241 線路上の雪燕
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〔ざわざわと枯野がゆれる。 人々が持つランタンの火がゆらゆらと揺れて 少し遠くに、 静かに雪燕が佇んでいるのが見えただろうか。*〕
(26) sane 2015/12/03(Thu) 21時半頃
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「お前は、お転婆すぎていけないよ」
「またこうやって怪我をして」
「……櫻子」 .
(27) gurik0 2015/12/03(Thu) 22時頃
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― 車掌室 ―
……おにい、さま。
[最初に見えたのは天井であった。 周囲からは慌ただしい人の気配と、呻き声]
いったい、わたくしは。
[床に頭を打ち付けて、それから先の記憶がない。 ふと横を見ると。屈強な男が数人、傷だらけで呻いている。 彼らが鉄道警察官だと気付くのに多くの時間はかからなかった。 車掌室は今や、即席の救護所となっている。 櫻子は意識を失い、ここに運ばれてきたのであった]
いたっ。
[頭が酷く疼いた。酷く寒気がする。 誰か知り合いが運ばれてきてはいないかと、 辺りを見回しただろうか**]
(28) gurik0 2015/12/03(Thu) 22時頃
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[声がした気がした。 自分には聞こえない声、妹が泣くときに似た声だ。 何度彼女をあやしただろう、寒空の下。 故郷に居られなくなった日から、彷徨い歩き。
此処まで来た。 ―、けれど、…一人だ。 自分の傍に居たはずの、妹はもういない。 いや、最初から妹と自分は違っていた。]
(29) sudati 2015/12/03(Thu) 22時頃
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[幼い頃から、自分は妹を護るためだけに存在した。 繰り返した嘘と虚像。 詐欺師という職は二人によく似あう。 彼女は美しく無垢で、常に追われていた。
風が吹く。
麦畑を抜けた先、十字の群れが広がっていた。 ああ、此処は墓場だ。人の、]
………、こんなところに居たのか。
[もう死ぬか。 その獣の子は、倒れ、動かない。>>18 妹は生まれたときから、人ではなく、自分は、人だった。 放りだされた農具、誰もいない農村。]
(30) sudati 2015/12/03(Thu) 22時頃
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哀れだな。
[この子どもは、妹ではない。 だが、横たわる獣の子に近づき、頭を撫でた。 列車で出会った彼に対してのようでなく、妹を思うよう。 ただ、優しく、思うように頭を撫でて。]
(31) sudati 2015/12/03(Thu) 22時半頃
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さようなら、……グロリア。
(32) sudati 2015/12/03(Thu) 22時半頃
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[男は、その獣の名前を知らなかった。 だから、羽織ったコートをその身に被せ。 代わり妹の名前を呼んだ。 ルーカスではない、男は、他の名前を知らない。
それは、恋に落ちた妹への漸くの決別の言葉でもあった。
そして、しばらくすれば立ち上がり。 打ち捨てられた馬小屋に、残された一頭を見つけ。 その背に乗って、駆けていくだろう。月の夜が明けるまで。**]
(33) sudati 2015/12/03(Thu) 22時半頃
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― 車掌室 ―
――気が付いたと聞いて!!
[急ブレーキやその後のパニックで怪我をした人々の救護室代わりとなった車掌室、その扉がガラッと開いた。
あのあと――手助けに来てくれた人々と協力して、重傷を負った鉄道警察の隊員を運び入れたあと。 動かせない重傷者などが寝転がされている列のなかに、同胞の少女の姿を見つけたときは、胃の腑に氷が滑り落ちたようだった。
失神しているだけと聞いて、胸を撫で下ろしたものの、目を覚ますまで待たせてほしいというのは却下された。 無理もないことだった。車掌室のスペースは、無限ではない。 負傷者の家族や知人、全員を収めておいたら、キリがない。それは理解できた。 だので、識が戻ったら報せてほしいと乗務員に数枚の紙幣を握らせて、外で待っていたのだった]
(34) migya 2015/12/03(Thu) 22時半頃
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……九重様?
[がらり、と扉が開いて>>34。 姿を見せた九重の姿に、櫻子は目を丸くする。 その表情は、酷く慌てているようにも見えた]
ご心配をおかけしましたわ。 わたくし、その。頭を打ってしまって。
[それから九重を安心させるように微笑んで]
これで、九重様とお揃いになってしまいましたわね。
[赤く腫れた上がっている自分の額を、軽く撫でるだろうか]
……あの。 これはいったい、どういうことなんです?
[傷ついた鉄道警察官たちを見回して。櫻子は首を傾げた]
(35) gurik0 2015/12/03(Thu) 23時頃
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[この旅で出会った女性は、みんな揃ってお転婆ばかりだ。 列車の上にだって登ろうとする櫻子を思い出し、>>3強がるシェリーを眺めながら。
危険だってことも考えないのか、と思ったところで、自分も同じようなものか、と言葉を飲み込んだ。 どうやら彼女を叱る権利は、自分にはなさそうだ。]
どういたしまして。
[洗って返してくれよ、と冗談めかして言えば、シェリーの方も>>4赤毛の少女に気がついたらしく、キャロライナ、と彼女の名前らしい言葉を口にした。
ここまでやってきた彼女もまた、他の女性達同様にお転婆なのだと思っていたものだから、>>9>>10咎めるその言葉には驚いた。
夜風が髪を、ひゅうと凪ぐ。この寒空の下で、上着も無いのは随分と堪えた。 我慢できずにくしゃみをしたのは、丁度>>14ペラジーがシェリーの傷を心配したとき。]
(36) yuj1n. 2015/12/03(Thu) 23時頃
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[ペラジーは此方を眺めると、>>15戻ろうと提案する。]
……いいのかい、人狼は。
[確認するようにペラジーへと問えば、彼は何と返しただろうか。
やがて>>25シェリーも戻ることに同意すれば、やれやれ、と首を振って。]
戻ろうか、列車まで。
[>>26雪燕は静かに、乗客の帰りを待って佇んでいる。 真っ黒な空から月もはみ出しかけたころ、雪燕の鳴く声が夜の闇に溶けた。
……どうやら、運行を再開する合図のようだ。]
置いていかれるよ、急ごう!
(37) yuj1n. 2015/12/03(Thu) 23時頃
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[張り詰めた空気はそのままに、慌てた様子で周りを促せば、列車の運行再開には間に合っただろうか。
斯くして、冒険は終わる。 冷え切った身体が、そよぐ風が、鉄錆の匂いが、雪燕の吐く煙が、イアンの中に実感を確かに残した。
これは決して、紙面の上の虚構ではないのだ。]
(38) yuj1n. 2015/12/03(Thu) 23時頃
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……どうやら、知らん顔を決め込めるほど、神経が太くありませんで。
[こちらを認めた櫻子に、そう笑ってみせたが。 直後、赤く腫れた柔肌を改めて眺めると、悔恨が浮かぶ]
……申し訳ない。 あんな混乱したなか、一人で残してしまった。 痕でも残ったら、どうお詫びすればいいやら……。
[彼女が負傷するに至った経緯は聞いていないが、あのとき車外に出ず、傍についていればと思ってしまう]
(39) migya 2015/12/03(Thu) 23時頃
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……ああ、いや、私も詳しくは。
[だから、櫻子の問い掛けは、ある意味では助かった]
ただ……ヒトオオカミだとか、なんだとかいう。
[助けた鉄道警察隊員が、うわごとのように呟いた現地語。 知らない単語だったので、直訳で、口にして]
故国でいう、妖怪みたいなものですかね……ともかく、人ならざる化け物が紛れていて。 それで、その連中は、それを追っていたようです。
[で、返り討ちにあったんでしょうね。そう、推論を口にした]
(40) migya 2015/12/03(Thu) 23時頃
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いえ、わたくしのお転婆が過ぎただけですのよ。
[お気になさらないで、と。 慌てて九重に付け加えるだろう]
ひとおおかみ……?
[九重の言葉>>40を、そのまま復唱する。 妖怪だなんて、今のご時世にそんな非現実的なものが? しかし、列車の窓から確かに見えたあの光景は。 紛れもない現実で]
やはり。「家出少年」というのは嘘だったのですね。 まさかバケモノとは思いませんでしたけれど。
[鉄道警察たちの異様な雰囲気。 家出少年を相手に銃とは、おかしいとは思っていた]
(41) gurik0 2015/12/04(Fri) 00時頃
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返り討ちに? まあ、恐ろしい……。
[急に、ぶるりと体が震えた。 周りに寝かされた、血だらけの鉄道警察官を見回す。 自分は恐怖を感じているのだ、と初めて気付いた]
わたくし、列車の外に出なくて正解でしたわ。
[ひとつ間違えれば、自分もこうなっていたかもしれない。 小刻みに震える肩を両手でつかんだ]
(42) gurik0 2015/12/04(Fri) 00時頃
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―――でも、九重様がいてくださって良かった。
[九重の瞳を見つめて、小さく微笑んだ]
同郷の方がいらっしゃらなかったら。 わたくし、きっと不安に押しつぶされていましたわ。
[本心が、ぽつりと漏れた]
(43) gurik0 2015/12/04(Fri) 00時頃
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–––––…ジェフ、気が付いたかい。
………………パルック、此処は?
一等車両の空き部屋だよ。
不自然に空いちゃあいたが、この事を予期してたのかもな。
最初は車掌室に置いといたんだが、
今はちっと異国語が飛び交ってるもんでな。
…東の…
そう、東の男が君の事を随分と気に掛けていた
…はは、彼等に対しての態度を
改めなくちゃあいけないかも、な。
化け物と違って、彼等は同じ人間なだけ『マシ』
…なんて言っちゃあ失礼かもなあ。
…ッ、じん、ろうは。
人狼は、どうした!? 私は、私は……
(#0) 2015/12/04(Fri) 00時頃
傷が開くぞ、君。悪いけれどもう出発してるんだ。
君が『間に合わなくなる』その前に、終点に行かねば。
汽車はね、間に合わせるのも大切なんだ。
呑気な事を云うな!
奴が生きていればまた更に、食い殺される者が出る…
アレを読んだだろう、奴が喰ったのは1人や2人ではないのだぞ!?
それを止める為なら、私の命など、
私は老いたが、君は変わらんな。
頑固で頭が固いのは宜しいが…君の部下の為でもあるし、
お客様の為でもある。君たちの後を追ったお客様が何人も居てね。
…若い女の子も傷ついた。かなり危ない状況にあったらしい。
部下だってそうだ、ジェームスはまだ血が止まらん。
あれ以上放っておいたらもっと深追いして、
もっと危険な目に遭った者も居たかもしれんのだよ。
それは、君の云う未来の犠牲者と天秤にかけられるかい?
……、だが…
だが、私は、あの村の…生存者に…!
(#1) 2015/12/04(Fri) 00時頃
スウェルグに着いたら私から連絡する。
人数を集めて規模の大きい捜索隊を遣って貰おう。
何、そう遠くには逃げられんだろうし……
そもそも、恐らくもう生きてはおるまいよ。
(#2) 2015/12/04(Fri) 00時頃
鋼の喉が震え、鋭い音と同時にちゅぴちゅぴと囀った。
馴染みの汽笛と共に、雪燕は走り出す。
車掌は肩を竦めると開け放されていた窓から身を乗り出す。
麦畑に描かれた一筆書きは見えぬ果てまで続いており、
その主の失血の多さを無言で語っていた。
前方を仰げば、地平線に美しい朝焼けが迫っている。
濃い夜闇を切り開らくような、裂け目のような朝焼けだった。
向き直り、寝台で布団を握りしめている警官に苦笑を向けると
その部屋を出て挨拶に回った。
–––––––皆様、お揃いでしょうか。
先程は緊急の停車、大変失礼致しました。
雪燕、運行再開となります。事情に関しては…えー…………
…終点スウェルグへの到着は幾らかの遅れが出ます。ご了承ください。
お詫びとしてラウンジにて、皆様へ温かい飲み物のサービスを……
(#3) 2015/12/04(Fri) 00時頃
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………うん、……戻ろう。
[ゆるゆるとほっとした表情を浮かべて、頷き返す。>>25
もう、ずいぶんと冷えてしまった。自分も、シェリーも。 手を握られたことでそれに気付く。 上着を着ないで飛び出したらしきイアンという人もくしゃみをしていたし、>>36 ――きっと、誰もかれもが冷えて――あるいは、冷めている。 明けきらぬ夜の中で、動きを止めている雪燕さえも。
相変わらず、月明かり以外には頼るもののない、暗い場所。 沈む夕陽をも思わせる色の髪も、 寒風に揺られながら、照らされることも何かを照らすこともなく]
(44) Akatsuki-sm 2015/12/04(Fri) 00時半頃
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[まさか、外に出ようと思っていたのか。>>42 確かに、見た目と違って、お転婆が過ぎる。さすがに苦笑が滲む]
……そうですね、正解です。 列車から少し離れたら、なにもない真っ暗な世界でしたから。 若い女性がひとりで出歩くには、少しばかり、スリリングに過ぎる環境ですよ。
[化け物だけがオオカミではないので、とまでは口にしなかったが]
聞いた話じゃ、外に出ていた乗客も何人か、負傷したそうですから。
[そのなかに、見知った異国の少女が含まれているとは、未だ知らず]
(45) migya 2015/12/04(Fri) 00時半頃
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いや……ああ。
[いてくれて良かった、なんて。 そんな言葉と合わせて微笑みかけられれば、幾分かの血液が、首から上に移動する]
それは、ええ……もちろん、異国の地で同胞を助けるのは当然ですから。
[まあ――そう、それだけのはずだ、たぶん]
(46) migya 2015/12/04(Fri) 00時半頃
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[ くしゃみ>>36をするイアンを見ると、あの混乱の中、 「俺も行く」>>4:98 と決意を一言でまとめてついてきてくれた彼に、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「……あの男の子にもしものことがあったら」>>4:141 「見届けましょう」>>5 と訴えたシェリーには、ペラジー以上の強い思い入れがあったのかもしれない。
けれども、キャロライナと呼ばれた女性がシェリーに寄り添い、 「……ごめん」>>23 と口に出せば、
「…………冒険、じゃないわ」>>24 と抵抗していたシェリーも俯き、キャロライナと同じ言葉を呟いた。>>24]
(47) Hallucigenia 2015/12/04(Fri) 00時半頃
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[やがて夜闇を裂いて、懐かしき汽笛の音が鳴り響く。>>37]
…………すっっごく見覚えあるパターンね。 これ。
[誰にともなく呟く。 荷物はない。むしろこの冷え切った身体がお荷物という有様。
もしもシェリーが走れない場合抱えて……はどう考えても無理だから、 せめてもの情けに手をしっかりと握って、イアンへと告げる]
はいはーい、しっかりついてくよ!
(48) Akatsuki-sm 2015/12/04(Fri) 00時半頃
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[ 麦畑のどこからか、怪我人がいると助けを呼ぶ声>>21がした。 訛りのあるその発音>>1:50の主は、列車から降りてきた外国人の乗客だろうか。
いくつかのランタンの光>>26がそこへ集まっているようだ。
自分の提案>>15がわずかな安堵の表情とともに受け入れられる>>23、>>25、>>37のを見て、ペラジーはやはり限界だったかと思う。 「……いいのかい、人狼は」>>37 と確認するイアンには、]
もう、何もできないので………、 たぶん誰の言葉も、いえ……人間の言葉は、 届かない、でしょう………。
[ そう言って悲しげに首を振ることしかできなかった。]
(49) Hallucigenia 2015/12/04(Fri) 00時半頃
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[ キャロライナの態度こそが正しい。 「あぶない」>>10のだ。 人間が軽い気持ちで触れられる生き物ではない。
人間と人狼は、 相容れない種族だから。]
(50) Hallucigenia 2015/12/04(Fri) 00時半頃
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