25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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― 本邸・廊下 ―
―――…。
[相槌を打ち、問われると一つ瞬いて。]
身より溢れる威厳と風格。 見目麗しくとも、一目で花主とわかる程。
…しかし、少々我侭な面を持つようにも。
[一呼吸置いて、言い切った後。 微かに口角を上げて、ニっと笑った。]
兄弟子がいびられぬようにと願うばかりですよ。
(@0) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 01時頃
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…褒めても何もでねえぞ。
[少し照れくさそうに、華月へと言葉を返し。]
――――さて? 俺の舞は気まぐれですから。
[機会があれば、と微笑んでみせる。 と、そこに飛んでくるは、後頭部への一撃。]
っで! …何すんだよ、華月!
[先程までの態度は一変、いつもの姦しいものへと。 華月が挨拶するのを見て、漸くやって来た本郷に気付く。 何を言う訳でもなく、ただ視線を向けた。]
(@3) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
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んだよ、心配してやってんだろ。
[ぶす、と口を尖らせて。 目の前で繰り広げられる花主同士の遣り取りには、噴き出すより珍しいものを見るような目で見ていた。 華月が食堂へ行くと言えば、其方を見て。]
…俺も行く。 そういや起きてから何も食ってねえんだ。
[きゅる、と小さく腹が鳴った気がした。]
(@5) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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[仲がいいと高嶺に評されると少しばかり虎鉄の顔が明るくなる。]
一時とは言え、苦楽を共にした仲ですから。 顔も知らぬ両親より、絆は固いと自負していますよ。
[琥珀を高嶺へと向け。 気まぐれに舞ってもらおうと薄く笑む相手には、クッと咽を鳴らした。]
…って、おわ、華月! 髪が、ぐしゃぐしゃに…!
[さっき整えたばかりだと、頭を撫でる華月に抗議する。 まだ湿り気のある髪は先程より乾いてはいたが、ひやりとした冷たさは依然変わらず。]
(@7) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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ったく。 んじゃ、早く食堂行こうぜ。 何か腹減ってんの思い出したら眩暈してきた…。
[ぼやきながら、華月を促し。]
……え。 華月、こいつんとこに茶持ってくのか。
[こいつ、が指すのは勿論本郷。 高嶺に対する態度とはえらい違いである。 ふぅん、と唸ってから、食堂へ向かう為に花主達へ一礼を。
頭を上げて踵を返す折。 琥珀は一度鉄色を捉えて。 ふい、と外すと虎鉄は歩き出した華月の後を*追った。*]
(@8) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 02時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時半頃
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― 食堂 ―
だから、はぐっ…らいじょーふらっへ、んぐ。 あぐ…いっへんひゃん。
[食べ物を口に運ぶ手は動き続けるが、喋る口も止まらない。 行儀悪い事この上無いが、どんどん空になっていく皿を見るのは 中々面白い光景だったか。]
……っぷは。
つか、華月は食わなさすぎ。 相変わらず食が細ぇなあ。
[茶を飲んで指摘するのは相手の食事の量。 比べる基準は虎鉄となので、例え常人並だったとしても同じ言葉。 それからは昔話に花を咲かせ、食事を楽しんだ。 やがて華月は席を立ち、虎鉄はそれを見上げる。]
(@18) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―――…ん。いってら。
[僅かな沈黙のあと、にっと笑って手を振って見送った。 厨房へ消える背中。 上げたままの手は指を畳んで机の上へと。 手にしていた箸を置くと、虎鉄は頬杖をついて、暫くその場に留まっていた。]
(@19) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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― 食堂→裏庭 ―
んー、食った食った。 …やっぱ、食った後は昼寝に限るよな。
[大方乾いた髪を革紐で一つにまとめると、んーと伸びをする。 廊下を歩いて向かうのは、庭。 どうやら、昼寝に使うのに良さそうな樹を物色するつもりらしい。]
…んあ?
[裏庭へと着けば、そこに見つけた人影>>288に眉を寄せて。]
―――何やってんだ?
[背後から声をかけた。]
(@20) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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……あのな。
[猿、と聞けばカチンときたようで口を曲げ。]
人の名前も覚えらんねえのかよ、この鳥頭! 虎鉄だ。こ・て・つ!猿じゃねえ!
[ズカズカ歩み寄って、鉄色を睨み上げた。]
(@21) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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なんつー、ヒネた…
[名を呼ばない理由を知り、少しばかり脱力した表情を見せたが。]
―――っだ!
[ぺんっ、と額が小気味良い音を立てると眉間に皺を寄せて額を押さえた。]
いって…お〜ま〜え〜な〜…どんっだけ自由なんだよ! 用も何も、こんなトコでぼーっと突っ立ってっから、何してんだって聞いたんだよ! そうだよ、質問してんのは俺だっつの!
[不思議なペースに巻き込まれて忘れそうになっていたが、元々問いかけたのは己の方だった事を思い出したようだ。 額の痛みもあって、ぎゃーすかと捲し立てる。]
(@27) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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い゛っ―――〜〜〜…っの、やろ…ッ
[先程よりいい音が裏庭にこだまする。 虎鉄は額を押さえながら、上半身を丸めた。]
さっきから、人をぺんぺんぺんぺんと! 扇はそういう事に使うもんじゃねえだろが!扇に謝れ!
[涙が滲んだ瞳で睨み上げるが、謝れと言う先は虎鉄ではなく扇だった。 視線を何処かに投げる様を見れば、虎鉄も首を傾げ。]
……何だよ?
[同じように視線の先を見たが、其処にはただ木々が風に揺れるのみ。]
(@28) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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細けえ奴だな。 一回叩いたら、二回も三回も四回も大差ねえっつの。
それに…お前の持ち物かもしれねえけど、扇がそんな風に扱われるのを見るのは不愉快だ。
[フン、と鼻を鳴らす。 しかし「出る」と聞けば、口を一文字に結び。 ぎぎぎと首を固く動かした。]
ま…、……まじかよ…。
[知らぬが仏。 まさか自分自身に怖がっているなんて露ほども知らず。 出ませんように、成仏してください、などと拝んで。]
……何、お前も怖ぇの?
[少しばかり難しそうな表情の本郷を見上げた。]
(@29) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 23時半頃
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…―――まあな。
[獲物、には考えた末にそっぽを向いてそれだけ短く返し。 また猿と呼ばれれば眉を寄せ。]
ほんっと、やな奴だなお前! じゃあ、聞いてやるけど、その幸せな余裕が無い花主殿は何に頭を悩ませておいでで?
[虎鉄は腕を組んで、たっぷり嫌味を込めた口調で尋ねた。]
(@30) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 00時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 00時頃
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…んだよ。
[噴き出す声が聞こえると、ムスとした声を一言。]
は、冗談。 初対面の印象から最悪だな。 嫌味、嫌味、暴力、嫌味。 何処にいい所を見出せってんだよ。
[じと、と見上げ。]
―――…はぁ?
[唐突に切り出された話に豆鉄砲を食らったような顔で聞き返した。 相手が本邸へと歩み始めれば、ちらと樹を見た後、背を追った。]
……どうするって言われてもな。 時と場合によるだろ。
………お前、命でも狙われてんの?
(@32) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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笑っといて、何もはねえだろ。
―――…?諦める?
[何を?と眉を寄せたまま問いかける。 相手の言葉が何を指しているのか、わからないと言った様子。 そうして歩むうちに、程無くして大広間が見えた。]
なんだよ、今度は秘密かい。 あーはいはいはい。
…俺は…、俺なら多分逃げないな。 理由も解らず逃げるなんてヤだね。
[へ、と吐き捨てて。 同じように大広間の扉をくぐった。 昨日とは変わって、服装も髪も整えていない虎鉄は、華やかな祭りの席には少々異色だったか。 当人は気にせず、くあ、と欠伸をするだけだが。]
(@34) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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― 大広間 ―
……なんつー言い分だ。 我侭太郎かお前は。
ぜっっっってえ、ヤだね!
[与えられた回答に腕を組んで、口を曲げる。 琥珀が一度鉄色を見上げれば、鉄色はちらと動いて。 動いた先へ琥珀を動かす。]
―――…ッ
[其処に在った姿に、微かに身じろいだ。 ざわざわと押し寄せるは――――言い知れぬ不安。]
(@37) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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な…んだ?
[組んでいた腕を解き、片腕を胸に当てながら舞台上より告げられる話に耳を傾ける。 遅れて琥珀を舞台上に遣れば、は、と息が零れた。 目に飛び込んでくるあかいいろが、きもちわるい。]
……じんろ、う…病…?
[動悸と共に、耳鳴りがして。 ツキと痛んだ頭は、次第に痛みの重さを増していく。 額には微かに汗が滲み、虎鉄はガタと近くの椅子に寄りかかった。]
(@40) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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『虎、…すまない。』
[酷く痛む頭。 耳鳴りに混じって、懐かしい声が聞こえる気がする。]
『……もう、お前と…。』
[それは深くに押し込めたはずの―――遠い記憶。]
……ッ
[寄りかかり、俯いたまま。 ぱた、と足に何かが落つ感触。 ハッと我に返れば、零れ落ちたのは雫。 琥珀より出でた雫は、はらはらと頬を伝っていた。]
(@42) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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く、そ……また…ッ
[乱暴に、ごしと雫を腕で拭う。 頭はまだ痛んだまま、椅子に寄りかかっているのがやっと。 顔から腕を離さんとしたその折。
琥珀と黒椿が―――かち合う。
その瞬間、世界が冷え。 音が無くなったような錯覚を覚えた。]
(@43) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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――――…、は
[静寂を破ったのは、本郷の低い声。 動き出す世界に、己だけが取り残されている浮遊感。 目が、回る。]
な……んでも、ねえ …―――
[言い切る前に、真っ青になった虎鉄の身体がぐらりと傾いだ。 崩れ落ちる中で見るのは、歪んだ黒椿の微笑。 遠く、聞こえないはずの声が耳に届いた気がした。
『私と同じ。』 と。 ]
(@46) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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[此方を気遣う兄弟子の姿を見止める間も無く。 虎鉄はふっと意識を手放した。
崩れ落ちた虎鉄。 その肌に直接触れる事のあった者は居ただろうか。
もし触れたなら、気づく事だろう。
――――其処にあるはずのぬくもりが*無い事に。*]
(@48) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 02時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 21時半頃
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[はらはら はらはら。
舞い落つ 花弁。
あかいいろが ゆれる。
あかいろの向こうにあるものは。]
(@74) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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― 高嶺の部屋 ―
……―――っ!
[虎鉄は琥珀を見開くと、跳ねる勢いで身体を起こした。 ぐら、と世界が揺れて、片手で顔を覆う。 けれど、何かとても恐ろしい夢を見ていたような気がして。 目が覚めた事に少しばかりの安堵を覚えた。]
…こ、…こは…?
[目を瞑って一呼吸おいてから辺りを見回せば、馴染みの無い部屋。 思い返せば、大広間で倒れた事に思い当たる。 誰かが世話をしてくれたのだろう。 今此処に人気は無く、それが誰なのかはわからないが。 別の部屋に居るのだろうか? 虎鉄は床から出ると、ひたりと音も無く部屋の中を歩いた。]
(@75) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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―――…?
[人の姿を探して程無くして。 耳に届いたのは、微かな人の声と―――鈴の音。]
…鵠…? …かげ―――
[小さな声で思い当たる名を呼んで。 しかし歩む足は、ぴたりと止まった。
聞こえる声は近づくにつれて艶を増し。 聞こえる息遣いは甘く切ない。]
…っ、……
[思わず零れそうになった声を、寸での所で押し殺した。 聞いてはいけない。立ち去らなくては。 虎鉄はふらりと頼りない足取りながらも、やはりそこに音は無い。 部屋はしん、と静まり返ったまま。 蛻の床を残して、虎鉄は物音一つ立てずに部屋を去った。]
(@76) 2010/08/06(Fri) 22時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 22時頃
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― B棟廊下 ―
……。
[裸足のまま、ひたひたと歩く。 青白いままの顔は俯いて、影を背負ったまま、花主達の廊下を当ても無く進んだ。 その足取りは遅く、ゆったりと。 時折、庭を眺めたり、夜空へと琥珀を向けた。 同じ道を通るなら、後から部屋を出た華月と遭遇する事もあるだろうか。]
(@77) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
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―――…華月。
[窓の外を見ていた琥珀を、声がした方へ向ける。]
靴…?ああ…。
[忘れてた、とばかりの声を漏らす。 靴も履いていなければ、チャイナシャツの前も肌蹴たまま。 とても花とは思えないような格好である。]
(@78) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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……っ
[肌蹴た胸元を指摘されると、視線を其処へ落として。 その折に、不意に手が伸びてくればびくと肩が揺れて、反射的にその手を弾いた。]
あ…、……
[ハッとして見上げる琥珀。 一瞬浮かべたのは申し訳無さそうな表情。]
悪い、…びっくりした。
―――…体温が、低い?
[微かに俯いて小さく呟くは謝罪。 そして眉を顰める華月の言葉に顔を上げると、虎鉄は不思議そうに首を傾いだ。]
(@81) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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……、…
[赤くなった手。 それを見詰める琥珀はやはり申し訳なさそうに。 しかし、ちろと舌でひと舐めする姿には少しばかり琥珀が丸くなった後、ぱっと視線を逸らした。 続く言葉の意味は、皆まで言われなくてもわかる。]
今のは、ホントびっくりしただけだから…。
でも……ごめ…ん、聞くつもりじゃ…なかった…。
[問いかけには否定を返すものの、それとは別に謝罪をひとつ。 素直に、情事を聞いてしまったと伝えた。]
冷たいって…、汗かいたからじゃねえの? …そんな冷たいかな、俺……。
[シャツの前を止め終えて、己の手を触ってみるもよくわからないといった様子。]
(@83) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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[眉尻を下げて謝る兄弟子に、ゆると頭を振る。]
謝られる事は何にもねえよ。 迷惑かけたのは俺だし…。 ……高嶺殿にも、礼言わなきゃな。
[花の為の棟とは違う作り広い部屋。 そこには剪定された二つの花。 虎鉄が寝ていた部屋が誰の部屋なのか、答えに辿り着くのは簡単だった。]
―――…。
[それから、手を差し出されると一度兄弟子を見上げて。 そっと、その手に己の手を重ねた。 伝わるぬくもり。 暖かい、そう思うと同時に酷く胸が締め付けられる気がして眉を寄せた。 じわりじわりと伝わる熱は優しいはずなのに。]
(@85) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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…わかん…ね、…。
[確かにぬくもりは感じても、それが極端な差なのかどうか、虎鉄は測りかねている様子。 気分や痛みはどうかとの問いには暫く沈黙して。]
ずっと痛かったり苦しかったりはしねえけど…。 …主の事を思い出したり、…今こうやって手を合わせてると、胸が…苦しい。
[言って、ゆっくりと手を離す。 微かに琥珀を伏せる表情は常のそれと違って。 風が噴けば消えてしまいそうな儚さを纏っていたか。]
…それよか、華月。 それ、返しに行かなくていいのか?
[一度琥珀を伏せ、再度開いた時にはもうそこに儚さは無く。 それ、と兄弟子が片手に持つ茶器を指で示した。]
(@87) 2010/08/07(Sat) 01時頃
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