25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 02時頃
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―B棟・自室―
[供の坊主が届けた鞄の中身を検分する。 僧としての正装一式。 さて着るかどうか、と迷って、鞄を閉めた]
花祭が、始まったようだ。 花は美しく、咲く手前が一番良い。 咲いてしまったは、後は枯れるだけ。
良い蕾がいると良いのだが。
[纏う色は老竹。同色の羽織を肩にかけて廊下へと出る]
(38) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[廊下を歩く。大広間へと向かうと、次第に楽が耳に入ってきた]
父ならば美しい音色だと申すのかもしれないな。
[大広間にたどり着くと、すでにいる顔へと会釈をして]
すでに始まっているようですね。 遅れて申し訳ない。
なにぶん、荷物が遅れて届いたものですから。
[示された場所へと足を進める。 落ち着いてから、辺りをゆるりと見回した]
(49) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[広間へと響く笛の音。舞台で舞う目隠しの花。
どちらも見知っていたからか、興味深く舞台を眺めた]
この笛は、あの花とは、違う音だな。 当然か。
[客殿の花のことを思い出した。 どちらの音が良いかといわれても、わからない。 ただ違うことはわかる。
笛の音に合わせて舞う姿は少しだけ、気を引くもの]
(60) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[響く怒号に目を向ける。 あれも花か、と猛る男のほうを見た。 ふわりとした髪に目を留めて、浮かべるのは口元に笑み]
昨日の虎鉄といい。花にも色々いるものだな。 美しいだけが花ではない、か。
(64) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[盃には頼んで白湯を入れてもらい、酒の代わりに口にする。 先ほど猛った花が舞台に向かうのを眺め――]
さて、何が始まるのやら。
[その襟首が碧によって止められるのを面白そうに見た。 その碧の隣、窓から見えた姿を目にして軽く会釈をする。 立ち上がると、その傍へと向かった]
(75) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[近づいて、昨日の主ではないことに気づく。 琵琶の音が響いてそちらを見れば、そちらがそうだと知って頭をかいた]
やれ。 まだもうろくする歳ではないのですが。
[窓際の花たちへも目を向ける。 どんな花であるのか興味深くも在ったが。
琵琶弾く男の音に、足を止めた]
あれは、花主か。
[近くにいた給仕に聞くと頷かれた]
(88) 2010/08/03(Tue) 03時頃
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[窓際へ向かおうとして、足を止める。 揉め事には近づかないのが信条。
立ち去る花の姿に、一度だけ見ほれる。 まだ子供。であるのにあの表情は、と。
さてどうしたものかと思ったが、琵琶の主のほうへと足を進めた。 楽に興味のない自分でも、その音が良いものだということはわかったから。 琵琶の主に寄る花の囀り。
二人のほうへと足を進め、しばらくはその音を聞いて]
(113) 2010/08/03(Tue) 03時半頃
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[居住まいを正す小さな花へと笑みをむける。 そして琵琶の主へと頭を下げた]
すばらしい琵琶の音でございますね。 楽に興味のない私にも、美しく響く。 花主だと聞いて、残念に思いますよ。
私は乾法泉と申します。 先達て窓から見ておられたでしょう。 何か気を引くものでもありましたか。
此方の花は?
[笑みを見せる花へと視線を向ける]
(124) 2010/08/03(Tue) 03時半頃
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[舞台の演者にも、演目が終わると小さく手をたたいた。 舞も笛も、見るものが見ればよい出来なのだろう。
琵琶のほうが気にかかるのは、馴染む音だからか]
無礼などありません。 私はただの坊主でございますから。
父が、世話になっているようですね。 無礼をしてなければ良いのですが。 良い歳をして勝手が過ぎる。
[頭を軽く振った]
(129) 2010/08/03(Tue) 03時半頃
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迦陵頻伽……。その名に負けぬだけの、歌を期待してよろしいのかな。小さき花よ。 この3日の間に、聴かせていただけるとありがたい。
[花は知らずともその名を知らぬわけもなく。 笑みを向けられると少しだけ目元を緩める。
聞こえてきた謝罪の言葉に一度そちらを向いて。 頭を下げる様子にほう、と息をついた]
(135) 2010/08/03(Tue) 04時頃
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[琵琶をなでる指先に目を留める。 父とは違う、そう思っていてもその仕草は目を引いた]
老いたなどと、おっしゃいますな。 まだ充分に。
許されるのでしたら、とは思いますが。 花主が、花主をいただくわけには行かないのでしょ。
何より、私はここの作法もあまり存じませんから。 若輩者は此方のほうです。
(137) 2010/08/03(Tue) 04時頃
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少々我がお強いようですね。あの花は。 面白い、とは思いますが、果たしてどんな芸を見せるのか。 楽のようですが。
[花主の言葉に頷いて。 迦陵へと目を向ける]
名のために歌うものでなくとも、その名には意味がある。 私には。
とはいえ、貴方に出来るのは花として歌うことだけですが。 その名は誰かが呉れたのでしょう? ならば、それだけのものを見出したのだと思います。
(147) 2010/08/03(Tue) 04時頃
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養父、ああ。 それはそうだ。
[苦笑。 囁かれる言葉に手を頬へと伸ばす]
さて一夜の夢とはいかほどのものでしょう。 夢というからには覚めなくては困る。 囚われぬよう、お願いしたいものですが。
(149) 2010/08/03(Tue) 04時頃
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[頬へと触れた掌はその肌へ吸い付くように。 唇が触れると微かに指でなぞる]
では、人のいぬ場所で。 夢など見ぬ私に、それを見せて貰えるというのですから。
[囁きには、囁きで答える。艶めいた唇の動きに口元は弧を描く。 細い目の奥、鳶色はやや色を帯びて]
(158) 2010/08/03(Tue) 04時半頃
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ええ、私には、御仏の道にいるものには、その名は知られた名でございますから。
[迦陵の言葉にそう返す。 礼にはただ頷いて、辞する様子を見送った]
ああ。騒がしい花ですね。 見ておきますから、存分に見せると良い。 自信がおありのようですから、期待しておきますよ。
[舞台に上がる月瀬と名乗った花へと視線を向けた。 また舞う、というイアンの言葉も聞こえて、舞台の上の演目を*待つ*]
(161) 2010/08/03(Tue) 04時半頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 04時半頃
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―大広間―
[卓に着き、舞台の上で広げられるカンバス]
ほう、絵を描くのか。 楽や舞が主流だと思っていたが、これは珍しい。
[少なくとも、直接視線へと訴えるそれは珍しく映った。 描かれていく様も、途中から混じる笛の音も、その空間に色を添えていく]
――…。
[卓の下、添えられる指。 絡めてくるその動きに視線を向ける。
浮かべた笑みは艶を持って映った]
(234) 2010/08/03(Tue) 12時半頃
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[父とは違う。それは花には溺れぬという自負。 花は愛でるもの、掌の上で。
絡めた指先を遊ばせる。 しな垂れてかかる髪に、片方の手を寄せた。
舞台の上、蝶が舞う。 花の芸に目を奪われる。
舞台の上が静まると、自然笑みを浮かべた]
これは、すばらしい。 一つではまだ足りぬ。それを補い合うのも花。 一つで事足りれば、それが一番なのかもしれませんが、重なればより美しく感じるもの。
(236) 2010/08/03(Tue) 12時半頃
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[して、笛と蝶の二人が名乗りを上げる。 その様子に少し目を細めた。
笑う霞の声に、こくりと頷いて]
普段の花祭を知りませんが、花同士仲がよいのは普通ではないと。 ともに手に出来ればよいのでしょうが。 そうは行かぬか。
[この花主が手に入らぬように]
舞台も掃けた。行きませぬか。
[こそりと、霞の耳元に囁く]
(238) 2010/08/03(Tue) 12時半頃
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[頷きを待って席を立つ。握った手を緩く絡めて残る顔えへと頭を下げる]
積もる話もありますから、これにて失礼いたしましょう。
[大広間を後に、誘うのは自身の部屋。 供の坊主は帰らせたので今は一人。
さてどのように啼かせてみよう。そう思い、霞の髪へと指を*滑らせた*]
(241) 2010/08/03(Tue) 13時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 13時頃
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[寝台の上、白い肌を見下ろす。 白絹へと指を滑らせ、口を吸い肌を合わせ]
貴方が花である頃に、出会いたかった。
[それは本心。 花主が、花の折になんと噂されていたかも知らず。けれど知ったとしてこの夜、手放すことは出来なかっただろう。
ほっそりとした白い腕。艶やかな髪色。壊れ物を扱うように軟く、肌を重ねていく。 僧の身とはいえ、人を抱いたことは幾度か有る。 花といえど同じ人。違いなど余りないと思っていた。けれど――]
貴方は、美しい。 枯れた私にですら、そう映ります。
[溺れぬように。 自制していても口から出た言葉。 一夜の夢ならば、*その間だけでも*]
(320) 2010/08/03(Tue) 20時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 00時頃
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[紡がれる睦言。 それは不思議と、男を酔いから醒まさせる。
扱いは変えず、のぼりつめた後は気だるい体を寝台に投げ出した。
この花主を手に収めることが出来れば、父はどうするだろう。否、叶うはずもない絵空事。 夜半、抜け出した香りに瞼を開けた。
元より眠りは浅い。 肌に落ちた痕を指で触れる。
眠気が取れたついでに湯でも浴びようかと、浴衣を纏う]
(397) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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[手拭と変えの服を手に湯場へと向かう。 廊下に出れば汗をかいた体に風が涼しく感じられた。
まだ灯る明かりは花か花主が起きているらしい]
夜は長い。 夢は短い。
短き夢か。
[一度、色に狂っていると父を評されたことがある。 なるほど狂うのもいたし方あるまい、とあの頃は思わなかったことを思う。
では、いまだ蕾の花の味はいかほどか。
手折るつもりはないが興味はある。 庭のほうへと視線を向けた]
(402) 2010/08/04(Wed) 00時半頃
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―B棟・本邸へ続く渡り廊下― [庭を見ながらゆっくりと歩く。
見ていた庭のほうへ動く影を見つけた。 草や土、石を踏む足音]
このような時間に誰が。
[無論、誰がいても不思議ではない。大広間ではまだ祭りが続けられているのだから。
庭へと足を踏み入れる。声はかけず、音を追った]
(411) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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[闇の中に人影。仄かな明かりの中、浮かび上がる姿]
虎鉄、ですか。いえ、足音がしたものですから このような時間に誰が、と思い追ってきたまで。
…何か、お探し物ですか?
[かけられた声に足を止める]
辺りを覗っているようでしたので。 よろしければ共に探しましょう。
(421) 2010/08/04(Wed) 01時頃
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[虎鉄の格好には一度目を瞬かせ]
着飾れば花となるか。
[それでも口から出る言葉遣いは変わらず。ため息にも似た息を吐く]
(427) 2010/08/04(Wed) 01時半頃
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別に、構いませんよ。 花主とはいえ代理。
何より、人の役に立ってこその坊主ですから。
[肩にかけていた衣、と聞いてさて、と辺りを見回した]
どのような衣だったのです? 特徴がわかれば、探しやすい。
(432) 2010/08/04(Wed) 01時半頃
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中身は同じ、当然でしょう。外見で性格が変わるわけでもない。 そうですねぇ。馬子にも衣装、というところでしょうか。
[目元に浮かぶ笑み]
薄手の、白い衣。月明かりの下ならば見つけられそうな色だ。
[池の周りなどを見やる。それらしきものは見当たらず]
父が、花主ですから。 その跡を継ぐことになるのでしょうね、私が。
花とは何か、花主とはいかがな人となりであるのか。 単純な答えではなく、本質のようなものを、今は知りたいと思っています。
虎鉄も、花なのでしょう。主は?
(440) 2010/08/04(Wed) 02時頃
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説法師 法泉は、響いた水音にそちらを見て
2010/08/04(Wed) 02時頃
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貴方は、自身の花の価値を主だけに求めているのですね。
ですが、居ない――?
[では。口を開こうとしたが、水音が先かとそちらへと歩く]
…迦陵。 ずいぶんと濡れているようですが。
[空を見上げ立つ小鳥。 手に持っていた手拭を差し出す。湯場へと向かう途中だったと思い当たったが口にはせず]
(453) 2010/08/04(Wed) 02時半頃
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池の鯉と戯れるには、少々遅い時間ですよ。 濡れれば風邪を引く。 貴方の喉にも悪いでしょう。
折角の花としての見せ所を、失ってはまずいでしょうに。
[息をつく。 そうする間も、視線は衣を探す。 池の中に浮く白は見えず]
(455) 2010/08/04(Wed) 02時半頃
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もったいないというほどの、代物ではありませんよ。 父は花主としての威厳を、とも仰っていましたが、あまり聞く気はなくてね。 この手拭も寺でほかの者も使うようなどこにでもあるものです。
いらぬというなら、無理には渡しませんが。
[手拭を帯へと仕舞い。探し物をたずねられると虎鉄のいるほうを見た]
花が、落し物をしたとか。白い衣を、探しているのです。
(460) 2010/08/04(Wed) 02時半頃
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[走り出した虎鉄のほうを見て、その向かう先に白い衣を見る]
見つかったようですね。 しかし、身の軽い花だ。 舞でも舞うのか気になるところではある。
[顎に手を添えて、虎鉄のほうを眺めた]
(463) 2010/08/04(Wed) 02時半頃
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絹など、持つのは羽織くらいです。 坊主に贅沢は敵でございますよ。
[やはり貸してほしい、という言葉に笑むと手拭を差し出した。木綿の白地に菊を模した色がついている]
大事なものなのですね。 見つかったなら良かった。
ああ、乾法泉と申します。
[名を名乗り、目を伏せて頭を下げる]
(468) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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…。 立派というのは、どのような方を指すのでしょうね。
[目を瞬く様子に、やはり小鳥だと視線を向ける。蕾も蕾、まだ青く咲くには遠い。 濡れた金糸へと手を伸ばす。触れると、柔らかく撫ぜた]
立派といえば、立派なのでしょう。 花を囲えるほど財を成しているのだから。
人としてそうかは、さてどうか。
[問答のような言葉を吐いて、浮かぶ月を見上げた]
(476) 2010/08/04(Wed) 03時頃
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貴方の主だけではなく、色々な方が同じことを口にするでしょう。 その白衣一つとってみても、それを作られた方の、贈られた方の、そして使われる貴方の思いが宿っているのだから。
[去る様子には頭を下げた。 見せた所作にほう、と目を細めて]
(478) 2010/08/04(Wed) 03時半頃
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立派、ああ。 そのように教えるのですね。
花となるものには、そのほうが良いか。
[花が花主を尊敬できるように。 けれども思う。自身にそんなところはないのだと。
浮かべる笑みは自身への嘲りを含み]
立派であるのに花に溺れ、花主としての威厳はどこにあるのか。 溺れることが悪いとは申しませんよ。 そのように、花は育てられるのでしょうから
迦陵も、良い主にめぐり合うと、良いな。
[もう一度撫ぜてから、その場を辞そうと一歩引く]
(480) 2010/08/04(Wed) 03時半頃
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[花にとって幸福。 その言葉に、その純粋さに自嘲は消えて微笑みとなる]
心配ですか? 良い花主が見つかるかどうかが。
それとも、目当ての花主がもういらっしゃるか。
どちらにしても、それは貴方次第ですよ、迦陵。
では、私は湯場へ参りますので。 迦陵も体を温めると良い。
[頭を下げて背を向ける。 湯浴みに向かうその背はいつもと変わらず、けれどほんの数刻前の夢を思い出してゆるく*笑んだ*]
(482) 2010/08/04(Wed) 04時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 04時頃
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―夜→早朝― [湯場をでて部屋に戻ったのはもう明け方近く。 常ならば既に起きている時間だと、部屋でぼんやりと書を読みふける]
朝か。
[窓の外、朝露に濡れる木々の緑。 半眼をさらに細めて、又書へと視線を落とす]
お勤めをしなくてよい朝というのも、新鮮ではありますか。
[部屋の掃除は夜中のうちら済ませた。 荷物の整理も同じく。 書を寝台の上に放り、着物を萌黄の物に替えて、廊下へと出た]
(519) 2010/08/04(Wed) 12時半頃
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[朝の廊下をゆるりと歩く。まだ早い時間、恐らく朝の支度は始まっているのだろう。 目のする人の姿は使用人ばかり。
散歩ついでに庭に下りると、池のほとりを歩く]
あの御仁は余り好かぬが、この庭は良く手入れが届いている。 主催をするだけは有るか。 揃えられた花の種類は様々だが。
(522) 2010/08/04(Wed) 12時半頃
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[置かれた灯篭へと片手を置いて、庭を眺める。 静かな朝の空気が、肌に入り込んでいくような感覚。
朝の空気は、幼い頃から好きだった。
静かな中、何事か小さく響く。 見上げれば、霞の部屋に小鳥が一羽。 微笑を返し、迦陵へと手を上げて]
一時の夢でなく、育てたいと思う花か。 見るだけでよいのなら、花でなくとも構わぬのだから。
[零し、本邸の方へと歩いていく。 誰かがすれ違えば会釈をして。 食堂かどこかと聞いて、用意が済んでいれば*食べるつもり*]
(526) 2010/08/04(Wed) 13時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 00時半頃
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