151 雪に沈む村
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[老龍以外には、別れのような言葉を言うつもりは無かった。 まだその時ではないかもしれなかったし、転生というものを他の者がどう受け止めるか分からなかったからである。 死ぬのとは少し違う、しかし相手によっては湿っぽくなってしまう。 それを男は嫌った。
老龍と何らかの言葉を交わした後で、男は再び山へと帰る。 そして、真の姿へと戻ると、その曲を山間に横たえた。 ゆっくりと閉じられたその瞳は、右は紅だが左は黄金。 何度生まれ変わって姿が変わっても、鱗の色とその瞳の色だけは変わらない。
畳まれた翼、ゆるりと丸められた尾の上に、しんしんと雪が降り積もる。]
(57) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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むぅ、別にボーっとしてなんか……あ、その靴カルヴィンのだったんだ。いいなぁ。
[喜んでブーツに足を入れるカルヴィンを見て羨ましそうな声をあげます。使っている皮はなんでしょう? あまり見覚えのないものです。]
随分丈夫そうなブーツだね……。雪が染みたりしなさそうだしこの宝石も……ん?
[ブーツをつけてはしゃぐカルヴィンに近寄り、足元にしゃがんでブーツを観察します。が、ふと気づいて顔を上げ、下から彼の顔を見上げます。]
カルヴィン、顔色悪いよ? 風邪?
(58) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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[やがて、赤龍の鱗の上で一旦溶けた雪が、再び凍りつくと、巨大な赤龍は氷の中に閉じ込められた。
春が訪れ、暖かな日差しが氷を解かすまで、龍は静かに眠り続けることだろう。 誰にも妨げられることの無いままに…]
(59) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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[昼前には墓地に着いただろうか。
墓地にはピエールの店にいた老人がいただろうか。 軽く会釈をすると、一つの墓の前に佇み、その雪を払う。
行ってくるよ。
それだけで十分だった。 しばし感慨深げに墓標を眺めれば、くるりと踵を返す。]
(60) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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[旅支度のドワーフは、カバンをかけ、背負子を背負って、まだ雪の浅い街道を歩み行く。 数日で買い出しを終え、工房に戻れば、長い冬が始まるだろう。
工房の炎は消えない。 それは村に戻る者を待ち、新たな来訪者を待ち続ける。
(あと、何度冬を迎えられるかな。)
[ドワーフの寿命は250年から300年ほどだ。 自分はあと何度冬を迎え、何度人々を迎えることができるだろうか。
石畳の街道から空を仰げば、青いガラスのように澄んでいた。 これからもっと寒くなるだろう。**]
(61) 2013/11/26(Tue) 00時半頃
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-回想・ピエールの店を出る前-
[また、扉を開く音。 どうやら、老人は東の国に伝わる福の神というやつなのかもしれない…と自分のことを自画自賛してみる。 しかし、扉を開いて入ってきたのは、眼帯をした高身長の男。]
おぉ、『紅蓮』の…! ほぅ、また会ったのぅ。もう何度目だったかなぁ。
[気さくに応じる。 どのような容姿相貌であったところで、この龍の根本は変わらない。 何度も巡り合い、何度も別れた。思えば、一番この老龍と長く接してきたのはこの同族の者だったかもしれない。 転生の時が近いと口にする男に、明るい口調で答える。]
はっは、お互い長生きはしたくないなぁ。 気弱になるわ。
(62) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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[バーナバスは快活に笑い飛ばすものの、目の前の男の気持ちはよく分かった。 バーナバスにも、己が境遇を恨み、呪いを呪い、冬を越せるのかと恐怖した日はある。 現存する龍族の誰よりも幾重もの冬を越えてきた年季がある。]
そうさなぁ…そのときは、カルヴィンが悲しむかものぅ。 旅に出たと伝えることにでも…するかなぁ。
[そんな、保険をかける。 目の前の男、ドナルドが『もしもの時のために』何か伝えたいことがあれば、バーナバスは聞き届けるつもりだ。]
(63) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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またいつでも会いにこい。 私はずっとここに存在し続ける。 だから安心して―――眠れ。
[転生、ではなく、冬眠。老龍は敢えてそう表現した。 浄火を体に宿す紅蓮龍に一時の別れを告げ、レストランを離れる背中を見送った。]
………また、な。
[その声は扉の向こうに届くだろうか。 欲言わば、風に乗って、春先の目覚めにまで届かないだろうか。 残念ながら、老いたる存在に、そんな力は、無い。]
(64) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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―回想:レストラン>>62 バーナバス―
[転生の時は、世の理に組み込まれた男には選べない。 生まれ変わるときも、空白の時間はさほど長くないとはいえ、やはり選べない。 そして、転生する時の姿も、場所も、また選べないのだ。 どこへともなく紅蓮の卵が現れ、そこから孵る。 そして、自由にどこへでも飛んでゆけるようになるには、数十年ほどかかる。]
そう…そうだな。 旅…そう、伝えておいてくれ。運命に導かれるまま、とでも。
[ほんの少し、寂しげな色が瞳に揺れればそう、言づけることにした。 それから少し考えて…]
もし、そうなったら… ウォーレンに、俺のやった種火を大きく燃やし続けてみてくれるように伝えてもらえねぇか。 もしかしたら…そこを目印に転生できるかもしれねぇから。
[それは、本能的な思いつき。 けれど、何故だか正しい気がして…]
(65) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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[店を発つ男の背にかけられた言葉は、暖かな響きを帯びていて。 あぁ、会いに来て良かった、と男に思わせるのだった。]
おやすみ、爺さん…
[そう、小さく呟いた男の顔には、どこか穏やかな笑みが浮かんでいた。 体内に燃える炎とは別の温もりを胸に抱きつつ、赤龍は眠る…暖かな春を夢見つつ…]
(66) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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