216 宵闇駆けるは天つ星
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─ 岬への道 ─
[海沿いに幾つか気配は感じていたものの、そちらに近づく事は避け。 人気のない所に──と思い進めていた歩みは、途中に見えた分かれ道の前でふ、と、止まった]
……この奥……なんぞ、あるんか?
[小さく呟き、そのまま道をそれて木立ちの奥へと歩みを進めて]
(7) 2015/02/10(Tue) 01時頃
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─ 神社 ─
……神社?
[たどり着いた先にあったのは、古い鳥居と社殿を持つ神社。 境内に植えられているのは蕾を抱いた梅の古木か。 漂う空気は清冽で──その感触に、張りつめていたものがふ、と緩んだ]
ここの、氏神さん……かねぇ。 すまんが、ちぃと休ませてもらいますわ。
[深く息を吐いて呟いた後、梅の木の下に座り込んで目を伏せる]
(8) 2015/02/10(Tue) 01時頃
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あー……もぉ。 大概にせぇや、ほんと。
[零れる愚痴が向くのは、己が内の黒の星。 銀の星のみならず、時には妖すらも喰わんとするこれを制するのに要する努力は決して表には出さぬもの]
……俺は……あんなん、やりとうないんや。 あんな、思いは…………。
[呟いて、左の肩を緩く掴む。 手の下にあるのは、幼い頃に妖に引き裂かれた痕。 唯一知れる過去の形とその記憶、それらに囚われまい、とする思いを込めてふる、と首を横に振った後。 梅の古木に寄りかかって目を閉じた。**]
(9) 2015/02/10(Tue) 01時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/02/10(Tue) 01時半頃
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─ 神社 ─
[本来なら、野外で眠り込む、という事はほとんどない。 ましてここは妖閉ざした結界の内、いつ何時奇襲を受けるかもわからぬ場所。
にも関わらず、緩い微睡みに身を任せる事が叶ったのは、周囲に漂う清冽な気、故か]
(……なんか、知ってる感じに、よう似とるなあ……)
[夢現、こんな事を思うものの、その「知っている」のがどこなのかはわからない。 それでも、落ち着く場所でがあるのは今の状態ではありがたく。 微睡みの内で気を均すその肩の上では、小鬼がきょろりと周囲を見回していた。 不寝番の心算、らしい]
(21) 2015/02/10(Tue) 22時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/02/10(Tue) 22時半頃
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─ 神社 ─
[近づく風の気配。 微睡む青年の意に反し、内なる星はざわり、ざわめく]
……んー…………るさ……ねさせ…………。
[それを抑え込むように小さく呟く姿に、小鬼は呆れた視線を向けた後。 苦笑する男>>24をじぃ、と見上げて、キキ、と短く鳴いた。 声音にあるのは、微かに警戒する響き]
(25) 2015/02/10(Tue) 23時頃
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─ 神社 ─
[微睡みの中、なされた評は知る由くなく。 知ったら知ったでうるさい、というのは一先ず余談としておいて。
降り立った男に対し小鬼は警戒のいろを強め。 青年の頬に向け、おきんかい、と言わんばかりの横手突っ込みを入れる。 風がさわ、と頬を撫でた>>26のはそれとほぼ同時]
……るっさぁ、なぁ……。
[風から感じる力が黒の星をより一層ざわめかせ、それは微睡みからの覚醒を余儀なくする。 目を覚ました青年はふあ、と呑気な欠伸を一つ漏らした後]
…………おんや。 どちらさん?
[そこに立つ男へ向けて問いかけつつ、傍らに置いた楽琵琶を引き寄せた]
(35) 2015/02/10(Tue) 23時頃
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─ 神社 ─
休める時にきっちり休むも仕事、てぇ教わってますんでねぇ。
[突っ込みにはさらり、と返し。 問いに返った言葉>>36に、数度瞬いた]
あー……そちらさんも、ここの鎮めを言いつけられた御仁ですか。 とりあえず、他にその名前名乗っとるのはおらんよーですし、俺で間違いないですわ。
[どことなく、気だるげな口調で返しつつ、何気ない仕種で胸元を抑え]
んで、そちらさんのお名前は、なんとおっしゃいますん? 名乗りたないなら、別に無理には聞きませんが。
(39) 2015/02/10(Tue) 23時半頃
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─ 神社 ─
どっちも、褒め言葉としてもらっときますわ。
[子守呼ばわりにキィ、と不満げな声を上げる小鬼は無視して、にこりと笑う。 続いた名乗りと自身の名を知る理由>>42には、あー、と短い声を上げ]
余四朗さんの御知り合いですか。 鬼丞さん、ね……お噂は、何度か伺っとりますわ。
[旅暮らしをしていれば、様々な噂話は飛び込んでくるもの。 その中には退魔師同士の情報交換によるものも多々ある。 そんな話の中で聞いた名に、僅かに目を細め]
(43) 2015/02/11(Wed) 00時頃
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いんや、眠気は覚めとりますし、具合が悪いわけでもないですわ。
[案ずるような言葉には、ふる、と首を振って返す。 こちらに寄る男の瞳、そこに宿る鋭い光に気づいたのは、小鬼の方が先んじて。 不意に上がる、警告めいた鋭い声に青年は数度、瞬く]
あー……。 旦那さん、銀の御仁……ですよなぁ。 悪いんですけど、あんまり寄らんでいただけます?
せっかく大人しくしとるもんが、起きちまうかも知れませんで。
[その声と、内なる疼きと。 その双方にやれやれ、と言わんばかりにため息をひとつ、落とした]
(44) 2015/02/11(Wed) 00時頃
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─ 神社 ─
まあ、色々と。
[噂話については、短く流して。 鬼丞の歩みが止まると、ほっとしたように息を吐いた]
すいませんねぇ。 いつもやったら、こんなに騒ぎはせんのですけど……ちょいと、頭に血が上った後だったもんで。
[感情の制御を失すれば、それだけ闇星の本能が強くなる。 その先にあるものを受け入れるわけにはゆかぬからこそ、とにかく気を鎮めよう、と思いたったのだが]
ああ、そうですなぁ。 ……多分、ここのあれこれとは関わりないのもおりますが。 それもそれで、ほっとくわけにはいきませんし……。
(51) 2015/02/11(Wed) 01時頃
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[厄介な妖、という言葉に同意を返しつつ、楽琵琶をゆると構える。 四弦を撥で一鳴らしすれば、それに応じて跳び上がった小鬼が小さな二刀で飛来した巨大な蛾の翅を切り落とした]
……結構減った気ぃもしてたんですが、小物もまだまだおるようですしなぁ。
[はらり、地に落ち溶ける様子にやれやれ、と肩を竦め]
ま、思わぬ所で、可愛い弟分も増えましたんで。 無様な所は見せんよう、気ぃは確り保ちますんでご心配なくー。
[にこり、と、笑んだその肩に太刀を収めた小鬼がしゅたり、と降り立った]
(52) 2015/02/11(Wed) 01時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 01時頃
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─ 神社 ─
[感嘆の声>>53に返るのは傍目無邪気とも見える笑みと、偉そうに胸を張る小鬼の仕種]
……二藍、調子に乗るなや。
[その仕種にはさすがに突っ込み入れて]
ええ、同じ指令受けた御師さんから、修行して来い、ってぇ寄越されたようで。 話にゃ聞いてましたが、まさかここで会うとは思っとらんかったんで、ちと驚きましたけどな。
[薄い笑みと共に向けられる言葉に、ひとつ、頷く]
ええ、ここで会ったも何かの縁ですしな。 まあ、死なない程度に危ない目にあっとくのも、大事ですけど。
[続いた言葉は、やや物騒ではあったが]
(57) 2015/02/11(Wed) 08時頃
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女の樹怪……ああ、あの人喰いさんですかぁ。
[変わった話題>>54には瞬き一つ、肩の小鬼と同じ動きでこて、と首傾げ]
あの時点ではお互い探り合いでしたしな。 それに、話が通じる相手とわざわざ殴り合う必要もありませんでしたから。
……ま、今は状況も変わっとりますし、そこは心しときますわ。
[呪によって閉ざされた以上、利害の一致は早々成立しない。 それとわかっているから、真顔で告げられる言葉は、こちらも居住まい正して受け取って]
(58) 2015/02/11(Wed) 08時頃
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……ああ、そういや。 土地の妖の他に、流浪のが一匹、紛れ込んできとります。
多分、ここの一件の元凶とは違う思いますが。 力はありますし、何より、かーなりいい根性してますんで。 出くわしたら、お気をつけて。
[念のためにと告げておくのは、浅からぬ因縁を持つ流浪の妖の事。 この旦那ならいろんな意味で切り抜けそうやなー、とは思うがそれはちょっと横に置き]
いえいえ、御蔭さんで寝過ごさずにすみましたから。
[邪魔したな、という言葉>>55に返す言葉はやはり軽く。 吹き抜ける風の感触と、それが澱みを祓う気配に、僅かに目を細めた。**]
(59) 2015/02/11(Wed) 08時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 08時頃
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─ 神社 ─
[己の物言いが思わせた事など知る由もなく]
はいな、アレは相当なもんですわ。
[妙にしみじみとした言葉>>60に真っ向返して、銀宿す風を見送った後──零れ落ちたのは、ためいき、ひとつ]
……やーれやれ。 どーにか、抑えられたな。
[それと共に零れたのは、こんな呟き。 肩の小鬼が物言いたげにじぃ、と見るのには、に、と薄く笑んで見せ]
……さて、俺もいつまでも寝てるわけには行かんし……ぼちぼち、動かんとなあ。
(67) 2015/02/11(Wed) 20時半頃
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[海辺で結界が生じた事に気づいていないわけではない。 ただ、退魔師にはそれぞれやり方、というものがあるから、そちらに触れる意思はなく]
……んー、近くにおるんか。 近づき過ぎにゃええんやけど。
[そこから遠くない位置に弟弟子に預けた式の気配があるのが気がかりと言えば気がかりだが]
ま、なんぞあれば、報せてくるやろ。
[式の感覚を介してある程度の状況も把握できるから、と、割り切った]
(68) 2015/02/11(Wed) 20時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/02/11(Wed) 20時半頃
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─ 神社 → 岬へ続く道 ─
ってぇ。 ここに引きこもってても仕方なし……少し、動くとするかねぇ。
[は、と息吐き立ち上がる。 闇星の衝動は大分鎮まり、これなら動くに支障はない、と思えた]
……春告草は、まだ咲かず、か。
[立ち上がり、寄りかかっていた古木を見上げる。 枝に散る蕾は、綻ぶ時を待つが如く閉ざされたまま。 まだ固いそれを落とさぬようにそっと触れた後、踵を返して岬への道まで戻った]
(74) 2015/02/11(Wed) 22時半頃
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─ 岬へ続く道 ─
……ん。
[道に戻った所で、小鳥へと意識を向ける。 その視界に映るのは、何かを追うように駆け出す姿。>>80 何かあったか、と僅かに眉が寄った]
ま、多少の痛い目は経験……ではあるが。
[限度があるのも事実ではあり]
探しもんついでに、降りるだけはしとくかぁ。
[そんな呟きの後、ゆるり、廃村の方へと道を下ってゆく]
(81) 2015/02/11(Wed) 23時頃
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……紫黒。
[岬から下り切った辺りで感じ取ったのは、妖の気、複数。 そこに近づく近しい星の気と、小鳥の目に映るもの。 は、と一つ息吐き、四弦に撥を一当て。 影から生み出したのは、黒と見まがう色味の猫]
紫黒は、アレを探して来い。 ……俺はちと、寄り道も考えにゃならん。
[短く言って、猫を送り出した後。 意識を向けるのは、村はずれ、複数の気配を感じる辺り]
(90) 2015/02/11(Wed) 23時半頃
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