299 さよならバイバイ、じゃあ明日。
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さよならだ! さよならだ!! さようならだ!!
少なくとも、それが、 貴殿の行き止まりでないことを、 我は祝うぞ!!
[排除を祝う鳥は果たして、呪われないで済んだのか。祝いのムードの中でその答えはないままに、ただ送り出しの声は空に昇った*。]
(17) 2019/10/14(Mon) 19時半頃
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[夜。 雨が強くなり、水に濡れた軟体動物は寝ぼけ眼で移動し、路地裏に積み上げられた木箱と木箱の間に潜り込んで睡眠を取っていた。
そこへ。 真っ白な光が辺りを照らし、続いてドオン!と大きな音が響く。>>3:44]
おああーーーーっ
[屋外にいた軟体動物はビビり、木箱の中に飛び込んで震えた。幸い、箱に当たることはなく、そのまま一夜を過ごす。
もしかしたら、近くに金属の塊があったせいで、命拾いしたのかもしれなかった。>>3:47**]
(18) 2019/10/14(Mon) 21時頃
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―次の朝―
[軟体動物の朝は早かったり遅かったり。 その日は比較的早かった。
木箱から這い出て、ゆっくり地面に降り立った。 触角を伸ばしてストレッチなどをし。
やがて餌を探しに行く。 コーラを大分齧ったから、しばらくは平気だけれど。 ありつけるうちはありついておきたいのだ。]
……ンー。
[そしてある地点で止まる。]
(19) 2019/10/15(Tue) 01時半頃
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……ソルフ。
おーい。 ソルフ……リッツィ。
[倒れている獣は火傷を負っていた。>>3:48 それだけで死んでいる、とは断定できなかった。 生きているなら、早く誰か呼んでこよう。
長い名前を思い出し、呼びかけながら触角で突付く。 だけど、長い耳はピクリとも動きやしない。 長くここに居たのか、長耳はすっかり冷たくなっていて。
死んでいたのだ。]
(20) 2019/10/15(Tue) 01時半頃
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……ンゴ。
[触角をゆらゆら、交差させる。 以前巻き付いてみた腕も力なく。 きっちりした鎧は弾け飛んでいる。 何かすごいものがソルフリッツィを襲ったのだけはわかった。]
……………。
ほんのちょっと前に、ソラとソルフと話したのにンゴ。
[本当に、つい先日だったのに。 もう動かないなんて嘘のようだ。
ちょいちょい、ソルフリッツィの額を撫でてから、軟体動物は焼けた獣の柔らかい耳を齧りだした。ところどころ焦げていて苦い。
この街では毎日誰かが死んでいく。 皆、皆死んでいく。 時に、さよならを言う暇さえもなく。**]
(21) 2019/10/15(Tue) 01時半頃
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─ モイの家 ─
[イナリの祝賀会の後、毛玉は再び花を手に葬儀屋の家に向かった。 葬儀屋の家は、今はギロの帰る場所でもある。 あの人と住んでいた家は、あの人が居なくなった時に引き払ってしまった。 毛玉だけで住むにはあまりにも広くて、とても寂しくなってしまったからだ。 その後、勝手に葬儀屋の手伝いを始めたのだが、その際にかくかくしかじかで葬儀屋であるモイの家の一角に居候させてもらうこととなった。 だから、家についての第一声はこう。]
た。 ただいま…。 モイ、いる?
[ドアを開けて、そぉっと呼びかけるが返事はない。 それに、もう夜になるというのに灯りもついていない。 まだ帰っていないのかもしれないと毛玉は思ったが、その考えはすぐに否定された。 再び降り出した雨に濡れた毛をよく絞って(前に怒られたので)薄暗い家の中に入ると、俯せになった葬儀屋の姿があった。]
(22) 2019/10/15(Tue) 02時頃
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モイ? モイ?どうしたの。
[毛玉はてってけとモイに近寄り、身体を揺するが返事はない。 それから、触れた腕もいつもより冷たい気がする。 毛玉は首を傾げて、少し考えて。 モイの身体にそっと耳を近づけてみた。]
…? おとが、しない。
[生ける者であれば心音が聴こえるはずだが、モイの身体はとても静かだった。]
モイ、しんじゃった? …モイ〜。
[何をしても返らぬ反応、冷たい身体。 毛玉はそれを、死と認識した。 元々濡れてしんなりしていた毛玉の毛が、より一層しんなりする。]
(23) 2019/10/15(Tue) 02時頃
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[毛玉は途方に暮れたようにしんなりしていたが、手に持っていた花の事を思い出すと、それをモイの傍へと置いた。]
これ、コーラからのおはな。 モイに、わたしてって。 ギロ、たのまれた。
…とても、きれい。 モイ、うれしいかな。
[コーラから預かった約束の花が、まさかモイへの手向けの花になるとは思いもしていなかった。]
(24) 2019/10/15(Tue) 02時頃
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ギロ、モイはこべない。 どうしよう。
[この事を誰に相談しようと毛玉は考えて、一番に思い浮かんだのはイナリであったが、そのイナリは先程見送ったばかりだ。 次に思い浮かんだのは、ソルフリッツィ。 自警団の役割を担うソルフリッツィなら、相談に乗ってくれるかもしれない。 雨はさっきよりずっと強くなっているが、それでもすぐに相談するべきだと毛玉は判断した。]
───!
[突然、眩い光が薄暗い家の中を照らして、その直後にドォン!という大きな音が耳を貫いていく。 毛玉はびゃっと飛び跳ねると、とても大きく毛を膨らませ目を見開いてフリーズしてしまった。 毛玉は雷がそれはそれはものすごく苦手なのだ。 そして毛玉は固まったままモイの亡骸と夜を過ごす事になる。 この大きな音の元凶である落雷が相談しに行く相手を焼いた事を知るのは、もっと後の事。*]
(25) 2019/10/15(Tue) 02時頃
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宝珠 コーラは、メモを貼った。
2019/10/15(Tue) 23時頃
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[死後の世界、というものがあるのかどうか、ソルフリッツィにはわからない。 わからないが、ソルフリッツィが命の灯を止めた者の中には、それを信じるものもいた。 自分はどこに行くのだろうか。その前に、死したのだろうか。 何もはっきりとしない。ただ暗闇の中を、漂うような落ちるような感覚を抱いたまま、そこにいる。]
(+7) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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─ 草屋にて ─
[白い狐が、華やかに盛大に送られたその影。 >>3:21 軟体動物が、そのしっぽを齧って去った後。
大鷲は初めて、連日草屋を訪れていた。]
(26) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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[そこまでやってきた理由は、狐を送り出す花をもらうためで、その中にいる主人がすでにこときれているとは、知らないまま。 ただ、その前に訪れたときより随分と草木が育ったその様相には驚きはしたけれども>>2:88]
…… …… おい、 主人
[一歩、一歩と鳥は、中心にたどり着くのを阻む草木をよけて奥に進む。]
……おい?
[返事はない。ただ、様々に生えて繁る草木だけがそこにはあった。]
(27) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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インティJrは、──ぐう。と、腹を鳴らした。
2019/10/15(Tue) 23時半頃
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……
[鳥は空腹を自覚する。 自覚しながら、奥へ奥へと進んでいった。
ほんの少し、何かの予感に躊躇いながら。
そうして、その奥に、 中心にすっかり植物に絡まれた 竜の身体を見つけた。]
……
[歩みが止まる。]
(28) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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インティJrは、一瞬、ぽかん。として
2019/10/15(Tue) 23時半頃
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[それに近づくのを躊躇う理由はごく単純。 鳥の目には、動かないそれが どうしても獲物に、 ── 肉に見えるからだ。]
……
[ごくりと喉が鳴る。獲物、ではない。ないが、それはまだ鳥の目にはとてもとても美味しそうだった。
たべてもいいよ。と、 鳥の頭に言葉が蘇る。
躊躇をしつつも一歩。また一歩。 近寄っていけば、 すぐに嘴の届く範囲まで来る。]
………………… おい
[そうして、齧られた尾が見えるまでの傍へと、鳥はたどりついた。]
(29) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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[ゆらゆら、ゆらゆら、そこにソルフリッツィの意思は介在しない。 死後の世界に行くならば、行くのだろう。 あるいは、ソルフリッツィにとって、今まで生きていた街こそが死後の世界だったのかもしれない。
では、死後の世界で死ぬと、どこに行くのだろう。 考えることすら、もう、できない**]
(+8) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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[草を寄り分けて踏む音は周囲にはない。鳥が動かずとも ぷーっと息を吐く竜の寝息が耳に届くことはない。
遠く遠くに歓声が上がって聞こえることはあっても、草屋の主人が眠りについている場所は、今だけは静かなものだった。]
………… 死んだのか。
[その様子はなんだか。 まるでありとあらゆる草に絡まれたようでもあり、その種の陽でもあり、またただ眠っているようだなと、そう思った。 暴れた様子はなく、荒れた様子もない。 齧られていても、派手に 緑が血に染まってもいない。
全部受け入れたような、静かな死に様だった。]
(30) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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[ぐう。とまた腹が鳴った。今なら、自分がコーラにとっての「死」になる事はない。草を萌やす竜はすでに連れ去られた後だ。
いや、連れ去られた、というのも 正しい言い方ではないかもしれない。と 大鷲は思った。]
…… …… 強い な。
[他に聞くものもない。と、鳥が思っていて、 その竜の腹に巣くうものが聞いているかもしれない言葉は どことなく、悔しそうで、羨ましそうだった。]
(31) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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「死」が怖くないのか。 貴殿も。
[鳥の声は、震えている。]
これほど静かに、迎えいれられるのか。
…… 我など、毎日毎日、戦っていないと、 勝ち続けていないと胸を反らしていないと 夜を過ごせぬというのに
[唸り絞り出すように、鳥は虫だけが聞いている言葉を口にする。]
(32) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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[悔しいようにも、憧れるようにも、尊敬するようにも、詰るようにも、]
…… 強いな。
[鳥は、死んだ竜を、称えるというには苦りが強い声で評した。]
(33) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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…… どれほど、強かったら。主人のように、 落ち着いた心持ちでいられるのだろうな。
[これほど羨ましいと思うのは、それが己では出来ない在り方だと思うからだろう。そうして、そう成れる道がわからないからだ。だから、ただ、羨むことしかできない。]
…… ああ。まったく、 まったく、腹の空く……
[鳥は、喉を鳴らしてから上に向けた嘴をカチカチと鳴らした。]
(34) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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……
[よっこらと鳥は生えた草の間に腰を下ろし、それから嘴の先をその死んだ竜の腹部に寄せた。 ずるい。とは、口にしない。胸の内にそれがあったとしても、竜に非難をされる謂れはどこにもないことはわかっていたからだ。]
…… それでも、やはり。
ただただ、
「死」のヤツにもっていかれるばかりというのは。 どうにも、腹立たしいものだ。
[ただ、がばりと嘴をあける。鋭い爪で、猛禽は竜の腹肉を押さえた。]
(35) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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一部分だけでも、我の腹に取り返させろ。
(36) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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[死についていった後の身体は、それはそれは もうすっかり冷えてしまっていて、 草食ではない猛禽には 草は腹を割くのに難儀するとても邪魔なものだった。
温かかいうちに食べられていたら、 もっと「おいしかった」のか。 それはもはや誰にもわからないことだった。
それでも、柔らかい肉を容易に裂ける嘴と爪を汚して、ただ、不器用な鳥にできる限りは、傷跡を荒らさないようにキレイに、鳥は竜の身体の一部を、温い腹に収めた。
綺麗にとは言えど、全部は食べきるようなこともない。
草屋はほかのだれかと約束をしているかもしれなかったし、植物たちの取り分があるだろうと、鳥なりに思ったからだった。]
(37) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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─────…
(38) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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[── やがて、竜の体液で汚れた鳥は、 クゥ、と小さくひと鳴きをして。
腹の羽毛で、すっかり汚れた自分の嘴を拭い、]
次は。近々。残りの主人とは、葬儀でか。
…… では、またな。
[と、言った*]
(39) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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─ 次の朝 ─
[葬儀屋の家の窓から、優しい陽光が差し込む。 昨夜の雷雨が嘘のような、穏やかな朝の訪れ。 固まっていた緊張はほぐれて、床にへちゃりと毛玉は潰れた。]
…ん!
[毛も耳もへたれてしんなりしていたが、傍らのモイを見て毛玉の毛と耳はピンと立った。 そうだ、モイをなんとかしなければ。 毛玉は己の使命を思い出す。]
モイ。 ギロ、いってくる。
[いってきますを告げて、もう一度確かめるように黒くて細い腕でモイに触れたが、”それ”は昨日よりもずっと冷たくなっていて。 完全に死んでいる事を、毛玉は理解した。]
(40) 2019/10/15(Tue) 23時半頃
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[とってけてけとてちたたたた。 いつもより奇妙な音と共に、毛玉は走る。 毛玉なりにとても急いでいるようだ。 探し人であるソルフリッツィはいつも街を見回っている。 だからきっと、街の中を走り回っていればいつかは会えるはずだと毛玉は思っていた。]
あ。
[てってけと走っていると、運が良かったのか程なくしてお目当ての鎧姿は見つかった。 が、しかし、何処か様子がおかしい。 鎧は地面に対して垂直ではなく、平行になっていた。 そして、きっちりした鎧も無残に弾け飛んでいる。]
(41) 2019/10/16(Wed) 00時頃
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わー。 おはよう、ンゴティ。
[近くに寄ると、ンゴティエクの姿があった。>>21 どうやら、食事中のようだ。]
………ソルも、しんじゃった?
[訊かなくとも、ンゴティエクが食事中という事はそういう事なのだろうが、毛玉は思わず尋ねた。]
あのね、モイも。 モイも、しんじゃった。
[葬儀屋の死を告げて、毛玉はしゅんとする。]
(42) 2019/10/16(Wed) 00時頃
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ンゴ。 おはようンゴ。
[やってきたギロに気がついて、少し口をしゃべるのに回す。長耳の片方、三分の二くらいは食べてしまっていたか。
しかし、突然の死を聞き届け>>42]
ン!? ング……、ンゴゴゴゴッ。
[驚きで喉に死肉を詰まらせた。 もがきもがき。]
(43) 2019/10/16(Wed) 00時頃
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ギロ、モイはこべない。 だから、ソルにそうだんしようと、おもってた。 でも、ソルもしんじゃった。 どうしよう。
おそうしきまち、いっぱい。 モイいない、おそうしきもどうしよう。
[毛玉の小さな頭で考えられる量をとっくに越えてしまって、毛玉はその場にへちゃーと平たくなってしまった。 そう、モイとソルだけではない。 コーラも、それから耳にした話ではロゴスとソランジュも死んでしまったという。 順番にお葬式をしなくては。 それが意思や言葉を交わせなかった者との、最後のお別れの場になるだろうから。
さよならバイバイ、じゃあ明日。 明日が叶わぬならば、いつかの来世で。 そんな願いを込めて、別れの言葉を告げるのだ。*]
(44) 2019/10/16(Wed) 00時頃
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