158 雪の夜に
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ホレーショーは、おいお前らやめろwww
dia 2013/12/29(Sun) 18時半頃
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─ 診療所 ─
[夢を見ていた。 マストに張られた帆が、ばさりと大きく宙を叩く。 男は、ヒューと並んで帆に繋がる綱を引っ張っていた。 風は強くて波は高い。 懸命に引いても、帆は中々思うようにまわらなかった。
セレストがいる。何故か向こうにソフィアも見える。 セレストは大きく右手を振って、陸を指差した。 逃げたいのかなと思った。向こうに逃げたいのかも知れない。 男は、全身の力でまた綱を引いた。 なら向こうに船を向けてやらなくては。
その時、ぞわりと背筋を抜ける悪寒がした。 ぴしゃりと湿った雪を踏む音がした>>4:*19 闇に光る鮮紅の瞳に息を呑む]
(2) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃
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……うわあっ!?
[粗末な寝台の上、魘されていた男は低く悲鳴を上げた。 本人は悲鳴と思ったが、実際は小さな呻きが漏れた程度だ。 恐怖に見開かれた瞳が左右を見渡した。 様子に気がついた医師らが、その顔を覗きこみ来る。
男は、息を呑むようにしてそれを防ごうと右腕を上げた。 上げた、つもりだった。────腕は、ない]
(3) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃
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[男は暫し呆然として、右の肩先を見た。 医師が何か言っている。さすが船乗りは頑丈だとか何なのか。 男の耳には、それらは聞こえていなかった。
鮮紅の瞳と腕を失った衝撃に、凍りついたようになっている。 歩ける。という単語が聞こえて医師に目を向けた。 どうやら脚もやられたらしい。 けれど男の頑丈さならいずれ歩けるようになるかもだとか、
…何だ、それは慰めのつもりなのか]
(4) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃
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[視線を横にずらせば、ヒューの姿がそこに見える>>5:+31 混乱した表情で、男は再び目を見開いた。
彼もまた人狼に襲われたこと、 彼は生きていることを聞いて少し長い息を吐く。 無事で良かったとは、今は言えなかった。 ちらりと頭で、これで自分も彼と同じだとだけは思う。 そのまま視線で室内をぐるり見渡した]
(5) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃
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ソフィアは、
[見当たらない人の名を、医師らに尋ねる。 彼女が人狼だという頭はなかった。 違うと信じていたのは、単純に願いでもあったのだが]
……無事、か…。
[そして”人狼”は捕まえられたのだとも同じく聞いた]
(6) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃
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[自分勝手な話だ。
──彼女は人狼ではなかった。 ──彼女は襲われることはなかった。
囚われたのは別の誰かで、男が密かに恐れたように、 ソフィアが死ぬことも殺されることも、もうないのだろう。 自分たちが人狼のために手を汚すことも、最早ない。 それは別の”誰か”だ。それに安堵を覚えている心がある。
…自分勝手な話だ。 ”これ”は、その報いだろうか…?
男は、長い息を吐いて疲れたように目を瞑った。 目を右手で押さえようとした。ない手は動かない。 唇が笑みの形に歪んで、喉奥から微かに声が漏れた。
密やかな嗚咽を歯の間に噛み殺した。暫くの間そうしていた。 安らかな眠りは、訪れてくれそうにはなかった*]
(7) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃
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― 診療所 ―
[どれ程の間、そうしていただろう。 きっと大して長い間ではなかった。
けれど。男は暫く隣の気配に気がつかなかった。 悔しさとも悲しみともつかぬ自らの絶望に息を堪えていた男は、 だから声を掛けられるまで、ヒューの様子に気付かなかった>>22]
……、
[かかる声。良く知る仲間の声に瞼を開いて頬を傾ける。 何か言おうとしかけた唇が微かに震えた。
既に片腕のない男から向けられた泣き笑いの表情、 その彼のもう片方の腕は縛り付けられているのが見て取れる。 その頬に濡れた跡を見つけて、堪らず男は顔を逸らした。
息を吸う。押さえきれない嗚咽に喉が鳴った]
(23) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃
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…、…。…悪…、
[一年前、腕をなくしたヒューは辛いだろうと思っていた。 だから仲間として、変わらず振舞おうと思っていた。 それで彼の心が少しでもかつてと同じくあれば良いと思った。
甘かった。
自らの身に降りかかってみて、漸くその重さを思い知る。 自分は彼の痛みをどれ程感じていたのだろう。 何も分かってなどいなかったのだ。甘かった。傲慢だった。 打ちのめされるような思いで、男はそれらを思い知った。 向けられた声に表情に、止められなくなった涙が落ちる]
(24) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃
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……りィ…、
[涙声で鼻を啜りあげる。 手が使えないから、顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。 拭おうにも使える手が、今はない。少しの間そうしていた。
やがて何度か息を吐いて整えて、再び頭を向こうへと動かした。 一時、ヒューを見つめ、やがて苦い笑みを口元に刷く]
お互い、命根性汚かったなァ。
[どちらにせよ、自分たちは生きている。 だからと軽口めいた台詞を叩いて、 涙や鼻水に濡れた顔で頬を無理にも引きあげる]
(25) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃
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…、
[言葉が途切れるのは、何度か大きく息を吐くからだ。 そうしていないと再び泣いてしまいそうだった。 自らを哀れむ絶望に沈み込んでしまいそうだった]
(26) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃
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お前も生きていて、
(違っていて)
…───良かった。
[絞り出すように、かみ締めるように音にする。 音にすると、本当にそうだと思った。本当に良かったと思えた]
(27) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃
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なあ、セレストは──…
[人狼ではなかったのか。違っているといい。 あの紅い瞳を思い出せば、今も背筋が恐怖に凍る。
あの時、セレストが人狼なら見逃せたらいいと思った。 親しい船の仲間だ、見逃してやりたいと本気で思った。 けれど今は自信がない。だから違えばいいと思う。 そして無事で居てくれればいいとも思う]
どうしているか、分か…
[質問は不意に途中で切れた。 室外から騒ぐ物音がする>>8 目を見開いて、ヒューへ視線を交わすように目を向けた。 やがて聞こえた名に、男は顔を引きつらせた]
(28) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃
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な、に… …っ、違ぇ
(29) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃
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痛……っ ソフィアじゃねえ。 ソフィアじゃねえよ、 …っけほ
ヤニクに、聞けって、おい…!
[必死の形相で、傍らの医師に言い募る。 掴みかかることも飛び起きることも出来はしない。もどかしい]
(30) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃
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、伝えて、くれよ…!
[それが伝わるまでに、どれ程の時を要したか。 やがて既に人狼の去った宿の扉を、自警団の手が*叩いた*]
(31) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃
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