134 Dum fata sinunt vivite laeti.
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ガーディに2人が投票した。
ミナカタに2人が投票した。
ガーディは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
|
爪牙以外は使い慣れてねぇんじゃねぇかと思ってな。
[青年>>3:109に返しながら、浮かべるのは笑み]
…オメェにゃ感謝してる。 オメェが見つけてくれたから、俺は今日まで生きてこられた。
だが……それとこれとは話は別だ。
[ミナカタ自身もこの選択を後悔していない。 青年に恩があるように、ミナカタには村の者皆に恩があった。 記憶を失った得体の知れぬ自分を、村においてくれたのだから。 ミナカタが警邏の仕事に就いた理由。 その根底にあるのは感謝の念]
見逃すわけにはいかねぇのよ。
[言って、ミナカタは青年からの攻撃に備えて右半身を後ろに引いた]
(0) rokoa 2013/07/28(Sun) 00時頃
|
|
[ミナカタの返しにガーディはふっと笑みを零した。]
爪も牙も、僕にはないよ。 ――…ああ、知ってる。わかってる、さ。
[狙いを定めたナイフの先は真っ直ぐに ミナカタの左胸へと向かうけれど―― 人の姿のままでは体格の差が大きい相手にかなうはずもない。 彼の備えに気付いた時には、もう軌道を修正できぬ状況。]
(1) helmut 2013/07/28(Sun) 00時頃
|
|
[前に突き出した形のミナカタの左半身に青年が握るナイフが迫る。 迷いも、躊躇いもない軌道。 それ故に対処もしやすい]
───── っ!
[ふ、と短く息を吐いて、ナイフの切先に対して左腕を掲げ、それを盾とした。 同時、後ろへと引いていた右腕を突き出し、青年の腹部へと減り込ませる。 左腕は外側へと払われ、青年の手からナイフを引き剥がそうとした]
(2) rokoa 2013/07/28(Sun) 00時半頃
|
|
[ミナカタの左胸は彼自身の腕に隠れる。 不意に現れた盾に狙いを見失った刃の先が掠め衣服を割いた。 拍子抜けするほど、手応えはなく、驚愕に見開かれる眸。]
な、――っ!?
[体勢立てなおそうと利き足である右に力を込めるが 突き出されたミナカタの左腕が腹部に埋まる。 ぐ、と喉の奥から漏れる呻き。 痛みに思わず顰める顔。 右手にあったナイフは彼の手に払われ、からり、音をたて床に落ちる。]
(3) helmut 2013/07/28(Sun) 00時半頃
|
|
[左腕は刺さっても構わないつもりで出したが、不意の動きに青年は手元が狂ったらしい。 引き裂かれた袖、払った腕。 ミナカタはからりと落ちたナイフに視線をやる]
恨むなら恨め。 全部背負ってやる。
[今までそうして来たように───。 記憶の無い今、その言葉は紡がれないのだが。 ミナカタは床に落ちたナイフを左手で拾い上げ、その動きのまま青年へと刃を迫らせる。 狙うのは当然、彼の左胸]
(4) rokoa 2013/07/28(Sun) 00時半頃
|
|
[腹部への鈍痛からけほけほと咳き込む。 涙目になるのはそういった痛みに慣れていないから。 落ちたナイフに視線を向ける頃には ミナカタの手にすっぽりとおさまっていた。]
殺そうとした、報い、か。
[彼の狙いに気づいて、逃げようと身を翻す。 無防備な背が彼へとさらされることになるが]
――…あ。
[振り向いた先に、ジェニファーの姿が見えた。 逃げようと踏み出した足は、ぴたと動きを止める。]
(5) helmut 2013/07/28(Sun) 00時半頃
|
|
[心臓への狙いは青年が背を向けたことで潰える。 けれどその状態で動きが止まるのを見過ごすほど、ミナカタは甘くは無かった。 そこで鈍るくらいならば、ひとを手に掛ける覚悟はしていない]
─────!
[軌道は直ぐには変えられなかったため、ナイフの切先は青年の左背ではなく、中央付近、背骨近くを貫かんとする。 一歩踏み込みを増やしたため、貫かんとする勢いは先程よりも増した]
(6) rokoa 2013/07/28(Sun) 01時頃
|
|
[名を呼ぼうと唇が開かれる。 けれどそれをなす前に背に冷たい何かが触れる。 冷たいと感じたのは一瞬。 次の瞬間には熱を伴う鋭い痛みがガーディを襲う。 ミナカタの狙い通り、背骨を掠めるように埋まるナイフ。]
――ぐ、っ。
[勢いに押されるように、膝を折り、右手を床につく。]
(7) helmut 2013/07/28(Sun) 01時頃
|
|
[ナイフから返る手応えに、ミナカタはもう一押し、確実に仕留めるための行動を取った。 ナイフを突き刺したまま、傷口を抉るように回転させる。 この状態で引き抜けば、喩え人狼と言えどもただでは済むまい]
────………悪ぃな。
[殺すこと、切り捨てること、恩を徒で返すこと。 その全てを込めて、言葉を発し。 ミナカタは突き刺したナイフを一気に引き抜いた]
(8) rokoa 2013/07/28(Sun) 01時頃
|
|
――…謝るなよ。
それ、 が。 キミの、 選んだ、道、 だろ……。
[絶え絶えに紡ぐ声はまだ幼さの残る響き。 背から刃が引き抜かれると、更に傷は広がり そこからは夥しい血が溢れる。]
……、たぃ、な。
[生理的な反応か、涙で視界が朧となっていた。 支える力は抜けてゆき、ぐらり、前のめりに床へと伏す。]
(9) helmut 2013/07/28(Sun) 01時半頃
|
|
………あぁ。
[幼さを残す声に返すのは短く低い声。 ミナカタが刺した傷口から溢れ出る血は、青年のシャツを染め、床へも零れ落ちていく]
─────…………
[それ以上、言葉は発されない。 血で染まったナイフはそのままに、ミナカタはただ崩れ落ちる青年を見詰めていた**]
(10) rokoa 2013/07/28(Sun) 01時半頃
|
|
[こんな状態になっても獣の姿は晒さない。 無駄な抵抗なのかもしれない。 それでも、両親には育てて貰った恩がある。 彼らに害が及ぶ事は避けたかった。
――だから、人の姿のまま無様に伏している。]
(11) helmut 2013/07/28(Sun) 01時半頃
|
|
まつり、みたかった、な。
[残念、と音なく紡ぎ、重い瞼が閉じられる。 ガーディの意識は其処で途絶えた**]
(12) helmut 2013/07/28(Sun) 01時半頃
|
FSM団 ミナカタは、メモを貼った。
rokoa 2013/07/28(Sun) 01時半頃
|
[見守っている、と言えば、聞こえはいいが。 半ば、傍観者の様相で、ただ、其処に居た。
どこまでも、人の尊厳のままで潰えた、青年を見つめる。
命のやり取りとは――こうも、重いのか。]
(13) Shin 2013/07/28(Sun) 01時半頃
|
|
[此れが正しかったのかなど、 その答えの行く先は、心底、どうでもよかった。
ただ、なんとなく。
己が、生を得たことを知って。]
――なぁんで、ヤニクにしたかなあ、
[小さく、ひとりごちた。]
(14) Shin 2013/07/28(Sun) 01時半頃
|
|
[そっと、目を伏せる。 最期に落ちた呟きが>>12、奥底へ沈むようだった。]
――替わってやりたかったよ。
[ ただ、それだけを云い。 フードを深く、被り直した*]
(15) Shin 2013/07/28(Sun) 01時半頃
|
露店巡り シーシャは、メモを貼った。
Shin 2013/07/28(Sun) 01時半頃
FSM団 ミナカタは、メモを貼った。
rokoa 2013/07/28(Sun) 02時頃
|
[ガーディとミナカタが対峙してどの位経つのだろうか。 それは一瞬のようであって、永遠のようにも感じられて。 一つ一つの動きに息を飲む。
ガーディへの腹部への攻撃が入れば、僅かに視線をそらしてしまう。]
……い、ゃ。
[声にならない声が零れて]
(16) lobelia 2013/07/28(Sun) 02時頃
|
|
[彼が逃げようと身を翻し、こちらを向いた時に目が合う。]
……ぁ、
[こちらも同じ声を出した、刹那−−彼の苦痛に歪んだ顔が見えて、崩れ落ちる。 それはスローモーションに見えて。 倒れそうになる彼に咄嗟に手を伸ばすが間に合わなくて。]
…ぃ、や。だめ…!
[床に突っ伏した彼を、しゃがみ込んで抱きしめる。 自分の衣類が血まみれになるのも気にしないで。]
(17) lobelia 2013/07/28(Sun) 02時頃
|
|
……ねぇ、お、きて…? ねぇってば……
[力の限り抱き締めて、 涙が頬を濡らしていく**]
(18) lobelia 2013/07/28(Sun) 02時頃
|
|
[交わる視線に一瞬目許が緩む。 朧な視界ではジェニファーがどのような表情なのかは はっきりとは分からなかった。 それでも、憧れを密やかに抱いていた年上の彼女の視線が 此方に向けられていた事を嬉しく思ったのだろう。]
…………。
[名を呼べはしなかったけれど。 薄れゆく意識の中、彼女の声が耳朶に触れる。]
(19) helmut 2013/07/28(Sun) 02時半頃
|
|
[伸ばされる手が微か視界の端に映り込んだが 力を失った青年の視界に広がるのは闇ばかり。 ふ、と、柔らかに包み込まれる感触があった。 だめ、と紡がれた声を聞くうち、 繋ぎ止めんとするのか抱きしめる力が強く感じられる。 背に受けた刃は神経を傷つけていたか、 身体を動かし応えようにも四肢はぴくとも動かせない。]
(20) helmut 2013/07/28(Sun) 02時半頃
|
|
――……ひ、と…ごろ…し…
[強く抱きしめた彼の姿は人狼ではなく、...の知っている人物。 ...はガーディが人狼だったとは“視えない”し、知らない。 だから目の前で起こった事は、人狼としての“事件”ではなく、人が人を殺した“事件”としかみれない。
見上げてミナカタを睨む。 ミナカタはどんな顔をしていただろうか。]
(21) lobelia 2013/07/28(Sun) 19時半頃
|
|
[ミナカタはナイフを払って刃についた血を振り落とす。 一連の動作は手馴れたようにも見えるもの。 所在無く右手で前髪を掻き揚げると、足元からとある単語が投げかけられた]
………あぁそうさ。 俺も、そいつもな。
[臆することも無く女性の言葉を肯定する。 女性が抱える青年が人狼であることはミナカタにしか分からない。 本質が人狼であれ、青年がひとであることは変わりないのだから、それを否定する気は無かった。 ただし、青年もまた人殺しである事実は突きつける]
(22) rokoa 2013/07/28(Sun) 19時半頃
|
|
明日以降、誰も襲われなかったらガーディが人狼だってことは明白だ。 そうじゃなかったらお前が俺を殺せば良い。
ただし………覚悟はしろよ。
[笑うことも無く、厳しい表情でミナカタは女性に告げた。 そこにあるのは青年が人狼であると言う絶対の自信。 そして簡単には殺されはしないと言う強い意思だった*]
(23) rokoa 2013/07/28(Sun) 19時半頃
|
|
………、
[決定的な物的証拠は何も無いが、ミナカタの言う通り明日以降“人狼”としての犠牲者が居なければ現状がそう言うのだろう。]
殺してしまいたい気持ちはある…… でもアタシは…、殺しはしないわ。
[女の力ではまず敵わないと言うのはある。 それから――]
アナタを殺して楽にしてあげない。 生きて…10年に1度と言う区切りの年に“事件”があったという事を思い出して欲しい。
[ミナカタの過去に何があったかはわからない。 けれど、今こうしている時間は記憶に刻まれていく。 勿論それは...も同じだ。]
(24) lobelia 2013/07/29(Mon) 00時頃
|
|
[目の前の、自分より若くして息絶えたガーディを再び強く抱きしめて。 お祭りが終わるまで何処かに寝かせようと]
……ガーディをお願い、
[運べるのはミナカタ位だろうと。 頼むのに少し戸惑いはしたが。]
(25) lobelia 2013/07/29(Mon) 00時頃
|
|
[ミナカタはガーディを運んでくれただろうか。 それを眺めながら、彼の両親には何て伝えればいいのか。
――警邏達には人狼だった
で、いいかもしれない。 しかし、ガーディの両親は知っていたのだろうか。 知らないのなら、知らないままの方が幸せなのか。 今はまだ答えが出ない**]
(26) lobelia 2013/07/29(Mon) 00時半頃
|
|
……死んで楽になろうなんざ、これっぽっちも思ってねぇよ。
[そうでなくば「全て背負う」なんて言いやしない。 ミナカタはそれをも覚悟の上でここに立っている]
人の命の上に立って生きてんだ。 簡単に放り出したらそいつに失礼だろ。
[今までもそうして来たんだ。 その言葉はやはり、記憶の無い今は出て来ない]
(27) rokoa 2013/07/29(Mon) 00時半頃
|
|
…運ぶのは良いが、ただ置いとくと腐敗すんぞ? 仮でも良いから埋めた方が良い。
[それで良いと言うのなら、ミナカタは青年を運び埋葬するのを請け負うだろう。 そこから派生して他の犠牲者も埋葬しに行こうとして、既に終えられていることを知るのはしばらく後の話**]
(28) rokoa 2013/07/29(Mon) 00時半頃
|
|
[ミナカタの方がどうするか慣れているのだろう。 埋葬のしておいた方が良いと言われれば黙って頷くだけ。 ガーディを抱え小屋を後にする姿を眺めて。 ...も行くべきか悩む。 シーシャはどうしただろうか。]
………、
[――人の命の上に立って生きてんだ。
その言葉に何も返す事が出来なかった。 ただ...よりも、ミナカタの方が命の重さを理解しているという事だけは感じ取れた。]
(29) lobelia 2013/07/29(Mon) 20時頃
|
|
[今まで感じられた温もりを想い。 抱きしめていた両手を見詰めるが、 涙が次から次へと溢れてきて目の前が朧気にしか見えなくて。 溢れて来る涙を何度も何度も拭うも、それでも止まらない。]
うぅ……、
[次第に嗚咽が漏れる。]
(30) lobelia 2013/07/29(Mon) 20時半頃
|
|
[女性が頷くのを見て、ミナカタは青年を抱え上げ外に出た。 外での作業になるため、シーシャが手伝わなくとも文句は言わない。 山小屋の横に穴を掘り、その中に青年の遺体を横たえ、土を被せた。 目印になるように、盛り上がった場所に木の枝を差しておく]
………─────
[声はかけなかった。 必要なことは生きて居る時に相手に伝えた。 きっとそれで十分だろうと、ミナカタは考える。
青年の埋葬場所から離れると、女性と黒フードの青年に埋葬場所を教えて、ミナカタは他の犠牲者の下へと向かった。 放置したままだったのを埋めるためだったが、それは既に為された後だった。 黒フードの青年は作業が出来るほど体力は無いだろう。 女性も、青年の遺体をミナカタに託したくらいだ、恐らく違う。 消去法で導かれる答えは、唯一つだった]
(31) rokoa 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
[翌日になっても誰も襲われることは無かった。 当然だ、ミナカタが手をかけた青年が人狼だったのだから。
脅威は去ったが、それ故に生じる問題がある。 どうやって警邏の者や村長にそのことを伝えるか、だ。 ミナカタが取ったのは詳細を認めた紙を石に包み、それを投げて川を越えさせるというもの。 紙には自分が人狼を見分けることが出来ると言うこと、人狼は青年であったこと、その始末はつけてあると言うこと、そして犠牲者と生存者の名前を記載した。 自分がここで偽りを伝えるメリットは無いことも書き加え、審議してからで良いから橋を架けて欲しいと言う願いも添える。
遠投は見張りが居る時に行い、運良く対岸へと届かせることが出来た。 手紙が直ぐに村長の下へと運ばれたかは定かではない。 ただ、予想していた通りその日に橋が架かることは無かった。 結局橋が架けられたのは村の祭りが終わってからのこと]
(32) rokoa 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
そんなに祭りが大事かね。
[橋が架かった後も山小屋で事情聴取やら現場検証やら面倒事をさせられて、ミナカタは呆れたように呟いた。 村の者達に恩はあれど、元々の住人ではないためか、ミナカタは祭りに対しての想いは然程無い。 呟きを聞きとがめた警邏の者に睨まれたが、ミナカタは涼しい顔をしていた]
あぁ、死んだ奴らは一旦埋葬してある。 改めて埋葬してやってくれ。 勿論、ガーディもな。
[その言葉に周囲はざわめいたが、ミナカタは構わず言葉を続ける]
これまでこう言うことは起きて無かったんだろ。 奴がこの村で過ごしてるにも関わらず、だ。 その意味をよーく考えてみな。
[もしかしたら気付かなかっただけかもしれない。 けれど、隠し続けることが出来るくらいには回数は多くなかったのではないかと思う。 それも村人には影響が出ない方法で]
(33) rokoa 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
んじゃあ後は任せたぜ。 俺は今まで働いた分休む。
[命のやり取りをしたにも拘らず、軽い物言いで言ってミナカタは警邏の者達に背を向けた。 穴掘りやら遺体を抱えるやらで着ている物は汚れたまま。 借家に戻って先ずやることは、身を清めた後の着替えになりそうだった**]
(34) rokoa 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
[何も、語らずに。 何も、云わずに。
シーシャは、ただ、其処に在るだけ。]
………、
[フードの奥で細められた紅は、眼前の全てを傍観しているようでいて、その実何も映しては居なかった。 交わされる応酬、其処に込められた想いすら、何も。
誇り高き青年の亡骸を抱えて、ミナカタが出てゆく。]
(35) Shin 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
俺さあ、
[誰に向けたわけでもないことばが漏れた。 何を言おうとしたわけでもない、泣き崩れる彼女を慰めたかったわけでも、偽善的行為に浸りたかったわけでもない。
なんとなく、だ。
なんとなく、こぼした、吐露。]
(36) Shin 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
太陽の下で、走ってみたかったんだよね。
ボールけとばして、木陰にかくれて、
日が高いうちから、沈むまで。
めいっぱい、遊んでみたかったんだよ。
(37) Shin 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
[それは、到底叶わぬ願い。]
(38) Shin 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
―――逆だったら良かったね。
[悲嘆にくれている彼女の、背後に立つ。]
(39) Shin 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
そしたら、
[ねぇ君は、泣かずにすんだでしょう、と]
(40) Shin 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
[魂のぶんだけ、軽くなってみたかった。 そうして死の分だけ、重くなってもみたかった。
腐ったりんごみたいな身体でも、 此処に居る身体と、何が違うのか。]
(41) Shin 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
……、
[ けれど、その反面で。
今は只、あの薄暗い部屋が恋しくもあった* ]
(42) Shin 2013/07/29(Mon) 21時頃
|
|
[シーシャのぽつり、と零した言葉に手が止まる。 ゆっくりと、首だけをそちらの方を見て。 彼の呟きに耳を傾ける。]
………、
[―――逆だったら良かったね。
そう彼は言う。 「逆でも、きっとアタシは――」と言うのにはシーシャとは関わりが少な過ぎて、そう言うのは憚れて。 彼をを見上げる形で、ただただ眺めていただろう。]
(43) lobelia 2013/07/29(Mon) 22時頃
|
|
[寝床の小屋には戻らず、ミナカタが埋めたであろう場所の近くの壁に力無く凭れ掛かり目を瞑る。 眠りはしない、ただ閉じているだけ。 広場にある大樹の袂に腰掛けて本を読んでいるガーディ。 いつもそこから挨拶をして。 マフィンを美味しいと言ってくれた。
静かにしていれば、祭囃子の音が風で流れてきていたかもしれない。 村に戻れば祭りを楽しんでいるのでは――、そう思いたいが現実はそうでは無くて。
――皮肉な物で、
楽しみにしていた祭りの思い出が違う物として今は変わりつつある。 この先、きっと祭りを楽しみに過ごすのではなくて。 10年に1度と言う節目に“事件”があった事を思い出すのだろう――。]
(44) lobelia 2013/07/29(Mon) 23時頃
|
|
………、
[口を開きかけて、閉じる。 何を言おうかと思ったか自分でもわからない。]
(45) lobelia 2013/07/29(Mon) 23時頃
|
|
[翌日、犠牲者が出なかった。 つまり、それは――。
暫くして、祭りが終わったのだろう。 窓から日差しが入る頃、何人かが山小屋にやって来た。 彼らは憔悴した...を見て大層驚いてはいたが、それでも“事件”の話を訊ねてきた。 ...は、知りませんの一点張りだった。 彼らは呆れた顔をしていたが、実際...が見た物は彼らが聞きたい様な事ではなかったのだから仕方が無い。]
――アンタらが犠牲になれば良かったのに…。
[彼らを一瞥して。 出て来たのはそんな言葉だった**]
(46) lobelia 2013/07/29(Mon) 23時半頃
|
|
[死を厭う気持ちがないわけではなかった。 ただそう(>>3:#0)思っていたのは、知っているからに過ぎない。
例えば、昨日まで隣に居た人が、人狼に喰らわれた時の嘆き。 昨日まで隣で笑っていた人が、人狼であったと発覚したときの悲しみ。 寝食を共にした親しい人が、死体の前で狂気に囚われた時の悲鳴。 人狼と発覚した人が、笑いあっていたはずの友人たちに、嬲り殺しにされる絶望。
最初こそ、止めようと思った。 ただ、そうしなければ死を待つしかない人々の中で、そんなことが叶うわけもなかった。 過去いくつもの人狼の騒ぎの最中、まったく知らぬ傍観者として眺めることだけしか出来ないでいた。
いつしか、"人狼"というものに対して感じる恐怖は、失っていた。 ――人間の変化の方が、ずっと恐ろしいものだ。]
(47) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
|
|
[ただ一つ、死の近くに身を置いて、気にかかることがあった。 この村にいる、親友の事だ。 どうせ彼は、自分がいきなりいなくなったのを、何かおかしいと思っているだろうとわかっていた。 もしかしたら探しているかもしれない。 しかしまさかここにいるなんて、考えもしないだろう。他の友人達は、そもそもどうせ自分のことだからと心配もしていないだろう。
窓の外で、音がした時に、参ったな、なんて思ったのも、そんな為。 深夜、色濃い闇の中、こんな時に動くのは人狼だとわかっている。
わかっていたけれど、窓を開けた。 死にたいわけではなかった。生きていたいのは確かだった。 ただこの平和な村が、親友の愛する村が、壊れるのは、自分もまた望まなかったから。]
(48) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
|
|
[獲物になったのが自分でよかったと、思った。]
[闇の中に、揺らぐ、四足の獣。]
[夜を知る男の目は獣の形をおぼろに捕らえ、そして、]
(49) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
|
|
[ 首 に ]
(50) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
|
|
[嗚呼、熱いなと。思ったのだ。 それは命の音で、自分がそこに存在していたという確かな証で、 そして、終わりの報せ。
生きることを望む身体が、腕が、喰らいつく頭を押しのけようとするが、 その獣に敵うわけもないと、知っている。知っていた。 人間は、人狼に、殺される生き物だ。
獣の目は、死を前に恐怖する人の顔を見てはいない。 一つ呟こうとした名は、獣の耳にも届かず、その形すら作れず、引きずられ、そして、落ちた。]
(51) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
|
|
[――ヤニクという男の意識は、そこで全て、途絶えた**]
(52) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
|
|
[己の亡骸を見下ろした。 抵抗らしい抵抗は、ほんの少ししか出来なかった身体は、今やただの物だった。
ここに隔離されたほかの人も気になった。 だから、その様子は、少しの間、見ていた。
シーシャとミナカタがそれぞれ自分の死体を見つけた時。 ガーディが墓を掘り、自分に手向けられた言葉を聞いた時は少し笑ってしまった。
両親が死んでから、自分はいつでも異端者だった。 それを知っているから、一年のうち半分は、村に戻らなかった。 村の中には自分を腫れ物扱いするものしかいない。 大事な人間を作ろうと、考えた事すらなかった。
その枠組みに含まれる、唯一の存在は、あの親友だけだ。]
(53) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
|
|
『もっと、俺の中の大切ってのが大きければ、抵抗してただろうなぁ』
[仮定の言葉は、少し、笑って、消えた**]
(54) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
|
|
[そんな言葉>>46を聞いた時の彼らの顔はどんなのだったか。 そんな事は素知らぬ顔で、彼らと会話が終わればここに持ってきたバスケットを持ち上げる。
――わざと彼らに当たる様に。
当たったかどうかはわからないが。 そのまま帰ろうとして、呼び止められる。 振り向き、]
……何か?
[今の行動を問われただろう。 ...は緩く首を傾げて]
…こっちは、隔離に、殺人事件に…気分が滅入っているんだよ…。 ん、な事でいちいち……、おおめに見れってんだ。
[そう言い捨てて村に戻ると、村人の視線が何処か痛かった。 容疑者として隔離され、容疑が晴れると今度は被害者と見られてる気がして。 足早に家に戻り、自分のベッドに倒れ込む**]
(55) lobelia 2013/07/30(Tue) 01時半頃
|
|
―祭りの最中―
『祭りだってのに、何でそんな顔してやがる。 俺が居ないって事がそんなに気になんのかよ?』
『馬鹿だなあ、お前も楽しみにしてたじゃねえか。手伝ってた俺の分も楽しんどけよ。』
『……。』
『聞こえるわけはねーな。』
(56) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
|
|
[親友の姿に声をかけども、それは耳に届くものではない。 知っていたけれど、いわずにはいれなかった。
まだ、橋は架からない。 ただ、死を得たからか、それとも"記憶"がそれを望んだか。 ヤニクは祭りの会場にいる、親友の姿を見下ろしていた。]
(57) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
|
|
[ずっと一緒にいたわけでもない。 異端の自分がこの村に立ち寄り、偶然出会い、そして話し、遊び、時間が過ぎただけの事だ。 この村にいるより、彼と話すよりも、ずっと他の場所で色々な人と話しているほうが長い。 ただ必ずここに寄り、話をし、そして、笑い、喧嘩し。 そういった普通の付き合いができたのは、唯一、彼だけだった。
なぁ、と。 言いかけた声は、言葉は、感情は、止まる。 続く言葉なんて嘘でしかなかった。
忘れろよ、なんて、思っていない。]
(58) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
|
|
『なぁ、親友、』
『お前の恋人を拝むまで死ねないって言ったけど取り消すわ。』
『可愛いのつれてこいよ。』
『ちゃんと村の外の話もしてやっただろ、覚えてるんだろうな。』
『嗚呼、違うな。』
(59) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
|
|
[聞こえやしないのはわかっていながら、幾つもの言葉を続けた。 触れられるはずもないのに、その青い頭にぽんと手をやって。 浮かぬ顔の彼に、自分だけが知る別れの言葉を、投げた。]
『俺の事、覚えておけよ。忘れたら、祟ってやるからな。』
(60) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
|
|
『じゃあな、――…ラルフ。』
(61) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
|
|
[青い髪を風が少し浚う。 見上げた生きた友の目と、死した自分の目が、合った気がして、 それは、満足したように笑って、消えた**]
(62) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
|
|
やだよめんどくせぇ。
[ミナカタが人狼を判別出来ると知って、村長始め上役の者達が村人全員を確かめろと言ってきた。 触れれば視えると言っても、一日に一度が限度のそれを毎日繰り返すのは面倒以外の何物でもない。 ミナカタは心底嫌そうな顔をして要請を一蹴した]
つぅか確かめる必要あんのか? 他にも居たとするなら、今まで何事も無く村が存続してるわけねーだろ。 そもそも今回のことだって容疑者集めて隔離してんだから、そこに含まれなかった奴の中に居たらおかしいだろうが。 頭煮えてね? 大丈夫か?
[ミナカタはつらつらと調べる必要のない理由を述べて、終いには相手を小馬鹿にするようなことまで言う。 言われた相手は禿頭を茹蛸のように真っ赤にしていた]
(63) rokoa 2013/07/30(Tue) 02時頃
|
|
分かったなら解放してくれ。 俺はしばらく休むんだからよ。
[人狼を始末すると言う大仕事をしたのだからともぎ取った1週間の休暇。 その間は寝て過ごすつもりでいる。 実のところ、他人を”視る”と言う力には副作用があった。 代償が遅延型だったのは良かったのかどうなのか。 ともあれそのことを”思い出した”ミナカタはとある人物の元へと向かった]
(64) rokoa 2013/07/30(Tue) 02時頃
|
|
タバサぁ、一週間専属契約、どうよ?
[声をかけたのは馴染みの娼婦。 家事もそれなりに出来る、気さくな相手だ。 ミナカタの手には通常渡す金額の一週間分プラスαが入った金子。 希望条件は期間内におけるミナカタに対する様々な世話。 本来の条件に無いものでも、金額次第で相手は受けてくれると分かっているための人選だった]
足りなきゃもうちょい出す。
[薄給のミナカタのどこにそんな金があったのかと突っ込まれそうだが、ダメ押しの一言で相手は条件を呑んでくれた。 世話好きのおばさんに頼めばタダだったろうが、どうせなら若い方が良いと言うしょうもない理由。 条件にある”世話”にはそれこそ様々な意味が含まれていた]
(65) rokoa 2013/07/30(Tue) 02時頃
|
|
[そうして世話役を手に入れたミナカタは、休みの前半分をベッドの上で過ごすことになる。 力を使った日数分、視力を失ってしまったためであった**]
(66) rokoa 2013/07/30(Tue) 02時頃
|
|
……ヤになるよ、まったく。
――ね?
[見上げる視線を、受け止めて>>43。 ちいさく、わらった。
その笑顔は、彼女の目にどう映っただろうか。 反応も待たずに、ふらりとその場を後にする。
――宛もなく。]
(67) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
|
|
[夜が明けても、至極残念なことに、命を落としているなどということもなく。
異常だったこの数日の中で、唯一平凡な朝に反吐が出そうだった。]
――生きてるんだ、よなぁ。
……めんどくせぇ、
[独りごちたとて、現実は変わってなどくれないのだけれど。 寝台の上で、何をするでもなくただずっと横たわっていた。寝食も忘れて。 意図して摂らなかった訳では決して無く、ただ、必要性を感じなかっただけだ。 乾きも飢えも、眠気も。どこか遠く、どうやら友人として寄り添ってくれる気も無いようだ。
橋がかかったと気づいたのは、警邏の人間が踏み入ってきてから、だった。]
(68) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
|
|
[己を此処に呼びつけた男も、その中に居た。 彼はどこか驚いたような顔をして――、呟いたのだ、「何でだ」――と、]
――ふ。
やぁっぱほら、
逆だったら良かったんだって……、
[掠れた声で紡いだ言葉は、囁きのように空間に霧散した。 容疑者として集められた人々の中で。村に来てあまり経たないミナカタや、外部の人間であるヤニクを除けば――自分だけが、はみ出し者だった。
身体も弱く、陽に嫌われた異端児。]
(69) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
|
|
[ああ、なんて。
"お伽噺の化け物"のような存在なのだろう。]
聞いたでしょ、
[警邏を脅かした獣の名を。誇り高く、人として斃れた青年の名を。 未だに信じられないといった風情で遠巻きに見つめる視線を無視して、異端児は云う、]
(70) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
|
|
俺じゃなくて残念だったね。
[其れだけを。**]
(71) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
|
|
[村役場に記されたガーディの年齢は十八。 十五年前、引っ越してきた時に 三歳であるとしたのだからそれも当然。 幼かった頃は人間の血肉など口にできようはずもなく 同じ年頃の子供たちより随分と成長が遅れていた。
育たぬ子供と両親が奇異の目に晒されたのも自然な事だろう。 両親はガーディを連れ引っ越す事を余儀なくされた。 異端であると知れる前に、友達が出来ても直ぐに別れる。 そんな事を繰り返してこの村に辿り着いたのは 生を受けてから十年の月日が経った頃だった。
本来なら十と刻まれるはずの書類には 見た目にそうように三と記されたのも仕方ない事だった。 真実を記そうにも偽りとみなされるだろう。 知識も知恵も歳相応にはあったから 両親のすることにガーディは異論を唱えなかった。]
(72) helmut 2013/07/30(Tue) 09時半頃
|
|
[好奇心も人並み以上で人懐こくあったから 村の大人たちにはすぐに受け入れて貰えたけれど 己と同じ年頃の友達を作るのは難しかった。
或る日。 一人遊び疲れたガーディが広場の大樹で休もうとすると 頭上から、ナァ、という鳴き声がふってきた。 仰ぎみるとそこには白い仔猫が枝の上で震えている。]
……ネコ?
[助けを求めるように鳴き続ける仔猫は 大人であろうと手の届かぬ高さにある。]
随分高くまでのぼったものだね。
[見た目に似合わず大人びた口調で言い、肩を竦めた。]
(73) helmut 2013/07/30(Tue) 10時頃
|
|
[周りに大人はいない。 成長が遅いだけで快活であった子供は 大樹の幹へと手を掛けて枝を支えに上を目指す。 するりするりと危なげなく仔猫のもとにゆくと 手を伸ばしてみるが仔猫は何かに怯えてより細い枝先に後退る。]
そっちはダメだって。 ほら、こっちこい。
[身を乗り出し、手を限界まで伸ばすと 仔猫はさらに後ろに下がって、足を踏み外してしまった。 落ちる仔猫に飛びついて左腕で強引に抱き寄せた。 右の手は一つ二つ下の枝を掴み何とか落下を免れる。
葉擦れの音は思いの外大きかった。 樹の枝に片手でぶら下がり片腕に白い仔猫を抱く子供が 音に気づき窓から顔を覗かせた少女と目が合う。
本来ならば同じ歳くらいの少女。 想い抱く高嶺の花との出会いは生涯忘れ得ぬもの――**]
(74) helmut 2013/07/30(Tue) 10時頃
|
|
[よく知ったベッドの温もり、シーツの肌触りの中で目が覚める。 それは家に帰って来たと実感できるもので。 微睡む意識を無理に起こして。 いつもの様に、今までの様に窓を開ける。
きっと、そこには――。
けれど、いつもあった姿は無く。 視線を彷徨わせる。]
………、
[窓の淵に乗せた手をぎゅ、っと握り。 事件があった事を、居なくなってしまった事を、認めなくてはならいのかと痛感させられて。 暫く窓辺の近くにある椅子に腰掛けて、風に揺れる大樹を眺める。 頬を撫ぜる風は優しかった。]
(75) lobelia 2013/07/30(Tue) 22時頃
|
|
[――居なくなって初めて気が付く大切さ。
それはまた好きとも違うけれど、 「愛していた」と言えばそうなるのだろう。 馴染みとして、人として――。
そうして何かを決意して、席を立つ。
まだ夏の日差しが残る中...は村長宅に向う。 ガーディの亡骸をどうするのかと訊く為だった。 ...が家を訪れた事に村長は驚くものの、快く家の中に招き入れてくれる。 回りくどい事は一切せずに単刀直入に本題を。 村長の話を聞けばやはり、“人”としてではなくて、今回の事件を扱うと言う事だった。 その言葉に苦虫を噛み潰したような顔をする。 ...は人を説き伏せる術は持ち合わせていない。 だから、思った事を切実に述べるだけ。 村長がどう受け取ったかわからないが、言いたい事を言ってその場を後に**]
(76) lobelia 2013/07/30(Tue) 22時頃
|
|
[3日もすれば視力も戻り、生活に支障は無くなったミナカタだったが、残りの休暇も借家に籠もって過ごしていた。 身の周りのことは専属契約した娼婦任せ。 ”視る”ことに対する代償は解消されていたが、身体に残る倦怠感はなかなか抜けては居なかった。 昼夜人の温もりが恋しくて、娼婦に手を伸ばすことも多々。 死に触れた後であるのが一番の原因だろう。 生を確認するように、ミナカタは眠る時、常に娼婦を腕の中に収めた]
………こうやってドツボに嵌ってくんだろうなぁ。
[他には見せない弱さを曝け出しながら、ミナカタはぽつりと呟く。 彼の腕の中でそれを聞いた娼婦は顔を僅かに上げることで反応を示した]
(77) rokoa 2013/07/30(Tue) 22時頃
|
|
なぁ、金払わずにこの生活続ける方法を考えたんだが。
「碌な考えじゃない気がするけど、聞いてあげるわ」
なぁに、簡単なことだ。 お前が俺のもんになる。
「アンタの給料でアタシを養えると思ってるの?」
そこを突かれると痛ぇな。 じゃあ村の外出て良い仕事でも探すか。
[本気かどうか分からない会話。 こんな取りとめの無い会話も、ミナカタにとっては心地良かった。 何でもないことが、生きていることを一番実感出来る]
(78) rokoa 2013/07/30(Tue) 22時頃
|
|
「本気で外に出るつもり?」
さぁて、どうすっかな。 まだ何にも決めてねぇ。
[そう言って、ミナカタは話の終わりを告げるように娼婦を抱き締める腕に力を込めた。 それはもう寝ると言う合図でもあり、しばらくすると穏やかな寝息と共にミナカタの腕の力が緩む。 その様子を確認し小さく息を吐いてから、娼婦もまた瞳を閉じて眠りへとつくのだった**]
(79) rokoa 2013/07/30(Tue) 22時頃
|
|
[村長がどんな処置をしたのかは一部の者にしかわからなかっただろう。 村では意見が分かれていただろうけど、...は何処吹く風の様に知らぬ顔をする。 友人には聞かれたりもしたが、曖昧に言葉を濁す。
――口許は僅かに笑んでいたかもしれない。
また、いつもの様に日常が過ぎて。 初めのうちは、辛かったが徐々に今まであった事を受け入れていく。
それから、...は朝になると窓を開け]
―― おはよう。
[彼がいつも居た大樹に声を掛ける**]
(80) lobelia 2013/07/30(Tue) 23時半頃
|
|
[大樹は毎朝のように声掛ける彼女を見守るように静かにある。 ある朝、何時もと同じように開かれた窓の下。 大樹の根本に柔らかな栗色の毛並みが覗く。 木漏れ日の中、其処で本を読んでいた青年が居た場所に 同じ色持つ仔犬がちょんと座り、開いた窓の先を見上げていた。
はたり、豊かな毛並みの尾が揺れる。 それはあの日から丁度一年後の事だった**]
(81) helmut 2013/07/31(Wed) 00時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る