258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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[背後で何か物が倒れる大きな音>>3:66がしたけれどやっぱり振り返ることはできなくて。とっさに身を寄せたのは拝殿の階段の脇。……隠れているとすら言えないようなそこで息を殺せば、ああしかしやり過ごせたようで。何やらやりあう音や誰かの叫び声が聞こえたような気がするけど、それから背を向けるようにそろぅりと、動き出した]
虚勢を張る人がいないから、また泣きそうになって階段の脇から、拝殿の下へ。奇しくも鬼となったみょんこと同じ方法を。背負っていたキャリーが邪魔だったから胸に当てるよう持ち直した。また暗がりへ潜むのはゴーストを呼んでいるわけじゃないのに]
……?だ、誰?みょんこさんじゃないよね。近くに彼女はいな–––鬼の
[聞いたことのない軽い声>>5が耳に届けば様子を伺うように外に視線を。……まだ、鬼が変わったなんて知らないから男性の声というだけで警戒を解いてしまう。こそり、拝殿の下へから出ぬままに視界に入ったのは––––––––鬼の面と。]
(6) 2016/11/20(Sun) 01時頃
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ッ!!!
[それが目に入った瞬間、飛び退くように拝殿の下へ引っ込んだ。身体中を強かに梁や柱へ打ち付ける。とっても痛い、でも、だけど。
鬼の、面。誰かが付けているところなんて一度も目にしていないけど、いまそんな悪ふざけをするのはあまりに不謹慎だと。 ……いや、おもんさんみたいに脅かすつもりがない場合もあるな。
バクバクとうるさい心臓を押さえつけるように胸元を握る。気づかないで、気付かないで、と口を覆った手にはいつしか涙が伝っていく。 なんで返事をしたんだ馬鹿。もう良いかい、にもう良いよ、と答えるんじゃないんだから。見つかったら、捕まったら。
……どう、なってしまうのだろう。]*
(7) 2016/11/20(Sun) 01時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/20(Sun) 01時頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/20(Sun) 01時頃
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[……ひどく、楽しげな声が聞こえた。どうして、なんて考えるだけ無駄だ。加害者はいつだって楽しげに残酷なことを成すものだと、知っている。いじめだろうが、戦争だろうが、鬼ごっこだろうが、それはおなじ]
……に、逃げ足に、自信はない、んだ、よ。
[じり、じり、声の聞こえる方から距離を置くように少しずつ後ろへ。考えろ、考えろ考えろ、今ここから逃げ出す術を。拝殿を蹴破る?無理だ、諦めて顔を出す?いやだ。だからただただ、距離をとる]
……き、君が今の鬼なんだ、ね? ……どう、気分は。鬼になって、きもちいい?
[時間稼ぎにすらならないけれど、意識を少しでも逸らそうと。……そして。 一度口に出した「みんなで脱出する」手がかりを求めて]*
(9) 2016/11/20(Sun) 01時半頃
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[じり、じり、声が遠ざかることには気がついているだろうか。『鬼』の声とは反対側の、その端っこまではあとすこし]
はは、最悪か……まるで餌のためにおもちゃを追いかける犬みたいだ。
[答えの声に浮かぶ色は、一瞬楽しげなそれを消したようにも聞こえたけれど、しかし情報となるものではなかった。 ただ、理性を失うものではないらしい。それなら……好都合?不都合?今はまだわからない?]
逃げない?あっは、怖くて仕方ないのに蹲ってぶるぶる震えてるだけだって、そう言うの?
(14) 2016/11/20(Sun) 02時頃
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そんなわけがないだろ!!
[反対側の端に到達すれば、そう叫びながら外へと飛び出していく。動かなければ捕まらないだなんて思いもしない。だって君も、「わるかねえ」って思うんだろう、悪戯に恐怖を弄んで愉悦するんだろう。 ……そんなことは一言も言ってないのに。捕食者の意図を勝手に案じて侮蔑する。
外へ飛び出せば芸もなくまた直線的に突っ走って、……止せばいいのに、今度は小さく後ろを振り向く。 追いかけてくるなら多分悲鳴をあげるだろうが、いなければそのあたりの茂みに隠れるだろう]*
(15) 2016/11/20(Sun) 02時頃
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[ちらり、後ろを見たときには>>20楽しげな目こそしているものの追いかけてくるようには見えず、ほっと息を吐く。暫く駆けてから近くの茂みに隠れ飛び込んで身を低くした。
運動は苦手である。それは普段から景色の絵ばかりを描いているからで、根っからの文科系だからだ。サッカーとかクリケットとかをやるよりも、部屋で本を読んでいた方がずっと楽しいもの。
ぜーぜーと息を荒げながら茂みによりかかれば、しかし背を支えてくれるわけじゃないのでそのままひっくり返ったりして。馬鹿らしくてちょっと笑えたけど。
––––––––それでもひっくり返って見上げた先に人がいるだなんて思わないじゃない?]
(22) 2016/11/20(Sun) 12時半頃
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AAAAAAAEEEEEEEEEAAAAAA!!!!!
[オーケーボブ、確かにあれ以上驚くことはないと言ったよ。だが状況っていうのは日々移り変わるものだろう?お前が本当に大統領選挙に立候補するだなんて思わないじゃないか。あーあー全く最高の日だよ、なんてこった。お隣のフィジーおばさんがまた青筋立てて怒鳴り込んできそうだ。
前よりも状況は切迫して、確実に追われているというのに絶叫だけは空気を読めない。2度目の出来事となればそれなりに冷静になるのは早いもんだけど、だけど驚かないわけではない]
〜〜〜びっくりさせないでって言ってるでしょぉ!??
[思わず起き上がってびしりと指をさしてしまった。この国でそれが失礼にあたることは知らないけど、震える指先はなんとも格好がつかない。相変わらず興奮する心臓を片手でぎゅうって押さえつける。もう、もう、本当にこの人は!]
(23) 2016/11/20(Sun) 13時頃
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ああ、そう、あのね……鬼がどうやら変わったみたいで逃げてきたんだ。名前はわからないけど……黒い髪の、若い男の人だった。今は最初にみんながいたところの方にいるよ。
[ともあれ鬼から逃げる以上情報の共有は必要だろう。ええ、必要最低限だけ伝えればふと最初に会った時より乱れている彼女の服装(ちょこっとだけ目のやり場に困るね)に気付くだろう。よぅく見れば裸足のことにも。……もしかして彼女も逃げてきたのかもしれない。だとしたら要らない情報だったかな]
……おもんさん、この靴履きなよ。ちょっと大きいかもしれないけど、ないよりマシじゃない?
[ぽいちょぽいちょと靴を脱いで、その足元に差しだそうか。自分は靴下を二枚重ねて吐くから平気だよ、と告げれば受け取ってくれるだろうか。……いや、土埃で汚れているから嫌かもしれないけれど]*
(24) 2016/11/20(Sun) 13時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/20(Sun) 13時頃
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[ええ、ええ。ビビリですとも。幽霊が肉を持っていると知って尚叫ぶチキンですよ。と、自嘲して立ち上がる。 鬼の彼はキリヤマというらしい。彼ともおもんさんは知り合いのようだ。さすが旅館の女将をしているだけあって顔が広い]
みょんこさんだっけ、じゃあ彼女はもうここには居ないのかな……捕まえたら出られるってこと、なんだよね?
[……それが捕まる前の彼女かどうかはわからないけど、という言葉を飲み込んで目を伏せる]
えぇ、さすがにぼくの方が早いよ。……早いよ、ね? 気にするなって言われてもなあ……
[運動不足とはいえ性別による筋肉量の差はあるだろう、と考えるも実は本気で早いんじゃあないかって少しだけ苦笑い。ええ、不必要だと言われるのなら再び靴を履きましょうか。だけど相見える彼女が不利そうなのは気になるものだから首をひねって]
(31) 2016/11/20(Sun) 15時半頃
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……それじゃあせめてさ、これ持って行ってよ。 袖引っ張ればその……なんだっけ、着物の長いところ?結べるし、腰に巻いたりしたら邪魔でもなくなるんじゃないの?
[言いながらキャリーを漁り、薄手のカーディガンを取り出して差しだそうか。受け取って貰えてもそうでなくてもバッグに戻したりしないけれど。 きっと荷物を持ってここに来た人数は少ないだろうから、分けられるものは分けたいなんて。まだ御礼には程遠いけど僅かでも彼女の手助けをしたかった]
うん、……おもんさん、絶対ここから逃げ出そう、ね。
[先に行く、という彼女を止めはしない。隠れ場所を台無しにするのは二回目だけど、やっぱり固まっているのはよくない気がしたから。そうして投げかけるのはまた鼓舞を乞うような言葉で。お互い、呑まれてしまわぬように。
……そうしたら自分も別の方向に歩き出そう。本殿の裏まで回れば、見える角度は多くないはずだ]**
(32) 2016/11/20(Sun) 15時半頃
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[本殿の裏側まで回り込めばまた腰を落ち着かせる。いま、なんじだろう。またそう思って携帯を取り出そうとして–––––点かないことを思い出してポケットに戻した。そのときかさりと指先に触れるのは、いつかもらった>>3:24飴。漢字が一つ描かれているそれは美しくて食べるのはちょっと勿体無い。またポケットに仕舞った。
走って歩いて、隠れて逃げて。有酸素運動と無酸素運動のバランスが最高だ。帰った頃には3kgくらい落ちてるんじゃないかな?鬼ごっこダイエットなんて提案したら肥満の多い祖国で意外と流行るかもしれない。というか毎日紅茶だのスコーンだの食ってるんだから運動しろよってお話なんだけど。
しかし、]
……帰れる、のかなぁ
[一人になると顔を覗かせる不安と恐怖。根無し草みたいに世を渡るくせに、いざ帰れないとなると途端に狼狽えるのだから笑えちゃう]
(67) 2016/11/20(Sun) 23時頃
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[なんだか眠たいような気さえする、気を張りっぱなしで少し疲れているのかもしれない。……寝るなんて自殺行為だけど。 膝を抱えて蹲れば、何やら上の方が騒がしい。また、誰かが追われているんだろうか。そう思って見上げたら ひらりと舞う赤色>>66が見えた]
……あ……
[舞う、というほど優雅なものではなかったかもしれないけど、黄昏の空に跳ねる着物が美しくてつい一瞬見惚れてしまったりして。まるで真紅の蝶が揺れているように見えて、ついスケッチブックを取り出した。
一瞬だけ目に映った姿を記憶に焼き付けるみたいに、その姿を画用紙に写していく、はやくはやく、忘れないうちに。 ……この村に来てから、まだ動物のスケッチくらいしかできてなかったから、ここから見える周辺と、……カバンに入れたままだった曼珠沙華の花弁を絵にして。 こんなことしている場合じゃないってわかってはいるんだけど、それでも、何故だろう。描いて残しておきたかった]
(70) 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[しかし誰かが此方に駆けてくる気配がしたから今度は慌てて中殿の方へ回り込む。そしてそこでまた、絵の続きを
……ええ、彼女が追われているっていうことを気には留められなくて。 かりかり、かりかりと。
至極静かに描き続けた]**
(71) 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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