236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/08/25(Tue) 00時半頃
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─自室・三階─
[夜も更けた頃合い。 ランプを消した室内は、北向きの窓から僅かに射し込む街と月の明り。 そして、揺れる蝋燭の炎に照らされていた。 黒布を敷いた床の上には、散らばる土塊と黒い羽。 既に息絶えた雄鶏の骸からは、もう流れる血も無い。 男は、短剣を手に、其処に立ち尽くしていた。
──何故だ?
静かに、自問するも応えは直ぐには出ない。 その夜、男が施した降霊式は、失敗に終わっていた。
──何故──、何も応えない? 既に多くの人間が死に死霊で溢れるはずの街で。何故。]
……まさか。本当に誰かに取り憑いてやがんのか……?
[呟き。だが、失敗に終わった以上、男に確かに解る事は何も無い。]*
(118) 2015/08/25(Tue) 00時半頃
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[必要なものは全て揃っている。何より大事なのは、この身。]
……。
[部屋の中、窓の向こうの空を眺め時を待っていた。*]
(119) 2015/08/25(Tue) 00時半頃
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――夜は、無情にもやってくる。
昼間の間はまるで平和にも見えるヴァルツムントに、濃い恐怖の影が落ちる。
月は、煌々と明るい。街中は不気味なほどに、静か。
悪魔の時間が、きた。
(#0) 2015/08/25(Tue) 01時頃
金の短髪の、少し顔面に皺の寄り始めた年頃合いの男が、夜の街に佇む――
(#1) 2015/08/25(Tue) 01時頃
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