22 共犯者
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[ だから全ての話を聞き終えた『かれ』は、日曜には礼拝に出掛ける家に育ち、その性向ゆえに教会から拒絶されながらも信仰を捨てられなかった「ヴェスパタイン」がそうするであろうように、酷く打ちひしがれた表情を作った。
「ヴェスパタイン」は今、自らの信仰と常識と、村人達が自らの来歴に対して持つ自尊心を尊重したい感情の間で、激しい葛藤を味わっているようだった。 抗議の為に来たここにやって来た彼は、言葉を失った。 故に、先に話を始めたノックスに許しを求める視線を送られれば、力なく頷いた。]
(317) 2010/08/01(Sun) 11時頃
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>>319 [ 話を譲ってくれたノックスに、すまない、というように頷く。 しかし、先ほどまでの意気込みはどこへやら、いざ話そうとすると言葉が出ない様子だった。 散々躊躇った後に、重い口を開く。]
……リンドクヴィストさん。 私は…… この儀式を何とか止められないか、と思ってここにやって来ました。
ソフィアが死んだのに、警察にも知らせない。 獣だか人間だか知らないが、どっちにせよ調べて貰わないと、これではソフィアも安心して天国へ行けないでしょう。 他の人だって、また襲われないとも限らない。
それなのに、危険な森に入るのですか。 いくら大事な祭と言っても、そんなのは間違っている。
──私は、そう思っていました……
[ 最後の一言は自分にも言い聞かせるような、深く沈んだ声だった。]
(320) 2010/08/01(Sun) 11時半頃
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>>323 [ 瞳が迷いに揺れる。]
私は……私は。
この村に住むということは……この村に住み続けるということは、村の有り様を受け入れなければならない、ということなんですね?
──私がこの村にずっと住み続けたいと思ったら、それに従わねばならないと。
[ それはパピヨンに問うているようでもあり、自分の意志を確認しているようでもある。]
(324) 2010/08/01(Sun) 11時半頃
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この村にやって来た初めの頃は、色々とあって…… 正直ここに来るのを選んだことを後悔したこともありました。 ダン親方やソフィアのお陰で、段々溶け込めるようになってきたけれど、それでも…… 本当に、親方が亡くなった時には、この先やっていけるのか不安で自信がなくて……
でも、友達が私の支えになってくれました。 最近は、話をしてくれる人も大分増えて。 何となく、やれそうな気がしていたんです。 私は……ずっとここにいたいと、思っていました。
でも……
[ 彼は両手で顔を覆った。]
(331) 2010/08/01(Sun) 12時頃
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>>327 でも、私は死ぬまでこの村の人間にはなれないと、そう言っているのと同じじゃありませんか。
そして今では、さっきのお話を聞いてしまった私も、この村の人間にはなれないと思っている…… 私は、それに気付いてしまったんです。 この村が変わるまで、私は待てない。
(332) 2010/08/01(Sun) 12時頃
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―リンドクヴィスト邸・書斎― [ そこまで一息に話してしまうと、後は顔を覆ったまま、立ち尽くすばかりだった。 ホリーが倒れたと聞かされたオスカーが中座する>>330時にも、顔は上げなかった。]
(336) 2010/08/01(Sun) 14時頃
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─リンドクヴィスト邸外─
[ それから程なくして、リンドクヴィスト邸を辞した彼は、重苦しい足取りで広場に向かって歩き出した。 パピヨンとの話がどのような形で終わったにせよ、肩を落とし俯いて歩く彼の姿を見れば、「心に重荷を背負った」状態」であるのは明らかだった。
ふと、顔を上げて、夕暮れの空を見上げる。 中空に、昨夜より僅かにその身を太らせた月が、薄白に輝く。]
(340) 2010/08/01(Sun) 15時頃
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──……死なないさ。俺は。
[ 月下の下、寂寞とした声。
彼は、周りの人間には聞き取れぬ程小さな声で呟いた。 そして、遠く離れた同胞の耳にもその呟きが入ることはない。**]
(341) 2010/08/01(Sun) 16時頃
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─回想・広場─ >>341 [ 皓々と輝く月の下、広場には松明が灯され、中央に設置された祭壇──「エデンの園」と呼ばれるそれには、選定された「巡礼」たちが集まっていた。 それを取り巻き、見守る村人達の顔、顔、顔。 神の御徴が現われたことを寿ぐ人ばかりでは無論ない。 60年を越す長きに渡って、正式には行われなかった祭だ。若者を中心に、本祭の何たるかを知らずに育った世代は、何故人死にが出た今もこんな祭を開催するのかという疑問を内心抱えている者も多いだろう。 だが、彼らはそれを仮面の如き無表情の下に押し隠し、巡礼という名の生贄の旅立ちを祝うふりをするのだ。
自分や自分の家族が他の村人達から排斥されないために。 「掟破り」となって、選ばれた者たちと同じように森に放逐されないために。
そして、自分や自分の家族が、あそこにいないことに、胸を撫で下ろすのだ。]
(446) 2010/08/01(Sun) 22時半頃
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─回想・広場─ [ 広場に迷い込むようにヴェスパタインが足を踏み入れた時、まだ儀式は始まっていなかった。 彼が見たのは、ようやくいくらか覚えられるようになった人たち──ミッシェルやオスカーたち。
そしてもう一人、厳しい顔をした両親と兄たちに囲まれて項垂れる、ボリスの姿だった。 ボリスの家族は、ヴェスパタインの姿を認めると、一様に激しい憎悪の視線で睨みつけた。]
(451) 2010/08/01(Sun) 23時頃
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─回想─ [「あんたの所為で……」
母親が吐き捨てる。 父親や兄たちの殺気から見て、今日が潔斎の日である祭の日でなければ、彼を半死半生の目に遭わせるくらいのことはしたに違いない。
ヴェスパタインは漸く事態が飲み込めた。 ボリスと自分の「関係」が発覚したのだ。必死に目を逸らすボリスの顔付きからもそれが分かる。 それで、ボリスを生贄に──巡礼に差し出すことにしたのだ。 居てはいけない、一族の恥となる存在であるが故に。
本来であれば、ボリスの家族はヴェスパタインの方を突き出したいところだろう。 だが、「よそもの」のヴェスパタインは、祭に加わる資格がないのだ。 パピヨンが余所者を生贄に選ばないことを長老に進言したから、誰も彼を選ばないし、御籤を引く場にも呼ばれない。 彼はそういった事情を知っていた訳ではないが、誰もよそものの彼を呼びに来ないことで、推測は出来た。]
(466) 2010/08/01(Sun) 23時半頃
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─回想─ [ このまま知らぬふりをすることも出来ただろう。 祭が終わった後、この家族がどうなろうと、「かれ」には関係ない。 そして、「巡礼たち」から距離を置いた方が、この先の儀式の進行には有利となる。 もし、彼が「本物のヴェスパタイン」であっても、恐らくはこの状況下では将来の迫害の危惧より目の前の恐怖に口を噤み、非難に耐えるしかない筈なのだ。「彼」は既に、そのようにして街から逃げようとしたのだから。
だが。]
(478) 2010/08/01(Sun) 23時半頃
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─回想─
僕が……私が、ボリスの代わりに行きます。
[ ヴェスパタインが拳を握り締め、歯を食い縛るようにしてそう口にした時、「かれ」は一体何を思っていたのだろうか?]
(481) 2010/08/01(Sun) 23時半頃
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─回想─ [ それから暫く後のこと。 広場に集まった生贄──巡礼たちの中に、壇の傍でぐったりと座り込む、蒼褪めた彼の姿があった。
仕度の暇もなかったのか、特に武器になるようなものは何も持っているような気配はないし、気力も最低のようだ。 何か話しかけられても、半死人のように最低限の反応しか返って来ない有様だ。]
(489) 2010/08/02(Mon) 00時頃
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