68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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― 路地裏【ホムンクルス】と ―
[ゴム栓に刺さった硝子管の先から、時折蒸気を噴出しながら、フラスコはゆっくりとこちらを見た。 いや、正確には、フラスコの中に黒い影が、見えた。それは胎児のように膝を抱え、逆さまにフラスコの中に浮いている。
―と、その時。 硝子管から勢い良く蒸気が噴出し、それはもやもやと集まって楕円体を成す。]
――うげ。
[思わず声が漏れた。 蒸気が晴れた後に現れたものは――海鼠。
全身にぬらぬらと輝く棘を持った巨大な海鼠は、猫が喉を鳴らすような音を立てて、じっとこちらを窺っている。]
(57) 2011/10/21(Fri) 14時頃
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…きもっ!
[その声と同時に、海鼠はこちらに向けて糸のようなものを吐きかけた。]
だ、あっ…!
[糸が左肩をかすめた。ジャンパーが溶けるように裂ける。思わずよろけたところへ、海鼠が跳ねた。]
――この……っ!
[真っ直ぐに向かってくるそれに向かって、ナイフを投げた。ざくりと正中に突き刺さる。]
『―――!!』
[海鼠は形容し難い叫びをあげた。地面に落ちて、紫色の体液を流しながらのた打ち回っている。その傷口付近を、思い切り蹴飛ばした。一度びくりと跳ねて、海鼠はそのまま動かなくなった。]
(58) 2011/10/21(Fri) 14時頃
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[もう一本のナイフをホルダから取り出して構え、フラスコの方に視線を投げる。 その中の黒い影が、忌々しげに何事か呟いた。が、その言葉はどこか異国のもののように、彼には理解する事ができない。]
おい、お化け。いきなりTrickたあ、酷でえじゃねえか。
[影は尚も何事かブツブツと呟く。再び、蒸気を吐き出しかけたそれを、バーンスタインは思い切り蹴った。 フラスコの側面にヒビが入り、影は苦しそうに呻いた。もう一度、渾身の力を込めて踏みつける。
ぱりん、と、乾いた音を立てて、フラスコは砕けた。]
(59) 2011/10/21(Fri) 14時頃
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[引きずり出された影。 それは、人のような形をしているが、全身真っ黒で、目だけがぎょろりと光っている。]
なあ、お菓子、って何?お前持ってる? なんか、集めないと帰れないらしいんだぜ。
――集めても帰れるかどうかは言わなかったけどな、あのお姉サン。
[影は苦しげに肩で息をしながら、彼を睨みつけた。]
ああ、いいねそういう目。 ――虐めたくなるじゃねえか。
[彼はにやりと笑い。]
(60) 2011/10/21(Fri) 14時頃
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*
[路地裏に断末魔が響き渡ったのは、少し後のこと。]
*
(61) 2011/10/21(Fri) 14時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 14時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 15時頃
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[ゾーイが首を思い切り左右に振る様子に小さく頷く]
(こんなに激しく首を振るなんて、ちょっとショック……)
[余程恐ろしいお化けに見えてるのだろうかと思うと、むしろ自分自身の姿が人間に見えるのはありがたい気もするが]
『私から見るとは普通に見えているのだけど……。』 『ゾーイちゃんからはお化けに見えているのね?』
『多分普段の私とは似ても似つかない姿なのね。』 『私もゾーイちゃんの今の姿はカボチャのお化けに見えているの。』 『けど、目を閉じると頭に浮かぶのはゾーイちゃんの姿なの。』
『おかしな力を使う事が出来るのは多分お菓子を食べたからよね。』 『そして、お菓子を食べると他の人からはお化けに見えてしまうのだと思うわ。』 『それから、この悪戯を終わらせるにはお菓子を集めないといけないでしょう?』 『だから、お化けに襲われている人は私達と同じなんじゃないかって思うの。』
[中には自分から率先してお化けを狩っている者がいる事はまだ知らない]
(62) 2011/10/21(Fri) 15時頃
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『今、私達はお互いに目ではお化けに見える。』 『きっと他の人……モニカちゃんとかもそうだと思う。』
『だから助けに行っても敵が増えただけに思われてしまうかも知れない。』
[ゆるゆると血文字は躍る。 そこまでを告げると一度大きく呼吸をして、鬼火のある方をちらりと一瞥する]
『今、近くでお化け同士が戦っているみたい。』 『どうする、助けに行く?』
[ゾーイが軽い疑心暗鬼になっている事には気付かずに、くり抜かれたカボチャの目をじっと見つめながら尋ねる]
(63) 2011/10/21(Fri) 15時頃
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― 路地裏【ホムンクルス=サイモン】と ―
[バーンスタインは路地の奥で、壁にもたれて手足を投げ出したまま動かなくなった『影』を見下ろしていた。
不意に、事切れた『それ』から、霧が晴れるように影が引いていく。]
……あ?
[『それ』は人間だった。
肩まで伸びた髪。こけた頬に、隈の酷い落ち窪んだ目。痩せて骨ばった腕。
胸から腹にかけては、弄ばれた痕跡。見開いたままの目は、まるで自分の開かれた臓物を観察しているかのよう。]
…さっきの嬢ちゃんとは、わけが違いそうね。お前。
[呟いたその時。背後でかさり、と、音がした。 振り向くと、さっきまで海鼠が倒れていた場所に、小さなビニルの包みが落ちている。]
(64) 2011/10/21(Fri) 15時半頃
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― 商店街 ―
[こそり、こそりと影から影へと渡り歩きながら、 忍び込んだお店でポーチを手に入れる]
(お金……置いておけば良いよね)
[こんな状況でも孤児院での躾は染み付いているのか、 サイラスが残してくれたお小遣いをカウンターに置いて。 チャックのついた、有名な白猫のキャラクターの顔の形の ポーチに月の砂を包んだ布切れをしまう]
(お菓子も手に入ったら、入れておけそう)
[少し余裕のある中身を確かめる。 白猫ポーチをつけた黒猫という妙な姿になっているとは知らず]
……!
[店を出ようとしたところで、何処かで断末魔のような異様な声を聞いたような*気がした*]
(65) 2011/10/21(Fri) 16時頃
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……?
[近づいて、拾い上げた。
『シャルロッテ印のゼリー・ビーンズ』
この光景には酷く不釣合いな、ポップなイラストの描かれた小さな包み。鮮やかなビーンズは、逆に不安を煽るような色合いで。]
――ああ、まじにお菓子、ってわけ?
[もう一度、影だったものの側に寄って膝を折り、届かぬ事は百も承知で、その耳元で囁く。]
んじゃ、もらっていくぜ。 ――楽しかったぜ、じゃあな。
[挨拶代わりにその唇から溢れた血をべろりと舐め。 ビニルの袋を開けて、オレンジ色のビーンズを一粒だけ口の中に放り込んでやった。
それから、上を向いて口を開け、残りをざらりと頬張って。 人工的で不健康な甘さ。だがそれは、不思議と恍惚と陶酔をもたらすもののように思えた。]
(66) 2011/10/21(Fri) 16時頃
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[影の残した断末魔を聞いた者はいただろうか。 骸骨の戦士が、哀れな青年を冒涜するのを目撃した者は?仮にいたとしても、男はきっと意に介さない。
男はいつもの飄々とした歩みで、その場から静かに*立ち去った*]
(67) 2011/10/21(Fri) 16時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 16時頃
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― 路地裏 ―
[血の臭いが酷い。 影の中を縫って猫がその場へやって来た時には、 その研ぎ澄まされた耳には僅かに遠ざかる足音が聞こえていた]
(……血……――)
[スライムもグールも、引き裂いても血の臭いはしなかった。 そういえば、クラウンは赤い血を流していたが。 先だっての断末魔も相まって一抹の不安を覚えたのだ。 少なくとも女子供の出すような声には思えなかったが、 ここに来て何人か男性にも出会っている。 それ故、不安に思って来てみたら]
……ゥ、……――。
[血の海の中に、腹を切り開かれた痩身の屍体が転がっていた。 その見開かれた目と、猫の目船の高さが、合う]
(68) 2011/10/21(Fri) 17時頃
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[明らかに光を宿していない、濁った目]
ニャ、ァ……。
[そろ、そろ、影から抜け出した猫の足が血溜まりに触れる。 毛並みを濡らす赤]
(死んで、る……殺されてる……)
[『お化けに食べられてしまうかも』 そのフレーズが頭の中に甦る。 同時に、このお化けだらけの中に普通の人間の姿をした者が ちゃんといるという少し謝った現実を認識して]
(早く、お菓子を手に入れてあの人に会わないと。 ゾーイちゃん達を、見つけないと……)
[猫の緊張を示すようにぴんと立ち上がった尻尾。 アッシュグレイの瞳が再度、殺された男を見る]
(69) 2011/10/21(Fri) 17時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 17時半頃
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[ぴちゃ、ぴちゃ、とその顔へと近付いていく。 前足で見開いた目を閉じようと手を伸ばしかけて]
……――。
[汚れた自分の手、ではなしに足を見る]
ニャゥ……。
[困ったように耳と尻尾がへたれた。 仕方なしに、そっと顔を男の顔に近付けて。 小さな鼻先と舌を使って、落ち窪んだ瞼を閉ざした。
傍目には黒猫が血溜まりの中の屍体に寄り添っているように 見えたかもしれない――]
(70) 2011/10/21(Fri) 17時半頃
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モニカは、ザックの足音は既に、遠く聞こえなくなっていたかもしれない。
2011/10/21(Fri) 17時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 17時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 17時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 17時半頃
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[おじちゃんは先手先手を取られてしまっていました。フランケンはこちらの動きを読んでいたのか、逆に左脚からの蹴りを受けてしまいそうになります>>48。 すかさず伸ばしていた手を戻し頭を低くして、なんとかフランケンから転がり逃げました。圧し掛かられたら一溜まりもありません。 でも、フランケンはすぐさま攻撃はしていませんでした。ちょっと意外です。このフランケン、巨体の割にはいい動きをしますのに。]
『___グゥ…テナレ、フゥゥ…』
[おじちゃんにはそんな風に聞こえました。テナレってなんでしょう。]
おまえなんなの?俺っちとなんか喋りてーの? ってかそもそも人間の言葉わかんの? …あー、ちくしょっ。
[起き上がりフランケンと距離を置いて、苛立たしげにおじちゃんは言います。警戒は解きません。フランケンは余所見をしている>>49ようですけれど。 また隙をつけるか…?身構えなおした瞬間、フランケンは突然走り去ってしまいました>>49。これにはおじちゃんもぽかーんです。]
(71) 2011/10/21(Fri) 17時半頃
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は?え?何逃げんの? いやいやおめー余裕で勝てそうじゃん。だぁぁわっけわかんねぇ!!!
[おじちゃんはパンクしました。頭をわしゃわしゃ掻き乱します。 途端に緊張が解けたのか、背中に激痛が走りました。]
ぎゃーいてー!!! 今更いてー!!!!
[ぎゃあぎゃあ騒ぐ声は、周りにはどう聞こえたのでしょうね? 肩口で、女の子がうるさそうに耳を塞いでいます。]
→海のしずく店内へ
(72) 2011/10/21(Fri) 17時半頃
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―海のしずく店内―
ちっくしょー。あのデカブツまじしばく。めっためたにする。
[おじちゃんはぶつぶつ呟きながら、上着を脱いで背中の傷口に包帯を巻いていきます。 消毒薬はさっき塗りました。その時もおじちゃんは、ぎゃいぎゃい喚いていました。 消毒薬も包帯も、店内から拝借したものです。こういう場所なら救急セットは常備しているだろうと踏みましたが、大正解です。 制限のない外よりも、狭い店内のほうがお化けが暴れづらいですし。ちょっと小休止するとして、おじちゃんはふぅ、と息をつきました。]
っつっか、「テナレ」って何よ。 消えてなくなれ?なんてナレーション?なんじゃそりゃ。
[意味のわからない言葉を残して立ち去った意味のわからないフランケンシュタインが、おじちゃんは気になって仕方ないみたいです。なんだかぐるぐると考えては、壁にぶち当たってその考えを頭から消していきます。 とにかく、あのフランケンはおじちゃんの「やっつけるリスト」に加えられたようでした。男なら、リベンジなのです。]
(73) 2011/10/21(Fri) 18時頃
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…にしてもよー。 俺、このままじゃ駄目だろ。
[真剣な面持ちでおじちゃんは言います。さっきの戦いぶりといい、へっぴり腰で海のしずく前に現れた時といい。 おじちゃんは弱いです。冗談じゃなくやばいって>>1:256です。]
強くならねーとな。
[ぽつり、言葉を落としました。肩の女の子が、首をかしげながらおじちゃんの顔を覗き込みます。足元では青黒くて赤い瞳の毛玉みたいなお化けが、すりすりとおじちゃんに擦り寄っています。 2人を優しく撫でながら、おじちゃんは決心しました。フランケンは拳対拳と言いました>>21けど、おじちゃんにはおじちゃんのスタイルがあるです。それを、見つければいいのです。
とにかく、たくさんの敵を倒す。弱いのでいい。そしてコツを掴めばいい。 棒を頭上高く掲げ、ゆるり、大きくまわしました。]
→どこか、お化けと戦える場所へ
(74) 2011/10/21(Fri) 18時頃
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んー? そりゃ、木だからなあ…… 枝とかすごいばっさばっさして見えるぞ。 樹齢も相当そうだな。
[正体を知ってもやはり不気味な枯れ木のお化けにしか見えない姿。横に座ったその姿を観察するように眺めつつ言い]
そうだな。逃げてばっかいるわけにもいかないか。 ああ、こいつ強そうだなあというか、そんな感じな。
[メモの言葉に返しながら、先程遭遇した二体のお化けを思い出す。あれらは多分に「雑魚ではない奴」なのだろうと]
……そうしてると、先生に見えてくるというか…… いや、なんだ、シュールだな。
[林檎チップスを食べる様子には、率直な感想を零した]
まあ、アレだけじゃないだろうな。多分。 何処にいるんだろうなあ……
(75) 2011/10/21(Fri) 19時半頃
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[そう零した次の瞬間。不意に、声が聞こえた。何ともなく不愉快なその音に、眉を寄せて]
っ、早速お出ましかよ……!
[はっと立ち上がりながら声がした方に視線を向ける。烏がばさりと飛び立ち、犬が唸り始める。其処にはおどろおどろしい女の姿があった。とてもではないが、まともな人間のようには見えなかった]
……幾ら女っても、こんなコワい姉ちゃんは御免だぜ……?
[緊張混じりの小さな笑みと共に呟く。 投げられたメモを見て]
どうするって……とりあえず、様子を見るしかない……だろ。 ……まあ、会話は出来そうにないけどな。あの声じゃ。
[肩を竦めてから、お化け女に向き直り]
お前は、お菓子を持ってる奴……っぽいよな…… 俺達を食おうっていうのか? なあ? どうなんだ?
(76) 2011/10/21(Fri) 19時半頃
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[そう声を張って尋ねかける。己の言葉は、スティーブンのそれと比べて、ある程度はそのまま伝えられるらしい、と、これまでの経験から認識していた。その声が酷く不気味なものである事や、笑い声が自動に伴うという事は、そのために届いたとしても如何様に認識されるか知れないという事は、自覚出来る由もなかったが。 っふ。うふ、ひひひひひ。うふはぁ。 ミイラの声は高く低く公園に*反響し*]
(77) 2011/10/21(Fri) 19時半頃
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―孤児院近くの路地裏・街頭の上―
[>>52道化は落ち着いた体で話かける。 確かに継ぎ接ぎは先ほど戦った相手、地面に打ち付けられた背中は痛むし、削げた手のひらは赤く滲む。
けれど、わさわざこちらに向かってきたのだから用があるのだろうと。先ほどは聞き取れなかった言葉、今度こそ聞いてみようという気でも起こったのかもしれない。 なにしろ街に怪物が溢れてから人間どころか話し相手すらいない。]
[道化は街頭の上で首を伸ばした。眠る前に会ったサラエは、今どうしているのか。怪物に襲われているかもしれない。]
(78) 2011/10/21(Fri) 20時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 20時頃
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― 回想 ―
あの老人のお化け……。
[ふと思い出す老人のお化けとの戦い。 あの動きはヘクターに似ていた……?じゃぁ、ヘクターがお化け?それともヘクターのフリをしたお化け? そもそも、今まで見たお化けも誰かがお化けになっているのか?それとも誰かのフリをしたお化けだった、と言う事なのか?
では、自分もお化けになってしまったのだろうか。人間を襲う悪いお化けに成り果ててしまった?
――そして思い出すのはあの言葉]
『お化け達が持っているんじゃないかしら』 『やっつけてしまえば良いのよ』 『でないと、お化けに食べられてしまうかもしれないから――……』
[お化けをやっつければ良いと言った黒いドレスを着た女性。 やっつければ一体どうなるのか、やっつけられたお化けの末路は一体どういうものなのか――その答えが見つからない]
(79) 2011/10/21(Fri) 20時頃
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― 孤児院に到着する前 ―
[孤児院へ目指して駆け抜けている時、様々出会ったお化けを思い出す。 今会うだろう花のお化け、黒猫のお化け、枯れ木のお化け、ミイラ、老人のお化け――と様々なお化けと出会ったり目撃したりしていた。 ここまで多くのお化けが居るのだから、他にも出会っていないお化けが居るかも知れない。 そのお化けが何度か襲ってくる事もあった。中にはそうでも無いお化けも居たのだが、人を襲うお化けも確かに“居る”。 ある程度身を守れるならば、何とか生き延びれるかも知れないだろう。
――だけど、子供は?
大人でも手に負えない様なお化けが子供達を襲ったら……?そう考えるだけでも背筋が凍る。 現に花のお化けが孤児院に姿を現している――急がなければ]
子供達ガ……危ナイ!!
[そう思うと、脚が壊れても構わないから、一瞬でも早く孤児院に向かうのであった]
(80) 2011/10/21(Fri) 20時頃
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― 孤児院近く路地裏 ―
[痛覚は無くても疲労感はあるのだろうか、先ほどから全力疾走で此方に来た影響で呼吸が荒くなる。 と、視界に色とりどりの花を撒き散らしているお化けが一人。 わざとらしい悲しみの演技をしている花のお化けが何かを言っているのは理解出来る。 されど、何を伝えたいのかは理解出来ずに、黙って演技を見るしかない。
そして、孤児院からやって来たのであろう、目の前にいるお化けに言葉短く問いただしてみる]
子供達ハ? 子供達に何かをしたのデスカ?
[構えをし、お化けの返答を待つ。 何かしらの悪意を感じ取れれば――言うまでも無い]
(81) 2011/10/21(Fri) 20時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 20時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 20時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/10/21(Fri) 20時頃
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―孤児院近くの路地裏・街頭の上― [>>81 さて。 道化は困ったように腕を組み、眉を下げた。もっとも他人からは花で表情など見えないことだが。 "コドモ"と言ったらしい継ぎ接ぎは、構えるし睨んでくる。 それを街頭の上から見下ろす。頭を傾げて]
なんたることか! バベルの塔が崩壊されたせいか、道化には貴方の言葉が分かりません。 コドモ? 食べたいのでしょうか?
[ああコワイ! そう言いたげに頬を両手で覆う。にやついた唇はそのままで、感情たっぷり―作り物らしすぎて挑発的でさえあった―に話す。その音はノイズ混じりで聞き取りにくい]
ですが、 その建物には誰もいませんよ。 誓って!ロゼッタ嬢の薔薇色の頬にかけて!
(82) 2011/10/21(Fri) 20時頃
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― 路地裏・サイモン殺害現場 ―
[>>70、男の顔に鼻先を近付けた時。 それまで血の臭いで判らなかったが、微かに甘ったるい香りを捉えた]
……?
[きょろり、辺りを見渡す。 すぐに香りは血の臭いに埋もれる。 溢れ出す臓物を直視するのが嫌で極力顔を背けながら、 もう一度顔を近づけてくん、くんと臭いを嗅ぐ]
……!
[影の落ちた男の口の中に、オレンジ色の小さな物体が見えた。 口許に鼻を近づけると甘い香りが強くなる]
(83) 2011/10/21(Fri) 20時半頃
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――……子供達は何処に居るのか、と聞いているのデス!
[声を上げて再度同じ質問をしているのだが、他の人から聞いたら咆哮の様にも聞こえるのかもしれない。 ノイズだらけの声から「食べた」と言う単語だけ、やっと聞き取れた。……それは一番聞きたくない言葉]
何の罪の無い子供達ヲ……何て惨イ。
[幼い命を奪い食しただけでは飽き足らず、挑発的に嘲笑っている動く花畑に対し、自分の中で何かが切れた……そんな感じがする。生まれて初めての感覚かもしれない。 怒り狂い我に忘れそうになるのは、後にも先にも、今しかない。
先程とは格段と違う咆哮を上げ、動く花畑に向かい、爪を用いてその花を全て引き裂こうとするだろう。 前に会った時とは違い、手加減無しの本気の――攻撃]
(84) 2011/10/21(Fri) 20時半頃
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(お菓、子……?)
[猫の手ではそれを取る事はできない。 仕方なしに人型に戻ると、服の裾が血溜まりにべっとりと濡れた]
ニャァウ……。 (ごめんなさい……)
[屍体に侘びを告げながら、震える手でそれをつまみ出し 手の平の上に転がしてみる]
ニャァ、フミュウ? (これ、ゼリー・ビーンズ?)
[量り売りなどで売られているのと同じ。 しかし、その色はけばけばしいほどの鮮やかさで。 屍体の口の中に入っていたのもあって、 とても口にしようなどという気にはならなかったが]
(どういう事? 殺された人の口の中にお菓子)
(85) 2011/10/21(Fri) 20時半頃
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ああ……あまりにも食べたかったのでしょうか。 [吼え猛る継ぎ接ぎを見て、ぽつり。]
人を食べるようなら殺さなければいけませんね。サラエさんにも危険が及びます。 殺さないと、ええ!ディーとダムのガラガラにかけて。
[両手を広げて爪を鳴らす。かちかちかち。硬質な音を立てて威嚇するよう。 殺さないと!告げる口元は笑みのまま。]
[街頭の上に立つ道化の高さまで―跳躍する相手は腕を振るう。風圧に花びらを散らしながらも、道化は後ろに倒れてよける。新しい花が芽吹きだした。
回転しながら、相手の腹目掛け爪を振るうが それは落ちながらのこと、掠りもしない。舌打ちしながらいち早く地面に降り立てば、距離をとろうと後ろへ下がる]
(86) 2011/10/21(Fri) 20時半頃
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