14 Digital Devil Spin-Off
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「幸せ」を、「幸せ」、って、感じられなくなったら。 感じるのは、「不幸」だけじゃないですか。
[ワレンチナは聞いているか分からないが、其の背に言葉をかけると、額に手を当てた]
ずっと、こうしていたい、と。 感じる、ことです…
[キリシマの問いに答えれば、ふ、と小さく笑い]
別に。キリシマさんは…何も、してないじゃないですか。 居ても、誰も、文句は…言わないでしょう…
[犠牲を出した、といった、コトワリを出した、ワレンチナとは違う。 やはり、これもまた、キリシマに届くかどうかは分からない]
(396) 2010/06/05(Sat) 01時半頃
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…?
[何が東雲もそうなのか。分からず、ニジカワに小首を傾げるも]
ええ、優しい、って。思いますよ? 目の前にある人を、失いたくない、って思う…その人を、大切に思ってる、って事ですし… きっと。ワレンチナさんも。言いますよ…
[彼女もまた、東雲に「優しい」と言っていた。 それは、甘いということなのか、それとも…なのかは、分からなかったが]
(398) 2010/06/05(Sat) 01時半頃
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[ぶーん… ふと、携帯がなっていることに気づくと、ポケットから取り出し…其の相手に、弱ったような顔になった]
…もしもしー?
[しかし。出ないわけにも行かない。 浅見が、緊急事態に陥っているかもしれなかったから]
どーしたの? 紅茶は…冷めてるけどおいてきてあるけれど…
(403) 2010/06/05(Sat) 01時半頃
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…あ…
[ニジカワがゆっくりと。しかし、遠ざかる様子には、少しだけ目を伏せて。 緩く頭を振ると、電話の方へと集中する]
うん、浅見オレオーレだね。
[ふふ、と小さく笑えば]
え?んー。ご飯はまだ良いし、薬も持ってるし… 武器はあたし使えないだろーし、防具も…ずっとつけてるの疲れそうだし?
[なんだかんだ言ってわがまま。のような口ぶり。 だが、特に必要な物は思い浮かばなかったのも事実]
え?なにかあった…って。 やだな、なにがあるの。 もう、一人鬼ごっこもしてないよ?
[何時ものように振舞おうとするけれど。やはり、何処か固さは残るかもしれない]
(419) 2010/06/05(Sat) 02時頃
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え?良い、って…
…
[「何かあったんだろ」 見透かされている言葉に、弱ったように携帯を持ち直し]
うん、まぁ…あった、のかな。 ワレンチナさんが、コトワリ、持ってる、って。 そう、言ってたから。
[此処までは話しても良いと思ったのか。 真実を少しだけ散らして]
ニジカワさん? 今…ちょっと、用事が出来た。みたい。
[あはは、と困ったように笑う。 事実を言うと、浅見はどう思うだろう?言わないなら、誤魔化そう? 伺うように、浅見の言葉を待った]
(437) 2010/06/05(Sat) 02時半頃
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え?
[ワレンチナのコトワリを聞かれると思って居たのに、何故か、東雲自身の事を聞かれて。思わず言葉が詰まった]
――聞いた、よ?あの子達から。 でも、あたし、は。ワレンチナさんの、コトワリには…賛成、出来なかったから… ワレンチナさんは…何処か、行っちゃった。
[此処までも事実。何処かへ行ったのも事実。行き先は分かるが、それは24時間後だ。 まだ、嘘はついていない。そう、自身に言い聞かせる。 が…嘘をつくのは、自分だけではないのには気がつけなかった]
だ…大丈夫だって。ほら、ペルソナもあるし…――。
[あたしがコトワリ持ってる事、バレてる?でも、浅見君は、持ってない? 警戒心は鎌首もたげて、ポツリと消えた]
――うん。 みんな。みんな、仲良く…幸せに、なれる世界に、なれば良いな、って。
(449) 2010/06/05(Sat) 03時頃
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えっと。 神様の居ない世界…そして、悪魔の居ない世界、って。言ってた。 こんなことを起こした、神様も、こんな世界になった悪魔も、要らない、って。
[それは、東雲の言葉で説明するため、本当の想いは定かではないが。 少なくとも、何か、犠牲にしたことは事実。 最も、そのことを話すことは無い]
キリシマさん…うん、確かに、来てた。 キリシマさんも、何処か、行っちゃった、けど。
[ワレンチナに会いに行って居たならば、ワレンチナがいないならば居なくなるのはさほどおかしくないだろうか? よく、分からなくなってきて居た]
大丈夫だよ、あたしは。
(456) 2010/06/05(Sat) 03時半頃
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――。
[出来るだけ一人にさせたくないけど。一人で、いるのもいい。 乾いた声が聞こえた。冗談?冗談じゃないならば、しばらく戻らず…そのまま、ワレンチナのところに行くことも考えた。 結局は…"異端"なのだ。コトワリをもつと、それに一途になってしまう。結果、誰かを傷つけてもおかしくは無い]
え?
[東雲の言葉は断片的であったはず。 しかし、浅見が言った言葉は、東雲の願いでもあり… 其の後の「理が似ている」との言葉に軽く目を見開いた]
…浅見君も、コトワリを…拓ける、の? そっか。うん、似てる、ね。 なんだか…ワレンチナさんに。否定されちゃったから。 うん、元気出たよ。 そうだね…コトワリ、って。共同して出せないのかな。
[少しだけ声は明るくなる。 ただただ、同じ考えの人がいるというだけで、安心できた]
(460) 2010/06/05(Sat) 04時頃
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なぁにそれー。 それじゃー、あたしがYESマンみたいじゃん。
…そりゃあ、やだよ。 「幸せ」、を。感じれない世界なんて。 そんな世界だったら。こんな風になる前の世界に戻ってくれた方がマシだもん。
[軽くぶーたれるも、静かに答えて]
でも…言い過ぎたかも、って。 ちょっと、思う、かな。
説得も、出来なかった、から。
(463) 2010/06/05(Sat) 04時頃
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うん、一緒に…コトワリを拓いて。 幸せな世界で、また、おしゃべりとか。したいな。
[>>464くすり、と笑いながらも。 震える声が聞こえれば、ん?と小さく聞き返す]
浅見君のコトワリを拓くために…共存できないコトワリを持つ人が分かる、の? それは…いや、でも、あるのかな。 そういうコトワリも。
[うーん? しかし、浅見の声は暗く]
うん、ある、けど…どうしたの? 浅見君も…「幸せ」、がある世界、じゃ、ないの?
(465) 2010/06/05(Sat) 04時頃
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一緒に生きられない、って… え? わ、わかんないよ… わかりたくも…
[ない。 不意に聞こえた言葉は、かくも残酷な響きを持った。 冗談かと思うも、ところどころにこぼした感情に、何時も…まだ、世界がこんなになっていなかったころの軽口ではないことを知る]
…うん… あたしも。浅見君と、一緒に…がんばるよ。 嫌だー、って言っても。遅いんだからね。
[其の言葉が。 どれだけ心強く、また、どれだけ嬉しかっただろう。 小さく鼻を啜ると、空を見上げた。 まだ、約束の時間までは時間があるが… どうするべきか、考える。浅見に教えるべきか、否か…]
(467) 2010/06/05(Sat) 04時半頃
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店番 ソフィアは、鳥使い フィリップを、危険な目に会わせてしまうかもしれないことで悩んだ。
2010/06/05(Sat) 04時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/05(Sat) 05時頃
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[キシ…「悪魔」のアルカナが語りかける… 分かり合えず、道も違えたならば…戦うしかない。 なれば、戦いへ挑ませる感情…怒り、苦しみ、悲しみ。それらを発散させる事となろう。 そのような姿が見られたいか?]
…
[そして。人を狩るところを。見せたいか? 「悪魔」のアルカナは、東雲の負の一面。 言わば、見せたくない一面…其れが、彼に戦いの場を教えるか否か惑わせた*]
(468) 2010/06/05(Sat) 05時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/05(Sat) 15時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/05(Sat) 15時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/05(Sat) 18時頃
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― アキハバラ→… ―
[伝えるか否か悩みながらも、結局、電話は一度切ることとなる。 其の足は地下街へと戻ることは無かった。 距離をとられたニジカワに会うのも気が引けたし、浅見には声だけで見抜かれた。 そんな声なのに、今、どんなに酷い顔をしているのかも分からなかったから。 足を向けた方向はトウキョウタワーの方向]
――…
[アキハバラを拠点として過ごしていたため、徒歩で行くには遠い場所はどうなっているか分からなかった。 現実は、アキハバラよりも形を成しているものは少なく、ところどころに争いの後も見受けられる…元・都会の姿が見える。 悲しそうに頭を振り… ふと、何かのうめき声が聞こえ、足は声の方へと向けられた]
誰か、いるの…?
[瓦礫の向こう側から聞こえ、覗き込むと…]
(574) 2010/06/05(Sat) 18時頃
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[方や、質素な和鎧をまとい、槍を持つ男…悪魔。 方や、青いうろこを持ち、なまずのような姿とひげを持つ人型の悪魔。 男は横たわった悪魔に槍をずん、と刺し。悪魔は断末魔の叫び声を上げ…声が消えていくと同時に、其の姿も消え去った。 東雲は目を見開く。悪魔が、悪魔を、狩っている…?]
『ん?ニンゲン…か。しかし、ちっこいがなかなか可愛い顔してんじゃねぇか』
[男悪魔が東雲に気づけば、へっ、と笑いながら話しかけてきた。 そのことに、東雲は驚きを隠せなかった]
…なんで…その、悪魔、を殺して…あたしには、話を…?
[話が通じるのだろうか?問いかけを投げれば、男悪魔は其の問いかけ自体が意味が分からない、と片眉を上げる]
『あ?あんなババアはどうでも良いじゃねぇか。おっ死んで糧になってりゃ良いんだよ。 お前は若い女だからな。俺に従うなら…』
[ドクン。キ、キ、キ…悲鳴を上げている。東雲の中で。軋むような声で]
(575) 2010/06/05(Sat) 18時頃
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[辛い、と…悲しい、酷い、と…]
ぺ、る…そ…な…――。
[チリ、チリ…辺りに舞う空気が、音を立て始める。 しかし悪魔は気にすることなく。ソレよりも、急に黙りこくり俯いた東雲に苛立ったようだった]
『ちっ、痛い目みねぇと分かんねぇのか!』
[悪魔は振りかぶって殴りかかった。が。 虚空から現れた鉄に覆われた太い腕に、その拳を止められる]
『――!?』
猫鬼《ビョウキ》――!!
[音を立てた空気は、一際大きな音を立て… 腕からどんどん姿を現していく…筋肉質な身体に、ところどころ金属に覆われ。猫のような頭に、一本の角を生やし。一つしかない猫の瞳で悪魔を見下ろした]
(576) 2010/06/05(Sat) 18時半頃
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何で、そうやって…選ぶんですか! 選ばず、手を取り合って…助け合って、笑いあって、生きることは出来るでしょう…!?
[東雲の目に涙は溢れ。ビョウキは大きく吼えた。 其の姿に怯えを一瞬見せるも、悪魔は槍を持ってビョウキへと飛び掛る]
どうして、分かり合えないんですかっ―――!
[東雲の一面《ペルソナ》は感情を爆発させ、大きく腕を振りかぶり… 断頭台の惨劇《ギロチンカット》――。 鋭利な鋼鉄の爪を生やした腕を悪魔に向けて振り下ろす。 何か、鈍い音と、奇妙な音がし。ビョウキが腕を上げると、大地はひび割れており…悪魔の姿は無かった。 東雲は膝を突き、天を仰ぎ泣き叫ぶ。しばしの間…(04)分はそうしているだろうか。 ビョウキはその様子を無言で見下ろしていた…]
(577) 2010/06/05(Sat) 18時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/05(Sat) 18時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/05(Sat) 20時頃
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[泣いた。泣いた。泣き叫んだ。 やがて、喉もかすれてきた頃に、ようやく涙を拭いて、東雲の一面《ペルソナ》を見る]
…何かを。 何かを、貫き通すには…強さが、いるんだ… アイリを成すにも…そういう、ルール…
[見下ろしていたビョウキは、微かに頷くと…東雲の中に戻った。 「痛み」は怒りや悲しみとなって。拒絶していた感情は、形となる]
…行こう、か。
[にゃーん。 心の中から聞こえる泣き声。まだ、他のペルソナも居る。 其のことに、安堵を覚え…「魔術師」のアルカナを手に、トウキョウタワーがある場所へと歩き始めた]
― →トウキョウタワー ―
(614) 2010/06/05(Sat) 20時頃
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― トウキョウタワー前 ―
[トウキョウタワー…の、廃れた姿が見えてくる。 近くに居るのだろうか? そう思いながら、瓦礫を迂回するように歩けば…探して居た姿と。白狐の姿]
早いですね…はい。一人、ですよ。 …事前に話しておくこと、ですか。
[少し考えながら…携帯を取り出し]
そうですね。此処に来てコトワリを諦めた、とは言いそうに無いでしょうから。 もう、そういう言葉はわずらわしい、のでしょう?
[電源をオフにするとポケットにしまった]
あたしと、ワレンチナさんの、我侭《エゴ》の押し付け合いです。 ただ、それだけですよね?
[そういう瞳は、やはり悲しげであったが]
(621) 2010/06/05(Sat) 20時半頃
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ええ…あたしは、変わりません。 …ワレンチナさんも変わりません。 なら、どっちかが折れるまでやるしかない…
恨みっこなし、です。 貫き通せる強さが。勝った方が強かっただけ、ですから。
[小さく頷くと…困ったように笑んだ]
本当に形になったときは。そうは、言えないと思いますけど。 でも。あたしも、ワレンチナさんのコトワリには…
[同意は得れない。だから、こうして、対峙している。 …しかし、其の後に続いた言葉には戸惑いを隠せず]
え? どういう…こと、ですか?
[第三者の手にゆだねる必要。其れが見出せず、思わず問いかけた]
(627) 2010/06/05(Sat) 21時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/05(Sat) 21時頃
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― トウキョウタワー前 ―
先には死なない…契約。
[「約束」ではなく「契約」。それは、どこか重く感じられて。 一瞬、ワレンチナの脇に居るキリシマに視線を向けた]
…分かりました。本気で、行きます…! 来て!ケット・シー!
[キン! 手の中の「魔術師」のアルカナが光る。 小さな音と共に長靴を履いた猫が現れ。黒猫は手袋を脱ぐと、ぺい、とワレンチナ達に投げた。 特になんの意味は無い。ただ、其の行為自体に意味があるのを気づくだろうか?]
反射速度強化《スクカジャ》!
[にゃーん! 細剣を掲げて、一鳴き。 何も起きては居ないように見えるだろうが、東雲の中で物事に対する反応速度が向上している…まだ、相手との距離がある。出方を見るつもりのようだ]
(633) 2010/06/05(Sat) 21時半頃
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[キリシマとワレンチナがゴーグルをつける。 …怪しい。怪しすぎる。見た目で判断してはいけないとはいえ… 思わず、眉をひそめるが…]
…!
[石片が凍りつき、飛んでくるのを見やれば、数歩後ろに下がり。 ケット・シーがマントで東雲をかばうように身を守った]
氷…なら…
[思い返すのは、イヌガミと戦ったときとの事。 正しければ、得意不得意がある…]
ネコマタ!火炎魔法《アギ》!
[ケット・シーのマントに隠れて、カードを振りかざすのは見えなかっただろうが。 ケット・シーが消え、東雲の姿が見える頃には、違う猫が白狐を指差し…火炎の玉が白狐に向かって飛んでいるだろう]
(640) 2010/06/05(Sat) 21時半頃
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[キリシマが女性…?と話しているのは目に入って居たが、ワレンチナと戦っていることを忘れることはない]
…逃げた…?
[やはり、東雲の考えは当たっていたのだ、と感じると。 火の玉は避けられ、白狐は瓦礫の陰に隠れ… 切り裂け、と言う言葉に、びく、と身体を震わせた]
ネコマタ!誘惑魔法《マリンカリン》!
[左へと走ると同時に、ネコマタが虚空に投げキッス。 何処に居るかは分からなかったが、もし魔法にかかったならば、ネコマタの姿がとても魅力的に見えるだろう。それは、仲間をも裏切りたくなるほどに。 しかし、誘惑に耐えたならば、それ以上には何も感じないだろう]
――っ!
[直撃は避けたものの、幾つかの鎌鼬が掠めていった]
(654) 2010/06/05(Sat) 22時頃
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[キリシマの悪魔…ペルソナも風を起こすのは見えていた。 ワレンチナは…今はどこかに隠れているのだろうか?]
やっぱり、2対1、か…
[キリシマの姿があったことから予想はしていたこと、だが。 風というのは不可視。目で確かめるのは難しいものを避けるのは難しい。 ならば、ネコマタの誘惑呪文《マリンカリン》や挑発呪文《バリゾーゴン》を利用して、分断させるしか…そう、考えた。 ワレンチナの声が聞こえれば、其方の方を向き]
次は…挑発魔法《バリゾーゴン》!
[互いに傷つけあったのだろう。赤色が見えれば、指差すのは指令塔であるワレンチナだった。 にゃーん! ネコマタが一鳴きすると、視認できる言霊がワレンチナに向けて放たれる。 言霊は襲い掛かるでなくまとわりつき、ワレンチナを怒りへと誘う。何も考えられぬほどの、言い知れぬ誘いへと。 冷静そうに見える彼女に効くだろうか?そう思ったのは、放った後]
(674) 2010/06/05(Sat) 22時頃
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[ぴく、視界の隅に何かを捕らえる。 緑色のもや。其れが何なのか分からなかったが… 感じるのは嫌な予感]
風が来る…?
[く、と小さく呟けば、走り出す。 やはり、まだ近づくのは難しい。ある程度、居た場所かあ走れば]
きゃっ…!?
[不意に建物が「爆発」…否、「破裂」した。 飛んでくる瓦礫につぶされ…]
っ…!
[たかのように見えた。が。 キシ… ネコマタは消え、虚空から鋼鉄の腕が瓦礫を支えていた]
(697) 2010/06/05(Sat) 22時半頃
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…見えて、なかったら…つぶされて…?
[ぞく。背筋に冷たいものが走る。 ふぅ、と息をつくと、立ち上がる。鋼鉄の腕は瓦礫をワレンチナ達の方へと投げつける…が、すぐ傍のビルにぶつかった。 東雲の背後からは、鋼鉄の腕が一本、宙から生えていた]
…
[チリ…チリ… 大気中の埃が、音を立て始めた]
(699) 2010/06/05(Sat) 22時半頃
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[怖い…死は、怖い。でも、ワレンチナさんも、そう。 今の状況は、何なのだろう?何故、助け合わずに殺しあって… 東雲の目が鈍い光を返す。 バチチチッ。 何かがはじけるような音がして、ずるり、と、腕が肩の辺りまで出てきた]
――行くよ…ビョウキ! 激しき剣風《ヒートウェイブ》!
[キリシマが走ってきていることには気が付かなかったが。 凍りつき始めた腕を見れば、そう、ビョウキに告げる… ずるり、ずるり…ぎょろり。 どんどん姿を現していき、全身の姿を表せば、猫の瞳をした単眼は見下ろして。其の腕を大きく振りかぶれば、力いっぱい振りおろした。 振り下ろした腕に乗り、衝撃波が辺りに舞っていた雪の結晶をも巻き込んでワレンチナ達が居た方向へと放たれる]
(712) 2010/06/05(Sat) 23時頃
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…!?
[ぐさっ…肩に衝撃が走る。 見れば、キリシマの傍に居た女性が、東雲の肩に短剣を刺していた]
え…ぁ…ああああ゛あ゛!!
[叫ぶと、崩れ落ち、肩を押さえる。 ビョウキはがりがりと腕の氷をそぎ落としながら、東雲を見下ろした。傍にまだリリムが居るなら、追い払うように腕を乱暴に振るうだろう。 東雲の視界がぼやける…じわ、涙が目から溢れてくる]
いたい、いたいよ、痛い…!
[先ほどの掠った鎌鼬も痛かった。 しかし、それ以上に痛かった]
ぅ、あ、ああ、あああああっ!!!
[ぎょろり。叫んだ東雲に呼応するように、ビョウキはぎょろり、とワレンチナたちが居た方を睨んだ]
(723) 2010/06/05(Sat) 23時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/05(Sat) 23時半頃
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[ナイフを抜き取られ、東雲の肩から血が溢れてくる… 東雲の肩にこめる力が強くなった]
まだ、居る… まだ、まだ、まだ…!
[ズシン。 ビョウキが一歩、前に出る]
なんで、手を取り合うことを知っているのに。 なんで、協力することを知っているのに。 なんで、一緒に居たいと思えるのに。 なんで、なんで、なんでなんでなんでなんで...
[ズシン…ズシン… 一歩ずつ前へと進み。ぎょろり。ワレンチナ達を見下ろした。 其の向こうに見える東雲も、涙を流しながら睨んでいた]
(738) 2010/06/05(Sat) 23時半頃
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[距離は詰めた。 これで、ビョウキの技も直撃させれる位置。 東雲も、ゆっくりと距離を詰めていた。 遠くで何か聞こえるが、そんなのは、些細なことだった]
…最後に、聞きます。 こんなになっても。コトワリを、捨てる気は。ないのですね…
[キリシマが何処か違う場所に言ってても気にしない。 東雲の目的は、ワレンチナなのだから]
…NO、なら。 キリシマさんとの、契約も。果たせません、よ。
[荒い呼吸をしながら。ワレンチナの言葉を待った]
(753) 2010/06/06(Sun) 00時頃
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…じゃあ…恨まないでくださいね。 約束どおり…
[睨んで居た目が、ふ、と悲しげに]
強いですね…そんな、傷ついても…
[ぽつり、と呟いた。 背を向けるワレンチナに、其の向こうのキリシマを見やった。 少し、話をする時間ぐらいは用意するつもりだった。 ビョウキはゆっくりと。腕を振り上げると、其の体勢で固まる。 まるで、断頭台の刃のように。処刑執行の時を待つ]
え…?
[名前を呼ばれ。ようやく、辺りに人が多いことに気づき…其の中に、知り合いも居ることに気が付いた]
浅見、君…?
(775) 2010/06/06(Sun) 00時半頃
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