64 色取月の神隠し
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[まるごとの雉だったものは、細かく分けられ、串に刺されたり火で焼かれたり何かに漬けられた後、皿に載せられた。
こちらへ差し出されたのを見るに、おそらくこれで出来上がりなのだろう。 屋台の娘が指さす小さな皿と、周囲の人々を見比べて]
たくさんできたねえ。 皆で食べようか。 何だか、騒がせちまったしさ。
[求める者がいれば分け与え、辰次の分はどうしようかと困っていたら、包んでくれた。 屋台の娘に礼を言って適当な銭を払い、自分の分にかぶりつく**]
(7) 2011/09/13(Tue) 14時半頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2011/09/13(Tue) 14時半頃
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うぐ……!
[焼けた雉肉を頬張って、目を白黒。 獣の舌には、その熱さも、人間の好む味付けも、いささか刺激が強かった。 屋台の娘が見ている手前、吐き出すわけにもいかぬまま、辛抱強く噛みしめる]
……ん。むぐ。 ああ、やっと肉の味がわかるようになってきた。 うん。旨いよ。
[食べ終えて、満足げに息をつく。自分の指や唇を、べろべろ舌で舐め取る様は、若い女の姿を取る者としてはあまりに品のない仕草]
これくれた兄さんにも、食べさせてやりたかったねえ。 精もつくだろうに。
[金創の男を思い出し、人混みに目を遣るけれど]
(23) 2011/09/13(Tue) 20時頃
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[やがて、屋台の周りの人々が、思い思いに散った頃。 薬売りの女の姿は、神社の森へと消えてゆく。
まあるい月の昇る夜、鎮守の森のその奥に、ぽかり見上げる狐が*一匹*]
(24) 2011/09/13(Tue) 20時頃
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―祭りの日・神社―
[昨日と同じ、屋台の並ぶ端の端。 薬売りの女が、行李を下ろして座り込む。 幟のひとつも出していない、ままごとのような露店にも、人は時折立ち寄っていた]
腹下しには、これがいいね。 そっちのあんたは、ん?髪油は扱ってないんだよ。悪いね。
……昨日、しのにも聞かれたっけねえ。 何か持ってくればよかったねえ。椿がいいんだっけ?
[前日の会話>>0:396を思い出し、少し残念がっている]
(34) 2011/09/13(Tue) 21時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2011/09/13(Tue) 21時半頃
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売れるもんだねえ。
[いくらか客をさばいた後に、中身の減った行李を覗き込む。 銭を入れた袋は、ずっしり重い]
せっかくだし、何か、買ってみようか。
[周りの屋台へ視線を向けて、鼻をひくひくさせる。 そこへふよふよと、白い小さな毛玉が飛んできた]
おや。 あきのしん、かい?
[へんじがない。べつのけだまのようだ]
生まれたてかね……気をつけなよ。料理の火に飛び込んだりしないようにね。
[ちょい、と指でつついて見送った]
(63) 2011/09/13(Tue) 22時半頃
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―屋台の並ぶ辺り―
[自分が商売をしていた場所の近辺から、見ていくことにする]
そりゃ、何だい?のりまき? のりで巻くから、のりまき?
こっちはかっぱまき?……かっぱで巻いてあるのかい? 何だい、違うのかい。
稲荷寿司は知ってるよ。たまに、知り合いからおこぼれが回ってくるからさ。
[寿司屋台の主人を困らせながら、海苔巻きを買った]
(85) 2011/09/13(Tue) 23時半頃
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[自分の店の場所へと戻り、座って海苔巻きを食べていると、知った声が聞こえた>>104]
おや、おはよう。……眠気覚ましね、何かあったかな。
[ごそごそと行李を探る]
さや?じんえもんせんせ?
[雉に尻餅をついた娘のことは「あさいさや」だと思っているし、顔に何やらくっつけた男のことは「めがね」だと思っているので、ぴんとこない様子でいる]
寝るのが一番なんだけどねえ。 そうもいかないなら、これなんてどうだい。
[厳重に包んであった薬草を、一束出して差し出す]
(114) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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ちょっと揉むとね、つーんとした匂いがするよ。 飲むんじゃないよ、揉んで嗅ぐんだよ。 ああ、ここで揉まないどくれ!あたしにはきつすぎ……
[しばし悶絶]
……目、覚めたかい? 楽しんできなよ。
[ようやく立ち直ると、志乃へ手を振って送り出した]
(117) 2011/09/14(Wed) 00時半頃
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[眠気覚ましの衝撃が去って、残りの海苔巻きに取りかかる。 隣の屋台の婆様が、白湯を分けてくれた。ずず、と啜って人心地]
はふう。 えっと、誰が何だっけ?
[志乃が言っていたことを思い返す。>>120 誰が誰の隣にいたかは、よく覚えていない]
めがねの子……めがねが、さやえもん? そういや、別の名前があるって言ってたっけ。 ……縁があったら、また会うよね。また聞けばいいや。
[頷きながら、海苔巻きを飲み込んだ]
(133) 2011/09/14(Wed) 00時半頃
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後は何が残ってたっけねえ。
[行李の中身を確かめる。 薬もいくらか残っているし、樹の幹から集めた甘い蜜もある。 薬効は無いのだけれど、爪を染める赤い花。 良い香りの花を干して詰めた袋は、厳重に包んであった。 かつて人間の薬売りに教わった、いろいろなもの]
……まさか、役に立つ日が来るなんてさ。
[目を伏せて、ぽつり*呟いた*]
(141) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 01時頃
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