人狼議事


296 ゴールイン・フライデー

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【人】 甲板員 デリクソン

[ いつの間にか這いずって、裾に溢れた赤い染みを
 貪欲に舐める子猫に気付き、軽く額を小突いてやる ]

  美味かったなあ……。

[ L.O一時間前の到着――と遅れてしまったこともあり
 モレッティの瓶を傾けてグラスに注ぎながら
 パスタならワイン、ビールならピッツァ――と
 先人の教えに習い、主食を注文しようと
 黒オリーブ、パンチェッタ、
 パルミジャーノチーズを塗した
 トマトソース風味のカプリチョーザを注文しかけて

 ちらちらと横目で見ていた客――に届いたドルチェに
 ぼそぼそと小声で注文をし、同じものを頼む。

 すでに頼んでしまったビールとドルチェ
 最高に邪道な組み合わせで口の中を冷たくしながら
 運ばれていく同じものを見て心を震わせてた、金曜日 ]

(27) 2019/05/19(Sun) 19時半頃

【人】 甲板員 デリクソン


[ ……溶けてしまっても、良かった。

 いっそ、この想いごと舌に溶けて
 あいつの口の中や喉を
 甘酸っぱい風味で塗り固めてやりたい。 

 青臭い、馬鹿らしいと笑うなら笑えばいい。
 いいだろ。
     今が幸せなら―――それで。 ]

(28) 2019/05/19(Sun) 20時頃

【人】 甲板員 デリクソン

[ でも、雪のように溶けて消えてしまうよりは

 あの、曲線を描きがちな背を撫でてやりたい。

 人の背とは似ても似つかぬ
 柔らかでふにゃりとした猫の背を撫でながら ]

 ……やっぱ生き物なんか飼っちゃダメだ……

[ 子供が巣立った後の老人と同じ起因ではないけれど
 目元から逃げていく雫が、赤い染みに寄り添った

 猫はみている。
 哀れな飼い主を。
 
 猫だけが、みていた。 ]**

(29) 2019/05/19(Sun) 20時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[カレンダー通りにはいかない休日は、
 今回は金曜に輝いていた。
 電車に乗っていつもより遠方へ赴いて、
 並んででも食べたいと評判の焼き菓子を購入。

 立ち仕事をしている分、並ぶことは苦でないが
 並ぶ列のカップルの会話にだけは辟易した。
 指を絡め合い、顔を近付けての囁きは
 相手への感情が溢れているのか音量は大きめ。

 幸せそうなカップルに幸福を得られないとは
 なんと心と器の狭い、と肩を竦めて。
 一度帰宅を挟んでからタヴェルナを訪ねれば、
 仕事終わりのいつもより早い時間だった。]

(30) 2019/05/19(Sun) 20時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[出迎えてくれたのは看板娘と看板猫。
 紙袋から漂う香りに目を光らせる猫を横目に、
 彼女が受け取りやすい高さに差し出した。]

  これ、良かったら。
  皆で食べられる量を買ったつもりだけど、
  足りなかったらごめん。

[袋の店名を見て輝く目は弾ける若さを感じる。
 彼女の母であり、ここの女主人でも同じだろう。

 これ以上太らせないで、と冗談めかし、
 わざわざ顔を見せて礼を言いに来てくれた彼女は
 つい数分前の予想を上回る笑顔を添えていた。

 あぁ、自分の仕事の笑顔とは違う笑顔だと、
 慣れたはずの笑みは、口角を上げきれずにいて。]

(31) 2019/05/19(Sun) 20時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[時間帯が違えば、客層もいつもと変わる。
 よぉ、と袖を引いたのは顔見知りの常連客。

 時間と曜日が不規則なせいで対面は珍しいが、
 ついでに奢れ、と無茶な要求に苦笑した。
 初対面からの気安さにももう慣れ、
 一杯だけだ、と彼の話術で覆される約束を、
 ひとまず果たしてやるとしよう。

 先週、酒の酔いを借りて彼の面影のある人を
 彼と思い込んで接する、という、
 思い出すだけでも背に額に冷や汗の出る記憶を
 押し流してくれると祈りながら
 やや尊大な善意と喧騒をつまみに酒を干すのだ。]

(32) 2019/05/19(Sun) 20時頃

【人】 公証人 セイルズ

[店について席へと通される間に周囲を見回す。
顔見知りと幾つか言葉を交わしはしたが、一番見たい顔はそこにはいなかった。
少し早かったか、と考えて、俺より後に来る事が多い事を思い出す。
諦めるのはまだ早いと、いつものように幾つかの料理と軽い酒を注文した。

海老のオイルマリネは俺好みのハーブ使いが気に入っている一品だ。
残ったオイルをパンにつけて食べると、控えるつもりの酒が進む。
くるりくるりと、いつもより機嫌のいい看板娘を捕まえて
注文ついでに理由を聞いたら、明日はデートなんだとはにかむ様に答えた。>>1]


 へえ、そいつはいい。
 でも浮かれて注文間違えないようにな。


[なんて親父臭い注意と共に注文したポッロ・ポモドーロ。
デート、なんて言葉に、あの人の影が過ぎって首を振ったとき
ドアベルの音が、鳴った。]

(33) 2019/05/19(Sun) 21時頃

【人】 公証人 セイルズ

[視線が向いたのは無意識だった、だけど、そのままフォークを持つ手が止まった。
硬過ぎず、ラフ過ぎもしない服装と、いつもと変わらない面差し。
ああ、今日も会えたと安堵して、勤めてさりげなく視線を落とした。
見回すような視線がこちらを見た気がするのはきっと偶然
あの人がどんな表情をむけているのか、確認してしまうのが怖かった。

見てくれているなんて、覚えているなんてそんな事は
高望みだってわかってるんだ。

気を落ち着かせようとグラスに口をつければ、タイミングよく看板娘が料理を連れてくる。
その片手には、さっき俺が注文した物と同じ物。
その行き先を目で追いかけて、テーブルを確認して思わず口を開きかけた。
きっと偶然だ、よくある前菜の一つがたまたま被っただけだ。

だけど、それでも
同じ空間で同じ物を食べている、その偶然だけでいつも以上に満たされる

気がした]

(34) 2019/05/19(Sun) 21時頃

【人】 公証人 セイルズ

[本当に?]

(35) 2019/05/19(Sun) 21時頃

【人】 公証人 セイルズ

[ああ、高望みだってわかってる。

あの人は幸せな家庭を持っているかも知れないなんて思いながら
近くを通る際にさりげなく左手を見詰めていた。
しなやかな指には指輪の跡さえなくて、それにいつも安堵しているなんて。

一人でいつもいることに安堵しているなんて
一方的に想っているだけなのに酷い独占欲だ
こんな気持ちを知られたら、あの人はもうここには来なくなるかもしれない

ただ、週に一度顔が見られる、それだけでいいんだ。]

(36) 2019/05/19(Sun) 21時頃

【人】 公証人 セイルズ

[そんな風に、また自分に嘘をつく。]

(37) 2019/05/19(Sun) 21時頃

【人】 公証人 セイルズ

[気付いてるさ、どんどん望みがでかくなってる事に。
見て欲しい、覚えて欲しい、それだけじゃもうきっと足りない。
もっと近くに、もっと声を、そして、そして

そんなこと、言えるわけないじゃないか。
ああ、まったく、自分の嗜好を自覚したばかりのガキでもないのに。
あの人にだけは、知られたくない
あの人を失くしたくないから。

少し前、職場の女子社員に勧められて読んだ小説
あんな風に綺麗に纏まればどれだけいいか。
作者は何を思ってあれを書いたのか、知る事はきっとないだろうけれど。
あの主人公は、どこかあの人に雰囲気が似ている気がしていた。

だからこそ、小説みたいに行かないと思うからこそ

……打ち明けたらどうなるのか、怖かった。
俺よりも多分自由なあの人の、翼を傷つけてしまいそうで。
柔らかな表情を凍らせてしまいそうで。]

(38) 2019/05/19(Sun) 21時頃

【人】 公証人 セイルズ

[いっそ、何もかも打ち明けてしまえば楽なんだろうか
そうしてしまえば、もしダメでも諦めが……

つくのなら、最初っからこんな風に悩まない。]

(39) 2019/05/19(Sun) 21時頃

【人】 公証人 セイルズ

[相変わらず料理は美味しい、けれど実際の所は半分も味わっていないだろう。
最後に頼んだジェラートは、頭を冷やすのに丁度いい。

知られたくない、でも気付いて欲しい、知りたい、だけど知るのは怖い。
だけど、視線であの人を伺いながら、それでも考えてしまうんだ。


いつか、名前を呼んで、隣同士寄り添ってみたい、なんて。**]

(40) 2019/05/19(Sun) 21時頃

【人】 山師 グスタフ

[……ジャズバーの、ピアノに応急処置を施して。
なまじ自分で多少なりとも音をいじれるから、と放置していた店長に、演奏がないと成り立たないなんて嘆くなら、ちゃんと調律師にオーバーホールを依頼してくださいよと軽い口調で添えた。
この店の調律は知り合いが受け持っていたし、人の音の具合をいじるのはなるべくならやりたくないので、俺がやったのは最低限ですよ、とも。
金曜の夜だ、お礼にと酒をごちそうになれることはなんとなく予想していたし、無下に断ることもできず、なんでもない顔で笑って口をつけたけど。

急ぎ焦る顔を悟らせずに、今日はもうくたびれたからとバーを出て、大通りでタクシーを捕まえた。
なぜ、こうもムキになって、タヴェルナに向かおうとしているんだろう?苦笑が浮かび上がる。]

(41) 2019/05/19(Sun) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ

[交通渋滞で突発的な事故が起こることもなく、やってきたタヴェルナは、まだまだ営業中の時間でほっとした。
女主人に、まだシュパーゲルがあるかと確認をして、それと……水を頼む。

先程のバーで呑んだとはいえ、どうにも酔っ払いすぎているような感覚があるのは……急ぎすぎたからだろうか?
いつもは頼まないけれど、トマトのピクルスを出してもらって、ぐるぐる回転しそうになる頭を静かにさせようとつとめた。

気まぐれに隣にやってきた看板猫を、ひと撫でしてやろうと手を伸ばしたら、ひょいと避けられまたどこかの席に行ってしまった。
手持ち無沙汰になった行き場のない片手で、後頭部をさすった。]

(42) 2019/05/19(Sun) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ

[料理を待つ手持ち無沙汰で店内を見渡して、怪我の様子を隠さぬ客を見れば……少し眉をひそめ、女主人に相談した。
なにか、精の付きそうなものを彼に、匿名希望で、と。

……それは同情というよりも……ただそうしたくなっただけだった。ここにいる人たちはこの金曜の夜を共有する仲間だし、それ以上に……
他人に思えなかった。
彼らはグスタフの、過去で、現在で、未来なのだ、と、勝手にそんな印象を抱いていた。

だからこの行為は、自分自身に優しくするようなものだった。
もし自分が大やけどをくらって、それが誰にも見逃されて、ただ一人で抱える羽目になったら、あまりにやるせないからだ。]

(43) 2019/05/19(Sun) 22時頃

【人】 山師 グスタフ

[……そうか、と気づくことがある。
俺は、俺のことをかわいそうだと感じているのだ、と。

失恋をしたことを誰にも打ち明ける機会を得ず、ただ身の中に埋めて、傷には処置をとればいい、なんて事務的に考えて……傷を隠している事自体を、どう思うかなんてあえて考えやしなかった。

しょうもない話だ。
視界になにか入れるのもわずらわしく、そっと目をつむった。]

(44) 2019/05/19(Sun) 22時頃

【人】 山師 グスタフ

[それなりに出来の良い耳だ、頭は音で満たされる。
……ああ、良い音だ。この音は好きなんだ。この店は、これがあるからいい。

聞き覚えた馴染みの音を、できるだけ耳を澄まして丁寧に拾う。
今はこれが一番の癒しになる、と。]**

(45) 2019/05/19(Sun) 22時頃

【人】 山師 グスタフ

[……やがて、注文していた料理が届けば、それを口にして、そっと店を出た。
あの怪我人にと頼んだ注文が、本当に彼のところに届いたかはわからない。ちょうど女主人も忙しくしていたし、会計のときも最近はろくに金額を確認していないし、で。

夜風はぬるく、歩いて帰りたい気分にはちょうどよかった。]**

(46) 2019/05/19(Sun) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

[鳥渡したサービス、と運ばれてきたトマトのジェラート。
恐らく来店時の会話を覚えていたんだろう。
これしきで野菜不足を補える筈もないが、気遣いが嬉しかったし、助かった。

何せ、待ちわびたドアベルが鳴ったのはついさっきのこと。
もう少しだけ、同じ空間にいたい。せめて何を頼むのかくらい知ってから帰りたかった。自意識過剰が過ぎて、同じ物を頼むなんてことすらできやしないが、気になる奴のことは、何だって気になるものだろう?

ひとくちで消えるジェラートを、丹念に舌の上で蕩かせる。
瑞々しい甘さと独特の酸味と青臭さ。一度に飲み込もうとしたせいか、瞬間、僅かに咽喉が詰まる。
胸の奥まで苦しくなるような感覚は、まるで────。]

(47) 2019/05/19(Sun) 23時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

[ごろ、と。薄っぺらいマットレスの上で寝がえりを打つ。
特に予定もなく、怠惰に過ごす日曜日。

頭の中だけがフル回転だった。
主にあの人について知った、新たないくつか。
飼うほどに猫が好きでと、それが叶う環境にあること。

何処のどんな猫か知らないが、運がいいことだ。
この先、恐らく寿命が尽きるまで。
あの掌に撫でられて、同じ部屋で、もしかしたら同じベッドで寝て、好きなだけ戯れるんだろう。

愛されるのが当然だという顔で。
どんな我儘も粗相も、甘ったれた鳴き声と、柔らかな毛皮を擦りつけることで赦して貰うんだろう。

それがどれだけ、恵まれているかなんて考えもしないで。]

(48) 2019/05/19(Sun) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 
 ……莫迦みてえ

[まさかこの齢になって、猫に嫉妬する日が来ようとは。]

(49) 2019/05/19(Sun) 23時半頃

【人】 公安部 カガ

[土曜日の朝。
 昼過ぎに起きるのは常のこと。
 だが、目を覚ましても冷めやらぬ動悸に
 思わずシーツを握る手が力んだ。

 探し人はいつも先に店にいて
 視線がかち合う前に逸らしてしまった。
 デートだと浮かれる少女>>1の素直さが
 羨ましくて目映い。

 溜息をつきながらも起き上がればカーテンを開ける。
 憎いほどの青空が変わらず広がっていた]

(50) 2019/05/19(Sun) 23時半頃

【人】 公安部 カガ

[まずはコップ一杯のミネラルウォーターを。
 喉さえ潤えば後はエスプレッソに砂糖を落とし込む。
 一つ、二つと甘ったるいコーヒーが完成すれば、
 デスクに向かって作業へと取り掛かった。

 カタカタとキーボードを弾く音が響く。
 書き出しの文は既に決まっていた]

  今日で最後だ。

[綴りながら口ずさんでしまう癖は消えない]

(51) 2019/05/19(Sun) 23時半頃

【人】 公安部 カガ


  偶然を装った必然だ。
  みっともないったらありゃしない。
  恥を偲ぶように自からの唇を噛むも
  並ぶ同じ料理に緩む口許を隠せなかった。

[思い返す昨日の出来事。
 彼に気づかれていなければいい。

 いつも彼を超えて前の席に腰掛ける度
 呼吸が浅くなって大変な事も
 気づかれて、――いや、気づいてくれたら]

(52) 2019/05/19(Sun) 23時半頃

【人】 公安部 カガ


  視線を感じてワイングラスを覗き込む。
  あの人は今日もジェラートを頼んでいた。
  甘くてつめたい氷菓子を、……、はは。

[音が止まる。
 口角を上げてからくしゃりと前髪を乱した]

  もう行かない為に書いてるのに駄目だな。
  いっそ、綺麗な女性と結ばれてくれたら、
  …………諦めがついたら後悔しないか。

[ぽつりと落とした呟きと共にまた唇を曲げる。
 世の中小説のように回らない事は分かっていた。
 だからこそ矛盾した想いを飼っている。

 たった一週間の逢瀬では足りなくて
 結婚しろと願う癖その薬指に輪っかが
 いつまでも、いつまでも、光らない事を
 願って、祈って、望んでしまっている]

(53) 2019/05/20(Mon) 00時頃

【人】 公安部 カガ


  ……どうしようもない。
  どうしようも、……ないんだよ。

[自分だけをずっと見ていて欲しいって。
 
 昨日祈ったはずの一度だけすらも
 容易く裏切りそうな願望は止め処なく]

  あの人は普段どんな風に過ごすのかな。
  仕事は、交友関係は。……恋人には、

  どんな声で、どんな事を、囁くんだろう。

[知らない誰かが羨ましくて仕方がないから
 また噛み締めた唇が鉄錆の味を届ける。
 恋とは、愛とは、一体何なのだろう。
 分からない。まだ、昨日の余韻が強すぎて]

(54) 2019/05/20(Mon) 00時頃

【人】 公安部 カガ


  あの人も全部俺と同じなら……、
  よかったのにな。

[この想いも内に秘めた願いも全て。

 強欲な心を抱えたまま痛みに目を伏せる。
 この背に翼があったなら飛んで行けた?
 少女が読む小説のような想像をした自分に
 呆れたように空気を震わせた]

  同じように恋してくれたら
  俺のこの想いは……報われた?

  なんて、無理だよな。
  俺じゃ……あの人の隣に相応しくない。

  わかってる。そんな事、ずっと。
  ただ、今を失いたくない……のは、本当で、でも。

(55) 2019/05/20(Mon) 00時頃

【人】 公安部 カガ



  あの人の指にも、触れたいなん、て。


[莫迦げた問いに答えるものはおらず。
 落としたつぶやきは溢れ転げていった。

 催促の連絡に目を通して返事を認める。
 また担当者に怒られてしまうなと肩を竦めた]**

(56) 2019/05/20(Mon) 00時頃

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