人狼議事


78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―

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視点: 人


粉ひき ケヴィンは、メモを貼った。

2012/01/31(Tue) 04時半頃


【人】 粉ひき ケヴィン

――砂漠地帯上空――

[キィン、と響く声。音。
 耳鳴りにも似たそれは、言葉を囁く(>>813)が。
 己は世界の救い方など知らぬ。知っているならたわむれに救ってみるのも良かったかと思うほどだ。

 目の前の少年は乗る乗らぬどちらを選んだか、もしか黒鱗《ナシート》がウルヴェレアの事を知りたがり、乗れとせがんだやもしれぬ。
 どちらにせよ鳳凰は砂漠の空を煌めきながら悠と舞う。]

『おい、旦那ァ、あれ!』

[鱗に具現化し、鞍と化した黒龍が叫ぶ。
 空から影が落ちる。彩光に幾度か照らされ、それが人だと気づけば。]

(839) 2012/01/31(Tue) 14時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

アリィ!

[反射的にこちらも叫ぶ。
 日頃からあまり献身的でない鳳凰《アリィ》が主人(あるじ)ですらない己の言葉をどこまで聞くかと過ぎらなくもなかったが、杞憂とばかりつぅいと焔の巨鳥は落ちる姿に向かって滑空を始めた。

 アリィはあれから一度も言葉を発さぬ。
 従順である姿からも、逆に僅かの陰りを思うたが、今はそれよりも、彼の安全の確保を優先すべきだ、と。
 砂漠に落ちゆく姿の真下に、巨鳥は滑り込んだ。]

(840) 2012/01/31(Tue) 14時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

……。

『乱暴なとこだけは変わっちゃねェのな、ニワトリ女ァ』

[落ちた影の下、潜り込めたらと思ったが。
 気が変わったか、それとも普段通りの我儘か。つぃと並空すると、その体をがっしと掴んだ。]

『おォい、大丈夫かァ』

[黒鱗が声をかける。かけるが、反応がない。
 気を失っているとは知らなかった。こちらから様子を伺おうにも、巨鳥の真下を見ることは叶わない。

 ばさり、とまた羽ばたき、その起こした風に乗るようにして、鳳凰は空を往く。
 往く先は男には操れぬ。ただ、鳳凰の往くままに。]

(870) 2012/01/31(Tue) 21時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

『お、生きてた生きてたァ』

[待て、と叫ぶ(>>895)と同時目覚めたような少年の、おそらく頭上から声がかかる。]

『あんま暴れんなー、ボウズ。このニワトリ女ァ、いつ落とすっかわかんねェぞ! しっかしなんであんなところから落ちてきたァ? 空から落ちてくるもんはフツー女の子か隕石《フタゴボシ》ってのが定石なんだがなァ』

[黒鱗はあっけらかんと笑って言う。少年には恐怖かもしれないが、無事捕まえられたのは不幸中の幸いといったところか。]

無事なようなら、"降りる"ぞ。
このままじゃあ焼け死ぬ。

[鳳凰はあれから上昇を続けている。ともすればこのまま五色の光に導かれるように、太陽まで突き抜けてしまうかのよう。
 たまったもんじゃない、と思えば、降下を命じる。
 気まぐれで不精な鳳凰《アリィ》がどこまで己の言葉聞くかはわからぬが、渋々と言った体で、徐々に降下を始めるか。]

(905) 2012/01/31(Tue) 22時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン

……!
『旦那ァ』

[姿に気づいたのはほぼ同時か。降下していく鳳凰、そこにまっすぐ"下"から向かってくる存在。]

『何者だァ……?』

[それが落ちた双子星だなどと知らぬ。星は大地から空へ降らぬ。
 故に、訝しみを顕にして、その南極星を見た。]

(917) 2012/01/31(Tue) 23時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

[南極星がこちらに飛び込むそのほんの少し、前。
 下の少年の困惑に満ちた声に、二つの声が答えた。]

『こんな奴ァ、ニワトリでいーんだよ。悪いなァ、空から客が増えるなんざ想定外でよ、ボウズ乗せてやるには重量オーバーなんだとよ、このニワトリさんは』

うまく降ろしてやりたいと思ってる。
どうにか耐えてくれ。あるいはもう一度気を失ったほうが楽かもしれんな。

(921) 2012/01/31(Tue) 23時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

『ハァ? 南極星《セレスト》? 冗談もいい加減にしなァ、星ってのはもっとこう――何だ? 絵みてェにトゲトゲしてるわけじゃねェだろうし、なんつーんだ、ああ――?』

何、か。
その聞き方だと人間、と龍。それから鳳凰。

名を問われているなら、俺はケヴィン。

[並空する金目に、やはり訝しみを強く向けたまま。
 問われて、息つきながら答えた。]

北極星《シメオン》。知らんな。
双子星なら、別れて落ちたのを見ただけだが。

[しかし"下"の少年は何らか知るようで。
 南極星《セレスト》は何を思うか。]

(974) 2012/02/01(Wed) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

北。
北東に進めば国境付近か。
燕慶は東方だな。

[この会話を鳳凰《アリィ》は聞いているか。
 徐々に進路は北へ逸れ始めていた。
 このまま着陸するとするなら――国境線が近くなる。]

(981) 2012/02/01(Wed) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

……そうだな。

[降りたあと(>>986)、と聞けば、無論その通りだった。
 下降し続けているのもあり大分地面は近くなったが、それでも元の高度が相当だ。
 近場の大地を目指し、鳳凰は下降速度を早める――]

(996) 2012/02/01(Wed) 00時頃

【人】 粉ひき ケヴィン

[守り神、と称する声を聞けば、鞍の黒鱗が嬉しそうに笑い出した。]

『おう、おう、お前さん、双子星なんてェ言い出したときはなんつー面倒なモンと出会ったかと思っちまったが、なかなかどーして話がわかるじゃねェの! そう、俺っちは昏闇飛龍《ドンケルドラッケ》! 闇と影とを司る守り神さんよ! ダチになれるかどうかは旦那次第だがよォ、俺っちはお前さんのことは気に入ったぜェ、南極星《セレスト》さんよ!』

案ずるな。この高度から降りるとは言っていない。
お前《セレスト》も降下くらいはするのだろう。

[高度を下げながら、忙しない質問に答える。友達、にはまだ結論を出さないままだ。
 ヤニク少年は何を南極星に答えるか、名前を問われて答えぬようなら、ヤニク、とだけ簡潔に紹介したろう。

 その間にも、鳳凰は国境線の絡みあう大地《トライアングル》へ向けて、急降下する。
 下の少年の恐怖は、あまり想像したいものでもなかった。]

(1019) 2012/02/01(Wed) 00時半頃

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