204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[治療が終わってからも、バーナバスの傍を離れなかった。
寝る時も狭い寝台に潜り込んで、体温と心音を確認しながら彼に抱きついて寝た。
傍を離れず寝台の傍の椅子で、黒く参加した指輪を磨いていた。 何かしなければ、嫌な想像をしてしまうから。 早く目を開けて欲しい。
寝ているバーナバスを見つめ、滲む涙を無理やり拭った。]
(296) okomekome 2014/11/29(Sat) 01時半頃
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―少し、未来の― [笑みを見て、眩しく感じて眼を逸らす。]
……――、ドナルドの……… ……せい、……だ から
[常は服越しや布越しで、直接肌に触れ合うわけではないから、こんな風に触れるのは――きっと、初めてで。 心臓が高く鳴り、うるさい。恋に落ちて、もう、ずっと、長いのに]
…っ、―――ん、
[言葉に、小さく頷いた。 緑の眼は、ただひとりを映して。]
ドナルド、が、……欲しい、 ……
[口付けに、応える。両の腕を伸ばして、髪を撫で、かき抱くように]
(297) azuma 2014/11/29(Sat) 01時半頃
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―― ――
[天国から堕ちてきた天使はどうなるのか。 それは、彼だけが知っている。
トレイルの一日は、歌うことから始まる。 今日も、彼だけの為に。
喜びと、慈しみ 悦びと、楽しみ
音は極めて正確に。 それでいて、感情は豊かに]
(298) Ayame 2014/11/29(Sat) 01時半頃
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[ひとつ、歌い終えて 傍らの彼に、正面から抱きついた。 見上げて、微笑みながら問いかける]
ノックス、ノックス どうだった?
ねえ、次は何を歌おうか
[嬉しくてたまらない。 そんな、弾んだ声で]
(299) Ayame 2014/11/29(Sat) 01時半頃
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[謡い、笑い、話しかける。
彼の傍には、絶えずトレイルの音がある]
(300) Ayame 2014/11/29(Sat) 01時半頃
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[いつの間にか寝てしまっていた。 動く気配>>236に、目を開ける。]
あ……。
[やっと目を開けた。 やっと。
嬉しくて声を出せない。 抱きついて泣いて。
夢でないことを何度も確認した。 握られた手>>237を握り返し、唇を寄せた。*]
(301) okomekome 2014/11/29(Sat) 02時頃
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[視線が外れるもそのまま緑の双眸>>297を見詰め]
……なら、良かった。
[あの山小屋でフランシスへの想いを自覚してから 彼を己の手で歌わせたいという欲を懐いていた。 其れが叶ったと思えばやはり嬉しく。 重ね合わせた胸からは互いの鼓動が伝い 高揚するは己だけでないのだと知らせてくれた。]
――――……。
[頷きに誘われるまま顔寄せれば鼻先が重なる。 フランシスの双眸に己の姿映るを見るその隻眼にも彼の姿映り込み]
あァ、フランシスになら、全部やるよ。
[血肉さえも欲しいと望むなら――。 獣を飼うが故の思いを滲ませ貪るような口付けを交わす。]
(302) helmut 2014/11/29(Sat) 02時頃
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[赤毛に絡む指先の動きが フランシスに求めらているのだと思わせる。 言葉と仕草で伝えてくれる彼が愛おしく また牙が疼くを感じ、低く喉を鳴らした。]
――声も、くちびるも、甘い、な。 フランシス、……他も、味わわせて。
[願うくちびるはそのまま首筋へと落ちて 獣のようにぺろと舌を這わせその肌を味わう。]
(303) helmut 2014/11/29(Sat) 02時頃
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……ん、……
[そ、と触れたくて指先を頬に添わす。 心臓の音が、重なる。 同じに、高まっていると思うと、嬉しくて、――大袈裟だけれど、しんで しまいそうだ。]
…… ドナルド、―……
[胸の中疼く、獣の声。 貪るような口付けの合間、吐息に混ぜて想いを告げる。 溜め込んできた、封じてきたものを伝えたい。 上手く言葉に出来ているか、わからないけれど]
おれも、……ぜん ぶ……っ ん
[赤い髪をかき混ぜて、もっと欲しいと強請るよう]
(304) azuma 2014/11/29(Sat) 02時頃
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―― ――
[天国から堕とした天使はどうなるのか。 それは、自分だけが知っている。
目覚めて、腕の中にトレイルが居る幸せを噛み締める。背中を撫でて、羽根のないことを確かめた。
もう一度、天に昇ってしまわぬように。 もう一度、すり抜けてしまわないように。 温もりに、音に触れる。]
トレイル、トレイル……。
[何度でも名を呼んで、何度でも求めて。]
(305) k_karura 2014/11/29(Sat) 02時頃
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……っ は、ぁ ……
[目元の朱は鮮やかで、 口付けに、重ねてきた経験を想って、 不意に、ざわつくけれど、バリトンの囁きに甘く、溶けて]
ん、…… ドナルド、に、なら ――いい、から もっと、……
っ、ぁ ぅ
[咽喉が反る。舌が這う感触が、ぞわぞわと官能を呼び起こす。 ドナルドの歯が立てられたら、どう、感じるだろう。そんな想いが過ぎる。片手はドナルドの頭に添えたままで、くしゃりと髪を握り締めた]
(306) azuma 2014/11/29(Sat) 02時頃
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―― ――
[名を呼ばれるたび、トレイルの表情には 恍惚とした色が見え隠れする。 陶酔したようなその顔を、彼に向けて 甘い吐息を漏らした]
名前、呼ばれるの 好きだよ、ノックス
ねえ、もっと 僕の名前だけ、呼んで
[抱きしめられた腕の中で 彼の胸に手を当てて トレイルは囁くように謡う]
(307) Ayame 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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[いつまでも傍に居て 僕だけを見て 僕だけを呼んで
誰も何も 此処にはない
琥珀も 箱も そう、何も
ノックスとトレイル それだけが 存在する
何処でもない、この場所に
永遠を誓おう]
(308) Ayame 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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[翼を失った天使が 彼の為にうたう
呪縛の歌
今日も、明日も、明後日も 彼の魂に解放は無い]
(309) Ayame 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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[トレイルの一日は、歌うことから始まる
彼にとっての一番を 彼にとっての唯一に変え 盲目にさせるための、呪いのうた
今日も、彼だけの為に**]
(310) Ayame 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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[目を閉じて、歌の終わりを迎える。胴に回される腕。抱き止め、見下ろすとシノワズリがきららと瞬いていた。
上手だったと栗色を指に絡ませながら髪を撫でた。いいこいいこと褒める様は昔と変わらず。 次のリクエストは、そぅ、何が良いだろうか。
どんな歌でも、彼が歌を紡げば神の息吹となる。絶えず、祝福は傍に在る。]
トレイル……。
[ノックスの唇からは愛しい子の名ばかり。]
(311) k_karura 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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[浮かぶ恍惚に、愛おしさに胸を焦がす。 こんなに喜んでくれるのだから。
悲しみも、寂しさも要らない。
この表情も、吐息も、自分だけに向けられたもの。 ノックスだけのもの。]
……トレイル。トレイル、トレイル。
[好きだと、呼んでと請われるままに。 口付けては名を口にし、愛を告げる。]
(312) k_karura 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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[じっと見詰めるフロスティブルーには、トレイルしか映さない。
いつまでも傍に居よう。 君だけを見て。 君だけを呼んで。 君だけに触れて。
―――永久に、トレイルだけのために。]
(313) k_karura 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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―― 少し、未来の ――
[高鳴る鼓動はもうどちらのものか知れない。 フランシスの呼ぶ声にゆると隻眼が細まる。 獰猛な獣を抑えながら欲に濡れた眼差しを彼の肌へと注ぐ。]
――…その声で呼ばれるのが嬉しかった。 そんな風に呼ばれるのをずっと夢見てた。
[五年堪えると思い続けていたのに こうして肌を重ねて良いのかという葛藤も無論あるが 欲は堪え切れぬほどまで膨れ上がっている。]
全部、――…欲しい。
[残る衣服を共に取り払い フランシスの膝を割るように己の片脚を滑り込ませる。]
(314) helmut 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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[あがる吐息の音色に、情欲を煽られる。 全てに触れたいと望みながら片手を腰の傍に置き己の体重支え もう片方の手でフランシスの身体をまさぐり肌をなぞる。]
どこも、甘くて、おいしい。 ――――……、
[食べてしまいたくなる、と思うを飲みこむは 失いたくないという思いから。 反る咽喉の、小さな尖りを口に含み舌で転がし]
もっと、声聞かせて、 ――…俺の為だけに、啼いてよ。
[吐息混じりのバリトンは切なく願い交わりを深めようとするけれど 髪握る手指に引かれるように一度動きを止める。 少しだけ考えるような間を置き 己の牙で口腔の粘膜柔く裂いて己の赤を口移すは フランシスに全てを捧ぐという想いの体現*]
(315) helmut 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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[医者に言われたように、バーナバスの看病をする。 包帯を変えるのも、薬を塗るのも慣れてきた。 薬を塗る前、そこへ唇を寄せて舐めたりもしたけれど。
今までどおり、仕事の手伝いもする。 多くはもって凝れなかった荷物。 その中でも真っ先に持ち出したのは、きちんと手入れされたバーナバスの道具。
仕事をしているその姿を見るのは好きだったから。]
(316) okomekome 2014/11/29(Sat) 03時頃
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[呼ばれ、傍に向かう>>241。 取り出された小箱に首を傾げた。]
俺の髪って、こんな色?
[前髪を摘んで見ても、分からなくて笑った。 隣に座って、続きを聞く>>242。]
……壊れるまで? ん。分かった。
[その言葉の意味を理解し、顔が赤くなった。 見られないように顔を肩に押し付けて頷く。
壊れないように大事に使って。 それでも壊れたら、また同じものを作ってもらって。 ずっと、一緒に。]
(317) okomekome 2014/11/29(Sat) 03時頃
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[スプーンを贈り物にする意味は知らない。 問いに首を振る。
でも、それの答え>>245を聞いて。]
幸せなら……バーナバスも、一緒が良い。
[二つあるのだから、二人一緒にと願う。*]
(318) okomekome 2014/11/29(Sat) 03時頃
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[目の前にある色は、すべてトレイルのもの そして、彼の前にある色は、すべて彼のモノ
愚かなトレイルは気づいていなかった 自らもまた、 一番が唯一へと変わり 他の何も映すことが出来なくなっている事に。
彼が呼ぶ四文字もまた 魂の呪縛
永遠に、二人だけの世界で 互いに束縛の呪を吐き合う これ以上の幸せなど、どこにもない]
(319) Ayame 2014/11/29(Sat) 03時頃
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―― 少し、未来の ――
[耳朶を飾るは保護者の祈り籠る耳飾り。 フランシスの腕を飾る紫水晶が淡い月明かりに煌めく。]
――…フランシス。
[幾度となく呼ぶ名はこれから先も数え切れぬほど紡がれる。]
愛してる。
[本当は一人前になってから言うつもりだったけれど 肌を重ね繋がる前に、 時間をかけ育まれた愛を*最愛の彼へと囁いた。*]
(320) helmut 2014/11/29(Sat) 03時頃
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ノックス、ノックス……ノックス
[うたうように囁きながら ちゅ、と音を立てて愛らしい口づけを返す]
大好きだよ だから
[もっと、呼んで。 永遠に、トレイルの名だけを**]
(321) Ayame 2014/11/29(Sat) 03時頃
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[例えこれが呪いだろうとも。
喜んで、愛を捧げよう。
この身も存在も、君だけのために。]
トレイル、トレイ……ル
(322) k_karura 2014/11/29(Sat) 03時頃
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『大好きだよ』トレイル……
『愛している』トレイル……
[だから、愛して。 永遠に、永遠の幸せに包まれよう。**]
(323) k_karura 2014/11/29(Sat) 03時半頃
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―少し 未来の―
……っ
[長い間一緒に居たのに見たこともないような 欲の色を視線に感じて堪らなく、昂ぶる。]
…―― ドナルド、……、ぁ ……ほん、とうに?……
[耐え切れなかったのは煽ったのは、自分。 深い響きを持つ声を、その眼を、自分だけに向けて欲しいと思ってしまった。――保護者、失格だと、思う。でも、溢れてしまった。 緑の双眸は欲とよろこびと、切なさと、とりどりに揺れて、]
ぜんぶ、…… あげる、 よ ……ドナルドが、良い……
[囁きは甘やかなくせに、ひどく切実だった]
(324) azuma 2014/11/29(Sat) 03時半頃
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[膝の間にドナルドの膝が滑り入る。 彼に、身体を開いて、上がる声を抑えるように、 湧き上がる獣めいた慾を抑えるように、人差し指の甲を噛む。 されど焦がれた掌が肌をなぞればそれだけで力は抜けていく。こんな感覚は、初めてだった]
そ、う かな、……うれ、し …ぁ っ
[食べたい、食べられたい。 だめ、失いたくない。悲しませたくない。 呪いの声は居間は遠く、聞くはドナルドの艶のあるバリトンばかり]
……ァ、あ、 ん 分かっ、… ドナルド、だけ に、だから …っ……
[喘ぎ、途切れがちながら伝える透明感のある、こえ。 動きが止まるのに少しだけ首を傾ぐように角度を変えて。]
(325) azuma 2014/11/29(Sat) 03時半頃
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