297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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─山中─
…うん。
[ たえが呼んでいた>>4:105という話に頷いて、]
わかる。 呼ばれんでも、ついていきたいよなぁ。
[ 消えて、残る紫陽花にそこまでの確信は持てず。けれどふわふわとそういうモノだと思い始めている。感覚の麻痺は、きっと雷門が消えた時からあった。]
そうかもしれん。 神様を敬って、奉って、 忘れないように、語り継いで、いって、 忘れないように…、みんな。
でも、
(4) 2019/07/13(Sat) 14時半頃
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神様は、―――… 神様は、ただ、優しいだけかもしれん。
[ たえが消えたから雷門を消したなら。 寂しいと言ったから日向を消したのなら。]
(5) 2019/07/13(Sat) 14時半頃
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―― !
[ 藤の匂いに気付くと口元が戦慄く。 不安を言葉にされると顔が顰められた。]
朧ちゃん、
[ 待っていてと言う言葉にも動けずに。 ただ頷いて定吉を見送った。]
(6) 2019/07/13(Sat) 14時半頃
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[ 強い強い藤の香に、眩暈がしそうだ。]
(7) 2019/07/13(Sat) 14時半頃
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じいちゃん、 …… おるの?
やったら、 朧ちゃんも、そっち、おる?
[ ゆらりと辺りを見回して、さく、一歩、歩を進める。 けれど向かう先は社の方ではなく、最初にたえが消えたとされる場所の方。]*
(8) 2019/07/13(Sat) 14時半頃
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― 山の中腹 ―
――…
[ 小さく歌を刻みながら歩を進める。 たえが指示したあの指を思い出す。
たえちゃん、
透明の紫陽花がてんてんと咲いていて、まるで道案内のようだ。その先の紫陽花、もうここには居ない、紫陽花の花。 中腹、滅多に行かない場所だけれど、全く行かなかったわけではない。そして、この辺りに…
暫く足元を探し続ける。 大人が探した痕跡もあり、足跡や折れた木の枝、踏みしめられた木の葉っぱ。あるだろうか。ないだろうか。消えているだろうか。
葉を掻き分け、漸く見つけたのは、目立たない、小さな小さな、子供の片足分の。何かが滑り落ちた跡だった。この跡があっても、身体がなければそうとは繋げないだろう小さな跡。
だけどどうしてか、それは彼女のものだという確信があった。]
(9) 2019/07/13(Sat) 14時半頃
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[ もういいかい まあだだよ もういいかい もういいよ ]
(10) 2019/07/13(Sat) 14時半頃
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あぁ――…、…
[ 小さく声が漏れる。もう、そこには誰も居ないけれど。]
みいつけた、…
[ しゃがみ込んで、少しの間紫陽花を見つめる。]*
(11) 2019/07/13(Sat) 14時半頃
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