103 善と悪の果実
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― 室内 ―
そっちか。
[ナイフを持つ少女らをちらりと一瞥して 事切れている草臥れたスーツの男に狙いを定める。
蒸気を噴き出し始めている懐中時計を握り締めると 心臓に埋め込まれた鉄屑が、心筋を強く押して動かす。 13階段のような、13秒だけの苦痛を伴う電気刺激。
雲雀から百舌鳥へと変化するような鋭さで、 混乱に乗じ、ジョセフの死体の方へ向かって飛び掛る。 狙うのは、彼のポケット、その中身の紙片だけだ**]
(26) 2012/09/29(Sat) 14時半頃
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…なんなんだ。
[男は、呟く。 何かが、歪み始めているのは気付いていた。
まるで自分のものではないように、口から吐き出される毒の言葉。 抑え切れぬたかぶり、だが唐突に冷えていく胸。 倒れた男の脇腹にナイフを押し込んだ時の感触と、そして、やけに静まり返っていた胸内。
男は、未だ気付いていなかった。
その輝きを間近にしないまま、それに魅かれる自分も見ないまま、遠くから、ゆっくりと侵されていく黄金の黒い誘惑は、男の物欲では無く。
欠片だけになった歪んだ正義と、今は酷く華々しく蘇るだけのかつての自分の日々への執着に定められていた事に、気づく由もない。
目の前の狂った光景の理由は、男の知らない場所で麗しく、だが冷たい輝きを放っている事には。]
(27) 2012/09/29(Sat) 15時半頃
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[だが。 浸食は、男の感情をするすると上書きしていく。
何がどうなっているのかは、解らない。 しかし、この混乱に乗じて全てを闇に葬るのは容易いだろう。
少女の目が、握り締めたナイフが何を見、何をもたらしたのかなど、どうでもいい。
全ての殺人の罪を死んだ者、あるいはここに生きている邪魔者になりそうな相手に擦り付けてしまえば──。
自分が犯した罪も揉み消して、そして。 そして──。
また、唐突に男の胸が静謐な薄暗い闇に落ちた。
暴発するような銃声と、鋭い声が室内に響いたのは、その直後だった。]
(28) 2012/09/29(Sat) 15時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/29(Sat) 15時半頃
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―3F女主人の部屋― [伯はわらった。 薄暗さ故に常は押さえていたはずのものが溢れてくるのを感じる。
例えば怒り、 例えば疎み、 血の彩りに愉悦。 それで佳い、 それで、そのまま 浸ってしまえばいいのだ。]
―――嗚呼、 歌を忘れたままか、 そのかなりやは。 歌わぬならば殺してしまえというのは道理だがね。
[歌姫の方へ、近づこうとした刹那、扉が開き、銃声が続いた。]
(29) 2012/09/29(Sat) 15時半頃
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[黒髪の端をひとふさ拐って弾丸は壁にめり込んだ。 飛び退き、 体を低くした。 誰ぞ守るという発想はない。]
――――鼠か
[オスカーが走れば じゃらり、と 貴金属ぶつかる音が届く。 目をすがめた。]
(30) 2012/09/29(Sat) 15時半頃
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[一瞬、爆音に耳を貫かれる衝撃。反応が遅れた。 反射的にリボルバーを握る手を上げる。 だが、銃声の元を定めようとする目の前が、一瞬ぐらついた。
歯を食いしばり両脚を床に踏みしめ、リボルバーを両手に支える。 素早く動く黒い影を銃口で追おうとしたが、再度、目眩に襲われたように視界がぶれる。]
──…止まれ!動くな!
(31) 2012/09/29(Sat) 17時頃
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[漸く口を出た牽制の声。 ──そして。
倒れた男の死体の傍らにある、黒い影。 今し方、廊下で目にした青年だ。 その顔に銃口を再度定めようとしたが。
つ──、と、額から流れ落ちた生温いものが目蓋を伝い男の目に流れ込む。 刹那、澱んだ膜に覆われたように右目の視界が奪われ鈍い痛み──、ズキリと頭部が脈打つ。 手を上げ、目を擦った指先についた赤い色。 銃弾が、頭を掠めたのか。
だが、傷の具合をはかるような猶予などあるはずも無く。
時折、揺れる視界。食いしばる奥歯が軋む。 床を踏む脚にせり上がるような震えがあるのを感じながら。 男は、銃を構えたまま、目の前の黒の青年を見据えた。]
(32) 2012/09/29(Sat) 17時頃
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[銃声が聴覚を麻痺させる。 お決まりの制止の言葉が少し遠く聞こえた。 半分の眼で、警官を見る]
――――、……
[次いで、迷わずジョセフの死体に向かった男を見た。 さて、止まれといって止まるものか、あの鼠は。 銃の扱いなら警官の方に部がありそうなものだが]
……撃て、ただし殺すな。 アレには私も用がある。
[警官に向け勝手なことを口にした。 ナイフを握った少女はどうしていたか。震えていてくれれば面倒はない、が]
(33) 2012/09/29(Sat) 18時半頃
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[同時に吐き出された三発の銃弾。 一発目は夕闇伯の黒髪の端を一房拐って壁にめり込む。 素早く体を低くした彼と交錯する際、奪った紫水晶が鳴いた。 目を眇めた夕闇伯を横目で一瞥し、凄絶な笑みを浮かべる]
今のご主人様は俺だろ? つれなくすんなよ。
[拐かした乙女の耳朶へ、直接甘く囁くように。 ちらりと唇の端を湿らせると、ポケットを軽く叩いた]
(34) 2012/09/29(Sat) 19時頃
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[二発目は、警官崩れの頭上を掠めたか。 鋭く発せられた静止の声に抗って、 右へ左へと、舞踏を踊るような仕草で身体を振る]
『どうか当たりませんように!』
[両手で回転式拳銃を構えたジェフの銃口は脅威だ。 単純な物体運動に過ぎない自分は、銃弾に追いつかれる。 だが、自分にとっては幸いな事に、銃撃は来なかった。 辿りついたジョセフの死体から、鼠よろしく餌を漁る]
よう、法の番人。調子はどうだい?
[かつての口調は屑篭に放り捨てて、 代わりに唇で挟んで咥えたのは、一枚の紙片。 流れ落ちた血に視界を歪めたジェフへと視線を絡めた]
(35) 2012/09/29(Sat) 19時頃
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[撃て、と口にした夕闇伯、ぴくりと筋肉を緊張させる。 銃口は既に自分を捕らえたか。爆発力は既に失われている。 紙片を確保するためには、止まらなければならないゆえに。 そして、自分の銃は装填に時間が掛かりすぎる。 積み上げた金塊よりも貴重なその時間を、どう稼ぐ?]
何か俺に用事でもあるのかい? 蒐集家の貴族サマ?
[くぐもった声で、嘲るように告げる。 ただ、視線はジェフの方を向いたまま、 微かに扉のほうへと、身体を揺らめかせた]
(36) 2012/09/29(Sat) 19時頃
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[傍らで静かに響く夕闇の言葉に、前を向いたままの男の顔が歪んだ。>>33]
…──ふざけるな。
[唸る声を漏らす。 夕闇の言葉を軽くあしらう余裕すらない。
身軽に脚をさばき、踊るように移動する青年。>>35 撃鉄を倒し的を絞ろうとしても、銃弾を頭に受けた衝撃の余韻は引けず。 片方の視界は奪われたまま、流れ落ちる血も止まる様子は無い。
銃口は視界と共にぶれ、青年を牽制する事も叶わない。]
うるさい── 、黙れ!
[からかう青年の声に重ねる、自分の怒声が虚しく響く。 やがて、青年の手が死体から一枚の紙片を探り当て、それを口に咥えたのが見えた。]
(37) 2012/09/29(Sat) 20時頃
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[オスカーの、寒気がするような凄まじいいろを湛えた笑みに、不快感を露にきつく眉を寄せた。]
――――、……
[相手が銃では部が悪い。 体術に秀でているわけでもなし。]
……ハ、なるほど そちらの方が余程“らしい”……。
……なに、少々聞きたいことがあるだけだ。 ……手癖の悪い鼠について、な。
[紙片は無論、気になるところだ。 撃てと命じたものの、 警官は従う義理などない、が。]
(38) 2012/09/29(Sat) 20時頃
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[白を咥えた黒い影が、扉の方に向けて身体を傾がせる。
この男が、犯人だろうか? 銃を持つ俺がいるのを知りながら、わざわざ手にしようとしているその紙切れは、一体──。
痛みと目眩で混乱する頭に浮かぶ問いは錯綜し。 銃口は、青年の顔と何もない壁の前をさまよう。
引き金に掛けられた指はおそらく、次に青年が動いた瞬間に引かれる。]
(39) 2012/09/29(Sat) 20時頃
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ヴェスパタインは、警官の片目が血に塞がれているのに、内心舌打ちする
2012/09/29(Sat) 20時頃
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[案の定、警官から返ったのは 拒否と反発の混じる言葉。 もとより立場的にも水と油な関係だ。
しかし対抗できる得物を持っているのは彼だけ、と今は見える。 うまく、つかわなければ。
>>37怒鳴り散らす声。 苛立ちは伝染する。横目に警官を見る目線は睨みに近い]
(40) 2012/09/29(Sat) 20時半頃
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手癖の悪い鼠……。 ああ、鼠ってどこへでも入ってくるよな。
[揶揄するかのような口吻。 きつく眉を寄せる夕闇伯を瞳の端で流し見て、嘯く。 仕方ない、なにせ育ちの悪さには自信があるし]
果実なんて、濁った鼠に食い散らかされるモンだろ。 それが禁断の果実でも。 それが……アンタの様な紫水晶で出来た果実だとしても。
[にっこりと邪気の無い笑みを、満面に浮かべて、 芳醇な果実を齧るように犬歯を剥き出し肯定してみせた]
だって、死人に金はいらねえだろ? 折角だから、頂いておこうと思ってね。
[あの時の、紫水晶で出来た盃みたいに。 貴族の持ち物を奪う愉悦に、口角を吊り上げた]
(41) 2012/09/29(Sat) 21時頃
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怖い怖い、善良な市民に銃を向けないで、お巡りさん。
[怒声に応える声には、怪しげな昂揚が含まれている。 崩壊し始めた砂の城のように、少しずつ歪み始める日常。
喉の奥を鳴らし、器用に嗤うと、 額に流れる血潮を舐め取るかのように視線を這わせた]
そうだ、アンタにも元をつけてやろう。 “元”法の番人。黙れば、いいのかな?
[蛇が手招きするような、舌なめずりするような挑発の囁き。 裏腹に、銃口を向けられた自分は、身動きが取れない。 自らの顔と壁の間で揺れる銃口を眺め、初動の隙を窺う。 が、五分五分の確率へベットするには、自分の命は惜しすぎる]
(42) 2012/09/29(Sat) 21時頃
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……早くしろよ。ペラジー。
[思いついた随分と分の悪い賭け。合理性の欠片も無い。 初めての約束に縋る様な、そんな声が出せるだろうか。
反応が無くても、意外と銃口に隙を作れるのか。 もしかすると、かえって自分の首を絞めるのか。
彼女を信じているのだろうか、彼を信じていないのだろうか。
馬鹿馬鹿しい、姿がどう変わろうが、俺は彼を知らない。
そして、彼女でも裏切られるのが当たり前だし そんなのはお互い気にしないのが、俺たちの流儀の筈だ。
ただ、紙片を咥え微かに湿った声で、優しげに名前を呼んだ]
(43) 2012/09/29(Sat) 21時半頃
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[懐の剣を意識しつつ 眇めた濃紫の眼は挑発的な物言いに危うく揺らめく。]
嗚呼、……そうか、 似ている、ではなく本人か……。
[合点がいった。 かつて夕闇伯に献上される前に失われた紫水晶の杯の件もまた、こいつの仕業なのだ。]
穢らわしい溝鼠め。
[嫌悪を隠さず吐き捨てる。]
返してもらうぞ。 その上で粉々に叩き割ってくれる。
[溝鼠の触れたものなぞ要らぬが渡すのは我慢がならない、と暴君じみた物言いである。]
(44) 2012/09/29(Sat) 21時半頃
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ヴェスパタインは、オスカーが口にした名に、協力者かと視線が動く。
2012/09/29(Sat) 21時半頃
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本人ですよ、夕闇伯。
[道化じみた仕草で両手を広げようとして、 銃口を思い出し、さらなる挑発は思いとどまった]
しかし、溝鼠とは手厳しいね。 まあ……似たようなもんだけど。
[貴族の吐き捨てる嫌悪感が心地良く耳に響けば ゲラゲラと笑い出したいような、そんな清々しい気分。 そして、視線の先で危うく揺らめく濃紫の瞳は 極上の紫水晶よりも、美しさで勝っているだろう]
面倒くせぇなぁ。 いいじゃねーか、たけーもんわざわざ壊さなくてもさ。
[暴君じみた物言いに、溜息をついて。 もう少し距離が近ければ、あと二つ、宝石が手に入ったのにと]
(45) 2012/09/29(Sat) 22時頃
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[再度鳴り響く銃声。侵入者の足音。 蛇はただ室内の様子を静かに観察していた。 騒動の真っただ中にいるにもかかわらず、ただ笑顔で。
やがて青年は白い紙きれを手にして、そして…。
不意に呼ばれた名前]
(46) 2012/09/29(Sat) 22時頃
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[夕闇と青年のやりとり。 嘲笑う青年に、夕闇の気色ばむ声。
続け様自分にも向けられた言葉には、男は反応を返さなかった。 “元”と揶揄するには、こちらの身の上は知っているようだが。
だが、挑発も嘲りも届かなくなるほど男の思考の混濁は深くなっていく。 呼吸は、浅く、速くなっていた。
── 撃て。
先程聞いた、夕闇のものとは別の声が胸に繰り返す。
だが、外した瞬間には、次は無いかも知れない。 先を危ぶむ思考が、引き金にかけた指を辛うじて止める。]
(47) 2012/09/29(Sat) 22時頃
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――――――…、I see, Darling ?
[当然のようにそう返し、肩を揺らして。
懐から取り出し、 彼と警官の間に割っているように放り投げたのは革袋。 彼に渡したのと同じもの。 けれど、中身は違うことに、気づけるだろうか。 するりと口の空いた其処からは白い粉が舞って。
毒ではない。ただの、目くらましにすぎぬ]
(48) 2012/09/29(Sat) 22時頃
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[その時、黒の青年が呼んだ名前。 男は、短く切るように息を吐いた後、白を纏う女の影を視界の端に捉える。]
やっぱり…、仲間だったか。
[自嘲の混じる笑みが僅か、口元に浮かび、消えた。]
(49) 2012/09/29(Sat) 22時頃
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― 惨劇の瞬間 ―
[銃弾は、狙ったかのように男の心臓を貫いた。 硝子の欠片もまた、女の声を的確に奪う。
場に満ちたのは、銃声の残響と、血管から溢れる空気と血の音だけ。 流れていく命の、音だけ]
(50) 2012/09/29(Sat) 22時半頃
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[夕闇伯は眸をつり上げ、 そのまま剣を引き抜き飛び掛かり兼ねない程である。]
……――黙れ溝鼠。 その口を切り刻んでやる。
[低く這うような声。 苛立ちは燃え上がり、]
――――撃て、警官!
[またも高圧的に鋭く言い放ったのと粉塵が撒き散らされたのは重なったか]
(51) 2012/09/29(Sat) 22時半頃
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[唐突に投げ込まれた小さな物に男の目が見開かれる。 だが、それが煙幕だと気付いた時には遅く。
白い粉塵に視界を遮られた刹那。
夕闇の声が響き。 見えない相手に向けて、引き金は引かれた。]
(52) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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[耳朶を擽るペラジーの声に、全身の力を抜いた。 抜きながら、首筋を伸ばし、あごを引き 背筋を伸ばしてから、重心を少しだけ前に]
(53) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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[少女の振り下ろしたナイフは、 既に命を失っていた抜け殻を悪戯に傷つけただけだった]
……私 私
[走りこんできたのが誰だったか、 少女は視線を赤から逃すことなく、その手からはナイフが滑り落ちる]
私…
[続いて響く銃声に、ようやく顔をあげ 糸がきれたようにその場に座り込んだ]
(54) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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――――――My precious darling !
[大気にばら撒かれる白い粉塵。 顔に刻まれる艶笑。その瞬間、弾かれるように走り出す。
扉へ、ただ一歩、二歩、導かれるように踏み込んで]
あ?
[響く銃声。舞い落ちる白い粉塵。 左手に衝撃。一拍遅れて鈍痛。噴き出る鮮血。
ジェフの放った銃弾は薬指と小指を吹き飛ばしていた。 もんどり打って倒れ伏すと、地面に咥えた紙片を吐き]
(55) 2012/09/29(Sat) 23時頃
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