159 せかいのおわるひに。
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[そうして足音が遠のけば本当に飲んでいいのか、怒られないだろうかと少しだけ気にしつつもジュースに口をつける 柔らかい桃の香りと炭酸の無い甘い味は優しくて、渡してくれたその人のようだと思った]
あっ……!
う、うん。これ、ぼくの
[帰って来た彼に交換の形で杖を握らせてもらう すぐに自分のものだと分かり、ぱっと笑顔になった、それは彼には、あの日のフランクにはどう映ったのだろう]
ありがとう、お兄ちゃん!
[頭を撫で、繋いでくれた大きな手は温かくて>>6いつの間にか涙は止まりあの子達に言われた酷いこともされたいじめも忘れていて 苦手だった言葉をちゃんと言えて嬉しくなり、自分からぎゅっと握り返してみた 冷たい夢はいつの間にか温かさに包まれる。いつだって自分はフランクに与えられる温かさに助けられていたのだ 夢という形でも彼が助けてくれるなんて。覚めるまでの間、幸福でいられた*]
(40) Tael 2014/01/26(Sun) 01時半頃
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―結局名前が全然決まらない中華まん屋店内― [キャサリンが座ったのを見て>>35、安心したように微笑んだ]
そうなのよ、食中毒とか死活問題。ちゃんと「衛生状態しっかりしてますよ」って届け出は役所に出してるんだけどね? だから余計に、食中毒とか怖いな……。熱を通す食べ物だから、あまり考えなくてもいいのかもしれないんだけど。
[軽く腕を組んで悩むも、あこがれ云々と言われて首を傾げ]
あ……そっか、持病があったら……学校もお仕事も大変よね……。私は健康そのものだからなぁ。怪我すらしたことないの。
[と話していると、調理場から女の名を呼ぶ声が聞こえて]
はーい! もう時間? 今行く!
(41) blanc714 2014/01/26(Sun) 02時頃
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[調理場で蒸し器の様子を見る。開けてみると、蒸し上がったハロー○ティまんが並んでいた。が]
……いまいちかわいくない。
[イラストを立体化したときの常か、どうもイメージと違うハロー○ティ。だが、何も知らずに見ればそれなりに可愛いだろう。早速ひとつを皿に載せてキャサリンのところへ運び]
お待たせ致しました、ハロー○ティまんおひとつです。ごゆっくりどうぞ。
[営業スマイルで言ったあと、表情をリラックスさせて]
ほとんど正解ではあるんだけど……隠し味? みたいなのが、ね。
[楽しそうに微笑みながら、キャサリンを見守っている]
(42) blanc714 2014/01/26(Sun) 02時頃
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吹牛方士 芙蓉は、メモを貼った。
blanc714 2014/01/26(Sun) 17時半頃
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―少し前までの、当たり前の光景―
[六限目の授業が終わった。私は英語の教科書を閉じると、帰り支度を始める。……といっても、家に帰るわけじゃなくて、このまま塾に行くわけだけど。 クラスメートの何人かが、まだ教壇にいる先生に質問に行くのが見えた。このクラスの生徒は、割とまじめだと思う。 かばんを持って、教室を出ようとした時、クラスメートたちの会話が耳に入った]
「今日さー、キャサリンのお見舞い行かない?」
「あー、いいね。行こうか」
[話題になっているのは、病気で入退院を繰り返しているクラスメートだった。ちらりとずいぶん座られていない、彼女の席に目をやる。なんとなく]
「お見舞いどうするー?」
「そうだねー。まさか肉まんってわけにもいかないし」
「あはは。ほんとほんと。食べ物でもいいならそれで決まりなのに」
[肉まん? ……ああ、そういえば、商店街に人気のお店があるって、話を聞いたな。こないだフランクさんに教えたけど、行ったのかなあ。 そんなことを考えながら、教室を出た]
(43) takicchi 2014/01/26(Sun) 17時半頃
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[商店街を通り抜ける。噂になっていたお店の前は、今日もちょっと列ができていた。 評判の肉まん。気にならないわけじゃないんだけど、列に並んで買うような時間はなくて、結局買ったことがない。 並んで買おうと思うくらい、美味しいのかな。 チャイナドレス姿の店員さんの、元気な声を耳に入れながら、今日もやっぱり列には並ばずに、私は前を通り過ぎた]
…………。
[別に何も悪いことはしてないのに、楽器屋の前を通り過ぎる時は、つい息を殺してしまう。 楽器屋の中にも、やっぱり入ったことはない。いつも通り過ぎざま、ガラス越しにチラッと見るだけ。それも、見れる日と見れない日があって。 今日は見れるかな。ぴかぴかの、銀色のフルート。 そんなことを考えている私の横を、学生服を着た男の子が通り過ぎていく。 私には決して開けられないドアを、軽々と押して中に入っていった。 店の女性の店員さんが応対に出てくるのが見える。もしかしたら目が合うかもしれないことが嫌で、私は楽器屋から目をそらした。 自意識過剰だって、わかってるんだけど]
(44) takicchi 2014/01/26(Sun) 17時半頃
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[塾の帰り道。コンビニでチョコレートを買って、駅前のベンチに座るのがいつもの日課。 座る場所も大体決まってる。時々先客がいたりするけど。 別に、顔見知りになったりしないけど、帰宅時間がかぶるから、なんとなく見覚えのある人がいたりする。 今日はアーモンドチョコにした。箱を開けると、口元を隠してるマフラーをちょっと下げて、口に運ぶ。 甘くて、美味しい。寒さでこわばった顔の筋肉が、少し緩む気がする。 冬は寒いけど、なぜかチョコレートの種類がたくさん増えて、選ぶのが楽しくていい]
……?
[ふと、視線を感じた気がした。首を傾げてそっちを見たけど、特に私を見ている人がいるような感じはしない。 気のせいだったかな? そんなことを考えながら、口の中のアーモンドを噛み砕く。 一箱食べ終わると休憩はおしまい。立ち上がってバス乗り場に向かった。 ふと、思い出して携帯電話を取り出す。 電話をかける相手なんて、一人しかいない]
(45) takicchi 2014/01/26(Sun) 17時半頃
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……もしもし? お兄ちゃん?
[声を聞くだけで、どうしたって笑顔になってしまう。 弾んだ声になっていることを自覚しながら、私は電話の向こうのお兄ちゃんに思い出したことを伝えた]
フランクさんの新刊、今日発売日だったよね。 買って帰ろうか?
[お兄ちゃんはなんて返事しただろう。 また前みたいに音読してあげよう。 そんなことを考えている私は、とても寒いはずなのに、心の中はぽかぽかと暖かかった**]
(46) takicchi 2014/01/26(Sun) 17時半頃
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― 現在・タイムリミット近く ―
[時間も大分過ぎた。めーちゃんの公演は近いだろう。まだ学校に火はついている。祭りが終わったとしても片付けはない。こんなとき大人なら酒でも飲んでるだろ、と呟く。
モニカさん以外にも人影はあったのがわかった。
同じように学校にて最期を迎えたい人だろうか。またはもう死んでいるのかもしれない。
自らは確認しない。]
(47) 10347 2014/01/26(Sun) 18時頃
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[火の近くという悪条件も重なり、声はとう渇れていた。疲れに座り普段の練習曲をゆっくり弾く。
ふと、1ヶ月くらい前のことを思い出したりした。
めーちゃんのワンマンライブが企画されていない頃の話。
モニカさんの店に行ったり、商店街で変わり種の中華まんを食べたり。
バンド組み始めた連中に引きずられギターサウンドがハードロックに流れかけたり。部室から音が漏れすぎて怒られたり。
そんな、日常。 遥か遠い昔のこと。]
(48) 10347 2014/01/26(Sun) 18時頃
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最後ばアレだ。 ごもりうだだ。 びんばぼやすび、また会いましょう。
[枯れきったラストナンバーの紹介。レクイエムではなく子守唄。
僕を呼び先に死んだあの子。両親。友人たち。学校。画面の中のヒーローと子役。
あの店の店員さんたち。盲目の青年と保護者とおぼしき男性。ジョーさん。芙蓉さん。そこの人影。
モニカさん。 そして自分に。]**
(49) 10347 2014/01/26(Sun) 18時半頃
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―廃墟同然の「蒸し饅頭 甘心」・終わりの刻― [結局、この日は「さくらまん」>>3:52を作っただけだった。妙な疲労感があり、目眩がして倒れたりしたけれど。結局、命は落とさずにいた]
最後の最後に作れるのは、何かな……。
[ぎりぎりで差し入れられた、モニカからの小麦粉>>3:24と進からのツナ缶と&コーン缶>>4:21。小麦粉は他の店員が既に皮を作って使ってしまっていた]
ツナとコーン……ツナとコーンかぁ。そうだなぁ……中華まんと思わないで、蒸しパンって思ったらいい線いくかも。
[いつも通りの日々を過ごそうとする店員たちが集う調理場で、仕上がった生地の品質を確かめた]
(50) blanc714 2014/01/26(Sun) 19時頃
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いい皮じゃない。……こんな土壇場で。
[新入りの店員が作った生地を苦笑混じりに褒めて、ツナ缶とコーン缶を開けた。コーン缶のスープはボウルに開けてとっておき、とりあえず別のボウルでツナをほぐし始めた]
つぶつぶ感じなくなるまで練って、卵焼きに入れると美味しいのよね。今回は、卵無いけど……。
[ツナを練りに練ってペースト状にすると、コーンとそのスープ少量を混ぜ込んだ]
見た目はあんまり良くないなぁ……。
[複雑そうな表情でツナペーストとコーンを混ぜ、中華まんの皮で包んでいく]
(51) blanc714 2014/01/26(Sun) 19時半頃
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[仕上がったのは、ちょうど従業員全員分の数。蒸し器に謎の中華まんを並べて、蒸し始めた]
……この世界も、もうすぐ終わるのね……。
[生まれてからのこと、様々な出会いと別れ、そして0この商店街での生活を女は思い返した。それはおそらく他の従業員たちも同じ]
全然実感湧かないね。明日も普通に来そう……。
[いま一つ現実感の無い状態で皆と話しながら、中華まんが蒸し上がるのを待つ。最後の中華まんが完成して、皆でそれを味わう頃には、この世界は、きっと。]
―NEVER END―
(52) blanc714 2014/01/26(Sun) 19時半頃
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フランクは、トレイルにむぎゅうした。
pannda 2014/01/26(Sun) 21時頃
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― 世界が終わる一ヶ月前の「蒸し饅頭 甘心」―
[芙蓉の話を聞きながら少女は年相応の表情を一時、見せた。>>41 教室で授業を聞いている時のようなそれ]
……怪我も病気もせずに過ごせるのは、ありがたいことなんですよ。
[名を呼ばれ厨房へと向かう芙蓉の背に向けて、 ぽつり、と思いの断片をこぼす。 健康極まりないうえに身体のあちこちはバランスよく出てるところが出ていて。 ――ちょっとうらやましいなんてそんな]
(53) Akatsuki-sm 2014/01/26(Sun) 22時頃
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……可愛い! これかわいいです!
[やがて、お皿に載せられ運ばれてきた、 リボンをつけた白い猫のキャラまんを見て歓声を上げる。>>42 普通の中華まんはだいたい半分に割って食べるのが常なのだが、 これはもう、割れそうにない。可愛くて]
隠し味……? …………あっ、
[しかたないので右側面から一思いに真ん中目指して食べ進むことにした。もぐもぐ。 カスタードのとろーりとした食感がすぐに口の中に広がってくる。 ほどなくしてそれだけではないことに気付き、小さく声をあげた。 一言で言うとシャキシャキしている]
ふたつくらいの食感がハモってて、とっても……美味しい、です。 なんだろう、リンゴとか入ってそうだと思ったんだけど……どう、かなぁ。
(54) Akatsuki-sm 2014/01/26(Sun) 22時半頃
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[顔の半分欠けたキャラまんをしっかり持ちつつ、 芙蓉を見上げて笑顔で告げる]
もう一つください、同じの。 あと、いつものチョコまんも。
[ああ、ケーキ屋の新商品だって、これには敵うまい**]
(55) Akatsuki-sm 2014/01/26(Sun) 22時半頃
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ーー 今は無き日常の欠片 ーー [片手に文庫本二冊を抱え、あの人の自宅の前をうろうろとする デメテルに音読してもらったそれらの感想を、というのを口実に会いに来たのだけれど ……インターフォンを押す勇気が中々出なくて不審な行動を取るばかり]
……うー
[小さい頃はそんなことは無かったのに、思春期になって恋を自覚してからはたまに自然に接することが難しくなるようになった 変な奴だと思われてなければいいな、大丈夫かな結構鈍感だから……ああそれよりもいい加減に押さなければ
そう壁に触れた指先が、それを探り当てて 爆弾のスイッチでも押すように恐々とーー]
こ、こんにちは……!
[うわつく気持ちを抑え、まずはそう一言*]
(56) Tael 2014/01/26(Sun) 22時半頃
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書かなきゃ…………。
[空に融けた声]
(57) pannda 2014/01/26(Sun) 22時半頃
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− ある日の日常 −
[何度頭を掻いても文字が出てくるわけではない。 真っ白な画面の前で悩み続いて数日経った]
だぁぁぁぁあ。 気分転換気分転換。
[数日前にもやった気がするコンビニへの逃避を 図ろうと立ち上がる。 身も心も満足していないとこの物語はきっと書けない。 泣いてばかりいた盲目の少年と、少年に寄り添う 心優しい妹の幸せを。 偽物でもいいから書いてやりたい。 希望となるように。
甘い考えだと思っていても、挑戦せずにはいられなかった]
(58) pannda 2014/01/26(Sun) 23時頃
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幸せになって欲しいよな。
[子供の時は会う時はいつも泣いていた少年の幸せを願いながら、 廊下に出ると呼び鈴がなった。 編集が訪ねてくるとは思わないが、と不安になりながら扉へと向かい、その不安が希望に変わるのは数歩先の事*]
(59) pannda 2014/01/26(Sun) 23時頃
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―まだ平和だったあの日(一カ月前)― そうね、健康って最高の宝物。でも、皆気付かないの。
[キャサリンの言葉>>53に苦笑を浮かべながらも、小さく頷いて]
本当? 可愛い?
[いまいち自信の無かった白猫キャラ。キャサリン>>54が褒めてくれると嬉しそうにして、他の店員を振り返ると、皆も安心したようだった。キャサリンの感想を聞いて目を丸くし>>54]
さっすが……。まさしく林檎を入れてあるの、ゼリーに入ってるのと同じような感じでわかりにくいと思ったんだけどなぁ……。
……あ、はーい、いつもありがとう! すぐに持ってくるね。
[追加注文>>55には実に嬉しそうにし、ものの数分で中華まんふたつを持ってくるのだった*]
(60) blanc714 2014/01/26(Sun) 23時半頃
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[進がギターを弾く。 技術は拙くとも、素直な少年らしい音だ。
音楽に触れながらさいごを迎える。 なんて素晴らしいことなのだろう。
叶うなら、それが自分が作った楽器ならば良かった。]
(61) okomekome 2014/01/26(Sun) 23時半頃
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最後に、見たかったな。 虹。
[虹は天に架かる橋。 天国へと誘う橋。
彼女が、追いかけていたもの。]
さよなら、アイリス。 私は、そっちにいけない。
[彼女を、殺したから。 家族を。 姉妹を。
大事な、片割れを。]
(62) okomekome 2014/01/26(Sun) 23時半頃
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― はじまりとおしまい ―
[芙蓉の店でキャラまんとかを買った翌日、少女は日直だった。
職員室にいる錠のもとにノートを持っていき、 暇そうに見えたので他愛ない話に付き合わせてしまった。 机の上には紅茶のカップがひとつ、あって、 今淹れられたばかりと言いたげに湯気を立てていた。
去り際、何かを言いたげに、錠のことを数秒、 じっと見つめたのは覚えている]
…………。
[どこかの教室(あるいは部室?)から、 ギターのメロディが聞こえてくるほどの、静寂]
(63) Akatsuki-sm 2014/01/27(Mon) 00時頃
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[―――今、燃え上がる校舎を見上げて、あの時のことを思い出したのは、 何故かギターのメロディが聞こえてくるからに他ならない。
これは現実だ。 校庭の方にギターを弾く人影が見えたのだから。
あの時のように錠が近くにいて。 あの時とはまた違う音だけど、誰かがギターを弾いていて。 あの時言えなかった言葉を告げるにはもってこいだと、そう思った。
だけどまだ少女はそれをしない。 くるり、と曲のテンポに合わせるように回って、 空へと左の手を差し伸べる。 右の手が誰かを招くように持ち上がるまで、あと数秒]
(64) Akatsuki-sm 2014/01/27(Mon) 00時頃
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[空を見上げる。
この気持ちは、なんて表現したら良いんだろうか。
怖い。悔しい。寂しい。
目から、そんな気持ちが。感情が溢れてくる。
滲んだ視界。 その目に映ったのは。 せかいの、おわり。**]
(65) okomekome 2014/01/27(Mon) 00時頃
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………ずっと、一緒だよ。 最期まで。
[おしまいまで好きになった人たちと一緒に過ごせるなら。 やっぱりこの世界は少女にとって理想的だった。
でも、願わくは。 もっとたくさん一緒にいたかったなぁ、なんて**]
(66) Akatsuki-sm 2014/01/27(Mon) 00時頃
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― そら ―
[歩く、歩く。 此処を歩き、其処を歩く。
地に着いた足からは、見上げた空の感触を知ることはできない。 仰ぎ見る世界は、手を伸ばせども掴むことはできない。
ただ見ているだけ。
飛び跳ねたところで届くこともなく、 駆け出しても近寄ることはない。
しゃがんでも、蹲っても変わらない。 歩くことに意味はない。
それでも僕は歩く。世界を歩く。 この世界は、どこまでも空から遠く、 歩き続ける僕が、空に近づくことはない。]
(67) Elizabeth 2014/01/27(Mon) 00時頃
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[初めてを数える。 初めての、家族の死。 初めての、友達。 初めての、私の終わり。
そして、初めての、世界の終わり**]
(68) takicchi 2014/01/27(Mon) 00時頃
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[ただ歩いた。それだけが、僕だったから。**]
(69) Elizabeth 2014/01/27(Mon) 00時頃
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芙蓉は、みんなに愛をこめてばいばいした。
blanc714 2014/01/27(Mon) 00時頃
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