216 宵闇駆けるは天つ星
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トリに5人が投票した。
余四朗に1人が投票した。
トリは村人の手により処刑された。教会の鐘が厳かに鳴り響き、法の執行を宣告した。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
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[力と力の交差の場]
[そこを閉ざす力はゆるりと薄れ、消えてゆく]
[阻むもののなくなった空へ向け]
[紅の翼は、飛び立った]
(0) tukineko 2015/02/15(Sun) 21時半頃
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ひとづかい トリは、メモを貼った。
tukineko 2015/02/15(Sun) 21時半頃
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[>>*34男が結界を渡るも見る事無く、沙耶の身体は波間に飲まれて沈み行く。 春近く、温泉が湧き出る地盤とはいえ海の水は冷たく、重い。 健常ならばある程度妖気で遮断できていただろうそれを、今の沙耶に耐える術は無い。 本当の本当に、身に残っていた力全てを使い切ってしまったから]
(あぁ)
(もう ほんとうに)
[人の写し身すら保てなくなり、手も足も無いただの蛇の姿に戻る。 波に逆らうことすら出来ず、沈みながら沖へと流されるを感じる。 何かにぶつかった感覚はあれど、それを確かめる為に瞳を開く力すら残ってはおらず]
(1) nadia 2015/02/15(Sun) 22時半頃
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(さやは)
(しぬのか)
[思う心に、後悔は無い。 力の限り戦って敵わなかった、ならばこうなるが自然の摂理。 このまま沙耶の命は海に棲むもの達の糧になり、務めは最後まで果たされよう。 ただ、今までの生を振り返る胸の内に浮かぶ、一つの思い]
(2) nadia 2015/02/15(Sun) 22時半頃
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[気がついた時から、沙耶はずっと独りだった。 人間と約束を交わし、その通りに岩場と海だけを自分の世界として生きてきた。 言葉交わす者が居た時間もあったけれど、心の触れ合いと呼ぶには短すぎて残ったのはそれまで以上の虚しさだけで。 何時からだろう。沙耶から声をかけることすら、止めてしまったのは]
(あぁ)
[腹を空かせて、それでも人間を待っていたのは何故なのか。 あの場に来た芙蓉の言葉を、何故あんなにも素直に聞いたのか。 答えは、たった一つだけ]
(さやは)
(さみしかった)
(3) nadia 2015/02/15(Sun) 22時半頃
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[沙耶を恐れながら、それでも沙耶の居場所を認めてくれた人間を失ったことに気付きたくなかった。 ずっと独りだと思っていた、居ないと思っていた目の前に現れた初めての仲間が嬉しかった。
だから沙耶は、この場所を譲れなかった。 芙蓉を護りたかったから、なりふり構わず戦った。 護れただろうか。負けてしまったけれど、もう確かめることも出来ないけれど]
(だから)
(ふようにあえて)
(うれしかったんだ)
(4) nadia 2015/02/15(Sun) 22時半頃
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[沙耶とは違う、けれどこの村と同じ匂いがしていた彼女。 知らなかっただけで、知ろうとしなかっただけで。 本当はずっと、沙耶の近くに仲間は居た。独りじゃなかった。 もしももっと早く、沙耶が他の世界を知ろうとしていたら、何か違ったろうか。 あの男に負けないことも、あの男の話を理解することも、出来ただろうか。 それを確認する術など無い、あるはずもない。でも、もしもそれが、叶うなら]
(あぁ)
(5) nadia 2015/02/15(Sun) 23時頃
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(もっと)
(しりたい)
(ひとを)
(せかいを)
[声成らぬ呟きが、こぽり小さな泡を作る。 波打つ最中、それを確認できるものなど居はしないだろう。 ただ、切実な願いを込めたそれは、最早浮かべぬ沙耶の代わりに上へと浮かびあがっていった*]
(6) nadia 2015/02/15(Sun) 23時頃
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― 岩場 ―
[呼び掛けに返る声はない。 岩場に手を着き覗き込んだ海は底が知れず、林の妖は思わず息を呑む。 果てを見ようと顔を上げた先、空間を隔てる結界が、少しずつ薄れていくのが見えた>>0]
もう、仕舞いかねえ……。
[は、とゆるく息を吐く。 己は林の主、生かすも殺すも己次第と思っていた。 しかし、それはあくまで殺す側に立った時の話だ。 生かす側に立った時、妖はあまりに無力だった]
(7) suzukake 2015/02/15(Sun) 23時半頃
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退魔師と妖がやりあえば。 こうなるが必然、かねえ。
[祓うと決めた妖を見逃す方が稀有であり、その息子を生かした樹怪もまた、確実に彼の影響を受けていた。 沙耶はあの退魔師からは逃げおおせたけれど、長くは生きられぬ傷を負ったのは確実であろう]
でも、意地が悪いじゃないか。 人喰いのあたしがこうして生き延びて、何も知らないあの子が死んでいくなんてさ……。
[波立つ水面を、覗く。 衣の切れ端一つでも、見えるものはないだろうかと]
沙耶、あんたは本当に、これで良かったのかい……?
(8) suzukake 2015/02/15(Sun) 23時半頃
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[――それに気付いたのは、全くの偶然だっただろう。 波間にこぽりと、それまではなかった泡が浮かび上がる>>6]
沙耶……?
[見間違いと言われても頷ける程の、小さな泡。 それでも、妖は、それが小さな小さな、沙耶の叫びだと信じることにした]
諦めない、って、言っちまったからねえ……!
[岩場と塩水は、樹と相性が悪い。 その身を植物へ変じれば、残り少ない妖力を急速に削られると承知で、妖は人に似せた身に再び妖力を呼び起こし、下腕から蔓を生み出し海中向けて垂らす。 もう掴む力もないかも知れぬから、触れた物をこちらから絡ませては引っ張り上げる。 それを、何度も何度も――見付からねば力尽きるまで、何度も繰り返した*]
(9) suzukake 2015/02/16(Mon) 00時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
suzukake 2015/02/16(Mon) 00時頃
鬼丞は、/*(_xx)_バタッ…
fuka 2015/02/16(Mon) 23時頃
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とう、りょう...
[退魔師の長の強い「命」の力に触れただけで、鬼丞は、掠れた声を出すだけの力を取り戻す。それと引き換えになったように、風の結界は解けて消えた**]
(10) fuka 2015/02/17(Tue) 01時半頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
fuka 2015/02/17(Tue) 01時半頃
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……とりあえず、俺は死にかけるまでは行ってませんけどー。
[外傷だけなら、だが。 ともあれ、向けられた言葉>>*24にそんな物言いで返した直後。
紫影の結界は、お役目御免と言わんばかりにかしゃん、と、音を立てて砕け散った。**]
(11) tasuku 2015/02/17(Tue) 10時頃
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わしぁ死にかけとらんき。
[この場に残る二人の退魔師よりはマシだ、と。 亀吉と同じ言葉を頭領へと向けた]
頭領、村ぁ滅ぼしち元凶は居らんようじゃ。 居った妖も、………人喰うとらんき。
[厳密には芙蓉は喰らったことがあるが、今回目の当たりにはしていない。 鬼丞を瀕死に追いやりながらも、止めは刺さず己の力にもせず去っていった。 故に余四朗は現時点では祓う必要は無いと考え頭領に声を投げる*]
(12) rokoa 2015/02/17(Tue) 21時頃
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『ああ、そうかい』
[死にかけてはいない、という亀吉の言葉を聞いた>>11頭領の返答は明らかに聞き流したと言わんばかりの素っ気なさ。 代わりに、傍に寄って来た小鬼を、よしよしと撫でる。 その手から伝わる命の力は小鬼を通して亀吉へも流れたか]
『まあ、お前と丁助の事はいい。おっつけ氷刃のが着くだろう』
[闇星二人の師である退魔師が、こちらに向かっている事を、にんまりと、音がするような笑みを見せて伝えてから、視線を半ば獣と化した妖に移したのと、余四朗の言葉が届いた>>12のは同時]
『...なるほど。人は喰っていない、とね』
[じっと少女の顔をした妖を見つめる老退魔師の視線は鋭い*]
(13) fuka 2015/02/17(Tue) 22時頃
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ふぅ、………あっけないもんじゃのう。
[そうして結界の砕け散る音を聞くと、>>11 その場に背を向けて小走りに動き出した*]
(14) Akatsuki-sm 2015/02/17(Tue) 22時頃
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[もちろん、こちらを見つめてくる老いた退魔の者から、 思いっきり目をそらしたうえでの移動である。>>13
この状態では村から出るにも出られず、 ひとまず雑木林にでも身を隠そうかと考えているが、 さてどうなることやら]
(15) Akatsuki-sm 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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[視線が交わる前に、しっかり気配を感じていたらしい妖は背を向けて駆け出している]
まあ、かまわんか。
[ふと目を細めて、退魔師は、とん、と、軽く地面を踏みならす。地に残っていた妖の力が命の力と混ざって小さな光の珠になり、駆け去るその背を追ってふわりと溶け込んだ。 身を隠す力に使えとでも言うように*]
(16) fuka 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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――…あ。
[退魔師を束ねる頭領。 置いても尚、強い命の力の気配は少し離れた男にも伝わって来た。 >>10>>11風と影の結界が消える。]
…兄さん方のお蔭で俺は…。
[男が殆ど疵を負っていない事は見れば分かるだろう。 未熟故に無事だった。 情けなくて、戦いの痕の残る地面に視線を落とす。
>>12元凶は村にはいなかった。 村にいた妖も人は喰らっていない。 頭領にそう告げる雷の使い手の邪魔はしない。]
(17) 蒼生 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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…え、おっしょさんが?
[>>13兄弟子への返しにはぱちくりと目を瞬かせ。 師匠の代理として参じた依頼。 とてもではないが上出来な動きだったとは言えないので、うろうろと視線を彷徨わせる。
結界が消失すると同時、その場を立ち去ろうとした妖に頭領の意識が向くのを見て無意識に拳を握り締めた。 じわりと背中に汗が滲む。
頭を過ったのは、己の事を>>*27おかしな奴、と評した言葉。 離れる間際に向けられた笑顔が祓われるのは嫌だったから。
けれど彼女に害が及ばぬようであれば、男はそっと安堵の息をついた。]
(18) 蒼生 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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[実際の所、外傷だけならば死ぬほどの傷は負ってはいない。 が、使役する式を失い、自身の分身とも言える影に幾度も打撃を受けた事で、内面的な消耗はかなりのものとなっている。
命の属持つ頭領には、その辺りを隠し遂せるものでもなく。 ちょこまかと寄って行った小鬼を介して伝わる力>>13が内に残った痛みを消していくのにほっと息を吐いた──のも、束の間]
……は? なんや、御師さんも来るんか!?
[冷静に考えたなら、送り出した弟子の様子を見に来るのは当然の事。 うわあ、こら厄介……などと考えつつ。 頭領の視線が向いた先に見えたもの>>14にあ、と短く声を上げかけて]
(19) tasuku 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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…………。
[頭領の零した短い言葉>>16に、上げかけた声は飲み込んで。 ふる、と首を軽く振って立ち上がる。 戻ってきた小鬼が、ぴょい、と肩の上に飛び乗った]
……次こそきっちりどつくで、覚悟しとけ。
[距離的に届かぬだろう呟きをぽつり、零した後。 少し歩いて、拾い上げるのは楽琵琶と撥]
……ん、紫苑も無事、か。
[『紫苑』というのは、楽琵琶の目立たぬ所に記された言葉。 それが、楽器の銘ではない……というのは、薄らと察しもついているが。 その『名』にまつわるものを追う心算は、今の青年にはなく。
四弦の張りを確かめた後、撥を当てて音色をひとつ、響かせた。*]
(20) tasuku 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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[春近しとはいえど、まだ海の水は重く冷たい。 妖力を湛えていた身でこそ耐えられたものを、今の沙耶が耐えられる訳がない。 人間との戦いで、身に備えていた妖力もそうと知らず取り入れた烏の妖力も使い果たした。 今の沙耶の身体は、人の子ほどの大きさのウミヘビでしかない。 その身の感覚も殆ど失われ、小さな泡すら生み出す力も底を尽き。 後はただ音の無い闇に沈み行くのみ。
その、はずだった]
(21) nadia 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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[何かが沙耶の身体に引っ掛かった、と微か感じ取る。 けれどそれが何かを確かめるまでの力は、沙耶には残っていなかった。 きっと木の根か何かが波に浚われて海底に沈んだのだろう、そう思ったのだが]
(────……?)
[引っ掛かったにしては、何かがおかしい。 まるで引き寄せられている様な力を感じる、けれど海の中では匂いも音も解らない。 解らないまま、それに逆らう意思も力ももう持ち得てはいなかった]
(22) nadia 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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[何がどうなっているか、それを確かめるより先に沙耶の意識が落ちる。 その意識を取り戻したのは、沙耶の鼻を擽る匂いに気付いたから]
(────…… 、 …)
[妖として力尽き、名を呼ぶことも出来なくなったこの身では、もう彼女には伝えられないかもしれない。
それでも、芙蓉、と。 小さく、小さく名を呼んだ後。 口を動かし、ちろり舌を出してその匂いを確かめた**]
(23) nadia 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
nadia 2015/02/18(Wed) 00時頃
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― 岩場 ―
[冷たい海水に触れた蔓は、妖力を送る傍から枯れていく。 それでもどうにか保ち続けたそれに、引っ掛かるものがあった>>22。 人の大きさほどの、滑らかな表面を持つそれを、蔓を巻き付け引き上げていく]
[姿は変わってしまっていたが、間違えるはずもなかった]
沙耶……!
[くたりとして動かぬウミヘビを、それでもその名を呼んで抱き締める。 熱い血潮は持たぬが、それでも少しでも冷たい体を温めようと]
良かったよ、間に合って……。
[呼び掛けに答える声はない。 それでも、微かな吐息とちろりと見えた舌が、確かに彼女がまだ生きていることを教えてくれた>>23]
でも、このままでは凍えてしまいそうだよ。 少しでも、傷を癒さないとねえ。
(24) suzukake 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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