142 紅月の村【人狼vs吸血鬼RP】
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―自宅付近―
[視線の先に焔を呼ぶ其れは、"魔女"の手繰る術のうち、かなりの高位に属するものだ。 けれど陽光の下、且つ、"依代"は完全な吸血鬼ですら無く。
猛進する彼の身>>2:94を吹き飛ばすには至らなかった。]
[勢いを殺すように、眼前で焔が弾ける。 ひらりと優雅に身を躱した魔女は、サミュエルの両手を見て少しだけ苦々しげに眉を寄せてみせた]
(1) 2013/09/01(Sun) 23時頃
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……"私"に頭を垂れたくせに。
まだ"私"の邪魔をすると云うの。
[いつもより出力の低い其れは、依代のせいでも陽光の下にあるからでもないと、憎むような声音が落ちる。 目の前のこの男といい、"あの男"といい。
人狼という輩は、つくづく憎たらしい。]
(2) 2013/09/01(Sun) 23時頃
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―― 貴方を"殺す"とね。
私の"可愛い子"が、生きづらくなるわ。
[また攻勢に出ようとする狼を見据えて。 周囲に探知の枝を巡らせれば、音に気づいたか人が集まってきているようだった]
"彼ら"は "貴方"を、
――どうするかしら?
[視線を合わせて、潜り込ませたのは"魔女"の意識。 依代を経由した故に、そう長い時間縛ってはいられないだろうけれど。 "聾者"という、弱者であるサミュエルの家の傍で蹲っていれば、優しく保護とはいくまい]
(3) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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[戦うことを選んで真っ向に向かってきた気高い狼に魔女が下した決断は、 その矜持に、如何なる傷を残したのだろうか。 ]
[なにごとかを紡いだ唇が動くのをやめ、その目から光が失せるのを見届けて。 "魔女"は室内へと戻ってから"サミュエル"を開放する。
勝手に肉体を酷使された身体は、程なく眠りへ沈んだ*]
(5) 2013/09/01(Sun) 23時半頃
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[深い、深い眠りの中で。 ――サミュエルは、失われた半年間を、追憶していた。]
[それは、"血"の記憶。 絶えていく狼と、滲んでゆく魔の。]
(67) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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― はじまりの夜・終わりの日 ―
["殺さず"に与えられた魔女の血は、凄惨な痛みを以ってサミュエルに根を下ろす。 弱った身を荒らしまわる侵入者を拒み、自らの身体に爪を立てて吼えるサミュエルを、魔女はただ微笑んで見つめていた]
「話が違う!」
「あら、どうして? ――人狼の血なんて、飲みたくないもの」
[交わされる会話は、音のない耳には届かない。 痛みに喘ぎ、荒い息を零す孫を抱きしめた祖母の涙が、頬を滑る。]
(68) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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「……私は君の、眷属に加えてくれと言ったんだ、 こんな痛みを与えることが、君の"子"にする仕打ちか!!」
「ええ、そうよ。 この"魔女"の血を、その"生まれた身"ありのままで受け入れられるなら。 私はその子を、"子"として認め愛しましょう」
[サミュエルを抱きしめる祖母の腕は震えていた。 どうして泣いているのだろう、と。痛みの中で、サミュエルは思う。 けれど、その意識もまたすぐに、暴れる血の猛々しさに霧散した]
『貴方に"私"が受け入れられるかしら?』
[赤い聲は、撃鉄を起こしたサミュエルの――忌まわしき、引き金を引いた]
(69) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[伸びた牙は、やさしい腕を掻い潜って、首筋を穿つ。 血を啜る至福、喉を滑る"生"の甘さは、なにものにも代え難い快楽で満ちて]
[獣として、ずっと飢えていた。]
[魔として、飢えが解き放たれた。]
[わかい牙は、ひとりを終わらせるまで離れないままで。]
[急速に力が満ちていく。 紅に染まった瞳は、其処に"宿敵"を見た。
愛してくれた祖父が、魔に身を堕とした孫の、血に濡れた口元に戦慄いたのを。
そしてそこに、確かに"敵意"が滲んだのを、見て。]
(70) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[ 優しく、 微笑んだ。 ]
(71) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[違う"生"を抱くものが、新たな"生"に替わることは難しい。 けれど其れを成した"子"の、紅く塗れた身体を抱きしめて、"母"は笑う。
理性がゆるりと戻る、その前に。生まれた"子"に与えるのは、ちいさなこもりうた。]
[まだ"死に切れない"獣と、魔女の血を戦わせ続けていては、 折角の"子"が壊れてしまう、と。根は下ろせたのだから、それでいい。
牙を穿ち、支配を刷り込むのは容易いことだ。 悠久を生きる魔女は、それを是としなかった、それだけのこと]
(72) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[自分を取り戻したサミュエルが、見たのは。 "親"としてでも、"吸血鬼"としてでもなく、ただ、罪を許す聖母の顔で微笑む魔女の姿だった。]
[祖父母を自らの手で殺したという事実は、おさないこころに深い罅を残し。 嘯いてサミュエルの母を遠ざけた魔女はその罅を埋めるかのように、微笑んで寄り添った]
[敵を排除することを、恐れてはいけない。 生のために誰かを犠牲にすることを、ためらってもいけない。 貴方は悪くない、――生きるためにしたことだ、 そう、何度も囁いて]
(73) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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『私は貴方をいつでも見ているわ、可愛い子。 あなたは、ありのままで、私を受け入れた唯一だもの』
『今はまだ、"眠り"なさい。 ―― そうして、"目醒め"なさい。』
(74) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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『 来るべき日のために 』
[ "目醒め"の 夜が来る ]
(75) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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― 自宅 ―
[自室でも無いところで眠っていたサミュエルを叩き起こしたのは、今朝と同じく、取り乱した母だった。 両腕を見下ろして、それから母の顔を見る。]
( ……、
生きてる )
["死"を、受け入れて微笑んだ。 "祖父"を殺したのだから、その祖父と同じイキモノに殺されるのも、良いと。
目を閉じて終わりを受け入れたのに。]
(76) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[書き殴られる文字を見つめながらも、サミュエルは上の空だった。]
( ―― どうして、"邪魔"するの、)
『死なせたくないもの』
(…… 余計なことを)
『だめよ、生きなくては』
『子を失う親の痛みを、貴方はその"人"に与えるつもり?』
["届けられずに"、あちらが勝手に囁くだけの此れまでとは違う。 サミュエルからの聲が届くようになったことが嬉しいのか、応える親の声は弾んでいた]
(77) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[文字を綴る母の手を握りしめて、サミュエルは立ち上がる。 同胞の声と歌は届いている。 驚いた顔をした母に、ゆるく首を振って、文字を形作った ]
<あの人は"敵"だ、――俺を、喰い殺そうとした>
< "仲間"が、居るよ、 かあさん >
< ライジさんは、人狼だ 人間を、食い殺そうとしてる >
< だまされないで >
(78) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[複雑な手話になったけれど、母には通じる。 何事かと問う村人の声に、しばしの間を置いて―― 母は、息子が告げた言葉のありのままを、告げた。 ユンが連行された折、サミュエルを思って取り乱す母についていてくれた村人たちは、信じられないと目配せをして、サミュエルを見た。]
<ライジさんから何を聞いたの?>
「な、 なんと?」
「ライジさんから、何を聞いたの?、って、」
「そ、その、サイモンが死んだのは"吸血鬼"の仕業かも、と」 「ああ、食い殺されてなかったから」
「吸血鬼が、人狼とか獣の仕業だと偽装したんじゃ、ってなあ」
(79) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[ 話をする人々の面々を交互に追いながら、サミュエルはゆるく首を振る。 いちいち母を通訳に挟むのも面倒だと、先ほどまで母が使っていた紙に、文字を記した ]
"これから自分たちが食事をとっても、勝手に吸血鬼の仕業だと思い込むよね"
"そのために責任転嫁してる"
"ありもしない「敵」をつくりあげて"
"そうじゃないって言い切れる? ひとり、「引き裂いて殺した」から、何?"
"次のために、 食べるのを我慢してないって言い切れるの?"
(80) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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『 ふふ、 嘘つきね、 サミュエル。 知ってるくせに。 』
(―― 気づいたんだよ、 もし、俺が"吸血鬼"として告発されたら。
かあさんやとうさんまで、危険になる )
" 伝えて。 オクタヴィア家に。 "
[文字を記した紙を村人に渡して、もう一度母の顔を見て、微笑む。 祖父を、祖母を。死なせてしまったからこそ、もう。 ――死なせない]
<かあさんは、心配しないで。>
<俺が母さんを死なせない>
(81) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[祖父母の思いを、無駄にしない。 そのためなら、誰にだって牙を剥こう。]
(82) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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サミュエルは、シメオンがライジのところに居ることなど知らない。
2013/09/02(Mon) 20時頃
サミュエルは、ベネットと"ルーカス"は、どうするのだろうと、ぼんやり思う。
2013/09/02(Mon) 20時頃
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[憔悴しきった母の傍について、彼女が眠るのを待つ。 何度も何度も、お願いだから出かけないでと懇願するのには、曖昧に微笑むばかりで。
父と結婚して、サミュエルを産んだばかりにこんなにこころを痛める羽目になった母を、哀れに思う。]
( いってきます )
[穏やかに胸が上下し始めたのを見届けて、家を出る。 "魔女の子"は、人の足で。
暗闇を、往く。]
(101) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[大通りに出る頃に、薄明かり>>100を認めて足を止めた。 その顔に、少しだけ思案するような間をおいて。]
ェエ、ット、
[背後から、背中の布を掴もうと手を伸ばし。 呼ぶ。]
(102) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[随分と驚かせてしまったらしい。 大仰ともとれる仕草で振り返ったベネットに、こてり、と首を傾げた後。]
<ごめんなさい>?
[曖昧な動きは、謝罪というよりも、謝った方がいいのか、との。
行こうとしていた、と。 そのくちびるが紡いだのには、ひとつ頷いて。]
<メモ、読んだ?>
(106) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[ "親"の笑声が、耳を打つ。子にしか聞こえない聲で笑う母は、どこか諌める響きを乗せていた ]
( …… 勘付いてる? )
[同胞たる"マグダレン"が、正体を明かしたとは思えない。 自力で辿り着きつつあるのか、と。内心で小さく賞賛を]
<あの変なヒト、俺、会ったこと無いよ>
<でも、言ったんだ。>
[小さな、嘘を混ぜる。]
<"サミュエル"
"お前を殺しに来た">
<"俺は人狼だ">
(108) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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<読唇みづらかったけど、確かに見た>
<途中で、 "ライジ"の 名前が出たのを >
<会ったことない人が、 俺の名前を知ってる。
見たこと無いヒトが、"ライジ"って名前を出す。
"人狼"だと、 云う。>
<薄いというなら、俺にはもう出せない。 でも、此れ以上の根拠はないと思うよ>
[長い手話を、ゆっくりと分かりやすく伝えて。 最後に、ひとつ。]
(109) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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<もうちょっと、明かりを顔の傍で掲げてほしい>
<よみづらい>
[お願い、と手を合わせた。]
(110) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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サミュエルは、ベネットの顔を、じっと見つめている。
2013/09/02(Mon) 22時頃
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[戻ったベネットの問>>114に、両手が示すのは。]
<わからない>
<俺は、"ああ、死んだな"って思った>
<だから、抵抗もしなかった>
<でも、かあさんに起こされて、 生きてたことに、きづいた。>
<あのひとが、蹲ってたって、捕まったって、 きいたのは、そのあと。
だから、わかることを伝えようとおもった>
[これは全て事実だ。 "親"の介入が無ければ、半吸血鬼の身では人狼には勝てなかっただろう。 殺されるのもいいと、サミュエルは確かに"受け入れた"のだ]
(116) 2013/09/02(Mon) 22時半頃
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[滑り落ちたランプの行方に>>120視線を向けた時。 咄嗟に伸びてきた腕の向こうで、煌めく銀が見えた。
あ、と思った時にはもう腕の中で。]
……い、た、 い。
[力がこもりすぎだ、と。背を叩いて離してくれるように云う。 服の上から触れた故か。 深い傷にはならなかったが、それでも確かに、音もなく銀は肌を焼いた]
(128) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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『よくも私の可愛い子にそんなものを』
[ 奥底で、魔女が吼える。 "魔女"ならつゆ知れず、サミュエル自身はまだ若い吸血鬼だ。 銀は、致命的な弱点のひとつ ]
(129) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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[手を伸ばして、ベネットの額を叩く。 ぺち、と。あくまで軽く。
そしてランプを拾い上げてその手に握らせながら、片手でゆっくりと]
<びっくりした>
<とにかく、伝えたからね>
[じわりと、痛みから額へ汗が滲んだけれど。 前髪をなでつけるようにして、痕跡を覆う]
(133) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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