64 色取月の神隠し
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まいど、おおきに〜
[眠気と疲労でくたびれた声を絞り出すように、屋台に声をかければその場にたまこの姿はあっただろうか? こころなしか、大切なはずの包みに身を預けるようにしながら、よろりと佇む。 たまこ、若しくは店員といくらかの歓談を経れば、目当ての団子を所望もしただろう]
ええと、人気なんやなぁ。 もう空箱の方が多いのと違いますやろか? お勧めは…もうないんやろうねぇ。 ほな、そこのみたらしと…笹はあるやろか?
ええ、おおきに。お友達と食べよう思いましてん。 その子に会う前にここに来れて良かったわぁ。
(27) 2011/09/14(Wed) 21時頃
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[暫くの後、広場へと引き返す。 慣れ親しんだ林にも今は背を向け、喧騒の中にするりと溶け込んで行った。]
(28) 2011/09/14(Wed) 21時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 21時半頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 21時半頃
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あの、ちょっと人捜しをしていて……。 志乃さんていう、葡萄色の着物で……箏を抱えた……
[言いながら、背伸びしつつ視線を周囲へ。 同じ広場にいるにしろ、この人の多さではすぐに視界には入らない]
(29) 2011/09/14(Wed) 21時半頃
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ああ、それから少し日持ちするのを別に包んで貰えますやろか? 明日にでも訪ねとぅ人が居りましてなぁ。 お土産に思いまして。
ええ、秋月仁右衛門先生のお住まいを訪とぅ思いますんよ。 ご立派な先生ですやろ? 失礼があってもと思いまして。
しかし、流石霊峰の麓の村ですねぇ。 祭りも活気があって 姓を持てるご立派な家系もいくつもあるなんて。
太平の世いいましても今日日、城下町でもないんに こない榮えてるところそうそうない思いますよぅ?
(30) 2011/09/14(Wed) 21時半頃
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>>13うん、まだ祭りは続くから。一日でばてないようにしないと。
またね〜
[辰次を見送った。]
(31) 2011/09/14(Wed) 21時半頃
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[どうにかこうにか買い物を済ませば、再び歩き出そうとする]
せやけど、この人の中でどないしたら 見つけられるんやろか? …きゃ! あ、あぁすんません
[困った顔で思案すれば、すぐさま人の波に弾かれる。普段滅多に見せることのないおろおろとした表情で──]
(32) 2011/09/14(Wed) 21時半頃
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>>20あ、の、こ、こんにちわ。
[沙耶の呼びかけに一瞬固まって、振り向いた。]
(33) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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沙耶は、振り向いた一平太に会釈をひとつ。
2011/09/14(Wed) 22時頃
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[年が近いせいか、不意だと意識してしまうことも時折あるようで。]
>>29志乃さん…ですか。えっと着物が葡萄色で…
[あまり思い当たる節はないが。
キョロキョロとあたりをつけるために周囲を見て。]
と、あんな色の服で、あのような箏―ってあんな感じですか?―を抱えた感じで…
[>>32それっぽい人がいたので、手を見つけた方に向けた。]
(34) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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……!
[わ、と瞳を瞬く。 人波に押し出されたのか、弾き出された女性を支えるように手を伸ばして…>>32]
[志乃さん。 先刻も見かけた葡萄色に、もう一度瞬いた。]
(35) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 22時頃
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ごめんなさい。 驚かせてしまったかしら……?
[一瞬固まった一平太に、緩く首を傾げ。 そして彼の手が指す方向を見る]
あっ……そう、そうです。あの方です。
[ほっとしたように微笑みを浮かべた]
ありがとう。人が多いせいかなかなか見付からなくて……。
[もう一度一礼し]
……あっ、危ない。 大丈夫かしら……。
[人波に弾かれた彼女の方へ、足早に向かう]
(36) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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沙耶は、日向が手を伸ばしたのが見えて、少し表情を緩めた。
2011/09/14(Wed) 22時頃
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―神社―
[旅篭に戻ると一平太には言ったが、足を運んだのは神社。実際には旅篭には世話になっていなかったから、行く理由もない。]
んー、何か覚えのある気配が…
[ぽやんとした気配の持ち主は、まだ神社に留まっていただろうか。>>25]
(37) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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[腕は届いたかどうか、 狼狽えるその表情がまた、志乃の印象を上塗りする。]
“志乃さん 見かけに依らないね”
[大丈夫?と見上げる。 転びでもしたら、折角の綺麗な着物や大事に抱えたものに傷がついてしまうかも知れない。]
“怪我はない ”
?
[志乃の身体越しに、沙耶が駆けて来るのが見えた。>>36 そのまた後ろに、一平太。>>24 久々に出会う気がする知己に、小さく手を振った。]
(38) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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[親しい気配を感じ、そちらを見ると……]
あ、たつだ。
どうしたの?
[雷門がいないことは伝えていたので、 神社に何をしに来たのだろうと首をかしげた。]
(39) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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きゃ……か、堪忍な
[ただでさえ大きな箏を抱え、慣れぬ人混みに揉まれていては、やがて強く押し出されるのも自明の理。突き飛ばされるように地面に投げ出されそうになった瞬間、伸ばされた手に抱えられ>>35]
……あぁ日向さん。 おおきに。おおきにな [支えられたまま少し潤んだ目で日向を見上げた]
(40) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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>>38
日向さんが支えてくれたから大丈夫やよ。 ごめんなぁ。こないな大勢な道 一人で歩いたことなかったからなぁ。
[日向の口元をじぃっと見て、それからにこりと。今度は彼女の目を見つめて]
あ……
[その時になって駆け寄ってくる沙耶を見つければ安堵の表情を見せ、次いで一平太の姿を見れば平静を(無理矢理)取り戻したように、しゃなりとお辞儀をしてみせた]
(41) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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志乃……!
[日向が支えた志乃の所へ、ようやく追い付いた]
良かった、怪我がなくて。 日向さん、ありがとうね。
[と、日向に頭を下げ]
……志乃?
[ふと、彼女の潤んだ瞳に気付き]
具合、悪いの……?
[首を傾げ、顔を覗き込む]
(42) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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>>42 具合? 悪ぅないよ?
[覗き込んできた沙耶を見て、けろっとこつんと額を彼女の額に当てて見せ]
やろ? 沙耶の方が熱高い思うんよ? うちは、ようけいな人で少し吃驚してただけなんよ?
[逆に心配そうな目で彼女を見ながら、けれどすぐさまにっこりと微笑めば]
せやけど、昨日雷門さんのお社で会うた時より、 血色のええ顔してますやん? お祭り楽しんでるようでなによりや。
(43) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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―秋月邸・書斎―
[>>0>>1秋月の学問に対する見解に、興味深そうに耳を傾ける]
法則、ねェ。 ふぅん……異国の文ですら理解するための手綱が、ちゃあんとあるわけだ。
[男を呼ぶ"得体の知れないもの"という意を込めた名も 理を知れば容易く理解できるという言の葉も、どちらも人に拠る物だ。
理解出来ぬまま、恐れ続ける怠惰と 識らず届かぬことを思えども、それでも限界の矩に越えんと求める貪欲。
人の子が裡に抱える矛盾は、実に面白く、時に恐ろしい]
(44) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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[謝罪を繰り返す志乃に、小さく首を振る。 淑やかな所作で挨拶をくれたかと思えば、矢を番えたり、子供のように瞳を潤ませたり。 くるくる変わるその様に、表情を和らげた。]
“ううん 志乃さんに大事なければ良かった。 お嬢様だもんね”
[然もありなんと頷く。 すっかり身分が高いものと思い込んでいる。 駆け寄ってきた沙耶の礼に、少し微笑んで。]
“頼んだよ、沙耶 さん”
[さま ではなく さん と書き換えたのは、 神社で会った時よりも、彼女の硬さが抜けているような気がした為。]
(45) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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知りたいこと、ねェ。 ……そうだなぁ。
[>>1秋月の何気ない問いへの答えは 女中の訪れにより言の葉にならずに霧散する。
どこぞへと向かった秋月を見送り、 その場に残った女中と談笑し、手遊びに、あやかしの業を使わずに彼女の心を絡め獲れるか試してみる]
――――……。
[少しづつ、女中の心を手繰り寄せようとして 秋月の帰還に目論みは御破算となってしまうが]
カステイラ……? 初めて御目文字しますな。
[慌てて立ち去った女中の事は、もはや気にも止めず 秋月に勧められるまま、カステイラの甘味を愉しんだ*]
(46) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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少しはしゃぎすぎたからな、静かそうな所に休憩に来た。
……祭りの本番はこれからだからな、 今のうちに回復しておこうと思ってな。
[明之進に言いながら、社を見上げた]
うん。本当に静かだ。
(47) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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[お辞儀する志乃>>41を少し心配そうに見詰めるも、はっとしたように背後を振り返り]
あ、そうだ。 あの子も村の子よ。一平太さんと言うの……。
[一平太から離れているなら、彼に向かって小さく手招きする。 と、志乃の額がこつんと触れ>>43]
あ……そう? なら、いいんだけど……。 うん、確かに人が多くて……私も、吃驚。
[自分の額に触れながら微笑む]
ん……そうだね。 今日は、いつもよりずっと、気分がいいみたい……。 お祭りが、こんなに楽しいって、知らなかったの。
(48) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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[そして一平太の方を向けば]
確か、センセと一緒にいた人やったねぇ。 確かもう一人… あちらの方にはご挨拶したんやけど お兄さんにはしてへんかったね。
志乃言います。箏を弾いてますんよ。
[あれ、もうひとりって、けしゃらんばしゃらんさんやった気がするけど、人見知り激しそうな印象の彼がなんであの時一緒に?? という疑問はひとまず置いておいて]
センセと一緒やったから、書生さんですやろか?
(49) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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沙耶は、日向>>45にはっとした顔をし、そして微笑んで頷いた。
2011/09/14(Wed) 22時半頃
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>>36いいえいえお気にしないでくださぁい。
ってあの方でしたのですか。ちょうど良かった。
[変な言い回しは全く理解せずに。]
っ、あぶなっ…!
[揺れる体は>>38支えがついたようだった。まずは一安心。]
(50) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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日向さんでしたか。 これはお久しぶりです、お見事でした。
[沙耶の後ろから、とてとてと出てくる。]
(51) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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気分良いんは良かったわぁ。 せや……
[はっとして、箏と一緒に持っていた包みを眺め、無事を確認すればふぅと小さくため息をつく]
良かったわぁ。沙耶や皆さんと食べよう思うて、菊屋さん探して買ってきましたんよ。 ほら、日向さんがご贔屓に言うてましたやろ?
うち、まだ食べてへんかったから、 皆で食べるの楽しみでなぁ
ようけいありますから、 日向さんも一平太さんも、 お一ついかがやろか?
(52) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 22時半頃
志乃は、日向に、お嬢様ちゃいますよぅ? と軽く頬を膨らませたり>>45
2011/09/14(Wed) 22時半頃
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たつもはしゃぐの? とんだりはねたり?
[聞いて、社を見上げる辰次にならって同じように社を見上げた。]
ここ、いいとこだね みんな いいひと だし。
[ぼそりと呟くように言った。]
(53) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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[志乃が沙耶の元へと渡ったならば、一平太に顔を向ける。 たまこを介し、知らぬ仲ではないのだが、相変わらずの硬い口調。 けれど然程気に留めぬ様子で、邪魔にならぬよう文字を刻んだ。]
“うん 一平ちゃんとは何だかひさしぶり、な気がする。 秋月先生に会ったよ。面白いひと”
[雉と睨めっこしている間に、一平太たちが近くに居たことは知らない。]
“それに、丁度良かった。 少し 聞きたいことがあったの”
(54) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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日向は、志乃を受け止めたことについては、”珍しく、届いたみたい” と手をひらりとさせた。
2011/09/14(Wed) 23時頃
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…………?
[一平太>>50の言い回しにふと振り返り首を傾げたが、指摘している暇はなかった。 彼が近寄ってくるのを見てから、志乃>>52へ振り向き]
あ……菊屋さんのお団子……!
[顔を綻ばせる]
私も、好き、なんだ……。 もらっていい、のかな?
[日向、一平太にも視線を送りつつ、みたらしの串をひとつ手に取った]
(55) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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えっと、はい一平太いいます。先生と一緒に…、あの時挨拶出来なくて、えとごめんなさい。
[>>48沙耶に紹介されれば、少しばつの悪そうにひとつ小さくお辞儀をして。>>49先生と一緒、と言われたがその時はそれどころではなかった。]
箏を…なるほど。少し前に会った人は笛を得意とされていると聞きましたし、何か楽に精通された人によく会います。
[辰次のことを思い出して。]
(56) 2011/09/14(Wed) 23時頃
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