オカルトだの、エスパーだのといった裏づけのない非科学的な御伽噺に興味はない。 だが、目の前にいる御令嬢探偵オーレリアの発した奇妙な声は、奈々緒に何か超現実的な出来事が起きているのではないかという感覚を抱かせた]
人ならざる者――だと?
(47) 2015/10/30(Fri) 23時半頃
|
キルロイは、オーレリアに真剣なまなざしを向けた。
2015/10/30(Fri) 23時半頃
|
メルヤさんは── いえ、メルヤと名乗った少女は、真相に近づき過ぎてしまったたのでしょうね。
知りたがりの人間は、時に知ってはいけないことを知ってしまうことがある。
人間が知っていいことなんて、この──
[指で容易く覆えてしまうほど狭い領域に指先を宛てて]
──猫の額のように、狭い範囲に限られているのに。
[>>36熱唱の余韻が支配するエントランスホールを──そこに居並ぶ探偵質を一瞥した。]
(48) 2015/10/30(Fri) 23時半頃
|
|
……さて、気は進まないけど少し調べさせてもらうよ。
[メルヤの遺体に触れ、違和感に気付く。 パルックの時とは損傷の具合が大きく異なるものの、これはやはり――圧死だ。
室内で二人続けて圧死。そしてエントランスホール。咄嗟に天井を見上げる。 そして次に床を見下ろし、呟く]
おかしい。
いくらなんでも血の量が少なすぎる。い、いや。……何もかもが、おかしい。
(49) 2015/10/30(Fri) 23時半頃
|
|
[>>47ナナオの問いかけに返るのは笑み。 無数の虫が爪先から這い上がり背中を這いまわるような、まともな人間が嫌悪感をもよおすような笑顔。]
うふ ……うっふふ
[思わず、といった風に高い声が漏れた。]
(50) 2015/10/30(Fri) 23時半頃
|
|
[思い返せばパルックの時もそうだった。 ――否、気付いてはいた。しかし、敢えて言及はしなかった。
なぜなら、そんな事は『台本に書いていなかったから』だ。
だから、パルックの遺体も不自然で当たり前だと思っていた。 しかし、今。目の前のあまりに強烈な違和感からは、目を背ける事は出来なかった。
まさか、台本通りに犯人を告発しなかったから――いや、それに何の意味がある。そんなはずがない。
そう常識で考えつつも、思考は混濁し、嫌な予感は強くなる一方だった]
そもそも、メルヤさんは『いつ』死んだんだ……?
[その、もっとも不自然な点に思い当たった時、背後で場違いな歌声が聞こえた。 そこには不審な男と、それに向き合うオーレリア。
そして、その二人のやり取りが始まると、今の彼にはそれを傍観する以外、為す術はなかった]
(51) 2015/10/30(Fri) 23時半頃
|
|
[凝乎と周囲の様子や歌謡ショーを見ている。 オーレリアの抱き上げたアーサー、現れたスッテキを持つ紳士。 階段を下りて来たジョージの表情。ナナオの動揺。 オーレリアの声音。自分と同じく傍観しているシメオン]
(52) 2015/10/31(Sat) 00時頃
|
|
人ならざる者、それも悪くない響きです。
[三毛猫を抱いた腕が、獣の代わりに己を抱いた。 頬を上気させ、身悶えするように身体をくねらせる。]
わたくしを呼ぶのに名前などいりません。 わたくしには幾つもの呼び名があり、そのどれもがわたくしを悦ばせる。
(53) 2015/10/31(Sat) 00時頃
|
アーサーは、額を触られても、特に怯えもせずに抱かれている。
2015/10/31(Sat) 00時頃
オーレリアは、寒気を覚えるような笑顔でナナオを見た。
2015/10/31(Sat) 00時頃
|
オーレリア
[短く、喋っている内容を遮らない様に、ただ名前を。 >>50その笑みは常人であろうナナオには強過ぎると思うから]
(54) 2015/10/31(Sat) 00時頃
|
|
本当は、あなた方だってもう知っているのですよ。 わたくしを何と呼べばいいか。
あなたも、あなたも、あなたも。 答えは既に、【ここ】にある。
[とん、と。細い指が、ヒトの知識の容れ物を示す。]
(55) 2015/10/31(Sat) 00時頃
|
|
違う。
[オーレリアと呼んだキルロイを、溢れそうに大きな瞳がぎょろりと視た。]
そうじゃないでしょう? キールさん。 早く……、早くわたくしを呼んでください……!
(56) 2015/10/31(Sat) 00時頃
|
|
……。
茶番は終わりだ、この雌豚が。
[額を小突かれると、低い声でそう呟いた]
(57) 2015/10/31(Sat) 00時頃
|
|
いや……俺は“その世界”とは重ならない だからアンタの名前は呼べない
悪いな
[“彼ら”は、恐らく自分の見得ている世界とはまた違う“何か”なのだろう。 常人の言う「普通」とは異なるクオリアを持ち、 常ならざるものを見、重ならない世界の中で生きる。 自分にとって見得ている世界は真実だが、周りにとっては不可思議。 其れを言葉にすると大抵「患ってるなお前」で流されて来たので、 綿密な意味では異なるのだろうが、己は俗に中二病と呼んでいる。 だが、どれも等しく狂気を孕む事に変わりはないのだろう]
(58) 2015/10/31(Sat) 00時頃
|
キルロイは、ナナオに真剣なまなざしを向けた。
2015/10/31(Sat) 00時頃
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呼んではならないよ。
……今回の件、"殺した"のはキミでも……。 ここへ呼ばれた中にキミがいた、というだけだったのではないかと思っている。"犯人"としてね。 本当に集めたのが名探偵だけだったのでは、何も事件が起こらないだろう?
[構えつつも、その存在に勝てる気が全くしなかった。 だから猫の首輪を介して、見ている者に向けて歌を歌ったのである。]
(59) 2015/10/31(Sat) 00時頃
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キルロイは、アーサーの言葉を静かに聴く。
2015/10/31(Sat) 00時半頃
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[>>40アーサーはメルヤの狂気への引き金はオーレリアだと断じたが、 果たしてそうなのだろうか。 ジョージの今の様子を見るに、彼もまた引き金の一つではないのか? 少年の様子は明らかに、此処にやって来た時、食事の時、 パルックの死に向かい合っていた時、そのどれとも異なって来ている。
メルヤは狂気と云うプールの端で足を滑らせ、 融かしたチョコレートの様な不透明で粘度の高い混濁に溺れたのだろう。 そして、戻らなかった。戻れなくなった。
>>9見得ないのはそのせいも在るのかも知れない]
(60) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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──────〜〜…ッ!!
(61) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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[ナナオにその名を呼ばれると、オーレリアの身体は大きく仰け反った。 膝が震えて、今にも崩れ落ちそうだ。
唇からは熱い吐息が漏れた。]
はぁ……はぁ…… もっと、もっと呼んでください……
[歓喜の表情でナナオを見ると、涙さえ流して懇願した。]
(62) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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……俺の推理は終わった。
[キルロイ先生の次の活躍にご期待ください**]
(63) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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キルロイは、オーレリアに真剣なまなざしを向けた。**
2015/10/31(Sat) 00時半頃
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さぁさぁこれを持って……!
[ドレスの背中から鋼鉄のハリセンを取り出し、ナナオに持たせようとする。]
わたくしの、いえこの雌豚の背中をビシッとどうぞ!!
(64) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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いい加減、その気持ちの悪い声を出すのをやめるんだな……穢れた雌豚が。
[これで満足か、と。 蔑むような冷酷さで、奈々緒はオーレリアに言った]
お前が何者なのか……。 そんなことは、あたしにはどうでもいい話だ。 はっきりしていることは、ひとつだけ。
[差し出されたハリセンを受け取り、背を向けたまま期待に満ちた眼差しをむけてくる女に対して、まっすぐに言い切った]
貴様ら――
(65) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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それでも名探偵かァァアアアアア!!!!!
(66) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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[ごくり……と息をのんで男はその様子を見守っている。 猫は後ろ足で耳をかいている。]
(67) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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ナナオは、フルスイングで雌豚の背中を打ち据えた。
2015/10/31(Sat) 00時半頃
オーレリアは、その場で激しく(自主規制)した。
2015/10/31(Sat) 00時半頃
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[男は>>66その叫びに、ビクビクッとしながらステッキを構えている。 猫は寝ころんだ。]
(68) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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はぁ……はぁ……。
[全力で人間(?)の背中を叩くという慣れない動作で、奈々緒の息はすぐに上がってしまった。
肩を揺らしながら、途切れ途切れに、言葉をつなぐ]
あたしはな……この館には名探偵が集うと聞いてやってきたんだ……。 各地から選りすぐりの頭脳が集結し……交わされるのは世界最高峰の知的な推理……。
当たり前の事件で当たり前のように右往左往する当たり前の連中に囲まれていては、体験できないような……そんな光景がここにはあるんじゃないかと……期待していた。
(69) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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それが、なんだ……。
理解不能な事象を目の当たりにし、解釈できない現実に怯え、正気を失う……。
それじゃあ、外の世界にいる普通の連中と……変わりないじゃないか。
(70) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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くそ……もういい……話にならん。
人ならざる者? 多世界解釈? 寝言も……大概にしなさい。
この世界は、メルヘンやファンタジーなんかじゃあねーのよ。 あたしが今から、それを証明してやる。
(71) 2015/10/31(Sat) 00時半頃
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ナナオは、息を切らせながらそう言うと、事件の調査のために出かけていった。
2015/10/31(Sat) 01時頃
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[しばらく(映倫により削除)していたが、ナナオの萎んだ声を聞くとドレスの裾を手で払って起き上がり、コホンと軽く咳払いした。]
声はごめんなさい……。 猫様の言う通り、わたくし男の娘なもので、あまり長時間女声を出していると喉が疲れてしゃがれてしまうんです。
(72) 2015/10/31(Sat) 01時頃
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メルヤさんは──真っ先にわたくしの性癖に気付いて逃げ出しました。 しかし回りこまれてしまった。
そこでわたくしとメルヤさんの間にあったことは、メルヤさんの名誉のため伏せさせていただきたいと思います。
[パットで高く盛った胸の前で両手を組んで、その時のことを思い出してポッ……と頬を赤くした。]
(73) 2015/10/31(Sat) 01時半頃
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[と、そこへ。 呆然としてナナオの去った後を見つめていた男の元へ。 一本の電話がかかってきた。]
『お取り込み中かい。』
[その電話の主は、男とまったく同じ声だった。 男は何も言い返さず、ただ呆然としながらそれを聞いていた。
この男。先ほど謎の歌を歌い、人前に現れた紳士。 実はただの"猫を送り迎えに来た人"である。 猫一匹ではここまで来ることが出来ない。送り届け人がいたのだ。 そして、最初は三毛猫を届けるだけの楽な仕事のはずだった。 だが、気づけば色々頼まれこんな所で震えていた。
本物は電話の主で、未だ比良田探偵事務所に居た。 良く言えば、男は影武者。悪く言えば身代わりである。]
(74) 2015/10/31(Sat) 01時半頃
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あ、わたくしは人ではなくて家畜ですので。 丸ノ助さんの仰ることは間違っておりませんわ。
[大切なことなので。 >>71息を切らせるナナオに、それだけは言っておいた。]
(75) 2015/10/31(Sat) 01時半頃
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オーレリアは、寝転んだ猫を自分の顔の上に乗せた。
2015/10/31(Sat) 01時半頃
オーレリアは、アーサーに踏まれているみたい……ハァハァ**
2015/10/31(Sat) 01時半頃
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『裏は取れなかったね……。実に残念。 ……いや。君が生きていて何よりだよ。』
[ここへ姿を現す前、男はこう言われたのだ。 オーレリア嬢は警察に飼われた"狂犬"なのかもしれない。 宝石泥棒を犯したパルック氏がここへ居たこと。そして死んだこと。 メルヤを名乗る少女殺害も、あれは名前を盗んだ逃亡者。 罪人処刑の意味もあったのかもしれない。
そして名探偵諸君。 毎度毎度、警察の面を汚す名探偵諸君は警察にとって邪魔だろう。
だから一斉に片づける為に化け物を放り込んだのではないか、というのがこの探偵の推理である。だがどうやら、アテは外れたらしい。]
(76) 2015/10/31(Sat) 01時半頃
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[その裏を取るために、カメラへ映像を残す為のダシに使われたのがこの哀れな男だった。その為に死ぬ覚悟までしていたのだ。]
『おーい。……大丈夫かい?』
[電話にも、何の反応も無い。ただ声を聴いているだけ。 余程、恐かったのかもしれない。未知なる者の恐怖か。 はたまた、これが本当の狂気か。]
『あの子がどんな推理をしてくるか、楽しみだねぇ。』
[電話の向こうの主は楽しそうにそう呟いて、通話を切った。**]
(77) 2015/10/31(Sat) 01時半頃
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……なんだったんだ、いろんなイミで。 そうだ、こんなことをしてる場合じゃない。『あれ』を――。
[暫しその場の異様な空気に呑まれていたが、我に返り辺りに視線を向ける……と、目当てとする人物が所在なげに佇んでいた]
ええと、セレストさん。ちょっとお願いが……。
[彼はそういうとセレストに耳打ちする。この館なら存在するはずの、ある部屋を見れないかと]
……ということで、もし良ければ鍵をお借りしたいんですが。そう、モニタールームの鍵を。
(78) 2015/10/31(Sat) 02時頃
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――同日・某時刻 ???――
[この館には似つかわしくない機械的な開閉音と共に、部屋にするりと這入りこむ。手には【銀色のカードキー】が握られていた]
当然あるものだとは思ったけれど、まさかこんな所にあるなんてね……。 それにこのカードキー、簡単に借りられたな……まるで、僕がこの部屋を利用するのが分かってたみたいに。 ……けれど、今はそれは良い。踊らされてるならそれでいい。
さて――。
[目を閉じ、深く、静かに呼吸を整える。 この事件を読み解くには、偽者だけでは無理がある。薄らと感じる恐怖も、不条理な出来事も、全て理不尽にねじ伏せる力が必要だ。 仮面を被れ。意識すら、才能すら覆い隠す仮面を――]
……よし、始めよう。
[そうして『探偵』は、眼前に広がる百を超えるであろうモニタ、その全てを目で追い始めた]
(79) 2015/10/31(Sat) 02時半頃
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[……数十分後。 三倍速で再生される画面を見ながら何事かを呟いている]
メ…不…食…窓…悲…オ…ジ…中…メ…中…オ…………ここだ。
見つけた――。
僅かな時間差。メルヤの言動、視線。不可解な行動。全てあの場所に関係している。
あの時、すれ違った時は確かに彼女は生きていたはず……だとしたら。
後は……どこかに、痕跡が残っているはず……ここじゃ地面までは見えない、か。
(80) 2015/10/31(Sat) 03時頃
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[よほど集中したのか、息も絶え絶えになりながらも部屋を出て行こうとし、去り際にふと振り返り、改めてその威容を再認識する]
まったく、何をどうすればこんな変態的な館を作れるのやら。理解に苦しむね。
監視カメラは地中、壁の中、柱の中……敢えて目立つ所にダミーの仕掛けを大量に用意する、か。
おかげで道は見えたものの……『名探偵』なら使えない裏技だね、これは。
[最後にそう自虐的に言い、機械的な開閉音を最後に部屋には静寂が訪れた]
(81) 2015/10/31(Sat) 03時頃
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(悪夢過ぎる)
[眼前の光景を眺めながら、頭の中は酷く冷静だった。 メルヤの死体も、男性が示すそこにも血の跡は見えない。
彼のスタイルは変わらない。 真実がどうであれ『推理』を使って自分の望む結果を得るだけだ。
だから、大きく深呼吸をして己の中の推理を整え、そして]
(82) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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ONIWA−SOTO! HIKIWA−UCHI!
[ポケットから取り出したソレをセレストに投げつけながら、柱から登場した。 ぱらぱらと乾いた音を立ててセレストに当たり、床に舞い散るの白くて丸い小さなもの──大豆だ] 触れただけで赤くなるなんて。 セレストさん。やはりあなたは重度の大豆アレルギーなんだね。
[どこかで聞いたことのあるパターンで口火を切った]
(83) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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晩餐の時、奇妙なことに気付かなかった? コシャリ、ファバダ、チリビーンズに豆腐ステーキ。 そう、大豆料理ばかりだった。 ぼくはヘルシー思考かなって思ったんだけど──違うよね。
重篤なアレルギーを有するセレストさんに大豆料理をサーブさせるってことは、命の危険性をはらんでいる。明確な悪意だ。 この前の推理の時、セレストさんの動機が分からないと言ったけど。 パルックさんの、あの晩餐がきっかけだったんだ。
そして、おかしな行動を取った人物がもう一人いた。 そう、メルヤさん──じゃないんだっけ。彼女の正体も検討はついているんだけれども、メルヤさんと呼ぶよ。 彼女はスープを飲んで酷く驚いて──美味しいといった。 あれは一見透き通ったコンソメスープに見えたけれど、加水分解された豆乳スープだった。 味が純化されたことで豆の味が引き立つ。
[>>1:30>>1:32 を思い出しながら続ける]
彼女はやけに喜んでいたんだが、本当は別なことに気付いていたんだ。 あの日の料理は、伝説の鬼首を使って作られていたことに。
(84) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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ジョージは、ポケットからスマホをとりだす。
2015/10/31(Sat) 08時半頃
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大豆相場って知ってる? 相場取引の中でも日本が力を入れているところだね。 かつて、小豆が赤いダイヤと呼ばれていたように、大豆にも希少価値のあるブランドがある。 それが鬼首だ。 ONIKOUBE──日本語でデビルの首という意味だよ。
滅多に手にすることが無いその大豆を、パルックは手に入れ、喜びのあまり晩餐を豆尽くしにした。 じゃあ、その大豆を彼に渡したのは誰だろう。
あなたですよね。セレストさん。 鬼首を取り扱えるのは、とある一族だと聞いている。 だから世に出ないのだとも。 過去の血塗られた大豆の呪いか、あなたの身は大豆に対して拒否反応を持っていた。 けれど、ある日「大豆が切れた」と騒ぐパルックに、肌身離さず持ち歩いていた秘蔵の鬼首を渡してしまった。 そこから「鬼首を定期供給契約しろ」と脅し続けていたんですよ、パルックは。 もしかしたら「豆腐の角で頭を打ちつけて、死んでみるか?」とか、脅したんじゃないかな?
(85) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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ジョージは、スマホをしまうと、手帳を取りだした。
2015/10/31(Sat) 08時半頃
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書斎でこの手帳を見つけました。 「豆腐探究者の手記」 来る日も来る日も秘伝の配合を目指した職人の手記です。 恐らく、パルックはこれを手にした時から狂い始めていたのでしょう。 最後のページに「窓に! 窓に!」とありますが、夢中になる余り、豆腐屋の開店時間までに間に合わなかったようだ。ショックで日記を放りなげ、そして卓上の醤油によってそれは染められた。
豆腐……あの柔らかい豆腐で、人が死ぬわけがないと思ってる? 時速350/kmあれば、豆腐の角で人は死ぬ、加速して豆腐を打ち出すことが出来れば
あの、日本の豆腐職人に憧れる、狂気に満ちた人物は──禁断の豆腐線形加速器を作り出した。 そして、セレストさんを脅すため、特製の巨大な豆腐をセットした。
(86) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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でも、セレストさんは先手を打った。 その方法は僕が伝えた通りだ。 パルックを排除したことで、あなたは無事になった筈だった──けれど。 メルヤが居た。 メルヤもすぐに鬼首とあなたの関連性に気付き、しつこく問い詰めた。 そして、踊り場で事件は起きたのです、あなたは上で待っていた。 パルックが用意していた豆腐線形加速器を持ち。そしてそこにメルヤがやってきた。撃った。
……人間の体が高速で飛来する豆腐に打ち据えられるとどうなるか知っていますか? 跡形も無く砕け散るんです。骨のひとかけらすら残らない。
(87) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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ジョージは、おおきく溜息をつくと、首を横に振った。
2015/10/31(Sat) 08時半頃
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もしかしたら、踊り場に空いた穴から外を探索すれば、メルヤさんを構成する物質が見つかるかもしれませんが。
あなたは危険だ。 確かにパルックさんやメルヤさんはあなたの身を脅かしたかもしれない。 けれど、排除するにしても、もっと穏当な方法があった。 それを選ぶことなく、この手段を選ぶ、選び続けるあなたを、ぼくは止めなくてはならない。 おとなしく、拘束されてください。
(88) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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あ。そうだ。日本の大豆の3大加工先ってしってる? 豆腐・油揚、味噌、納豆、醤油。
パルックさんは豆腐だとすると、恐らく、メルヤさんは味噌納豆業者の手のNINJAだったんじゃないかな。デュエリストでもあったみたいだけど。
そして、黒い刺客──醤油の手の者に怯えていたんじゃないかと、ぼくは思ってる。 本人が居ないいま、聞きようもないけれどね。
ニホンのヘルシーフードはハラールにも触れず、ヴィーガンも愛用する、人気のあるところだ。 さまざまな利権や思惑が絡む──魔窟だね。
(89) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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オーレリアは、なっ……NINJAですって?! ……と呟いた。
2015/10/31(Sat) 08時半頃
キルロイは、ジョージに真剣なまなざしを向けた。
2015/10/31(Sat) 09時頃
ジョージは、真顔で二人に頷いてみせた。
2015/10/31(Sat) 09時半頃
ナナオは、意味ありげに頷いた。
2015/10/31(Sat) 10時頃
アーサーは、オーレリアの上で欠伸をしている。
2015/10/31(Sat) 14時頃
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『猫のカメラからでは、残念ながら料理の映像が殆ど映ってないな……。』
[猫の背は低い。 そして豪奢な椅子に座ってごろごろと寝てばかりいたのだ。 それに何か文句あるのか、とばかりに猫は何故かオーレリア嬢の頬を尻尾でびたーんびたーんとビンタしている。]
(90) 2015/10/31(Sat) 14時頃
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[NINJA――。 その言葉に猫を送り届けに来ただけだったはずの男がほんの少しピクりと反応する。
今なお忍者は姿形を変えて現代の社会へと溶け込んでいる。 彼の名前は影野道真。 仕事は暗殺、護衛、諜報、影武者……とまさに忍者のそれである。 まだ自分には仕事が残っている。 丸ノ助殿を日本へと送り届けなければならない。 それに、この館の顛末を見届けなければならない――。
男は静かに、館の闇へと紛れてフェードアウトをしていった。]
(91) 2015/10/31(Sat) 14時半頃
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キルロイは、闇に融ける紳士に真摯なまなざしを向けた。
2015/10/31(Sat) 15時半頃
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(……聞こえますか……聞こえますか……メルヤ…… メルヤ……幽霊探偵です……いま……あなたの心に…… 直接……語りかけています……聞こえますか…… 闇に……闇に同化するのです…… そうすれば……先程の紳士と……出逢えるかもしれません…… 闇です……闇に融けた相手を追いかけるのです……)
[幽霊が見得る己にさえ映らないメルヤが、いま、 独りで寂しくないかと思い、無責任な電波を発してみた**]
(92) 2015/10/31(Sat) 18時頃
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――同日・某時刻 中庭――
[中庭の一角、這い蹲り地面を舐めるように調べると、そこには地面に染み込んだ……痕跡が残されていた]
なんてことだ……まさか、これが真相だなんて――。
メルヤさん……。
[信じられない、しかし、もう他の可能性は考えられない。 事件は中庭で発生した。そしてメルヤの死因は、これを見る限り明らかだろう。 図らずも口に出したことが正解だったのだ。 様々な状況が指し示す犯人は……そう、彼しかいない。そして……]
(93) 2015/10/31(Sat) 20時頃
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[ホールに向かう。 そこにはメルヤと他の人物がいるはずだ。 その予想の通り、豆をセレストに向かって投げつけ、豆腐の話をするジョージ、そして他の探偵たちが居た。 豆腐の話は正直良く分からなかったが、それはいい。 しかし、話が終わるのは待つ必要があった。 そしてジョージが話を終えたタイミングで、声を掛ける]
ジョージ君。
そして――セレストさん。 健康によさそうな話をしている所、失礼するが……。
ジョージ君。君が、メルヤさんを殺した犯人だ。
[そう言って探偵は、ジョージに人差し指を突き付けた]
(94) 2015/10/31(Sat) 20時頃
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シメオンは、ジョージをじっと見つめた。
2015/10/31(Sat) 20時頃
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さて――。 私の推理はこうだ。
[探偵は歩く。革靴を鳴らしながら、メルヤの遺体のほうに向かっていた]
まず、前提からいこう。 メルヤさんが死んだのは【中庭】だ。ここじゃあない。
ああ、分かってる。 メルヤさんは気がついたときにはホールで死んでいた。 死体が瞬間移動することはない。ではどういうことか?
……こういうことさ。
[そう言ってメルヤの遺体の傍らに立った探偵は、足を上げ、そのまま一気にメルヤの体を踏みつける。 肉が潰れる音、骨が砕ける音――散乱する血、それが次の光景だと思われたが、そうではなかった。 がきん、という硬い物を踏む音。硬い感触。 死後硬直ではない。そもそも、人間の感触ではなかった]
やはり、ね。
(95) 2015/10/31(Sat) 20時頃
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……つまりこれはメルヤさんじゃない、ただのマネキンか何かさ。
[足を置いているそれは、今もメルヤの姿をしている。 いかに精巧に作ったマネキンでもこうはいかないだろう。 探偵は胸ポケットからハンカチを取り出すと、それをメルヤの顔に被せた。 そしてハンカチは、まるで消失したかのように消える。 それを見て探偵は、少し声を潜めて語りだす]
私の友達に、ある……専門家というか……そう、フリークがいてね。 その彼はとある現実世界に居ない人物を追いかけているんだが、つい最近こんなことを言ってきたんだよ。
「ついにキタアアアア! 二次元がこっちに来たんだああああ! 最高のライブでござった!」とかなんとか。
さてはついに狂ったかと思ったんだが、話を聞くとそうじゃあない。
現実世界には存在しないはずのものが、はっきりと肉眼で確認できるようになる。
皆、聞いたことはあるだろう。『AR技術』というものはそのレベルにまで発展しているらしいね。
(96) 2015/10/31(Sat) 20時頃
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技術力さえあれば、そこに存在しないものを投影出来るとしたら? 人間の五感は視覚に頼る部分が多い。 そして今は、触った感触だけなら殆ど人間と同じ人形が作れる……そんな技術がある。
確か……オリなんとか工業と言ったかな。失礼、少し失念してしまったが、有名な企業が医療分野にも協力しているらしい。 しかも私でも買えるぐらいの値段だ。ん? いや、持っていないよ。知ってるだけさ。うん。
とにかく、その二つの技術を合わせれば、『あるはずのない死体』が作り出せるんだ。場所は、限定されるがね。
ではなぜこんなことをしたのか?
ここに犯人のミスがあった。恐らく本当は『死体は完全に消えるはずだった』んだろう。
しかし、私たちの目にはメルヤさんの遺体は見えていた。
だが――
(97) 2015/10/31(Sat) 20時頃
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ジョージ君、君は『見えなかった』らしいね?
そしてもう一人……いや一匹、猫もそうだ。
私は無学なので猫の眼の事には詳しくないが、ジョージ君。君だけは他の人物と違う『眼』をしている。
そう、その眼鏡だ。
恐らくレンズを通してメルヤさんの遺体を見ると、それは完全に消失するように見えたはずだ。
周りと同じような風景を上被せして投影してしまえば、それは成る。
だからあの時、メルヤさんに異変が起こり、自然に反応しようとして――咄嗟に本当のことを言ってしまった。
急遽、見えない物が見える振りをするよりはその方が自然だからだ。 第一の事件からおかしな状況が作られていることだしね。
(98) 2015/10/31(Sat) 20時半頃
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そして、本当の事件現場は中庭だ。 地面に痕跡があったよ。薄らと、人の形をした染みが……ね。
[その光景を思い出したのか、少し呼吸を整える]
……同じように、『中庭の天井』にも痕跡があった。これは別の手段で確認したものだけどね。
あの中庭は、それ自体が大掛かりなトラップルームになっているのさ。とんでもない館だよ。
まさか――中庭全体が大きな部屋になっていて、天井が迫ってくる仕組みになっているなんてね。
そう。天井も……壁も。上手く投影された映像だったんだ。
(99) 2015/10/31(Sat) 20時半頃
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ジョージは、眼鏡に手を掛けつつ、外さず聞いている。
2015/10/31(Sat) 20時半頃
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メルヤさんは……中庭に何かを見て、怯えていた。
そしてオーレリアさんが眼を離し、礼拝堂に向かった後。 彼女は中庭に向かった。どうしても気になったんだろうね。
ああ、そうだ。 オーレリアさんがヘルズエンジェルの話をしに戻ってきたとき、彼女はジョージ君と何か話しているところだったと思う。
だが……その時にはもう、メルヤさんは死んでいたんだよ。
中庭の天井に押しつぶされて、【圧死】したんだ。
(100) 2015/10/31(Sat) 20時半頃
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もちろん、死体が話すわけはない。幽霊なんてものも存在しない。
だが、場所はホール。そして話していたのはジョージ君と。
……そう、彼女はメルヤさんじゃない。メルヤさんの外見を投影した『セレストさん』だったんだ。
そうだね、セレストさん?
あの時、メルヤさんの死体が『発見』された時。
あなたはどこからか現れた。そしてメルヤさんはいつの間にか死んでいた。二人は背格好も似ている。
メルヤさんはどこか怯えていて、声が小さかった。 ……見た目さえ『何とかして』しまえば、他人の成りすましは簡単だ。
そう、AR技術さ。動かなければメルヤさんの静的な外見データを作成することは可能だっただろう。
つまりこの事件は、ジョージ君、そしてセレストさん。 あなたたち二人が共謀して起こした事件だったんだよ!
(101) 2015/10/31(Sat) 20時半頃
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思えば、ジョージ君はセレストさんにばかり疑いを向けていて、どこか私たちに情報を与えているような節もあった。
館に対して盗聴器をあっさり見つけたり、セレストさんの目の事もそうだ。 豆腐の話だってそうかもしれない。
実際は盗聴器もセレストさんの目も真実とは異なる――簡単なミスディレクションを幾つも散りばめていたんだろう。
セレストさんが共犯であれば仕込みも後始末も簡単に行える。
(102) 2015/10/31(Sat) 20時半頃
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キルロイは、シメオンの言葉を静かに聴く。
2015/10/31(Sat) 20時半頃
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君たちは、名探偵の館側の人間だった。 そして――中庭に何かを見てしまったメルヤさんは、それを確認しに再度中庭に向かった。
メルヤさんが秘密に気付いたと思い、その時に仕掛けを動かして殺害したんだ。
[メルヤさんは何か、別の物が見えていたようだったけどね―― そう口の中で呟き、疲れたように天を見上げる。 ふう、と一息。苦い表情でジョージを真っ直ぐに見つめた]
(103) 2015/10/31(Sat) 20時半頃
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死体消失の仕掛けはもともと用意してあったものだろう。
どう使う予定だったのかは分からないが、それを利用したんだ。
もともと誰かを殺すつもりで、死体を単純に隠したかったのか、 もしくは一人一人名探偵が消えていき、後は拉致するなり脳を取り出すなりしたかったのか……。
……いや、それはもういいことだ。
これで私の推理は終わり――後は、ゆっくりと話を聞かせてもらおう。
まだ、名探偵の話は終わっていないからね。
[そう言って、どこか憑き物が落ちたような表情になり、ナナオやオーレリアの方を見た]
(104) 2015/10/31(Sat) 20時半頃
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ジョージは、セレストの方に笑顔を向ける。
2015/10/31(Sat) 20時半頃
ジョージは、それからシメオンを見て……**
2015/10/31(Sat) 20時半頃
シメオンは、先ほどまでの余裕はなく、ジョージを見て僅かに震えている**
2015/10/31(Sat) 21時頃
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だって、さ、セレストさん。 どう思う?
[>>95 にも顔色一つ変えず。 反論も無く、眼鏡を弄びながらゆっくりと話を聞き終えると、笑顔そう万能メイドに話しかける。 返事を待たずにシメオンに向き直る]
あれ? 名探偵になるためにここに来たのに、どうして震えてるのかな? ここは演技力の見せ所だと思うんだけど。
[>>1:9を思い出しながら、ゆっくりとそう告げる]
(105) 2015/10/31(Sat) 22時半頃
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決闘開始《デュエル・スタート》……。
[誰の耳にも届かないほど小さな声でそう呟くと、奈々緒は薄く閉じていた目を開いた]
――すべての謎が解けた。
(106) 2015/10/31(Sat) 22時半頃
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メーちゃん……メルヤはあたしたちの見ている目の前で死んだ。
一体誰が。何故、どのようにして? それを明らかにするためには、まずこの館の成り立ちについて知っておく必要がある。 山の中腹にある、広大な森の中に建てられた洋館である人狼館だが…… 実は“別館”が存在する。
否、この言い方も正確ではない。 正しくは、あたし達が今いるこの場所。 通称『人狼館』こそが、とある建物の別館だったんだ。
本館にあたる建物は、ここより標高にして500mほどの高さに位置している。 "WEREWOLF HOSPITAL"――人狼病院。 そう、かの有名な大病院だ。
(107) 2015/10/31(Sat) 22時半頃
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山の上にある人狼病院とこの人狼館は、長い一本の階段で繋がっている ……いや、繋がっていた。 今ではそのルートは閉ざされてしまっている。
館はかつて、病院に勤める医師や看護師のために、居住スペースとして開放されていた。 しかし、経営状況や利便性の面から、とある大富豪の手にに売り渡されることになったわけだ。
言うなれば、この館それ自体が、かつて巨大なひとつの【踊り場】のようなものだった。 人狼病院と、山のふもと。そのちょうど中間地帯としての。
書斎には、こうした館の沿革が記された本が置かれている。
(108) 2015/10/31(Sat) 22時半頃
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そのこととメルヤの死にどのような関係があるのか。 彼女の様子と照らし合わせて考えれば、ひとつの仮説が浮かび上がってくる。
第一に。 彼女は、何かにひどく怯えているようだった。
そして、第二に。 彼女は、どこからどうみても――“入院患者の格好”をしていた。
あまりに自然すぎて誰も触れなかったが……。 メルヤは身体のあちこちに包帯を巻いていたし、それより何より。
常に、点滴スタンドと一緒に行動していた。
(109) 2015/10/31(Sat) 22時半頃
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AR──仮想は、ハロウィンだけにしてくださいって言うべきなのかな……。
あー。そういうのは、仮想とかはそこのオーレリアおにーさん? ──雌豚って言うか雄豚なんじゃないかな──が詳しいんじゃないかと思うけど。女装に満ち溢れているらしいし。
[アーサーにぺちぺちされているオーレリアの方を見なようにして続ける]
さあ、君に選択肢をあげよう。 この眼鏡を掛けてみるかい? 真実がそれで明らかになる。
[眼鏡に手を掛けて、ゆっくりとシメオンに近づいていく]
(110) 2015/10/31(Sat) 22時半頃
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ジョージは、ナナオの声が聞こえたので、手を止めてそちらを見る。
2015/10/31(Sat) 22時半頃
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メルヤは、彼女は招かれた名探偵なんかじゃない。 山の頂上にある人狼病院の患者だったんだ。
怪我か、あるいは皮膚や内臓の病気か。 それとも、もっと別の何かなのか。 彼女の詳しい症状については、わからない。 わざわざ病院から抜け出して、こんなところへやってきた理由もわからない。
だが、一見すると自然死のようにも見える、不可解な死の原因についてははっきりしている。 点滴の逆流による失血死だ。
スタンドにぶらさがった複数の点滴パックの中を調べてみるといい。 そこには、大量の血液が残されている。
(111) 2015/10/31(Sat) 23時頃
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そんな死に方は単なる事故ではありえない。 何者かの殺意が介在していたのは確かだ。
ではメルヤは何故、殺されねばならなかったのか。 ヒントはこの【携帯ゲーム機】に隠されていた。 彼女の遺体から、発見されたものだ。
[言って、奈々緒は手にしたゲーム機の丸いボタンに手をやった。 機体はスリープモードに入っていたらしく、すぐにパッと画面が点灯する]
ああ見えてゲーマーらしい。入院していて暇だったのかもしれないな。 最新のタイトルがずらりと並んでいる。
(112) 2015/10/31(Sat) 23時頃
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だが、注目すべきはそこではない。 ……このゲーム機、“ネットワークに接続されている”んだ。
携帯電話を使ってみた人ならわかるだろうけど、この館に電波は入っていない。 あたしのスマホは、フリーのアクセスポイントを見つけたら勝手に接続する設定になっているが、この館にアクセスポイントは見つからない。
にも関わらず、メルヤのゲーム機はオンライン状態だ。 さっき試してみたが、きちんとネットに繋がるようになっている。 つまりこの館には、フリーではないアクセスポイントが存在するということだ。
問題は、なぜ彼女のゲーム機がそれを利用できるのか。
(113) 2015/10/31(Sat) 23時頃
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彼女は、その理由に思い当たってしまったから殺されたんだろう。 表向きは大富豪の手に渡ったことになっているこの館は――ある大国の軍事施設として、秘密裏に買い取られた場所だったんだ。
メルヤはその軍事国家と、なんらかの形で関わりがあった。 あるいは、入院する事になった理由にも関係があるのかもしれない。 彼女は大胆にも、職務で使われるネットワークを私的に……きわめて私的な目的に利用していた。
メルヤが携帯ゲーム機によって盗用していた回線。 この館のアクセスポイントは、それと共通のネットワーク設定がされていた。 メルヤはそのことに気づき――あんなにも、恐怖することになったというわけだ。
(114) 2015/10/31(Sat) 23時頃
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館の秘密を知られてまずい立場にある者といえば、誰か。 当然、この館の真の持ち主だということになる。
しかし、妙な話だとは思わないか。
そもそも何故、知られてはまずい秘密のある館にわざわざ名探偵を集める必要がある? それだけじゃない。館の持ち主が“国家”であるならば。 我々をここへ招いた“館主”とはいったい何者だ?
(115) 2015/10/31(Sat) 23時頃
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あたし達をここ、人狼館へ招いた“館主”。 その真の正体まではわからない。
だが先ほどまでの話でいけば、“館主”と、館の持ち主である連中の目論見が重なり合っているようには、どうしても思えない。 ちぐはぐで、矛盾した状況――これを解消するには、どうすればいいか。
複雑な話は、単純に考えるのが一番の近道だ。
つまり、“館主”はこの館の主なんかじゃない。 館に隠された秘密を、暴露するために――名探偵であるあたし達はここへ集められた。 館主を名乗った、軍事国家に敵対する何者かによって。
(116) 2015/10/31(Sat) 23時頃
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だが、そんな名探偵の中に、計算外の存在が混じっていた。
使用人――いや。 【使用人探偵・セレスト】。お前だ。
(117) 2015/10/31(Sat) 23時頃
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お前もまた、館主に招待された名探偵のうちの一人だったんだ。 だが同時に――館主にとってはきわめて不幸なことに――軍事国家の機密保持に関わるエージェントでもあった。
お前は、館主に対しては“名探偵として招待されたゲスト”として振舞い。 あたし達探偵に対しては“館主によって雇われたホスト”として振舞った。
しかしその実態は、二重スパイ。 館の秘密に迫る者を消すべく送り込まれた刺客だったというわけだ。
(118) 2015/10/31(Sat) 23時半頃
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メルヤが館の秘密に気づいたと見るや否や、お前は彼女を音もなく殺害した。
殺害方法はいたって単純。点滴スタンドの連結管を外すことで、血液を逆流させたわけだ。 つまりさっきも言ったように、メルヤの死因は【失血死】。 証拠はまだ、パックの中に残されている。
いくらお前が特殊な訓練をうけていようとも――この人数を前にして、大立ち回りともいかないだろう。 既に、このゲーム機を使って救援の要請は済んでいる。
さあ……お前の罪を数えろ。
(119) 2015/10/31(Sat) 23時半頃
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[黙って推理を聞き終えると、小さく拍手してうんうんと頷いた。 ナナオの言うことは理路整然としていて、セレストを犯人としたいという目的が同じなので『僕もそう思います!』で良かったんじゃないかとこっそり思った。さすがに口にはしなかったが]
んー……。 その連絡先はホントに外部と繋がっていたのかな。 よしんば、つながっていたとしても、崖崩れとかで来なかったりしてね──ここは名探偵の過密地帯のようだから。
(120) 2015/11/01(Sun) 00時頃
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……それに。通報して何とかなるんなら。 とっくに所長さんがしてるような気もするんだよねー。
[いつの間にやらNINJAのように姿を消した、所長と同じ声をした男。 あれが所長だったのだろうか。
(よく考えたら、閉鎖空間で見知らぬ人を見たら、犯人扱いするべきだったんじゃないかな)
そんなことをこっそりと反省**]
(121) 2015/11/01(Sun) 00時半頃
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『警察は呼んでも来ないよ。』
[所長――こと探偵の声が捕捉する。]
『名探偵の行くところ事件あり。物騒なもんだ。
ならば、名探偵を集めてしまえば事件が起こる。 名探偵が死ぬ。』
[オーレリアの頭から、スタッと猫が降りた。]
『その警察の手先が、オーレリア……キミだと睨んでいたのだがね?』
[まだその推理を見せてはいない最後の探偵。 オーレリア。 彼女?が何を言うのか。 探偵は興味深そうに、彼女?が話をするのを待っていた。**]
(122) 2015/11/01(Sun) 01時頃
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[眼鏡を持ってこちらに近付くジョージを手で制する]
誰が上手いこと……いや、別に上手くはないか。
そうじゃなく、その眼鏡を掛ける必要はない。
蛇足……屋下に屋を架す……五番目の車輪……なんでもいいが、もう僕の結論は変わらない。 たとえ、その眼鏡を掛けた結果がどうであろうとね。
[背中に流れる汗が目の前の少年――否、そんなありきたりな存在ではない、『もっとおぞましい何か』に伝わらないよう、自分が持てる限りの能力を発揮して虚勢を張った**]
(123) 2015/11/01(Sun) 01時半頃
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[>>104>>105シメオンとジョージの遣り取りを見守る。 >>118セレストも探偵である、と云うナナオの言には、 なるほど、その可能性は十分に在るのか、と。 なればパルックも“シェフ探偵”だった可能性。 いや、デュエリスト探偵の方が近しいのだろうか。 ちらりと視線をホールに奔らせてみたが、 透けたぱるっく(故人)の姿はもう此処には見得なかった]
(124) 2015/11/01(Sun) 04時頃
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[>>101幽霊なんて存在しない、と云う言葉には目を眇めるだけ。 メルヤも見得ない。パルックももう居ない。
どこか雰囲気の変わったシメオンに首を傾けつつ。 >>122アーサーの言葉に促される様にオーレリアへ視線を向けた**]
(125) 2015/11/01(Sun) 04時頃
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