255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
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[ラルフの言葉の意味はきっと、彼に触れていたなら分かっていただろう。 けれどラルフと肌を触れ合わせたことのない私は、よもや彼が“ショクと人間のハーフ”であるなんて思いもよらない。
そもそもショクが、人間との間に子をもうけることができるなんて、そんなことすら思い至らない。
『悪い生き物だとは、……限らないんだよ……』>>+30というラルフの言葉が、浮力を失ったシャボン玉のように床へと落ちて弾けて消えてゆく。
真相は分からないにしてもその言葉を聞いて、「ラルフはブローリンがショクだと知っていたのかな」と、思った。
けれどそんな言葉も、発想も。 気付いてしまった恐怖の渦に飲み込まれて、わたしはしゃがみこむしかなかった>>+11]
(+34) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[>>+18ロダートが、毛布をかけてくれる。 縮んだ身体を包み込んでくれる。
冷えた硬い毛布はやがて体温であたたまった。 その上から大きな手で、ロダートが背を撫でたり叩いたりしてくれる。
郵便屋さんの手だ。 色んな人に、色んな思いの詰まった手紙を届ける手。
背中から染み入るように、ロダートの父性を感じる。 得たことのない父性。
わたしにとって父とは母を殴るもので、そしてわたしを――……]
(+35) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[触れるロダートはこんなにも優しいのに、彼の手が背を行ったり来たりするたびに吐き気は増していった。
必死に反芻する。 彼は父親じゃない。 彼はお客さんじゃない。
ロダートと初めて会った、あの公園での和やかな思い出を手繰り寄せる]
……ありがと、ロダート。 ごめんね ……触らないで、くれるかなぁ。
[胃液を吐き出さぬよう、口を小さくすぼめるように開いて、それだけ告げた。
優しい彼のことだから、きっと言葉に従って手は離れただろう。 それを哀しく思う資格なんて本当、わたしにはない
こちらから離れたロダートが何をしているのかまでは、わたしには気が回らない>>+20]
(+36) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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ペラジーは、ガストンの背に手を伸ばしたが、僅かに届かない
2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[>>+14 ショコラが嘔吐いても、僕にはその細い背を抱く権利がない。 だって、僕は、"あちら側"だから。 ……けど、おじさんが傍にいてくれるから>>+18大丈夫な筈。]
そっか。 おじさんを"食べた"のは、ニコラスなんだ。 ……少しは、マシになったのかな……。
[おじさんの物言いから、何があったかはわからないけど、彼の正体がバレてるのを察した。 食べることが出来たなら、きっと今は多少楽になってるんだろうと思うと、少しだけ安心した。 ……折角教えて貰ったのに、ちゃんと名前を呼べてない。 場違いな勿体なさを感じながら、僕は天井を仰ぐ。
……ニコラスも、すごく苦しんでいた。 食べたり話したり出来るんなら、僕とはまた違う筈だけど、 自分を"ああいう風"に表現するわけも、結局知れていない。 なのに僕の無茶な提案を聞いて、窘めてくれていたんだ。……もっとちゃんと話せばよかった。]
(+37) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[ブローリンの飲み込んだ忠告。(>>34) 主催側に捕まる可能性は、この時点では考えていない。
一度、部屋に行き、己の荷物を持って玄関に行く。
やがて玄関から響くのは、三発の鈍い銃声。 弾が当たった箇所の飾りは壊れ、木が剥がれ落ち、しかしその下には分厚い鉛の板が覗いていることだろう。
そうしてその銃声を最後に、己の姿は館から消える]**
(42) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[ついで聞こえたのは、かつての聞き慣れた声。>>+30 小さな窓の向こう側の世界に、幾人かの気配がする。
聞こえた言の葉に、]
………。
[小さく、膝の上で拳を握りしめた。]
(+38) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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森番 ガストンは、メモを貼った。
2016/10/12(Wed) 23時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[ガストンの言葉には口を噤む>>39 見えない不安、蔓延る懸念。「そんなことない」なんて誰が言えたでしょう。あわよくば、無事扉を壊せて外に出られれば。今はそれを願ってガストンの背中を見送ったわ。
――その後、3発の銃声が聞こえたけれど、ガストンが帰ってくる事は、無かったの。>>42 益々、それが、不安を助長したわ。
それに――あんなに明るかったペラジーが。 こんなにも、悩んで、叫んで。
だから、護りたい、とさえ思えてしまったの。 それは演技なんかに見えなかったから。]
(43) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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……ペラジー。落ち着いて。
私、言われたの。 「あなたは記憶を奪われたいのか」って。
そういう可能性を考えたことがあるのも確かよ。 それで、どうなるか、頭の中でずっと考えてた。
記憶を奪われていいのは、きっと私。 あなたは、ダメ。 そんなに、人のために熱くなれるような人の。 大切な記憶なんて、奪っていいわけがない。
[それが誰にどう届くのかは、わからないけれど。]
(44) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[驚いていられない。 ブルーノの冷静な態度に、小窓から彼へと視線をやったなら、微かに小首を傾ける。>>+31 やがて、窓の向こうで聞こえる会話からも知れることだろう。 だから、]
私がショクだと知っても、ですか?
[緩慢な動きで立ち上がり、丸まった背筋を伸ばす。]
(+39) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[うーん、と一つ唸ってから、指先で己の顎を撫でた。>>36 彼の言葉>>39にそのまま一つ頷いて]
ショクの名前が入ればOK、なら、主催側は誰がショクか特定した上で人数を集めたことになる。 最初からショクだけを呼べばいいのに、そうしなかった。
……何故か。 主催者も答えを知らないから、じゃないかな。 だから、望むものを与えるから探せって云う。
それが、参加した僕達が背負ったリスクに対して、払われるリターン。
[似たような話を、そういえばしたなと思い返しながら、持論を述べる。]
(45) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[交わされる女性二人の会話を、眼前に。 響いた銃声のあと、戻ってくる姿はない。
――あーあ。やっぱりな。
さて、どうしようか。
目の前には エサが、 ふたつ 。]
(46) 2016/10/12(Wed) 23時半頃
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[小さく零した独り言は、声なき聲だ。 邪魔者は連中が確保してくれたらしい。獣を相手取るような連中は、気配や変質に敏感だ。……正面から記憶をほじくり出すのも、催眠にかけるのも、どちらも手こずりそうだったから助かった。]
昨日の今日だし――……休んだら? 考えすぎちゃいけないよ。
……結局、なるようにしかならない。
密告なんてしないで、ずっと耐え忍んでみる、ってのも。 選択肢としては、アリだと思うしさ。
[取り乱すペラジーと、彼女を宥めるスザンナに、声をかける。]
(47) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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……
[薄暗闇に漏れる光の中、影が動き、その背が伸びるのが見えた。 そして、止めた足を再び、一歩、一歩と進め、
やがて、彼の顔がはっきりと見える距離で立ち止まり、 彼の瞳を見る。]
……… そうか。
[彼の言葉の返事として、紡ぐのは先程と同じ言葉。 そして、聞いた。]
何故、私を喰わなかった?
(+40) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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一人が嫌なら、僕でよければ傍についてるよ。 [どうする?と首を傾げて、二人に*]
(48) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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……ずっと耐え忍んで……みる?
[ふと沸いた疑問。だって貴方さっき「どうしようもないからこそ、決めなくちゃならない」って言ってたでしょう……?]
……傍に……それなら
[うろたえている"彼"に。と言いかけて。]
……あなたは、私か、ペラジーが。 ショクである可能性は、何も、考えないのね……?
[どうして?視線をしっかりと、相手に向けて]
(49) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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[銃声は3発。 扉からは戻る気配はない]
ごめん、スージー。大丈夫だよ。ごめんね。 美人にそんな事言わせちゃいけなかった。
[ガストンみたいには出来ないけれど、 スージーの頭に手を伸ばしてみる>>44]
ブローリンも、ありがとう。 ボクはもう少しだけここでガストンを待ってみるよ。
戻ってきたら君達のことも呼ぶから、 ……お部屋で、待っててくれてもいいし。 一緒に待っててくれても、………嬉しい、けど。 [そういえば昨日、最後一緒に居てくれたのは彼だったか>>47 昨日今日と、迷惑をかけていることに申し訳なさを覚えつつも どちらにするかは彼の判断に任せるつもり>>48]
(50) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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スージーは、ペラジーにはすこしだけ、視線を送って。
2016/10/13(Thu) 00時頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2016/10/13(Thu) 00時頃
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スージー。
……ボクが、いけないんだよね。 あと1人いるなんていってしまったから。
不安にさせてごめん。 君は部屋で休んで。
もしかしたらさ、ガストンが戻ってきて ……実はボクの勘違いだった、ってこともあり得るし。
[もう疑いあいはやめよう。 この状況で、こんなことを言うのは甘いとはわかっていても 彼女にはそんな風に微笑みかけようか]
(51) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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[ちいさく笑った。 真っ直ぐに、彼女を見る。
髪の隙間から覗く青い、青い目が、真っ直ぐに見ている>>49]
うちの家系は――……、代々、ショクに対しての耐性がある。 まぁ、いうなれば、彼らにとってすごくまずいし、食おうとも思わない。
[なにせ、同族食いはタブーだ。食えたものじゃない。中には悪食もいるだろうが――……知っている事実を僅かに歪ませた言葉でもって語り、肩を竦めた]
そうでなければ、わざわざショクに近づいてまで、 護ったりしなかったよ?
[そう、昨日、同胞から"彼女"を引き離したのは、他でもないブローリンだ]
(52) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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[一歩一歩と、歩み寄るブローリンの姿を横目に眺めてやる。視線は外さずに、彼を見据えたまま。 やがて、はっきりと見える面立ち、その力強い瞳の中には小さな自身が映っていたことだろう。
薄金の瞳は変わらず、淡く色を放つ。
そして、ふ、と一瞬だけ翳りを見せた。]
……私たちは人の記憶を糧として生きている。
そんな私達にも、記憶を司る器官はある。
(+41) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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人は、味を選んで食事をする。 私達の中にも、同じように嗜好を持って食事をするものも居るかもしれません。
だが、私は――、人によって育てられた。
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(+42) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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[触れられた手は温かくて>>50。 それでも少し、震えていたのかもしれないけれど。 今の私はとても勇気づけられたから。
だけど―― ペラジーは私に微笑みかけて>>51 そしてブローリンから出たのはそれらしい、理由>>52] ……そう。なの。 じゃあ、今日は、いえ、今日も、なのかしら。 ブローリンさんは、ペラジーさんを、守ってあげて。
ペラジーさんは、ショクではないと思ってるから。 ――でも
ペラジーさんは、気を、つけて。
[ふたりが、そういうのなら。引き止める理由なんてない。だから私は彼らを残して、部屋に引き上げることにしたのよ**]
(53) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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私は、育ててもらった人間の記憶を食べ続けて、 今まで生きてきたんですよ。
.
(+43) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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< 君は何を忘れるのかな。 >
[囁いた声は、ヒトならざるそれだ。 もう、誰も、聞く事の無いショクの聲。 ]
<まあ、どうだっていいよ。>
<美味しく頂くだけの話だし>
[真っ直ぐに合わせた視線を、伏せた。 ――有難う、 "ふたりにしてくれて" ]
(54) 2016/10/13(Thu) 00時頃
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はいはい。 ま、結果もわからないし―― 一緒に待とうか。
ね?
[首を傾げて、ペラジーに微笑みかける。
青い目は、穏やかに細められた。]
(55) 2016/10/13(Thu) 00時半頃
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[告げる声は、静かに。]
――きっと私から貴方が望む理由は、差し上げられません。
[言葉を締めくくった。**]
(+44) 2016/10/13(Thu) 00時半頃
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スージ、ありがとう。
また、明日会おうね。
[ひらりひらり、手を振って>>53 明日の約束を根拠もなく交わす。]
……うん。 つきあわせてごめんね。
[前髪に隠れた青い目は、見えない>>55]
(56) 2016/10/13(Thu) 00時半頃
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なあに、お安い御用だよ。
[スザンナを見送って、前髪を払う。なんでもないことのように、その一房を摘んで、鬱陶しげに避けた]
さっき言ってたことだけど――
ショクはあと一人。 そういう家系なの?
[自分が紡いだ"嘘"の流れなら、口にしやすい問だ。 探るような色でもって真っ直ぐに、顕になった蒼の視線を彼女へ向けて。]
(57) 2016/10/13(Thu) 00時半頃
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…………う、
[どうしてこんなに、"ショク"と"ヒト"の間に走る亀裂が恐ろしいんだろう。
出所不明の感情に連鎖して、頭の中のごみ山が雪崩れていくみたいだ。 どうして僕は、あの二人を庇おうと思ったんだっけ。 半分だけではあったけど、"仲間"を助けたかったから。 ……だけど、それだけじゃなかったはずだ。
『■■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■ ■■■■■■■■■■。 "■■■"■■■■■■■■■■■■、■■■■■■。』
……今となっては、穿たれた闇でわからない中身。 それは容赦なく僕の片脚をぐらぐらと揺らした。
立ち続ける為の何かがあったはずなのに、そこにはもう、何も、ない。]
(+45) 2016/10/13(Thu) 00時半頃
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[僕はどうしてこの街に居るんだっけ。
僕は、僕は、――――どうして、生きているんだっけ。
このがらんどうなごみ山の隅で、 泥水を飲んでまで生き延びた理由は、何だ―――― ]
(+46) 2016/10/13(Thu) 00時半頃
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…………っ、
[咄嗟に身を折って口元を覆う。 僕までこのざまじゃ、いけない。 ショコラが弱ってるし、――彼に、申し訳が立たない。]
……ブロー、リン。
[ずるくて優しいきみに、ただ、会いたい。]
(+47) 2016/10/13(Thu) 00時半頃
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