人狼議事


267 【突発誰歓】蔵書点検の狭間に【5発言RP】

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視点: 人


この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。


【人】 かみさま パルック

ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。
いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。

中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。

(0) 2017/07/15(Sat) 20時半頃

天のお告げ (村建て人)


 この図書館ももうちょいで終わるってぇのに、今更…
 蔵書点検とか、意味あんのかねぇ。

[不真面目そうな声が、人一人居ない図書館に響いている。
誰も聞いていないと思いきった、油断しきった声、言葉。]

 まあ館長の頼みでもあるしなぁ…
 …一番、寂しがってたもんなぁ、あの人。

[ぶつぶつとつぶやきながら、その言葉を聞いている者――否、“物”がいることを知らない彼は、
本の森の中に相変わらず埋もれていた。]

(#0) 2017/07/15(Sat) 20時半頃


天のお告げ (村建て人)


 しかしま、館長も不思議なこと言うよなあ。
 本の事を「彼ら」だなんて。
 本が生きてるわけないのになあ。

[くすくす、くすくす。
囁き声が今も響き渡っているというのに。]*

(#1) 2017/07/15(Sat) 20時半頃


雑貨屋 ティモシーが参加しました。


【人】 雑貨屋 ティモシー


 …蔵書点検は終わったかね?御苦労様。
 丁度休憩室の冷蔵庫にアイスが有ったはずだ、食べていくといい。
 急に手伝うよう無理を言って悪かったね。

[夕暮れ。
館長――ティモシーは、点検が終わったという彼に、カウンターから労いの言葉をかけた。]

 あとは私がやっておくよ。”彼ら”としたい話も有ることだし……
 …何だい。怪訝そうな目をして。
 またおかしな事を言っていると言わんばかりの目だね。

(1) 2017/07/15(Sat) 21時頃

【人】 雑貨屋 ティモシー

 まあ、信じて貰おうとは思わないさ。
 ただ少しのユーモア位は感じてはくれないかね?
 夢があるじゃないか、"本の話が聞ける"なんてことは。

[はいはい、お疲れ様でしたーと話もそこそこに去ろうとする手伝いの彼を、
しょうがないねえと言わんばかりの表情で、それでもゆるりと手を振って見送って。

残されるは一人の人間。
それから、たくさんの本]*

(2) 2017/07/15(Sat) 21時頃

雑貨屋 ティモシーは、メモを貼った。

2017/07/15(Sat) 21時頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2017/07/15(Sat) 21時頃


執事見習い ロビンが参加しました。


【人】 執事見習い ロビン

[編纂者、という職業をご存知だろうか。辞書の編集を仕事とする者達の事だ。
僕はそんな彼らの、細やかな作業の集大成として完成する。
……その、予定なのだ けれど]

 "先生"?
 いつまで寝てるつもりなんだよ、せーんーせい!

[絶賛、編集難航中であるようだ。]

(3) 2017/07/15(Sat) 23時頃

【人】 執事見習い ロビン

[辞書の編集は1人でやるものでは無い。
何人もの人間が、何年も掛かってやるものだ。
けれど全員が"辞書"である僕を認識出来るわけではないらしく、
僕が"先生"と呼んでいる彼だけが僕の存在を知っている。]

 先生、ねえ
 僕はいつになったら出来るんですか?
 早く僕を完成させてくださいよ、ねえ、せーんーせーいー

[だからこうやって口うるさくしても、先生しか僕を知り得ない。
先生が僕に構えば構うほど、他の編纂者から変な目で見られるだけだ。

愉快でもあり、同時に、ちょっと寂しい事でもあった。]

(4) 2017/07/15(Sat) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン




[完成するその日を待ちながら、真剣な表情で作業する彼らを
僕が作られていくその様を、じっと見つめるのが好きだった。]*

(5) 2017/07/15(Sat) 23時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2017/07/15(Sat) 23時半頃


革命家 モンドが参加しました。


【人】 革命家 モンド

自分が伝記の中の創られた存在だと知っていても
その野心を隠すことなど出来ない。出来るはずもない。

それが俺という存在。俺達という集団。軍団。

俺の元になった人物はどんな奴なんだ、とか
本当はそんな人いないんじゃないか、とか
思うところは多々あるが、やはり俺は抗うだけ
この世界に、抗う存在だ。
俺を書いた奴だって、そう俺を設計している。

だが・・・抗うというのは・・・一体何なんだ?
抗う事しか知らない俺・・・俺自身は、抗った結果何が残るというのだろうか。

モンドという革命家は、自由を求め戦った。
その結末は・・・火刑台。
憎き貴族共から悪魔と蔑まれた、残酷な死。

モンドの求めた結末は、自由。
だが、俺は・・・俺自身は、どんな結末を望んでいるのだ?

(6) 2017/07/16(Sun) 12時半頃

【人】 革命家 モンド

[自身が伝記の存在と知りながら、彼は悩む。
モンドという革命家の意思、思念がそのまま自分になっているわけではないのだ。
彼は自由を求めた戦いの結末を知っている。かの悪魔のような結末を・・・]

(7) 2017/07/16(Sun) 12時半頃

革命家 モンドは、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 12時半頃


双子 朝顔が参加しました。


【人】 双子 朝顔

 とるよ、とるよ。
 あさがおは、つるべを、とるよ。

[ぱたぱたと立てる足音、聞くひとは今はまだ
『わたし』を記すこの方だけです]

 せんせい、せんせい。
 また、夏が終わってしまうわ。
 あさがおは、まだ、つるべにぐるぐるですか。

[詩歌と四季シリーズ、夏の思い出。
 冒頭に人口に膾炙した詩歌を引き、季節の思い出を描く
 いわばエッセイというジャンルでございましょうか]

(8) 2017/07/16(Sun) 14時頃

【人】 双子 朝顔

 春は咲いて、秋は実って、冬は積ったね。
 ねえ、ねえ。
 あさがおは、せんせいのごほんに、なれますか。

[ほんの少し、ほんの少しだけ。
 この頃の『わたし』はやさぐれていました。

『わたし』だけ、ずっと赤ちゃんのような
 状態で、一年を過ごしていたものですから]

(9) 2017/07/16(Sun) 14時頃

【人】 双子 朝顔

[兄姉は、実際の季節に合わせて刊行されたのですが。
『わたし』は二年目の夏を迎えてもこの通り。
 つるべを取ったところから、なかなか進まなくて。

せんせいは、時々苦笑なさいました。少し眩しそうに。

やがて書き上がった『わたし』は、時に
 お日様で、向日葵で、花火で、入道雲でした。

けれど、みずから名乗りを上げるなら。
 やはり、朝顔かしらと『わたし』は思うのです。
 夏の朝『わたし』は『わたし』になりましたから**]

(10) 2017/07/16(Sun) 14時頃

双子 朝顔は、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 14時頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 14時頃


【人】 革命家 モンド

抗え!抗え!抗え!
この狂った世の中に。奴らにのみ都合の良い貴族政治に。
俺達に自由を!民衆に自由を!

心の中で、叫び続ける。

それは、その叫びは・・・誰のものだ?

少なくとも俺ではない。だが俺の中でリフレインする叫び声。

(11) 2017/07/16(Sun) 17時頃

放蕩者 ホレーショーが参加しました。


【人】 放蕩者 ホレーショー

[おさかな。四つ足の動物。空を飛ぶいきもの。

色とりどりの生き物が、彼女の筆の動きで増えて行くのは
みているだけで、ワクワクするってもんだ。
でも……そんなおれにも、要望というか。
人間の言葉で言う『ワガママ』ってやつがあってさ。]

(12) 2017/07/16(Sun) 18時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 なぁ。ばあさん。
 もう少し、こう……なんだ。

 かっこいいヤツ、増やせねえのか?
 

[聞こえないだろうと思っていても、
その時のおれは、製作者の気を引こうと必死だった。

なにしろ、おれは。
ばあさんの描く絵が大好きだったから。
この人は柔らかいタッチの絵が得意なのは知っていたが
そんなばあさんの描く、かっこいい動物も
おれは、見てみたかった。]

(13) 2017/07/16(Sun) 18時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 他の本に聞いたんだ。
 キョーリューって言うの?

 おれ、ああいうの、描いて欲しい!

[まだ完成もしていない本であったから。
いくら、かっこいいいきものが好きだと思っていても
本を抜け出すときは、その姿しか取れなかった。

ちょろちょろと、ふわふわのシマリスの姿をとってさ。
ばあさんの座っている木の椅子の足元を駆け回り。
彼女の毛糸の靴下を小さな前足で、
かりかりとかいて、毛糸を無駄にほつれさせたもんだ。
]**

(14) 2017/07/16(Sun) 18時頃

放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 18時頃


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 18時頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 19時半頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 20時半頃


さすらい人 ヤニクが参加しました。


【人】 さすらい人 ヤニク

 私は、貧しい絵描きだ。

 依頼者から、「有名な」絵描きの作品模写を依頼されて。ひたすらそれを制作する毎日。

 [ああ、念の為に断っておくが──いわゆる違法の「贋作」作りというわけでは無い。

 私の生きた時代は、未来のいつかの様に美しい色鮮やかな印刷技術など無かったのだ。よって、人気作品そのものが手に入らないのであれば、その作品を模写したものを作ってもらい手に入れる──そんな事が世間で、普通にまかり通っていた]

(15) 2017/07/16(Sun) 21時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 屋根裏──収入の少ない者が借りるのは大方そういうところである──の作業場にて凄い作品の真似をするのは、楽しかった。夢中になった。

 あの道具、この手法…研究するうちに、年月は去って行った。そして、ある時ふと気づいたのだ。私はひとりぼっちだと

(16) 2017/07/16(Sun) 21時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 昼に一息つき。椅子に座ったまま背伸びをしながら、窓をぼんやりと眺めれば…そこから見えるのは、冷たくそびえ立つ灰色を纏った煙突達。

 (ああ、さみしい)

 目の前のキャンバスに描かれている色鮮やかな美しい世界とは、何たる違いだろう。私が現実にいる場所は

(17) 2017/07/16(Sun) 21時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 このまま、私は。

「有名な」絵描きの真似事をしながら年を重ねて老い、消えていく定めなのだろうかと。

 その日は珍しく、研究意欲も消え失せぼんやりと窓の外を眺めていたのだ。そのうち太陽が沈んで、明かりを灯す時間になってもそのまま

(18) 2017/07/16(Sun) 21時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 そんな私を窓から、じっと見つめていたものがいた──

 まん丸い、“おつきさま”だ。


 「やあ、おつきさま。今宵も綺麗に輝いていますね」

 そんな風に、何気なく窓に向かって話し掛けたその時。不思議な幾多の物語が、光と共に零れ落ちてきたのだ──**

(19) 2017/07/16(Sun) 21時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 21時半頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 21時半頃


営利政府 トレイルが参加しました。


【人】 営利政府 トレイル

[ 目の前には背中がある
 広い男の、しかし痩せて猫背の後ろ姿だ。
 木机に向かいこちらを振り返ることはない。
 椅子は古く、彼が身じろぎすれば軋んだ音を立てる。
 視線を少し外せば昨日飲んだコーヒーのカップ
 まだ洗われもせずに汚れたテーブルに乗せられていた。
 いや、そこだけじゃない。この部屋は全体的に汚れ埃っぽい。
 その中で机と椅子だけはよく磨かれている。 ]

    それで、この先はどうなるんだい。

[ それはこの背中の男の性質と職業をよく表していた。
 しかし、覗き込んだ先には途切れた文字
 飛び上がるみたいに椅子ごと退いて
 我に返ればバツが悪そうな表情で髪を掻き回す
 驚かされたからというだけの反応じゃない。
 問いへの無言の答えを得て盛大にため息をつく。]

(20) 2017/07/16(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル


   おやおや、まあまあ。
   それなのに今までずっと動きもしなかったのかい?
   昼寝ならベッドでしたほうがいいんじゃないかな。

   書き終わる前に先生が老いてしまいそうだね。
   もしや未完成のままの本を自分の棺に入れる気で?
   僕しか話し相手がいないからってねえ。

[ それは勘弁願いたい。
 片眉を上げ大袈裟に肩を竦めて見せると
 不健康に白い顔が思いっきり顰められた。
 先生は僕のことがあまり好きではないのだ
 よく知っていることだし、改善するつもりもない。 ]

(21) 2017/07/16(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル


   先生。
   親は子を選べないけれど、
   物書きは自分が生むキャラクターを選べるんだ
   僕を生んだのもこんな性格にしたのも紛れもなく貴男さ。

[ 何しろそんなことをしては物語が破綻してしまう。
 作家によって生み出されたキャラクターは
 生みの親の手を離れ独り歩きをしてはいけない。
 ね、当たり前のことだろう。
 先生も何も言えなくなったみたいだしね。
 眉間の皺がお前と話したくないだけだと言っているけれど。 ]

(22) 2017/07/16(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル



   さあさ僕の相手が嫌なら頑張るんだよ大先生。
   世界上の子供達が貴男のファンタジーを待っているのだから。
   ほら、目に浮かぶようだろう?
   この物語を嬉しそうに読む少年少女の姿がね。

[ 肩を叩き、明るく呼びかけたのならば
 分かっていると鼻を鳴らしてまた机と向かい合う。
 その色の悪い唇の端をほんの少し持ち上げたのなら
 掃除をしてくれる誰かも見つけられるかもしれないのに。
 けれど、これが僕の生みの親だった。
 だからそんな先生を見て代わりに笑うんだ。 ]

(23) 2017/07/16(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル







             ……おやおや、まあまあ。

[ 因みにこの後84分後、筆が乗って来た頃
 色男の王子様の出番を沢山おくれよと言ってみたら
 その言葉は清々しい程に無視された。
 児童文学作家にあるまじき冷たさである。 ]*

(24) 2017/07/16(Sun) 21時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 21時半頃


【人】 双子 朝顔

[一緒に歩いた下り坂の日射し。
 ふたりきりの花火大会。浴衣の柄。
 手元の線香花火。落ちる火。お線香の香り。

 ――久々の、ひとりの通学路。
 自転車は、蔓に絡めとられてそれきりです。

せんせい。夏は鮮やかなものなのですね。
 生も死も、きらきらと、濃くも刹那に過ぎゆく季節。

夏に限っては、ご自分の故郷の行事や思い出に
 こだわっていらした、『わたし』のせんせい。
とある方の死に顔を睫毛の先まで描いては消し
 消しては仄めかすペン先の揺らぎを、『わたし』は
 かくと分かってはおりませんでした。

 ほんとうに、ややこのよう。お恥ずかしいわ]

(25) 2017/07/16(Sun) 22時頃

【人】 双子 朝顔

 先生、朝顔は忘れません。
 夏の匂いも、楽しさも、寂しさも。

[陰も陽も際立って生彩を放つ夏。
 花萎れてのちも、種を残すでしょう。
 先生の中の故人の面影が『わたし』に託されたように]

 夏の素敵なところ、色んな方にお伝えしてまいります。
 せんせいも、お忘れになっちゃいやよ。
 悲しむばかりでは、いやよ。

(26) 2017/07/16(Sun) 22時頃

【人】 双子 朝顔

 ――いってきます!

[別れがあれば出会いあり。

贔屓目ながら『わたし』は、ええ、朝顔は思います。他の季節にも素敵がたくさんありましたが、生命の夏ほど好ましいものはないと。

三年目の夏、朝顔は外の世界へ送り出されたのでした]

(27) 2017/07/16(Sun) 22時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 22時頃


【人】 放蕩者 ホレーショー

[ばあさんが孫に聞かせる昔話は
決まって、どうぶつが出てくるものだった。

ウサギとカメがかけっこをする話だとか。
狼がおばあさんと女の子を食べてしまって、
猟師さんに倒されてしまう話だとか。
ロバがイヌやネコ、ニワトリと
音楽を奏で仲良く暮らすまでのお話とか。

暖炉の前で、孫に聞かせるものがたり。
おれはそれを、シマリスの姿で本の上に座って
心地よい子守唄の代わりとして、聞いていた。]

(28) 2017/07/16(Sun) 22時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

『ねえ、おばあちゃん。ロバってどういういきもの?』

 「あぁ…それはねぇ。」

[孫に強請られるたびに、ばあさんは微笑んで。
暖炉の前から立ち上がり、"おれ"を抱えて戻ってくる。

そして楽しそうに、おれを開いて語るんだ。]

 「おまえがそういうと思って
  ロバの頁も……ほら。ちゃんとあるんだよ。」

[ばあさんは、元々絵本作家だったらしい。
引退をしたばあさんがおれを描き始めたのは、
まだ小さな孫のため。幼くてもわかるような図鑑を、
自分の手で描いてあげたかったからなんだと。
おれはそう、ばあさんの部屋にいた他の本から聞いた。]

(29) 2017/07/16(Sun) 22時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[『ホレーショー』と名付けられた凛々しい犬は。
図鑑の案内役として、最初の頁から最後の頁まで、
至る所に出てきては、その頁のどうぶつの解説をする。
それは白い犬で。黒い首輪をしていた。

……その犬が絵本に描き加えられたのは、
おれが、ばあさんの足元を駆け回り、
靴下をひっかいて我儘を言った次の日だったんだ。

それまでもばあさんはおれが話しかけると、
返事はなくとも微笑むように見えたものだったがな。]

 ばあさん。おれ、気に入ったぞ。
 この犬……すげえ、かっこいいじゃないか。

[───全部は見聞きできなくとも。
ばあさんに、おれの声は届いているのだと。
おれは嬉しくなって。白犬の姿になっては。
孫のための『どうぶつ図鑑』を描くばあさんの足元で
わうん!と、尻尾を振って鳴いたんだ。]

(30) 2017/07/16(Sun) 22時半頃

会計士 ディーンが参加しました。


【人】 会計士 ディーン

[────"読めば死ぬ"。
 そんな本の存在を、ご存知だろうか。

 何て事無い、ただの与太話。
 誰もがそう、一笑に付す存在。
 虚しい噂ばかりが一人旅して、
 遂に誰にも手に取られる事の無くなった、哀れな存在。

 故に、誰が記したかも知られておらず。
 今や、どんな物語なのかを知る人はほんの僅か]

(31) 2017/07/16(Sun) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

[本が作られたのは、随分と昔の話だった。

 作者は、そう。ジョン・ドゥとでもしておこう。
 彼は、ありったけの絶望でもって、
 この世の地獄の様な悲劇を描ききった。
 妥協も慈悲も、一切無く。
 ただ只管、自らの嘆きを表現する一つの手段として。

 絶望の物語が綴られるのを、
 主人公の男は、いつもの顰めっ面で見詰めていた。
 悲劇の主人公。
 そうあれかしと望まれるがまま、、
 生まれたその瞬間から、笑顔というものを知らない]

(32) 2017/07/16(Sun) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

[やがて本は完成し、売り出され。
 最初の内は人目につく事もあったが、
 その過激な内容から、忌み嫌われる様になった。
 そしてその大半が、焚書されてしまったという。

 それならそれで、幸運だったろう。
 読む者は少なくとも、
 一部の書痴に愛でられるのなら、それで。

 この本の悲劇は、要らぬ噂を招いた事。
 ただそれは、ジョンからしたら、
 望む所だったのかもしれない。

 その本の"存在"は、少なくとも
 その時代を生きた人々の心に、刻み込まれたのだから]

(33) 2017/07/16(Sun) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

[死を呼ぶという噂が偽りだろうと、
 そんな本を手元に置く人間なんて、そう居はしない。

 偶然それを手に入れた善人だろうが、
 噂を聞きつけ手に入れた奇人だろうが。
 その本を手に入れた人間は、
 噂を聞くか、その絶望的な内容を読み、
 誰もがすぐに、手放してゆく。
 
 再び古書店に並ぶその本を前に、
 "嗚呼 あの本がまた、持ち主を殺したんだ"。
 そう囁きあう姿が、よく見られた。

 手に取られたかと思えば、すぐに他の誰かの手元へ。
 目まぐるしく変わる、己の所有者。
 うんざり。そう表現するのが正しい。
 男はいつだって、自分の居場所を求めていた]

(34) 2017/07/16(Sun) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

 
  一人、二人、三人、四人。
  ────……さて、後何人でしょう。

[その本を横目で見て、素通りしていく人々の数。
 その数ばかりが増えて、
 つくしかった装丁は、日毎輝きをうしなってゆく。

 物語の主人公としてつくられた日の事など、
 遠い記憶。覚えていない。
 哀れな本、その悲劇の主人公として
 男はただ、其処に存在するだけ。

 そうして今日もまた、男は居場所を無くすのだ。
 次は何処にゆくのだろう。嗚呼……

           ────もう、うんざりだ**]

(35) 2017/07/16(Sun) 22時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 22時半頃


お散歩隊長 アシモフが参加しました。


【人】 お散歩隊長 アシモフ


   [ ねえ先生、ボクの次の相棒は誰なのかな! ]
 

(36) 2017/07/16(Sun) 22時半頃

【人】 革命家 モンド

奴らに死を!奴らに死を!
今こそ自由を!今こそ自由を!

剣を取れ!戦え!殺せ!

・・・ああ、これは俺のあるべき姿だ。

だが違う。何か・・・俺はもっと、別のものを見てみたい。

(37) 2017/07/16(Sun) 22時半頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ


 [ いくつかの、ぼうけんのおはなし。
  もしかしたら、恋のお話。怖いお話。
  紙にペンを走らせる先生いわく、
  ボクが出てくるこの本は、
  "おむにばす" っていうんだって。
  
  おんなのこも、おとこのこも、
  おじいさんもおばあさんも、
  たくさんの人が主人公で出てくる、色んな物語。
  
  でも、だけどたったひとつ、先生のこだわり。
  全部のお話に共通して出てくる登場人物が、
  このボクなんだ。 ]
 

(38) 2017/07/16(Sun) 22時半頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 23時頃


【人】 革命家 モンド

幾度となく叫ぶ己の元(ベース)。

これは・・・狂気か。

俺のベースは狂気に満ちている。
火刑台が近付くにつれ、より強く。

激しく燃える憎悪の炎は、伝記の中の俺をも蝕む。

・・・あるいは、創られた時には既に。

(39) 2017/07/16(Sun) 23時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ


 [ あるときは彷徨い、
  見つけて貰った主人公にご飯を貰ったり、
  あるときは主人公と敵対して、咥えた針で戦ったり。

  主人公そのものになれない、
  物語の間をお散歩するボクだけど。
  でもでも、それだって、先生の紡ぐ物語を見られれば、
  きっと幸せなんだよ。

  ねずみだからって馬鹿にしちゃあいけない。
  ボクはみんなの言葉が分かるよ。
  だって大好きな先生のねずみだからね! ]
 

(40) 2017/07/16(Sun) 23時頃

青い鳥 デメテルが参加しました。


【人】 青い鳥 デメテル


 「しあわせはすぐそばにあっても、なかなか気がつかない。
  それはとても、もったいないことだと、思わないかい?」
 
 

(41) 2017/07/16(Sun) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル

[そんな口癖を持つ作者は、
 自分が執筆した本を通して、読んでくれた人に
 当たり前の幸せの尊さを、広めたいようだった。

 世界じゅうの子どもたちが、幸せになれるように。
 幸せを、見つけられるように。
 作者はそう口にしては、筆を進めていく。

 わたしは、そんな
 優しくて博愛主義の作者の顔を見上げながら。
 くすりと微笑んだ。]

(42) 2017/07/16(Sun) 23時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ


 [ たくさん、たくさん。
  時が経って物語も増えていけば、最後には。
  かたちになって、あるところへ行くんだって、
  先生は満足そうに呟いていた。

  "いってきます"をするときの、
  先生とボクとの思いは、きっと同じだったよ。
  もしかしたら、主人公 ── もとい、
  ボクのたくさんの相棒たちも、
  同じだったかもしれない。 ]
 

(43) 2017/07/16(Sun) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル


[ 人間と獣、二つの国の戦いを描くストーリー
 主人公に聖なる銀の剣を授ける人の国の王子
 それが物語の始まりでの僕の役目である。

 主人公、彼は輝く剣と共に旅に出る
 悪しき敵を斬り捨て、美しい娘を助け
 時には秘宝を見つけ仲間と喜び合い
 心優しい獣に出会い価値観が揺らぐこともある。
 広い世界を知って大人になっていくのだ。

 見送るばかりの王子には知り得ない筈のその内容を
 じっくり読み耽り、息をつく。 ]

(44) 2017/07/16(Sun) 23時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2017/07/16(Sun) 23時頃


【人】 営利政府 トレイル


   悪魔が出てくるのは少し唐突だけれど


   面白くなってきたじゃないか、ねえ。
   これはきっと先生のヒット作になるよ、間違いないさ。
    
   そうしたらもっといい部屋に住めるよ
   掃除婦……
   いいや、ちゃんとした伴侶だって望めるかもね。

[ そしてその時、君は
 自らの本の登場人物などと話す必要は無くなるのだ。 ]

(45) 2017/07/16(Sun) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル


 ──そうね。その通りだよ、パパ。
 
 幸せは、すぐそばにある。 
 いつ、どこであっても、みんなのそばにある。


 ……パパ。
 もっと、もっと、愛にあふれた世の中になってほしいよね。
 些細なしあわせの大切さ、わたしがみんなにひろめるから。

(46) 2017/07/16(Sun) 23時頃

【人】 お散歩隊長 アシモフ


 [ 読んでくれるきみへ。
  きみの大切な主人公と、"ボク"は、どれかな。
  どうか聞かせておくれ!

  そしてどうか。
  相棒とボクが体験した全ての気持ちを、
  きみと一緒に、感じたいんだ。 ]

         「ちゅう」 

 [ ……インクで綴られたボクの声は、
  たった一言、だけどね? 
  でも、たくさんの思いはこもってるよ。
  
  ほんとうだってば! ]
 

(47) 2017/07/16(Sun) 23時頃

【人】 青い鳥 デメテル

[そう言って、わたしは作者にだっこを求めるように、両腕を伸ばし。]

 だから、パパのもとから離れるのがさみしいなんて。
 ぜいたくは言わないわ。

[囁く。]

(48) 2017/07/16(Sun) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル



      ……おやおや、まあまあ。

[ 情けなく感傷的になっていた。
 怪訝そうな先生に「なんでもないよ」と笑いかける。
 この物語が、僕が登場する場面が子供達に読まれるまで
 あとどれくらいだろう?

 開け放たれた窓から吹き込む風
 埃を舞わせ、頁を捲り、
         けれど僕のマントは靡かない。 ] *

(49) 2017/07/16(Sun) 23時頃

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