54 CERが降り続く戦場
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[表の鍵を取り込み、閉ざされた聖地を復活させたことにより、《Rebirth》は奇跡的に崩壊を免れたかのように見えたが
セカイの『秩序』の揺らぎは、歪みは止まらない。
《Front》の消滅は、やはりただの序章《プロローグ》に過ぎなかった。]
(1528) 2011/06/06(Mon) 04時半頃
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[聖地が再び閉ざされる寸前 白い《光》が雨と降る空に向かって跳んだが それに気づいた者は、そう多くは無いだろう。]
(1529) 2011/06/06(Mon) 04時半頃
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―裏《Rebirth》:閉ざされし聖地にして閉ざされし光都ノイ付近にて―
[ その時 ]
[ カチ カチ カチ カチ ――…カチリ ]
…………ッ!
[時は、満ちた]
[契約……一つの絆の 終わり。 どこか朧げだった青年の輪郭が、はっきりと世界に、鮮やかに浮かび上がる。どこの世界からも切り離されていた青年は、皮肉な事に、かつて属していた世界が消えたと共に肉体を得、世界に干渉できるようになったのだ]
(1530) 2011/06/06(Mon) 05時頃
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………は。 与えられた寿命を遥かに超えている僕が、存在しているなんて… これは…裏の鍵の力なんだろうか……まだ、消えるなと……
[よろめきながら呟いた。そんな青年を嘲笑うかのように、両手の甲・両足の甲に、蛇の絡みついた逆十字の文様がじわりと浮かび上がる。肌を焼いたように見える刻印は、大罪人の証。教団から破門された印である。関係者ならすぐにわかるだろう]
……ふふ。時効、ってわけにはいかないか、やっぱり。 しかし、また地面に立てる日が来るとは思ってもみなかった。 《Front》が死んだ日が、僕の二度目の誕生日《Rebirth》だなんて… 実に笑えない話。
[顔には哀しげな笑みを浮かべている。涙は既に、過去に尽きて、風に攫われてしまっていたから]
(1531) 2011/06/06(Mon) 05時頃
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くそ……この感覚も久しぶりだな……静まれ…!
[はぁはぁと、胸を押さえて荒い息をつく。 “裏の鍵”は当然ながら裏《Rebirth》に属する物。 《Front》の人間の内に在るのは、負荷を伴う。 今までは、どこにも属さない、且つ星気体だった為にその負担はなかったのだが]
……今の僕には、必要のないもの。 返すべき…いや。 裏の鍵が選ぶ者に渡すべきだな……
[地を軽く蹴ると、青年の体は浮かび上がる。 まだいける。まだ、風は自分と共に在る。 裏《Rebirth》の何処か。青年は飛んだ――**]
(1532) 2011/06/06(Mon) 05時頃
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[《Front》が消滅するならば、自分も消滅せざるを得ない。 だって、遠くに逃げるすべは持っていないから]
転移を使おうにもあれはどこへ飛んでいるのかすら分からないよ。
[そうなのだ、強制転移は何処に飛ばしているかすら分からない。 だから、下手したら《Front》内移動で終わるかもしれない。
それでは意味がないのだ……]
まさか、本当に世界が終わる日が来るなんて……。
[100万の嘆きの件はクリアできそうだけども、 自身の命がクリアできそうになかった**]
(1533) 2011/06/06(Mon) 06時頃
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