204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[拳に硬い衝撃 醜く吊り上がった 口元は見えなくなる
もし その腕がなくても もう 彼は トレイルの声を 見ようとしない
端正の取れた顔 その見上げる瞳が 沈んだ色彩にもイラついて もう片手も拳に握り 米髪を横殴れば 瞳もかばい 視界から消え去らないだろうか?]
(86) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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[部屋をゆると見渡す。 寝台のひとつが空になっていた。 それはフィリップとラルフが眠っていた場所。 寝台をおりてドナルドはフランシスの眠る其処に歩み寄る。]
……フランシス。
[呼び掛ける。]
ラルフたちが、居ない。
[彼の反応あればそんな言葉を口にした。]
(87) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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[怒りに視界を紅く染め上げる 彼に ノックスの声は届かない
トレイルの 骨のような脚 ラルフを踏みつけた脚 噛み砕いてもぎ取ってやりたい]
(88) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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[ノックスの制止の声 フィリップの、第一撃には間に合わなかった。
>>86彼のもう一度の手は 止められるかどうか。
トレイルは、諦めるのが早い。 彼の苛立ちを見て、瞬きを二度、三度。 彼は何を怒っているんだろう。 そんな風に首を傾ぐ]
(89) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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トレイルは、顔に向かう攻撃は全て全力で阻止するけれど、それ以外は無頓着だ。
2014/11/22(Sat) 02時半頃
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……ん、 ぅ…… ?
[声をかけられ、音を拾う。 体を起こし、ドナルドを見た。 ――なにか、起きたときの胸騒ぎ]
……な に…?!
[文字通り飛び起きて、ベッドから降りる。 隣のベッドはもぬけの殻。背筋が寒くなった。 ドナルドに目配せし]
探しに、
[言うが早いか、走り出す。]
(90) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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トレイルは、ニコラスにまでとばっちりが行かなければいいなと思いつつ
2014/11/22(Sat) 02時半頃
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[日頃の行いのせいか、欲に塗れた偽装工作が裏目に出た。最悪の場面を見られた。 トレイルには初めて頬を打たれ、あんな感情的に泣かれ]
くっ
[脚がもつれる。けれど、止めなくてはいけない。 フィリップを羽交い締めしようと、飛び掛かろうと床を蹴った。]
(91) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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[両の腕で顔をかばうようならば ペチカの火 紅く染め上げる 喉が見えて 両の手を その首に 回し力を込めようと 握り込めば潰せそうな
口ではなく 手を それは人として人を殺す意思]
(92) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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[怪我を負っていたラルフの不在。 心ざわめくはそれだけが理由ではないけれど。 過保護な保護者の反応は想定内ではあるけれど フランシスの目配せにコクと頷く。]
ああ。 ラルフが心配だ。
[走り出す彼を追う。 その場所はドナルドにも未だ知れない。**]
(93) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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ドナルドは、フィリップに話の続きを促した。
2014/11/22(Sat) 02時半頃
ドナルドは、トレイルに話の続きを促した。
2014/11/22(Sat) 02時半頃
ドナルドは、ベネットに話の続きを促した。
2014/11/22(Sat) 02時半頃
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ーーーーーーー…………っ!!!
[目の前の トレイルに対する 怒り それだけに意識が注ぎ込まれ 背後からの気配 気づけず ノックスに 羽交い締めにされる
それでも引き剥がされる瞬間まで 彼の指は トレイルの 音紡がぬ喉 そこへ 指を減り込ませ 締めあげようと]
(94) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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[両腕で顔を庇っては見えないから トレイルは、懇親の力で蹴り上げた。
馬乗りになったフィリップ その脚の付け根にある個所を 見えぬままに、 見えぬからこそ 軽い、それでも少年一人の体重をかけて]
(95) 2014/11/22(Sat) 02時半頃
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ベネットは、ドナルドの想定内、そのものの心配顔で――
2014/11/22(Sat) 02時半頃
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ーーーーぐっ!!
[世界が反転する 痛み それが加われば ノックスなら 羽交い締めで 簡単に 小柄な身体を引き剥がせる 痛みで もがけないから 指だけは それでも トレイルの喉 最後まで 触れて]
(96) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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フィリップ!!
[引き剥がした身の、肩から伸びた腕の先。 トレイルの喉に。
身を裂かれたかのような懇願を込めて、彼の名前を叫んだ。耳から垂れ落ちる赤が床を汚す。
更に離そうと後ろに下がる。]
(97) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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[締め上げられた喉 其処を止められては息が出来ない
漸く解放される。 急に取り込む大量の空気に交じる血の臭い 何度も咳き込みながら
喉元を 利き手でない方の指先で、ゆっくりと撫で擦る。 きっと、絞められた跡は、暫く残る]
(98) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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―3F→2F―
[ドナルドの腕を引こうとして――思い出して躊躇う、 そんな一幕もあったが、彼の内なる獣の変化には、 フランシスはまだ、気づかぬまま。 ラルフとフィリップが居なくなったことで動転していたのだ。 「水を飲みにいっているのかもしれない」 という楽観的な考えは、この保護者には浮かんでこなかった。 廊下を見、行きそうなところはどこだと見回す]
――ラルフ?フィリップ、 どこ……
[――階下から何か、大きく名前を呼ぶような声が聞こえて>>97 ドナルドと顔を見合わせるも一瞬、階段を駆け下りた。]
(99) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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[ああ、キタナイ。
トレイルは、そう思った。 顔半分を赤く染めるノックスも 醜い顔で必死になるフィリップも
だから。 彼らが離れて、ようやく まだ床へたたきつけられた痛みを抱えながら 起き上がるとニコラの傍へ歩いてゆく]
(100) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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[もういいよ、行こう。
そういって、彼の手を引いて 個室へ戻るつもりだ**]
(101) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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ーーーはなっ……せっ
[強烈な痛みに 酔いそうなほど 荒い息 脚 ばたつかせる気力もなく ノックスに されるままに後ろに引かれ
ラルフを 踏みにじった 許せない けれど 強い痛みが 思考を再開させる 今は 怒りをぶつけるよりーーー]
ラルフ!!ラルフになにしたんだ! はなせ!!はなせってば!!!
[痛みが落ち着き始めて 渾身の力で捥がく 首筋 かかる 熱い何か 血の匂い くらり とする]
(102) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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お願い、だから トレイルには……トレイル、に は
ぐっ、は
[大人しくしていたかと思えば。脇腹が捻られ、痛みに顔を歪ませた。フィリップから手を離し、踞る。]
(103) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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―2F居間― [聞こえた声はラルフのものではなかったが 何か起きているなら捨て置けない。 ――そう、思っていたのに]
―― っ、フィリップくん…?!
[>>102彼がラルフを呼んでいた。 フランシスは心臓をわしづかみにされるごとき恐怖、を覚える。 何があった、ラルフに何が。
逸る心のまま、居間の扉を乱暴に開く]
(104) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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[ノックスの懇願が 頭の隅 残る ラルフを足蹴にしたことも許せない ーーーーーけど そもそもどうして? そう考えると向く矛先は……ノックス
ラルフにひどい後遺症が残ったら ノックスの 大事にしているもの 壊してやる
そうと はっきりと頭に刻み込むままに
解放された身体 転がるように ラルフのそばへ]
(105) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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[怒っても良いと言われても、首を振って否定する>>62。 髪を撫でる手に、バーナバスの服を掴んだ。]
大事だから、さっきみたいなことしたのかよ。 ……じゃあさ。
[目線を合わせ告げられたことに、なんで今までしなかったのか、どうして今したのか聞きたいことはたくさんあったけれど。
髪や頬を撫でる手を掴み、顔を寄せる。]
(106) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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[初めて、自らバーナバスの唇に口付けた。 触れるだけで直ぐに離れたが、泣きそうなくらい胸が痛い。]
……寝る。
[手を掴んだまま、寝台に移動する。 先程のことを考えると少し躊躇うけれど、嫌いになったわけでも、嫌だったわけでもないのだ。]
(107) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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[眠る前、深い口付けを目を閉じて強請る。
少しだけ怖いと思ったのは、他人の手によって熱を吐き出されたことではなく、彼の気持ちだったと気付いたのは、眠りに落ちる前。
叶うことなら。 この人の衝動が。欲しいと思った。]
(108) 2014/11/22(Sat) 03時頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2014/11/22(Sat) 03時頃
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[ニコラは素直についてきただろうか。 トレイルは、振り返らない。
ベネットがやってきた>>104のは そんなトレイルが居間をでて 姿が見えなくなった後だった。
個室へ向かう予定だった足は、階下へ 故にすれ違いもせず**]
(109) 2014/11/22(Sat) 03時半頃
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―2F 居間― [襲い来るのは ―――血のにおい。
治療して、拭って、傷を焼いた。 獣の嗅覚は覚えている。 ラルフの血の臭いだ。
ペチカの向こう側でことがおきている 蹲るノックスが>>103 ニコラの手を引くトレイルが>>100 叫ぶフィリップが>>102>>105 何を見て、何をなしたか、――“声”聞けぬ身では、飲み込めず]
……なに ……なにが、 ラルフに――何が、
(110) 2014/11/22(Sat) 03時半頃
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ラルフーーーーーっ
[転がり寄ったラルフの 肌着だけの姿 腹に深く突き刺さるナイフの
広がる血の量 人体から 流れるに多すぎる 血まみれ 構わずラルフの腕を取る もう片手は 彼の首筋 ]
あ………………
(111) 2014/11/22(Sat) 03時半頃
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[フランシスの声がする けれど 今はそちらに意識が向かない]
ーーーーーラルフ ラルフ やだ おきてっ おきてっ フィリップってよんで! ーーーーー 一人にしないでーーーっ
[命の反応がない それがどう言うことか知っている 知っているけれどーーーーーーーー認めたくない 肩の傷 痛んでしまうのもかまわない ままに揺する]
[]
(112) 2014/11/22(Sat) 03時半頃
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[>>109トレイルの去った音は、背に遠い。 言葉もそこそこに、フィリップの方へと駆けて行く。 ドナルドもまた、同じだろう。 ペチカを回り込んだ、フランシスが――見たのは]
……ラル、フ……?
[在るべきでないところに突き立つナイフ。 滔々と流れる赤いいろ。 光なくした、琥珀色の―――]
(113) 2014/11/22(Sat) 03時半頃
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[腹から耳へと移した指の間から、赤が零れる。
何処よりも痛いのは、右の頬だった。]
……フランシス。
[ゆっくりと顔を上げる。 何があったのかなんて、簡単な事だ。]
……もし其処に転がっていたのが僕だとしたら、きっと君達は悲しまないんだろう な。
(114) 2014/11/22(Sat) 03時半頃
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[人の気配が増える いやだ ラルフを連れて行かないで 彼は ラルフを人の気配から 庇うように 血の海から抱き起こす
冷たい あんなに暖かかったラルフが冷たくて 孔雀石がゆがむ]
(115) 2014/11/22(Sat) 03時半頃
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