3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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……君が、“こっち”にいないなら。
僕が、“そっち”に行くよ。
[一番の支えを失った少年は、自身と亡骸の情事の後処理をしながら呟く。]
…それで、一緒だね。
[クスクス、クスクス]
[後処理を終えれば、ディーンにはジャージを着せて、 少年は、制服を普段通りに着る。
ディーンのビー玉はポケットにいれた。
そして亡骸をまだ生きているように抱き上げると、 そのまま生徒会室の外へと向かった。**]
―生徒会室→???―
(77) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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[ こちら 側の方が 繋がりが強くて ] [ グロリアと バーナバスが すこし 遠い、や ]
[ 目の前の少年を 緋色の瞳で見ながら ]
あたしは 、ケイトよ。
[ あなたの 名前は、と 昔みたいに 問うように ]
どうして、ここに どうして こちら に
あたしの せい、なの かな。
[ああ、でも 欲しい][闇が蠢く][ ともだちが 欲しいと ]
(@8) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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[肩の上へと現れた、しなやかな身体のシャムの猫。 それをそっと撫でながら。]
…ん?お前はあっちへ行きたいのか? [にゃあ、と啼く声に呼ばれてふわりと姿を消した。]
(78) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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>>74>>75
[そして、同時に、グロリアや、はっきりとは見えないが、そこにいそうなケイトに話しかける存在も感じた。]
遊ぶ? 友達? 増やす?
[そして、またグロリアを振り返る。 その表情は少女のように
不安気で………。]
先生……
[その手をとって引き寄せようとした。]
(79) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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――校長室――
――……あはは、良かった。やっぱりドナルドは、私の
[ドナルドが "赤" ではなかった安堵によって出来た心の隙に、憑き物がするりと入り込む。
募る想いは鼓動を昂ぶらせ、胸を突く衝動が黒をどろりと揺らす。 黒い花は歓喜に打ち震え、絶えず香気を撒き散らす。 それは芳しく甘く。少女の身体が湛える蜜にあの人を招くために]
――ドナルド、会いたいよ。 会って、貴方を味わいたい。貴方の涙を、血を、何もかもを私のものにしたいよ。
[携帯を取り出し、メールを打つ。 ふらりと小柄な身体が立ち上がり、口内の飴玉を床に吐き捨てる]
こんなんじゃ物足りない。……私が舐めたいのは、啜りたいのは……――
[異相がとろりと淫蕩に揺れた]
―― →???――
(80) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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――……、
[>>73 こく、とうなづけば 伸ばされた手が触れた。ぬくもりも、いたい]
……、……
[>>74 囁く声にゆる、と見上げて。少女の声で]
……なにしてあそぶの?
(81) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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――ドナルドへのメール――
『to ドナルド title 大事な相談があるの
この あそび を終わらせることができるかも。 校長室以外で、どこか二人だけで話せる場所がないかな?』
(82) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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…ディーン、さ。 寂しい君のお友達。
[姿を消す間際、そう言って片目をつぶってみせた。]
(83) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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[ 高校に入るよりもずっと 前に ] [ そう もっともっと ちいさいときに ]
[ 一緒に あそんだ おともだち ]
…ディーン
[ そうだ ] [ 思い出す ][ 思い出せた ]
!! ディ…―――
[ 消えた姿に 声が途中で、 とまる ]
(@9) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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[>>79 引き寄せられればそのままとさり、と]
ヘクターくん が…… 闇にのまれて……
わたしのせいで、…わたしの……
[見開いた瞳は乾いてゆく、 唇が同じ言葉を繰り返し始めれば、ふるふると首振って]
ちがう、そうじゃなくて…… そうじゃなくて…
[ふれることはいたいのに ぬくもりがほしくてしがみつく]
(84) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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─ 用務員室 ─ [淡い人影は、いつの間にかその室内に居る。]
…捜し物は、なんだい? [締め切った室内に巻き起こる風。読みかけのノートはバラバラに散る。]
(85) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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―用務員室―
[>>72弾けない。――弾けない。 鉱石の指先が透かす文字列が微かにぶれる]
…―― …、れ ない
[重ねられるような 手の動きに びくりと腕を 、退く]
…帰れない
[――おにさん。こちら。半端者を、嘲笑う誰かの声]
帰れないんだ…!! 帰る場所なんて、なにも … どこにも!!!
(86) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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風紀委員 ディーンは、風が偶然開いたページは96
2010/03/03(Wed) 02時半頃
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−PCルーム→廊下−
うそっ!
[鋭い叫び声をあげた。ヘクター君が、死んだ? うそうそうそ…。大きな眩暈が襲ってくる。 それでもふらつきながら、オスカーと共に廊下に出る。
そして、目の前で広がる光景に、絶句する。]
どうして…? [さっきまで二人ともあんなに楽しそうだったのに。 眩暈が引けば、近づいて自分にもできることはないかと尋ねるだろう。 それまではビー玉を強く*握りしめ*]
(87) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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―生徒会室― [立ち上がり、振り払って 扉のところまで歩いたところで誰かの声。 ――死したるものの影。
日誌が舞う。ばらばらに散る紙の群れ。]
――ッ…、 五月蝿い…!!
[ばさり。 大きな音を立てて落ちる 遠い日の足跡を踏み越えて、逃げるようにその場を去る。]
(88) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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−飼育小屋− [左手で押えると、そこにあるのは眼帯だけ。 消えた 闇に飲まれた。
騒ぐ闇が聴こえなくなったことを、悟る。]
―― ッ。
[声は出なかった。眼帯を軽く握って。 けれどこれを外せば 欠 けたのが 顕わになる 外せない。 闇の染み出た右腕 も また闇に食われるのだろうか。]
(89) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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>>84 ヘクターが飲み込まれた?
[それを聴いて、帽子の奥の眼は見開かれた。 ヘクターがいただろう場所をグロリアの視線は彷徨っただろうか。
あの、陽気な顔と機敏な巨体が浮かんだ。]
あいつが………先生のせい? ――……
[わたしのせい、というグロリアをそのまま抱きしめる。]
それは、ない。
[あるわけがない。こんなに生徒を思っている人。 間違ってもこの人のせい、はありえない。
どんなにバカになっててもそれは思う。]
(90) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/03(Wed) 02時半頃
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[退かれると、今度は、その手を取る。血が、僅か滲んだ。 その血も、透けて消える]
帰れない。 何故? こんなところに、閉じ込められてしまったからですか。 ケイトを探せば、鬼を探せば、戻れるのでは、ないですか。 その約束も、嘘だったと?
――私は、生徒が帰る事が出来るのなら、帰らなくてもいいと思っています。 いえ、恐らくは、帰れない。こんな身体ですからね。
侵蝕が、進んでいるのでしょう。生きる事に対する興味が、薄れてきました。 でも、生徒を帰すことは思いをなくす前に私が思ったこと。 何故、と思います。 ですが、なくす前の自分は、今の私よりも良かったはずだから、その意志だけは、継ぎたい。
帰れないと思ってしまったら、駄目です。 帰れるのだと思わなければ。
(91) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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[聴こえる声。少し、羨ましい。]
…… みつけるよ、みつける。
[ここにいるよ。
さけぶこえ。
みつけて。
みて。
さみしい。
こわい。]
(92) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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[出て行く姿]
セシル!
[その後姿を――]
何故、私は追うのですか。
[追った。 わからない。わからない。
追う必要があったのだろうか ――逃げたならそのまま
関係ない。 自分には、関係のない、こと。
忘れたのだから]
(93) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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[にゃあ]
[にゃあ]
[甘く啼く猫の声が響く。]
[教師の欲望を煽るように。]
…抱いて傷つけたくないと自制するなら、…おひとりで自分を慰めればいいじゃないですか。 ねぇ、先生? [こちら側へ近づいたスティーブンスの身体へと、幾匹もの猫が身を擦り寄せる。]
(94) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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……
あの子が、あの子がね。
わたしのせいだ、って泣いて……わたし、
わたしは…
[>>90 少女と自身とない交ぜになって区別がつかない。 長く、少女のやみと馴染んだ思考は酷く乱れて。]
抱きしめられるぬくもりのいたみだけが。 現実を引き寄せてくれる。
見上げて痛みをくれる、その人の目を見つめた]
――ちがう、わたしはあの子じゃない。 あの子じゃないんだ…
[冷たい指先の痺れを感じ始めて、安堵する]
(95) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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鬼は、見つけるだけでは駄目ですよ? [ちっちっち、と人差し指を教師の眼鏡の目の前で振ったか。]
…「いなくなれば」とケイトは言ったじゃないですか。 「鬼がいなくなる」か「鬼以外がいなくなる」
…いなくするにはどうするか、先生なんですからわかりますよ、ね?
そうそう…いなくなるといえば…
ヘクター、いなくなりましたよ?
… 永 遠 に 。
(96) 2010/03/03(Wed) 02時半頃
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[猫が、騒ぐ。にゃあにゃあと鳴く。 うるさいと、黒の裡に閉じ込める。
わからない。
言葉に心が伴わないから。
透けた身体はまだ、歩くことが出来る、走ることが出来る。
後悔しない為に。 後悔してしまったから。 後悔など役に立たなかったから。
あの時]
(97) 2010/03/03(Wed) 03時頃
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―木の下― いやだ。 五月蝿い。 聞きたくない…!!!
[闇雲に駆け出した先、大きな、大きな樹が見える。 耳を塞いでもたれて蹲る]
――…、っ、
[帰れない。帰らない。 半端者の帰るところはない。 ならばけれどせめてケイトを。どうして。 似ているから?わからない。わからない。 鬱々と重なった闇が絡み付いてくるようだ。 鬼になりきれない鬼はされど何処までも鬼なのだ。]
(98) 2010/03/03(Wed) 03時頃
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[――鬼さん此方]
[鬼さん此方]
[鬼さん、此方]
[――厭うのは裡に]
……、――俺なんか
[――その先、闇に飲まれる呟き]
(99) 2010/03/03(Wed) 03時頃
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…恋は、どこまでも盲目…か。 [肩を竦めて教師を見送った。]
(100) 2010/03/03(Wed) 03時頃
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[ 闇に身体を 溶け込ませて きえていく ]
あたし、 なんか ――――
[ されどこの思考は 闇に 喰われて ]
( ケラリ )
( ケラケラ )
あ、あ、ああ ああ…
あそ、ぼ。
(@10) 2010/03/03(Wed) 03時頃
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[聞こえるのは、聞こえてくるのは、ディーンの声。何故と思った]
慰める? 馬鹿な。 残念ですがそんな趣味はありません。
大体誰を抱くと言うのですか。
[後を追いながらいう。目の前で指が振られて。ヘクターのことが告げられる]
……。それは本当ですか。 単に貴方から見えていないだけですか。 貴方はまだ、こちらにいるのだから。
あちらへとヘクターが行ったのなら、まだこちらに留まる貴方に、彼の声は届くのでしょうか。
(101) 2010/03/03(Wed) 03時頃
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>>95
あの子、ケイト? いや、違う、違うよ、先生
アンタはケイトじゃない……。
[その身体をそのままぎゅっとまた抱きしめた。 その心が、どこかに行ってしまわないように。
見上げてくる視線の焦点が、徐々に合ってくる。]
うん、違う。 先生は先生だ。
[そして、見つめてくる眸をしっかりと見つめ返し…]
(102) 2010/03/03(Wed) 03時頃
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[闇を映していた薄紫は 白い携帯を視界に収め たった一言――濃紺に宛てた]
・To : Donaldo=Barbieri ・Title:No Title ・Subject
さみしい
[――悪戯と思われるかもしれない 読まれるかどうかも分からない、メール。 それきり、セシルは俯き、項垂れて*しまう*。]
(103) 2010/03/03(Wed) 03時頃
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