167 あの、春の日
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-居酒屋-
[いつのまにか置かれていたデザートを食べながら。 ルーカスの会社の他愛のない話を聞きながら、エルゴットは思う。
あの頃は、何もかもにおいて歯車が噛み合わなかった。 愛されたいと願うあまりに他者に怯え、失うことを恐れ。
結局何一つ、残らなかった。
夢の中の自分が、あれ程までに傷ついたのは、気付いた気持ちがそれだけ強かったから、ではない。 ただ、それを切欠に我慢していた全ての感情が溢れ出したに過ぎない。 事実、現実の自分は、後輩に対してそのような想いを宿していたなどとは考えもせず退寮し、今に至っている。 冷静に考えれば、恋にすら至っていなかったくらいの淡い想いであったのだろう。]
寮に…
[誰が提案したのか、思い出話に花を咲かせていた皆はあの時の寮に行くと言う。]
(114) springkraut 2014/03/13(Thu) 11時頃
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――――…
[あの夢の、自分の姿が生々しく蘇る。
愚かで醜くて、誰にも理解されない自分。 あの時、あの子が求めていたのは慰めの言葉でも励ましでも、正論でもなく、ただ。]
私は、ここで。 行ってみたい気はしますが、実はずっと、秘書を待たせているんです。
[最後にそう断りを告げたのは誰だっただろうか。 ルーカスから名刺を受取り、ゴロウに連絡先を聞かれれば、秘書のそれを教える。 秘書には後でまた、わあわあ言われるだろうが、そんなことは日常茶飯事だった。]
――――…いつか、また、皆で会えたらいいですね。
[眉ひとつ動かさず、にこやかに嘘を言う。 今のエルゴットには造作もないことだった。
鞄とコートを持って席を立つ。]
(115) springkraut 2014/03/13(Thu) 11時頃
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…
[過去の自分と、夢の自分。 あの春の日に。]
(――――さよなら。)
[別れを告げて、皆とは違う道を歩き出した。**]
(116) springkraut 2014/03/13(Thu) 11時頃
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-通り-
[携帯が鳴る。 今度はメールだ。
『エルさん、空。見てみて下さい。 月が、綺麗ですよ。』
エルゴットはその内容に溜息を吐く。 秘書とは今や居酒屋の皆以上に長い付き合いにはなるが、返信などしないことくらい理解してそうなものなのに時折、こういった仕事とは無関係のメールを送ってくるのだ。]
月・・・
[小さく呟く。 見上げれば、確かにそこにはまあるい月がエルゴットの進む道を優しく照らしている。]
(117) springkraut 2014/03/13(Thu) 11時頃
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――
[何故か涙が出そうになった。 あの鍋の日も、自分は。 こうやって皆とは離れて独り、歩いて―――。
暫くすると、車の前。 そわそわとこちらを覗きこむようにして待っていた秘書がエルゴットに気付く。]
・・待っておいて、その顔は何?
[意外そうな表情の秘書に言う。 彼が、あの頃のエルゴットを知ったら、おそらく卒倒するだろう。]
――――・・綺麗ね、月。
[ふっと夜空に視線を向けて、拡がる宇宙を眺める。 道を違えたあの頃の皆の頭上にも同じように拡がるそれを。*]
(118) springkraut 2014/03/13(Thu) 11時頃
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―― 寮 ――
[辿り着いた寮は、夢の中で見たその姿とあまり違いはないように見えた。10年という歳月が巻き戻っていくような、そんな感覚すら覚える。 しばらく黒眼をじっとそのシルエットを眺めていれば、名前を呼ばれ>>113、微かに身じろいだ。]
……、はい。
[その声は、やや上擦ってしまったか。 ともあれその場から離れてゴロウの背を追いかけた。 サックスブルーのスプリングコートは月明かりの下、柔らかく翻る。 かつて身に纏った、制服のスカートのように。]
(119) oranje 2014/03/13(Thu) 18時頃
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―― → 中庭 ――
変わらないですね、ここも。
[中庭に出ればまた、黒眼は辺りを忙しなく眺めた。声音は僅か、楽しげな色が滲む。 ゴロウと二人こうして連れ立つのは初めてかもしれない。不思議なものだと、唇は緩やかに弧を描いた。]
……花壇を、見に?
[未だ背を追いかけるようにしてその後ろに立ったまま、問いかけた。 白い花は、そこに咲いているのか。]
(120) oranje 2014/03/13(Thu) 18時頃
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― 中庭 ― [丁寧に手入れされた花壇。 此処は昔とさほど変わらないまま、違うのは植えられている花。 これを植えた後輩たちは、どんな思いを託しているのだろう。]
ああ、変わらないな。
[後ろからの声>>120に頷き、彼女に背を向けたまま花壇の前に立つ。 声を掛けた時>>119、微かに身じろいだことが気になっていたが、今はどこか楽しそうで安心したように息を吐いた。]
マユミと、花を一緒に見たいと思ってた。
[ゆっくりと振り返る。 傍にと誘うようにマユミをじっと見つめた。]
(121) okomekome 2014/03/13(Thu) 20時頃
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[花壇に咲いているのは、さまざまな花。 10年前、白いチューリップを植えた場所には、違う色のチューリップが咲いていた。]
白いチューリップの花言葉を知ってるか?
……失恋、だ。
[マユミを見れないまま、呟く。]
(122) okomekome 2014/03/13(Thu) 20時頃
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[伝えないまま、失った恋。 あの当時は、そう思ってた。]
お前に宛てて植えて、諦めようと思ってた。
……でも、無理だったみたいだな。
[彼女の魅力は、心の奥にしっかりと刻まれている。 簡単に消えやしない。 今日また再会して、更に深く刻まれていた。
その思いは、白を赤く染めてピンク色に変えた。]
(123) okomekome 2014/03/13(Thu) 20時頃
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[咲いているチューリップは、赤い色。]
諦められなかったみたいだ。 お前のこと。
[常よりも饒舌に、言葉を零す。 失ったと思っていた恋は、10年前と変わらずに心に咲いている。]
(124) okomekome 2014/03/13(Thu) 20時頃
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嬉しいです。
[振り返る>>121視線と視線がぶつかった。 応えるようにして一歩踏み出し、その隣に並ぶ。 黒眼は花の色を確かめるよう落とされるも、それを認識する時間はなく]
―― どうして、
[失恋という言葉>>122に、驚いて隣を見上げた。 自らに当てて植えられた>>79というのに、その意味にどうして繋がってしまうのか。 しかし、彼が卒業する前までの日々を思い出せば、交わした言葉も然程多くない。 ただ時折、視線を合わせたときはとても嬉しかった。どことなく、彼は見守ってくれているような気がしていた。
―― だからこそ、見送って初めて気がついた気持ちがあの和歌と重なっていたことに。 どうしようもない後悔を、していたのかもしれない。]
(125) oranje 2014/03/13(Thu) 20時半頃
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……似ているのかもしれませんね。 ゴロウ先輩と、私。
[続けて告げられる言葉>>123>>124にそっと、応えるように添えた。 夜風が黒髪を揺らしても、赤く色付いた頬は隠せない。]
先輩も、見ましたか? 10年前の、夢。
[問わずとも、その答えはわかっている。きっと彼もあの懐かしい日々を夢に見ただろう。]
(126) oranje 2014/03/13(Thu) 20時半頃
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……消えないのです、今も。 ざわめきが、……ずっと、ずっと。
[黒眼をそっと下へ向けた。 足下に咲いている花の色は、赤く。
春風はその赤色を散らすことはなく、ただ揺れて]
(127) oranje 2014/03/13(Thu) 20時半頃
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――……も、もう少し可愛く言ってくれたって… まぁ、ハルカらしい……けれど。
[>> 111 もし寮生に見つかったら大変だな、なんて思いも少しは過ったけれども。 もう少しだけ、この夢の続きを楽しみたくて。 淡々とした口調も、憎まれ口も変わらないけれども。声音は僅かに華やいでいるように聞こえた。 27歳とは思えないような己。幾ら年齢を重ねても、彼女の前ではいつまでも子供の儘なのかもしれない。
彼女の肩口で、そっと涙を拭いたのち、憎まれ口を叩く小さな唇を眺めて。――…遠慮がちに頬に口付けた。 自分には、こういうのは似合わない。目が合えば、思わず左手を噛んでしまう。]
(128) MIZ 2014/03/13(Thu) 21時頃
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[隣で驚いたように見上げてきた黒眼>>125に、眼鏡をかけた自分が映っている。 少し情けない顔だ。 じっと見つめてから、赤く染まった頬に目元を緩ませる。]
そうかもしれないな。
[互いに似ていた>>126、と頷いて。]
……みた。 懐かしくて、もう少しいても良かったって思った。
でもな、途中から少し寂しかった。
[抱えていた想いを告げた勢い、もあったか。 素直に思っていたことを零していく。]
(129) okomekome 2014/03/13(Thu) 21時頃
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……お前が、いなくなったから。 夢なのに、一番傍にいて欲しい奴がいなかった。
[花壇へと向いていた体を、彼女へと向ける。]
(130) okomekome 2014/03/13(Thu) 21時頃
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[じっとマユミを見る。 下を見ている>>127彼女の顔は見えない。]
消さないで、欲しい。
[そのざわめきが、自分の所為だというのなら。]
……触っても、良いか?
[同じ2個下の後輩たちの頭は簡単に撫でていたのに、マユミだけは触れることもできなかった。
その髪に触れようと手を伸ばして、許可を求める。]
(131) okomekome 2014/03/13(Thu) 21時頃
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私に可愛らしさを求められてもな。 それは無茶というものだ。
[ぼそぼそとしたシーシャの声に返すのは、開き直りのような、やはり淡々とした声。 いつだってハルカはマイペースで。己はこういう人間なのだから仕方ない、……と自分でも思っていたのだが]
……!?
[頬に触れたぬくもりに目を見開く。驚いた顔をして、瞬きをひとつ、ふたつ。 今何をした。そう聞こうとした唇は、しかしシーシャが左手を噛む様子に、違う言葉を紡いだ]
噛むなと言っているだろう。
[全く学習しない。 投げる物が見つからなかった。少し思案して、閃く]
(132) takicchi 2014/03/13(Thu) 21時半頃
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そんなに口寂しいなら、
[ぐっとシーシャの襟首をつかんで]
こっちにしておけ。
[強引に唇を奪った]
(133) takicchi 2014/03/13(Thu) 21時半頃
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[瞬く睫が震えた。 見上げる彼の零す言葉一つ>>129一つ>>130に、ざわめきは絶え間なく。]
―― 消えるはずが、ありません。
[もしあの夢を、見ていなかったら。 もしあの歌を、送っていなかったなら。 このざわめきを知らぬままだったのだろう。
後悔していた過去は、変わらなかった。 それなのにどうして。 どうして、]
はい、……触れて、ください、先輩。
[零した音は声はとても、小さな音。
どうして ―― 私は。]
(134) oranje 2014/03/13(Thu) 21時半頃
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[その唇から漏れた、小さな音が耳に届いたと同時にその髪に触れた。 さらと揺れる髪。 そのまま頬へと掛かる髪へと指を滑らせる。 髪から頬へと触れた指先に感じるは、柔らかい頬の感触。
自然とそっと顔を近づけ。 慌てて離れた。]
……すまん。
[10年ぶりに。 10年前よりも近くに見たその顔に。 いとしいと、心が言う。]
(135) okomekome 2014/03/13(Thu) 22時頃
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……好きだ。 夢をみて、お前がいない夢をみて思った。 お前と、離れるのは考えたくない。
本来なら10年前に言うべきだったかもな。
[まっすぐ、マユミの目を見て告げる。 吸い込まれそうな黒い瞳。]
(136) okomekome 2014/03/13(Thu) 22時頃
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今でも、これから先も消えないって言うなら。 ……花を、一輪俺にくれないか?
[目の前にいる、真心という言葉を持つ花を。]
(137) okomekome 2014/03/13(Thu) 22時頃
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………でも…”私”になったんだよね。
[いつの間にか変わっていた一人称。それは>>5:18 夢のように自分が齎したものだったのだろうか。それとも。 それに気が付いたとき、己のなかで小さな感動を覚えたのは、目の前の彼女は知っているのだろうか。]
[左手がふいに引き離される。首に息苦しさを覚える。 そして近づく彼女の顔――… 柔らかな感触、]
……?!
[減らず口からの、不意打ち。彼女から様々な攻撃を受けたけれども。一番強烈な、一撃。]
……っ、
[倒れそうになるのを辛うじて踏みとどまる。20cm近くある距離を埋めようと膝を軽く曲げて。彼女の腰に手を添えた。]
[夢ならば、覚めないで。]
(138) MIZ 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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[髪を滑る、大きな手のひら。 そういえば彼に触れたことはあっただろうか。随分と、記憶の中にいた人。 頬に触れる指先が、熱を持つその温度の高さに気がついてしまえばいい、そんな狡いことすら考える。]
いいえ、……――
[謝らなくてもいい>>135と、首を振る。 望んだのは、自らなのだから。 だからその唇が形作った三文字>>136に、しばらく何も言えぬまま]
(139) oranje 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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……消えるはずが、ありません。
[見上げる黒眼を逸らすことはない。 恥ずかしくても、どんなに顔が赤くても。 もうこのざわめきを隠すこともない。]
差し上げます。 だから、……傍に、いさせてください。
[微笑んで、手を伸ばす。初めて触れた、彼の体。 10年前だったら、逃げていたかもしれない。 けれど想いを、そして心も育てた今なら素直になれる。]
(140) oranje 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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私も、好きです。 ……ゴロウ先輩が、大好きです。
[和歌に頼らず、言葉も飾らず。 春風に乗せたのは、そのままの、自らの想い**]
(141) oranje 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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― 寮 ―
うん、やっぱりそっくりそのままってわけにはいかないけど。 この場所に来ると、少し若返った気持ちになるよねー。
[所々改修されているであろう場所には、少し苦笑を漏らしながらも、浮かび上がる懐かしい気持ちは、また先ほどの夢の世界へタイムスリップしたようで]
このあたりが食堂で、そのあたりが学習室、それで、あのあたりが……談話室、かなぁ。
[かつて談話室があったあたりに目がいくと、自然と想いを無理やり埋め隠した思い出が思い起こされ、少しだけ苦い気持ちになったけれど。 すっかり思い出すことができたからこそ、こうしてジリヤと一緒になれたのだと思うと、その苦味さえも心地よく感じて]
(142) JITA 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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あ、そうそう、食堂といえば――
[そう言って鞄から取り出すのは、10年前、ルーカスがプレゼントしてくれた写真>>3:73 彼女が初めて化粧を施したときに、彼に食堂で撮ってもらったもの。 腕を組んだ自分と彼女の表情は、ありありと幸せを感じさせて]
ずっと持ってたんだよねー。 ――ジリヤのこと忘れたくなくて。
[退寮してから、会うことが少なくなっても、ずっと覚えていたくて。 この写真を手放せないことで、他に恋人ができても長続きしなかった。写真の彼女のことを“ただの幼馴染”だとは、どうしても言うことができなかったから]
(143) JITA 2014/03/13(Thu) 22時半頃
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