194 花籠遊里
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人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が4人、囁き狂人が5人、首無騎士が1人いるようだ。
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逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。
(0) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
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なんていっていた害虫の駆除は済んだかい? そう、ソウ。
傷んだ花に用などないさ。 他の花が腐ってしまう。
害虫と一緒に刈り取っておしまい。
…あくまで、花にも蝶にも内密にね?
(1) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
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男の声が玄関ホールへと響く。
愉しげに話される言葉は冷たく。
怒りとも悦びともとれる顔で、使用人の一人に命を下した。
翌朝どこかの煉瓦路で、二つの塵が転がっていることだろう。
羽をもがれた蝶と、切り捨てられた一輪の花。
それはさておき。
男は黒のリヤサを揺らし、一階最奥の一つの部屋で
絡繰電話の受話器を手に取り、館内中にこう告げた。
(#0) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
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さあさ、善い花は見つかったかな?
秋の夜長と言うけれど、甘美な夜は短いもの。 目当てがあれば、どうぞ私に。
素敵な場所へご案内。
なくなる前に、急げや急げ。
(2) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
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館内にこもったよな男の声が響く。
喉の奥が鳴り、やがては淀んだ笑い声が零れたが
受話器を下げていた所為だろう。
その声が誰の耳に触れることなどなかった。
ぼぉぉぉん―――…
ぼぉぉぉん―――…
ぼぉぉぉん―――…
日付を変える時計の音が、代わりに嘲笑っていた。
(#1) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
―――― 【補足】 ――――
・これよりえろぐが解禁となります。
・一日目はプロローグと同日の深夜です。
■花の指名について
どのタイミングで指名していただいても構いません。
共鳴窓を上手く使いつつ決定してください。
指名する花が被った場合は、複数プレイとなりますし
相手が出来そうならば、二輪三輪指名していただいても構いません。
ご指名の際には、一度【花主に指名しに行くロール】をお願いします。
その後地下へ案内され、花をお待ち下さい。
花の腕を引いて共に来られても構いません。
指名を明確にするためのものですので、ロールや描写は短くても大丈夫です。
蝶同士でお戯れになりたい場合は
指名なさらず、お好きなお部屋をお使い下さい。
(#2) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
■指名を受けたら
蝶の【花主に指名しに行くロール】を確認次第
館の使用人が呼びつけにくるものと思って下さい。
場を切り上げて、地下牢へと向かって下さい。
真っ白な着物を着るという義務はありますが、描写は同じく短くて大丈夫です。
■指名を受けなかったら
もし、誰からの指名も受けなかった場合は花主が弄びに行くかと思われます。
ソロールでえろえろして頂いても構いません。
なるべく孤独な方が出てしまわないよう、花主を動かすつもりです。
(#3) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
■地下牢について
前面は木枠格子、側面と奥は冷たい壁で出来た牢が幾つも並んだ場所になります。
幾つかの部屋は側面片側も木枠格子の牢もあるでしょう。
背面に丸窓があります。
中には不釣り合いなほどふかふかな布団が一組。
その他は行為に使うような道具(ローションや拘束具、玩具など)が置いてあるでしょう。
勿論此処にも鍵の概念などはありません。
お好きに描写し、使って頂ければと思います。
■その他
何かありましたら、メモにてお伺い下さい。
それではどうぞ、甘美なの一夜を御愉しみ下さい。
――――――――――――――――――――――――
(#4) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
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[「さっきから酷い」>>282と口にした彼を、次は変わり者だと喩えれば返ってきたのは肯定>>288
何処か掴み所なく見える様はヒラリヒラリと花畑を揺蕩う夢見鳥のようで。
鈴の音と共に現れた金糸雀の囀りには、虚を突かれたように瞬き一つを。]
……少し、貴方のことを侮っていたようです。
[やがて薄っすらとではあるが、翳りのある笑みを浮かべて見せただろう。]
(3) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
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…貴方の指先が棘で赤く染まってしまうのは本意ではないのです。
…だって、茨に絡まれ羽根が剥がれてしまうかもしれないしれないじゃないですか。
……でも、貴方には筆より花を愛でる方がお似合いでいらっしゃるようにも思えてしまう。
[ああ言えばこういう。 言葉の応酬に伏せられていた瞳はゆっくりと色を滲ませ、唇から紡ぐは陳腐な台詞。
くすくすくす。蝋に灯る瞳は少しばかり欲深い煌きを。口元を袖口で隠しながらそっと眉尻を下げる。]
…失望するかどうかお決めするのは貴方ではありませんよ。 などと言っては過ぎた言葉でしょうか…?
……ええ、きっと。大切なことなのでしょう。だから貴方はお見えになられたのでしょうか。 ──識る為に。
[いけしゃあしゃあと。下げた足は何処へやら。つま先差し出し、殊勝な面構えを向ければ指先に伝わる柔らかさ。
それが目の前に佇む御人のものだと気付けば、頬に少し血が上ってしまう…、なんてことはなく。ただただ口元に三日月を浮かべたまま享受して。]
(4) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
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──貴方が亀吉と。 喉を鳴らしお呼び下さるのなら。 貴方に口付けを落としましょう。
[曖昧に笑みを浮かべる唇を見つめながら、仄かに温かみの残る指先を己の口許にあてたのならば。
そっと唇を寄せて口付けを。 宴の始まりを示す針が重なったのなら、重厚な重みは閉ざされて。>>0:#8>>#1 白粉の香り残しつつ、陰へと身を翻そうとしただろう。
向かうは広間。己のような変わり種を欲しがる蝶など口吻で啜られなければ分からぬ故。
もし腕を引かれたのなら、立ち止まりはしただろうが。*]
(5) 2014/09/14(Sun) 15時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 15時半頃
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―廊下―
おや、それは失礼を致しました。
[掴まれた腕、揺れる焔は蝶の指先を照らす。>>0:254 理由には気付いて、気付かぬ振り。 唯ひらりと真正面から受け取るのを避けるかの如く。
紫煙の香りが漂えば、用の済んだ掴まれた腕は離れるだろうと予想していたものの。 予想は外れ、其の理由を笑みの中に探ろうと。]
ふふ、僕が聡いと言うよりは、貴方が見せて下さっているだけでしょう? 判り易く――
穴が在れば覗きたくなる、好奇心を煽るかの様に。
[例え話を用いて返し。 愛想は其の侭、蝶から逃れようとはしない花。]
(6) 2014/09/14(Sun) 16時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 16時頃
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― 廊下 ―
[夜の始まる音がする。>>#1 帳を落とし、明りを消して、籠より攫う一時の音色が。
ふ、と息を吐き出し、止めていた足を再び駆動させる。 今宵、一時、翅休める花弁を選ぶ為。*]
(7) 2014/09/14(Sun) 16時頃
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[視界の端に、ひらりささやかな藤色が。>>0:270 視線をゆるりと動かした事、蝶は気付くだろうか。
己より少し年若い一輪の花。 何処かへと向かうような背であれば、蝶の手前もあり、我侭に声をかける事はない。
蝶という立場であれば、花を引き止めることにも、唯見えたから等が理由に成り得るのだろうけれど。]
(8) 2014/09/14(Sun) 16時頃
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ー廊下ー
[ふ、と。鼓膜を叩いた夜の音。鈍い音色が其処らに響き。 遠く遠く、廊下の果てでは何かが閉ざされた音でも聴こえただろうか――]
……喉、渇いたなァ
[そうして一人。誰に言うでもなく飢えを訴える。 よもや近く>>281に咲く花>>265には聞こえてしまっただろうか。 然しされども満たされぬと、顔を俯かせその髪を掻いた]
(9) 2014/09/14(Sun) 16時半頃
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[どうやら赤の花は此方に気付いた様子>>8 緩やかな視線に邪魔をするつもりはないですよ、と会釈だけ小さく返し
宵闇の中でライターの火に照らされた緋赤の髪が淡く光っており、何とも幻想的なと思う 蛍の様に身を焦がす位の明るさのそれを横目に見つつ、部屋へ帰ろうと歩みを進めた]
(10) 2014/09/14(Sun) 16時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 16時半頃
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[トントン、と廊下を軽く蹴って、近づくのはシーシャの背後。 丁助に手を添える様を気にも留めずに、ようと弾ませる声。]
羽振りが良いやな、盛況かい。 一服分けちゃくれねぇか、シーシャ。
―――煙に誘われる性質じゃねぇが、 アペリティフが足らねぇよ。
[気安い調子で一本強請りつつ、淡紅色の彼の視線に気付いて、 自身も揺れる藤色を目撃。ひらひら揺らし、手招く風。]
これから開くってぇのに、晦たぁ不貞じゃねぇか。藤の字。 [好きよう振舞う男は、客としての傲慢さを併せ持ち。 軽口を叩いて、彼の歩みに制止を掛けたのだった。]
(11) 2014/09/14(Sun) 18時半頃
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侮ってた? じゃあ見直して貰えたんだね、嬉しいなあ。
[そのことよりも寧ろ亀吉が笑顔を見せてくれたことに嬉しさを感じて顔が綻ぶ。彼の見せた笑顔はやはり何処か儚げな趣きがあった。>>3]
うん、でも仮令僕が棘に手を触れなくても、 翅を捥がれなかったとしても、 いつかは蝶々というのは飛べなくなってしまうよね。 それだったら僕は赤に染まってでも 茨の先にある蜜が欲しいよ。
[見様見真似で彼の風流な台詞に返してみる。 想いを乗せて。]
(12) 2014/09/14(Sun) 18時半頃
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あっはは、そうだね。 そもそも僕は失望されるほど亀吉さんに 良く思われてるとも限らないわけだし。
うん、大切だよ。 僕らは所詮自分の目からでしか世界を見れない。 自分でないものになるには識るしかないんだ。
[口付けをしてもぴくりとも動じない亀吉に、 やっぱり花は違うなあなんて感想を抱く。
少々話し過ぎてしまった気がする。 自分のことを曝け出すつもりで この館に来たのではないのに。 茨の棘に羽を絡めとられることに ならなければいいが…。]
(13) 2014/09/14(Sun) 18時半頃
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じゃあ、また後でね…。
[時が来たのを知ると、僕の口付けたところに口付ける彼の仕草に胸が高鳴るのを押し隠し、別れと再会の約束の言葉を告げる。
亀吉が去ったのを見届けると、僕も歩き出した。 向かうは花々の主の元。]
(14) 2014/09/14(Sun) 19時頃
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[先程別れ、何処かへと飛んで行った蝶に呼びとめられれば>>11そちらの方を振り向いて。夜色の髪が一房耳元にかかる]
貴方様こそそろそろ宵も酣、翅を休めなくていいのですか? 温かな吾亦紅や光によっては銀に彩られる淡藤、薄桃の可憐な櫻、柔らかな朧月と魅力的なもありましょうに。
[ふと香ったのは煙管のモノではなく紙でできた煙草のものだったろうか。どこかムスクにも似た]
……煙草ですか。
[珍しく、その香りに興味を示した]
(15) 2014/09/14(Sun) 19時頃
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[何処で何をしてきたかなど知れぬだろうが、 この蝶が残す鱗粉はいつも碌でもない毒と化す。 自身が撒き散らす毒など気にもせず、 易い調子で藤の君を呼びつけると、早速お小言が飛来。>>15]
――…ウィステリアを並べねぇ時点でお前さんも厄介者よ。 おう、花房下げねぇ時期の藤は紙巻が気になるかい?
[斜に構えて交わす軽いやり取り。 眼差しは一度香源に流し、己の唇を緩く擦り。]
(16) 2014/09/14(Sun) 19時頃
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[ウィステリアと例えられれば>>16藤鼠色の着物がゆらりと夜風に揺れ]
輝く銀藤の前では色褪せましょう。 開花時期ではないですが…そうですね、気には、なります。
[蝶の口元緩く指が動く。その様子を見ながら眼差し注ぐはその先にある煙草の焔 友人とは違うその香りに興味が惹かれたとは告げず、唯気になる、とだけ言って]
(17) 2014/09/14(Sun) 19時半頃
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[夜を告げる音色を耳に。>>#0>>2>>#1 蝶との語らいは此処までかと、ひとまず部屋へと戻るその旨を言葉にしようとした其の矢先。
一羽の物好きな蝶がひらりと、会話に混じり。 去りかけの藤色の着物も引き止めた。>>11>>15>>16
我侭な蝶の口元にも、焔が必要であれば差し出そうか。
とうのすけの口にする花の種類。 自分が混じる事に薄らと気付くと、笑みの形を微かに深くする。]
(18) 2014/09/14(Sun) 19時半頃
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過保護が見えるぜ?藤の字よ。 お前さんの癖はちっとも抜けねぇな。
[喉仏を震わせ、自身だけ籠の影へと追いやる様を見た。>>17 暗に己から躱しただけかも知れぬが、瑣末に拘る男でなし。]
ほう、ハイカラ好みかい。 閨での一服は肌に染みるぜ、煙管盆はあんだろうな?
[片目を眇めて問う色合い。 皮肉気に笑う唇が、淡紅色も視界に納めると、 少しばかり瞳を揺らして、口角を引き上げた。>>18]
――…燻されりゃ、お前さんのその焔もくすむかね。
(19) 2014/09/14(Sun) 20時頃
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……癖、ですか。 でも、咲き誇る花見るのはとても目の保養になるものですので。
[とはいえ年上の、普段優しい花達の奏でる嬌声は、耳に届いたなら恥ずかしくなるのだなんて言えずに――自分の人らしい感情、羞恥心等他者に見せるのは、躊躇われていたためである]
ハイカラなものは好きですよ。 刻み煙草も好きですが、葉巻の香りもどこか落ち着く。 煙草盆も地下の部屋にはあるでしょうね。
[片目細めて問う蝶に、言の葉返して居れば蝶の視界に映る紅色>>18に瞳揺らすのを見る 炎はくすむどころかより一層燃えあがるだろう、なんて思うがこちらからそれを言うのは野暮というものだろう 笑みを深くした牡丹の花を見れば何処か色香を漂わせている様に感じただろうか]
(20) 2014/09/14(Sun) 20時頃
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蝶様にはその権利があります故、味見をしたところで誰も文句は言いませぬ。 ……俺、ですか?
[困惑の色を混ぜながらも間近にある整った顔からは逸らさずに>>0:281 月に雲がかかり月光は弱くなる。 しかしそれもほんの束の間。]
俺は己の味は知りません。 甘いのか苦いのか、それとも違うものなのかも。 ですが…飢えをほんの一時、凌げる程度のお手伝いならできるやもしれません。 全ては蝶様のお心のままに。**
(21) 2014/09/14(Sun) 20時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 20時半頃
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[詫びを口にしつつ、もし相手の気分でも損ねてしまったのならば、それこそ朧の鉄槌を喰らわねばならぬと、僅か強張る肩。
自身の為を思って彼が突ついていてくれているのは分かってはいても、身体に叩き込まれた痕は残るもので。どうしたものか。
そんな心配は杞憂へと変わってしまったのだが>>12]
……茨の先が甘い蜜だとは限らないのですよ? 蜜を啜ろうとすれば蔦を掻き分けた先が枯れ葉であることもあるというのに。……貪欲な方。
[感傷的な言葉選びには浮いた台詞を掻い摘み。言葉尻は吐息だけでそっと相手の名を紡いでみただろう。]
(22) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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[漂う芳香をゆるりと包んだのは彼の言葉>>13 数分前、彼に対して苦手意識を持っていたことがバレてしまったのか。 相手の言葉にそう感じてしまうのは些か度の過ぎた被害妄想やも知れぬけれど。]
……そう仰られてしまえば何も返せなくなります。
…ですが、自分でないものになんてなる必要があるのでしょうか。 私には分かりません。
[指に唇落とされながら、疑問をひとつ口に滑らせるのは無意識。 微か幼さ残す顔で首傾げつつ、瞳だけは色を滲ませ、指が解かれてしまうまでの間眺めていただろう。]
(23) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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[「また後で」の言葉には曖昧な笑みを。 宴の夜の口約束など軽いものだと思っていた為に。
歩き出す足を止める気配は無い。 一礼しつつ彼に背を向ければ歩を進め。 相手が胸を高鳴らせていたことも露知らず。 薄明かりに照らされた灯りの元、淡藤は出会った黒揚羽と花見鳥を脳裏にチラつかせながら一息吐きつつ。
触れた黒い革手袋の感触と、筆胼胝が出来た指先。 どちらも今宵訪れたばかりだというのに、すっかり馴染んでいるようにも思えて。]
………。
[窓辺から射し込む月を眺めては、唇の下を指先で触れては少し早足で広間へと。]*
(24) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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─広間─
[書斎からそう離れていない位置に存在する広間へと向かう。 些か早足になっていることに気付けば少し間隔を抑えつつ、つま先を広間の入り口に忍び込ませる。 その先に櫻の人はいらっしゃっただろうか。>>278
香ばしい茶っぱの匂いが漂う中そのお姿を確認することがで来たのなら、紙面を捲る音が止んでしまっていたことに気付いて]
──…櫻子さん?
[綴られた英文字は残念ながら読むことが出来なかったものの、月灯りの下で翳りを帯びる横顔を視界に入れれば、薄っすらと何かあったのだろうと予測する。
そっと隣に腰掛けつつ、首を傾げて名を口に。 さすれば彼は淡藤に気付いて下さったか。]
(25) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 20時半頃
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―廊下―
[朱色の花>>6と、口説く訳でもなく言葉の応酬を繰り返す。 この花は拒みもせず、擦り寄りもしない。相手が此方を探るように、此方も相手の暗い色の目を除く。
その視界の端、影の隙間に紛れそうな紫を捉える。行く方向だけを見て、後々追いかけてみようなんて……思っていたのは見知った顔>>11が降って表れるまでの話。
後ろから聞こえた声の主を察すると、掌で煙草の火を消した。あくまで、"客"なので。]
羽振りがいいのはお客さん、アンタの方だろうが。 あちこちで浮気されちゃァ…ウチの花も泣くぜ。
(26) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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[泣き笑いかもしんねぇけどよ。なんて。
後方に視線だけ投げると、花の手をゆるりと離した後、ライターごとにその拳を握り込む。 煙草の箱から叩き出した一本を相手が咥えれば、花よりも先に自分の火種で先端を焼くだろう。
紙煙草に興味を示す様子のもう一輪>>20には]
お前も吸うか? あんまり勧めはしねぇが。
[箱を揺らして、煙に誘う。]
(27) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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[とうのすけの癖、と言われた彼の気質は、悪意の感じさせない優しくありがたい物だと思う。>>19>>20
唯、目の保養の一語には、内に抱える苦味を思い起こさせられたけれど。 努めて、其れは見せぬよう、笑顔の内側の密やかな感情に留めて。]
くすんだ焔が見たい、と仰るので? そのような事、花としての価値を下げてしまうのでは。
[真面目なようでいて、実質少しのおどけを含む、そんな言葉を返す。
紫煙の香りに抱かれようと、何も変わらない。 それは実際を未だ知らぬ、予測の中だけではあるけれど。
しかし、寧ろ、香りを好むというとうのすけにこそ似合う場面ではと。 ちらり、視線を藤色へと向けて、笑んで見せた。]
(28) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 20時半頃
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―――…へぇ、
[彼の微かに言い淀んだ間を噛み、 自身の中で動く興を僅かながら感じた。>>20 口腔を舐める舌先を誤魔化すように、慣れた仕草で首を傾け シーシャのシガーケースより一本を咥えて引き抜けば、穂先を揺らし。]
泣かせとけ、泣かせとけ。 涙の枯れた花なんざ、可愛げがねぇ。 花蜜どころか涙啜って飛ぶ蝶が気取るなよ、シーシャ。
[笑気と共に、彼の耳元で囁く揶揄。>>26 火種を貰う代わりに擦り付ける言葉としては悪辣な褒め言葉。 高い鼻梁で彼の蟀谷を擽ってから、焼く紙巻の先。>>27]
(29) 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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…よろしいのですか?
[銀の蝶から此方に差し出された箱>>27、では1本と小さく会釈してそれを手に取る 実は煙草は初めてで、咥えてから――確か火種を灯すのだっけと思い至るもその手のモノは持っておらず。はむ、と端の方を歯で噛んだろう]
[此方に笑み見せる丁助は、赤く先端色づいた煙草の煙に抱かれてどこか妖艶さを感じる 此方も柔らかに笑むが、口に咥えた噛み煙草の苦さに少しだけ目元が震えたのは、誰にも気付かれていないと信じたい]
(30) 2014/09/14(Sun) 21時頃
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シーシャは、ヘクターに話の続きを促した。
2014/09/14(Sun) 21時頃
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[一度大きく紫煙を吸い込み、肺腑を巡らすと、 藤之助に向かい浴びせる煙。まるで、手付けのように。]
藤の字よ、朧を呼んできな。 お前さんの過保護とやらで一興を過ごそうかね。
―――…まぁ、朧霞の一夜も風情があるじゃねぇか。
[笑う瞳が撓んで、紙巻のフィルタを噛んだ。]
(31) 2014/09/14(Sun) 21時頃
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[男はひとつ煙草を取りだし、綿の詰まるフィルターを割いた。 何の隔てもないそれを燃やして、すう…と肺へと導いた。
ドロリとした煙。 蕩けるような苦味。
犬歯で根本を噛み潰し。 男はクツクツ喉を鳴らす。]
(32) 2014/09/14(Sun) 21時頃
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花貪る蝶はあるかい?
蝶噛み潰す花はあるかい?
宴は始まったばかりとはいえ。 戸を叩く音もありゃしない。
(33) 2014/09/14(Sun) 21時頃
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[じりり、宵闇の髪が焦げ付く臭いがした。 小さき蛍火に焼いた紙もそのままに。
男は部屋の奥で、揺り椅子に *揺られている*]
(34) 2014/09/14(Sun) 21時頃
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[煙を吹きつけられれば反射的、少しだけ目を閉じて 呟かれた言葉に]
……朧ならきっと、貴方のお気に召すかと。 でも手荒にはしないであげて下さいね? [優しい人ですからと友人を思い浮かべればそう告げて、朧を呼びに行ったろうか]
(35) 2014/09/14(Sun) 21時半頃
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淡紅を鈍色に変えたきゃ、媚を覚えな。 涙に暮れる以外の輝きが花にあるかね。
[掻き混ぜる言の葉に、踏み出す足。>>28 やはり、この蝶は夜蛾にて、留まる木々を探さない。
集う蝶の群れを抜ければ、名無しの花主に二輪求めて。 歩み重ねて、下るは夜より闇い、花籠の底。*]
(36) 2014/09/14(Sun) 21時半頃
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ヘクターは、亀吉に話の続きを促した。
2014/09/14(Sun) 21時半頃
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[傍で朱色の花>>28が同じ花に向ける笑顔は、蝶に向ける物とは異なる影を落としているようで、火に焼かれた掌がジワリと疼いた。
耳元に近づく言の葉>>29には、どうせ見えていないだろうと顔を顰める。こめかみを鼻先が掠めれば、尚更。 …ンなに近づいても花の匂いなんざしねェだろうが。男は金で買える偽物の芳香を纏っているだけだ。
さて、苦味を受け取った藤色>>30は紙の端を噛んで、味を絞り出してでもいるのだろうか。微かに震えた目元を見逃さなかった。
(37) 2014/09/14(Sun) 22時頃
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[紫煙に囲われる様をみれば、どうやら「お客」の相手が決まったようだ。 離れた双方の背中を、再び煙草を取り出しながら眺めていた。]
………涙啜らねェと飛べねェんだよ…
[小さく吐き捨てた言葉は、自嘲の笑みと共に消えていった。]
おっと、悪ィね。ずっと握り締めててよォ。 ………で、お前とは「抱かれても構わない奴は誰か」っつー話だったっけ?
[少し瞼を伏せてから簡単に手を離す。自分の火種で紙に火を灯した。ほぅと一吹き。 随分と前の話題を引き摺り出して、暗い瞳に笑みを投げた。]
(38) 2014/09/14(Sun) 22時頃
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[今夜の花を決めたらしい蝶の言葉。>>36 また、媚びろとこの蝶は言う。]
……花の輝きは涙に暮れる姿。 成程。
[何故か反抗したくなり、笑顔で呟くのは繰り返す言葉であれど、何処か頑なな感情を宿し。
紫煙はまだ早かったらしいとうのすけを見送り、欲張りな蝶を見送る。]
(39) 2014/09/14(Sun) 22時頃
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― 地下牢 ―
[今宵購うは玲瓏な面差しの朧月に、 季節の外れの花房垂らす藤の君。 態々、二人を纏めて買うのは、彼らの仲を知る男の性悪さ故。 無意識ながら、己に付いて回る派手遊びの噂を肯定。
行儀のよいばかりの蝶客に混じる夜蛾は、 牀台に敷かれた綿布団の上で脚を組む。
格子の内側に収まる男は、捕われたのではない。 この場は、蝶が花を囲う為の籠である。
睦まじく二輪揃えられる花を待ちながら、 咥えたままであった紙巻を、唇で淡く愛すと煙管盆へと放り。 ジュ、と短い音を立てて、僅かに空気に混じる焦げた香。
瞳に熱い色を宿し、唇の形だけで笑みを作った。]
(40) 2014/09/14(Sun) 22時頃
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……いえ、唯、指先は熱くは御座いませんでしたか?
[握られていた手を謝られ、熱を灯したばかりだった硬いライターの感触を少し、心配し。>>37>>38]
嗚呼、其のお話の続き、で御座いますか。
しかし、宜しいのですか? 僕との会話より、今宵の花を決めなくては。 お目当てに、先を越されかねません。
[相手が毒持つ蛾ならば、そう思う相手であればしなかっただろう心配を投げる。]
(41) 2014/09/14(Sun) 22時頃
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櫻の梢を一本、所望したいのですが。
[花の主の元まできた僕は、 煙を纏った彼>>34にそう申し出た。
亀吉には「また後で」などと軽々しく言ったものの、そういえば櫻子にもまた会おうなどと言ったような記憶がある。 まあその「後で」が別に今夜のことでなくてもいいだろうと適当に考えると、可憐な櫻色のリボンに思いを馳せたのだった。
きっと櫻子となら平穏な甘いひと時を過ごせるだろうと期待して、地下牢へと向かった。*]
(42) 2014/09/14(Sun) 22時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 22時半頃
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ー少し前ー [苦みに震えた目元を見咎められていたとは思いもせず>>37、紅の花に会釈をして踵を返し、廊下を歩く
複数に混じるのは実は初めてで不安なことは、洩らしはしないが揺れる瞳に色づいていたろうか 朧を呼んだ後白一色の着物に袖を通す 焚き染めた香により僅かに香るは白梅紅、鏡面と言われた自分に戻る儀式
今宵も蝶の前で花開かんと、すっくと立ち上がり朧と共に地下牢へと向かった]
(43) 2014/09/14(Sun) 22時半頃
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―廊下― [さて。鼓膜を震わすは夜の音。何度も、何度も聞いて飽きた音。 所謂花達の色気が、艶が一番出る時間帯になったのを知らせるもの。]
……貴方様を満足させるような花があるかどうかは分かりません。 それが俺かもしれないし、他の花達かもしれない。 手折る事は禁じられておりますが、言い換えればそれ以外なら何をしても良いのと同じ。 お好きなように、夜をお楽しみください。
[蝶はどんな反応をしただろうか。>>9 詰まらなそうな表情か、それともまた別の顔か。 それが見れたか見れなかったか定かでは無いが、誰かが己を呼ぶ声がするのは確かに聞こえた。 声の主は藤之助だったか。それに一つ頷くと蝶を真正面から見つめ。]
申し訳ございません、今宵は別の蝶が俺をご所望のようです。
[一言そう断ってから、深く一礼を。 止められれば振り返るだろうし、何も無ければそのまま自室へと。*]
(44) 2014/09/14(Sun) 22時半頃
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[広間で過ごすひと時はいつも穏やかで。
外来語を学ぶのはそんなに得意でなくとも、こうして続けていられるのは気配りの行き届いた櫻子の手腕であろう。
少なくともこの男はそのように感じており。 腰を下ろしつつ>>175、僅か開けた窓から吹き込む夜風を頬をあてながら過ごしていた頃だったか。
今日も一輪、二輪と花が籠の中へと集められていく気配を感じたのは時計の針の所為。
今夜宴にて選ばれた花籠の中に櫻の梢も選ばれたことを知ったなら、名残惜しそうにしつつも本を閉じ。]
…夜風で肌を冷やさぬように。 風邪を引いてしまうかもしれませんから。
[などと、何れ近い内にち去ってしまうであろう櫻の梢に笑み浮かべては送り出そうとしたか。]
(45) 2014/09/14(Sun) 22時半頃
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[派手な山吹とは真反対の白い着物と微かない草の匂いを纏い、藤之助と向かうのは地下牢。 ゆっくり、ゆっくりと降りていけば蝶はもう既に居ただろう。>>40 藤之助と共に呼ばれた事に困惑しながらも、何も複数の花を愛でるのは珍しい事ではない。 のだが。]
………お待たせしてしまったようで。申し訳ございません。
[余計な物を振り払い、牢の中に舞う蝶へと一声かければ。 機嫌が良さそうな彼はどう応えただろうか。]
(46) 2014/09/14(Sun) 22時半頃
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[ふ、と。月は夜空を揺蕩う雲に隠され、その主張を弱めてしまった。 その寸分に彼>>21がどんな表情をしていたのか、男には皆目つかずに。]
…随分と、凛と咲く花なんだ?キミは。
[謙虚の中にも僅少視えた自信は、果たして謳い文句かそれとも。 ただ言葉を其の儘腹に据えれば、ぱちり、瞳に蓋をし また開く。 ――そう。彼の先程垣間見得た素顔>>0:256を、 今度は己が下で曝させるのも悪くは無い。…けれど、]
やっぱりさァ…強欲に行かなきゃダメだと思わないかい?
[その口端を上げ、自覚するまでの端麗な表情を崩したならば。燻る欲は唯軽いお月見を共にした彼に差し向け。 ゆうるり、己が腕を目前の一層謎めいた花へと向け、その頬を掠り撫でた。]
…キミとは、また今度ね。
[言葉尻には喉底から引っ張り出した笑声を。軈て手が彼から離れたならば、同時に背を向け影を見せ。 肩越しに緩く手を振ってみせたことだろう*]
(47) 2014/09/14(Sun) 22時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 22時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 22時半頃
懐刀 朧は、メモをはがした。
2014/09/14(Sun) 22時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 22時半頃
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火傷すんのは慣れてっから、気にすんな。
[万人が熱い物に触れた後のように態と手をヒラヒラさせる。
その後に続いた心配の言葉。心配を吐き出す元は、自分の事を宙に浮いてるとでも思っているのだろうか。
付かず離れず、「0か1か」という考えしか持たない男は大変焼きもきした。 今煙を吸い込んだら胸やけを起こしそうで中途半端に煙草を持った手を燻らせる。]
あ––––––……お目当ての花は表ではフラフラしてるが、夜になれば『布団の上で、行儀良く、待っててくれる奴』だろうから、大丈夫だろ。
なっ、お前そういう奴なんじゃねぇの?
[今晩はよろしく。 そう言う前に、煙を口に含んだ。
片方の手で、向かいの相手の髪をぐしゃりと撫で回して。 その髪が、今晩花を二輪抱く男に引っ張られたものであることとは梅雨知らず。]
(48) 2014/09/14(Sun) 22時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 22時半頃
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[友と共に降りる地下牢、平常の顔を保ってはいたが困惑を隠しきれぬのは隣の友人も同じ様で>>46
一声、蝶に声掛ける友人の冷涼な声が地下牢に響き渡る。自分も人形の様だと揶揄された笑みを形作れば]
――お待たせ致しました。
[と、牢の中の蝶>>40へと告げる 唯、隣に友がいるということや複数人が初めてだという揺らぎが、鏡面に僅かに細波をたてていた]
(49) 2014/09/14(Sun) 23時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 23時頃
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― 地下牢 ―
[花はいつも穢れを知らぬ白を纏いて地下に落ちる。 蝶の好色に染めさせる趣の純白は、男にとって少し眩しい。
しかし、格子戸の引く音を聞き、性質の悪い双眸を投じれば、 喜色に撓め、並ぶ月と藤に視線を這わせて歓待。>>46>>49]
なぁに、これから時を忘れさせてくれるんだろうよ。
二人とも此方へ着な、 ―――…今宵は俺がお前さん方の主人よ。
[傲慢な物言いで拒否権のない彼らを呼び、 逞しい両腕を開いて迎える二輪の花。 彼らが並び立てば、圧巻を覚えるほど美麗なる光景が広がり。]
(50) 2014/09/14(Sun) 23時頃
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[彼らが牀台までの距離を消化すれば、 己は怠惰にも腰も上げぬまま、腕を伸ばす。 右腕に藤之助の尾骶骨を、左腕に朧の背を抱いて捕獲。 腕にそれぞれ違う体温を抱く贅沢を満喫。
強欲な男は、先に朧から唇を乞い、顎先を持ち上げた。 当然、傍らの藤之助の顔色を横目で覗きつつ。]
……ああ、これも一興だ。 答えずとも良いが、問うておこうか。
――――…お前さん方、こうして束買いされた事は?
[口付ける直前、笑む唇。 性悪な問いは、花束に慰みの幕開けを自覚させる。
特に、見せ付ける藤之助には、尾骶骨から臀部に掌を下ろし、 双丘を布地の上から割るように、指を立てて玩弄。]
(51) 2014/09/14(Sun) 23時頃
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ー廊下→花主の部屋→ー
[ただ先を照らす仄灯りを頼りに、徐に廊下の果てを目指し。そうして軈てその先を見付けたのならば、重い扉を開き揺り籠に揺らめく宵闇を視界に映した]
――こんばんは。花主サン。
淡藤の蜜を、ちょいと頂きたいんだけど。 …たしか、亀吉って名を持ってた淡藤だった。
[視線の先。ただ揺らぐ宵闇の如何とも言い表せぬ雰囲気に意識の外にて押されながら、こくりと喉唾が下るのを感じ得る。 そうして男の口から肯定の意を、花を頂戴したならば、先に行った蝶の鱗粉を追うかの様に自分もまた地下牢へとゆうるり飛び行ったことだろう**]
(52) 2014/09/14(Sun) 23時頃
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[火傷慣れ、そう言いながら何事も無かったかのようにする蝶の手を、少しだけ視線で追う。>>48 けれど、心配はこれ以上は不要だと言われるならば其の侭にしておくべきだろうと判断した。]
ふふ、意地が悪い上に、面白いことを仰る方だ。
[期待の言葉。 其れを重ねられているらしいと知れば、]
其れを貴方が僕にお望みなのであれば、僕はそう致しましょう。 ……きっとどの花も、貴方がそう言えば望みを叶えようとするものですが、ね。
[赤い髪を撫でる手は、まるで子供相手にするような。 其れは決して嫌ではなく、何処かくすぐったいものだった。
紫煙の香りに誘われれば。 承りました、と丁寧に一礼し、支度に向かうだろう。]
(53) 2014/09/14(Sun) 23時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 23時頃
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[言われるがまま、しかし少し硬い動きで蝶の元へと。>>50 何の抵抗も無く慣れた動作で腕へと収まれば、隣の藤はどうだったか。 耳を震わす問いには淡く微笑む事で>>51返事とし、顎先が自分の意思とは別の力で上がれば、 まるで蝶が愛おしい相手かのように自然と唇を合わせただろう。
……何を考えて藤之助と俺なのか、意図が大体分かったような気はするが。 『花』である己には捨て置くべき事。 薄く唇を開けつつ、反応を伺う。]
(54) 2014/09/14(Sun) 23時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 23時半頃
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[指名された花の成すことといえば、白い無地の召し物を纏うのが此処での決まり事であった。
白無垢で夜半を共にするなんて、ある意味皮肉のようにも思えたけれど、決まり事に逆らうことは良しとはしなかった。
というのも、逆らった末を知っている為に。他の花に比べれば経験など浅いものの、楼主が時折チラつかせる狂気めいたものは淡藤も瞳に映したことがあり。
煩わしいその決め事を今の今まで結局破ることは無かった。]
…また、櫻子さんのお時間の空いてる時に教えて下さると嬉しいです。
[これから彼が向かう先が何処であると知りつつも、太陽昇る平穏な空の元、話す言葉と同じことを口にして。
白磁に映えるであろう白無垢姿にうっとりしたように夢想した後、ひとり自室へと帰ろうと廊下に足を踏み入れようとして。 花や蝶以外の御人から伝えられた内容>>52に顔を曇らせつつ、早々と部屋に引き上げては真新しい着物を身に付けること数分。]
…余り物を拾うなんて、お優しい人…なのか。好きものなのか。
[ぶつぶつと呟きつつ、鉢の中の金魚を愛でた後にゆったりと地下牢へと向かっただろう。爪の色は白いまま。]
(55) 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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むしろ忘れられなくなるかもしれませんよ。何にとは、言いませんが――――よしなに。
[此方へと誘う腕>>50にそう応えればその翅へと藤の花が触れんと房を垂らす。尾骶骨の辺りを触れる指>>51は迷いもなく、彼の手慣れた様子を伺わせた 友の顎先武骨な、しかし力強いであろう指がかかれば少しだけ心配そうな色を宿し朧の方を見つめたろう。朧月に口付ける際、男が問うた事に鏡面は揺らぐ]
……私は……
[珍しくも動揺を露わにしたのを見ればこの蝶はどんな反応したろうか 答えずともいい、という言葉に今は甘えて口を噤む。それが答えだとは思いもよらずに 内心漣をたてていたからか、双丘に彼の指が這い弄べば]
……っ
[吐息に混じる様に声が小さく、漏れ出たろう]
(56) 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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─地下牢─
[素足の中降りれば足の裏から伝わる冷ややかさに少し身震いする。
地下独特の乾燥した空気の中、今宵夜を共にする御人のいらっしゃる牢を過ごす最中。
既に何人かの気配を感じれば、つい視線をやってしまう。
ツ──…と辿った先、高く結えられた焦げ茶>>54と並ぶ艶やかな黒髪>>49が垣間見えれば顔を背けて。
早足で辿るは鱗粉の後>>52 やがて一つの布団が敷かれた部屋で見つけたその姿を確認すれば、]
……よろしくお願い致します。
[媚を売ろうとして失敗したぎこちない笑みを向けただろう。]
(57) 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/14(Sun) 23時半頃
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―廊下―
望みを叶えてくれる花……に、なれんのかよ?お前。
[からかいが成す笑みを浮かべて、相手を囲わないように煙を吐き出す。]
今日は、お花が素直に口割いてくれるようにだけ祈っておくさァ。 ……じゃ、待っててくれよ。
[火傷は柔い髪の間に紛れて消えただろう。 一礼をして去る相手を見送って、男は花主の元へと*]
(58) 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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―廊下→花主の部屋―
[地下に花が根付き始めた頃、閑散とした空気のなかを掻き分けるように進む。]
今日は新しい花を買う事にするよマスター。 ……あ、しまった。アイツの名前聞いてねェや。
え〜〜…赤い髪で、のっぽの…おォ、流石花主。これで分かるのかよ。
[見習わなくちゃな、軽口混じりに話をした後、再び静寂の中へと消え行く。
地下の牢屋の格子から、漏れて出るのは鳴き声か温もりか。**]
(59) 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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[彼らの緊張を肌で感じ、早速一文字に結ばれた唇へと触れた。 朧の花は経歴も長いのだろう。心得調子であった。>>54
彼が薄く開いた唇の袷を軟体で詰って、生温い呼気を寄せ。 浸食するよう忍び込んだ舌は、ぐるりと巡らせ賞味。 白い歯列を一欠けらずつ擽り、紙巻の香を移して、堪能。
更には水音を態と立て、口腔と藤之助の耳に届けながら、 彼の舌先に深度を求め、突き誘って見せた。]
―――ん、悪くねぇ。 しかし、そうも見透かす眼をすんじゃねぇよ。
……嬲りたくなる。
[笑い声は抑えたものの、彼の舌先を手繰り、 淡く噛み散らすのは我慢しなかった。]
(60) 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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―地下へと―
[身を清め、予め微かに甘い香を移した白の衣に袖を通す。 慣れた支度。 短い髪は濡らしても直ぐに乾く。
仄暗い地下の牢屋へ、歩みに何を感じるでもない。
唯。]
……ふふふ。
[今宵の蝶は、本当に面白い事を言う。 笑みを深くする自分より、花を弁えた花は居るというのに、何故選んだのが此の花だというのか。
其れだけは、心を僅か、揺さぶった。]
(61) 2014/09/15(Mon) 00時頃
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[先客たる二輪花の在る格子へ、視線は僅か。 其の区切りから一番近い牢だけは、避ける。 理由を問う者も、今此の場には、居ないだろうから。
格子の一つの中へと入り、寝具の上、正座し待つ事にしよう。 そうして、相手を牢へと迎え入れれば、]
お待ちしておりました。 今宵お相手をつとめます、丁助と申します。
[行儀良く。 挨拶とともに、ゆっくりと頭を下げるのだ。]
(62) 2014/09/15(Mon) 00時頃
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お前さんがかい?朧がかい? ―――…それとも、揃えた繚乱がかい。藤の字よ。
[茶化す声色はこんな時でも変わらず、>>56 されど、雛を按じる親鳥如くの眼差しに満足し、指を折る。
膝が笑えば、己にしな垂れさせるよう、肩を貸しながら、 長く太い中指が、白い生地に皺を刻んで門渡りまで伸びた。 彼も花なれば、この程度の接触は茶飯事だろうが―――、
今宵は直ぐ間近に彼の朋が居る。
乱す呼気が届き、布擦れが聞こえるほど傍に。 朋が悪辣な男と交換する体液の音さえ、阻まれない距離。
男は花の身体と精神と、羞恥を玩び彼を爪弾く。 繊維が肌理を摩擦し、指腹より伝わる体温が伝播。 時折背後の窄まりまで掠めて、戯れに圧を加えて慰める。]
(63) 2014/09/15(Mon) 00時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 00時頃
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ー地下牢ー
…寒いな。
[微な音さえ反響するか、否か。冷たい壁に阻まれたその部屋の中、格子を潜ったのならば、その中心に敷かれた布団の横に立ち、ただ腰に手を当て声を吐いた。 背後に気休め程度に飾られた丸窓からは――この地下からは、何が見えるのだろうか。 ただ暗闇を視界に捉え、またひとつ。息を吐いたならば。軈て来るちいさな足音>>57を耳に広い、焦いだように其方へと振り向くと、白に咲く――銀月が。]
…ふふ。…そう堅くならなくても、イイんじゃない。
[白亜に包まれたその身は何とも夜には釣り合わず。太陽の下で見ることこそ輝かしいその白服は、今や仄暗みに呑まれぼんやりと色を魅せ、ただ妖艶。
――然しその美麗な表情を飾った笑みは、花にしては酷く不恰好で。 思わず暫く面を食らった後に喉を鳴らし。彼の元へと歩を進め、その腰へと手を回した]
(64) 2014/09/15(Mon) 00時頃
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緊張、してるの。
[僅かに愉快気を滲ませ、その身体を支え。少しでも抵抗が見られたならば、少し力は緩めてみただろうか。 そうしてからかいを籠めた声を其の儘に、その足先を寝床の上へと向けさせる]
もっと、そんなヘタな笑みじゃあなくて… ――”さっき”みたいに、笑ってよ。
[脳裏に浮かべたのは籠から手を引いた後の、彼の顔>>0:39。 幾許か糸の張り詰めたその表情を目を細め伺ったのならば、軈て彼の膝が敷かれた布に着く頃に――その顎を黒衣の手が掬い、掠める様に口付けた]
(65) 2014/09/15(Mon) 00時頃
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[この男を蝶という華麗な物ではなく、もっと狂暴で貪欲な言葉で表すのならば、何だろうか。
蝶の楽しみ方は十人十色、手折る以外ならば何をやっても良いと口にしたのは俺だったか。 確かにそう、月下のもとで偶然目にした蝶には伝えたが。]
ん、……
[甘ったるい吐息をもらしながら、自分とは違う種類の香を味わされ。>>63 誘われるがまま応じるままに舌を絡ませる。 自由に動く事が叶うのならば、舌の裏を器用に軽く突いて。 淡い痛みにも満たない刺激には、流石に少し目を見開いたが苦い顔をするわけでも無く。]
っ、今宵の主は貴方様だ…。お心のままに。
[いい趣味をしてるな、そんな思考は目尻を下ろした笑みの奥深くに沈める。 時折藤を心配そうに見てしまうのには、気づかれたかもしれないが。]
(66) 2014/09/15(Mon) 00時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 00時半頃
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それは貴方様が判断することでしょう。 それとも自分では選べないと?
[茶化す言葉>>63にはいつもの硝子の様な黒瞳向けるも、隣の友へと向けた視線に気づかれたのかと漣は揺らめく 膝が崩れ落ちる前に肩を貸されればそれを享受し。着物の上から藪を分け入る様にと侵す指 友の吐息零す音、聞こえる水音>>60それが耳に届けば滅多とない事ではあるが、おぼこの様に体が跳ねた 慰める様に弄ぶ様に、男の指は此方を掠め爪弾き。
『……嬲りたくなる。』
朧月に向けられたその声に一瞬咎める様な光を宿し蝶を見るも、それは花には許されぬこと。 一度目を閉じそれを消せば心配そうな視線>>66に大丈夫とばかりに笑みを見せる、が]
……っ。
[背後の窄まりを絹の上から一瞬、触れられれば目尻に朱が宿ったどうか]
(67) 2014/09/15(Mon) 00時半頃
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[享楽に耽るも、玩んで抉るも、花に寄る蝶の匙加減一つ。 彼らがどれ程美しく咲き誇ろうと、自由は無いと言い聞かせる。 ――尤も、彼は己よりも、ずっと。その暗黙の了解を身を以ってで知っているだろうが。>>66
彼の口内から得た味わいは、馴染みの薄い葉の香り。 息継ぐ度に、奥から掬うように閃かせ、軟体絡めて体液を交換。 滑る感触は境界線を曖昧に変え、驚愕も刺激として得。]
―――…眼は口ほどに物を言うぜ、朧。 屈服をしらねぇ癖、社交辞令で躱す気かい?
[言葉で詰れば、彼の瞳の奥に見えた一色を咎め、銀糸を繋ぐ口唇を解放。ついでに細く痩せる糸を舌で断ち切り、閃かせて。 そのまま口角に親指を押し当て、閉じることを許さず掛ける圧。]
余所見するとは、随分余裕があるじゃねぇか。 ――…ああ、本当に過保護なのはお前さんの方か。
[喉仏を上下に揺らすと、顎に掛けた指先で彼の頭部を下方に引き、組んでいた足を解いて、開いた両膝の間に彼を招く。 聡い花たる彼ならば、指腹で唇拭うだけで次なる陵辱を理解するだろうか。 ―――見下ろす獣の双眸は、奉仕せよ。と傲岸に告げていた。]
(68) 2014/09/15(Mon) 00時半頃
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[丸く象られたそこは中庭にて眺めた月とは異なり、浮かび上がる光は無く。双眸を眇めれつつ歩みよれば振り向くは月の人>>64]
……気の所為でしょう。生娘でもあるまいし。
[緊張を悟られたのなら唇から漏れるは、憎まれ口。 突いた言葉には自身すらも戸惑いながら手のひらを握り込む。
ふと視線を向けたその先に 嚥下し下がる喉仏と、狭い牢の中での距離を捉えたのなら。
ゆっくりと後退るものの引いた踵は、腰へと伸ばされた腕により意味のないものへとなった。]
(69) 2014/09/15(Mon) 00時半頃
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……その方がお好みですか?
[この蝶が自分のような変わり種を選んだ理由は分からない。暇潰しなのか物珍しさなのか。
どちらにせよ良いイメージが抱けず思わず身動ぎすれば、体躯を支える腕の力が弱まったような気がして。
無意識に俯いていた顔を上げる。 そこで耳にした言葉により遡るは少し前。金魚と戯れていたところに突如現れた端麗な人。
誘われるまま、連れられるまま後を追った黒い革手袋越しの手を思い出せば、口元を強張らせて。]
──ッ、…ん、…
[触れる薄い男の唇。 掠めるだけであるというのに赤らむ頬は暗がりにも悟られてしまったか。
どちらにせよらしくない己の変貌に瞳を揺らしつつ、強請るように掠めた唇を追ったならば。 蝶はどのような貌をされるだろうか。]
(70) 2014/09/15(Mon) 00時半頃
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――…健気だねぇ、まだ減らず口が持つかい。 ああ、しかし、何時もより毒が足りねぇな。
――――……意識しているのかい。
[笑った唇が彼に問う。>>67 この二人が、お互いを意識しているのは重々知れた。 だからこそ、態々二輪を活けたと言っても過言ではない。 自身の見立ては正しかったようで、指先で探ってやるだけで、 藤の君は花房のように揺れて狼狽を見せる。]
ほら、お前さんが意固地を張るから、朧の口を使わにゃならん。 そんな目で、愛い月を按ずるより、することがあろうよ。
[彼の眦に走る朱線を視止め、今度は更に浸食を深めて、背後から白裾を捲くると、武骨な指で彼の窄まりに直裁に触れた。 まるで彼の痴態を愉しむように、瞳に喜色が流れ込む。 すり、すり、と指腹で甘く数え始める窄まりの襞数。]
腰を淫らに揺らして誘え、藤の字よ。 お前さんの可愛い可愛い朧の為よ。
(71) 2014/09/15(Mon) 00時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 01時頃
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[そう。どれだけ花の佇まいが美しかろうと、どれだけ花が甘い香りを出そうとも。 それらを選び、味わう手段の決定権を持っているのは『蝶』なんて言葉に収まらない、この男なのだ。 逆らう事も拒否する事も許されぬのが我ら花。]
……何の事か、俺には分かりかねます。
[口答えは許されぬみであれど、知らぬ分からぬような様子を装うくらいなら。 そのまま笑んで流してしまおうとの企みは見透かされていたのか、 口の端に押し当てられた物は閉じる事を許してはくれず。 不満には思えど表情には浮かせずされるがまま。 媚を売るわけでも無く、かといって朧自身の色を浮かべるわけでも無い。 それを今宵の主はどう感じていたか。
導かれるままその意味を悟ると>>68息を詰まらせ動きが止まってしまう。 初めてでも、ましてや慣れていない訳でも無い。しかし。 羞恥が慣れを上回る事数秒。躊躇いながらも器用に口だけで目的の物を探し当てようと、何も無かったかのように動いた。]
(72) 2014/09/15(Mon) 01時頃
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―地下牢―
[ぷかり、煙が天に昇る。 階段を降りる自分の足音に横入りする物は各牢から漏れる前戯の囁き>>71>>65だろう。 蝶か花、いずれにせよ見知った顔と視線が合ったならば、甘美な雰囲気であろうとも軽く手をヒラリと翳して見せる。
–––––さて、自分が入る檻は此処か。 格子を潜った矢先、頭に描いた様子を鏡に映したような相手の態度>>62にふ、と笑んだ。]
これはこれはご丁寧に、此方こそよろしくお願いしますね……っと。
[男よりも背の高い相手、滅多に見れそうにない綺麗な項を上から見下ろす。そしてお辞儀が終わる前には、既に布団の上、正座をしているであろう相手の隣に腰掛けただろう。煙草臭い男とは対象的に、ふわりと漂う花の香。]
(73) 2014/09/15(Mon) 01時頃
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丁助ってのか、花なのに「ちょう」ってのも可笑しな名だなァ。
[格子の向こう側、丁度他の客>>66>>67>>71の姿は見えず、内心胸を撫で下ろした。]
まァまずは話でもしようじゃねェか。耐え切れなくなったら襲ってもいいけどな。
……お前、いつもは客相手に何してる? 前戯、誘惑、言葉責め、その他諸々。参考程度に教えてくれよ。
[相手がまだ体を此方に向けているにせよいないにせよ、短く刈られた髪の毛を相手の耳に掛けながら問い掛ける。]
(74) 2014/09/15(Mon) 01時頃
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別段そう言うことはありませぬ。 …斯様な事もありませんよ。私は花、蝶に買われた存在故に。
[問いかけ>>71にはそう返すも揺れる瞳がそれを嘘にしていた。依怙地を張れば友に迷惑がかかるのか、と蝶の口からの言葉に、狼狽する様子は鏡の様に凪いでいると言われた普段とは一線をかしており、表面は取り繕ってはいるものの困惑は全身をゆっくり浸していった
白裾を掻き分け武骨な指が菊座に触れる びくり、と肩を震わせれば一房に括った黒髪が跳ねた]
……貴方様の、お望みのまま。
[今まで湖面とも云われてきた 相手が望むまま反応を返すもまるで鏡に映った自分を抱いているようだと言われた事が何度あったか。それは本音の感情を抱かれる時に出さぬ故のことであった それが面白いと買う客もあれど一見すればもういいという客の方が多かった 自分から誘えという言の葉、常の様にとしようとするも一瞬羞恥浮かべた友人>>72を見れば揺らぎ、まるで生娘が手管も分からず縋るような色を蝶に見せた
だが、その色を即座に散らせ、まるで指を咥えこむかの様に窄まりに押しつけるようにして緩やかに腰を揺らせ、そ、と彼の肩に手を置いてその鎖骨をゆるりなぞった]
(75) 2014/09/15(Mon) 01時半頃
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―――…ほう、
[はぐらかしてしまう彼の物言いに、僅かばかり声の質が変わる。 己の前に膝を着いた彼を見下ろし、浅い溜息を長く吐く。>>72]
手折るも断ち切るも御法度、だがな、朧よ。 散らす事は、咎められてねぇよ。
[告げると同時に靴先を持ち上げ、 彼の屈んだ腿の合間に忍び込ませる硬い革靴。 仕立ての良い靴の表皮がグ、と彼の中心を押し上げ、そのまま陰嚢を揺らす質の甘い前後運動を開始。]
藤の字にも教えてやるよう見せてやれよ。 年季はお前さんの方が入っているんだろう?
[解かれた下衣から覗くのは、赤黒く凶暴な逸物。 既に僅かな熱気を有するが、男の満足にはまだ遠い。 股間に懐く彼を犬のように扱い、気まぐれにその頭を撫で、 己の性器に美しい顔貌を引き寄せた。 花に謳われる造形と並ぶ雄芯に倒錯覚えて、棹に走る脈一つ。]
(76) 2014/09/15(Mon) 01時半頃
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── 先刻のこと、廊下 ──
[それは地下へと誘われたみなさまよりも、幾らかの時を遡った時の事でございます。 こちらに一歩と歩を進めた亀吉さんが>>279 随分と可笑しなことを>>280おっしゃるものだから。]
もうお逢いしているでしょう? 面白いことを仰るのだから。
[ころころと微笑を返したでしょうか。 お傍に居られたベルさまに、秘め事が何たるやと問われたならば>>283]
秘め事は、秘め事にございます。 みすてりあす、でしょう?
[なんて冗句も、ベルさまが本気で踏み込むでないと 笑われたお顔から受け取っていたからにございます。]
(77) 2014/09/15(Mon) 01時半頃
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[やがてやって来た蝶。 白い布団の横に腰掛ける紫煙の香りに、視線を向ける。 軽くだけ身体を向け、蝶の言の葉に耳を傾ける。]
ちょう、の名前は確かに。 文字は違う物なのですけれどね。
[隣に座れば見せやすい。 左の掌を広げると、右の人差し指で丁の字を書いてみせる。 此の名は以前に此の籠に居たと言う昔の花の名を貰った物であることは、聞かれれば答えるだろう。]
話、ですか。 やはり貴方は、不思議な蝶だ。
[耳元に感じるくすぐったさ。 赤毛に触れる指先を避けたりはせず、言葉を続ける。 他愛も無い会話をするように、にこやかに。]
(78) 2014/09/15(Mon) 01時半頃
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こうして欲しい、等の要望を聞いたり、或いは……言葉を交わさず、好きに、して頂いたり。
言葉攻め、や、誘惑は。 少々難しいのですが、資料や――見える範囲から気付く内容を、真似てみることが多いかと。
申し訳ありません、面白い話を出来ずに。 ……しかし、このような事を尋ねて、如何なさるのです?
(79) 2014/09/15(Mon) 01時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 01時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 01時半頃
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── 先刻のこと、広間 ──
[そして広間に着き、お茶の準備をいたしまして。 捲る頁彩る、異国の綴りし呪いの言葉に 微かに悲哀滲ませる射干玉を落としていた頃にございます。]
亀吉さん、お早かったようですね。 ベルさまとはお喋り出来ましたか?
[僕の名を呼ぶ声に振り返れば>>25 淡藤の花が隣へと、そっと腰掛けておりました。 心配を掛けてしまったのでしょう。 声にも表情にも、そんな気配を窺えて 僕は亀吉さんへと、微笑み返したのでございます。]
さあ、お勉強に致しましょうか。
[開きましたのは、先程とは別の頁。 さて、綴られていた異国の言葉はどういった意味であったでしょう。]
(80) 2014/09/15(Mon) 01時半頃
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いいねぇ、人間らしくなってきたじゃねぇの。藤の字よ。
[偽りを隠しきれぬ彼の瞳にニィと撓める瞳。>>75 彼の持つ鏡を砕きたがるは己の悪癖なれど、省みた事は無い。
今も指の接触に肩を揺らす彼を抱寄せ、更なる鏡内を求めた。 そうして、跪台より花薄雪の香油を掬う。 甘たるい香で彼らを惑わさず、爽やかで何処か冷たい――――さながら現の香りを撒いて、夢にさせぬ算段。
彼の告げるお決まりの文句を聞き流し、真に取り繕わず零れる嬌声を求めて、片手で器用に小瓶を開いた。 悪辣な言葉を次々掛ける癖、扱う様は“生娘”にするが如く。]
良い、献身だ。―――そんなに親鳥の振りが楽しいかい。
[どろりと広い掌に香油を零し、濡れた指先を再び忍び込ませれば、つぷ、と彼の窄まりに宛がった。 先ずは正円を描いて、花を開く様子を奉仕する朋にも教え、彼の腰が揺れれば、蛇行を伴い節の目立つ指が狭隘を穿つ。太い指が異物感を齎し、緩く鉤型に曲げて探る内側の感触。]
――…啼けよ、藤の字。
[鎖骨に触れてくる手首へと接吻を捺して囁いた。]
(81) 2014/09/15(Mon) 01時半頃
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[二輪を並べた悪辣な男。 彼らに歌わせたがる二重奏は悪趣味の極み。
されど、花は咲き誇るばかり。
蝶を―――或いは、蝶の振りするナニカを、 満足させると言う、唯それだけのために。**]
(82) 2014/09/15(Mon) 01時半頃
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ヘクターは、藤之助に話の続きを促した。
2014/09/15(Mon) 01時半頃
ヘクターは、丁助に話の続きを促した。
2014/09/15(Mon) 01時半頃
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[そこから先の事は、赤き蝋燭の焔くゆる窓辺に 慕情のように、綴らせて頂く事にいたしましょう。
穏やかな一時は、それはそれは 僕にとってもかけがえのない、優しげな刻であるのです。 故に、移ろい行くのも早く。 気付けば時計は重い音を、響かせていたようでございます。
重厚な扉閉まる音と、日付を変える鐘の音。
やがてこの身に告げられるのは ひとひらの月光蝶が、櫻の夢を所望したと>>42 名残惜しげに本を閉じる音が、広間へ小さく落ちたように思います>>45]
ええ、お気遣いありがとう。 亀吉さんも、お風邪など召されないでくださいね?
[その去り際に浮かべた表情知るは 亀吉さんと、姿映す赤き窓辺のみにございます。]
(83) 2014/09/15(Mon) 02時頃
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[音の響きが変わったことに気がついた時にはもう遅く。>>76]
っく…! ……えぇ、藤之助はまだ、若いですから…
[予想しない出来事に弱いためか、息を詰まらせるような声に程遠い音を出し。 一度だけ主を見上げ、すぐに陽物へと手を伸ばした。 わざと擽るように手を動かしながら、同時に軽い口づけを数度。 それから漸く、はむりと唇で先端を甘噛みをしてから裏筋に舌を這わせ。 主のそれが段々と硬さを増てくるのを確認してから、口内へと含んだ**]
(84) 2014/09/15(Mon) 02時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 02時頃
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[相手>>78>>79の掌を頭を近付けて覗き込む。最も「丁」であろうとも「蝶」であろうとも、男は相手の故郷の字が読めないので「ちょう」には変わりないのだが、この花が珍しく主張をしたもので、何と無しに大事な物なのかもしれないと。 頭の中で、「丁」を綴る。
普段の牢の中とは思えない空気を醸し出す、花の笑み。 男は満足そうに瞼を伏せながら相手の毛先を弄っている。]
漫談聞きに来た訳じゃねェんだ、面白さなんざ無くて結構。 それにしても、いやァ……台本でもあるみてェ……
(85) 2014/09/15(Mon) 02時頃
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[今宵は月夜を溶かし、小鳥囀る空の眸持つ蝶が 僕をお買い付けになられたのだと聞きました。 また逢おう、と告げてくださった>>42 それを叶えて下さる優しさに、顔は綻ぶばかりでありました。
これを『しあわせ』と謂わずして、何を『しあわせ』と謳うのでしょう?
僕はこの籠に咲く『花』であるのです。 そういった『仕合わせ』であるのです。]
甘き夢を。
[呟き落ちること、ただ一つ。 何にも染まらぬ白を身に纏い、髪結いのリボンも白に変え。 深き欲の園へと、僕は囚われに行くのでした。]
(86) 2014/09/15(Mon) 02時頃
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[今日の相手はいかにも花らしい。されど、花らしさの中に燻る物は…果たして噂で聞いた通りの、ただの悪辣な性質だろうか。 それとも、]
………お前の好きなように、っつっても、多分難しいんだろうな。
[格子の方を見つめながら、再び掌で煙草を消した。 毛先を弄っていた指先をつつ…と顎の下に滑り込ませて、身体ごと相手の方を向く。 衣擦れの音が嫌に目立った。 身体を少し起こして、白い着物に覆われた腿に手を置く。 そのまま、抵抗が無ければ唇と唇を掠めさせて。
顔を離す。男の口元が意地悪く歪む。]
今日は、俺がお前だ。分かるか? 此処から…"丁"ならどうする…?
[相手よりも少し高い視線。顔を上に向けさせながら、片方の手は太腿を、熱があるのを確かめるように、撫でる。毎夜相手にしてもらっている花の真似。]
(87) 2014/09/15(Mon) 02時頃
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── 今の時、地下牢 ──
ベルさま、お待たせしてしまいました。
[櫻の精は白を纏いて訪れました。 他の花と違うのは、それが女性の着るそれであると謂うことでしょうか。 何時もの櫻色のリボンはなく、純白に身を包む姿。 想像されていることなど終ぞ知らず>>55 僕は一度だけ、奥の丸窓に視線を向けたのでございます。]
またお逢いできて、とても嬉しく思います。
[視線をベルさまへと戻せば、花弁舞うように表情を綻ばせ。 ゆっくりと彼へ、近づいたのでありました*]
(88) 2014/09/15(Mon) 02時頃
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シーシャは、ヘクターに話の続きを促した。
2014/09/15(Mon) 02時半頃
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[人らしくなってきた、と笑みを浮かべる蝶>>81掛け布どころか鏡の中まで侵入しそうな視線が何故か怖い、と感じ 抱きよせた腕は力強く、鏡台の骨組みを揺らす。背が撓るのと同時に束ねられた髪が2,3本虚空に散った 花薄雪の香油の香りが彼の先程吸っていた煙草の香りと混じり合い麝香の様な色を帯びる 夢心地、よりもむしろ夢から引き摺りだす様なそれにひくり、と鼻が鳴った
『親鳥の振り』
その言葉にはっとした視線返せばそれと同時に蕾を拓く香油に濡れた指先。それは花弁が朝露に濡れて開かれる様に緩やかに、優しく。まるで初物を相手にしているかのようなその扱いに、朱が奔るのを止められぬ
つぷり、と内へとそれが誘われれば熱を帯びた吐息が零れ、中で緩く形を変えれば圧迫感に本の僅か眉を寄せ、耐える されど啼けと手首に口付け囁く蝶の鱗粉は、それを許さぬとばかりに絡みつく
それになぞる指先が震える様はまるで粗悪な鏡が衝撃で少しばかり罅割れた様だった]
(89) 2014/09/15(Mon) 02時半頃
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[教える様に奉仕して見せろと男の逞しい竿が夜気に晒される>>76 それに一瞬息詰まらせつつも手慣れた様に奉仕する友>>84
月明かりも届かぬ地下牢、宴は始まったとばかりに**]
(90) 2014/09/15(Mon) 02時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 02時半頃
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…ホント、イイ性格してるよね
[相も変わらず時折挑発する様な、瑜伽んだ言の葉>>69には唯咽喉を鳴らし口元に三日月を貼り。 唯不愉快になる事は無く、捻くれたその心に酷く胸は燻りに呑まれて行く。 自分のその余裕が若しかするならば、彼の気を張らせているのかもしれないのかと、其事には頭にも止めず。のらりくらり、花の揺らぎを翅で宙を仰ぎ優雅に交わし、その蜜へとまた一歩距離を縮めにけり。
そうして――紡がれる音色に反目した身体の動きには、殊更心をくすぐられながら。]
―――…
[その唇を掠めひとつ、味を占める。 間も無くふたつ、花の惑いを視界に認め。
己の紺瑠璃の瞳を目縁が細め、蒼然たる視界に浮かび上がるのは白の柔肌に浮いた紅。 何に惑うのか揺らめく花の瞳に、先を欲するかのような口先に、歓喜に咽喉を引き攣らせてはぺろりと口端に舌を這わせ、焦らすようにその口先へ人差し指を立て当てがう。]
(91) 2014/09/15(Mon) 03時頃
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――” まだ ”、ダメだ。 ほら、おいでよ。
[少なからずも同様に、唇に物足りなさを覚え衝動に駆られる躰を耐え、自身もまた布団へ膝付け腰を据えたならば、軈て胡座をかいて。 ぽんぽんと片手で腿を叩き、片手は白無垢の上から脚を撫でてはその裾を僅かに捲り。自分の足を跨ぐように誘導したならば、一体淡藤はどのように揺らいだだろうか]
来ればキス、…接吻って言った方が良いかな。 それ、”してイイ”から。
[浮かべる表情はあくまでも清爽としたもの。但し瞳は笑わなければ、それどんな圧になるのだろうか。 奏でる声色は淡々と受身に回り、彼の自発を強請った。]
(92) 2014/09/15(Mon) 03時頃
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─先ほどのこと、広間─
[口約束ひとつ交わした足で辿り着いた広間にて、艶やな黒髪を櫻色の髪飾りにて結わえた姿を見つければ隣にお邪魔したのだったか。>>80
異国の書に伏せられた睫毛からは憂いのようなものを感じて。 そっと囁くように名を紡げば向けられたのは花が綻ぶような笑みだったか。]
──…。
[ほんの僅かな一握りだけ。胸を寂寥感が突いたけれども、それ以上踏み込んだ真似をすることはなく。 ただ同じようにけれども拙く微笑み返して。空気を断ち切るように意趣返しを図ろうと。]
お会いしたかったので、会いに来ました。
[鈴の音を転がしながら浮かべられた微笑>>77を思い出し。 廊下での台詞を繰り返して。蝶との戯れに触れられたのなら、唇を緩めるに留めたのだった。]
(93) 2014/09/15(Mon) 03時頃
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[席に腰掛けながら、彼が持ち寄ってくれた書物を手にしつつズラリと並んだ文章を眺めて。]
True love never grows old……?
[唇窄めて読み上げた文章。暫し困惑したように首を傾げて]
本当の愛は…、 永遠に育つ?
[己の語彙力と知識で導き出した答えは何処か痴愚に思えてしまい。 識ることの大切さを淡藤なりに見直す必要性を胸に刻ませつつ、俯いては。 短針と長針が重なり合うその時まで、外国語を眺めて思案していただろう。]
(94) 2014/09/15(Mon) 03時頃
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[時は無情にも過ぎ行くもので。 穏やかな時間は突如として終わりを告げる。
伝えられたその内容は、傍にいた為か。淡藤の耳にも届き。 どの御人がこの人をご所望になられたのかを知ることに。
月光のように明るい髪を持った蝶。 僅かばかり共に時を過ごした中での印象は移ろい、理由なき安堵に胸を下ろしたというのに。]
…櫻子、さん。
[去り際、二つの瞳に映るそのお姿は。何処か哀調を帯びたように見えまして。
歩を進めなさる姿に、少しだけ視線を床に落としたのだった。]
(95) 2014/09/15(Mon) 03時頃
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……お褒めに預かり光栄です。
[音を立てて上下する喉元を視界に入れたのなら少しばかり満足げな色を双眸に乗せたものの。口許に描かれた月が鈍く映ればもうすぐそばまで歩み寄る気配>>91
軽く触れ合うような口付けは戯れというのにも満たず。 後を追うように赤く濡れてゆく三日月を求めれば、唇にあたるは硬い革手袋。
赤い線が口にした命>>92にはまるで犬のようでは無いか。などと逡巡させたものの、一応八部咲きと言えども花は花。
からかうように下肢を這っては暴そうとする手の動きに、小さく息を漏らしつつ。]
──貴方が、望むのなら。…そのように。
やがては唇引き結び、促されるままに胡座をかいた男の膝>>92に腰を据えただろう。
そしてそのまま身を寄り添えたのなら、和らぐことのない瞳を見下ろしつつ。]
……次のご命令をどうぞ。
[顔を傾け寄せながら、唇には敢えて触れずに*主人の命を待った*]
(96) 2014/09/15(Mon) 03時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 04時頃
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ー地下牢ー
わあ、可愛いね!
[櫻子が純白の衣装に身を包み現れた>>88のを見て、僕は思わず抱きついてしまった。続いて彼の両頬にちゅっちゅと音を立てて上から口付けを落とした。 いけないいけない、これではまるで姪っ子との再会を喜ぶ親戚の叔父さんといった振る舞いだ。]
ええと、その…僕もまた会えて嬉しいよ。
[抱きしめた身体を一旦離して櫻子の顔を見つめると、気恥ずかしさと喜びとで糸のように瞳を細くして笑った。]
あれ、リボン白いのに変えちゃったんだ。 それはそれで綺麗だね。
[でも薄紅色のあのリボンの方が似合ってたなと思いながら褒める言葉を口にする。]
(97) 2014/09/15(Mon) 08時頃
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ね、僕ね。実はさっき亀吉さんに 「僕を抱いてくれって言ったらどうする?」 って聞いてみたんだ。
[柔い櫻の梢の表情を見下ろしながら言葉を紡ぐ。]
櫻子さんは、どうする? 僕に抱いてくれって言われたら。 僕に何をしてくれるの?
[櫻子の表情はどう変化したろうか。それを眺めてから言葉を続ける。]
なんてね、冗談。 そんなにちっちゃくっちゃ 僕を抱くなんて無理だよね。
[彼の背丈を見やると、にこりと微笑んで冗句だと笑った。
女の格好をした櫻子に抱かれるなんて倒錯的で興味がないわけではないが、それは流石に…と思う心も内にあって。 けれどもこの可憐な櫻の花はそんな願いを囁かれた経験があるのだろうか。その反応だけでも見られれば僥倖だとの思いを微笑みの裏に隠す。]
(98) 2014/09/15(Mon) 08時頃
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ニコラスは、亀吉に話の続きを促した。
2014/09/15(Mon) 08時頃
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[随分と色をころころ変える花だと、思った。 勝気に言葉を紡いだり、かと言えば反対には従順な色>>96を覗かせたり。
然しそれでもその唇は固く結ばれ、触れることさえ無かったのだから、やはり何処か芯は根強くあるのだろうか。 ――そんなこと、花の稟性など知った事は無いけれど。
その淡藤色の髪が暗晦の中に揺れ、軈て彼と距離が縮まったのならば。唯特別強く反応することもなく、その頬に口付。]
嗚呼…花は、何でもしてくれるんだったっけな。
[さあ何処か動きの固いこの花に、するならば何と命令しようか。 そんな気は在らずとも彼が命令しろと言うならば、寧ろ仰せのままにと命を繰り出して遣ろうではないかと。
脚を撫ぜる手をゆぅるり上へと持ち上げ、二山の御居処を柔らかに揉み始める。女性の其れより幾ばくか固いそこを解すように。ひとつ、ふたつ。時折割れ目をなぞっては布上のもどかしさに眉を動かす。]
取り敢えず、自分でその服、肌蹴させてみてよ。 …俺が調子付くようにさ。
[言葉の裏腹その白い首元に唇を動かし。甘噛みとは言い難くも、首の付け根を甘く挟んでは、ねとりと舌を這わせたことだろう。]
(99) 2014/09/15(Mon) 09時半頃
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トレイルは、シーシャに話の続きを促した。
2014/09/15(Mon) 09時半頃
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── 地下牢 ──
[赤き灯揺らめく窓辺にて、遡る時の移ろいが今の時へ帰る頃。 僕はベルさまに抱擁され、頬に擽ったい感触を感じておりました。 それはこの牢獄の中には珍しく、まるで幼児に施す挨拶のようでもあり ですから僕は一度目を丸くして、くすくすと笑ってしまったのでございます。]
ええ…、ありがとうございます。
[「可愛いね!」>>97 そんな風に誉めていただけたことにも、そしてこうして逢瀬の時をいただけたことへも。 ふわりと笑めば、ベルさまの細くなった眸と同じようになったことでしょう。]
決まり事なのです。 何色にも染まっていない『花』に、あなたさまという色をつけていただくための。
[薄い櫻色のそれではなく、真白なリボンを揺らめかせ。 僕はベルさまを見つめていたのでございます。]
(100) 2014/09/15(Mon) 11時頃
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[そしてベルさまの呟く言葉には、一度ならず二度までも目を丸くすることになったでしょうか。 亀吉さんに訪ねたというお話と、同じ言葉が僕にも降り注いだのでありました。]
亀吉さんならきっと、優しくベルさまとの閨を努めると思いますが まだまだ咲き始めの淡藤です、不慣れなこともあるでしょう。 もしその時がこられた時には、怒らず叱らずいてあげてください。
[先輩風を吹かせるようにして、ひとつめにはそう答えます。 望む通りの一夜になるかはわからずとも。 艶やかな夢を魅せるため、きっと『花』の努めは果たすことでしょう。]
(101) 2014/09/15(Mon) 11時半頃
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[そして僕は二つ目の答えを示すべく、ベルさまを見上げるのでございます。 冗句だと仰って微笑むお顔はとても端正で、『花』よりも『花』らしい見映えをしておられました。
僕は白い袖から指を伸ばし、そうとベルさまの背へと回しました。
身を寄せ、添えた指先が彼の衣服へと緩やかな波をうたせます。 柔らかな弱い力で、きゅうとその身を包んで差し上げるのでした。]
僕を買われる方は、抱きたいと仰る方しかおりませんでした。 ですので、僕に出来ることはベルさまを このように『抱いて』差し上げることくらいです。
[包みこむように、小さな体がベルさまを抱き締めます。 そして上目に見上げた後に、何かを強請るような表情で いかがですかと小首を傾げて見せたのでした**]
(102) 2014/09/15(Mon) 11時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 12時頃
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へえ、僕の色かあ。 僕の色に染められた君が美しいといいけれど。
[櫻子の説明>>100になるほどと頷く。 僕の色といえば君が褒め称えてくれた髪色の金だろうか。蜂蜜を思わせる甘い一雫を君の純白の花弁に垂らせたら…と思う。
僕の言葉を耳にするなり、僕を見つめていたその瞳が真ん丸い真珠のようになるのがとても愛らしかった。]
うん、うん分かったよ…怒らないようにするね。
[そもそもこれまでの人生の中で怒るなんてことは滅多にしたことがなかったので、言われるまでもなくそんなつもりはなかった。 それよりも櫻子のあまりの可愛さに吹き出しそうになるのを抑える為に、ごほんと咳払いをしたのだった。
そして櫻子は僕を見上げると、僕のものよりもか細く、そして小さい手を背に回してきた。 優しく暖かい感触にまじまじと彼の顔を見つめた。]
(103) 2014/09/15(Mon) 12時半頃
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ふふ。ごめんね、変なこと言ったりして。
[小首を傾げるその顔に吸い寄せられるように指を伸ばすと、もう片方の手を櫻子の腰に回し抱きしめ返す。 それから顎をくいと傾けさせ、彼のその薄い唇を時が止まったかのように数秒間見つめた。
伏し目がちになった僕の瞳を飾る金の睫毛が、地下牢の蝋燭の明かりを反射して煌いていたかもしれない。 櫻色の小さな貝殻のような口唇に魅せられて小鳥の囀る朝が瞬くと、金の蝶が羽ばたいたかのように感じられたか。
やがて金色の蝶は、 魅了されたその花の花弁に留まる。 優しく重ね合わせられた唇は、蜜を求めて、 湿った感触を花弁の中に滑り込ませた。]
(104) 2014/09/15(Mon) 12時半頃
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[初めて此処を訪れた。 月下の元、唇を掠める真似をなさったその御人>>99は、やはりまた唇を奪うこと無く目元に戯れを落とされる。
反射的に肩を揺らし、刹那目尻に力を入れて瞬きすれど、主人の命を聞き入れるために瞳を覗かせ。
脚から臀部へと布地越しとは言え、意図を持った動きに方唾飲みつつ。]
…ああ、確か初めていらっしゃるんでしたか。 なら、着物に触れるのは初めてなのでしょうか…?
[下された命にはゆぅるりと笑み零し、挑発めいたその言葉。
首筋挟み、ねっとり這わされた舌につま先が震えども、すぐ様衿元に指先やれば、形を崩してみせる。]
(105) 2014/09/15(Mon) 13時半頃
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[その指で腰紐を辿ると人差し指を引っ掛けて。 しゅるりと音を立て落ちる布になど一瞥暮れぬまま、薄い長襦袢を肌蹴た肩から覗かせる。]
…触れては下さらないのですか。
[崩れた着物は腰元のまま、肌着のみ身に纏った姿で拗ねるような口振りを。けれどすぐに弧を描いた唇で耳元辺りに顔を寄せたなら]
……お教えしましょうか?
[などと揶揄るように喉奥で笑っては、首を傾げてみせただろう。
指先の震えなど力を入れることで誤魔化そうとしつつ。 けれど爪先が薄桃から白く淡いものへと変わっていることに気付くのは、薄暗い牢の中ならきっと容易だろうけれど。]
(106) 2014/09/15(Mon) 13時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 14時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 15時頃
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台本、ですか。
[面白くなくて良い、と言ってもらえるには有難いが。>>87 その一言の意味を、僅かに理解した気がするものの、惚けて笑顔を向けてみる。]
ええ、好きなように、は難しい。 花は、蝶に味わわれる存在で。
[美味でなければならない。 其の為に我侭を出来るだけ通さずに居るべきだ。 花の在り方をそう理解する花が、己だ。]
(107) 2014/09/15(Mon) 16時半頃
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[二人の位置が、少し変わる。 顎に触れる指先。 太股に感じる手の感触。
意地悪な笑みが近付いて、軽く触れ、離れる。 煙の香りが鼻腔を擽った。]
何を仰るのか。 ――間違い無ければ、其れは貴方が愉しむという意味ではなくなるように思いますが。
[つまり、されたいと望む事を言えと。 そう解釈する。
この様な我侭は初めてで。 笑みの中に、困惑が揺らぐ。]
(108) 2014/09/15(Mon) 16時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 16時半頃
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[視覚効果――錯視という言葉がある 同じ図形が配置によって歪んだり大きさが違ったりして見える、そう寝物語にかつての客が語っていた。確か数学者だったか…
複数花を愛でる蝶もいる、とは聞いたことがあったがまさか自分が当事者になるとは思わず。友が男の一物を咥える姿を見ると云うのは何故か此方に羞恥心を齎した]
…ぅ……
[目を思わず逸らせば中の指を強く感じ、抑えきれぬ声があがる 啼けと云われて取り繕う様に啼いた音ではなく、極々自然に漏れ出た音であった。それを理解すればかっと胸が焼けるような焦燥に襲われる 目を瞑ってしまえばこの困惑から逃れられるのだろうかと、婀娜っぽい仕草を魅せながら彼の唇を指でなぞり歯列へと色持って触れようとしつつもほんの僅か、睫毛が震えた]
(109) 2014/09/15(Mon) 17時半頃
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[朧、と友の名を無意識に呼ぼうとするのを堪える 呼んで何がしたいのか、と言われれば答えられないからでもあった。蝶に奉仕する姿は何時もの凛とした佇まいから一転艶を帯びており、それは年期の深さと抑えきれぬ色気を醸し出していた それを見る蝶の視線は熱を帯びていたか、どうか――されどその問いを発することは無く、胸中に呑み込んで蓋をする
視界の端に揺れる濃茶の髪と鳶色の髪結い紐が薄暗い地下牢であるのにはっきりと見える いつまでも自分だけ受け身、というわけにはいかないだろうと茶色の蝶の耳朶を甘く食んでもっと刺激を、と強請る その際前髪が蝶の頬を柔らかく擽ったろうか]
――焦らしなさいますな。もっと貴方様の思うがままに致してもよろしいのですよ?
[と、耳元で囁けばさて蝶はどんな反応をしたろうか]
(110) 2014/09/15(Mon) 17時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 18時頃
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[男の揶揄にすら笑み>>107>>108を浮かべて、朱色の花が籠の中で身を置く為の在り方を垣間見る。男は肯定も否定もせず、ただ眉をハの字に近付けて、口の端を上げただけ。 すぐに唇を重ねたせいで相手に見えたかは定かでない。]
ほォ、お前に俺の愉しみ方を教えた事はねェぞ。 命令するだけで悦に浸る愉しみ方、お前じゃぜってェ物足りねェなァ。
……ほら、早く。
[肩口、純白の着物の香に顔を埋めて、耳元に触れる程の距離。吹きかけるつもりで囁いた。]
お前の在り方が変わる訳じゃねェだろ…? ちょっと蝶が偏食なだけだ……安心して、ヤニ臭ェ蜜吸ってみせろ。
[手は腿を上がって、脚の付け根へ。 其処をじわ、じわりと触れるか触れないか、曖昧な所で燻る。 もう片方の手は男よりも色が深い頬に添えた。 額と額を、目線と、その更に奥を重ねる。 音も無く"ほら"と唇が動く。]
(111) 2014/09/15(Mon) 18時半頃
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しかし……いえ。
[之が愉しいのだと暗に言われれば、反論の仕様が無い。>>111 意地の悪い。 少し前に言ったその言葉を、今は脳内でだけ。
耳朶を擽る囁きに、僅か肩が跳ねる。]
あ――。
[焦らす感触が布の上。 言葉に戸惑い、何時しか近付いた顔に吐息をかける。
唇で急かされる。 ちりちりと隠せなくなる熱は、きっと覗き込まれて知られている。]
焦らされるのは、得意ではありません…… 僕が蝶であるならば、口吸いと共に、触れてみるかと。
[自己の強請りを口にすれば、不思議な感覚に羞恥が混じる。]
(112) 2014/09/15(Mon) 19時頃
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― 地下牢 ―
[年若い朋を庇うように紡いだ彼の声に、 自身の陰茎を唇へねとりと塗りつけて阻んだ。>>84 傲慢に振舞う男は、彼と視線を繋げても何一つ躊躇いはしない。
緩やかに長い髪を掻き混ぜる五指が、戯れて遊び。 はらはらと形崩れて、彼の頬に翳りを差す。
朧月が普段愛する煙管などより余程逞しい屹立は、 口付けに揺れて、充足の呼気を無意識に漏らした。 僅かに腰を進めれば、唇で棹を絞らせ、熱塊は粘膜に体温を移し、細い作りの顎に質量を与えゆく。 生々しい肉を一杯に頬ばらせ、彼の軟口蓋を先端の膨らみで浅く突こうか。]
―――良い子だ、朧よ。 どうだ、旨いかい。
[下卑た声に合わせ、彼の舌上を滑る男根。 薄っすらと棹に脈筋が浮き始め、彼の味蕾へ先走りの味を拡げて侵食を齎した。]
(113) 2014/09/15(Mon) 19時半頃
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しっかりと視てろよ。藤の字。 あの御綺麗な朧が眼一杯頬張って、――…そそるだろう?
[悪辣な男は指で乱す彼の視覚にも、朋の痴態を覚えさせ。 問いかけに対する答えを欲して、弄る異物を増やした。 まるで、娼に付く未通者へ、教えるが如くの丹念さ。>>89
彼の美しい友が、眼下で醜悪な逸物を咥えこんで奉仕し、 やがて花を苛む毒針を、彼らの痴態で育てている光景。>>90
特に面倒見の良い藤之助には、よく利くのだろう。 彼がうろたえるほどに、朧に響くとも知れぬまま。]
(114) 2014/09/15(Mon) 19時半頃
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[彼の唇より零れ落ちた声は微かで、己を満足させるには至らなかったが、取り繕った演技でなかったので、緩く褒めてやった。
褒美とばかり与える刺激は、含ませた二本の指で性器裏の隆起を押し上げ、捏ねるように撫でて内を歪める、意地の悪い賞賛。 体温に温められるほどに、凛と香る薄雪の香が立つ。>>109
懐くように身を寄せてきた彼に唇のみで笑み。 耳朶を噛み散らす色香を目の当たりにして自然と喉が渇いた。 ―――しかし、足りぬは此方とて同じ事。]
違うだろうよ、藤の字。 ―――…藤に嵌めてくださいってぇ、乞い縋るところだろう?
[彼の顎先に口付けを一つ送り、唆すは屈辱なる言葉。
同時に指を衝き立て、内側に細かい蠢動を齎し、 ぐずり、と滑る水音は、彼の鼓膜を内側から叩く。>>110]
(115) 2014/09/15(Mon) 19時半頃
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それともなにかね――…、 お前さんは、そんなに穢れる雛が見たいかね。
[悪辣はせせら笑って一度、朧の喉を大きく突き上げた。 朧の気道を塞ぐように熱源が沈み、与える苦悶と重い脈。 朧の細い喉の内側を、先んじた青い滴りが伝って下り、 胃袋に蝶の毒が流れ込んでいく。]
(116) 2014/09/15(Mon) 19時半頃
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[跳ねる肩。唇に掛かる人肌の声。 瞳と瞳に掛かっていた空気>>112が淡く色付いて、揺れていた。 それは男の脳天を伝って、背筋をゾクリと栗立たせる。表情は言わずもがな、鋭い犬歯をチラつかせて。]
……そう…いい子だ、頑張ったな。
[目を細めながら仄かな明かりに浮かび上がる朱色の髪を、指の背で撫でた。 手つきはまるであやすように。そうして、後ろ髪の隙間に指を滑り込ませると、自分の唇に引き寄せ……まず、「焦らされるのは嫌いだ」と申し出た相手の為に、口の端に一つ。 薄目を開けば、視線が絡んだだろうか。
そのまま薄い唇に自分の物を押し付けた。無理やり唇を割って、濡れそぼった相手の舌を突つく。逃げようが逃げまいが、長い舌をそれに絡めようと蠢かせた。 絡んだのなら、吸い上げ、歯を立てて。]
(117) 2014/09/15(Mon) 20時頃
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[同時に動いた指先は、容易く相手の自身を見つけただろう。指先でくるくると擽った後、指を鍵状に折り曲げて、服の上から何度も何度も先端を擦り上げてやる。
ゆっくり唇を離す。食んだ舌を繋ぐ相手の銀糸を赤い舌で舐め取った。]
………それで、次はどう?
[微かに色をのせた不健康な程白い肌。濡れた口から熱い吐息で問う。 男からは何もしないまま下を弄る手は同じ動きを繰り返す、繰り返す。]
(118) 2014/09/15(Mon) 20時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 20時頃
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[褒める言葉さえ、何処か恥ずかしさを覚えるのは、きっと子供に対するようにされたから。>>117>>118 何も知らない身体では無い花へするには不釣合いな其れだから。
柔らかに、口端に触れる唇。 褐色混じりの黒目と、視線は確り、合う。
瞳を細め。 其れこそ子供扱いの延長かと、問い掛けようかと薄く開く唇は、あっさりと彼の進入を許した。 絡む唾液に、不慣れな苦味。 歯を立てられて、ん、と小さく鳴き声が篭る。]
(119) 2014/09/15(Mon) 20時半頃
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……お人が、悪いっ……
[男の問いかけ>>114に答える声は掠れ、友の痴態に羞恥を覚えているのを様々と見せつける様な響きを帯びていた。増える指は燻ぶる熱を更に高め、内側から丁寧に花弁を剥いでいく様に快楽に耐えようとする意思を取り去ってゆく 友の奉仕は嫌が応にも視界に入る。花房が揺れる様子は蝶の目を楽しませたかどうか
小さく零した声に対して満足げな表情の蝶は、増やした指で一番感じる部分に触れる。撫で擦り、くにと押し上げまるで玩具を弄る様に楽しげに。その際くちゅりと香油と腸液が混じり合った音が漏れ、薄雪の香りは濃さを増す。明らかに高ぶり熱を帯びているのだと蝶に伝えるかの様に
此方の何処か挑発めいた誘いには、唆す言葉が顎先への口付けと共に返り 同時に更に水音が響けばかっと躯が熱くなった 律動に合わせ揺らめく腰は春風に棚引く藤の花 蕾は夜露に濡れ、蜜蜂の針で開花せよとつつかれる]
(120) 2014/09/15(Mon) 20時半頃
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次は……
[間近の吐息の温度は近いのか、己に感じる刺激の分、此方がきっと上だろう。 反応を見せ始める下肢が、刺激に物足りなさを感じ始める。
唾液を舐め取る赤い舌が見え、控えめに追いかけた。 児戯のように、絡むのは数秒間か。]
もっと、肌を、触れ合わせたく、思います……
[脱がせて欲しい、脱がしたい。 腕をするりと相手の着物へ、暗い色の胸元のボタンをなぞる。 許可を得るまでは、唯なぞるだけ。 染み付いた領分は、無意識だったけれど。
とろりと欲が蕩け出す。 普段の人の良さそうな、胡散臭い笑みの質は、僅かずつ変容していく。 気質以上に、愉しみの中にあるようなものに。
其れにこの蝶が気付くか、否か。]
(121) 2014/09/15(Mon) 20時半頃
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ぁ……
[と、続けられた言葉にゆるりと瞳は真正面に友と――怒張した蝶の熱を捕える 穢れる雛が見たいか、なんて言葉と共に朧に与える責めを見れば少しだけ困惑した様子を見せたろう]
――もう十分、熱くなっておられるでしょう? 早く味あわせて下さいな。貴方様の熱を。
[と、媚び強請るような願いと共に彼の胸元に手を置き、頭を肩にしな垂れさせる。婀娜花の様な振る舞いと裏腹にその大きな一物を見てしまったこと、普段の様に取り繕い鏡面の様に凪いだ己を維持できず。何処か羞恥を押し殺したような声音になってしまったろうか 男の肩に、黒の髪が流れ落ちた]
(122) 2014/09/15(Mon) 20時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 20時半頃
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花は水を吸い上げて、その色を映すのだとききました。 『ベル』さまに注いでいただけたなら、きっと。
[始めにお逢いした時に告げたように、あなたさまは美しいのだと言外に含みましょう。 僕は何色にも染まる白い櫻。 甘い蜂蜜を垂らせば、そのように>>103
丸くした射干玉を眺めて、ベルさまは不思議な咳払いをなさいました。 僕はなにか、変なお願い事でもしてしまったのでしょうか? 予期せぬ反応に、彼の背中へと回した指先は きゅう、…と打つ波を更に漣へと変えたのです。
それでも僕の顔を覗き込む、淡いお色をした眸に 僕が映りこんでいたなら、短い安堵の吐息を溢し微笑み返すのでありました。]
(123) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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いいえ。 僕は、お望みに応えられたでしょうか…?
[謝る言葉に>>104僕は微かに首を振ります。 そして伸びてきた指先はまるで蝶の触角。 片腕が僕の腰を抱き寄せるなら、引かれるままになりましょう。 まるで時が止まります。 止まるからこそ、他の牢から漏れ出る享楽に満ちた声など 聴こえ、聞こえるはずがないのです。]
あなたさまのお色に、染めてください。
[間近でみる彼の睫毛は、小鳥囀ずる淡い空にひらりひらりと舞いました。 嗚呼、本当に名前のようにお美しい御方です。]
ベルさ───
[櫻色の薄い唇が名を紡ぎ終わるか終わらぬか。 優しく重ねられたそれに、僕は長い睫毛を伏せました。]
(124) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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――初めてだけど、…何。 キミだって…ほうら、肩を揺らしてるくせに。
[くつくつと、咽喉から漏れた笑声は、彼の口から流れる勝気な詩>>105に負けじと口惜しさを、自尊心を滲ませたものであっただろうか。
そうして着物を脱いだ事により、先より緩く外気に曝された柔肌には息を呑み、ぱちりと瞼を瞬かせた後には目を細めちいさく舌舐めずりを。 「もうちょっとなのに」なんて、その長襦袢の裾を片指先で引っ張って。
シーツに散らばる紐には目もくれず、舌を隠したならば、夜に揺蕩う花を安心させる様に淡麗に微笑んでみせる]
…なら、教えてよ、
[一拍。 闇の中近付いて来た影に、下りて来た銀月には少しだけ首を傾げ。耳を吐息が掠めたならば、その擽ったさに思わず身動ぎ位はしただろうか。
じとり。間近の澄んだ瞳を横目に睨み、軈ては肩の力を抜いての”一拍” 口端を上げ寸分犬歯を見せたならば、ゆるりと言葉を紡ぎ始めた――]
(125) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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[こげ茶色がはらりと揺れる。 それを掻きあげるわけでもなく、ただ乱したまま一心不乱に求められた動きをこなす。 目つきが良いとは到底言えない瞳を細め、ねっとりと唇をそれに絡ませ手中に収まらない熱をゆるく煽り。 浅く突かれる度に眉間に少しばかり皺は寄るが、奉仕を辞める事は勿論無い。 ある時は丹念に根元を刺激し、ある時は愛しそうに咥えこみ緩急をつけ。
問いの返事など音にする事は無く、表情で蝶は察してくれただろうか。>>113
藤への言葉も聞こえぬふりを>>114。そうでもしないと、止まってしまう。 それは花として、一番やってはいけない事と朧は心得ていた。 毒が胃へと落ちていくのなら、>>116苦しそうな表情を隠すことなく、それでも一滴たりとも逃すまいと刺激を強めただろう。]
(126) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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…―キミへの触れ方を、さ。 キミが教えて。…俺の手、使って良いからさ。
[――震える躰を、蝶はとうに知っている。 花の魅せる姿形が今にも消え入りそうに、ただ緊の糸を走らせているということも。
それを知り尚煽り上げ、彼の顔を伺い見る。上目遣いなど可愛いものはなく、ただ真っ直ぐその澄んだ瞳を捕らえ。 紡がれた言葉は暗に自発を示したもの。
御居処を弄る手の平は、彼の身体の線をなぞり上げては肩口に触れ。また腕からゆるゆる下り行ったら、淡藤の手に触れてみたことだろう。]
…――返事は
[そうして近くのその耳元にそっと囁き返した]
(127) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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[繋がる舌を伝って鼓膜を揺らす音。 掛かる吐息の熱さの差異>>119>>212には囃されるばかり。舌を追う視線の意味を、深追いしてはまた笑う。
肌を触れ合わせたい、と"らしく"ボタンをなぞる指を相手を弄っていた手で掴む。 掴んだ手をはだけたシャツの1番上にある留め具へと導いて。ひとつ、男の手で外して見せた。「こうするのだ」というお手本のように。
蕩け出した欲の気配、雰囲気が少しずつすげ変わって行く。 ……果たして今だけの事なのか、誰が相手でもこうなのかは、男の知る所ではないけれど。]
お前がやりたいと思えば、今日は何でもやっていい…
ただ"上はボタンを外すだけ"だ。 ………それだけ心得ろ。
(128) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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[後頭部から、髪の感触を楽しみながら前へ移動する手つきは優しい物であったが、その目は誤魔化すように伏せられて。 交渉のような脅しのような。完全に上を脱がせないよう警告。その理由を聞かれれば曝け出すかもしれないが、聞けば表情が曇るだろう。
掴んだ手を離したのなら、相手の首筋に顔を埋めて影を隠した。 そうして、仄かに香りが移った肌に唇を触れさせながら、綺麗に整えられた帯をシュルシュルと長くのばして。 両手を鎖骨に添わせれば、布と肌の隙間に差し込む。肩、腕…といった具合に、態と肌を滑らせながら着物を落とすだろう。
その時に熱をもたげ始めている逸物が視界に入れば、尿道を塞ぐように直接手で触れてやろうと。**]
(129) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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ん…っ…
[求められるままに、滑り込む感触は暖かなものでした。 粘膜の滑りが訪れれば、甘い呻きが漏れます。 合わせるように、逢わせるように差し出す舌先は ベルさまのものよりも仄かに熱いものでしょう。
いつも、買われる宵には 『蝶』へとお願い事を致します。
どうか、接吻けてくださいませ──…と。 どうか、仮初の愛を囁いてください──…と。
その甘さ在ればこそ、櫻の花は艶やかに色付くのでございます。 今宵もまた蜂蜜のごとき甘さに、僕はその身を咲かせるのです。 絡み合う舌先が、ふるりと震えておりました。]
(130) 2014/09/15(Mon) 21時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 21時半頃
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[指で内側の柔を掻き、折り曲げる度に内から圧掛けた。 指先は妖しく翻り、きゅ、と熟れゆく肉を詰る。>>120 武骨な指先は僅かでも動かすだけで、節が縁肉に掛かり、 拡張を強いて、内側も入り口も、己の指の形に撓ませた。
悦の予兆を見せる肉体は、白衣より覗く肌に色を撒き、 言葉で弄るほどに変色を辿る花を愛で。 チラ、と視線を彼の前へと下げると、 背後への刺激のみを齎された、彼の雄の角度を計る。]
―――仕方ねぇ、藤よ。 今日ばっかりは拙さに免じてやろうが、躾は必要よな。
[性質の悪い甘さを覗かせ、笑気を噛み。 五指は朧の頭皮へと伸びた。]
(131) 2014/09/15(Mon) 21時半頃
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[言葉を売れば戻って来たのは買い言葉>>125 少なくとも座敷遊びを初めてだと口にした相手に心の音が乱されるなど、らしくない。]
…ええ。まさか貴方のような淡麗な方と閨を共にするとは思わなかったので。
[一度は指摘された項に唇引き結びつつも。 けれども次には凪いだ瞳を取り繕い、ゆぅるひと弧を描いてみせる。
それでも外気に身体が晒されていけば、笑みは強張り。 裾を寄せる仕草と寸前見咎めた眇められた眼差し。
負けじと刺激される征服欲は、ただただ耳元に捻くれた言葉を送り込む。それが教えに反することなのかどうかは覚えていない。
一拍。その内に蝶が微かに惑う。 情の籠った視線を向けらたのなら、くすくす。笑み零して。]
…何を識りたいのですか?
[唇は耳元に置いたまま囁き。 一拍置いた後、隠された犬歯を歪んだ紺瑠璃を認めたならば、コクリと喉を鳴らしただろう。]
(132) 2014/09/15(Mon) 21時半頃
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[朋のために見せる献身か、熱のために焦がれる欲のためか。
口腔を巧みに使い己の熱情を育てる朧の髪を無造作に掴み、 柔く生暖かい肉を蹂躙すべく、自らも腰を繰り出し始めた。>>126
彼の奉仕の律動に合わせ、顔を引き寄せ、 派手な淫音奏でさせれば、懸命な慰みに滲ませる恍惚の色。
亀頭が彼の舌腹を摩擦する度、肥えてゆく熱源を教え。 低く喉を絞ると、小さな呻き声を漏らして、頂の予感に突き動かされるまま、彼の口内より猛る怒張と化した陽物を引きずり出した。
彼の紅い唇を捲り上げ、引き抜く際も小刻みな脈の余韻を残し。 そうして、一度、藤之助に視線を引いてから――、
朧の端正な面差しへ、咽返るほど濃い白濁を浴びせようか。 避ける事は、髪を梳き上げた五指が許さず、放埓な毒が散る。
ねっとりとした重い精液に穢れる肌を、悪辣は小さく笑った。]
(133) 2014/09/15(Mon) 21時半頃
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[月下の元で蝶の望んだ花如く。 命を受けたのならば、首を傾げて微笑み一つ浮かべるだけ。
それが正しい『花』としてのやり方なのだろうか。 ならばきっと此処は口端上げて首を垂れるべきなのだろう。
“仰せのままに”なんて大仰な言葉を紡ぎながら]
─…その手を使って慰めろと?
[小さな鉢から連れ出してくれた指先見下ろしつつ、溶けいるような声色で問いかける。>>127 導いてくれたその手を使い、教えろなどと。
僅かに瞳に宿るは寂寥感。 けれども相手は『蝶』であり、その人が望むのならばそうせねばならぬ。そう教わったのだから。]
…仰せのままに。
[小さく、微か揺れる聲で返事をすれば、黒に覆われた指先に口付ける。 そのまま控えめにその手を引いたのならば、首筋、鎖骨、胸元、臍へと時折息を零しながらも手を滑らせて。相手の様子をそっと朱を目元に乗せつつ窺った。]
(134) 2014/09/15(Mon) 21時半頃
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そう?それは嬉しいね。
[言外の意味を確りと汲み取って顔を綻ばせる。
櫻子はベルさま、ベルさまと呼んでくれる。 僕にはその名で呼んで貰えるのはとても嬉しいことだった。]
うん、僕の望みは元々櫻子さんと 楽しいひと時を過ごすことだからね。
[そもそも女を買うのではなく、この館に花を買い付けにきたのは甘い時間を過ごすためなどではなかったが。 だが今は目の前の櫻の梢への興味を掻き立てられていた。 当初の目的を達するよりも、彼を知ることにより得られるものは大きそうだ。]
(135) 2014/09/15(Mon) 21時半頃
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[櫻子はまた僕の名前を呼ぼうとした。>>124 紡いだ僕の名前ごと蜜を啜ろうと唇を重ねる。 そして櫻の花びらの中へと舌を侵入させ、 温度と湿り気の感触とを分かち合った。
優しく押し返される温かみに胸が熱くなる。 それを捕らえて軽く吸うと甘みすら感じるようだった。
口付けを深く交わしながら花を見つめると、 黒い長い睫毛が丸い真珠を覆い隠しそうな ほどに伸びているのが分かる。
本当にこの子は男なのだろうか?
間近で眺めて改めて疑問が湧く。 僕は疑問の答えを求めるように、 舌で蜜を交わしながらも櫻子の胸元に手を這わせた。]
(136) 2014/09/15(Mon) 21時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 21時半頃
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[彼の目の前で精を浴びせる朋を見せ、 一等、羞恥と焦燥を感じるだろう瞬間に指を抜く。>>122 身体の中を占めていた異物が退けば、空隙が生まれるか。 彼の身体に飢餓を齎すような、物足りぬ洞が。]
ほうら、夜鷹の振りは終いだ。 ―――きな、藤之助。
[彼の髪から指先滑らせ、しな垂れる体躯を己の膝上に招く。 されども、彼の鏡面が対峙するのは己ではなく、 白濁に塗れし、朋の前であった。
浮かせた彼の腰の背後より、熱の引かない屹立を双丘の合間にすり合わせ、いやらしい笑い声が続く。]
脚を開け、しっかり見せてやんな。 ―――…大事な雛に、身を挺する様をよ。
[声に合わせ、彼の腰を引き寄せれば、怒張で一息に彼を穿つ。 散々香油で濡らした秘所を押し広げ、結合部を朧に見せ付けるように。]
(137) 2014/09/15(Mon) 21時半頃
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[此の蝶が、何を愉しむのか、愉しんでいるのか、予測は淡い水音に消え。>>128>>129
たった一つ、約束事。 それには深く、頷いた。]
……貴方は僕を自分だ、と仰った。 其れは嫌だと思う事、僕も自分にはしないでしょう。
[己に触れる手付きは、決して嫌なものではないから。
薄く笑い、一つ目を開けてくれたのを真似し、二つ、三つとボタンを開け、続けていく。
素肌を滑っていく手の、唇の感触に、背に這うぞくりとしたもの。 ほう、と一つ甘い息を吐いて、徐々に押されるように崩れていく姿勢。
彼の下、細い黒の着物に手をかけるその頃に、蝶の指先は自身の熱を掴んでいた。]
(138) 2014/09/15(Mon) 22時頃
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……んっ。
[上擦る声を洩らし、腕で身体を支えながら擦り寄る。 二人の身体の間で、触れられれば、簡単に質量を増していくその行為を隠すように。
触れることを望み、彼の下へも腕を伸ばすことを、触れるまで悟られぬ様に。]
(139) 2014/09/15(Mon) 22時頃
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[彼の指は的確に閉じられた蕾を花開かせる。最初の頃の異物感は既になく、もう指の形を覚えたとばかりに秘肉は指に絡みつき奥へと誘うかのようにうねった。その際零れるのは切なげな吐息。それは蝶の項にかかり熱さを伝えたろうか
自分の昂りを、見られているのを感じ>>131、薄く紅に色づく肌と、下肢に見える膨らみを見つめる視線に一層首筋を桃色に染め上げた
やがて躾と称してその白濁を友の顔へと降り注げば、蝶は小さく笑みを零す]
おぼ――……っあ
[友の名を呼び咄嗟にその白を拭おうとすれば引き抜かれる指。その際行かないで、と縋りつく糟糠の妻の様に中の襞は去りゆく指に絡んだろう ふるりと身体を震わせれば、きな、と蝶の呼ぶ声がする そのまま声の主の方、言われるがままに膝上へと躯を滑らせる――が。 目の前にいるのは、白雲に塗れた朧月 どうして、と声にならぬ声が漏れる 何時もの様に無意識に腰は浮き、男の怒張を咥えこもうとするも、告げられる言葉にいやいや、と言わんばかりに首を横に振ろうとして
だが自分は花。買われた花は蝶の言葉に従わねばならぬもの。震える脚を叱咤し広げようとすれば、引き寄せられその熱に穿たれ]
(140) 2014/09/15(Mon) 22時頃
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――ぁ…あ……っ
[熱に濡れた囀りが、地下牢に響き 体は貪欲にその熱を求めきゅうと締めつけ、漏れ出る吐息は色を帯びる 目尻を朱に染め、潤んだ瞳で目の前の友に晒された藤。掠れた様に息を吐きながらも、蜜吸う蝶にもっと深くもっと色濃くと誘う様に自分を引き寄せた腕に己が手を絡ませた]
(141) 2014/09/15(Mon) 22時頃
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[ベルさまと呼べば、顔を緩やかに綻ばせて下さいます>>135 その表情にまたつられるよう、僕も綻んで見せるのです。 これが男女や恋仲なれば、それは素敵な情景でしょう。 地下牢という遊郭の中、甘い時が現実の刻を止めるのでした。]
そうですか? それは、とても嬉しいです。
[「楽しいひと時を過ごすこと」が望みであると告げる彼に 僕は同じ言葉で返しました。
『花』として望まれることが『しあわせ』なのです。
金色蝶が何を思い誘われたのかは、僕は知る事など出来ませんが こうして櫻の枝葉に翅を休めてくださるのならば 僕は応えて、色付いていくのでございます。]
(142) 2014/09/15(Mon) 22時頃
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[美しいという名前は、その御方に吸い込まれます>>136 触れ合う舌はそっと、蜜を得るように吸われ それだけで、くらと眩暈さえ起こしそうなほどに 甘やかな接吻を重ねていたのでございます。]
──、…っ
[吐息までもが震えたのは、彼の手が胸を這ったからでしょう。 白い着物のその下で、それこそ櫻の色をした小さな果実。 辺りの膨らみは丘と謂えるほどにもなく、けれど胸板と呼べるでもありません。 性別を感じさせず、しかし性欲を感じさせるもの。 密着すれば、項からは櫻の練り香水の甘さが香ります。
縋るように指先は、ベルさまのお洋服を掴みました。 果実ははしたなくも、ぷくりと硬さを帯びていることでしょう。
胸元を這う彼の手の甲に、片方の僕の手を添えて。 売れつつある櫻の実へとその手を導きました。]
(143) 2014/09/15(Mon) 22時頃
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[まるで物を扱うような手荒さで髪を掴まれると、その拍子に解けかかっていた鶯色が床に落ちこげ茶が散る。 それを気にせず、余裕なんて一握りあるか無いかの状況で。 質量を増していくばかりの雄を指で掌で紅い舌で、刺激を与えていく。
もうすぐ、もう少し………の所で熱源が遠ざかっていく。 どうする気なのかと主を見上げれば、三日月のような弧が描かれていて。 瞬間。>>133 飛び散ったのは白濁色にむせ返りそうな程の匂い。 それは己の顔を汚し、輪郭をなぞりゆっくりと滴り落ちていく。 瞳の奥が、『朧』の面の奥が面白いくらいに揺れるのを、一夜限りの花主は見る事ができただろう。]
―――っ…!
[指が、震える。 それを奥深くに沈めるために、白を指で掬い上げ一口舐める。 こうすると喜ぶ客は大勢いたが、今宵の蝶はどうだっただろうか。]
(144) 2014/09/15(Mon) 22時半頃
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[…何がいけなかったのだろうか。 ………いや、蝶は。最初からこのつもりだったに違いない。 自分の予測が外れなかった事を少しばかり恨みながら、 友をよぶ声は音にはならず空気を揺らすだけ。 どうにも上手く処理できない感情を、奥歯で噛み殺し。]
(本当、良い趣味してるな……)
[目の前で乱れる藤色の花とそれを味わう蝶を、ただ茫然と眺める事しかできずに。]
(145) 2014/09/15(Mon) 22時半頃
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[花の媚態は己の鳩尾を灼く。>>140 特に今宵の二輪は圧倒的ですらあった。 互いに花としての矜持を持ちながら、友垣の情を捨てられない。 彼らの繋いだ親交から滴る蜜の甘美たるや、喉が爛れるほどである。
指を引き抜いただけで崩れそうになる身体に愉悦が盛り、 己の乾いた唇を舐めて濡らした。次から次へと飢えていく。 嫌がる素振りの彼を慰めるように首裏に口付け、弛緩を誘い、 圧力に開いていく結合部を見せるよう、藤之助の膝を抱えた。
開脚を強いて、窄まりの襞を熱塊が伸ばし。 先ほどまで朧が育てていた剛直が藤之助を犯す。
倒錯の香が一層強く変わった。]
(146) 2014/09/15(Mon) 22時半頃
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[物慣れたはずの粘膜は、異常な初体験に怯えているのか、 未熟に砲身を引き締め、圧迫を伴い絡みつく。>>141 されど、悪辣な男にとっては余興の一つでしかなく、 未通を玩ぶように満悦が口元を彩った。]
おうおう、こんなに拓いちまって可哀想になぁ。
――…舐めてやれや、朧よ。 ちとは藤の字も素直になんだろうよ。
[旋回を伴わせつつ、突き上げ始める腰。 必死に縋り付いてくる身体の外と中を嘲笑い、 肌と肌のぶつかる音を聞かせて、牢に響かせる。
指先で結合部の捲くれた縁肉をク、と圧して弄り、 顔に白いものを受け止めた朧へと犬の真似事を強制。>>144]
(147) 2014/09/15(Mon) 22時半頃
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[ぐらりと揺れ始めた鏡面と精巧。 戯れに挫いて長い一夜を遊ぶ蝶は隠蔽を許さない。 彼らに与えるは屈辱であり、蹂躙である。 心も身体も苛んで、己の白濁を自ら口に運ぶ朧に嗤う。]
不満が顔に出てるぜ、朧。 ………お前さんも疼くかね。
[態と彼の眼差しを曲解して受け取り、藤之助の裾を開いた。 朧の眼前には、男に貫かれた朋の秘所から、 兆す性器まで全てを視界に納まり。
――――それでも男に縋る藤花を知らしめて。>>145]
我慢できないなら、独り遊びを許してやるよ。 しっかり解しておかねぇと痛い目見るのはお前さんだぜ。
[友の痴態を弄れと言う、犯されるために身を整えろと言う。 朧の複雑な感情は、男の舌上に大層な美味を拡げていた。]
(148) 2014/09/15(Mon) 22時半頃
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[今まで与えられた中で五本の指に入る程の屈辱。 それを面へと反映させれば蝶は機嫌よく飛び回るだろう。 花は蝶を喜ばせるためにある。何度も何度も刷り込みのように、洗脳のように囁かれてきた言葉。 光の差さぬような場所まで沈めたはずの心とは別に、習慣という名の己を操る糸は朧を嫌でも動かす。>>148
眼前の藤を掌で包み込み熱を移す。 嫌だと首を横に振っていたかもしれない、雫が床へと吸い込まれたかもしれない。 それを気にせず先端へと唇を落とし。
主が望むままに犬のように舐め上げ、その合間に自分の指を濡らし菊門へと伸ばす。]
(149) 2014/09/15(Mon) 23時頃
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[僕の手は導かれるままに櫻の実に触れる。>>143 白い着物の上からそれを撫ぜると硬さを持っているのが分かって。僕はその実を優しく摘んだ。
その行為は櫻の花の雌雄を判断するには役に立たなかったが、僕の中の欲を刺激するには充分であった。
甘く立ち上る芳香と裡から湧き上がる熱とに息苦しくなり、僕は唇を離した。胸で呼吸しながら僕は彼に笑いかけた。]
ふふ。櫻子は可愛いね。 …僕、櫻子のこと好きだよ。
[隣の牢から響く乾いた音>>147を耳にしながらも、そんな異音はこの場に存在せぬとばかりに好意を示す言葉を囀る。 他人行儀のさん付けは止め、今宵は己の所有する物だとばかりにその名に飾りはつけない。]
(150) 2014/09/15(Mon) 23時頃
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[僕の囀りに純白の櫻の花が染まってくれるといい。 僕には金糸雀のように耳に心地いい言葉を唄うのが性に合っている。
隣の房のような愉しみ方は出来ねど、互いに蜜を分け与えような甘い時の流れに溺れる悦楽を享受しようと僕は笑むのであった。
そして僕は櫻子の着物を崩すと、赤い実に直に指を這わせた。 彼が吐息を吐くのに合わせて上下する動きと、微かに感じる鼓動の暖かさとが愛おしい気持ちを湧き起こさせる。
僕はさわりと硬い尖りの周縁を撫で擦ると、頬から首筋、鎖骨と軽い口付けを音を立てて落としていった。]
櫻子は僕のこと好き?
[なんて、柔らかい笑みでまるで恋仲かなにかであるかのような問いを吐きながら。]
(151) 2014/09/15(Mon) 23時頃
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[男は何を怯えていたか。この檻の中で全てを決める事が出来るのは蝶だというのに。 ただ、ただ確かに、花の零した優しい露>>138には皺を寄せていた愁眉を開いた。肩口に顔を置いたまま、どうせ此方など見えてはいないだろうから。
全てのボタンが外されるまで、男の唇は肌を這う。手は蠢く。 時折声と共に熱い吐息を耳元で感じていれば、より強く竿を扱いてやって。 忍び寄る手を悟る様子は無い。男の主張を始めた其処に触れて、驚いたように目を開いて初めて肩を震わせる。
瞬間、触れていた相手の物から手を離す。喉元に噛み付くようにして口付けながら、肩を押して柔い布団の上に押し倒そうとしただろう。
もし倒れたのなら、喉元にからゆるりと上半身を起こして……その時に見上げた男の表情は酷く滑稽だったに違いない。]
(152) 2014/09/15(Mon) 23時頃
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……悪ィね、我慢ならない犬っころでよ。 今はお前の振りしてんのになァ、お前も…こういうことをした事があんなら、幸いなんだが。
[先程まで触れていた手の親指を舐めて、自嘲気味に笑って見せただろう。]
(153) 2014/09/15(Mon) 23時頃
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[首裏への接吻>>146に煽られる体は白梅香を匂いたたせ、力抜けた躯、目尻から零れるは蜜か涙か。繋がりを友の眼前晒されればひゅ、と息を吸いこんで。羞恥に身も心も焦がしながらも体制を変えた際の緩やかな刺激に甘い声が漏れ、きつくしつつも躯を穿つ熱を招き入れる様に、中の襞は奥へ奥へと誘いこみ、美味しそうに咥え入れた
そして次に云われた言葉にびくり、と全身が強張る]
……っ!? ぁ、ヘクター様……っ
[おやめ下さい、と掠れ震える声で懇願するもゆるりと振られ律動する蝶の持つ太針 地下牢に響き渡るは肌の音と嬌声だったろう 結合部を晒されるというのも経験はあったが――他者へ見せつけられるということなどなく 羞恥と快楽で潤んだ瞳から涙が一粒頬を伝って零れ落ちた そこには凪いだ湖畔の様な鏡は無く、罅割れ今にも崩れ落ちそうな様相を呈して
裾開かれればあらわになるのは日に焼けていない肌と赤黒い蝶の立派なモノに貫かれた菊門 それでも漏れ出る嬌声は、留まる事を知らず]
(154) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/15(Mon) 23時半頃
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[此方へと細く美しい友の手が伸びる>>149 柔らかく自身に口付けられれば身体が跳ねる 止めて、と哀願するかの様に首を振るもそれは許されぬ事だろう 友の舌で感じいる自分の浅ましさに震える唇。しかしそこから漏れるは後ろを突かれるがままに拾った悦楽混じった嬌声だった]
(155) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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[花の滴らせる蜜は、蝶の主食。 彼らの水面下に隠す真の蜜を啜って喉を潤す男。>>149
常に平静を装う彼の瞳も揺れれば、己の歯列裏を舌で舐めた。 貪欲は底を知らず、覗かせた舌に掬われる混ざり合う体液。 香油と先の白濁が交じり合う雫に口付ける彼に瞳を細めた。]
―――…悦い、顔だ。 幾らお前さん方が懇意でも、藤で慰めた事なんてねぇだろ?
どんな気分だ、言ってみろ。朧。
[顎をしゃくって促す発露。 彼が黙秘を選んでも、罰を与える事は無いが、 ―――代わりに藤之助の首裏に甘く噛み付く躾に摩り替える。
蠕動を払い、ゴリ、と内壁を摩擦する音で抉り。 脊髄を駆け上がっていく愉悦は、純度の高い享楽を示す。]
(156) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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[触れる、黒の内側から露になった素肌の温度。 自分よりも白い色は、体温の上昇をより伝えてくれる色をして。
あちらの表情が見えない事は、此方の表情も隠すと言うこと。 扱かれ、快楽に震え眉根に寄る皺も、今は誰の目にも映らない。 同じだけの刺激を与えたいと、指先は尚早だったか。
首に歯を立てられる刺激。 其れと共に視界が傾き、柔らかなものに沈む感触は、怯えるものではなく日常にあるもので。>>152>>153]
……貴方は。
[距離が開き、蝶の初めて見せる表情を、見詰める。
言葉を聞き。 微か濡らしていたかも知れないその指先。 舐める相手に、幾度か瞬きをして。
ふ、と表情を緩めた。]
(157) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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……シーシャ、サン。
[初めて蝶の名を呼んで。 殆ど脱げた着物の引っかかる腕を伸ばす。 抱きしめられるならば、そうしたくて。 頭を撫でて、慰めたくて。
此の感情は、花だからだと言えるだろうか。 それとも。]
僕も、あります。 だから、大丈夫。 大丈夫なんですよ。
(158) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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[体温が上がるほどに、香は拡がりを見せ、 ひくひくと痙攣する蕾に充足の呼気を巡らせて吐いた。>>154 全て飲み込ませてしまえば、腹筋を内側から押し上げるほどの質量と変わり。]
―――…もっと、声を上げて朧を煽ってやんな。 聞かせてやれよ、お前の可愛い雛共に。
お前さんが、どれだけ、淫売かってな。
[更なる嬌声を欲し、彼の声は牢に反響。 狼狽し、鏡面を見失い、泣いて許しを乞う姿を貪って。 ギ、と木製の牀台を軋ませ、その音すら彼を責め立てる。
徐に彼の胸へと腕を伸ばせば、肌蹴ける合わせより、 大きな掌を差し込んで、乳嘴を摘み上げようか。>>155 彼が受け止める限界を迎えると知りつつも、与える愉悦は際限を知らず、胸を飾る茱萸を引き遊ぶ。
齧りついた首筋を、ねとり、ねとりと舐める舌。 宛ら、花に取り付き蜜を啜る、蝶の捕食であった。]
(159) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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[熟れた櫻の実に、布越し触れる彼の指先はとても優しいものでした。 摘まれれば、呼応するように指先に力が籠もります。 重なる唇の隙間から零れる吐息も ベルさまの裡を焦がす火種になってくれたでしょうか。
離れる唇には、名残惜しげに睫毛が振るえ 微笑まれる彼に、朱の差す目許を細めました。]
ベル、さま。
[「可愛いね」「好きだよ」「櫻子」>>150 連ねられる言の葉に、胸の奥がとくり音を立て 射干玉の眸に彼だけを映しておりました。
隣より聞こえるは、『蝶』の声であったでしょう>>147 弄ばれる二輪の『花』の嬌声であったでしょう>>144>>154
それに優しく蓋をするような声音が 僕を名指しで呼びました。]
(160) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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はい。
[甘い囁きは金糸雀の鳴き声でしょうか。 耳からするりと潜り込み、僕の裡で響いています。
崩された着物の下から露になるのは、白き肌。 ベルさま程の白さはなかったかもしれませんが そこに飾られた小さな実の櫻色を、映えさせるような色合いです。]
…───ぁ、っ
[指が触れれば小さな声が聞こえましょう。 吐息に交じり、跳ねるような声でした。]
ベルさま、好きです。 お慕い申して…っ、 ん
[甘い囁きは、さて地下牢の何処まで届いたやら知りません。 おりますと告げる前に切れた言葉は、重なる唇の愛撫で 小さな身体に熱を灯していったのでございます。]
(161) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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〜…っ…!
[「嫌なのかい」と、問うことさえ赦されず。 その瞳に浮上しては泡沫のやうに消えた寂寥を薄暗い室内にて捕らえたのならば、罪悪感か――はたまた、嗜虐心か。
如何にしろ悪質に疼く腹部を其の儘に。 胸が打ち震えては昂奮が喉を伝い、薄く開かれた唇からは驚嘆の息のみが宵闇に融ける]
イヤなら、言いなよ。
[其れは其れは、また花には厭な命であっただろうか。 蝶とは異なり抵抗為る為の、逃げる為の翅も、手段もなく。 ただ植えられた苗床に咲く花には、厭らしい言葉だと。
――其れでもその後には直ぐ、潔い肯定…とは俄かに言い難いそれ>>134が、何の感情かに揺れる声が酸素を揺らしたのならば、こくりと期待に咽を鳴らし。 ――脳裏に顔を見せる寂寥には、唯蓋をして。
ゆるりゆるりと自分の意思に反して謙虚に躯を伝う指先には、もどかしさすら感じ得たけれど。その表情が恥か何か、ほんのり薄紅を乗せて居たのを見上げると、矢張りにやりと唇を歪める。]
(162) 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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恥ずかしいの、亀吉サン。 …顔、赤いよ。 ――それとも、怒ってるのかな
[くつりくつり性悪くも笑声絶やさず。寧ろ嗤い声とさえ取れるそれは室内にちいさく反響し。 最後の言葉を投げたならば、ふるりと首を振り、「怒るのは、有り得ないか?」なんて挑発で言葉尻を飾り。
何か反抗が見えたのならば、その手が彼の下部へと触れた頃に、強く力を込めて添えてみただろうか。 ――見えなくとも、同じことはやっていただろうけど。
持て余したもう片手は彼の首元の裾を割り、鎖骨を撫ぜ。 退かすように長襦袢を肌から動かし、柔肌に直接触れたならば、その感触を手の内に残すように、胸へと下りて行くまでに掌を遅遅と擦り*合わせた*]
(163) 2014/09/16(Tue) 00時頃
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[崩れはじめた朧の面。 先端を親指でそっとなぞりそのままくるくると撫でまわし、邪魔なこげ茶を耳へとかけながら反応を伺う。 それから再び軽く口に含み、ゆっくりとそれを指先で擦り。 主が問う声に、俺はなるべく眉一つ動かさない変わりに笑みを浮かべ口を開く。>>156 喋る度に藤之助に、息がふきかかってしまったかもしれないが]
悪くない、ですよヘクター様。 こんなに乱れた藤之助を見るのは、初めてですが。
[本心とは真逆の言葉を蝶へ吐き。 時折鼻にかかったような息をはきながら、壊れ物を扱うかのようにゆっくりと追いつめていく。]
(164) 2014/09/16(Tue) 00時頃
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[焦らす様に煽る様に、牢に反響する彼の重厚な声>>159は殊更にひび割れた鏡を震わせる]
ぁ…ぁ……ふぁ……
[合わせに差し伸ばされた手、胸飾りを摘まれ弄ばれればそこは南天の実の様にぷくり赤く色づいて。律動により齎される快楽は戦慄く唇いとも容易く決壊させて囀り啼くのを牢に琴の音の様に響かせていた。
掻き鳴らされ、爪弾かれれば唄うは高く甘い声で。淫売と罵られてもそれはもはや佚楽の火種をより燃えあがらせる香辛料にしかならなかった。 首筋齧られれば頸動脈にそれはあたり、捕食されている事実を顕著に知らしめて。
啼いて鳴いて。撓る背はピンと張りつめた弓の様相、赤い舌で味わうかのように舐められれば、花房は強く揺れ動いた]
ヘクター、様……
[震える声は冀う少女の様に、もしくは誘蛾灯の様に艶めいて主の名を呼ぶ 絡む襞はその声と共に一層締めつけを増しつつも搾り取る様に中の雄を包んだ]
(165) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[時折朧が声を発する毎に>>164、熱い吐息がかかり身体が跳ねる。細く美しい指と熱い咥内に加えられた自身が色づきしとどに蜜を零すのを止められぬ
壊れ物を扱うかのように追い詰める彼に、ふるふる房を横に振り、声ならぬ声で制止を求めるがそれは聞き入れられないだろう]
ふ…っ…
[息を呑み込みつつ、限界が近い事を悟れば抱きかかえる蝶に潤んだ瞳でそれを訴えた]
(166) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[眺める櫻子の頬には赤みが差していて。>>160 まるで本当に僕の言葉に胸をときめかせているかのよう。
露わになった白い肌は僕のものとはまた違った白さを有していて。 血が上ればすぐに肌の下の血管の色を表に晒して染まる僕のそれよりも、櫻子の肌の白さの方が本当に白いように思えた。
尖りに触れれば漏れ出る甘い囁きが僕の胸を焦がす。そして密かに僕の欲を掻き立てるのであった。]
そっか、好きかぁ。ふふ。
[その言葉の甘みに、心の底から愉しいとばかりに鈴の音にも似た笑い声を漏らす。]
(167) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[そして僕は櫻子の身体を布団の上に優しく横たえた。その上に屈み込み影を落とすと、崩した着物を完全に取り払い彼を生まれたままの姿にするために手をかけた。
しゅるりと布の滑る音が響く。]
じゃあ僕、櫻子と一つになりたいなぁ…? 教えてくれる?何を、どうすればいいのか。
[見本は牢の周りに転がっているけれども。 僕はあえて目の前の櫻子に教えを請う。 この先の一つ一つを想像させるように、 ゆっくりと言葉を刻んで。
やがて櫻の梢の柔肌を包むものは全て除けられたか。]
(168) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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新たに告げられた命>>162には双眸を眇めただろう。苦さの残る瞳を唯々揺らめかしながら。
それでも諦念がこの身を渦巻けば、そっと蝶の望むままに花を芽吹かせる。甘い蜜を与えようと。
首筋に落とすは蝶の翅。硬く体温を感じさせない皮の感触は何処か無機質に思えた。
それでも夜風にあたる際に腕に触れ、顎を取った指先だと思えば何とも言い難い色で、主の望むまま線を辿らせただろう。
上気し熟れた頬を薄暗い室内で揶揄られたならば、キュッと唇を引き結ぶ。鼓膜を叩くその声に憎まれ口が顔を出そうと覗かせたけれど。 追撃>>163には口許を和らげて、にっこりと。]
……貴方の、ペティンガー様の指がこの身に触れると心地良くて。 …悦んでいるのです。
[誘うように焦らすように、首を傾げつつ睫毛に蔭を落として。布擦れの音を立てて態とらしく下肢に手のひらを押し付ける。]
(169) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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…濡れてしまいました。
[熟れた頬を隠すことなく囁けば。微か燻る熱に触れさせた手は力が込められたか。
結局言い出した癖に肌蹴けさせようとする指先には、鼻で軽く嘲笑して。それも熱を孕んだ奥底を慰められたのなら、少しばかり胸元に体重をかけて耳許で声を落とすだろう。]
…花を散らすのと、花に愛づられるのと。 ……貴方は何方がお望みですか?
[悪戯に相手の胸先を弄りながら、ゆっくりと。]
(170) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[煙るような靄の向こうで明りをほろりと零していた月。>>164 それが今や、隔たりは徐々に晴れて、淫蕩と情欲に濡れていく。
それでも、笑みを形作る彼には、咎めるように片目を眇めた。 彼の虚ろな瞳の奥底を覗き込もうとする性悪な眼差しを尖らせ。]
――…へぇ。 聞いたかい、藤の字よ。
朧はお前さんにも欲情するらしいぜ。
[彼らを苛むほどに心地が良い。 朧が自らを慰める窄まりに視線を降ろし、 指が彷徨う度に身体を拓こうとする様に眼圧を掛け視姦。
挙句、彼の吐息が己を咥え込む菊門を掠めるたび、 微震が伝わり、結果的に蝶を悦ばせた。]
(171) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[「貴方は。」
言葉の後に続く尾>>157>>158を待てども、眼下の花は数度眼を瞬くのみ。 未だ笑みを浮かべたまま、次はどうしようか、なんて狂った調子を戻そうと、していた。すると、
花が 綻ぶ。
初めて名を呼ばれて、はたと息を潜めた。 何処で聞いた。 何故知っている。 そんな疑問よりも先に温かい直肌が男を抱き締めた。引き寄せられるように身体を倒す。髪の毛の表を滑る手は。果たして、その意味は。
………あー…あ、まんまとはまってら。 より密着した肌と肌。男は煙を吐き出すような長いため息をついた。]
(172) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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そうか、そいつは……良かった。ありがとよォ。
…まるで本当に犬になっちまったみてェじゃねェか。なァんで抱き締めたかねェ。 撫でる程の可愛げが、俺にはあったか……なんて…お前の香は、蝶も惑う。
………なァ、丁。
[やんわりと理由を尋ねてみるが、どんな回答が得られるやら。 絆される間に間に、離せとも言わず、擦り寄りもしない生暖かい温度。 しかし確かに、熱は其処に燻ったままで。]
犬を可愛がるか、慰められるか…どっちがいい。 ……あァ、このままお犬様、なんて選択肢もあるか。
[再び顔が近付いたのを良い事に、男は耳に息を吹きかける。 それは、愛玩にするにはいささか度が過ぎた代物だろうか。]
(173) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[鏡面に走る細かい罅。彼の軋む音は法悦の調べ。>>165 砕く意思は悪意等という易いものではなく、純然たる我欲だった。 結合部に掛かる吐息に合わせ、左胸を弄れば、やがて芯を持ち 女子のようだと詰って弾き、疼痛齎して苛めて見せた。
唯一度も触れぬ前に、それでも込み上げるのは射精感か。 何度も往復し酷使させた前立腺。 既に彼は、雄を持成す身体として蕩けている。 先走りは腹の中でひっきりなしに水音を重ね、溜まり。
不意に、甘く、欲深く、腹の底へと種を強請る収縮に襲われ、 迫る頂に逆らわず、骨がぶつかるほど深くまで腰を叩き付けた。]
――――ッ、
[彼の中に放つは夥しい白濁。>>166 熟んだ媚肉を灼いて飛沫が散り、腹を波立たせ、至らせる悦。]
(174) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[藤を朧で苛み、浸食する感覚は脳を爛れさせる。
余韻に浸りながらも、射精の合間も腰を揺すり、 彼の中に残滓も残さず注ぎ込んでいく。
達すると同時に、彼の深淵からも押し上げさせるのは小さな死。 当然、彼が芳醇とした熱欲を絶頂に弾けさせれば、朧は二度目の精を浴びる。
藤色を、真っ白に埋め尽くして。 彼の大切なものを、淫欲で汚させて。]
(175) 2014/09/16(Tue) 00時半頃
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[僕の言葉に零される笑みは、鈴を転がすような音でした>>167 白い彼の肌に、左の目許に在りし黒子に指先を伸ばします。 ひたりと触れれば、与えられる愛撫に指までも 熱を帯びていることを伝えるでしょう。
違う色の、同じ白。 不可思議な相違に、眸を細めようとして。]
わ、ぁ
[牢屋という場所に不釣合いな、柔らかな布団の上に身体を横たえられて>>168 出した声はすこし間の抜けたものだったかもしれません。 布が滑る、淫らな音が響きます。]
ひとつ…に……。
[まるで鸚鵡返しのように紡げば、耳先に朱がさしました。 生娘でもあるまいし、と思われるかもしれませんが 恥ずかしいと思うことに、変わりなどないのでございます。]
(176) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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ベルさまもお姿をお見せになっては下さいませんか…? 僕だけでは、恥ずかしいです。
[包み隠すものはやがてなくなり、丸窓からの月下にて 全てを晒す事になりましょう。
申し訳程度に付いたものは、僕の性別をものがたります。 手で隠す、なんて事は許されやしないでしょうから 僕はほんのりとした羞恥に耐えるべく ベルさまの頬へとまた、指先を滑らせたのでございます。]
あなたさまの、情熱を。 僕の、裡へ。
[そっと腕を首へと絡ませ、耳元にて囁きました。 その声は、蜂蜜の甘さを移していたでしょう。]
(177) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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いいえ、どういたしまして。
[掛かる体重を抱き止めて。
礼の言葉に本音は幾許か、理解出来るほどの仲では決して無い。 だからこそ、素直に受け取っておくことにした。>>172>>173]
何故でしょうね、其れは…… 今宵、貴方が僕であると仰ったせいではないでしょうか。
[可愛げ、それから惑うとの言葉には、ただ目を細めるのみ。]
どのような選択肢でも、貴方のお望みのままに。 ですが、丁が蝶であると仰るならば、こう言ってみましょうか。
俺は、犬を悦ばせたい。
[耳元に近付いた頭。 吹きかけられた息に震え、返す言葉は謎掛けのようなもの。 笑みは深く、深くなる。]
(178) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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……堪らねぇな、
[僅かに浮いた汗を払って首を振り、橙色が乾いた音を立てる。 ぐちりと体内に零した精を潰す緩い律動を数度繰り返してから、荒々しく扱った花より、白濁に塗れた凶器を引き抜いた。
栓を失った窄まりからは、粘性の濁りがどろりと零れて、彼の秘所を新たに濡らすだろう。 穢されて、犯されたのだと、その身に教えるように。
そのまま藤之助を寝台に転がし、次に腕を伸ばすのは朧の君。 半ば無理矢理、寝台に引き上げて、口唇を塞ぐ接吻を捺そうか。
精に穢されていようとも構わず、 その傲慢な口付けを、打ち捨てた藤之助へと見せ付けた。
―――そこで、余所の檻より微かに聞こえた嬌声に、 一度視線を上げたが、一瞬の瞬きで逡巡も挟まず断ち切り。
ニィ、と笑って、リップノイズを二輪に聞かせた。**]
(179) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 01時頃
丁助は、ヘクターに話の続きを促した。
2014/09/16(Tue) 01時頃
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[囁く声に請われるがまま。 舌の這う動きを、包み込む手の動きを早め。 陽物の先端に少し強めに吸い付いて、我慢など無用だと暗に知らせる。 そのまま面を上げ手は休めずに、蝶の動きに合わせて優しく激しく触ったなら。 そのまま、弾けとんだだろうか。
嫌がる素振りもなく顔を白で埋め尽くし。 何かが少し、欠けた音がした、気がした。]
……藤之助、
[そこでようやく音を発して。 迷いながらも労わろうと手を伸ばすも、先に蝶の手で寝台へと。>>179 行き場を失った手を引いたのは蝶だったか。 手荒く扱われ、噛みつかれるかのように口が合わさる。 好きなようにさせ、時折それに応えながら己を見ているであろう視線に目を伏せた。]
(180) 2014/09/16(Tue) 01時頃
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[指に口付けを落としても表情一つ変えなかった淡藤とは違い、僕の一挙手一投足に愛らしい反応を返してくれる櫻の花に自然に笑みが零れる。
最もその淡藤も向こうの檻では揺れているのかもしれないが、わざわざ首を巡らせて確かめるつもりは毛頭無い。
黒子に触れられ熱を感じる。 その感覚に僕の頬にも熱さが移り、 頬が染まったかのような錯覚を覚える。 それとも、僕の顔は実際に朱に染まっていたろうか?]
僕も?うん、わかった。
[本当に男の子なんだ。 心の裡で呟きながらシャツの釦を解いていく。]
(181) 2014/09/16(Tue) 01時半頃
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[櫻子が恥ずかしそうにするからあまり 下肢は見つめないようにしたけれど。 蝋燭の灯りと月光の下に晒されたその素肌は、 なるほど櫻の名に相応しい白と薄紅色。
釦を解き終ると、 投げ捨てるように上肢を覆う衣服を脱いだ。 続いてベルトにも手をかける。]
脱いでるのを見られるのも、恥ずかしいな。
[なんて柔らかく妖しく笑いかけてみせて。]
うん、櫻子の中に。沈んでいくよ。
[囁きに返す言葉。 囁き合う微かな二人の囀りは睦言のようで。 首にかかる腕の熱さが増したような*気がした。*]
(182) 2014/09/16(Tue) 01時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 01時半頃
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[ ――何故、そんな色を見せるのか。と。 >>169
仄かに宿るは寂寥と、何か。 風に揺らいでるでもなく、戸惑いに揺れるでも無く。芯から魅せる色には窮屈な心持さえ覚え、されど唇は殊更に歪み。
嗚呼、彼が優しく抱いてくれと、 自分に淡藤の花頭を垂れ乞うたのならば。 その花を胸に抱き寄せ、 己が両翅で緩々とその躰を撫でてやったのに――
邪な思いとさえ切り捨てられるかもしれない、純粋過ぎるその気持ちにはただ青臭いと心の奥底で嘲笑い。
軈て慣れて来た視界の中、美麗なその顔に笑みが花咲いたのならば、「は、」なんて莫迦にした様な、惚けた様な息を吐く]
(183) 2014/09/16(Tue) 01時半頃
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なんだい、ソレ。 ――ならさァ、もっと。…悦んでよ。
[言葉を彼に流したならば、次は自発的に数度摩り入れ。 告げられた状態>>170には、込められた力には、また一つ笑みを零し、燻りを上げ始めた熱を飲み下して耐えては、確かめる様に指先を熱先に食い込ませる。 そうしてソレが確かであったならば、今度はクスクス声を響かせ嗤ったことだろう。
しこうして耳を掠めた嘲笑には、僅少狂の気の滲む嗤声を打ち消し、眉を釣り上げあからさまにも美しい笑みを貼り付けて魅せ。]
…俺はさ。やっぱり、「花を愛でる」のが好きかな。
[――そんな嘘を、花に綴った。
胸元に掛かる体重には、応えるように頭を傾げて擦り寄り。 只己が胸先に違和感を感じ得たならば、一拍動きを止め、唇を引き締め。 仕返す様に、掴まれたままの手を手早く衿下から滑り込ませ、直に熱に触れては手の内の中心、中指を軸に添えてまた擦り入れ、先の液を混ぜる。]
キミは案外、蝶を喰らう花に成りそうだよね。
[そうして預けていた頭を上げ、彼を見上げて。彼の胸元に滞在する黒衣の手はその胸の飾りを弾くようにはじいた]
(184) 2014/09/16(Tue) 01時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 01時半頃
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[どこまでを信じて、疑うか。その境目を探るのは男とて同じ事。
然し、若し、相手>>178が言っている事を真実と置くのなら、貴方とは、己とは、この花は何処を見て話をしているのだろうか。蝶を通して自身を見ているのだろうか。
……なんて、 そんな事を聞いた所でトボけられるのは目に見える。顔には出さず、問いを静かに嚥下して。
やっと口を突いた花の、丁の願いは、少しだけ信用してみよう。]
難しい事を……
[くつりと笑って、身体を起こす。 悦ばせたい、というのなら、男の目的も"悦ばせたい"の一言に尽きる。 相手の振りをしているにしても、堂々巡りだとようやく気が付いた。]
じゃあ悦ばせてみろ。 俺は何も拒まねェ。
お前自身だと思って、まぐわってみな。
(185) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[再び落とした唇は頭を下げて鎖骨へと、そのまま肌を滑れば、はだけた胸元を飾る頂点を覆うだろう。 再び包み込んだ怒張は、今はどうなっているだろう。 いずれにせよ手を上下に動かしながら快感を催促して。]
(186) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[聞いたか?と至極楽しそうに笑んだ主人から告げられる言葉にふるり首を振る>>171怯える様にそんな事はあり得ない、と云うかのように。
はらはら零れ落ちる涙が白の着物に落ち染みを作る。かの蝶の歓びは何処に在るのだろう。その辺りを察するのは友の方が早かったらしく、藤の花は与えられる甘露を待ち望み、怯え、飲み干して そのたわわに実った花房を緩やかに開花させていた]
(187) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[苛められ、弄られ。ぱらりぱらりと鏡の欠片が零れる音がする>>174 弾かれ硬さを増した飾りはその緋色を地下牢の薄明かりにくっきり映し。嬲る様に与えられる刺激は淫欲を導き、尚一層の甘い調を奏でた 水音と嬌声、それに時折混じる小さな声は他の牢の蝶の奏でる音だったろうか
深く深く、最奥まで暴こうかと穿たれた灼熱に、目の前に火花が散る。脳髄が焼け爛れる様な激しい律動、やがてそれらは内部に熱い飛沫を迎え終焉を迎える 二度、三度と腰を抱きかかえられ揺さぶられれば零れ落ちるのは明瞭ではない喘ぎ声 最奥に叩きつけられた衝撃は、最後の理性まで突き崩し、自身から白濁を散らした
ああそれが友の顔に降り注ぐのを見れば朝露が葉から零れ落ちる様にはらはらと雫が頬を伝い]
(188) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[僕が触れたベルさまのお顔は、少し朱を差したでしょうか>>181 仄かに熱が移ったようにも感じます。 僕の見る幻でなければいい、そう思いながら 僕はシャツのボタンに手を掛ける彼を、見上げていたのでございます。
射干玉と同じ黒髪は、布団に広がっていたでしょう。 その髪は櫻の枝葉の如くして その肌は櫻の名の如くして>>182 二つの、いいえ三つの光の下に晒されていたのでございます。
月下、くゆる焔、そして『花』にとまる金色の『蝶』。]
ご、ごめんなさい…っ。
[「恥ずかしいな」と向かう笑みは些か妖艶でありました。 ベルさまを見詰めていた僕は、思わず視線を逸らしました。 はらりと黒髪が、また広がったのでございます。]
(189) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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は、い。 染めてください、あなたさまで。
[甘すぎる程の囁きは、櫻を色濃く咲かせます。 ささやかな愛撫にさえ反応を見せる櫻の下肢は そうっと静かな音と共に、恥ずかしがりながらも脚を開いて見せました。 これから行われ、与えられる全てを受け入れる悦び。 指先は彼の項をなぞり、そして。]
接吻けを、ベルさま───…
[おねだりをひとつ、零すのでした*]
(190) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[やがて自身を犯していた物が引き抜かれれば、とろりと秘所から零れる、内へ放たれた白が一筋、腿を伝い濡らして。割れた鏡は今だ火照り上気した肌に珠の様な汗を滲ませながら喘いでいた
寝台へうち捨てられれば抵抗もせず其の身を白の布団に沈ませて、友が腕掴まれて彼と主人が口吸いする様子>>179をいまだ冷めやらぬ余韻の中、蕩けた瞳で見つめる。視線を逸らすことも忘れ、惚けたままに]
……――
[縹緲たる視界の中、耳に届いたのは友が己の名を呼ぶ声 目を伏せつつ蝶の接吻に応える友の目が伏せられる様子を唯見つめていた]
(191) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 02時頃
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[牢の中。月明かりもあまり届かないこの場所で響くは淫靡な宴。 薄暗い室内でぼんやりと輪郭を映していただけであったのに。
徐々に瞳は明瞭に蝶の姿を花房に止め、蠱惑な笑み>>183を唯々見つめるだけ。
その中に隠された意図など知り得もしない花は、銀月の睫毛を微かに下げているのみ。
胸の中に小さく芽吹こうとしていた蕾を摘まんでしまうまでは。]
[心の奥底に根を張った種は、色を滲ませて笑みを浮かべただろう。 劣情など隠すこともせずに。]
…分かっている癖に。 ああ、それとも生娘のように恥じらう方が、…お好みですか?
[僅かに息を乱すのは、擦れる音と同じ頃か。一つ零れる笑みを耳にしたならば、明確な意思を持った指が潜り込み。 熱を孕み微かに膨れた下肢に触れられれば、嘆息を。]
(192) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[狂笑に嘲笑返せば、一度沈黙が訪れたように思えて。
様子を窺えば顔を出したのは月のように淡麗な微笑。 それが作り笑いであり、紡がれたそれが虚言であると薄っすらと感じれば。]
…なら、今宵は貴方のために。
私の腕を、…抱いてくれますか?
[音もなく姓ではなく、相手の名を紡いで。 甘い蜜の香り漂わせながら、綻んでみせただろう。]
(193) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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[身体を少しばかり預ければ、拒絶される気配は無かったようで。 より密に近寄ろうと指先伸ばしつつ身動ぎを。
胸先を苛めれば、心音が惑ったように思えて笑みを零し。 先までは大人しかった男の手が体躯を弄れば、浅ましくも滲んだ露を垂らしただろう。
紺瑠璃の双眸が向けられたのならば、見下ろして。 やんわりとしか主張していなかった胸先が芯を持てば、途切れる言葉。歯を食いしばり嬌声を耐えれば花は蝶を見下ろし]
…なら、…抱いて差し上げますのに。
[暗喩>>184に対して口惜しそうな顔をすれば、先程まで決して触れようとしなかった蝶の口吻を指先で辿れば、その端にそっと掠めるような口付けを落とし。]
…辛くは無いのですか?
[視線はやがて、未だ乱れぬ相手の衣服へと。 先を促すように情欲に満ちた双眸を向けただろう。]
(194) 2014/09/16(Tue) 02時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 02時半頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 03時頃
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[肌の上を這って行く感触と戯れて、色素の薄い髪を優しく撫でた。>>185>>186 胸元の小さな突起に刺激を受けると、髪を梳いていた筈の指先がくしゃりと並びを乱してしまう。
自分の振りをした蝶、蝶に成り代わる心算の丁。 堂々巡り。 どちらを蝶と捉えるも、言葉のあやに過ぎず。 答えの無い問いになるのは、悦ばせる等という単語を用いた所為でもある。]
(195) 2014/09/16(Tue) 05時頃
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っ、……は。
[話の間に僅か緩んだ熱。 それでも触れられれば、其れは彼の指に確かな反応を見せる。 催促され溢れ始めてしまう水音は、何処かからの嬌声に掻き消されるか、否か。]
――僕、は。 あのような、派手なものも、拒みませんが。
ゆっくりと、互いの熱を交換しあうような、行為のほう、が。
(196) 2014/09/16(Tue) 05時頃
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[そろりと彼の腰へ手を伸ばす。 不慣れな質感の着物を脱がそうとすれば、多少のもたつきを見せてしまうかもしれないが。]
……貴方は、宜しいのですか?
[下半身を露にさせて、触れて構わないのかと。 くどいだろうか、之は区切りの、問い。
拒まないと、まぐわってみせろと。 促されるまま行うと言う事は、相手を抱くという事で。
初めてである可能性だとか、恐怖心は無いのかとか。 そういうものは、如何しても気になってしまったのだ。**]
(197) 2014/09/16(Tue) 05時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 05時半頃
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[各所から届く甘い音色が、厭らしい音が鼓膜を叩く。 漏れる甘美な嬌声は、どれも腹底に来るものなのだろうけれど。]
――キミのように、ワガママな方が。
[届く宴の音色を耳に通して、尚。 目前に揺蕩う銀月の、劣情の滲んだその顔に、ただ掠り声でそう告げた。 悪趣味だと今一度嘲笑が降って来るだろうか。然しそれも、また一興。
夜空に朧に、然し気品高く咲く銀月が情け無くも乱れる姿を、この目でしかと、見届けたいと。
宙に馴染んだ嘆息に>>192は思わずその胸に置いた手に力を込め、誤魔化す様に下から上へと二三揉み上げたのだったか]
[そうして紡がれた誘い言葉に、誘き寄せられた花蜜の香には、こくりと咽を鳴らし。 その唇が自分の名を形作った事を暗闇の中に知れば、胸を満たすのは征服感とはまた別の、耽美な情。 まるでむずかゆい其れが衝動として競り上がって来たならば、自身もまた花の名を――ちいさく、形作ってみせたことだろう。
花の躰に動きが在った>>194ならば、ぱちりぱちりと目を瞬き、睫を揺らしてその様子を見届け。 手を黒く飾る布越しにその胸先が膨れたのを感じ得れば、親指と人差指に挟めて擦り、偶にはゆるうく引っ張り。]
(198) 2014/09/16(Tue) 09時頃
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…キミ、優しくしてくれなさそうなんだもん
[まるで拗ねた口振りだと、誰かが嗤うだろうか。 熱を孕んだ瞳を別方へと投げ、眉を寄せ。 口端を掠めた感触には唯睫を揺らし。 彼の口がまた距離を置こうと遠退くものなら、強請る様にその顎横へと口付け、唇にて柔やわと挟んだだろうか。
闇に吐息を漏らしながら、されども彼の口先には決して触れてやらずに。 つつ、と下に辿ったのならば、首筋にリップ音を立てながら接吻を落とす。
その間に矢張り疼く腹下と、帯びる熱が辛くない訳ではないけれど。 自身の慾情を隠すかのように、花の熱を強く握り締めては上下に手を揺らした]
(199) 2014/09/16(Tue) 09時半頃
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…脱がせてくれるの?
[言の葉には茶々を飾り。 「然しそうだ、身体に張り付くシャツが居心地悪い」と、花に添えて居た手を外し上衣を脱ぐ事位は甘受して。
放り投げた衣はそのままに、がしがしと一度頭を掻いたならば。 軈ては彼の首元に片手を回し、有無を言わさず自分がシーツに沈むのに巻き込ませ、その銀月が上に覆い被さる様な形を取って見せ。 ぺろりと舌を覗かせ唇を舐めたなら、首元にかけて居た手を下へ下へと回り込ませて、反り立つ熱を手の内にて弄び始めたことだろう。]
ほうら、キミも好きに動いて魅せてよ。**
(200) 2014/09/16(Tue) 09時半頃
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[布団の上に波打つ黒髪を見下ろしながら、 僕はスラックスを下穿きごと脱ぎ捨てた。]
ううん、謝ることはないんだよ。 僕が君のことを見てるんだから、 君も僕のこと見て?櫻子…
[寧ろ見せ付ける悦に酔い痴れながら 妖しい笑みを深くした。
僕は自分の肢体が特に美しいとは思わないけれど。 もしも僕が蝶ではなく花の立場だったとしたら、 衣をずらし欲と肉を晒す舞を踊ることに 無情の悦びを見出していたかも。]
(201) 2014/09/16(Tue) 11時頃
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美しいよ、櫻子。
[静かに開かれた下肢を僕の視線で 染め上げるように眺め回した。>>190 きっと櫻子の瞳にも熱を持って 聳立する僕の欲が映っていただろうから。
熱い指先が項をなぞり接吻を強請ったのなら。 屈み込んで再び唇を、そして舌を重ね合わせた。 円を描くように混ざり合う二つの粘り気は 緩く、時に早くお互いを求め合った。
密かに伸びた僕の手は膝を立てた彼の脚を撫でさすり、滑らかな腿へ下り、やがて彼の雄を唯一証明するそれに触れた。 ささやかなそれを僕の細長い手で包み込む。
純白から染まりゆく櫻の欲を手に感じた。
僕は唇を離すと、銀糸の引く舌を自分の口の中にゆっくりと収めながらにこりと柔和に微笑む。 「そう、君も僕に欲情してくれてるんだね?」って目で問いかけながら。]
(202) 2014/09/16(Tue) 11時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 11時頃
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[宵闇が空を覆う頃。格子の中、生けられた花の蜜が蔓延する。 桜の梢や藤など様々な天露が今も滴っているのだと思えば、なんと甘美なものだろうと。
だというのにこの方は相も変わらず可笑しなことを仰られるから>>198 嘲笑を浮かべようとして失敗した花は、僅か赤らんだ頬を隠すように水面を泳がせたのだったか。]
──…んっ、…
[胸元に添えられた指と薄布一枚隔てた熱に戯れを施されれば、吐息。 眼下の元、名を呼ばれれば僅かに瞳を瞠目させて。微かに眉を下げる仕草を。
やがて蝶の口吻から漏れた文句>>199には、劣情を煽る愛撫も忘れ僅かばかり呆気に取られてしまったように口元緩めつつ]
…私なりに優しく抱いて差し上げますよ?
[口端掠める前に一言落とし。決して触れようとはせぬ癖に強請るように食まれた唇を追いかければ、下肢に加わる圧力に。]
ん、…ぅ
[どくり、と。喉仏が音を立て下がったことを唇落とした蝶は気付いたか。]
(203) 2014/09/16(Tue) 11時半頃
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[対して茶々>>200には“どちらでも”と愛想の無いことを。 居心地悪いと零した蝶が上服を脱ぎ捨てれば露わになる半身を。
ぐらりと揺れる視界の中。見下ろす形で触れることになる>>200
飽くこと無く男の逸物を擦り付ける手の先に、切々と募り行く快楽が太腿を震わせ。
逸らした視線は先程より近くなった丸窓へ。 そこに僅か欠けた月を視界にいれたような、錯覚を覚えれば。
──いつかの問いが蘇り、小さくそれは小さく囁いただろう。 蝶にも届かないような声で。そっと。]
(204) 2014/09/16(Tue) 11時半頃
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[浮かび上がった言の葉を断ち切るように、僅か淡藤を揺らしたのならば、喉を嚥下させ]
……それが貴方の望みなら。
[新たな命>>200を頂戴したなら、視線を蝶へと戻す。
唇には切なげな視線を落としつつも決して触れず。 言葉を発する喉仏に軽く歯を立てた後、真似るように首筋に唇寄せては痕を残し。
やがて先程微かに揺らいだような胸先を中指で押し潰しながら、頬紅を乗せた花は綻んだ。]
──月が欠ける前に、はやく。
[暗に焦らすなと告げれば相手の片手を取り窄まりへと誘っただろう。]
(205) 2014/09/16(Tue) 11時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 12時頃
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[目の端に、衣服脱ぎ捨てる音がいたしました>>201 「君も僕のことを見て?」と謂われたなら、視線はおずおずとながらベルさまへと戻ることでしょう。 見上げればそこには、美しく艶やかさを持った笑みがありました。 細いとはいえ、きちんとした男性を思わせる体つきに 中央にはそれを証明する雄の塊が見受けられました>>202]
……っ…
[視線は僕の身体を隅々と見ておられるようでした。 その眸に撫で上げられて、僕の小さなそれがふるりと揺れたのでございます。 はしたない身体を恥じてまた、僕は頬を赤く染めておりました。]
ベル、さま…っ
[羞恥に、乞い願うような声が鼻を通って唇から溢れます。 お強請りは優しい御方に叶えられ、唇は再び逢瀬を迎えました。 早急な動きで求められる時には、長い睫毛をきゅうと伏せ 緩慢な動きで交わる時には、薄っすらと射干玉を眸へと向けておりました。]
(206) 2014/09/16(Tue) 13時頃
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[長くすらりとした指先が、僕の身体を撫でて行きます。 淫らにも立てた膝から腿へ、動く度に吐息は上がるばかりです。]
ん っ、!
[一番敏感な場所を指で包み込まれた時のことです。 先までのものよりも、僅かながら高い声が溢れました。 包み込まれたその手に、甘い蜂蜜のようなものが触れたでしょう。 透明な蜜がぷくりと、先端を彩っておりました。
離れた唇を繋ぐ糸は、ゆるりと弧を描き途切れます。 ベルさまの浮かべる微笑みが、何を謂わんとするのかがわかるようでした。 僕は顔を朱に染めたまま、こくりと肯きを返しました。 僕もそろりと指先を、項から背中へと滑らせます。 背筋につるりと触れ、ベルさまの変化を窺うべく顔を見詰めるのです。]
(207) 2014/09/16(Tue) 13時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 13時頃
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[櫻子の視線が僕へと戻り、>>206互いの視線が互いの身体を撫で上げたのなら、僕は満足げに喉を鳴らした。
征服欲、とでも言うのだろうか? 好きだ好きだと囁いておきながら、愛する者との交わりとは違う悦びを櫻子とのそれに見出していた。
こんな欲を感じる自分がいたとは… と内心驚いてはいるがあくまで微笑みは崩さず。
僕が持っているのは棘ではなくて、 蜂蜜のように甘い毒だから。
櫻の梢の小さな枝葉から蜜が溢れ出せば、それを指で掬い取りゆっくりと手を上下させる。 周りから聞こえる嬌声に比べれば余りにも細やかな水音は二人の耳にすら届かなかっただろう。
だが手を汚す粘性が、
ぬちゃり
と耳を犯す快音を立てたような錯覚がした。]
(208) 2014/09/16(Tue) 14時半頃
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[朱に染まる櫻の花がこくりと可愛らしく 首を縦に振って自らの欲を認めたのならば。 背筋に伸びるその指が続きを、 強請っているような気がして。
濡れたその手を下方へと伸ばし、 彼の秘められた場所へそうっと触れた。]
痛かったら、言ってね。 僕こういう事に慣れてないから。
[甘やかすように優しく優しく囁くと、つぷりと無骨な筆胼胝で節くれ立った指を櫻の花弁の中へ沈み込ませた。]
櫻子の他の晩は知らないけれど… 僕との夜では本当の倖せを感じていて欲しいんだ。
[揚羽蝶は金色の甘い毒を垂らす。]
(209) 2014/09/16(Tue) 14時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 14時半頃
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[彼の視線>>204を追いながら、打ち震える脚にはただ悦を。 何を映すこともない丸窓には拡がる孤独のみさえ憶え。 ただ何処か物寂しさを感じ得たならば、己の頭上に揺蕩う銀月に視線を戻し、揺れる淡藤を目を細め睫をちいさく震わせて、眺め入り。
その色に先夜の金月を意識の底から浮上させたのならば、今や片銀月は自分の手の内に在ることにただただ歓喜。 恍惚とその淡藤に視線を釘付けては、もう片手にて絹の様な髪に触れ、手櫛を通し。――まるで愛玩を愛でる様に厭らしく。 そうして他の物に意識を回すことを忘れ掛けて居たならば、突如として来たる胸先の違和感には呻きにも似た嬌声を漏らし。]
〜…っの、
[引き戻された現実に、喘ぎ掛けた事実に、己が自尊心の砕かれる音を聴く。 きゅうと唇を噛み締めては面白く無いと云ったような表情を銀月の元に曝し。 ――それでも身体は熱を帯びたままで居るものだから、果たして本心は。]
(210) 2014/09/16(Tue) 15時半頃
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[ころころと鳴る喉の音は、まるで木製の鈴のようでした>>208 僕との交わりの中に、何かをきっと満たしてくれているのでしょう。 好きだと囁かれる言の葉は、甘い幻だと存じております。 その嘘を誠にしてはならぬのだと、朽ちた花から教わりました。 ですから僕は幻を吸い上げ、甘い蜜を『蝶』へと届けるのです。]
べ、る…さまっ
[崩れぬ微笑みに、囁き堕ちる甘い毒に身を捧げ 鼻を掠めた声で、小鳥に擬態し囀ずりましょう。
彼の手がゆっくりとした動きで、枝葉を撫で上げて行かれます。 音はとても静かで、耳に届くのは隣の牢の折檻ばかり。 それでも体が触れ合うそこからは、酷く淫らな粘膜が 音もなく音を奏でていたのでございます。
少しずつ、溢れ、溢れて 彼の手を、花の蕾をそっと濡らしていくことでしょう。]
(211) 2014/09/16(Tue) 15時半頃
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…嗚呼、そうだ、
[軈て紡がれた言葉>>205にはこくりと一つ、咽を鳴らして。 窄まりへと誘われた指先は、悪戯にその入り口を丸く弧を描き走る。
「月光が届かなくなる前に、キミの歪むカオが見たいから」
なんて。矢張り真面目な形に成ることを忘れた唇は、形と同じく瑜伽んだ言葉を吐いては花頭に口付けを落とし。
指先が弧を描く事に飽いたならば、その腹で窪を二三撫で付け、早々と中へ侵入したことだろう。
そうして銀月の声が、表情が歪んだなら。 遠慮がちに指を引き戻し、前に立つ硬い熱に辿り。手の中心でその先を押し潰しては擦り付け、滴る透明の汁を手土産に再度窄まりへと食指を埋めたことだろう。]
亀吉、
[吐息は先よりも早く、温く。その耳元にて聲を出すと、耳朶を舐り始め。水音を立てることも遠慮せずに、ただ銀月の意識を自分へと当てさせようと、蝶は必死に触覚を揺らし。
痛みは覚えているのか、否か。考える暇も無く、ただ窪へと沈んだ指先は緩々と出入りを繰り返した]
(212) 2014/09/16(Tue) 15時半頃
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べ、るさ… あっ
[やがて美しいお顔からはあまり想像ならない無骨な指先が 蜜に濡れる蕾をそっと、圧し広げて行きました。 詰まるような嬌声が溢れ、ふるりと体は震えます。
痛くはないと、首を振り 受け入れるように、蕾は弱い収縮を見せ 背筋に触れた指先は、傷付かぬように 柔らかな腹で、きゅっと掻いたでしょう。]
ほんと、の しあわせ…?
[甘い毒に触れ、吸い上げる櫻は黄金の色に染まります。 射干玉はゆらりと一度揺れ、寂しげな色を浮かべる前に。]
魅せて、くださいませ。 誠の『しあわせ』な、夜を…。
[そう謂って、自らそっと彼の瞼に唇を触れさせたのでございます。]
(213) 2014/09/16(Tue) 15時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 15時半頃
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櫻子…
[櫻子が自分の名前を呼ばわる度に、 僕も櫻の花の名を口にする。>>211
小鳥が唄を口遊むのにも似た可憐な声で、彼に ベルさまと呼ばれれば僕は嬉しくなってしまう。 もうすぐ誰も呼ばなくなってしまう名だから。
節くれ立った指で拡げるそこは暖かく、 未知の感覚であるにも関わらず その中を探っていくことに恐れは無かった。]
そう、ほんとうのしあわせ。 溺れさせてあげるよ、「おひめさま」。
[「おうじ」と読む彼の名に準えて、微笑む。 これがもしも美しい姫君に王子様が口づけをして終わる物語ならば、王子は僕で姫は君だね。 そんな、陰惨で淫靡な地下牢の中で巡らす思考としては余りにも滑稽に過ぎる喩えを頭に浮かべた。]
(214) 2014/09/16(Tue) 17時頃
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[瞼への接吻に視界が覆われ甘い芳香が近づく。 香りに惑わされ、一寸彼の身体を壊れる程に強く抱き締めたくなる。 だがそれは庇護欲のようなもので…愛しさではない、と思う。]
本当に櫻の花みたいな香りがするね。
[ただその芳香を褒めるだけに留める。 くちゅりと彼の中を押し割り進んでいく指は、感触の違う一ヶ所に行き当たる。 初めて触れる感触にそこでころりと指を転がしてみた。]
ここ…もしかして好いところ?
[嘲笑の響きも、羞恥を煽る意図もなく、 ただ柔らかく確かめる言葉。
櫻の花が甘い囀りを齎してくれればいい。 その一心で。]
(215) 2014/09/16(Tue) 17時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 17時半頃
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[名を呼べば呼ばれ、呼ばれれば呼ぶだなんて>>214 本当に此処は檻の中でしょうか? 倒錯的な言の葉の間には、「おひめさま」とまで囁かれ あゝ、甘い毒に蕩けてしまう気さえ致します。
ベルさまがベルさまでなくなることを知らぬ『おひめさま』と 櫻子の誠の名を知らぬ『おうじさま』。 小鳥と金糸雀の囀り、櫻と蜂蜜の甘い毒。]
さま…っ べるさま、あ
[啜り泣くような声音が牢へと響きます。 それでも涙は一粒も落ちぬ、可愛いげのない花なのです。
くちづけに終わる幸福な物語。 それこそ、甘く甘い、毒のようなお話でありましょう。]
(216) 2014/09/16(Tue) 18時頃
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[薄い空に囀ずる小鳥が、瞼にそっと接吻けました。 「本当の櫻のようだ」と聞けば>>215 僕はとても嬉しそうに、笑むのです。]
ひぁ あっ、!
[迷いを知らぬ指先が、止まることなく圧し進み ある箇所に櫻の芽を見つけたようにございます。 節くれた指が掠めれば、高く声が上がりました。]
は …ぃ あっ、─── んっ!
[ぴく、ぴくと跳ねる小さな身体と その度に小枝が、蜜を溢しながら揺れました。 耐えるなど出来ません。 射干玉を彼へと向けて、先を、先をと強請るのです。]
(217) 2014/09/16(Tue) 18時頃
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櫻子、櫻子…。
[櫻色の花びらが高い声音で僕の名を紡ぎ、 僕を甘い時の中に閉じ込める。>>216
何の諺だったか、 「愛は時を忘れさせる」という文句を思い出した。 最もその諺は対句になっており、 「時は愛を忘れさせる」と続くのだけれど。
この一夜のことは時が流れれば無かった ことのようになってしまうのだろうか。
それとも櫻子は僕がこの館を訪れれば、 いつでもその可愛らしい唇で「ベルさま」と 呼んでくれるだろうか。 僕の名前が変わってしまった後でも。
僕の名を忘れずいてくれるだろうか……。]
(218) 2014/09/16(Tue) 18時半頃
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可愛い啼き声…ふふ。 もっと、啼いてくれるかい?
[意図せずして感傷的な気分に浸ってしまったのを誤魔化すように、僕は櫻子に甘い囀りをせがんだ。 彼の温かい裡を探る指を二本に増やして。
彼がその唇から荒れる吐息と共に高い啼き声を漏らせば、僕の熱も反応して早く彼と一つになりたい焦りが昂る。
その焦りが彼の中を優しく掻き混ぜる指に、時折不規則に荒い動きを与えるのであった。]
ねえ、そろそろいいかい…?
[なにがいいのかは言わずとも分かるであろう。 僕の欲望はもう我慢し切れないという風に張りつめていたから。]
(219) 2014/09/16(Tue) 18時半頃
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[何故でしょう、僕を呼ぶベルさまの声はどこか少しだけ寂しげな色を帯びました>>218 僕がそう感じただけかも知れません、ですがそんな風に思ったのです。
止まったように思う時間も、緩やかながら進んでいます。 その流れに取り残されてしまったような、そんなお顔をなされるから 僕は背に回していた細い指先で、彼をそうっと抱き寄せるのです。]
僕は、此処に、咲いております。 何時も、いつまでも。 何度でも。
[嬌声溢れる狭間にて、そんなことを告げました。 僕はいつでも此処にいて、いつでもあなたさまを待っていると。
忘れることなど、ありはしないと。]
(220) 2014/09/16(Tue) 19時頃
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ベルさまの、ために──…っく、ぁ!
[指は増やされ、始めはきゅううときつく締め上げていたでしょう>>219 次第に堪えきれぬ喘ぎが、囀りとなって響きます。 裡を掻這う指先が、時折見せる急いた動きも 僕の胸を震えさせ、甘い毒で犯していくのです。
「そろそろいいかい?」という、優しげな問いが届きます。 こんな風に優しくしてくださる御方はそうそうとはおりません。 僕はこくりと小さな肯きを返して見つめ、ふわと微笑んだのでございます。
ベルさまの、張り詰められたその熱に触れて 受け入れる場所へと、導きながら。]
(221) 2014/09/16(Tue) 19時頃
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僕のこと、忘れない…?
[気がついたら抱き寄せる体温に>>220 無意識にそんなことを尋ねていた。
自分のことを「ベルさま」と呼んでくれる彼に。 小さい頃から、その名はいずれ消え、やがては別の名を継ぐことになるのだと聞かされていた。 そんな僕の名でわざわざ呼んでくれる君に。
僕は縋り付きそうになった。
新しい名は嫌いではない。 新しい名を齎してくれる相手のことも。 だが消えると分かってる名を冠して生きるのは、 いつもどこか寂寥感があった。
それをこの暖かい櫻の花に見抜かれたようで。 僕は………]
(222) 2014/09/16(Tue) 20時頃
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[でもその想いを口にしたが最後、 櫻に僕が甘い毒を吸わせるのではなく、 僕が櫻に誘われ甘い夢を微睡むことになるだろう。
侮っていた。 そんな言葉が頭に浮かんだ。 僕が花に捕われることなどないと思っていた。
そもそも僕がベルの姓を自分に合っていると 胸を張れるようになったのは誰のおかげだったか、 忘れたわけではないというのに。]
そうかあ、じゃあ僕も何度でも君に会いに行くね。 そしたら寂しくないものね。
[僕は柔和な微笑みの仮面を被って、 甘い毒を吸わせる金色の毒蛾に擬態した。 その毒が裡に廻り始めてるのは僕の方だけれど。]
(223) 2014/09/16(Tue) 20時頃
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僕のために、啼いてくれるって? 嬉しいなあ。
[この指は蜜のように甘ったるい毒を齎す毒針となるだろうか?否、僕はもう櫻の花を大切に扱いたいだけであった。 もしかすればその真実味が、相手に取っては毒をより毒足らしめるスパイスとなるのかもしれなかったが、それは僕の知る所ではない。
こくりと櫻子が自分を受け入れる意思を示す頷きをすると、首の動きと共にさらりと揺れる髪に合わせて自身の心も揺れるようだった。
指を引き抜くと、失った感触を求めてひくつくそこに僕の熱が導かれた。]
一つになろうね…
[その囁きの柔らかさに違わぬ優しさで、僕は彼の中に熱を沈み込ませた。]
(224) 2014/09/16(Tue) 20時頃
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[抱き寄せた体温は、小さな問いを溢します>>222 その言葉は、きっと、きっと とても大切な問いなのだと思いました。 僕が応えていいようなことかどうかは判りませんでしたが 僕が答えなければならない、そんな気がしておりました。]
忘れません。 たった一夜でも、僕を買って、下さったの…ですから。
[一度だけ、彼の身体をぎゅうと強く抱き締めました。 お許しくださいますでしょうか。 寂しげなベルさまを慰めたい、そんな気持ちと同時に どうしても、僕の今の表情だけは見ないでいてほしかったのでございます。
微笑んでさしあげたかったのに。 きっとうまく、微笑むことができなかったからです。
胸の裡、呪詛がそっと過りました。]
(225) 2014/09/16(Tue) 21時頃
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[やがてすぐに、身体を離します。 金の毒持つ姿へと、微笑みの仮面被るベルさま。 同じよう、僕も満開の櫻のふりを致します。
いつでも『しあわせ』です、と 微笑み答える、泣かない櫻になるのです。]
ベルさまが逢いに来てくださるなら、とても嬉しいです。 たくさん、たくさんお喋りしましょう。
[そして、夜を求められるのなら。 毎宵甘い蜜を、花を、溢れさせましょう。 ベルさまが『しあわせ』だと、謂ってくださるように。]
(226) 2014/09/16(Tue) 21時半頃
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[そんな寂しくも穏やかなやり取りも、やがて余裕などないものに変わるでしょう。 甘い毒の針が抜け>>224 隙間を埋めるようにと綻んだ蕾が熱を求める。]
一つ、に──…ん、ぁあっ!
[肯こうとしたのです。 刺される針の圧迫感で、身体は逆に撓りました。 痛みがあるわけではありません。 甘く甘い毒に酔いしれ、唇からは堪えることのない声が溢れます。 高い声は甘さを滲ませたまま、地下牢の中を囀ずるでしょう。]
(227) 2014/09/16(Tue) 21時半頃
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[薄い雲の向こうに、輪郭を暈して浮かぶな朧月。 彼の髪が舞い遊ぶ度に、長い髪が細い雨のように見えた。 夜を明かさぬように零れる花の香り、 享楽は男に明るい世界を忘れさせてくれた。
熱と欲で満たされて、それ以外は何もいらない。
白濁に穢れる彼に唇を浅く啄ばみ、腕に抱く。>>180 彼が友に伸ばした腕は、虚空を切り、優しさに届かない。 友情を踏み躙るほど、胸は満たされて、飢餓が癒える。
悪趣味なのは百も承知、己の気質など千も把握。 牀台に放った藤の花房へ、気を向ける朧の呼気を呑み、 その口付けから拡がる甘さに脳髄が灼けた。
―――花から漸く、人の香りがする。]
(228) 2014/09/16(Tue) 21時半頃
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[己の子種を受け止めた藤は、未だ余韻に苛まれるだろうか。 新鮮な精が彼の奥で収縮に捏ねられ、内壁をじわと蝕んだ。 占有していた重量が抜けても、残香は内に留まった侭。>>188
褥の中で熱に苛まれ、揺れる花は艶然と欲を誘う。 美麗な二輪を揃えただけあり、双眸に深く悦を与え続ける。 刹那的な饗宴は、一時の熱を一層焦げ付くものへと変えた。]
―――…そんなに気になるかね?
[藤の瞳を認め、唇は円弧に撓んで歪み。 気怠げな笑みを浮かべて藤之助へ問いかけた。>>191 何処か霞がかった彼の視界に、接吻の様を映し、 不図、更なる悪趣味を企て、朧の身体を引き倒した。
――――丁度、藤之助に覆い被せる形で。]
(229) 2014/09/16(Tue) 21時半頃
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[どさりと人形の様に扱う彼らを慮る心は非ず。 ただ、彼らが鈍く放つ心底の輝きに双眸を眇め。]
こちらの方が、良く顔が見えようや。 ―――眼を逸らすなよ、藤の字。
……お前さん方は皆、直ぐに眼を逸らしやがるなぁ。
[朧の背に掌を滑らせ、腰を持ち上げさせると強いる開脚。 朧に取らせるは藤之助を跨がせ、獣のように強請らせる体位。
彼らの眼前に友情を置いて、欲情で燻す算段。 藤も朧も、更に輝かせるように。
砕けた鏡、壊れた精巧の面差し。
自身を蝶と偽る悪辣な夜蛾は、 男は乾いた心を慰める様に、熱ごと息を吐き出した。]
(230) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 22時頃
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[向けられる紺瑠璃の双眸をじっと見下ろせば、銀糸に柔らかい感触>>210 見た目より緩やかに結われた髪は流れに沿うように形を変え、はらりと一房首にかかる。
劣情というよりはただ触れ合うような戯れに、瞬き一残して双眸を眇めただろう。命>>200を受ける以前までは。
言葉通りに唇で愛撫を施せば控えめに漏れ出る呻き声>>210]
…イヤですか?気持ち良さそうなのに。
[情を乗せた声色に苦い顔を浮かべる彼とは裏腹、気分良さそうに問いかけつつ、親指と人差し指で摘まんでは転がして。 意地の悪い笑みを浮かべただろう。]
(231) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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[けれども刻一刻と過ぎ行く時を案じて、急いたように誘い文句を投げかければ、くるりと弧を描く指先と唇。 背筋走る微かな痺れに口元を噛み締める力を加えながら、皮肉めいた笑みを。
されども柔らかな接吻けが落ちれば、花は震え。僅かな隙を埋めるような埋め込まれる指>>212にキツく眉を寄せる。]
──ッ、…はぁ…っ、
[真っ直ぐと結ばれた唇が形を崩し、つま先を丸めれば、圧迫感が抜けて行き。
依然として熱を帯びる下肢に手が触れ、過敏に反応する濡れた先端の蜜を掬われれば、傾く身体は相手の肩口へと顔を寄せ。
先程よりも抵抗無く受け入れながら、唇にギュッと力を入れて。]
(232) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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[間も無くして己の名を呼ばれれば哀願するように少し水気を含んだ眼差しで見つめ。 鼓膜を侵食する粘膜の音に唇を震わせる。
体内を埋め尽くす指は狭い奥底では微かな痛みと圧迫感。加えて違和感を訴えている。
けれども耳から、下肢から、絶え間無く響く淫靡な旋律に。]
……っ、はや、く…ッ
[耳まで血を伝わせたその顔で首筋に歯を立てれば、膝で下腹を躊躇なく押し当てて。
胸先を弄っていた手は唯々しがみつくように相手の胸元へと。 ただただ焦がれる。]
(233) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 22時頃
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[呼気が口から吐かれる毎に中に呑み込んだ白がこぷり、と音をたてて居るかの様な錯覚を齎す>>229 上気する肌も、吐息までもが目の前の蝶の欲に呼応するかのように熱く躯を蝕む。 と、見つめた先の蝶が艶然と微笑むのを見れば今だ霞がかる黒瞳を瞬かせた 気怠気な笑みは、一体何を腹の内に飼ったのだろうか。そう思っていれば自分の上に友の身体が倒れ伏せる]
……なっ、朧っ!?
[一気に意識が覚醒し、罅割れた鏡が欠片同士が擦れ合い奏でる音がする 人の部分を曝け出したとは気づかぬまま、驚愕の目で蝶を見つめれば目を逸らすなとのお達しが]
目を逸らすつもりはありませぬよ。 蝶の命に花は、逆らうことはありませぬ…
[時雨の様に流れ落ちる朧の髪が頬を撫でる その時の彼の顔はどんな様子だったろう これほどまで近くで、顔を見るのは久しいなと考えながらもどうしてこのようなことを、と困惑し 揺れる視線は眼前の友と、それを齎した蝶へと注がれた]
(234) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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[悪趣味極まりない。 そんな苦い言の葉をはいてしまえたら、どんなに楽か。
不意に体制が崩されたのは蝶の悪戯、だろうか>>229眼前に広がるは気だるげな表情をした藤の花。 こげ茶がはらりと、理に逆らう事無く落ちていく。
困惑したま、しかしこの状態を崩さぬように腕に力を入れれば。我が友はどんな顔をしていたのだろうか。 こんなに間近でまじまじと見るのは久しいかもしれない。 ……できれば、こんな白い欲で顔を汚した俺の顔など見ては欲しく無かったのだが。 そう、自ら穢れた物を遠ざけるように、蝶を見やり弧を描くとそのまま空気を震わせた。]
…よろしいので?この状態ですと、ヘクター様からは俺の顔が見えないのでは。
[花が放った精一杯の虚勢。 それを悟られぬように花として生きてきた中で一番の妖艶さを纏い、邪魔なこげ茶を退ける。 それすら蝶を喜ばせる蜜の味となってしまったのかもしれないが。
答えは貰えなかったかもしれない、頂けても恐らくはまるで獣のような態勢からは逃れられなかったのだろう。]
(235) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 22時半頃
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…うん、忘れないでね。
[まいったなあ、そんなに強く抱きしめられたら仮面が剥がれてしまいそうになるのだけれど。
それでも僕は空いている片手でその抱擁に応えた。 愛が忘れさせるのやら、 はたまた時が忘れさせるのやら。 僕は櫻子との関係の結末を見たくなったから。>>225
好きだよ櫻子。
先ほどは軽々しく口に乗せた台詞を胸の裡で呟いては、それがさっきとは違う特別な響きを持っているように感じられたのは錯覚か……
櫻の花はいつも暖かい。いつも『しあわせ』そう。 仮令実際はそうでなかったとしても、 散ることを知らない桜の美しさに溺れそうになる。
寂寥を感じる度にこの館を訪れては、 櫻の幹にしな垂れかかる。そんな関係になろうか?]
(236) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[地下のそこかしこ、目には見えずとも聞こえる響きは夜も酣であることを伝えていた。
指を器用に動かしながら、手の中で膨らみ始める物の音>>196>>197を聞こうとする。途切れ途切れの言葉は、思い上がりではなければ、そういうことなのだろう。 続いた希望の言葉にも笑みを深くして。]
お前がそうすることを望むのならその通りにしよう。 言ったろ?今日は何でもしていいって。
[腰に触れる拙い手を男の、火傷跡が張り付いた白い手で一撫で。 その後、自身のベルトを外し、動く事も億劫そうに下着ごと、ズボンの穴から脚を引き抜いて。 そうすれば、中途半端に天を仰ぐ男根が相手の目に触れただろう。 傍にある、滑油剤を指に掬う。]
(237) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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宜しいも宜しくないも…「新品」じゃねェからな、残念ながら。 …ただ、ちょっとだけそのまま…
[新品、と言う時だけは自嘲気味に肩で笑う。
相手の肩の近くに腕を立てて、油が光る中指を自分の秘部へと、押し込めた。声だけは出すつもりは無く僅かに弧を描く。それでも、肉壁に触れる際には目元を震わせて。 経験はあると言っても日頃は此方側ではない故に、指の一本を指した瞬間少しばかりの後悔が過って。 それでも眉を寄せながら押し広げていったか。]
(238) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[でもそんな関係は…一層寂しさを増長させそう。]
――ん、はぁっ
[肉を押し割り自身が櫻の花弁の熱さに包まれると、息が漏れ出た。 櫻子の口からも嬌声が溢れたなら、二人で呼吸を共にする喜びを分かち合おうと、雄を奥へと押し進める。]
櫻子――
[無意識が自分の腕の下にある者の名を紡がせる。
やがてとっぷりと自身は櫻子の中へ全て収められ、僕は息を吐く。受け入れる肉塊は微かに収縮して悦びを表す。 櫻子の表情を見ると涙は流れていなかったが、代わりにその頬を伝う汗を僕は舐め取った。]
…動く、からね。
[律動を開始するためにゆるゆると入り口の近くまで引き抜きながら、微笑み囁く。]
(239) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[彼らに溺れる蝶など、何頭も居る。 高嶺の花に酔い痴れる伸びる手は数多。
されど、今宵、彼らを支配するのは、 溺れる分だけ彼らを抉り、砕いて、快楽を得る悪辣。>>234
触れ合う二人の肌に熱を孕ませ、育てながら、 差し向けた朧の双丘に添える自身の剛直。 朧の高く結んだ髪を掴んで、まるで手綱のように引く一時。
朧の顎を伝う白濁が、藤之助の頬にもポタリと落ちるか。 散った鏡の欠片を掻き集めさせることも許さず。]
悦いねぇ、――…悦い返事だ。 俺の命令だから、か。
[機嫌良さ気に、膝立ちの腰を揺らめかせると、 朧の窪みに先端の段差が引っ掛かり、縁襞を舐めて掻いた。]
―――…甘ぇ、蜜よな。
(240) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[彼らは籠の花、今は己の花。 散らすも愛でるも、一夜主人の匙加減一つ。
どれだけ夜を深めても、彼らの目の前には、朋が居る。 夜と切り離されたはずの、昼の世界も見えるだろうか。>>235]
それもそうさな。 ――では、藤の字よ。お前さんが教えてくんな。
朧は今、どんな顔をしているかね。 ―――…お前の朋は、どんな顔で啼いてくれるかね。
[態とらしく、思い至ったように嘯く唇。 ねとりと低音が朧の背に落ち、体液に塗れた怒張の先端が、 朧に自慰を強いて綻ばせた菊座を捉えた。]
………さぁ、教えてくれよ。
[朧の後ろ髪を強く引いて、痩躯を一息に穿つ。 狭隘な肉の狭間を押し進み、朋を犯した熱杭が、空に滲んで浮かぶ月さえ、辱め堕とす。]
(241) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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[逞しい熱は、斜に勢いづけて打ち込む角度。 最初から性器裏から始まる隆起に狙い定めて抉り。
己の熱は、万進するほどに欲情を呼び、硬度を取り戻す。 陰茎に浮き上がる血管すら、朧の体内へ細かい脈を走らせて。
グ、と腰が朧の臀部にぶつかるまで、身を軋ませた。 休息を与えず、満たす身体と、己の征服欲。]
―――ハ…ッ、
[朧月の向こうから惑う藤色を見下ろし、獣の瞳が声を促した]
(242) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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はい、約束です。
[後で、指きりげんまんでもいたしましょうか>>236 僕がベルさまを忘れてしまったなら、針千本残らず飲み干しましょう。
こうして、身体を重ね、情を繋ぎ。 いずれ訪れる結末までは、咲き誇る花であり続けるのです。
ベルさまが何かを謂いかけてらっしゃる気がしました。 ですが、唇は動きませんでした。 だから、僕も言の葉には致しません。
暖かな櫻の『花』が『しあわせ』そうに、笑むのです。]
(243) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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ン、くっ… はぁ、っ あ
[愛おしいまぐわいの中、滲む寂しさを胸の裡に感じながら 彼が零す吐息に息を上げては、浅い呼吸を共に二人で繰り返しました。 圧し進められていく熱はやがて ベルさまが僕の名前を呼ぶと同じ頃に、締め付ける襞の奥へと辿り着いたのでございます。]
ル、さま… ベルさ …まっ
[きゅう、きゅうとそこは蠢いていたでしょう。 繋がりあう喜びに、涙の代わりに汗が伝い 噎せ返るような櫻の香を、纏いて蝶を誘うのです。
宣言通りに>>239繋がる部分が引き抜かれかけ 行かないで、いかないでと強請るように 欲を示すベルさまを、締め付け引きとめようとするのでした。
腕は自然と、彼の背中へと回ります。 肩口に額を押し付けてしまうこと、数度。 僕の中にある熱を感じながら、名前を何度も呼ぶのでございます。]
(244) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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[僅かに与えられるもどかしい刺激>>240。 心と躰は繋がっているようで切れている。 男としては随分と細い肩をぶるりと震わせ、熱い息を一つ吐く。
……あぁ、嫌だ。自分でも制御できていないこの快楽に染まり始めている朧の顔を。 見られたくは、無いのに。
手綱のように手荒く扱われた痛みも、自ら受け入れやすいように解したはずなのに走った痛みも。 藤之助から感じる視線さえも。]
っく、 ぁ!
[異物感も熱も全て、『意思』とは全く関係無く全て快楽へと書き換えられていくのは花故にか。 我慢できずに零れた甘ったるい菓子のような声。 切なげに、しかしどこか喜びすらも孕んで低く響いた。]
(245) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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[嫌というほど熱を硬さを訴えたそれは、朧の内部を掻き回す。 そこには花への情や気遣いなんて優しい物は無い。>>242
奥深くまで届きうる荒々しい動きに、熱っぽい息は段々と悩ましい声が混ざっていく。 自分ではどうにもできない、快楽と熱に溶かされつつある声。]
んっ! ……ぁぁっ、 は、ぁ……
[下腹部に熱が集まり、徐々に鋭く硬さを増していってしまっている陽物が嫌でも目に入り。 真っ白な布にはっきりと皺が刻まれた。]
(246) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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[虚勢を張っているのだろうか、それとも凛と雲の無効で輝いているのだろうか>>235 この状態を崩さない様にと腕に力を入れる友へ向ける視線は不安と心配が混じったものだったろう 蝶と己の物とで化粧された白を拭おうかと手を伸ばそうとするが、その前に遠ざけるようにと弧を描いて顔は蝶の方へと向けられる
それに戸惑っていればぽたり、髪を掴まれ顎を逸らした彼の顔を彩る白が頬に落ち同時に蝶の声が響く>>240>>241
朋の顔はどんな顔か そう聞かれれば困った様に友を見る 戦慄く唇、揺れる瞳。日常が還ってくる そんな表情を荒々しい光宿した瞳で、蝶は捕えていたろうか]
(247) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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[やがて、少しだけ震える唇が紡ぐは友の痴態]
朧の雲が撮りさられた顔は色を帯びて御座います。 与えられる熱に潤んだ瞳、吾亦紅色に染まる頬、そして張り詰めた弓の様にぴぃんと鳴る艶やかな声
煽情的ともいえましょう。 白い夜露に濡れた大輪の華にてございます。
[淡々と述べる。どこか哀願するような許しを請う様な声音になってしまったのには気づかれない様に願いながら
腹の上では友が言葉通りの痴態を見せる>>246 褥を掴み皺が出来るのも構わず喘ぐ様はまさに花が咲き乱れる様であった]
(248) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/16(Tue) 23時半頃
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[朧の形整う肩に走る痙攣は、己の下肢に熱い欲を誘った。 媚を知るからこそ、無意識の痴態は不意打ち如く邪を掻き立て。 己の深層から滲む身震いは彼に収める熱にまで伝う。>>245
満たされる悦びを知っている肉体は甘く、 玲瓏な普段の面差しを忘れさせるほど内壁が妖しく絡みつく。 充足の呼気は途切れて熱を孕み、彼の臀部に手を掛け尻朶を左右に開いた。
そのまま。隙間無く己の形を覚えさせる狭隘を 拡張するように最初に与えるのは淡い旋回。 奥ばかりに円を描き、淫液を塗りこめ。彼の腰も追従させる躾。
ぐず、ぐちゅ、と水飴のように蕩けた音が三者の合間で立ち。 朧の身体で奏でる旋律は、砕鏡を細かく粉に変えさせる。]
(249) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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流石に年季が違うねぇ――…、 男に強いられて、こんなに感じるかい。朧よ。
[年下の藤之助の前で、揶揄めいた賞賛を投げ、 素直に喘ぐ花に褒美の一打を深く与えた。
腰を引けば、懐いてくる媚肉を歪め、衝撃で均す。 その度に生々しい音が溢れ、牢に反響する性交の楽。
腹の内側を暴れる熱源は、従順な身体に最終的な成長を遂げ、 脈の一筋すら粘膜に刻み、体内に己の鼓動を覚えさせる。]
(250) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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[彼の上で睦む蝶と花。 蜜吸いに喩えるには苛烈で、その様は捕食に似ていた。 朧の躯を串刺す度に、藤之助の瞳には色の浮き立つ友が映る。
近すぎる息遣い、近すぎる体温、近すぎる嬌声。 そのどれもが―――、彼を犯すようにも錯覚させるだろうか。
悪趣味な配置は計算されたもの。>>247 平静を装い、搾られた評価の声は、嬌声以上の糖度を伴った。 己の唇を舌で詰りながら拭い、強い眼差しが彼を覗く。]
(251) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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―――…花に月、とは、艶雅なことよ。 だがな、藤の字よ。
[唐突に朧の顎に手を掛ければ、彼の眼差しと向き合わせ。 腰を放縦に繰り出すたび、勃起した朧の慾が彼の腹を掠め。]
視たままを告げて良いんだぜ。 ―――…なんて……、淫乱な朋だってな。
[明けを知らない夜の底。>>248 また、鏡の欠片がぶつかる音を聞いた気がした。]
(252) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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……そう、ですが。 残念だとは思いませんが、慣れも、好みも、御座いましょう?
[ざらついた感触に静止され。 勃ちかけの男根と、蝶の指先に垂れる、人工的な蜜。>>237>>238 見えたのは一瞬の事。
此方を押し倒した相手が自ら押し広げる様子は何処か艶かしく、部屋を照らす焔に揺れた。]
……このようなお気持ち、なのですね。 "蝶"は。
[笑みを深く、左手は彼のモノをゆるゆると扱き。 右手を伸ばし彼の指先を追った。 ぬるついた場所を探し当てると、指先を手伝うべく、添えて。]
優しく、致します。
[其処に痛みを伴わないよう。 それが"丁"の望み。]
(253) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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[やがて解れた其処を拡げ、丁の上へと蝶を導く事ができたなら、言葉にした通りに出来る限りの気遣いを持って、沈めて行く事になる。
周囲に奏でられる淫靡な音色に、僅かばかり急かされながらも、ゆっくりと。]
(254) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 00時頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 00時頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 00時頃
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[背中を駆け抜けていく痺れ。 やめろと静止する事も、藤の口を塞いでしまう事さえも出来ずに、ただ主の動きに合わせて身を震わせる。
―――…月が、段々と欠けていく。
藤之助が己の痴態を正確に、余す事なく主へと伝える。>>248 辱められ、甚振られ。 許されるものならば、主に汚い言葉を投げつけてしまいたいはずにも関わらず。
男の形が筋までハッキリと分かるくらいに包み込み締め付け、耳を塞ぎたくなるような水音が響き渡り。 昼の顔からは想像できぬ位に蕩けきる。 夜の朧が真の姿か、その反応は偽りでは無い事を主張するかのように躰は小さく跳ねあがる。]
っ! っは…! く…ッ!!
[無理やりに視線を動かされれば>>252、藤之助と視線は合っただろうか。 本能に花の習性に身を任せたままに瞳を細める。 蝶の声が脳を揺らせば、それは嫌だと伝えるかのように締りは良くなっていった。]
(255) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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約束なんて大仰な、
[笑おうとして、その約束が途方も無く嬉しい自分がいた。 きっと、櫻子は嘘偽りの言葉は軽々しく口にはしない。 櫻子という一本の花を演じ続ける一人の人間…僕はその真名を知らないが、その演技は真実となって一夜限りの夢を具現させるのだろう。
だから、彼の言う約束はきっと本当の約束。
僕は息を吐き、吸うと。 締め付け求める内部の奥に向かって思いっきり楔を打ち込み、縋りつき名を呼ぶ櫻に叫ぶようにして囁いた。]
櫻子、好きだ……!
[蕩けるまぐわいの中でなら、熱に酔っての言葉だと自分を誤魔化せる気がしたから。]
好きだ、好き…櫻子だけだ…ッ!
[狂熱の酩酊をむしろ蜜毒へと変えようかと言葉を繰り返す。 愛の囁き、打ち付ける肉の音が響くたびに櫻の花弁は僕を締め付けたか。]
(256) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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[櫻子を強く抱き締め、ほとんど密着した二人の身体。 漏れる嬌声は直に耳に届いて僕の欲を脈打たせる。 汗の浮いた小さな身体は僕の腕の中で踊って、身体を反らせて、目一杯に悦楽を表現する。
問うまでもなく、好いのだ。 苦痛ではなく。
僕はそのことに安心すると、強かに櫻の芽を抉った。]
…っ!
[柔和な微笑みを崩し食い縛る歯は、 こちらも悦びを感じている証拠であった。
寂しくなんかはない。 一緒に熱に熔けてくれる君がいる今宵は。]
(257) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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[慣れも好みもあったもんじゃねェ。なんて台詞は胸中でボヤいただけの戯言。小さな蟠りは自嘲の笑みとなって吐き捨てられた。
これが"蝶"の気持ちか>>253、と深い笑みを讃える様子を、開花を目にした瞬間の感動と重ねて見る。しかし爛々と光を灯した目は添えられた手によって閉じてしまった。 静かに熱を蓄えて行くそこは白い布地に染みを作る。 指先を手伝われてしまえば頬は上気し、薄い唇から熱が漏れた。
それでも無理矢理唇を歪めれば、細めた目元がピクリと跳ねる。]
や…ッさしく、すんな… ……惚れちまう…
(258) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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[相手の脚の上に手を乗せて、後ろ手に身体を支えながら奥へと沈む。うねる腸の中が圧迫されれば、耐えきれなかった音が呼気に乗る。すっかり上を向いた所からは透明な雫が伝う。 根元まで食い尽くして、息を整えながら]
気持ち、い、かよ…なァ
[腰を上げて、もう一度、落とす。重い水音が耳に毒。]
は、わかるか…?濡れてんの… お前は、どうだよ
[ゆっくりとした律動を繰り返しながら、相手が達するまでそれを続けるだろう。]
(259) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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[腹上で睦みあう朧月と山繭。その大きな翅は月を覆い隠す>>251 色を匂いたたせる朧月、吐息、水音、肌が交わりうちつけ合う音、温度を感じればきゅ、と困ったかのように眉を垂らした]
……そ、れは
[蝶に告げられた言葉>>252、鏡の欠片は更に軋む ブルームーンよりも今や輝く月は、蝶の前でその美しさを際立たせ、悦ぶかの様なその声を聞きたくない、とばかりに緩く首を振る その様な事は許されないとわかっていたけれど
友の視線が此方へと蝶により向けられる そこに映る自分の顔は泣きそうな子供の様で
自分は花だ、華であると胸中で戒めなければ今にも崩れてしまいそうだった]
(260) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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[「大仰な、」>>256と謂われてしまいました。 ですが、僕は本当にお約束するのです。 それはきっと、しっかりベルさまにも伝わっておりました。 表情が、空気が、それを物語っておりましたから 僕は安心して、微笑むことが出来たのです。
お優しい、お美しい、ベルさま。
そんな御方と夜を共に出来ることが『しあわせ』でなくて 一体何を『しあわせ』と謳いましょう。 誠の『しあわせ』を、彼が、感じてくれていたらと僕は思うばかりなのでありました。
叫ぶほどの声が、耳に 熱く猛った心が、身体に 突き刺さる矢の如く、切なさを増していくのでございます。]
ベル、… ──ベルさま、あ、あっ!
[僕だけだなんて、あゝなんと甘い蜜なのでしょう。 叫ばれる愛の苦しみに、僕は嬌声を上げました。]
(261) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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ん、ぅ …っ!
[隙間も無いほどに埋め尽くされた距離。 伸ばした手は、ベルさまの美しい髪を掻き抱きました。 小さな身体は律動に激しく揺さぶられますが 不釣合いにも壊れるほど柔でないのは、長年『花』として咲いてきた証でしょう。
奥まで穿たれ、櫻の芽を抉る熱に 一際高く、掠れた囀りが零れ落ちます。]
───あぁッ!!
[ベルさまの身体に縋りつくようにして。 二人の間に揺れていた櫻の枝は 情熱的で、どこか寂しげな今宵に
蜂蜜のように甘い精を飛沫させたのでございます。]
(262) 2014/09/17(Wed) 00時半頃
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───べる …さま。
[果ててしまったのは、先だったでしょうか。 きゅうと彼自身を締め付けながらも、蕩けた射干玉が見詰め上げ
愛しげに、櫻の香纏いて。 彼の名を呼んだのでございます。]
(263) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[光も閉ざしてしまう朔の闇へ。>>255 輝きは漆黒の中でこそ、最も価値を上げる。
朋の声で辱められる彼の貪婪に波を立てれば、また高く啼いた。 恥辱に塗れながら、彼は抗えぬ花月。 彼は花たる故に、咲き誇る以外を知らない。
淫蕩に融けた彼の顔は、藤之助の瞳に映して垣間見。 熱情の赴くままに、欲しい侭に貪ってゆく。 太い剛直が抽挿を繰り返し、奥に淫液を垂らしこんで、 熱烈に絞る肉の抱擁に喉を微かに上下させた。]
見せてやれよ、朧。 ―――…本当のお前さんを。
[彼を背中から緩く抱くと、ぴったりと背に逞しい胸が乗り。 朧藤の眼差しを繋げ、月も花房も夜に堕ちてしまう様を見る。]
(264) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[一時の熱は、己を慰めてくれる。 己の不足に慈雨を降らせ、渇きを癒してくれる。]
―――――……っ、
[長い悦は腰に蟠り、彼らの眼差しがぶつかる瞬間、 奔流の飛沫を朧の内側に爆ぜさせた。
重なる美しい二輪の花、うっそりと瞳を細め。 一度に収まらぬ逐情は、二度、三度と朧の腹を内より叩き。]
(265) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[身体を苛む蝶は背後、朧の目前に在るは藤の君。 愉悦に脆い花が、性感押し上げられて、頂を駆ける時も、 きっと、朋ばかりを視界に入れる。>>260
花を蝕んでいく毒は重く、貞淑を気取る彼の皮を剥く。 一枚下に隠れているものを暴くように。]
……悦ぃ―――…夜よなぁ、
[上がる息を乱し、それでも君臨するは夜の上。 熱い精を迸らせた朧の髪を漸く解放し、 藤之助の上に捨てるよう、背を押しやる。
悪辣な夜蛾は、熱の頂を越えて尚、 最後の最後に、何もかも突き放すよう、手離した。]
(266) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[体液に塗れた二輪の花。
然して乱れの無い己の着衣を、緩やかに引いて、 内側に風を送り込めば、周囲に煙る艶香の濃度を知る。 夜を区切った檻の中には、それぞれ蜜が詰まっているのだろう。 ――――たっぷりとした、甘い秘蜜が。
そうして、息を注ぐよう、低い天井を仰ぎ。 一時、耳を澄ませて、日常には無い悦に身を浸す。
チラと見やるは欲と精に穢れた二輪の花。
日が昇った後も、眼下の友情が、元通りに収まるかなど、 奔放に振舞った享楽蝶は与り知らぬところ。
だが、瞬きを数度越えると、黎明は案外近くまで迫っていた。*]
(267) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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ーー…ッ…!
[下腹部に与えられる痛みに、否快楽に、咽喉から小さく嗚咽が漏れる。 それは空気に融けただ銀月に届いたかは定かでは無いけれど。
己の肩口に沈む花頭には自分の蝶頭さえも寄せ。擦り寄るようにただ耳元に唇を寄せ吐息を吹き掛けて。]
仕方無いなァ、
[ただ紡いだ言の葉。余裕ぶって挑発を、自尊心を着飾る為に聲に芯を這わせた筈なのに。 自分に反響したその声色は何処か打ち震え、まるで自分こそが耐えられないとでも言うように、ただただ焦りの色が混ざる。
そうして気付いてしまった己の”我慢の糸”に思わず花の躰に優しく触れる翅を休めては、暫くの思案の内に強くその肩口を押し。
ぐるりと景色が一転したならば、花の色はどのように揺らいだだろうか。 布団に花が沈む感覚を膝から知り得つつ、花の上に蝶が躍り腰を据えたならば。窪みに嵌めて居た指先を緩々と動かし退かせ、履くベルトを解き始めた]
(268) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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ーー待った、ナシね。 急かしたキミなら、きっと大丈夫だろうけど。
[最早余裕の欠片など見せることもせずに。 脳裏に誘い>>233を反響させては、笑みは冷ややかに、蝶は花に唄う。
ただ丸窓の無い月から降る光を身体に当て、紺瑠璃は鋭く淡藤を射抜いて。
言葉尻を待つ間も無く翅が彼の膝裏に差し込まれたならば、ゆうるりとそこを広げ。 常闇の中目を細め、だらしなく垂れる透明の汁にぺろりと唇は潤いを欲して。 余興だと言わんばかりにその先端へと口付けを落としては、一回。 喉奥までその熱を咥え込み、舌にて弄ぶ。
其れから先端の液をこくりと喉に通したならば、蜜を吸う口先を離し、漸く後ろ孔へと熱を当てがいーー花の身を案ずる間も無く、一気に熱を深めた。]
(269) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[一際高く高く。甘く甘く。 小鳥が囀る。>>262
もう他の牢の声も音も届かなくて。
櫻の香りが鼻を突き、 重ね合わせた身体の狭間に白を放つ。
囀りと共に櫻は僕自身を強く締め付け、 高まる圧に堪え切れなく、 純白を白濁に染め上げる蜜を僕はどくりと穿った。
櫻の花と一つになり染まる感覚に 僕はある種の充足を感じていた。 何に満たされて『しあわせ』を感じているのか、 自分自身でも分からなかったけれど。
ただ、君もそう感じていて欲しいとばかり。]
(270) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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………櫻子。
[荒い息。滴る汗。快楽の残滓。
そういう物に僕は、 仮面ではなく柔らかく微笑んだ。
一緒に果ててくれた君の頬をそっと撫でる。 腕の中の君は大きく呼吸をしていて。 僕の髪を搔き抱いていたその小さい指に 金糸が絡まっているのを見た。
目に入るもの、感じるものの一つ一つが 僕と君とのつながりを実感させた。]
(271) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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おや。 ……ふふ。 花に毒は御座いませんのに。
[言葉に目を見開いたのは、僅かな間。>>258>>259 手を添え腰を支え、沈む内壁の感触を愉しむと同時に、雫の零れる先端を、微笑み見詰め。]
ええ、解ります。 貴方のナカは、大変、心地よい。
――直ぐに、達して仕舞いそうなほど。
[ゆるい律動に合わせ、腰をうねらせる。 彼の佳い所を探りながら、反応を伺いながら。
先に達するのは此方だろう。 其れはひとつの計算でもある。
一度で終わらせる心算はなく、次は彼を布団に転がし、上から圧し掛かってみたくあって。]
(272) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 01時半頃
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[口元から吐き出す息は熱を孕み、情を孕んだ嗚咽と共に空気へと溶けていく。 耳を掠める熱っぽい吐息が焦りを含んでいるなんて露ほどにも知らず。
反転する世界と柔らかな布団の弾力。瞬きも忘れて相手の顔を見やれば──カチャリ。 箍の外れる音が聞こえた。>>268]
まっ…ッ!
[腕を伸ばし誘い請うたのは己が自身。されど腸内を圧迫していた栓が抜ければ透明の糸が後を引いて。
やっと真っ直ぐにその貌を瞳に映す。 唾液を嚥下すれば下がる喉仏。 霰も無い痴態を晒す羞恥心が今更のように襲えば、はしたなく露垂らす箇所への責め苦が始まり>>269]
(273) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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[悦い夜と、告げる主の声は威厳に満ちていた>>266 鏡を割り、朧月を隠す雲を取り去って、男は満足げに息を吐いた様子で。こちらへ押しやられた友を抱き、迸りを受け止めた躯を褥へと横たわらせる
色に溺れた自分の貌を見られたくなかった、と藤の華は花房を垂らした それは友も同じだっただろうか
その顔の白濁拭いさり、ちらり主を見ればどうやら今宵の蝶は朧藤に満足した様子 明日はどの花愛でるのやらと乱れた黒髪を掻き上げて、拾い集め取り繕った鏡でその姿を見つめた それが、自分の花としての最後の行司だった
艶然とした微笑み湛え、如何でしたと笑う藤 外はもう、暁迫っていたろうか*]
(274) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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ん、っ…、……ッ!
[咄嗟に伸ばした手で翅を掴もうと伸ばせども、背筋を通る汗は快楽の度に脚を濡らし。 唾液を顎まで伝わせながら、窄まりに沈む熱塊に、ただただ花は狂い咲く。その口吻に甘い蜜を与えるために。
明星の気配は近い。 気紛れな蝶は枯れた花より新たな蜜をまた探しに飛び交うだろう。]
……トレ、…っ、
[一つ囁くよう名を呼べば。 彼の背に脚を絡めるように力を入れながら、自身を引いてくれた手を取り、はにかんだ。*]
(275) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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(見る、な。見ないでくれ、藤之助)
[思いとは裏腹に小さくだらしなく声をあげ。]
(失望、しないでくれ)
[蝶に体を委ねたまま一滴たりとも逃さぬようにと門を絞り。
瞳の奥が揺らめく。 弓が限界を知らせるかのようにしなった瞬間。>>256]
(276) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 01時半頃
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ぁぁっ!……は、……はぁっ…
[今宵一番の啼き声を披露することになった。 ……毒が、朧の面を溶かし破壊し中へ中へと流れ込んでいく。 其より少し遅れて何も考えられぬまま、本能のまま花を散らした。
………このような扱いを受けたのは初めてではない、むしろ両手で数えきれぬほどあるはずなのに。
解放され、手放されるとそのまま崩れ落ちこぼれ落ちていく。 己を支える力もなければ気力も無く。 ただぼんやりと、虚空を見つめ瞼を下ろした。
これ程に永久の夜を宵闇を望み、朝を望まなかった戯れはあっただろうか。*]
(277) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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[ベルさまの熱が、色が、香が、僕を染め上げていく感覚は 裡側に、零すことなく注がれた白濁としたものだったでしょう>>270 感じれば僕の身体はふるりと震えます。 甘すぎるほどの余韻を残し、名を呼べば呼び返され>>271 本当におとぎばなしの「おひめさま」と「おうじさま」のようでありました。
荒い息。滴る汗。快楽の残滓。
そういう物に僕も、 ただ素直に柔らかく微笑みました。
頬を撫でられれば どこかくすぐったささえ、覚えてしまう気がいたします。 僕は甘えるように身を寄せ、汗伝うベルさまの頬へと頬摺りをしました。 僕の指に金糸が絡まっていたのなら きっとベルさまの指にも、射干玉色の糸がひとひら絡んでいたことでしょう。]
(278) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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───『しあわせ』、ですね?
[例えそれが、仮初のものであったとしても。 例えそれが、幻のものであったとしても。
今宵の間は、誠であるのです。
ほんとうに『しあわせ』そうに 僕は彼の黒子へと、そっと接吻けを落としました**]
(279) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 01時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 01時半頃
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[見開いた目>>272には密かに、いやらしく 笑む。 気持ちいいと、達しそうだと言う相手には茶化すような笑みに変わって。]
そ、だろ…、俺も……ッ
[言葉尻に力が篭るのは、体内に吐き出された熱を感じたから。白い体躯を揺らす。暫らくすれば、相手が達した感覚を腸内で受け止めただろう。
逆流する熱を気持ち悪いとも感じない。とうに限界だった男の逸物も達してしまいそうで、咄嗟に片方の手のひらで包み込んだ。 キツく目を瞑ると同時に吐き出された白濁の液が指の隙間から流れ伝う。
その後、くるりと回る視界に声を上げる事も忘れるだろう。]
(280) 2014/09/17(Wed) 01時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 02時頃
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愉しいかい、吾が子達? 吾が子に誘われし、蝶達よ?
そうだねえ。 ソウダネエ。
私はとても。
(281) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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紫煙で満たされた一室から、狂気孕む笑みが落ちた。
男は呟く文字に反比例して、笑い、嗤う。
愉快なのだ。
それも、実に。
狂宴の夜はやがて、朝靄かすむ時刻となる。
朝陽に照らされる頃にはもう、蝶の姿はないだろう。
(#5) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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───ああ、『しあわせ』だ。
[言葉を繰り返しながら、僕は内心で賞賛する。
優しい櫻、美しい櫻。
君と過ごす一夜は本当に倖せだった。 君の強さに触れて僕は……きっといい作品が書ける。**]
(282) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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どうぞ、またイラッシャイ。
(283) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 02時頃
数多の顔持つ男の声が、洋館の外へと現れる。
客人の見送りと称したそれで
飛びたつ蝶の背を、羽を、男の視線がぞろりと舐めた。
不気味で、妖艶で、不快な笑みを携えて。
(#6) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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[ーー嗚呼、花はまた、次の夜が来たるならば、また翅を休める蝶にその蜜を与えのだろうか。 嬌声、水音。鼓膜を敲くのはまだ慣れぬ厭らしい音。 いつの間にか己をもその舞台に舞い降りては、花の蜜を咽に通し花の唄に胸を昂らせているのだから、全く持って解らないと今更に瞳を揺らし。
床に敷かれた白に広がる淡藤は、起こす揺れに淫らに咲く。 咽喉から零れる花の唄は、酷く心地が良くーー何故か切なく。 何時ぞや彼の手を引く前、本の僅かに聴こえた歌とは異なる其れに、目蓋を伏せては睫毛を揺らし。
思い馳せるのは硝子戸の向こう側。 まだ夕闇が空に滲み始めた頃。 金月が朧気に自分達を照らしては、隣に銀月は気高に在った。 箱から飛び立つ為に自分の翅に触れたその手は案外小さくーーその銀を手中にと、二欲に塗れた結果が、これだと。]
(284) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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ーー…き、…だよ。
[花に滲む汗を肌に感じながら、その肩を掴み彼を抱き。 口先にて愛撫するようにその首筋に接吻を捧げては、少しずつ上へと唇を掠めて、花が唄うその唇に、己のそれを重ね。
重ねる前に囁いた音色は、酷く掠れていたけれど。 ただ其れで満足だと目元を緩め、唇を割り舌を突つく。
そうして唇が物惜し気に離された時に、彼の唇から自分の名が唄われたのならばーーどくりと熱は脈を打ち、心中には喜のみが広がり。 ほんの少しの照れ臭さを表情に出しては、眉を下げ、真似るようにぎこちなく、はにかみ笑い。
ただその躰の中へと、腰を押しては引き、やがては夜に融けただろうか。
握られた手を、強く握り返して。*]
(285) 2014/09/17(Wed) 02時頃
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