47 Gambit on board
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―宮廷・中庭―
……おや?
[飛び降りたすぐ傍の木陰に、長槍を携える男を認める。 呟かれた声に、背を伸ばした]
これは、バーンフィールド第15師団長殿!
[真面目くさった顔のまま表情はほとんど動かない。 ごく短い敬礼を一つ、為してがばりと両手を広げた]
お久しぶりですが、ここはひょっとして再会の熱き抱擁を交わすべきシーンでしょうな?
(63) 2011/03/20(Sun) 03時半頃
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―帝都からの迎えの馬車―
伊達に師団長など勤めて居ませんから。 そんな無駄話している暇があるなら、早く出発して下さい。 他の者?多少出発が遅れても、きちんと着きますよ。 [かちゃり、と。腰に下げた異国の剣が音を鳴らす。 迎えの人物が、陸までの移動手段に感嘆の言葉を漏らすのに答えるのは、当然の事、と言う響きの言葉。
ここは、ノルデン帝国東に位置するミューズ湖の畔。 南とは和平が結ばれたとは言え、海上から国に入り込もうと言う 不埒な輩は他の国からでも居るもので。
けれど、そんな輩が好き勝手にすること等許さない。]
(64) 2011/03/20(Sun) 03時半頃
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…ありがと。
[イワノフ>>46の頼みにより、給仕が紅茶を持ってくる。 給仕の手と手袋で肌を隠した自らの手が触れぬよう注意を払い、カップを受け取る。]
ボク……私もよくワット殿下には作って、頂きました。 あまり、物資に余裕はありませんが。 イワノフ閣……殿が来るまでには用意しておきます。
[今だ口調は慣れず、落ち着かないまま。 紅茶には手をつけず頭の横の制御装置に触れ。]
扱い?
……ワット閣下にお聞きなら、私が今の地位に向かない事もご存知、でしょう。 本来のボクの"用途"は単騎による敵陣破壊です。
[最後は少しばかり愚痴のようなものが混じった。]
(65) 2011/03/20(Sun) 03時半頃
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[水がある場所で絶大な効力を発揮する力を持つ自分が、 ここを守る第5師団の師団長に選ばれた。
選ばれた以上。期待された事には、応えねばならないのだ。]
(66) 2011/03/20(Sun) 03時半頃
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…………。 殿下にも今度、送ります。 ワット閣下もそれを、望むと思います、から。
[イワノフと同じくワットの思い出を語る、第一皇子>>@24にもそう答えていたが。 ふとうっかりその目の前で愚痴を漏らしたと気付き]
す、すいま、せん。 向かぬとは思いますが帝国が望むのであれば。 この命の尽きるまで、勤め上げてみせます。
[穏やかな第一皇子の笑顔に向ける眼差しは、失態の取り繕う以上の真剣さを*持っていた。*]
(67) 2011/03/20(Sun) 04時頃
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お久しぶりです。ユ=シハ 第6師団長。
[敬礼に、敬礼で答えながらも、 時折、前線で遊撃と囮に別れて作戦展開をする際に 顔を合わせたこともある相手 少し、眉が下がる。 ただ、それ以外は表情はまじめくさったまま。 けれど、相手が両の腕を勢いよく広げれば その様子と言葉には、鳶色が微か、丸くなる。] ……そういう、ものなのですか?
[古くから師団長を務めるユ=シハが言うのだ。 普段は前線で、帝都での礼儀には疎いイアンは 相手の言葉を真に受け、己も片手に槍を携えたまま 両の腕を広げながら 至ってまじめに聞き返しながらゆるく首をかしげた]
(68) 2011/03/20(Sun) 04時頃
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>>65 [ナユタが紅茶を受け取るのを見つつ、殿下の亡きワットへの言葉に目を伏せる。 己としても、同期にほど近い男だった。報せを聞いた時は、やはり拳握り締めた。]
用途…か。 ああ、向かないかもしれないが、それでも、ワットは君を選んだのだろう? そして受けたのだから、君は立派な師団長だ。 あれに認められたのならば、自分も君は認める。
――…などと、堅苦しい話もなんだな。
[そして、歩みよってその肩に触れようとも思ったが、それは大丈夫なのかどうかは、
ちょっと忘れて、結局その顔を伺う。]
(69) 2011/03/20(Sun) 04時頃
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ありがとう。だが、一つで充分だぞ。 ワットが最後に残した作物なら、なるべく多くの、苦楽を共にした仲間や部下達に食べてもらった方が良いだろう。
向く向かないではなく、やるかやらないかだ、ナユタ。 それに、向かないと考えている間は、自信の喪失に繋がるぞ?
[真剣なナユタへと、あくまでも穏やかに、皇子は釘を刺した>>67]
まあ、節介はここまでにして。 年に一度の祭りだ、今だけは命尽きるまで等と気を張らず、体を休めて楽しむといい。
(@26) 2011/03/20(Sun) 04時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/03/20(Sun) 04時頃
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どうなのでしょうな。私もさっぱりで。
[こともなげに返しつつ、応じられたと見るや己が身を重ねる。 熱き抱擁と呼ばれるものを適当に再現しようと、回した腕にぎゅうぎゅう力を込めた]
私はこれから広場に赴いて、人々の好奇の目に応えるという任務に当たるところです。軍服を着ていれば石を投げられることがないのが幸いですな。
…貴殿は模擬戦には出場されないのですか?
[宮廷の入り口の方へ視線を廻らせる。 地上から聞こえた第6師団、という声>>56は覚えのあるものだったが声の主は既に去ったようだった]
(70) 2011/03/20(Sun) 04時頃
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[男が率いる第4師団は、「護り」を要とする。全体の攻撃力はあまり高くないが、代わりに防御力が飛び抜けていた。男が持つ特殊な能力も、護りのためのものだった。それ故にこの師団は前線で戦う事は少なく、僻地の平和を維持するのが主な仕事だった。 その性質――見かけと裏腹な男の振る舞いも含む――により、集まる団員には争いを好まない、穏やかな性格の者が多かった。彼らは皆、「護る」ためにこそ力を振るっているのだ]
……、
[先程の者達と交代して戦う団員達を見つめる、その視線をふと宮廷の方に向けた。この召集が祭のためだけではないだろう事は、知れていた。病に侵された皇帝は直、崩御するだろう]
……陛下。
[ぽつりと、賑わいに掻き消されるだろう小さな声で呟く。一度緩慢な瞬きをしてから、訓練の光景に視線を*戻した*]
(71) 2011/03/20(Sun) 04時頃
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>>@26
[ナユタの肩は叩けただろうか。もしくは鷹に睨まれでもしたか。いずれにせよ、第一皇子がナユタに向ける言葉尻、同意を示す。]
祭は大事だ。 国力のないところは祭は開けない。 殿下のおっしゃるとおり、楽しめばよい。
といっても、不慣れなら、案内してもいいぞ。 君は同朋の跡継ぎだ。
[それからしばらくまた話していたかもしれないが、そのうち、第一皇子の前からは退室するだろう。 ナユタがその時に一緒だったかどうかはわからないが、殿下と離れたのち、ブルーノ皇帝のある部屋の方角だけ、見て…。]
ランドルフ殿下は、皇妃似でいらっしゃる…。
[そう呟いた。**]
(72) 2011/03/20(Sun) 04時頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2011/03/20(Sun) 04時頃
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……帝都の作法は難しいです……
[ユ=シハの言葉に、長になり10年過ぎても まだ、さっぱりと謙遜(とイアンは思っている)する 姿に、ポツリとこぼしながら、回される腕の力 そうするものかと、イアンも己の腕に力を込める]
…………そうですか。お疲れ様です。 私は……模擬戦は、慣れないもので……
[己より微か高い、硬い身体に腕を回しつつ 相手の言葉に頷き……次いだ質問には 相手の身体が離れ、入り口を見ているとき 緩く目を伏せ、言葉を半分濁す。 本気の戦いなら慣れている。 が、模擬戦は…… 過去、初めての模擬戦で 加減せずに炎の海……までいかなかったが 炎の池を周囲に作ったイアンは以降 模擬戦は強要されず、副師団長がおっていた]
(73) 2011/03/20(Sun) 04時頃
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[酒をあおりながら、過去が過ぎる。 それは、エクトル・ルカ・グレースという男がヘクター・L・グレイヴと 名乗るようになるまでのこと]
― 回想 ―
[母国が侵攻され帝国の一部となってしまったことで、かつてのエステラ共和国立士官学校の生徒には士官先を失って自暴自棄になる者も少なくはなかった。 歴代士官生と比べても優れた軍人になるだろうと称されていた男も、国や民を護るために学んだ剣術を自らの為に用い……人を殺めるまでに至ってしまった。
捕らわれて牢に送られた男の耳に届いたのは、日頃の素行を鑑みたら一生ここから出すことは出来ないという言葉。 事実、男は1年以上何の沙汰もないまま暗い牢で過ごすことになる。
男の牢に光が差したのは本当に偶然のことだった。 かつての師が男のことを聞き、帝国軍に加われるように手を伸ばしてくれたのだ]
(74) 2011/03/20(Sun) 04時半頃
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イワノフ、案内はいいが。 あまり、新しい師団長に悪い遊びは吹き込むなよ?
[イワノフに、からかうように笑い。しばらく会話していたが、イワノフが去る際には、自分はまだここにいる、と片手を挙げて見送った。
程よく冷めた紅茶を飲みながら、窓から模擬戦の様子を眺めていた。**]
(@27) 2011/03/20(Sun) 04時半頃
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[帝国軍は母国を侵した憎き存在。 しかし今はその母国は帝国領となり、帝国軍の護るところとなっている。 そうであるなら、帝国を護ることが母国を護ることになる。 今この手を掴まなければ、一生がここで過ごして終わるのだ。 護りたかったものを護ることもできず、終わるのだ。
男は伸ばされた手にしがみついて再び光の下に這い上がった。 名を捨てたのは、咎を背負った名では不都合があると言われたからかもしれないし、 エステラの民として帝国軍に属することに抵抗があったのかもしれない。
それから十数年。 戦争の前線を担う部隊に属してからじわじわと頭角を現し、実績が後盾となって出世を続けた。
年老いた師団長の跡を継いだのは、二年ほど前の話だった]
(75) 2011/03/20(Sun) 04時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/03/20(Sun) 04時半頃
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―宮廷:広場―
参加率が悪いな。
[それは、己と己の部隊が早く来すぎでもしたせいなのか。 到着し、ドア越しの挨拶を皇帝に述べた跡、広場では第4師団の模擬戦>>15位しか目だって目につかなかった。
第5師団は、船を操っての海上戦が主。 とは言え、相手の船に乗り込んでの接近戦もあり、剣の腕もそれなりに鍛えられているものも多い。 自部隊内で、または他の部隊と。 交流戦の段取りを追えれば、ふうと一息つく。 師団長クラスで、模擬戦に参加している者はまだ居ないようで。 自身は広場の壁沿い、水の流れるオブジェの施された壁に凭れかかって模擬戦の様子を眺めていた。]
(76) 2011/03/20(Sun) 04時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/03/20(Sun) 04時半頃
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本気を出さずに本気で闘うという芸当は難しいものです。 人間の器用さには感嘆するばかり。
[真顔できっぱりと同意して、イアンが過去に行った模擬戦を思い出そうとする。 音波による破砕も、指向性に乏しく、また破壊行動には適しても戦闘術としては使いにくい、そういう意味ではこちらも同レベル…以下かもしれない]
貴殿の得物は見栄えもするし、見世物としては私などより喜ばれそうではありますが。
[軽く肩を竦めて、それではと首を傾けた。 のんびりと、広場の方へ足を向ける。 獣の色濃い姿に、見物の客の一部が不快とも好奇ともつかない声を上げた**]
(77) 2011/03/20(Sun) 04時半頃
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調律師 ミケは、メモを貼った。
2011/03/20(Sun) 04時半頃
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― バシレイア大聖堂 ―
[宮廷から少し離れた、広場に面した大聖堂の、しんと静まり返った広いホール。 聖典を読み上げる男の声が朗々と響く。]
(78) 2011/03/20(Sun) 04時半頃
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テッドは、皇子殿下の居所を探して、廊下を歩いて行く**
2011/03/20(Sun) 04時半頃
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『――この世界は、混沌の海から始まった。 まず、球体の大地であるフィロ・スフィアが生まれ 地と混沌の境界に天であるスタウロス・スフィアが生まれた。 そして、二人の神により多数の神々が創られた。
しかし、神々の秩序ある時代は永遠には続かなかった。 天の強く眩い光は、やがて地上に闇を産む。 闇は長い時を経て意志を持ち、異形を生んだ。
千年戦争は神々の勝利に終わったが、闇は地に留まり続ける。 地上で戦った神々の末裔は、地を護る為地上に留まり我らの祖と成った。』
(79) 2011/03/20(Sun) 04時半頃
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[男はそこで聖典から目を離し、穏やかな表情で聖堂に集まっている人々の顔を見渡した。 手前には修道騎士が正装で膝まづいている。]
地(フィロ・スフィア)は、我らに豊かな恵みと深い知識を与え 天(ストラウス・スフィア)は、時に我らに試練を与えるでしょう。
恵みと知識に感謝し、試練を乗り越える強い霊(たましい)を持つこと。 そしていずれまた来る闇との戦いに勝利し、世界を護ること。 それこそが我らに課せられた使命なのです――
(80) 2011/03/20(Sun) 04時半頃
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― 広場 ―
いい天気ですねえ。 ……おっと。
[ひと通りの演説を終えると、チャールズは大聖堂を出て宮廷への道をひとりのんびりと歩いた。 広場は人でごった返していた。それもそのはず、祭りの最中だ。 露天に殺到する人の流れに巻き込まれ押し流され、やっと一息ついた頃には髪も服装もすっかり乱れていた。]
はあ。ひどい目にあいました。
[苦笑しながら髪を撫で、襟を正す。 首から下げたロザリオが、きらりと陽光を*反射した*]
(81) 2011/03/20(Sun) 04時半頃
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[きっぱりした同意に静かに、けれど深く頷く。 けれど、続く言葉にゆるく首を傾げた。]
見世物で喜ばれる腕は……持ち合わせておりません。 祭りですから……ユ=シハ師団長の身の軽さ ……私より喜ばれましょう。
[竦める肩に、静かに、真面目に答える。 見世物にする為にあるわけじゃない。 それは自負ではなく、自虐から口にする言葉。
穂先も、炎もただ敵を殲滅する為の それか、己と部隊を生かすためばかり。 見栄えのある演舞も、型も、ない。
それよりも、舞うように動けば 多分だが民も喜ぶのではないだろうか? 本心からそう思い、珍しく長めに言葉を零す]
(82) 2011/03/20(Sun) 05時頃
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[ユ=シハの向かう先、そこで上がる声、を耳が拾う。 混ざる感情に、静かに息を吐く。
先程首を傾げながらも問わなかった言葉。]
………人、ではないのですか…………?
[ポツリと零しながら木に靠れる。 その言葉は遠ざかるユ=シハに向けたのか。 感情おり混ざる声に向けたのか。]
[勿論、前線にも国境にも、差別は存在する。 けれど…………――]
[やはり、帝都は馴染まない。 イアンはそんなことを思いながら やはりその場に佇んでいた。]
(83) 2011/03/20(Sun) 05時頃
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イアンは、淡い影の中*ただ場を眺めている*
2011/03/20(Sun) 05時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/03/20(Sun) 05時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2011/03/20(Sun) 05時頃
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―宮廷前広場― [演説に沸き立つ聴衆の波が一度退けた、 第1皇子が無事に演説を終えれば、儀杖兵たちも民の間から速やかに引き上げる。 無論、次いで行われる演習に備えてのことではあった]
20年か。
[「先の大戦」皇子の演説ではそのように述べられた、 しかし過ぎた時間は数に起こせば長く、人にも、集団にも確かに老いをもたらした。 今日のような日にこそ、実感せざるを得ない。]
意識の改革は必要なのだがな。
[皇子の姿の消えたバルコニーに眼差しを向け、一度黙礼を落とす。ふと聞こえてきた先ほどとは異なるざわめきに目を向ける、他師団の演習は既に始まっているらしい。
……何かそれとは少々異なる、不快とも好奇ともつかないようなどよめきも聞こえた気がしたが**]
(84) 2011/03/20(Sun) 06時頃
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―広場―
[公開軍事演習にて、12師団の位置するは模擬戦の舞台ではなく広場の隅に臨時に作成された狙撃的。 並ぶそれらをたぁん、と小気味よい音を立てて射抜く矢の数々に、周囲から拍手が上がることもあったか。
しかし、最奥に位置する師団長は観衆に気づかれぬようそっと目を伏せ、息をつく。]
……甘い。
[射った矢は的の中心を、ほんのミリ単位でずれたもの。傍目には中心と違わずとも、この師団長には大きな違いであった。]
(85) 2011/03/20(Sun) 07時半頃
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[それは、伏せたその目が通常の色素を伴わず、明けたばかりの空のように真白であるがこそ。その目に宿る力あればこそ。
もうひとつ、集中を深めるように息を吐くと、白眼開き、ぎいと矢を番えなおす。 銃使いも多い師団の中、唯一火器を持つことなくただ己の引く矢一本に渾身を込めてきたのがこの師団長だった。]
[次の矢は、寸分の狂いなく中心を射抜く。]
(86) 2011/03/20(Sun) 07時半頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2011/03/20(Sun) 11時頃
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――…で、第二皇子はどこにあらせられたかな。
[茶話室を後にし、ナユタがいるならば第二皇子にも謁見したいだろうと思い、第二皇子の居場所を使用人に聞く。 されど、使用人もさすがに動き回る人を常時番人しているものでもなく、お出かけになられた様子はないとだけ…。]
ふむ…。まぁ、帝都にお戻りになられているのは確かか。
[そして、口に手を当てて考える。髭もそのうち弄りだすか。 城内は限られた区域でしか喫煙が許されていない。なので、謁見できないのであれば、外に出たい気持ちもあった。]
貴殿はいかがするかな? 案内は必要ならば、お付き合いさせていただこう。
まぁ、暇でな。
[きっと師団の奴らも暇して帰りと指示を待っているのだろう。まぁ、わかりやすく、遊ぶのは夜だと決めている連中ばかりだから。]
(87) 2011/03/20(Sun) 11時半頃
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