224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜
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人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ヴェスパタイン、リー、シメオン、オスカー、ドロシー、ジリヤ、ヨアヒム、メルヤ、ケイト、アランの10名。
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─二日目─
[寝苦しさに、毛布の中で身を捩る。 次の瞬間、はっと菫色の瞳が見開かれた。表で、屋根から滑り落ちた雪の塊がドサドサと音を立てる。
まだ薄暗い中、ケイトはベッドから身を起こした。借りた寝巻きの中の素肌には、こんな気温なのにじっとりと汗が滲む。なんだか、酷く嫌な夢を見た気がする。]
──…え、と、…夕べは、どうしたんだっけ…
[お祭りの最中で、風と雪が酷くなって。 避難した叔父の宿屋で、宿泊客とランタン職人がひと騒動起こしたのだ。 それから、吹雪で窓が割れたのをアラン達と片付けて、結局外に出れそうもないから、叔父が各々に部屋を割り振って────]
…ああ、そうだ…私、目眩が酷くて、先に休んでたんだった…
[食堂には顔馴染みばかりが居た気がする。 一緒に避難したジリヤ。ドロテア。アランと、ヨアヒム。ヴェスパタインを抑えてたのはリーで、そばに女の子が居たような。 それから、オスカーと話してた…シメオン。]
(0) 2015/05/27(Wed) 04時頃
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叔母さんは、教会の方から出れなくて泊まるって言ってたし… 朝ごはん、手伝った方がいいかな。
[食堂が賑わうのは良いことだけれど、この状況は話が別だ。 絨毯に足を下ろしてみると、まだもんやりとはするものの、目眩は収まっている。ベッドサイドの眼鏡をかけて、カーディガンを羽織る。
ぎし。ぎし。 床の軋みが、妙に響く。外はまだ豪雪が続いているようだ。音がみんな雪に吸い込まれて、いやに静かな明け方だった。]
……? パルック叔父さん…?
[階段を降りて続く廊下へ踏み出すと、灯りが漏れているのは寝室ではなく厨房の方だ。 厚い雪雲のせいで未だ暗い中、ぼんやりと間接照明の光。
ぎし。
床がまた軋んで。その先にあるものに、ケイトは首を傾げる。 ちょうど、厨房へ入る手前の廊下のあたり。 はじめは、それがなんなのか分からなかった。寝起きの脳が回転して、状況を把握する、と、同時に菫色の瞳が、限界まで見開かれた。]
(1) 2015/05/27(Wed) 04時頃
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ッ、ひ、……い、やぁぁああああぁあああっ!!!!
[薄暗い宿屋に悲鳴が響き渡る。 床の上から、濁った二つの目がケイトを見上げていた。
無惨な姿で、うつ伏せに転がって死んだ男は────]
(2) 2015/05/27(Wed) 04時頃
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[紛れも無く、ケツが凍っていた。]**
(3) 2015/05/27(Wed) 04時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 04時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 08時半頃
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[明け方……もなにも、この時期は日付が変わろうと太陽は昇らない。 水平線の方が少しだけ白む程度だ。 いつの間にかソファーに寝かされていた昨夜の騒ぎの元凶は、ズレた毛布のうすら寒さに目を開ける。
暗い天井をぼんやり見上げて、ここどこだっけとか思っているうちに……響くのは女の子の悲鳴。]
…どうした!? [毛布被ったまま、つんのめりながら声の方へ。]
(4) 2015/05/27(Wed) 13時頃
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[厨房の前には、怯えるケイトと……ケツの凍り付いた中年男。 長い付き合いになる、この宿の主人だ。]
…あんま見るもんじゃない、嬢ちゃん。 お巡り…ああ、この天気じゃ人呼んでくるのも無理、だな。
[死体の瞼を閉ざしてやり、毛布をかける。 其処までは心が凍ったように、ひどく冷静で……
だが、尻が凍る。あり得ない。 さっきまで寝ていた建物内だ。其処まで寒くない。]
雪鬼《スニェク・ディアボル》……、 ほんとう、に。
[そんなのあり得ない、迷信だ。 けれど、目の前の死体は言い伝えそのもの。
背筋を冷たいものが滑り降りるのを、感じた。 **]
(5) 2015/05/27(Wed) 13時頃
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― 回想/ドロテアの店 ―
[そろりとワンピースの袖に腕を通す。 その場でくるりと回ってみせれば、丁寧に裾まで刺繍があしらわれたスカートが、振り返ったわたしの動きに合わせてふわりと踊った。]
素敵…です。わたしには、勿体ないぐらい…。 ありがとうございます、ドロテアさん!
[うっとりと目を細める。ドロテアに微笑んだ。 上質な布なのだろう。柔らかくしなやかな肌触りが心地良かった。]
(6) 2015/05/27(Wed) 14時半頃
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(―…もしも、わたしにお母さんが居たらこんな感じだったのかな。)
[ちょっとだけ、お節介だと感じることもあるけれど。村の子供達を優しく見守るドロテアはみんなのお母さんみたいな存在だった。ワンピースのように、ドロテアの好意に甘えてしまう事も度々あって、ドロテアがひとりになってからは大変そうな時はお手伝いをしようとして。手伝いをしながらそんな考えが考えを過ぎることがあった。 お下がりのお洋服を着せて貰って。浮き足立った足取りで、祭りへと出掛けていった。*]
(7) 2015/05/27(Wed) 14時半頃
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[その夜は、眠りが浅かった。寒さと、それと、言いようのない不安。 悪夢。
自分は道を歩いていた。その先がない事を知っている。それでも、足は勝手に動く。 やがて、道は凍り、思いもよらない所へ自分を連れて行く。]
………っは
[何度目かの覚醒。今は何時頃だろう。外は相変わらずの吹雪。 否、眠る前よりも強くなったように見える。]
…なンか、聞こえたような。
[それが悲鳴だった事はまだ気付かない。眠い目を擦って、ふらふらと階下へ降りて行く。何かの気配を感じたのかも知れない。 …明かりのついた方へ引き寄せられたのは必定だったろう。]
(8) 2015/05/27(Wed) 14時半頃
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[そこには、既に見知った顔がいた。ケイト。ヴェスパタイン。 他にも居合わせたものがいたかも知れない。 …そして、見たのは]
……パルック?
[無惨に臀部を凍らされた、宿の主人の姿]
っおい、まじかよ……まじで… ……………洒落んなんねーっての。
[ポケットに入ったくしゃくしゃの冊子を握りしめる。 昨日、自分が吐いた大言が思い起こされる。雪鬼なんか、溶かしてしまえばいい。]
……。
[足が竦むのを感じていた。それでも…潜んでいるのだ。鬼は、近くに**]
(9) 2015/05/27(Wed) 15時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 15時頃
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[ばたばたと慌ただしい足音が響いて、一階の奥からどうした、と声が掛かる。毛布を被ったままのヴェスパタインだ。>>4
力の入らない足で後ずさって、駆け寄ってきた男にしがみ付いた。 身体中酷い震えで、歯の根が合わない。舌だけがカラカラに乾いて、はく、と何度も声にならない息だけを吐く。]
…お…叔父さんが…っ、叔父さんが……!
[やっとそれだけを言うと、あまり見るもんじゃないと身体で視界を遮られる。>>5 言われるまま視線を外し、ヴェスパタインが被っていた毛布で叔父の身体を覆うのを視界の端だけで見るに留める。 遺体を確認したらしい男が呟いた御伽噺の悪鬼の名前を、少女の耳は聞き漏らさなかった。]
雪鬼《スニェク・ディアボル》……、そんな、そんなの、まさか
[悪い子のところには、雪鬼が来るよ。 それは、この村で育った者なら誰しもが知っている御伽噺だ。 年頃の子供を戒める為の、都合のいい昔話。そう思っていた、のに。現に、そこに転がっている叔父の尻は、確かに、そう、確かに凍っていたのだ。
こちらを見上げるどろりと濁った双眸を思い出し、吐き気がこみ上げる。けれど、]
(10) 2015/05/27(Wed) 15時半頃
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……せん、せい…ヴェスパタイン、せんせい…、ほかの、みんなは…? みんな…
[一瞬過ぎった、恐ろしい考え。 これが雪鬼の手によるものにしても、人の手によるものにしても、被害者は一人だけなんだろうか。まさか、他にも────]
…………! ジリヤ……っ!
[悲鳴を聞きつけた者が、そこに集まっていただろうか。>>9けれど、馴染んだ友人の姿が見当たらない。 弾かれたように走り出す。階段を駆け上がり、二階の奥の客室へ。 途中、誰かとすれ違っただろうか。声を掛けられたとしても、止まることはしなかった。
ジリヤに割り振られた部屋の扉に飛び付く。当然のようにノブは回らない。 知っていた筈なのに、オートロックなんてものが今この瞬間は煩わしくて堪らない。]
(11) 2015/05/27(Wed) 15時半頃
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ジリヤ!起きてる?!ねえ、開けて! お願いよ、ここを開けて、ジリヤ…!
[目の前の扉を力任せに叩く。拳が傷むのも構わず何度も繰り返すけれど、音は分厚いオークの扉の浅いところで響いて、うまく中まで通らない。
どうか。どうか。 祈るような気持ちで友人の名前を呼んだ。誰かに止められるか、内側から開かれるまで、ケイトは扉に縋り付いていた。]**
(12) 2015/05/27(Wed) 15時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 15時半頃
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― 回想/樹の下で ―
[逃げる様に飛び出してしまったあの子を追いかけて、わたしも会場の外へと。走って、走って、ランタンが吊るされた一本の樹の下で彼女を見つけた。>>1:156]
ケイト!こんな、ところに居たの。
[そして、改めて彼女を近くで見て、 (かれが言えなかった、)心に浮かんだことを素直に告げる。]
…綺麗、ね。とても、似合ってるわ。
(13) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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[ケイトは可愛い。こぼれ落ちそうな程大きなお目目、艶やかな唇に林檎みたいな赤いほっぺた。今のケイトは、まるで昔読んだ御伽噺に出てくるお姫さまみたい。]
とっても、とっても、綺麗。まるで、お姫さまみたい。
[それなのに、わたしは。せっかく、ドロテアさんのお洋服を着せて貰ったというのに。普段のとおり、化粧もしてない。紅の塗っていない、白い肌。連日の徹夜で、昨日も明け方まで針仕事をしていたせいで、身なりを気にする事も余裕もなくて、急いで編んだ三つ編みは所々跳ねている。]
(14) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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[お姫様になれないわたしはお針子がお似合いで、それなのに一端のナイトを気取ってこうして彼女を迎えに来ちゃったりして。 本当に会いに来て欲しかったのはわたしじゃないかもしれないのに。 彼女にお似合いの素晴らしい騎士がきっと直ぐ現れる。脳裏に蘇るは先程の光景だった。]
(15) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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あのね、ケイト…。わたし…。貴女の為に、ワンピースを仕立てた、の。 良かったら、受け取ってくれるかしら…?
[ケイトの為に仕立てた、彼女に良く似合う菫色のワンピースを籠の中から取り出す。そっと両手で抱えて目の前に差し出す。元は白い布だが、隅から隅まで紫色の糸で刺繍が施されていて菫色のドレスに見えるのだ。銀の針でちくちくと一針一針心を込めて縫い上げた。 ケイトが幸せになれるなら、わたしは針子で構わない、の。]
(16) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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[――わたしの嘘つき。]
(17) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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(…ああ、アニス。貴女に会いたい……。)
(18) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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[吹雪は風に乗せ冷気と雪を運び、木々を震わせる。 ケイトの手へと自身の手を伸ばした。もしも、その際に赤くなった目元に気が付けれたのなら。「どうしたの?泣いてたの?」と穏やかに訊ねながら、ケイトの顔へと伸びて優しく触れただろう。]
さあ、吹雪が酷くなる前に戻ろう?
[嫌がる素振りがなければ彼女の手を握って帰途についた。けれども、ごうごうと吹き付ける吹雪に、祭りの会場へ戻ることはなく、宿屋へとふたりは逃げこんだ。*]
(19) 2015/05/27(Wed) 16時半頃
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― 回想/いつかの ―
[「あのね、しめおん。」かつて、ランタンを片手に一緒に夜道を歩いたとき。わたしはシメオンに教えたんだった。傍にそっと囁く。まるで、内緒話するみたいな声色で。 「あの子はね、わたしの大切なお友達なの。辛いとき、寂しい時、何時も側に居てくれた。 いつか、しめおんにも会わせたいな。アニス、に。」 些細な異変にはわたしは気付けず無邪気に笑った。くすり、くすり、笑い声は雪に吸い込まれて――音は、消える。手のなかにある温度だけが全てだった。]
(20) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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― 回想/宿屋 ―
[宿屋へ着くやいなや、疲れているだろうにパルックの手伝いをしようとするケイト。 わたしは見ていられず、]
だめよ、無理しないで。 貴女、疲れてるじゃない。
[そう、声を掛けたが。ケイトは休もうとはせず、あまつさえ自分の事を気遣い厨房へと消えてしまった。]
(21) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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[暖炉の近くの椅子に腰を降ろしてホットサングリアを受け取る。 窓の外を見る。吹雪は弱まるどころか更に勢いを増していた。]
(22) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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[もし、吹雪が晴れて雲の隙間から夜空が覗くようになったならば。東から冬の星座たちのにぎやかな顔が見られるようになるだろう。そう、澄んだ冬の空には、合計7個もの1等星が燦々と輝く。そのなかに、ふたご座のカストルとポルックス。二つの星がある。 そう、それはわたしとAのようだ。その星までの距離は、此処から2800光年。だからわたしが光の速度で飛んで向かっても、辿り着く前に、死んでしまう。あの子に会えるなら焼け死んだってわたしはかまわないのに。星はわたしをそこへ連れてってくれない。]
(23) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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[わたしが吐いた息は、寒さに白く凍った。激しい吹雪のせいで自宅に戻る事が出来ず宿屋に泊まった。 部屋の中と言えども深夜は大分冷える。手を伸ばしても、星を掴めそうにはなかった。伸ばした手は薄い、一枚の壁に阻まれて。 わたしはひとり、窓硝子に手をついて外の様子を眺めている。思い出すのは、昼間聞こえて来た村人達の噂話し。ふるり、身体が震える。]
アニス、貴女に会いたいよ…。
[外は暗くても家の中は明るかったから、窓にはわたしの姿が映る。掌と掌が重なる。黒い瞳のわたしが、笑った。]
(24) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 18時頃
ケイトは、ジリヤに話の続きを促した。
2015/05/27(Wed) 19時頃
ケイトは、ジリヤに話の続きを促した。
2015/05/27(Wed) 19時頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 19時頃
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[ヴィスパタインとヨアヒムの攻防を遠巻きに眺める。 止めに入るべきなんだろうが、正直巻き込まれたくないし。 もうすでにリーとアランが間に入ってるのもあるし。 自分まで行く必要はないだろう。]
…なんであの人、あんな偉そうなんだろう。 偉い人なのかな?
[太った男はまるで豚のように悲鳴をあげた。 豚ならば捌けるし、それを美味しく食べる事も出来るけど。 あそこで喚いてる男はどうしたって美味しくはなさそうだ。]
(25) 2015/05/27(Wed) 19時頃
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[―――――――――ガシャンッ]
(26) 2015/05/27(Wed) 19時頃
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[は、と音がした方へと目を向ける。 窓が割れた、まるで何かが侵入したかのように。]
雪、入っちゃう。 パルックさん何か塞ぐもの。 僕修理するから。
[どうにも不吉な思いが胸を渦巻く。 こんな嵐、滅多にあるものではないからきっと不安になっているだけなんだろうけど。
パルックに修理道具の在処を聞く。 それは裏口から出てすぐの小屋にあるらしい。 裏口のドアを開ければびゅう、と雪が吹き込んで顔を打つ。 短いこの距離でも遭難してしまいそうなほどに視界は白く染まっていた。 それでもなんとか小屋へと辿り着き、中から修理道具と割れた窓を塞ぐための板を見つけ。 窓は無事に修理出来た。 その代りというわけでもないが家に帰る事は出来ずに宿屋に泊る事になるのだった。]
(27) 2015/05/27(Wed) 19時頃
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― 二日目・朝 ―
[猟師の朝は早い。 習慣で早くに目が覚め、しかし猟に出るわけでもなくぼんやりと部屋の中にいた。 そんな時だった、悲鳴が聞こえたのは>>2]
今の、ケイトさん…?
[何かあったのだろうか。 随分と切迫した声だったようで、不安を覚えながら悲鳴の聞こえた方角へと向かった。]
(28) 2015/05/27(Wed) 19時頃
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パルックさん、なんで。
[俯せに転がっている男の死体。 その目は真っ直ぐにケツに向かっているのは雪鬼を思い出したせい。 呆然とそれを見ていればヴィスパタインが冷静に死体へと毛布を被せてしまった。]
……雪鬼《スニェク・ディアボル》が本当にいるの? 窓、ちゃんと塞いだのになんで。
[割れた窓は塞いだ、だからそこから侵入されるはずはない。 なんて考える事は現実逃避なんだろう。 だって現にいまここに、ケツの凍った遺体があるのだから。]
(29) 2015/05/27(Wed) 19時頃
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―昨晩―
[騒動はぼんやり眺めていた。 遠目に、遠巻きに。 もう渦中に巻き込まれるのは厭だから。
ひとつだけわかったのは、ヨアヒムと呼ばれる男性が いや、あの男が。 やはり―――自身の帰る場所を奪った者と 同じ種類のにんげんだ、と、いうこと。 ]
(30) 2015/05/27(Wed) 19時頃
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[硝子の割れる音]
[とおくきこえた。 真正面から受け止めたら、私の中の何かも一緒に 壊れてしまいそうだった。
割れた後で修理を急ぐオスカーに ああ、硝子が、と認識し そのあとのことはぼんやりとしか覚えていない。]
[酷い吹雪で外に出られそうにないこと。 いやな―――とても嫌な感覚。 踏みしめるように階段を登って、あてがわれた部屋のドアを閉じた。
祈るように。怯えるように。 だけど、膝は笑っていた。]
(31) 2015/05/27(Wed) 19時半頃
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―深夜―
[夜を眠って過ごすことができなかった。 これから何が起きるかなんて未だ知らない。 だとすれば何故?
ヒュウヒュウと外を吹雪く雪が、 まるで叱責の声のようにも聞こえる。
「どうして逃げたの」 「どうして、ボクらを助けてくれなかったの」 「お姉ちゃん」―――]
っ、ぃ……
[歪んだ悲鳴は抱え込んだ膝に吸い込まれる。 時間が巡り、朝が来たことにも気づかない。 或いは、明けない夜があるなら、きっと今がそう。]
(32) 2015/05/27(Wed) 19時半頃
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[朝方の悲鳴に>>2、抱くものは諦観にも似た。 知っている。 どんな時に人が、そんな悲鳴を上げるのかを。]
……。
[悪い狼が来たんだ。きっとそうだ。 悪い狼は私を食べてしまうんだ。 そのほうがいいのかもしれない。 悪意も失意もなにもかも、喰らってくれればいい。
―――しかし目にするのは その愚かな願いすら打ち砕く ケツ。]
(33) 2015/05/27(Wed) 19時半頃
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[まだそれが死体だと認識するより先に 男性が毛布で隠してしまったもの>>5]
……見せてください。
[低く告げる。]
現実を受け入れなくちゃいけない。 人は、真実を知る権利がある。
[問答無用で毛布を捲った。]
……、ッ
[紛れもない、そこにあるのは生の残響。 死の残り香。 そしてこのパルックという人物だったものは 入れ物と化していた。]
なんで……
(34) 2015/05/27(Wed) 19時半頃
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なんで
お尻が凍ってるの……?
[雪鬼の詳細を知らなかったゆえの純粋な疑問が 呟きとして重く、その場に落ちるかもしれない*]
(35) 2015/05/27(Wed) 19時半頃
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メルヤちゃん…
[昨日、親しくなったばかりの女の子。その様子は昨日とはまるで違っているようで。当たり前だ。死がそこにあるのだから。 何か声をかけようかとしているうちに落ちた呟き。>>3 静寂の中、静かに口を開く]
……雪鬼って奴は。 魂を尻の穴から引きずり出して喰っちまうんだと。 だから、こういう風に、尻のトコだけ凍る。
………。
[それは即ち、この死は雪鬼の手に依るものだと言っているようなもので。再び、口を噤んだ]
(36) 2015/05/27(Wed) 20時頃
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怖がらないで。私が傍にいるわ。 貴女を、護ってあげる。
(37) 2015/05/27(Wed) 20時頃
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[細められたひとみが、瞬かれ、開いて。 ぱちり、透明なブルーのなかで ひとつのほしが輝いた。]
[わたしは、眠ってしまった。窓辺から離れて、テーブルに置かれた籠の中から銀のナイフを取り出す。 優しい、ケイト。幼馴染みの彼に、兄のように慕っていたアラン。母のように気に掛けてくれたドロテア。 だけど、私は知っているの。
誰も、護ってはくれない。]
(38) 2015/05/27(Wed) 20時頃
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[氷雪の様に、冷たい印象を与えるナイフ。 ナイフの握りを左手で持ち、そっと右の親指を刃に垂直に当てて刃の具合を確かめる。滑らかだが硬い刃の感触が皮膚の表面を伝わってきて。]
(「わたし」は私の手で護る 。)
[ふっ、と息を吐くよに 薄い笑み。 鈍く光るソレに 睫毛を伏せた。*]
(39) 2015/05/27(Wed) 20時頃
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―――――――…、雪鬼が…いるの、ここに?
[ケツが凍った遺体がある。 普通の人間がケツだけ凍らせるなんて器用な事出来るはずもない。 つまるところそれは。]
この中の、誰かが…そんなわけないよね。
[犯人はこの建物の中にいる。]
(40) 2015/05/27(Wed) 20時頃
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― 翌朝 ―
[針仕事を終えた。昨夜は、良く眠れた。 髪を梳かしていく。丁寧に、銀色の髪を編み込めば、鏡を見つめて微笑みかける。]
おはよう、――。
[部屋の外が騒がしい。扉を開けた。]
(41) 2015/05/27(Wed) 20時頃
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[部屋の外にはケイトが居た。>>12 何故だか酷く慌てた様子。何かに怯えているよう。]
どうしたの、ケイト? 何があったというの。
[(怯える、…何に? 既に起きた惨劇も知らずに、)宥めるように柔らかな亜麻色にそっと手を掛けた。 優しく撫ぜて、ケイトから離れてみんなの集まる厨房へと。]
(42) 2015/05/27(Wed) 20時頃
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―――、…
[雪鬼。>>36 リーが紡ぎ始めた言葉の最初の単語で まさか、そんなと、思うけれど 雪鬼の伝承を聞けば――ああ。 臀部が凍る道理が通った、通ってしまった。]
じゃあ、パルックさんは……雪鬼に……。
[御伽噺だと笑い飛ばしたはずなのに だけどどこかで、人々が不安げだったのは この今を迎えたくなかったから、なんだろう。]
(43) 2015/05/27(Wed) 20時頃
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……あの。
外はすごい吹雪です。 この吹雪の中で、宿屋に何者かが侵入したとは、考えづらいですよね。化物なら、そんなこと関係ないのかもしれないけれど。
でも、その……
[こわいのは、にんげん。 化物がにんげんの形をしていたら? そんな不吉な妄想が過ぎって、慌てて頭を降った。]
―――っ、ごめんなさい。
[なんでもないです。と毛布をかけ直し、 生きている証である鼓動が速くなるのを隠すように 頭を下げて酒場をぬくめる暖炉の方へ向かう。*]
(44) 2015/05/27(Wed) 20時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 20時頃
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うん、外から来れないよね凄い吹雪だし。 でもそれを言っちゃうと……。
[外から来れないのなら内にいた誰かが。 それを考えるのは怖い。 だって犯人がまだいるのなら、また誰かが襲われる。 襲われないようにするにはどうしたらいいか。 それを考えるのも怖い。]
メルヤ……、心配しないで。
[酒場へと向かうメルヤの背中へと向かってぽつりと呟く。]
君は、僕が護るよ。
[猟師仲間の間で伝わる保護の術。 雪鬼を遠ざける保護の術、どれだけ効果があるかは分からないけど。]
(45) 2015/05/27(Wed) 20時半頃
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[自然と、明かりのついた方へ引き寄せられた。人の声がする方へと足は向って。 厨房に入ったわたしの視界に飛込んで来たのは、捲られた毛布から覗いたポルックのすがた。]
きゃあ…!
[悲鳴を、あげた。無惨にも、その臀部を凍らされていた。まるで、雪鬼の仕業とでもいうように。]
(46) 2015/05/27(Wed) 20時半頃
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[顔からは血の気が引き、震えるからだ。さめざめと嘆く。]
まさか、本当に雪鬼が現れたと言うの? ああ、恐ろしい。
――このまま みんなは雪鬼の手によって凍らされてしまうというの?
(47) 2015/05/27(Wed) 20時半頃
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[リーと、馴染みのないの少女の会話が聞こえて来た。 雪鬼の伝承を知らないとは、余所者なのだろうか。>>44]
そんなことも、知らないのね。 それじゃあ、 知ってる…?
(48) 2015/05/27(Wed) 20時半頃
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[自分の身体を両腕で抱きしめるようにして、呟く。]
雪鬼が現れたら、退治するまで吹雪は止まないの。 また、雪鬼の犠牲者も日々増えていくのよ…。
[つまり、雪鬼に殺されたくなければ――。口に出さずとも、暗に示されていて。 部屋を出て行った少女の耳にも。きっと、届いた。**]
(49) 2015/05/27(Wed) 20時半頃
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……ふがっ!?
[大いびきをかいていたヨアヒムが目を開ける。 ヨアヒムの眠りを妨げたのは近くの部屋のドアをけたたましく叩く音>>12だった。]
ふが…なん…なんだ……騒々しい……
[昨日はあの後散々アランに八つ当たりをしたあたりから記憶があやふやだ。 部屋の酒瓶を見るに大量に酒を飲んでいつの間にか寝入っていたらしい。
ずれたナイトキャップもそのままに、眠たげに隣の部屋のアランを呼ぶ。]
―――いったい何があったんだ!?
[返事がなければよたよたと寝巻のまま階下の喧騒へ歩いていくだろう。]
(50) 2015/05/27(Wed) 20時半頃
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雪鬼…まさか、本当に…
[騒ぎの現場に着いたアランは 信じられない、という意図で呟いた]
この中の…誰か、か…
[オスカーの発言>>40を聞いて、冷静に考えようと努める]
雪鬼を模した殺人というのは考えにくい。手間がかかりすぎるし、凍っている以外の外傷がないのも不自然だ。 犯人はこの中にいて、そいつは最早、人間ではない…化物…!
(51) 2015/05/27(Wed) 20時半頃
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──昨夜──
[危うく豚のタタキが出来上がってしまうところだった。 餅議員の回避力が高いというよりは、 ヴェスパタインが寝起きで動きにキレがなかったのだろう、 なんとか悲劇を防ぐことができたようだ。]
はいはい、お部屋で休みましょう。 ほら、お着替えしましょうねー怖かったわねーもう大丈夫よー。
[焦っていたせいで、まるで子どもに対する物言いになったが、些細なことだろう。 アランは>>1:207何かの作業に入ったようなので、 見た目通りの重量級を根性で支え……るのは一人では厳しかったので、リーをまたも駆り出して、震える大きなお子様を部屋へ連れて行ったのだった。*]
(52) 2015/05/27(Wed) 21時頃
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[オスカーの言葉の続き>>45]
……、この中の
[だれかが。そう彼が口に出さなかったことを 端的に呟いて。 オスカーの最後のつぶやきは上手く聞き取れなかった。 と、不意に響いた綺麗な声に 少しだけ振り向いて。>>48
白くて美しい女性だ。 白猫のようだと感じた。 自分が雑種なら、彼女は気高い雰囲気の白猫。]
―――犠牲、者。
[きゅ、と瞳孔が開いては、 思い出す、思い出す、過去のこと。 慌てて人々の輪から抜けるように暖炉の焔を 絶やさぬように。と。]
(53) 2015/05/27(Wed) 21時頃
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[この中の、誰かが。>>40 その言葉にさざ波のような動揺が皆に走るのを感じる。]
いや、まさか、そんなわけ…ねーだろ。 だって…雪鬼だろ?この中に雪鬼がいるって?そんな馬鹿な事…
[そう、口では否定しながら、気付いていた。 雪鬼は決まった姿を持たない。 そう、雪鬼の伝承にはあった。そして…]
そんな…誰かに取り憑くとか、それこそ 御伽話だろ…
[そう、伝えられていた。]
(54) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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──昨日朝:自宅兼店舗>>1:184>>1:185──
ええ。そうよ。 そりゃあね、あたしがあの人と一緒になると決めたのも、 何十年と前の祭りの日だったのよ?
[これを語るのは久しぶりだ。 リーやアランの母親など、友人と集まったときには、 そういったくすぐったい話をすることもあったが。]
ま、昔の話さ。 今は、ジリヤちゃんのことのが大事。 あたしの大事な思い出は詰まってるけど、 ずっと眠るだけってのもかわいそうなもんだと思わない?
着てもらえるなら、そりゃあありがたいって思うよ。
[遠慮の気配に背中を押せば、>>1:206少女は頷いてくれた。]
(55) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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[けれど、どうしても気になってしまうものはあった。 身体に浮かんでいるあれは、古傷と呼ばれるものではないか。]
……聞いて悪かったら、ごめんなさいね。 その傷、……大丈夫?
[思わず尋ねてしまったのが、気に障らなければいいのだが。 黙っておとなしくしているのが、一番苦手だった。
とはいえ、深く突っ込むつもりはない。 すぐに撤回して、着替えを手伝うことにした。]
(56) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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[>>6懐かしいワンピースを纏ったジリヤは、 本当に妖精のようだった。 中身が違うと大違いだわ、などと口にはしなかったが。]
うんうん、よく似合うわ。 サイズが合ってよかった。
[ほっとして、微笑みかける。]
あたしなんかは、洗って保管しておくことしかできないけれどね。 ジリヤちゃんは、着こなすこともできるし、 その手はワンピースを作ることだってできちゃう。 1からお姫様になれちゃうんだもの、すごいことよね!
優しくってかわいいジリヤちゃんだもの、いい? 可愛いからって寄ってくる男がいても、 そう簡単に気を許したりしないのよ?
[うるさいオバちゃんは人差し指たてて忠告してから、 少女を見送ったのだった。*]
(57) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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― 回想 ―
[それを過去と言うにはあまりに日が浅すぎる。 今日から数えても一ヶ月より短い、28日程前の出来事。
とある田舎に、ぽつんと建っていた孤児院がある。 いや、――あった。 今はもう廃墟と化した建物。
マザーと、養子として貰われることなく孤児院の手伝いをした「お姉ちゃん」の立場であるメルヤと、幼いいくつもの笑顔。 出会いもあれば別れもあった。皆、孤児ではあったけれど、そこにあったのは確かに家族の形。 平和に過ごしていた。 ある日蛮族に襲われる、その日まで。 蛮族という言葉も語弊があるだろう。 言ってみれば奴隷商人。 汚い、にんげんの、くず。
襲ってきた。]
(58) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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[子供たちを庇うマザーを真っ先に、ナイフで一突き。ひゅ、と見開く瞳。メルヤの目の前でその凶行が起きた。]
―――嘘、うそ、うそ
[否定してもマザーは答えない。 亡骸となった人の姿をそこで初めて見た。 下卑た笑みを浮かべる男たちが、メルヤや孤児院の子どもたちを捕え、大型のトラックの荷台に押し込まれて。]
……大丈夫、大丈夫 お姉ちゃんが守るから。 皆のこと、私が守ってみせるから。
[弟妹には負けん気の強い笑みを見せ、施錠されているトラックのドアを何度も叩き、助けを呼ぶため声を枯らす。 「うるせえよ、助けなんかこねえ」 運転席から投げられる声、そんなもの聞き入れもせずに呼び続け。 車は、長い時間走った。どこへ行くのかわからないが、北側の方角に向かっているのは、段々と寒くなる気温で察せられた。]
(59) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 21時半頃
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[ある野営の時。 トラックの荷台が開かれ、死なないためだけの食べ物を与えられる。]
――…どうしたら助けてもらえますか。 私はどうなってもいいから、せめて弟と妹は ひどい目に遭わせないでください。
[懇願して、何日も風呂に入らず臭う男にしがみついて、更に何度も懇願したら、蹴られ殴られ――それでも懇願することをやめなかったら、男は嗤う。 そしてメルヤ一人だけ、別の場所に連れて行かれた。
男女二人きりで夜の木陰で、することなんて。 ぞくり、と寒いものが走る。 だけどその時自分の中で、何かが――弾けて。]
(60) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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[ 打音
罵声
肉をえぐる音。
ぐちゃり、ぐちゃ、り ]
っ、ぁ……あああ !!
[あかい、あかい。
血の海はだれがつくった?
私が生きているのは、そういうことだ。]
(61) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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[それからの記憶は断片的で 弟や妹の、聞こえるはずのない声が背中に焼き尽く。 ああ。 ごめんなさい。
私は、大切な家族を捨てて逃げた
ただの逃亡者*]
(62) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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― 回想:ある日の仕事中 ―
雪鬼なんてお伽話じゃないんですか。
[年配の猟師と組んで仕事をしていた時の事。 雪鬼の話になった。 オスカーが子供じゃないんだから、と笑いながら言うと年配のその猟師は真顔で否定してきた。 雪鬼を見たことがあるのだと。]
で、その雪鬼が出たらどうしたらいいんですか? 正体が分かれば銃で撃ってしまえばいいんだろうけど。
[正体を探る術は残念ながら教えて貰えなかった。 その変わりに聞いたのは保護の術。]
護れるのは一人だけ、でも絶対防御の手段…か。 そんなの役に立つのかな、でもありがとう。
[たった一人を護る術、そんな奇妙な方法を知った日。 その日も雪で覆われた白い日だった*]
(63) 2015/05/27(Wed) 21時半頃
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──夜──
[結局、泊まることになった。 あの吹雪の中出て行くのは無理だ。
メルヤのことをシスターたちが心配しているだろう。 雪が止めばすぐに帰れると励まして、借りた一室で横になった。
思い出すのは、リーのことだ。 強引に働かせたとはいえ、いい子に手伝ってくれた。 なんだかんだと動かない彼をもどかしく思うことも多かったけれど、悪い子ではない。
昔はそりゃあ、強力な手首のスナップでケツを叩かれ、凍るどころか燃えるケツにされるようないたずらをしでかしたことはあったが、今はおとなしいものだ。
雪が収まれば、また懐かしい話に花を咲かせる事ができるだろう。 底冷えの中、嫌な予感を振り払うように目を閉じた。*]
(64) 2015/05/27(Wed) 22時頃
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──朝──
[横になっていた女は、飛び起きた。
ケイトの悲鳴よりも、ずっとずうっと、前だった。]
…………、
[ベッドの上で両手を組む。 無言でしかし、長いこと祈り続け、誰かが呼びに来るまで部屋を出ることはなかった。]
(65) 2015/05/27(Wed) 22時頃
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[階段を降りあたりを見回せばそこには人だかり。 押しのけるように人々をかき分けて何があったかと見れば。]
―――ひいいいっっっ!!!!し、死んでるじゃないか!!!!
[変わり果てた姿にそのまま後ろにのけぞって尻もちをつく。]
お、お、お、おま、お前ら、な、何なんだこれは!!! し、し、死んでる、死体じゃないか!!!!
[そこにいる人々が思ったよりも落ち着いているように見えて、男の恐慌状態は加速していく。]
これは、これは殺人だぞ!? この村の憲兵はどこだ!??? アラン!!!!早く憲兵か、警察官を呼べ!!!
[アランに、その場にいた人間に指を差しながら叫んだ。]
(66) 2015/05/27(Wed) 22時頃
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こ、こ、こんな殺人鬼のいるところにいられるか!!!わしはモスクワに帰るぞ!!!!!!
[そう言って、パニックのままに宿の玄関ドアに取り付き開くと、ごうごうと吹雪が吹き込んできた。]
うわっぷぷぷ!!!!わわわわわ!!!!!!
[見る見る間にナイトキャップは雪と霜で白くなっていき、唇は紫色になっていく。 震える手で慌ててドアを閉めようとするが風の強さからなかなか閉まらない。]
だだだだだだれかかかかかかかかか
[寒さのあまり震える声でドアを閉める手伝いを求めようとしたが、果たして伝わったかどうか。]
(67) 2015/05/27(Wed) 22時頃
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…あぁ、これはまぁ…そういうものなんだ。
人間の出口から魂を吸い取る魔物…らしいから、腹を食い破ったりとかはしないわけで…
[死体を見に来た少女に、どう説明したらいいか迷いながら言葉を選んで。 猟師の子の言う通り、雪鬼はきっとこの中に…?]
…ん? ちょっと待て、パルックさん……なんか握ってる?
[手の中にくしゃくしゃに丸めこまれた紙。 冷たい指をそっと開いて、それを取り出す。
死に際に書かれたメモ。ダイイングメッセージとかいうアレか。]
(68) 2015/05/27(Wed) 22時半頃
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『雪鬼が来る。雪鬼が来ちまう。真っ先にわしを喰らいに来るに違いない! 頼む!村を守ってくれ!
三人の能力者のような力がなけりゃ、 お前らに出来ることは、疑わしい奴からしらみつぶしに、 デレッキをケツにぶち込んで焼き殺していくことだけだ! このままじゃみんなアイツに…あああ!!!来r』
(69) 2015/05/27(Wed) 22時半頃
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帰るならとっとと帰りなよ。
[太った豚のような男に不快そうに眉を顰め。 しかしドアが開いたままだとこちらまで凍えてしまう。
バン、と力強くドアを閉め。 それからちらりと豚のような男を見た。]
……あんたが来てからだよな、こんな嵐になったの。
[ぼそりと呟く。 見知った人間を疑いたくなく、だからその疑いは見知らぬ男へと向く。 疑ったからとて何をするわけでもないけど。 再度男を一瞥すると、ふっと視線を逸らした。]
(70) 2015/05/27(Wed) 22時半頃
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>>69 …疑わしき者を処刑するしかないって訳ね。
[小さな、嘆き。口にするのも恐ろしい。]
(71) 2015/05/27(Wed) 22時半頃
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…3人の能力者か。 …ん、なんだったけ。雪鬼を見つける事が出来る者と…処刑した者を…。駄目、思い出せない。 ねえ、リー。貴女、そういった本を良く読んでたでしょう…? どう、貴方、知らないかしら…?
[ずっと昔、教会から借りた伝承について纏められた本に書かれていた気がするのだが記憶があやふやだ。 意外にもリーが読書家である事を知っていた。同じ厨房へいる男へ質問を投げ掛ける。]
(72) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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……パルックさんは、気づいてたのか。 雪鬼が来る事。
[だから、真っ先に殺された。真っ先に殺されると知ったから、こんなメモを……。]
疑わしいものを、殺せ…と?
[自然、表情は険しくなる。村を守る為には犠牲も必要……なのか]
(73) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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[消えかかっていた暖炉の火を強め 困ったように眉を下げる。
その時、喚くような啼き声に振り向いて ――ああ、>>67]
―――… にんげんはかくも、
[みにくい、と、唇だけで形作る。 いやむしろ、ヨアヒムの反応が正しいのだろう。 自分本位で、自分が可愛くて、 殺されるのが嫌で堪らない 臆病で弱気な人間の本質。]
―――もしここにいる人間の中に犯人がいるのなら 私、ヨアヒムさんは 違う気がします。
[だってそれはまるで、化物とは結びつかない とてもリアルで脆弱な人間らしさだったから。]
(74) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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─昨晩のこと─
[グラスを返すついで遠巻きに眺めていたのも早々にパルックに一室を借りることにした。
何せ先生の手伝いから物思いに耽っていたから、身体が気怠くて仕方が無かったのだ。
結果、泥のように眠りについた。 階下で起きた騒動を知らないまま一人夢の旅へ。]*
(75) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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三人の、能力者。
…そう。 雪鬼を見つける事が出来る者。 処刑したものが雪鬼だったか確かめる事が出来る者。 そして、雪鬼から誰かを護る事が出来る者。
それが、伝承にある雪鬼に対抗出来る『能力者』だ。
[ジリヤの問いに、すらすらと口をついて出る言葉。 だが、本心では。 足が竦む。今直ぐにでも逃げ出したい。だが… 将来の大物なら、こういう時、どうする? 逃げるわけが、ない]
(76) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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─???─
[一枚の紙面がある。
筆を持っては、くるりと回して、片付けた。 折り線を作って折れば、鳥の形にして投げ捨てたのだ。]
大切な友達、だっけ。
[顔を見たことはなかった。 名前を聞いたこともなかった。 あの子は叔父と暮らしていると聞いていたから、その前での家庭の友達なのかもしれない。]
俺じゃ、足りないの。
[辛い時。寂しい時。 共に過ごしたつもりだった。 でも、おそらく、彼女の一番は。]
………いつだって、俺は二番目だ。*
(77) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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─翌朝─
………な、んじ。
[眠気まなこの視界は何処か朧気だ。 天井が定まるまで眺め続ければ、どうやら階下が騒がしいことに気付く。
人の悲鳴くらい耳に入りそうなものだが、長旅からの帰郷に身体は従順だったのだ。
だから、何の状況も理解しないまま飯にあり付ける場所へ、厨房の方面へと向かう。
ちょうど叩きたつけられる扉の音>>70]
何事………?
[ 遅れ過ぎた登場にどう思われるかとか気にはしてない。 とりあえず近くにある誰かに尋ねたが、答えてくれる声はあるか。]
(78) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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[周囲を眺めて、人が一人足りない事に気が付く。 彼女は無事なのかとわたしの足はドロテアが泊まる部屋へと。]
ドロテアさん?いますか? 起きてますか?返事を、してください… !
(79) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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|
そんな力を持った奴がいるなら… 使わない手は、ない。
…だから、そいつらの力を借りて… 雪鬼を、引きずり出す。
[ぐっと、手を握りしめる 今出来る事は、自分の持つ知識を伝える事。]
(80) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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[>>79人の声。 ぴくりと肩を揺らして、顔を上げた。
扉を開ける。]
……ジリヤちゃん。大丈夫、起きてるわ。 どう、したの。
[表情は少し堅いが、気遣わしげに。]
(81) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 23時頃
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[人々が口にする、能力者という言葉には首を傾げるが、ふと思い出す。そういえば故郷の人食い狼にも、そんな話があった。 暖炉の方から、ゆるりと人のいる方へ近づいて]
もしかしたら私の知っているおとぎ話と 同じなのかもしれない。 化物がいれば、対抗手段もある、――と。
ただ、御伽噺は残酷で、 夜にならなければ魔法みたいな力は使えない。
けれど人が死ぬのも、――夜。
[ただ一夜は過ごしているわけだから]
……誰か。何か。 知りませんか……。
[ああ、命が奪われたというのにこんなにも冷静にあれるのはどこかおかしくて。でも――ほんの一ヶ月に満たぬ時、失った冷たさが教えてくれる。自分を守らなければ、いけないと。 誰かを守れるのは、自分を守る力がある者だけなのだ。]
(82) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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――…死にたくない。
[呟く。 それから隅の席に腰を下ろして、 人々の話に耳を傾けていた**]
(83) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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[どん、どん、と扉を叩いて懸命に呼掛ける。今朝のケイトのように。 次いで出て来たドロテアの姿に胸を撫で下ろす。]
ドロテア、さん…!よかった。いきて、た…っ。 聞いて、下さい。…雪鬼が、現れたんです…!
[涙ぐみながら、起きた惨劇を伝えた。]
(84) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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能力者…か。
俺たちの切り札となり、奴らの脅威になるもの…な。 存在を知られたら、真っ先にやられちまうんじゃないか? その…守れるって奴がうまく守ってくれりゃ良いんだが……。
(85) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 23時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 23時頃
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[いきていた。 言い回しに、眉をひそめる。 続きには、目を見開いて。]
雪鬼……!? そんな、どうして……っ!
[口を覆う。深呼吸する。 それから、なだめるように、ジリヤの背を撫でる。]
……あたしも、パルックのところに、行くわ。 ジリヤちゃん、大丈夫……? みんなは、どうしてる?
[促して、皆のところへ向かおうと。]
[パルックの死にそれほど驚きを示さなかったことに、 少女は気づいただろうか。]
(86) 2015/05/27(Wed) 23時頃
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[背中を撫でられて、グズっとなる鼻を啜る。俯いた顔はくしゃりと歪んだ。 良かった。ドロテアさんも冷たくなってないかと、怖かった。もしかして、ケイトが怯えていたのも…。]
[顔をあげて、厨房へと向うドロテアを追おうとして。]
みんなは話し合いをしてて…。 化け物がいれば、対抗ができる能力者もいると。
…ドロテアさん?
[違和感を感じる。 さほど、パルックの死に驚きを感じていない様だった。まるで、その死を知っていたような。]
(87) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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[周囲は言葉を交えている。 その隙に退けられた毛布のそばにある何か>>35を見つけた。
臀部のみが凍った状態でひれ伏す宿屋の主。 ケイトの叔父。常連の店の主人。
何の冗談だろうと意識が漫ろになる中、掻い摘んだ内容を整理する。
先生が何か見つけたそれはダイイングメッセージ>>68 そこから糸口を探す最中>>72>>76といったところか。
少し離れた場所ではオスカーが何やらしている>>70 階段を降りる際に聞こえた声の主>>67はどこだろうか。
視線を迷わせて隅の方から辿っていた矢先、見慣れぬ顔>>74を見つけた。]
(88) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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ヨアヒム…?
[誰だろうと視線を交錯させつつも賑わう中では中々見つけられない。 何と無く身動きせぬまま、佇んでいれば聞こえる呟き声>>82と呟き>>83]
………なんで、そんな話がすぐに信じられるんだ。
[ 殺され方が異様なことは認めるが、それを雪男のせいにしてしまうなんて。]
(89) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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不思議な力とやらがあるとでも…? 今あることは雪男というよりも、この建物で起こった殺人事件の犯人を見つけることが先決だろうに。
そんな子供騙しが使えるって言うなら見せて欲しいくらいだ。
[ 小声で呟く。
自分はそんなリーやらが持っているような知識は持ち得ていないから関心を引かれた言葉を得るまでは、沈黙を決め込むつもり。
犯人を見つける、という目的に関しては同じだろうから。]
(90) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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能力者、ね。 ……ええ、書物には書いてあったはず。 必ず全て揃うとは、限らないけれど……
[ジリヤの動揺は大きいようだ。 パルックが雪鬼にやられたというのは、間違いではないのだろう。 間違いであると、思いたいが。]
ん。ジリヤちゃん、どうしたの?
[考えこむ表情から、呼ばれて振り返る。 柔らかくとはいかないが、安心させるように微笑んで見せた。]
みんなきっと、冷えてるでしょう。 そう、ごはんを、作ってあげましょうよ。 昨日オスカーくんが狩ってくれたものがあったし、 食べるものはあるわ。
おなかがすいた状態だと、きっと、いいことはないもの。
(91) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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[ぼそりと呟いたシミーシカの方へ目をやり]
……あぁ? そりゃ、雪鬼だろうがなんだろうが人殺しは人殺しだ。
だがよ。……雪鬼のせいにしようって話だとして、どうやってケツだけ凍らして殺すんだよ、室内で。
俺だって信じたかないが、実際マジで凍ってんだからしょうがねぇ。
(92) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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―――にんげんですよ、犯人は、きっと。
[向けられた声には淡々とした様子すら見せて紡ぐ>>89 子供騙しというのも最もだ。>>90]
殺し方がどうであれ。雪鬼のせいじゃないかもしれない、 能力者なんていないかもしれない。……でも、私は。
動かなくては自分が死ぬかも知れないという恐怖で 心が凍ってしまっているのかもしれません。 殺人犯はこの建物から出られるわけがないのだから。
何か知りませんか。パルックさんが亡くなる前に見たとか、怪しい人とか、なんでもいいんです。そんな情報がなければ、御伽噺めいたことであっても、信じざるを得ない―――そう思います。
[物理的にも、臀部を凍らせることが可能なトリックなど思いつかないというのも正直なところで、長髪の男性に同意する。>>92 金色の髪の青年に向き直り]
私はメルヤです。――余所から来ました。
[簡単な自己紹介。ぺこり、頭を下げた**]
(93) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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[いつもなら、安心する微笑みを見ても、 表情は曇ったままで。]
ごはん、ですか…?ひとがころされた、ばかりなのに…? わたしは…、とてもじゃないですが、食べる気にはなれません。
[言ってから、我に返る。]
ごめん、なさい。 オスカーが狩って来た肉もドロテアさんのお料理も、好きなのに。 こんな事をいうつもりは…なくて。 はい、他の方は、元気が出るかもしれません。…行きましょう。
(94) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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[ひとり考えに耽っていたが、呟きを拾われてしまえば先生に視線をやった。]
確かに、そうだけど。 でも、もし本当に雪男がパルックさんを殺したとして、その雪男をどうやって見つけるつもり?
……俺には、そんな都合の良い魔法みたいな力なんて使えない。 それなら今人が多い中、話し合うべきじゃないの。
力なんかなくたって、…数があれば、きっと。
………パルックさんを殺せるのは、ここにある、誰かしか、いないじゃないか。
[窓がぶっ壊れていることを知らなかったが為の意見だが、さて。]
(95) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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─少し前・二階客室─
[不意に内側から開いた扉に、伏せていた顔をがばりと上げる。 どうしたの?聴き慣れた優しい声が降ってきて、細くて綺麗な指が宥めるみたいに髪を撫でる。>>42 良かった。ジリヤだ。良かった。]
……ジリヤ、良かった…っ あたなに何かあったら、私…!
(96) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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ジリヤは、[ドロテアとふたり、皆の集まる部屋と戻った。**]
2015/05/27(Wed) 23時半頃
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[触れている手を取って、ぎゅうと握る。その言い様にジリヤはもしかしたら、少し不審な表情をしたかもしれない。
階下の騒ぎの方へと歩き出した彼女に、言うべき言葉が見当たらない。 未だ叔父の死を口にする勇気が、無かったかのだ。
結局何も告げぬまま、ケイトは階段を降りる彼女に続いた。]*
(97) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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─厨房前─
[ジリヤに着いて戻れば、集まった人々が口々に雪鬼の仕業と言い募っている。 ヨアヒムの叫び声に、びくりと肩が揺れた。>>66>>67 何故だろう。彼の反応は寧ろ当たり前に思える。死体。そうだ、死体だ。冷たい床に転がされたままなのは、間違いなく昨日までは生きていた、あの優しい叔父なのだ。]
……ぅ、………
[今更になって涙と吐き気がこみ上げてくる。それを無理やりに飲み下して、それでもじわりと溢れてくる雫はもう放って置く。
能力者、だとか。 そんな話を耳が懸命に拾うけれど、理解が全然追い付かない。]
(98) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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|
……あの、すみません、どなたか…手を貸してください。 こんな状況だけど、…お、叔父さんを、このままにしておきたくないの…
[下をむいたまま、震える声で言う。 だって、こんなのあんまりだ。 人が死んだのに、目の前にその抜け殻があるのに、誰もそんな事はどうでもいいみたいに。
一瞬だけ、あの濁った目を思い出したけれど、すぐに瞬きで掻き消した。 尻を氷らされたまま、ヴェスパタインがかけてあげた毛布だけに頼りなげに包まれている叔父の背を、ケイトは労わるようにそっと、撫でた。]
(99) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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[いつも通りにならなくてはいけない。 こんな時だからこそ、落ち着かなくてはいけない。
焦っているのかもしれない。 落ち着けと念じるくらいには、落ち着いていられない。 今朝の動揺は、それほど大きい。]
……そう。ごめんなさい、気が利かなくて……
[食欲はないかもしれないなんて、思いつかなかった。 謝罪の言葉に首を振る。]
いいの。いいのよ。 ……でも、食べないでいるのは、身体に悪いわ。 なんでもいいから、あとでお腹にいれておくのよ。 スープくらい……何か、作るから。
[背中を抱こうとして、手の位置はちょうど古傷が見えたところに重なりそうになった。はっとして、手をずらす。
ゆっくりした歩みで、皆がいる場所へ歩いていった。]
(100) 2015/05/27(Wed) 23時半頃
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…ま。俺も半信半疑ってとこさ。 もし本当に魔法みたいな力を使える奴がいんなら、是非出て来て教えて欲しいもんだがね。
ったくよ。何でこん中の奴ら疑わなきゃなんねんだって話…
[彼にとって、疑っても気が滅入らない余所者もいたのだが。 それはそれで、なにかが違う気がして。]
(101) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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[ 聞きなれない女性の声>>93 彼女が語る言葉に安堵したかのように短く息を吐いた。 ]
オスカーから名前は聞いてたよ。 こんな状況だけど、俺はシメオン。
俺もメルヤとは同じ意見。 密室でケツだけ凍らせて殺すなんて、見たことはないけど…。
[だが、完全に否定しきれないのが幼い頃から培われた環境だろう。]
(102) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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…俺はパルックさんにグラスを返したからすぐに寝たからその後のことは知らない。 夜更かししてた奴の方が知ってるんじゃないか。
[疑わしい者に関しては現時点ではまだ何も言えない。 あまりよくない状況だろう。
だから一度頭を冷やすのが先決か。]
………手伝うよ。
[ 俯いたままの表情>>99は見えないが、名乗り出る。]
(103) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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リーは、黙して立ち竦んだまま**
2015/05/28(Thu) 00時頃
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…自分の保身を考えてるのかも。な。
[リーの呟き>>101には、皮肉混じりに口角を上げて呟いた。]
(104) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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──厨房前──
[ざわついていた。 それもそうだろう、そこには一人の遺体が倒れているのだから。]
パルック、
[小さい声で、動かない名前を呼ぶ。 近くにケイトの姿を見つければ、痛ましげに顔をしかめて、近くへと。]
ケイトちゃん、…… 大丈夫?
[場の空気からいって、いい状態ではないのだろう。 血の繋がった人の遺体のそばにずっと、なんて休まらないはずだ。]
(105) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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……あー、そうだな。流石にこのまま置いとくのはあんまりか。
ほんとは、現場保存とかそういうアレってのもあるけど、 この天気じゃ待っててもお巡りの奴ら何時来れるかもわからねぇ。
……パルックさんの部屋にでも、運ぶか?
[当然、野郎共には手伝わせるつもりで]
(106) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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[吹雪に晒されるヨアヒム>>67を庇いながら、アランは慎重に扉を占める]
ヨアヒム様、この天気です。 警察も憲兵も、隣人ですら助けに来ることはできないでしょう。
我々にできることは天候が回復するまで、ここで怯えて待つか
容疑者を消していくこと…でしょう。
(107) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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[村での記憶に無い少女>>74が、 ヨアヒムの潔白を主張している。]
君は、"能力者"なのか…? 私も別の人物に、おそらく君と同じ感覚を抱いている。
―――私は リーは人間だと確信している―――
昨日リーに触れた際に、そう感じたんだ。 どうか、彼のことを信じて欲しい。
一つの場所に、二人の同じ能力を持つ者 言い伝えよりも、能力者が増えたということは 神は少しだけ我々に味方してくれているのかもしれないな。
[アランはメルヤに対して名乗った後 共にこの苦難を乗り越えようという意味で、静かに笑いかけた]
(108) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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[降ってきた声に顔を上げる。>>103 常なら泣き顔を見られたい相手では無かった筈なのに、今感じるのは安堵だった。]
……ありが、……っ
[礼を言い切る前にぼたぼたと涙が溢れ出す。 上擦った息を吐きながら、冷たくなった叔父の身体にしがみ付いた。]
どうして…どうして、こんな… こんなのって、無いわ…
[暫く泣き伏していたけれど、案じてくれるドロテアの声に>>105ごめんなさい、と呟いて身体を離した。]
奥に、叔父さん達夫婦が生活してた部屋があるの。 そこで…休ませてあげたい、です。
[そうして最初に毛布を掛けてくれたヴェスパタインの声>>106に、こくりと頷いた。]
(109) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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[アランは、この事件に巻き込まれたことに 使命のようなものを感じていた。
ヨアヒムに同行してきただけのつもりだったが今 私は村の危機に直面している───
これは、偶然などではない 私はこの村を救うため、皆を守るために
───此処に戻ってきたのだ **]
(110) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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─少し前─
[ 手伝いに名乗り出る前のこと。
メルヤの呟きを耳にしていたから聞こえたアランの言葉>>108に瞬きする。]
二人の同じ能力…?、はともかくして、触れて、確信…ね。 アラン兄にそんな特技があったとは知らなかった。
………是非とも見つけてくれよ、犯人。 [実際目にした訳ではないから、評価はそんなもの。 胡散臭いものをみるような眼差しを向ければ、とりあえずその場を離れる心算。]*
(111) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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…おぅ、そっち持ってくれ。 優しく、な?
[毛布越しにパルックのケツに手をかけて、頭の方をシミーシカに頼む]
…畜生、やっぱ冷てえな。
[ボソリと呟く言葉は重く、命の失われた身体はもっと重かった。 ケツは、凍ったままだ。]
ああ、先行ってドア開けてくれ。 中へ運ぶから……
[ケイトにそういって、丁寧に運ぶ。身体に冷えが移りそうな気もした。]
(112) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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[能力者だの、人間だの。 ジリヤが言っていたとおりの話題が続いているらしい。 唇を引き結び、アランを素早く見る。]
……
[そう、と。 出そうとした声は、唇が震えただけで終わった。]
(113) 2015/05/28(Thu) 00時頃
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─現在─
[涙に濡れた顔面は昨日のような華やかさなどはない。 だが、口を挟むことなく遺体を抱く姿>>109を眺めた。]
……なら、そっちに運ぼう。
[気遣わしげなドロテアの言葉に耳を傾けているジリヤを尻目に、遠慮がちにではあるが死体に腕を伸ばす。
ヴェスパタインの合図に頷けば運ぶのを手伝う。]
…凍結された身体を運ぶなんて、ね。
[ ケイトに一瞬視線を向けつつも避ける。 扉が開いたなら運び始めるだろう。]
(114) 2015/05/28(Thu) 00時半頃
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ケイトちゃん……ええ、ええ。 泣いて。しっかり泣いて、全部吐き出してしまいなさいな。
[家族をなくすというのは、そういうことだ。 >>109ケイトの背中を優しく撫でる。 自分が涙に暮れた日は、遠い昔になったけれど。]
連れて行ってあげてくれるかしら。 警察も、すぐには来れないでしょう、し。
[申し出てくれるヴェスパタインを、窓の外を見やる。 まだまだ、雪は止みそうにない。]
……いやね。
(115) 2015/05/28(Thu) 00時半頃
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せんせい、…シメオン、ありがとう。 こっちです、叔父さんの部屋…
[そっと遺体を運んでくれる二人に礼を言って、先に立って歩き出す。>>112>>114 寝室の扉を開け、叔父のベッドへと二人を案内する。 乱れた毛布。一度ここで寝て、起きて…それから、何かが起こったのだろうか。]
……あ。
[二人が遺体を横たえる間に、思い出す。 そうだ、電話。叔父は昨夜、ここにあった電話で叔母が教会の方へ泊まるという報せを受けた、筈。]
せんせい、電話…! 昨夜叔父が使ってたの、この雪でも大丈夫かもしれない。 助けは呼べなくても、この状況を外に伝えられたら、もしかしたら…!
[言いながら、隅にあったサイドテーブルのうえに設置されたそれの、受話器を持ち上げる。耳に当て、ダイヤルを────無音。]
────え、…なんで…?
(116) 2015/05/28(Thu) 00時半頃
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[遺体が動かされれば、厨房はひどく広く感じる。 それまでが、息が詰まっていたせいだろうか。]
ケイトちゃん、休んでて。 あったかいお茶、淹れるわ。 スープか何かも作るから、
……あー。今はまだ、食欲は、ないかしら。 ごめんなさい、なんでもないわ。
[まくしたててから、はっと気づいて言葉が途切れる。 ダメね、と呟いて、首を振った。
止められなければ、身体を温めるお茶と、 芋やソーセージのスープの準備にとりかかる。**]
(117) 2015/05/28(Thu) 00時半頃
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[通話音が聴こえない。 ガチャガチャとフックを押してみるが、繋がっている様子が無い。 まさか、この大雪のせいで断線してしまったのか?
這い上がってくる絶望感に似たものと共に下がった視線が、サイドテーブルの下の何かを見つける。 電話機本体から伸びた、白いコード。 垂れ下がっているのと、床に落ちているのとが、繋がっていない──]
(118) 2015/05/28(Thu) 00時半頃
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────── なに、これ。
[摘み上げた少女の手の中の電話線は、
明らかに刃物で分断されていた。]*
(119) 2015/05/28(Thu) 01時頃
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よっこい……せ、と。
[少しの距離運んだだけだったのに、すっかり身体は冷え切ってしまった。 寒いと身を震わせて、寝台に寝かせた遺体に布団をかける。]
あー、電話か!そりゃいいや! 詰所に連絡してくれよ。 すぐには無理でも、止んだら来てくれる、だろ。
[自分とこにはないから忘れてたが、そんな手段もあったのか、とケイトを促し…
受話器を持った彼女の反応に、首をかしげる。]
…おい、どうした? まさか……
この吹雪で、電話線も逝かれたか?
(120) 2015/05/28(Thu) 01時頃
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ヴェスパタインは、壊された電話に、流石に絶句した。
2015/05/28(Thu) 01時頃
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ち…ちが…せんせい、これ、──切られて、る。
[震える手で、背後の師弟>>120に電話線を持ち上げて見せる。 コードの切り口は自然に切れたようなものではない。 鋏か、ナイフか何かで、一気に絶った切り口がそれを物語っている。]
こんな、こんなの、ほんとうに、雪鬼の仕業なの? これじゃ、まるで、人間がやったみたいじゃない…!
[お伽話の中の、人の魂を食べる鬼。 それはなんとなく、無感情で、恐ろしい姿をした、見るからに化け物といえる何かを想像していたのに。
人間のような姿で、人間のような思考で、人間のように刃物を使って。────だとしたら、そんな化物を見つけて、どうするのだろう。 どうやってその凶行を止めるのだろう。まさか──]
(121) 2015/05/28(Thu) 01時頃
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(────ころす、の、? 人間みたいな鬼を?)
[この中の誰かを──火掻き棒で?]
(122) 2015/05/28(Thu) 01時頃
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ケイトは、叔父の部屋を出た後、食堂の電話も確認したが、やはり同様に線は切られていた。*
2015/05/28(Thu) 01時頃
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……えげつねーな。
[流石に頭抱えた。如何あってもここを孤立させようという魂胆か。 苦虫三万匹位噛み潰した後で、小さく深呼吸。 ……奴らのペースに乗ってはダメだ。冷静でいなくては。]
取り敢えず、あったかくて甘いもんでも腹に入れて、それからどうするか考えようぜ。 一旦落ち着かなきゃ、いい考えも浮かびゃしねぇ。
[ともかくまずは身体を温めたかった。そうじゃなきゃ、自分まで彼みたいに凍ってしまいそうな気がして。**]
(123) 2015/05/28(Thu) 01時頃
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[ ケイトの案内通りたどり着いた先>>116に身体を運ぶ。 そっと横たわらせらば暫く睫毛を伏せた。
パルックの気の良い笑顔を思い出す。 どれほど年月を経ても変わらなかったあの人が今は温かみが失せているなんて。]
………。
[その目が開けられていたのなら、手のひらを翳す。 瞼を伏せられたのなら二人の会話に耳を傾けた。]
(124) 2015/05/28(Thu) 01時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 01時頃
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[電話が繋がるのなら、誰かに助けを求めることも可能だろう。 口角を上げた。 だが、何やらおかしい。
視線をケイトの指先にやる。 握られたコードは不均等───まるで、誰かの手が加わったような。]
………先生。
少なくとも、みんなの信じる雪男は人間並みの知能を持っているようだ。
[呟き、手のひらを握る。 先生の提案は些か悠長に思えてしまって、眉間の皺を寄せる。]
そう、だね。…その後に、証拠でも集めよう。
[それでも無理やり納得させた声は常より素っ気なかっただろう。]
(125) 2015/05/28(Thu) 01時頃
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[謝罪の言葉に首を振る。自分こそ、パルックの死はショックが大き過ぎて過敏に反応し過ぎた。>>100 背中の古傷に触れられそうになると知らず無意識に身体が緊張する。]
そうですね。スープぐらいなら…、なんとか。何故だか、寒くて仕方ないんです…。 ありがとう…ございます…。わたしも、お手伝いしますね…。
[自分を労ろうとする言葉は優しく、背中を抱く手のひらは暖かくて。強張った身体から力が抜けた。 ドロテアと一緒にみんなが集まる場所へと戻り、ケイトを気に掛ける彼女の姿を見る頃には、報せた時に抱いた違和感は消えていった。]
(126) 2015/05/28(Thu) 08時半頃
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[ドロテアが厨房へと入ればわたしも後に続いて。何時もの様に、彼女の手伝いをしようとする。 ドロテアがキッチンに立ち水を入れたケトルに火にかける傍ら、わたしは芋やソーセージを切り始めた。]
[くつくつ煮こむ音、温かなスープの匂い。日常が戻ったような錯覚を覚える程に穏やかだった。**]
(127) 2015/05/28(Thu) 08時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 08時半頃
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…保身、か。そりゃそうだ。 雪鬼に殺されるリスクも一気に高まるからな…
[シメオンの言葉>>104に頭をかく。…と。思いもよらぬ所から降って来た言葉>>108に目を見開いた]
……アラン。 お前、そうなのか。…え、まじで? や、俺が人間だっての保証してくれンのは嬉しいけどさ… ………ま。…アランなら保身なんて考えるわけねーよな……
ありがとうな。
[ひとつの場所に二人の同じ能力…その言葉が引っかかった。何かを忘れているような。]
(128) 2015/05/28(Thu) 11時半頃
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[暫くそうやっていただろうか。再び頭をかくと酒場の方に向かい、席に座る。せめてパルックの事を運ぶ手伝いをすれば良かったと思いながら。
そして考える。疑わしいものは誰か。 そんな事、考えたくはなかった。 皆馴染みの顔。自分の大切なにんげん達だ。 そうでないものは…ひとり。
しかし、メルヤの言葉が気にかかっていた。『彼はにんげんだと思う』…疑いたくないからと疑うのは…早計だとも思った。]
(129) 2015/05/28(Thu) 11時半頃
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[しかし考えれど、手がかりはここには無いに等しかった。 殺人が起こったのは夜だ。 おそらく…皆等しく、『寝ていた』であろう時間。]
……勘弁してくれよ、本当に。
[そう言って顔を覆う。誰も疑えない。しかしそれでは雪鬼を葬る事は出来ない。この雪も溶かせないのだ**]
(130) 2015/05/28(Thu) 11時半頃
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[ジリヤに手伝ってもらいながら、皆の朝食を用意する。 宿にいる人数は、昨夜確認した通りだ。
十一、皿を出そうとして、押し殺したため息を落とした。]
……十人分、ね。 少し、作り過ぎちゃったかもしれないわ。 ……オスカーくんたち、しっかり食べてくれるといいんだけど。
[一枚、皿を戻す。 いつもは前を向いている視線も、このときばかりは伏せがちだった。]
(131) 2015/05/28(Thu) 12時半頃
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ジリヤちゃん、ありがとう。 無理はしなくていいんだからね。
[今朝の彼女は、ひどく動揺しているようだった。 それでも手を貸してくれる少女は、本当に心優しい。]
[彼女が彼女のままである保証は、ないけれど。]
[祖母から伝えられた知識と、メルヤと、アラン。 可能性が多過ぎて、眩暈がしそうだった。 雪鬼を伝説だ、ただの物語だと否定することはできない。 他の誰でもない自身が、御伽噺と呼ばれるものの一端を経験しているのだから。]
(132) 2015/05/28(Thu) 12時半頃
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[スープと茶の用意を終えれば、女は厨房を離れた。 探すのは、ヴェスパタインの姿。
まだシメオンやケイトがそばにいたのなら、少しだけ二人で話したいと頼むつもりで。 信用というよりは、子どもより先に、大人だけで話をしたかったから。**]
(133) 2015/05/28(Thu) 13時頃
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[玄関の扉が閉められると、ヨアヒムはガタガタ震えながら体についた雪と霜をこすり落とす。 寝間着はびしょびしょになってしまった。]
う…うう……こんな…こんな……
[しかし若い男の暗にお前のせいだと言わんばかりのつぶやき>>70に、今しがたまで紫だった唇が、顔がみるみる真っ赤になる。]
わ、わ、わしだって好き好んでこんなちっぽけな村に来たのではないわ!!! こんな殺人鬼がうろつくような村だと知っていたら来るわけがなかった!!!! 肉も酒も女もない、こんな村に来たくて来たわけじゃないぞ!!
[そう心から叫ぶ。ほんの短い期間、ほとぼりを冷ますための意味のない視察がまさかこんなことになるだとは。]
そもそも皆何なんだ!!!雪鬼ィ?ばかばかしい、怪物の仕業だというのか!? 人が死んでいるのはな、人が殺したからだ!外から何者かが入ってきたのでなければ、この中の誰かが殺したんだろう!
[ヨアヒムには医学的知識はないため、その死体が、尻が凍ったままの死体がいかに異常なのかは理解できない。]
(134) 2015/05/28(Thu) 13時半頃
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[ヨアヒムには大した頭はないが、それでも政治という局面で生きてきた狡猾さはあった。]
この宿の主人が死んだのだろう?!なら普通は宿の主人と諍いを起こした人間が怪しいにきまっとるじゃないか! 疑わしい奴はこの建物の外に叩き出せばそれで解決だ!他の建物に行ってもらえばいい。
[無論、他の建物に行けるなどとヨアヒム自身思っていない。だが「疑わしいから外に出した」だけだ。周りの連中の言う「処刑」などしたら己に殺人の罪がかかる。それこそ自分の政治生命にかかわるのだ。 そうして当たりをぐるりと見渡した後、最後にアランに鋭い目線を送る。]
アラン!貴様もなんだ―――能力者?ばかばかしい。 己に選ばれた能力があると思っているなら普通は隠しておけ!自分自身が狙われることを全く考えなかったのか?!
[そのままどたどたと階段を上がる。]
わしは着替えるぞ―――アラン、ついてこい。
[アランがついてくるかはわからなかったが、少なくともびしょびしょの寝間着から着替えようと自らの部屋に向かった。]
(135) 2015/05/28(Thu) 13時半頃
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[厨房から漂う匂い>>127 こんな時だっていうのに身体は素直に空腹を訴える。
ため息を吐きながら、厨房が食事の用意をしている間、ヴェスパタインに向き直る。]
誰が人間だ、雪男だ、なんてみんな言ってて。 その不思議な力とやらで証明も胡散臭くて信じられないけど。
先生は、そんなことしないだろうって思ってる。
[そのあとだったか。 用意を終えたドロテアの姿が見えたのは>>133]
(136) 2015/05/28(Thu) 13時半頃
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後で、聞かせてよ。必ず。 ……ドロテアさんを疑いたくは、ない。
[ 二人で話をしたいというのならば、少しの躊躇いの後そう口にするだろう。
そしてケイトにも視線を送り]
コード、持ってた方が説明つくだろうし、持って行ってもいいよな。
[質問というよりは確認。 横暴さは非常事態でも徐々に角を表す。
断られたなら引き下がるだろうが、もう一度目を合わせ、それだけ口にすれば先に酒場へと戻るだろう。]*
(137) 2015/05/28(Thu) 13時半頃
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[ 酒場へと足を踏み入れる途中だったか。 階段を上る音が聞こえたのは>>135
もしもすれ違ったのなら一言呟くだろう。]
…どっかで見たことがあるような。
[ 以前この村を飛び出た前に身を置いていた場所はそこそこ大きな街であったから。
何度か視界には収めたものの、確信が持てずに口にはしなかったのだ。]
まぁ、どちらせよ、“余所者”には変わりない、か。
[そこで暫く言葉を交えただろうか。 呟きは小さく身を翻すつま先は軽かった。]*
(138) 2015/05/28(Thu) 14時頃
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─現在・酒場─
[料理が出来ているのならば配膳の手伝いくらいは申し出てただろう。
そうして食事をとるなり落ち着くなりしたのならば、切り口を開く。]
証拠ではないけど、手がかりなら目にしたよ。
[ コードを持っていたのなら、周囲に見えるように掲げて。 手にしてないのなら、口頭で告げるだろう。]
パルックさんの寝室と、食堂と。 電話線が見事に切断されてた。
……鋏か、ナイフか、何か使ったように、ね。
[この場で刃物を使えるとしたのなら誰だろう。]
躊躇なく、こんな風に証拠隠滅まで出来るなんて………。
(139) 2015/05/28(Thu) 14時頃
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────………誰の仕業だろう。
[ 誰にともなく、問う。 ]
(140) 2015/05/28(Thu) 14時頃
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[能力者が現実に存在し得るのならば、確かに名乗り出ることは、犯人に狙われる可能性は上がるのかもしれない。
先程耳にしたリーの意見だが的を射ている。 あの時は状況に追いつくので精一杯過ぎたのもあり、 そんな都合の良い人間なんているはずがないと思っていた。
でも、実際に魔法のような力がなくたって。 対抗し得るだけの能力を持ち得ているのならば危険性は上がるだろう。
雪男の正体はわからない。 余所者か、それとも、昔馴染みか。]
(141) 2015/05/28(Thu) 14時頃
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誰が疑わしいのか。 この悪夢が終わるまで、話し合うしかない。
言葉にすることを恐れるなら、紙にでも書けばいいんじゃないか。 その人の名前を。
[思いついたことをそのまま伝える。 それがどんな意味合いを持つかまでは今は考えない。]
いつも通り、過ごせるように。**
(142) 2015/05/28(Thu) 14時頃
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─回想・ランタンの樹の下─
[涙の乾いた頬に、氷の破片混じりの風が吹き付ける。 思わず目を細めた瞬間に、名前を呼ばれたきがした。]
……ジリヤ。
[再び目を開くと、目の前にはたおやかな雪の妖精。>>13 驚いて目を瞬くと、美しいその人はケイトを見つめてきれいね、と言った。 粉雪を纏った斜面のような綺麗なカーブの白い頬が、少し上気している。走って、探しに来てくれたんだろうか。]
私じゃ、お姫さまになんて程遠いわ。 …うん、でも、──ありがとう。
[気付いてくれたのが、嬉しかった。本当は、二人で一緒にとびきりのおめかしをして、一緒に祭りを回りたかった。 今年も口に出来なかった願いも、今なら言えるきがする。そうだ、誰よりも先に、大好きな友人の祭りの予定を埋めてしまおう。
変わらないものなんて、無い。だから、来年までには、きっと、例えばジリヤの傍にシメオンが居たって、平気な顔がしていられるように。]
(143) 2015/05/28(Thu) 15時半頃
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[あのね、ジリヤ。 そう言おうと口を開きかけたのに、彼女のほうが先に同じ音を口にした。>>16 おずおずと差し出される、丁寧に折り畳まれたワンピース。細部まで施された美しい刺繍で菫色に見えるその繊細さは、まるきり作り手の存在感そのものだ。 無意識に感嘆の息が漏れた。なんて、きれい。]
いいの…?こんな、こんな素敵なもの、私なんかの為に。…ありがとう、ありがとうジリヤ、こんな嬉しいプレゼント、生まれて初めて…!
[感極まったようにケイトは何度も繰り返し礼を口にする。大切にそうっと両腕で抱き締めて、ジリヤに向かって微笑んだ。
こんな綺麗な服は、今はまだ似合わないかもしれないけど。笑われてしまうかもしれないけど。 この服に恥じないような自分になろう。何より、これを作り上げてくれたジリヤの時間と手間と気持ちに報いたい。]
(144) 2015/05/28(Thu) 15時半頃
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[向かい合ったジリヤが、涙を擦って赤くなった目元に優しく触れる。 どうしたの?泣いていたの? 優しく問う声に、何度も甘えてきた。そういうものをたくさん貰ってきたからこそ、変わっていく事に怯えずにいられる。
伸ばされた手を自分から握る。 先ほどの問いへの答えに、ゆるく首を振った。ううん。ちがうの。]
ジリヤに会いたかったから、嬉しかったの。
[そうっと、囁くように答えて。 やがて二人の少女は、手を繋いで強くなる雪の中を歩き出した。]**
(145) 2015/05/28(Thu) 15時半頃
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─叔父の寝室→食堂の電話前─
[ヴェスパタインが苦い顔で告げる提案>>123に大人しく頷いた。 何かを食べるような気分ではなかったけれど、確かに身体中冷え切っていて、それはおそらく皆も同じだろう。 とにかく身体を温めたかった。 そうしたら、この震えも止まってくれる気がして。]
さっき、ドロテアおばさまがスープを作ってくださるって…>>117 私も、そう思います。このまま混乱し続けるより、ちゃんと、落ち着かなきゃ。
[電話線から手を離して、服の裾をぎゅうと握る。状況は依然不透明だが、人にしろ雪鬼にしろ、この中に他者への害意のある者が紛れ込んでいる可能性は間違いなくあるのだ。]
(しっかりして、ケイト。あなた、お勉強だけは得意じゃやい。)
(考えるの。思い出すの。雪鬼に関する本も、人が犯した事件の本も、リーに負けないくらい読んでる、筈よ。)
[その中に、なにかあるかもしれない。手掛かりを掴むための方法が。]
(146) 2015/05/28(Thu) 15時半頃
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[思考に沈んでいると、ドロテアから声が掛かった。>>133ヴェスパタインと二人で話したいとの言葉に、微かに過る違和感。
叔父の死にショックを受ける自分を、気遣ってくれた優しいドロテア。>>115>>117 そう言えば、あれだけの騒ぎがあったのに、ジリヤが迎えに行くまで彼女は降りてこなかった。普段から早起きの筈のドロテアなら、真っ先に気付きそうなものなのに──]
(だめ、違う。先入観だけでものを見るのは愚か者のすることだわ。疑うのも、信じるのも、結果を出すのは最後でいい。)
[ケイトが返事をする前に、シメオンはさっさと退出を決めたようだった。>>137 こちらに歩み寄り、断ち切られた電話線を持ち出す旨を告げてくる。 決定事項だけを伝えるような物言いに、けれど、ケイトは視線を逸らさなかった。]
(147) 2015/05/28(Thu) 15時半頃
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ええ、お願い。 私はここに残るから、これはあなたが持って行って。必要だったら私もみんなに、話す、わ。
[壁に埋め込まれたプラグから手早く線を抜き取り、手渡す。 湖畔のように静かな瞳は、もう揺らいではいない。]
……ごめんなさい、おばさま。 そのお話が、叔父さんが亡く──『殺された』事に関係があるのなら、私は知りたい。 おばさまを疑ってる訳じゃ無いの。信じる為に、私は少しでも多くを知って、考えなくちゃ、ならないの。
[それしか、できないから。 言いながら、小さな頭の中では17年と数ヶ月の間に詰め込んだ知識がぐるぐると巡る。 伝承。叔父のメモ。耳が必死に拾い上げた、アランや教会に住む少女(メルヤといったか)の話。能力者。 ちりばめられた沢山の情報。何かあるはずだ、この事態を打開する方法が──]
(148) 2015/05/28(Thu) 15時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 16時頃
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アリーニャ…?
そして君も、なのか?
[他所から来た娘の言葉は、単なるあの肉団子への感想としか聞こえてなかったから、意外だった。]
…いや、待て。 いくら運命に導かれたとかだとしても、
いや、それなら尚更だ。 同じ力が二人も、とか……。
[考え込む。どちらかが嘘を? 昔馴染みを信じたい気持ちもあれど、この季節に突然帰ってきてこれ、とは。 ……それを言うなら、メルヤとかいう娘さんの方が、もっと素性が怪しすぎて。]
……ああ、構わない、けど。 [暖炉にあたりながら、ジャム入りの紅茶を口にすれば、ドロテアさんからの誘い。 うなづいて二人、席を外す事になる。**]
(149) 2015/05/28(Thu) 16時半頃
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― 隅っこ ―
……。
[酒場の隅の席、厨房の声もあればそれも。じっと人々のやりとりを聞いて、この場から去っていく者は追いかけはしない。幾つか奇妙に思ったことはあったけれど。]
アラン、さん……か。
[彼が、リーが潔白だと言ったその内容は? そのタイミングは、いつだった? 思い出せ、思い出せ。]
(150) 2015/05/28(Thu) 18時頃
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そう……。 完全な秘密にするつもりではないの。 ただ、とても厳しい話になるわよ。 いいのね? ……シメオンくん。その警戒は、忘れないで。
[シメオンは離れ、ケイトは残る。 確認の上で覚悟があるなら、無理に離すことはしない。
行きましょう、とヴェスパタインとケイトを連れて移動したのは、パルックの部屋にほど近い一室。 遺体に近いのは嬉しくないが、昔の話を記したものがあるかもしれないと思えば、確認しやすい位置は悪くない。]
まず確認するのだけれど…… あなた達、雪鬼や能力者について、……どのくらい、知っているかしら。
[一呼吸おき、]
(151) 2015/05/28(Thu) 18時頃
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知っておいてほしいの。 あれは御伽噺なんかじゃないって。 あたしはね、まだ十にもならない頃、村にいたお婆さんに聞いたのよ。 雪鬼に会って、生き残ったお婆さんだったの。
[信じられないと切り捨てられはしないだろう、というのは、遺体の前で話していたやり取りから予想していた。 それでも、否定が出る前に続きを絞り出す。]
ヴェスパタイン、あなたに来てもらったのは、中でも一番年かさだったからよ。 これを全員に話した方がいいのか、あたしひとりじゃ決められなかったの。 だから、聞いて。意見を、ちょうだい。
雪鬼は、人に憑くと聞いたわ。 昨日までの知り合いも家族も関係なく、誰もが憑かれる可能性があるんですって。 話してくれたお婆さんが最後に退治した雪鬼は、お婆さんのお兄さんだったんですって。
[これが、話しておきたかった一つめ。 この意味では、ヴェスパタインひとりでなく、ケイトにも来てもらったのは良かったのだろう。]
(152) 2015/05/28(Thu) 18時頃
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それから、……それから、こっちも、重たいのだけど。
[また少し間を開けて、二人を伺う。]
……能力者、という話が出たわね。 あれは、…………同じ場所に二人、いるはずが、ないの。 ううん。いるかもしれないけれど、その状態でぴんぴんしてるなんて、ないはずなのよ。 だから、
[だから。 苦い思いを耐えて、]
メルヤちゃんと、アランくん。 二人ともがそうだっていうなら、 どっちかが、嘘をついてるんだわ。
[そこまで語って、唇を噛んだ。 言い伝えや資料に、きっとこの話は載っているだろう。 疑いたくはないが、気持ちだけでは収まらない。]
(153) 2015/05/28(Thu) 18時頃
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……どうして、って思うかしら。 そうね、ここからは、もっと信じづらい話になるけれど。
[ここまで話さなくては、信ぴょう性は足りないだろう。 苦悩の表情で、続ける。]
あたしは、死んだ人の魂を見ることができるわ。 死んでしまったその日、一度だけだけれど。
そのお婆さんも、そうだったの。 ……近づくと、ひどい頭痛に襲われたわ。 だからあまり会いたくはなかったけれど、いつかこんな日が来るかもしれないからって、聞かされたのよ。
[パルックを見たからといって、何もできないのだけれど。 話すとき、ケイトの方は見られなかった。]
(154) 2015/05/28(Thu) 18時頃
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……これで、大事なことは、全部のはず。
これ、全員に話した方がいいかしら。 ……信じられたとして、ひどいパニックになったり、しないかしら。
[恐る恐る、伏せていた視線を上げる。 二人の考えに、従うつもりで。**]
(155) 2015/05/28(Thu) 18時頃
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―酒場・隅の席―
[電話線が切られていたという話が伝えられ>>139 これが犯人の意図だと思わずに何と思えばいい?]
まだ半信半疑の人もいますね。 ただ一つ。大切な人を失った経験から 言わせてもらえるのなら。
目の前の事実から目を逸らしてはいけない。
[訥々と言葉を漏らす。時間をかけて、ゆっくりと。 食事の用意がなされたなら、その間だけ中断するくらいの意地汚さすら見せながら]
(156) 2015/05/28(Thu) 18時半頃
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殺人鬼――いえ、雪鬼だとすれば それらは虎視眈々と次の獲物を狙っているでしょう。
殺される側は怯えるだけですか? 逃げ場もないのに事実から逃げますか?
殺す側は行動を起こすでしょう。 だってそうですよね?もし私が犯人で ひとりを殺して、こうして隔離された場所にいて 誰かを殺す、なんて物騒な意見まで出ているなら
全員殺してしまえばいい、そう考えるでしょう。 [それは独り言にも似た声音。 誰が聞き捉えているかはわからない。]
(157) 2015/05/28(Thu) 18時半頃
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[―――そうして漸く 笑みを向けたアランへ視線を向けて>>108]
違いますよ。
[見上げるような眼差しは その瞳の奥まで知りたいと希うように]
私は、あくまでも感想を述べただけです。 ヨアヒムさんみたいな人が、そんな面倒くさそうな悪巧みなんかしないだろうって、そう、思っただけ、です。
私に不思議な能力なんてありません。
[むしろ。]
アランさんは、誰かの潔白を証明出来るのなら ――犯人を見つけた時に名乗り出ることを。 考えたりは、しませんでしたか。 あなたが危険に晒されることで、自分や、誰かが 死んでしまう可能性を考えませんでしたか?
(158) 2015/05/28(Thu) 18時半頃
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─少し前・ドロテアらと─
[ 噂好きで快活としたイメージのあるドロテアとは違う真剣味を帯びた眼差し>>151に、大人しく頷く。]
……勿論。 また、後で。
ドロテアさんが落ち着いた頃に会いに行くよ。
[敢えてヴェスパタインを名指して呼んだのだ。 何か人目を憚る内容なのかもしれないから、それだけ告げれば踵を返す。
それ以降は階下へと。]*
(159) 2015/05/28(Thu) 18時半頃
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―ヨアヒムの部屋―
[お気に入りのナイトキャップはじっとり湿っており、脱ぎ捨てると同時に不愉快さで顔をゆがめた。]
全く、何なんだ!何なんだ!!何が雪鬼だ!!
[毒づきながら寝間着を脱ぎ捨て、ブラウスにジャケット、ズボンを履く。懐には念のために護身用の小型ピストルをそっとアランにも悟られぬように忍ばせた。]
―――とにかく、ここには殺人者がいる。 その殺人者は、何だ、よくわからないがケツを凍らせて相手を殺す。 それで宿の主人は殺された。外は猛吹雪で出られない。
[自分がパニックの中で得た情報を独り言めいて呟く。]
(160) 2015/05/28(Thu) 19時頃
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何だ、尻が凍るって!?
[意味不明な死因に思わず声を荒げた。]
(161) 2015/05/28(Thu) 19時頃
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それで―――何だ?アランは何やら相手を見透かす能力があるとかないとか。
[粗悪なヨアヒムの能力が回転を始める。
村の者たちのいう「能力」が実在するかどうか、それがでっち上げかどうかを自分が推し計る方法は全くない。 逆に言えば殺人者が嘘をついていてもこちらは全くわからないという訳だ。
昨日の夜のことを考える。 宿の主人と諍いを起こした人物。トラブルとなり相手を殺しそうな人物。]
(162) 2015/05/28(Thu) 19時頃
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[そこで何かに思いあたり、ヨアヒムは顔を上げた。]
―――まずい……まずいぞ。
[そうして勢いよく扉を開けると転がりそうな勢いでまた階下に向かって走る。
この村の人間は排他的だ。 もともと村の人間だったアランならともかく、よそ者の自分は真っ先に村人たちの疑惑の、疑念の対象になるのではないか。 そして―――あの長髪の恐ろしい男や他のものも言っていた、処刑という言葉。 それらから察するに。]
わしはやってないぞ!!!!わしは!!!やってない!!!!!
[おびえた表情でヨアヒムは酒場で叫ぶ。 彼らの見えないものへの殺意が自分に向かうことを何よりも恐れたのだ。]
(163) 2015/05/28(Thu) 19時頃
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[アランがヨアヒムへと声を掛けている>>107 こちらの姿は目に入らなかったのか、わざと無視をしたのか。 文句を言う事でもないので二人の様子を眺めていれば。]
…リーが人間って当たり前、じゃないか。
[しかし先程から囁かれている能力者について頭に過る。 アランは確信していると言った、ならば。]
能力者、か……。 それなら、でも……。
[雪鬼から護る事の出来る。 それはメルヤを護る為に使おうと思っていたけど。 狙われそうな能力者とやらに使うべきなのだろうか。]
(164) 2015/05/28(Thu) 19時頃
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[だからと言ってヨアヒムに自分が殺していないという証明はできない。 そんなもの悪魔の証明だ。その程度ヨアヒムでも理解している。 ではどうするか、それは簡単だ。自分が今まで政界をのし上がるために行ってきた行為と同じだ。
ぐるりと見渡して、先ほどヨアヒムを人間らしいと言ったばかりの>>74若い傷だらけの女に指を差す。]
わしは―――あの女が夜中に部屋を出るのを見たぞ! 厠に行った時だ!
[―――自分よりも疑わしい者、悪を作ればいいのだ。]**
(165) 2015/05/28(Thu) 19時半頃
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あんた何言ってんの!?
[まるでメルヤを犯人だと言わんばかりのヨアヒムをきっと睨む。 手を伸ばしその襟首を掴もうとして、それから手を下す。]
夜中に見たってあんたこそ夜中に部屋から出てんじゃないか。 疑わしいの同じだよ、だからあんまり馬鹿みたいな事言わないで。
メルヤが犯人のわけないよ。 雪鬼の事も知らなかったのに。 雪鬼の仕業みたいにケツを凍らせるなんて出来るわけないんだから。
[じゃあ誰が犯人なのか。 それを考えても答えは出ない。 きっとここには犯人はいないんだ、なんて甘い考えが頭を過った。]
(166) 2015/05/28(Thu) 20時頃
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………。
[階段から降りてきて、必死の形相で己を指差す男>>165 悔しいけれどそれがにんげんらしいと そう感じてしまうのだ。]
……あなたは。 他人に罪をなすりつけて、 自分だけ守れればいいのでしょうね。
自分が生きていられれば、何をしても構わないと。 嘘をつくのは悪いにんげんです。
[溜息、一つ]
死にたくないなら――嘘ではなく 事実を述べてほしいんです。 自分は何も知らない、それいいじゃないですか。
……馬鹿な人。
(167) 2015/05/28(Thu) 20時頃
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でも誰かを殺さねばならないなら
(――死にたくない――)
自殺志願なんてきっと莫迦のすることですね。
(――死にたくない――)
……私を疑うのなら、根拠がなくても怪しいと思うなら、よそ者だから可能性があるというなら、……私を殺してもいいですよ。
(――でも私は、罪人だ――)**
(168) 2015/05/28(Thu) 20時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 20時頃
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[キッチンに響く、野菜を刻むリズムにスープを煮込む鍋の音。どれも耳に馴染んで心地よい。けれど、それは仮初めにしか過ぎず、平穏に思い描いていた筈の日常はいとも簡単にひび割れた事はきちんと理解していた。 一枚足りないお皿を数えてはきゅっと眉を顰めた。>>131]
(169) 2015/05/28(Thu) 20時頃
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[ふるふる、頭を振る。]
いいえ、お手伝い、したいんです…。 ドロテアさんこそ、お辛そう…。こんな時まで、無理なさらないで。
[手伝いの最中に普段は真っすぐ前を見ているドロテアの視線が落ちているのを垣間見ていた。心配で、ひとりきりにさせたくなかったから。それに、ほんの少しばかり罪滅ぼしもあって。 どうして、こんなに優しい人を少しでも疑ってしまったんだろう。恥ずかしさに滅入ってしまいそうだった。まさか彼女が自分の事も疑ってるとは露知らず。*]
(170) 2015/05/28(Thu) 20時頃
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わしは見たことを言ったまでだ、それに厠くらい行ったらいかんのか?
[掴みかかろうとした黒髪の男>>166にそう吐き捨てる。]
犯人であるわけがない、というがそれはどうしてだ? 客観的な証拠はお前の言うとおりわし同様その女も持っていない。 そもそも、尻を凍らせることを「知らないふり」だってできるだろう?
[内心醜く笑う。今ここで結論づけなくてもいい。疑惑の芽を他からも育てるだけでいいのだ。]
そもそも、その雪鬼がいたとして、だ。それは一人とは限らんじゃないか! もしかしたらお前たち二人が共犯の可能性だってあるわけだ。
[そう言って周りを見れば、ヨアヒムたちに注目するものはどれだけいただろうか。]
人数もわからない、いつ殺されたかもわからない、じゃあ気付いたこと思ったことを言っていくしかないじゃないか、そうだろう?!
[あくまで表面上は恐慌を装い、しかし頭の中はフルスピードで回転させる。 どうすれば、自分は助かるか。]**
(171) 2015/05/28(Thu) 20時頃
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[ドロテアと一緒に用意したスープと茶を皆の居る場所へ運んで行く。 其処では物騒な話し合いが続いていた。]
(今夜にでも処刑が始まるのかしら――。)
[殺されたくなければそうするしかないと言ったのは他の誰でもない、わたし。 けれども、雪鬼を探そうにも手がかりはなにもないに等しくて。なのに、どうやって雪鬼を探せば良いというのだろう。――今日の処刑先は誰?]
[私の脳裏に浮かんだのは――、幼なじみの顔だった。 大好きな人はたくさん居るのに。真っ先に死んで欲しくないと願ったのは――ただ、ひとり。**]
(172) 2015/05/28(Thu) 20時頃
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メルヤだって厠に行っただけかもしれないだろ。 だから疑わしいのなら同じだって言ったんだよ。
客観的な証拠は確かにないけど、僕は彼女が人殺しを出来るなんて思わない。 僕とメルヤが共犯? もし共犯ならどうするの、僕を殺すの。 出来るものならやってみたら?
[相手は妙に口が上手い。 口で言い合って勝てそうにもない。 そんな時だった、メルヤが突然とんでもない事を言ったのは>>168]
……殺していいなんて、そんな事言ったら駄目だよ。 本当に、君がやったって、そう思われちゃう。
[悲しそうな視線をメルヤへと向ける。 殺されてもいいなんて、そんな言葉聞きたくはなかった。]
(173) 2015/05/28(Thu) 20時半頃
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[…嫌な空気だった。昨日の丸親父が降りて来てから雰囲気は最悪だ。 飛び交う言葉に思考がまとまらない。それでも、決めねばならない。]
…確かにさ。人間らしいって感じるよな。そこの親父。 それに喰ってかかるオスカーも同じぐらいそう見える。
あと、俺はあんたの事気に入らねえけど、気が付いた事言ってくってのには賛成だぜ。
[そこまで言って。また黙り込む。*]
(174) 2015/05/28(Thu) 20時半頃
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[――が処刑されるのだけは、嫌。 いつの間にか俯いていた顔を上げれば話し合う村人達の姿が見えた。疑心暗鬼に陥る人達、このまま話し合いとも呼べない罵り合いが続くのだろうか。ともすれば、今夜の処刑先が誰になるかも知れず。もし、あの人が処刑される事があったりしたら? その可能性まで思考は及んでわたしは愕然とする。そんなのは、嫌!]
(175) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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[いま、わたしの目線の先にはヨアヒムという男が居た。 ――穢らわしい。男を見た第一印象はそれだった。>>0:98 男から向けられた笑みは吐き気を催すものだった。見るに堪えがたく目を逸らしてしまった。 わたしは、分からない振りをしたけれども。わたしは、あの笑みの意味を知っていた。あの、ぞっとするような視線は見に覚えがある。 忘れた振り 、 知らない振り 、をするのは昔から得意だった。]
(176) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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[例えば、もし。 おとこがわたしに襲いかかっている場面を目撃されれば。おとこへの不信感は募って疑いの目が向くだろうか。それに、おとこは余所者。男と女の立場もある、ずっと昔から村に住んでいるわたしの言葉の方が信用され易いだろう。 よこしまな思惑がふと浮かんだ。*]
(177) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 21時頃
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─酒場─
[緊迫した雰囲気に走る怒鳴り声>>163 思わず瞬きを忘れてしまった。
何処か唖然としつつも男の指差す先に視線を送る>>165 教会に身を置いているという───メルヤだったか。
ヨアヒムの主張に眉間の皺を寄せつつも、言いたいことはオスカーが言ってくれた>>166
だが、一つだけ引っかかる。
そのことに目を伏せていれば、共犯説を唱える声>>171
メルヤの言葉が何処か大きく響いた。]
(178) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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………会って間もない人間の何が分かるっていうんだ?
[ 静かにそっと、口角を上げる。
その場にそぐわない笑みだっただろう。 それでも構わない。 小首を傾げなら心底理解出来ないとばかりに告げる。]
なら、誰が雪鬼だ。 人間らしくないのが雪鬼だっていうのか、リー。
オスカーも。 ちょっと可愛いからって何の根拠を持って信じる。
(179) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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|
この中に犯人がいるのは殆ど確実なのに、誰も疑おうとしないなんて、ね。
アラン兄が後ろにいるからって…自分は疑われないとも思ってるのか?
[ 鼻を鳴らして眉を下げる。
そのままリーから視線をそらせばヨアヒムの方へと向き直る。]
おっさん。 頭いいんだね。
まるで………人間みたいに賢い雪鬼みたいだ。
[チラつかせるのは断たれた電話のコード。 肩を竦ませて距離を取る。
掴みかかられたなら避けられるかどうかの距離で。 人一人くらいなら割り込めるスペースを作る。]
(180) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 21時半頃
|
[村の者たち同士に多少は疑いの種を捲けただろうか。 そう内心ほくそ笑んでいると、金髪の男が何かひも状のものをちらつかせる。>>180 しかしヨアヒムには心当たりはない。]
―――なんだその紐は?
[挑発的にちらつかせられたそれを視認するが、今一つ要領は得ない。 キョトンと見つめるが、何かのコードのようだ。]
そもそも―――お前も雪鬼を実際に見たのか?
[何か意図を感じた言葉にはあえて質問を返した。]**
(181) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
|
|
別に可愛いからってわけじゃないけど…。
[祭りで一緒に屋台を楽しんで、喋って。 その時はころころと楽しそうに表情を変えて笑ってて。 本当に普通の少女に見えた。 だから疑えないし、あんな汚い男が疑う事を許す事が出来ない。
シメオンが持つ紐へと視線を向ける。 それは電話線のようで。]
…それも雪鬼が?
[刃物で切られたような電話線。 誰かが故意にやったように思えた*]
(182) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
|
|
[頭を振る、何を馬鹿な事を考えているんだ。 わたしは議論へと意識を戻した。]
[メルヤがアランに質問をしていた。それは疑っているように傍目からは見えて。>>158]
メルヤさん…と、言いましたね? あなた、アランさんを疑っているんですか…?
アランさんは優しい人なの。 周りの人達のことを気に掛けていて、困っている人がいたら手を差し伸べてしまう、そんな人。それは、わたしが知ってるわ。ずっとむかしからね。
[アランが占い師だと名乗り出た時は驚いた。 けれど、アランが占い師だとして、自身が危険に晒されるかもしれないのに名乗り出たことについてはすんなりと受け入れられた。だって、アランおにいちゃんだもの。]
心が凍ってしまってた貴方と違うのよ…。
[「死にたくない」といった彼女の呟きをありありと覚えている。>>83]
(183) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
|
|
[ オスカーは自分が知らないメルヤの一面でも知っているのだろうか>>182 気に入っているようには思えていたけれど、続く言葉がない限りはそれ以上尋ねることはしない。]
電話のコード。パルックさんの部屋やここの近くの電話のも全部鋏かナイフ…かな。人為的に切られてた。
[ 何処か素直にも思えるヨアヒムの反応には沈黙しつつ、周囲にも見せるよう腕を伸ばそうと、して、]
見ては、…ない、……けど。
[不意を突いた問いかけ>>181に一瞬言葉を詰まらせる。]
…雪鬼の仕業だって完全に信じた訳でも…ないけど、 昔からずる賢い奴は頭が回るって言うから、…それだけ。
(184) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
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[人払いをした、三人だけの一室。 ドロテアさんの真剣なまなざしを受け止めて。]
…俺が知ってるのは、ガキの頃に耳にタコができるほど聞かされた御伽噺くらいさ。 能力者…って奴は、正直初耳だったが……
[参ったね、と頭を掻く。 余所者や子供たちばかりの中、頼れる大の大人は自分だけ、と。 自分にはなんの力もないけれど、それでも村を守り、女子供を守らねばならない。その思いだけが緊張感を持続させて、いまだ冷静で居られている。 そんな立場でなければ、世話になった知人の死にこんなに落ち着いてなどいられなかっただろう。]
(185) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
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|
[「会って間もない人間の何が分かるっていうんだ。」というシメオンの言葉に静かに頷く。 長い間、一緒に暮らして来た村の人達のことをわたしは疑えない。(…今は、まだ。)]
[シメオンが断たれた電話のコードを取り出した。 シメオンの視線の先を追って、ヨアヒムを見た。]
(186) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
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…あぁ、俺は信じる。 お喋り好きなドロテアさんが、そんなに慎重に考えて人を選んで…ってことだしな。
そうなると…、余所者だから、とかそういうのも関係ない。むしろ、そう考えがちなところこそ危険かもしれんね。 人間は自分がかわいいし、その次に身内がかわいいもんだし。
[そこらから紙とペンを拝借して、ドロテアさんの話を書き留めつつ]
何か知ってたらしいパルックさんが、もっと裏付けになるものを持ってりゃいいんだが…その話は共有した方がいい。誤解で誰かが手を汚してしまう前に、な。
(187) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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…あぁ、能力者は三人。 そして、三種類ってのはリーニャが言ってたな。 其処も俺は、引っかかってた。
そうなのに…二人も同じ力が居てラッキーとか、思う…か? [能力者の人数に関してのところから、次のメモ用紙に移りつつ。 その辺の疑問を問いたださねばならんか、と心に留める。 あとで探りを入れてみるか。
彼らが自分の【能力】について、どこまで理解しているのかも含めて。]
(188) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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…ドロテア、さん?
[三枚目に入ったメモ用紙から目を上げ、彼女を見返す。]
それで…パルックさんの様子を見て、そんなに驚かなかった、のか。
死体を見る前に、魂を見ていた。 だから、死んだことを知ってた。
…そう、だよな?
[悩む。…その話をどうするべきか。 直接見つけられる訳では無くても、雪鬼だと思って殺した奴が合ってたかどうかを知れるというのは貴重。 それ故に、みなに知られれば彼女を危険に晒すのでは?
やや長い沈黙。ペン先はぐるぐると所在無げな落書き。]
(189) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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霊が見える、というのを知らせるかどうかは、慎重に考えてほしいな。
出来るだけ死にたくないなら、黙って目立たないようにどこかに隠れてほしい…ってのが正直本音だ。
けど、ケイトちゃんがそうだったら黙ってる意味はもう無いし、雪鬼を退治するためには貴重な情報だ。 …命がけでも、村を守れる覚悟があるなら。
無理強いは出来ないね。 俺が代わりに霊媒のふりをしても構わないけど、バレた時にみんながドロテアさんを信じてくれなくなるかもしれないし…
(190) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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|
…あと、さ。
俺がそうだったら、ってのは考えなかった?
俺も、ケイトちゃんも。
[ドロテアさんの目を覗き込む。その心の中を知りたくて。]
一番初めに見つけたのはケイトちゃん。そこに駆け付けたのは俺。
第一発見者って、割と疑われたり、しない? ちっちゃい頃から見かけてた子だし、疑いたくはないけどさ。
(191) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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|
狡賢い、か。
[若者らしい言葉に醜く口元を歪め、言葉を続ける。]
―――お前はこの村のものか?
[侮蔑するような笑みを浮かべながら。]
本当の狡賢さとは、何も知らないふりをすることだ。 お前の知る範囲の人間がお前が思った通りの人間だと自信を持って言えるのかね。
[種を捲く。種を。]
わしはこの村の人間など一人も知らん。 この殺人は、自分以外の全員が自分に敵意を向けて仕組んだものかもしれんのだ。 分かるか小僧、わしのような身分の者はそういう事柄に晒されるんだ。
[そのためにモスクワを放逐されてこんなことに巻き込まれているのだ。同じ轍を踏んではならない。それがたとえ汚いやり方だとしてもだ。]
(192) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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とりあえず… 俺はもう少し、パルックさんのとこ調べてみるよ。 何かもっといい手段の手掛かりがあるかもしれない。 雪鬼を見つけ出して殺すための。
[一枚目と二枚目のメモをケイトに手渡し、三枚目の【ドロテアさんは霊を見る能力者】のメモは、コートのポケットへ。]
雪鬼についてと、能力者が複数はありえない…ってのは、ケイトちゃんとドロテアさんの二人で伝えて。
霊が見える…ってのは、伝えるかどうかはドロテアさん次第。 俺としては、ドロテアさんをそんな危険に晒すのは、あんまり気が進まないんだけどな。
(193) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
|
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[白い肌の女性からかけられた問い>>183]
そう、メルヤです。 ……。
[名前に頷いたあと、じっと彼女の紡ぐ言葉を聞く]
疑っているというよりは、 危険だと思わなかったか、と、そんな疑問です。 不思議な力を使える人が何人もいるとは思いませんが、気が狂れた人間がいないとも限らないです、よね。 そりゃあ、"やさしいひと"を信じたい気持ちは よくわかります……だから、私はもどかしい。
[冷えた心が、少しだけ瞳を潤ませ くっと顔を俯かせる。]
(194) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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─一階・ドロテアと─
────……。
[ドロテアの話>>152は、確かににわかには信じ難いものがある。しかし、実在の人物からの伝聞だとして伝えられるその語り口には、覚えがあった。]
信じる、って、一言で言い切るのは…難しいです。 …でも、おばさまのお話…小さい頃、叔父さんから聞かされた雪鬼の話に、そっくりだわ。
[思い出してみると、奇妙な臨場感のある叔父の話はどの大人の物よりも恐ろしかった。 十六人が閉じ込められた寒村の教会で、夜毎繰り返される殺人劇。 叔父の話は終始、雪鬼の正体を見透かすという能力者の目線で続き、最後の鬼が退治されたところで終わるのだ。]
今思えば、あれが──もしかして、叔父が実際に体験したことだとしたら…
[懸命に、頭を回す。 どうして同じ場所に同じ能力者が存在し得ないのか、それはおそらくドロテアも知るところではないのだろう。出来すぎた物語のような展開。事実は小説より奇なり、なんて言葉を、こんなところで実感したくは無かったが。
隣に立つヴェスパタインが、この話の共有を勧める。>>187 ケイトは少し眉を顰めた。昔話を記憶の底から掬い上げ、指を顎に当て考える。]
(195) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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…みんなに話すのは、私も賛成です。 でも、おばさまが能力者なのは、言わないほうがいいと思う。
[思慮深い菫色の瞳が、二人を交互に見やる。]
おばさまの能力が、『亡くなった人の魂を見ることができる』なら、それは誰かが死んでからでないと意味がないってことだわ。 もしも、守護の能力を持った人がいるのなら、だれを護ったらいいのか迷ってしまうと、思うの。だから、
[万が一、本当に処刑などという私刑が行われたときに。 その結果が、雪鬼だったときのみ、公表するべきなのではないか。そう、一つの提案を投げた。
それから、自分とケイトを疑わなかったのか。続くヴェスパタインの問い>>191に表情は曇るけれど、ゆっくりと頷く。彼が言っていることは、何も間違っていない。]
……私も。せんせいを、疑いたくなんて無いです。 でも、誰を信じて誰を疑ったらいいのか、分からないこんな状況だから。 最後の判断は、おばさまが、自分で決めなくちゃいけないんだと思うわ。
[頼りなげでも、真っ直ぐにドロテアを見詰め、言った。]*
(196) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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[電話のコードが人為的に切られてたと言う。状況から言って、犯人…「雪鬼」の仕業で間違いないだろう。 …ずる賢い奴は頭が回る。口も良く回るこの男が雪鬼だというのだろうか。 その可能性は否定出来ない。ただし、シメオンの言う事はあくまでも憶測に過ぎない。確証が足りなかった。
だからと言って他の誰かを疑えば良いのか。手掛かりはあれど少な過ぎる。 「誰も疑おうとしないなんて、ね。」という指摘はわたしにも当てはまって。]
ねえ、誰かを信じるって、そんなに悪いことかしら…? 信じる誰かを探して雪鬼を見つけようとするのは間違えてるのかしら…?
[ふたりの顔を交互に視線が行き来して、シメオンで止まった。彼はこちらを振り向いただろうか。]
(197) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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じゃあ―――貴女は。 本当に身内に、村の人間に、犯人がいないと 信じるん、ですか。
この場で言えば、私とヨアヒムさん。 二人を殺してしまえば、すべてが終わると思いますか? もしそう思うならそうすればいい。
他になんの証拠もないのなら―――それは、最後まで付きまとうだろうよそ者というレッテルが貼られている私たちを、さっさと消すべきでしょうね。 じゃなければきっと最後に私が殺されて、悲しい終を迎えると思うから。 創意で私たち余所者を疑うなら、私は お尻を熱されて殺されようが、……。
[物理的な痛みではない、それは心の痛み。 言葉は続かない。]
(198) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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[シメオンを見つめる透明に近いブルーの瞳に、切なげな光が瞬いて、揺れた。]
わたしは――。貴方を、信じたい。
[希いに近かった。 結局、交わした約束は叶わなかった。一緒に祭りを見て回るという夢は破れたが。 それでも、「昔の様に貴方と共に過したい。」という希望は捨てれず。むかしと変わらず、目の前のそのひとを信じようとして。 瞳の中の星は 瞬く。]
(199) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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ヴェスパタインは、一人でその部屋を出て、パルックさんの眠る部屋へ。
2015/05/28(Thu) 22時半頃
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……同じ様に、アランさんのことも。アランさんが人間だと言う、リーのことも信じたいの。
[ちらり、とヨアヒムを窺う。]
みんなはヨアヒムさまの人間らしいと言うけれど…、わたしにはヨアヒムさまは、「どうすれば、自分が助かるか」ばかり。…優先しているように見える、の。…それは雪鬼も同じじゃない、かしら。
ごめんなさい…。ヨアヒムさまの言う様に、わたしは貴方の事を何も知らないから。信じるのは難しいの。――だから、
あなたのことをもっと知りたい、と思ってます…。
[途切れ、途切れ、思いを伝えた。 目を伏せれば小さな雫が零れ落ちる。熱に浮かれたように、目元はほんのりと赤かった。]
(200) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 22時半頃
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さて… [亡き主人の眠る部屋は、暖房も消されて寒い。 コートの襟を立てて、書棚や帳面を引っ張り出す。
何か手がかりを。せめてドロテアさんの言葉を裏付けられる何かを。
探しながらも疑念が浮かぶのは、やはりアランが口走った言葉。]
…能力者が、自分以外にも能力者が居ることを喜ぶ…? [メルヤが能力者だと思われたことは誤解だったとはまだ知らない。 たった一人しかいなければ、そりゃアランが本物だろうけれど。]
何故、偽者だと思わなかったんだろう……
(201) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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……そう言われると、…そうとも、言えねえ、な。 雪鬼は人間に取り憑いて人間のフリをするって話だ。 人間らしく見えるから、なんてぇのじゃ気休めでしかない。
[シメオンの言葉に、肩を竦めながら答える>>179]
あー…そっか。お前らから見たら俺も容疑者なんだな。 疑いたかねぇよ。まして、殺す なんて、
…しなきゃ、いけねんだよな…
[彼の持っていたコードには気付いていた。それが、何を意味するのか、も]
…俺は、こん中の誰か殺せって言われたら。一番殺すのに抵抗のない奴を、選ぶ。
[先程人間らしいと言った、アランの上司の方を一瞥し、顔を覆った]
(202) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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[余所者ゆえに殺意が向くように 余所者だから、人に殺意を向けるのも易い。
誰を。 話の輪に入っていないものだとか 犯人を探すことに心を傾けていないふうに見える人を。 だけど今一番、気持ちが理解出来てつらいのは]
―――貴女の、名前は?
[白い髪に白い肌の女性に、ポツリと問う。 それが、名も知らずに殺意を向けたいと願うことに対するせめてもの謝罪の意味。]
(203) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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……わかってるよ。 見知った奴が、もう雪鬼かもしんねえなんて、 わかってんだよ………
それでも、やんなきゃやられるんだとしてもよ…
[能力を持つと名乗り出た兄貴分。彼すらも、本当は確証がない限り信じてはいけないのだろう。たとえ、己の白を証明する者だとしても。
青年は、情けない嗚咽を漏らす。そうしても何も解決しない。これまでも、これからも。]
(204) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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[ふと、ヨアヒムは気付いた。]
そう言えば―――あの長髪の男は?
[この場にいない人間が数名いる。 あのいけ好かない長髪の男に、あと誰がいたか。少なくとも数人足りない気がする。]
(205) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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[メルヤの言葉に頷いた。 他になんの証拠もないのなら、という言葉に。>>198]
…そうね。
だって、彼らを疑うにも何の証拠もないでしょう…?
(206) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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[気が狂れた人間、という単語が耳に引っ掛かる。 それもまた、昔読んだ本に書かれて気がした。]
それじゃあ、聞くわ。
[スカートの裾を踊らせて回ってみせて、 その場に居る人々に問いかける。]
もし、本物の占い師がいるなら今直ぐに出て来て欲しいわ…。 アランさんが偽物だと証明出来るのは、きっと。本物だけ。 …、違うかしら?
万が一に。 後になって、出て来た人を…わたしは信じられないと思うわ…。
(207) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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[ぴたり、足は止まって。遅れてスカートの裾もふわりと舞って、落ち着いた。 対峙するは、濡れ羽色をした少女。>>203]
わたしの名前は、…ジリヤよ。 ziliya suvorova(ジリヤ・スヴォロヴァ)
[誰にも媚びない、懐かない。 警戒した、その様は。――まるで黒猫、みたい。]
(208) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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―――――――――…、
[その場にいる人々を見る。 まるで茶番のようだと思う、自分自身さえも。]
ところで、さっき言ってた能力者。 それの一人はアランさんって事でいいのかな。
[誰に聞かせるわけでもなく呟く。 もしアランがその能力者だというのなら。 彼が人間だと断定したリーの事は信用出来るだろう。]
…アランさんを信用するならリーも信用出来る。
[泣いているリーを一瞥する。 信用するべき人間、しかし頼りにはならない。]
(209) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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人…雪鬼を殺す事が怖い? それとも殺される事が怖いの。
[もしくは両方か。 そっと泣いているリーへと近づき顔を寄せ。]
今、一番信用出来そうなのはリーだから言っておくね。 僕は一人だけ、誰か一人だけなら護る事が出来る。 だから安心して、今夜は君を護るよ。
[ぼそぼそと呟いた。 その声は小さくリーにしか聞かせるつもりはなかったけど。 誰かしらには聞こえていたかもしれない。
メルヤを護ろうと思っていた。 今でも思っている、でもリーを護ると言ったのは。 雪鬼が次に狙うだろう相手は能力者。 そこにメルヤは含まれていないから。]
(210) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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[ ヨアヒムの笑みの意味を理解したくない。 だが、続く言葉に鼻を鳴らす。]
あんたの言う通りかもしれない。 “知らないふり”をするのは狡賢さ、なんて。
でも、あんたがメルヤについて中途半端な理由で疑ってたのは忘れない。 俺にも同じことが言えるだろうけど、ね。…よく、覚えとくよ。
[その後だったか。 間に入るような声かけ>>197が聞こえたのは。 そちらに意識を逸らすのは早かった。
誰かを信じる? 真反対の行動に向けた視線は自然と重なっただろう。]
(211) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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ジリヤ、
[光を帯びる眼差しの真意は推し量れない。>>199 ただ、彼女の言葉に喉が詰まる。
大切な、幼馴染だ。 彼女がパルックのように命を途絶えさせたら?
それこそ“知らないふり”をしているんじゃないか。]
(212) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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…俺も、ジリヤのことは、信じたいとは思ってる。
[だが、目の前にいる彼女は本当に俺の知っている彼女なんだろうか。
だってパルックの部屋の電話線を切れるなんて、限られた人物じゃないか。
自然、一度口を閉ざす。 ジリヤの言葉と表情>>200からは真意を伺えなかった。]
(213) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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[耐えられずに目を伏せる。 黒曜石を見つめていると罪の意識に捕われそうで。]
…ごめんなさい。わたしの言ってることは、貴女にとって酷い言葉ばかりだったわよね。 ねえ、…わたしだって、罪のない人間を殺したいと思わないの。貴方が雪鬼でないと言うなら、わたしは貴女を殺したくない。
手遅れになる前に、雪鬼を見つけなければ、 大好きな人達も雪鬼に殺されてしまうのだから。
(214) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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ジリヤさん、ですね。 ――…とても綺麗だと思います。 姿も勿論、……誰かを信じて、その結果として "信じられないもの"を排除していくというやり方。
[否定はしない。ただ受け入れられない。>>208 ただ私もこの村の輝きは少しだけ垣間見たからこそ。 優しい人ばかりだからこそ 信頼の絆が強いのだろう。]
感情論ですね。 私にはできない、方法です。
[切り裂いているのは私なのか、雪鬼なのか。]
名前、教えてくれてありがとう……ごめんなさい。
[信じる、という行動が出来ることが どこかで羨ましいのかも、しれなかった。]
(215) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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[オスカーがリーに話しかけている様子が見えた。 そっと席を立って歩み寄る。]
……オスカー、リー。
[泣いているリーには、おずおずと手を伸ばし 届いたなら、その頭をぽんぽんと撫でよう。]
戦おう。 見えない敵がどこにいるかわからないけど 私は、できる限り犠牲者を出したくない。
明けない夜はないの。 私は二人を、……信じたいと、少しだけ、思ってる。
(216) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[苛立つように装いながら、ヨアヒムは席を立つ。]
―――ともあれ、わしは殺人鬼がいるかもしれない場所にはいたくないぞ。 さっきも言ったが、その女、わしは怪しいと思っとる。
[疑惑の先は一番弱そうなところ。そして、誰かと繋がっていそうなところ。 包帯姿の女に目を向け、そして部屋へ戻ろうとする。 誰かがそれを諌めたとしても、恐らくは一言二言交わして部屋に戻ろうとするだろう。
……もし彼が、ここにいる全員に殺意を向けられたら別ではあるが。]**
(217) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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これ…かな?
[あちこち探して、見つけた古い帳面。 中身をぱらぱらとめくり、その筆跡と遺体が握っていたメモとを見比べる。
中に書いてあるのは、かつてこの村で起こった雪鬼事件の顛末。
知り合い同士、血縁同士の、殺しあい殺されあった凄惨な記録だ。]
(218) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[――…信じてくれるとは言ってくれないのね。>>213 一人勝手に裏切られた気分になる。]
[希いも、想いも、ジリヤだけのもの。]
(219) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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…メルヤ、僕は君を信じるよ。
[ほんの少しでも信じて貰えるのなら。 自然と笑みが零れる。 信じて貰える事がこんなにも嬉しい。]
僕は誰を疑ったらいいのか分からない。 雪鬼は人に化けるというのなら、皆もう人間じゃなくなっているのかもしれない。 どうしたらいいのか分からないけど。
でも、リーとメルヤとアランさんの事は信じる。
[言うと室内をぐるりと見回す。 疑うべき相手は誰。 自然と視線がヨアヒムへと向くのはやはり知らない人間だからだろうか**]
(220) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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─食堂・現在─
[叔父の部屋に向かったヴェスパタインと別れて、食堂へ向かう。ドロテアは一緒にいただろうか。 そこで繰り広げられる舌戦に思わず足が竦むが、唇を引き結んで、皆が集まるその場所へ。
ちょうど、ジリヤとシメオンの視線が交差したところ。>>197>>213 視界に二人を収める。菫色の瞳を少しだけ細めた。信じて疑うのは難しい。でも、やるしかない。]
ヴェスパタインせんせいは、叔父の部屋にいます。 手掛かりを探すって。
[続いて聞こえたヨアヒムの声に>>205きっぱりとした口調。 それから、ヴェスパタインに手渡されたメモをパン、とテーブルの上に広げた。]
これからお話することは、ドロテアおばさまが伝え聞きいた『事実』である事を前提に、きいて。 雪鬼が存在するのなら、叔父の死も、叔父が体験した何かに関係があるかもしれない。
[その場にいる人々を見渡し、ヴェスパタインの指示通り>>193雪鬼が実在する可能性と、能力者が被ることはあり得ないという話を伝える。勿論、ドロテアが能力者である事はその場では伏せて。]
(221) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[そこに書かれていた形式に従って、
白紙の帳面を掌に入るほどに小さく破いて人数分、パルックさんのものだったシルクハットとかつての記録の手記とを手にして、酒場へと戻る。]
(222) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[シメオンの星もまた遠いところへあるんだろう。 どうやっても重ならない。…彼の隣で、輝くのは。]
ごめんなさい…。わたし、…また、戻りますから。
[目には薄らと水の膜が張る。 隠す様に顔を手のひら覆って自室へと。**]
(223) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[耳に入って来たのは、『殺される』という言葉。>>210考えなかったわけではない。 それでもなにか、実感が湧かずに。
そして、囁かれた言葉に手の下で目を見開く。 護る、もの。 …それを自分に伝える意味。
信用されている。それに応えねばならない。 袖口で涙を拭う]
(224) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[そして、重ねてかけられた言葉。撫でられた頭。>>216]
メルヤちゃん…
…そうだな。 俺を…信じてくれる奴がいるってなら。 俺も、それに応えなきゃ…だよな。
その結果…大切な奴を殺す事になっても…
………いや、
雪鬼になってたら そいつはもう いない のか…
(225) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 23時半頃
|
[酒場へ戻るころには、ケイトから一通り先ほどの事情説明がされていた頃か。]
…そう、パルックさんが、昔の事を書き留めていてね。 彼女らが言ってることと、大体同じ。
そして、迷信と言われようとも、俺らはその言い伝えに縋らなければ、どうしようもない。
(226) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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|
[それから、メルヤが能力者を騙った訳ではないという事の顛末を聞いて、安堵の溜息をひとつ。 どうやらややこしい事態は避けられたらしい。 この後他に名乗り出る物がいなければ、の話だが。]
(一番困るのは、おばさまと同じ能力を持つ人が現れる事なんだけど)
[そう。そうなった場合に、どちらを信じたらいいのかでまた迷わねばならなくなる。 その場にいる人々を不安げに見渡す。 疑心と不信が形を持ったような空気に、どうにも息が詰まっていた。]*
(227) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
|
|
[卓の上に置くのは、形見のシルクハットと、白紙のメモ用紙とペン。]
かつての雪鬼事件と同じく、疑わしいものの名を書いて、この帽子の中へ。
集計して、処刑を執り行う。
[手を汚すのは、生きている限り自分がやろう。 そう思って、暖炉のデレッキ棒へ手を伸ばした。]
(228) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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|
…だから、信じるッつーのは、多分、今までより、ずっと、重いんだな。
ありがとうな、オスカー、メルヤちゃん。 アランも、ありがとう。
…今んとこ、としか言えねえけどよ。 お前達の事、『信じる』。 戦えって、事だろ、だって。
(229) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[この少女はメルヤ、と言ったか >>158 断定的にヨアヒムの事を人間だと発言した、だが
ただ感想を述べただけだと替えて、 今は私のことを、鈍間を見るような目で笑っている…]
たしかに…私は危険に晒されることになるだろう。
だが私は皆を、この村を救わなければならない。 いつまでも黙っているわけにはいかない。
そして何よりも、リーのことを信じて欲しいんだ…。
[このメルヤという少女は…何者なんだ…]
(230) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[そして。ケイトの言葉に耳を傾ける。]
…そうだ。能力者が被る事はあり得ねえ。 なんで忘れてたんだ……
でも…今んとこは…いねえんだよな。アランの他に。 ……だったら…雪鬼に、狙われるかも知れねえのは、あいつかも、な。
[オスカーが自分を護ると言った。だから、敢えてそういう。 彼に警戒させる為に。あるいは、雪鬼の矛先が彼に向かわぬように。]
(231) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
|
|
…なぁ、アリーニャ。
お前のその力、いつ気付いたんだ? 誰かから、その力に関する伝承とか、教わったこと…ある?
[昔馴染みの友人に、そう問いかけて。 あれは、単なる無知ゆえか…それとも?]
(232) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
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[息を吸って、吐く。 ヴェスパタインに促され、メモ用紙を手に取る。 一度、先程まで思っていた名前を書いて、消した。…覚悟を決めろ。
戦う覚悟を。 これは、今からその名前を書くのは、そう言う事だ。]
(233) 2015/05/28(Thu) 23時半頃
|
|
[ヴェスパタインの置いたシルクハット >>228 を見て
処刑… 誰かを、葬らねばならない。]
私はどうやら、一夜に一人の正体しかわからないようだ。
無実の者を、犠牲にしてしまうかもしれない…
[このやり方はとても残酷で それに対して私の能力など、無力に近いのかもしれない───
渡された紙を握りしめた手は、ひどく震えていた]
(234) 2015/05/29(Fri) 00時頃
|
リーは、メモ用紙をシルクハットに入れた。**
2015/05/29(Fri) 00時頃
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[階段を上りかけて、長髪の男が現れつげた言葉>>に鼻を鳴らす。]
ふん―――いいだろう。
[そうして、恐らく誰よりも躊躇なく紙片をとり、懐から万年筆を取り出した。]
……わしは、その女―――メルヤとか言ったな。 そいつの名前を書く。
[そうやって手早く紙片に書き付けると小さく折りたたみ、シルクハットに入れた。]
これで用は済んだだろう。
(235) 2015/05/29(Fri) 00時頃
|
|
[ヨアヒムが投票先をはっきりと告げたのは、策略。
恐らくこの排他的な村のことだ。よそ者に対して投票する人間が多いだろう。 場合によってはアランすら裏切る可能性がある。
―――だが、どこにだってもろい人間はいる。 そこに真実か嘘かわからない、しかし強い言葉を投げればどうなるか?
そこに生まれるのは―――混乱。
そう、彼は己の身を守るためだけに、すでに"狂って"いるのかもしれない。]**
(236) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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ヴェスパタインさん… >>232 おそらく昨日からですが、自覚はありませんでした。
ただ昨日の晩、眠りの浅い時に 記憶の中のリーの体温、暖かさのようなものを感じたのです。
[突然自分の中に生まれた能力に、アラン自身も少し戸惑っている]
(237) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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ヨアヒム様。 私の職務は、貴方をモスクワへ無事に帰還させることです。
どうか… 私のことを、信じてください。 全員とは言いませんが、村の者を、信用してください…!
(238) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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|
ああ、そうか。 そりゃー驚くよな。
[戸惑う様子のアリーニャの肩をぽんと叩いて、疑っててすまなかったと。]
バレたら狙われるとかは…お前の事だ、思わねーよな。 昔っから、そんなだった。 守護者も、どこかに隠れてる。きっとお前さんの事を守ってくれるさ。
だから、早いこと雪鬼を見つけてくれ。 疑われてる奴が無実だとわかれば、殺さずに済むんだし
(239) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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アランは、唇を噛みながら、ヴェスパタインの言葉に頷いた。
2015/05/29(Fri) 00時頃
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[視線は、各自の手の中へ渡っていく小さな紙へ。
その行方を観察して、一番真っ先に入れた手を見やる。
躊躇せず迷いなく書けたのは、探す必要がないから? 自分さえ生き残ればいいのならば、それは……]
(240) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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|
ちが、…違う。 ジリヤ!
[何が違うと言うのだろう。
自分を信じたい、とそう告げてくれた人物に対して、一瞬でも疑いの目を向けてしまったなんて。]
………ちが、う。
[ 大切な幼馴染だから。
考えなしに呟いた言葉ではない。 信じたいのは本当だ。
言い切れなかったのは、]
(241) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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[ 追いかけようと踏み込んだ足は止まる。 視線はヴェスパタインが卓においた紙面>>228
ヴェスパタインが握る道具に目を見張りつつも、紙を一枚取る。 とある人物>>235へ一瞥したのは一瞬。
シルクハットへ突っ込めば、その場を後にする。 先生一人に汚れ役を押し付けるのも憚れたが、足は自然と離れていく姿>>223へと。]**
(242) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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[恐らく、今日狂った村人たちに殺されなければ、明日自分に嫌疑が集中するだろう。]
アラン―――いいことを思いついたぞ。
[アランの悲痛な声>>238に振り返り。]
もし本当に貴様に人か雪鬼かを見極める能力があるなら、わしを調べたらいいだろう。 この村の人間はずいぶんとよそ者が嫌いと見える。
もしこれでわしが人間なら……少なくともお前たち村の人間の中に犯人はいると絞れるだろう? そのよそ者の女を殺し、わしを見定めれば、残りは貴様の言う信頼すべき村の人間たちだ。 お互いに見張り合うにもやりやすいだろうよ。
[顔を醜くゆがめて言い放った。]**
(243) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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[矢張り今夜から処刑を始めるらしい。 疑わしき人物の名前を書けと言われた。用意された白紙に書くという事は、 ――その人物を殺す事に等しくて。]
ぐず、ぐず。…やだ、…怖いよ。
[信じるだけでは、雪鬼は見つけられない。部屋から泣き声が漏れる。]
(244) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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[誰が雪鬼だとか、じゃないだとか。知らず知らず、疑心暗鬼に呑み込まれて は苛まれて。疑い目を向けられるのは怖くて、人を疑うのは恐ろしかった。罪の意識に溺れていく。 先程、黒い少女と対峙した時も。本当は、膝が笑っていた。嗚咽は止まらない。]
[だけど、わたしは――。死にたくない。 あの、黒猫の瞳に見抜かれてはいないだろうか。わたしの、嘘を。**]
(245) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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アランさんゆえの正義感なんですね。 合理的ではない気も、するけれど ……あなたの判断です、それに口出しはしません。
[過ぎたることを責めても仕方がない。>>230 本当に他にその候補がいないなら 自ずと彼を信じる形になる。 ふと、長髪の男を目に止め>>239]
何かいろいろ情報を集めていたようですが、 誰かの真実を知れるようなものと 死んだ人の真実を知れるようなものと 守るものと―――他に 狂ったもの、が、いたと私の故郷の御伽噺はありました。 ここも、そうなんですかね。
(246) 2015/05/29(Fri) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/29(Fri) 00時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/29(Fri) 00時半頃
|
…ああ、それもここに。
[メルヤに言われて、先程流し読んだ手記の中から該当箇所を。]
その時は雪鬼は二人、それを崇める狂い人が一人。
そいつが能力者を騙って無実の者を陥し入れた記録も残っている…な。
[今も居るとしたら、そいつはどう動くんだろう……?]
(247) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
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|
[ 追いかけた先にあるのは扉一枚。 たった一枚隔てた先にある扉をノックしようとした時だったか。
漏れ出る声>>244を耳にしたのは。 ジリヤがメルヤと具体的にどんな会話を交えていたかまでは、聞き及ばず勘違いする。 ]
ごめん、……ごめん。
[ かける言葉が見つからず、扉を撫でるだけに留める。
暫く扉の前にいたがそれ以上は声をかけず、私刑が行われる頃には戻るだろう。]**
(248) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
|
|
メルヤ、だったか。 君は……何処かで似たような目に?
[知っているような口ぶりに、問い掛けた。]
(249) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
|
|
……考えたわ。 ヴェスパタインが、ケイトちゃんが、そうかもって。
でもね。わからないの。 ……………わからない、の。 あたしが見えるのは、死んだ人だけ、なのよ。
[目を伏せる。 深呼吸して、また上げる。]
死にたくは、ないわ。 でも、あたしは、もうこの歳なのよ。 あなたは、他の子は、……まだ、ずっとずっと若いじゃないの。
[声が震える。握った手も。 格好などつくはずもない。 亡くした家族の顔が浮かぶ。]
(250) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
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……いいえ。 こういったおとぎ話が現実になったような事態は 初めてです。 ただ私の地元に、人食い狼という ここでいう雪鬼とよく似た話があったんです。
人が死ぬ瞬間を、何度か見てしまっているせいで こんなにも冷たい感情で物事を理論展開しようと しているんでしょうね。
[自分でも、悲しいくらいに、ひえたこころ。]
(251) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
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[長髪の男性にゆっくり近づき そっと背伸びして彼にだけ聞こえる程度の小声で]
大切な人が目の前で死にました。 その人を殺した人を、私は殺したんです。 だから罪人。 この手は血で汚れています。
[ゆえに。私刑を行うなら、情のない私がとも 思ってしまうのだ。
そうしてヴェスパタインから離れれば 拙い文字で、名前を書いて 帽子の中に折りたたんで、入れた**]
(252) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
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[なにを聞かされるよりも前に、人の死を知る。 そんな能力など、必要どころか役に立つかも疑問だが、]
あたし自身、隠れ続けるつもりはないの。 あたしが危険かもしれない、なんて理由だけなら、……みんなの前に、出るわ。
……あたし、一応、能力者なんて呼ばれるものなのよ。 何もしないで、それで大事な人を亡くすなんて…… 先にいったあの人に、顔向けできないのよ。
[前に出ることで、少なくとも、何かを変えられると信じたい。 顔色も悪いだろう、歪に無理やり笑った。]
(253) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
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[ただ。ケイトの提案を受ければ、少しだけ躊躇う。 見つけたら出る、それでことは足りるのか?]
……少し、考えるわ。 ありがとう。
[二人は本当に人間か。 確証など何もない。
ただ、黙り続けることの方が、ずっと怖かった。 ケイトの後に続き、皆のところへと。]
(254) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
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[青ざめ引き攣った顔で、ヴェスパタインから預かった小さな紙片を見詰める。 ヨアヒムやメルヤ、アラン──そしてジリヤの言葉が、頭の中で渦を巻く。]
この先も誰かが死ぬかなんて、分からないのに。 殺すの?──人を。それが、鬼かどうかも分からないのに。
[震える手で、ペンを握り。 テーブルの上で拳を強く強く握り締める。]
こんなの、可笑しい…みんな、どうかしてるわ… ひとを、人を殺そうとしてるのよ…!
[脳裏に浮かぶのは、あの、叔父のどろりと濁った白い双眸で。]
(255) 2015/05/29(Fri) 00時半頃
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…似た話、か。 人に化けて人を食う狼なんて聞いたことはないが…… 狼に喰われるのなら、ケツが凍るよりは想像しやすいかもな。
[確かに、似たような伝承もあちこちにあるのだろう。 同じように、魔物と戦ってきた歴史が]
(256) 2015/05/29(Fri) 01時頃
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それは、辛かったね。
[こんなに小さく華奢なのに、そんな過去を一人で抱えて。 思わず抱きしめたくなったが、知らないおじさんがそれはいけないと踏み止まって、肩をそっと撫でるに留めた。 大切な人を失い、自分の手を汚して。
この子のような覚悟ができるだろうか?いや、しなくてはならない。]
きみにはもう、そんな思いはさせないから。 ……きみが雪鬼じゃなければ、だけど。
[ちいさく、拳を握った。]
(257) 2015/05/29(Fri) 01時頃
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[紙に名前を書く。 ルールとして、それが明快。 お婆さんに聞いたやり方と変わらないそれに、吐き気のような懐かしさを感じた。]
……………この、中に……
[書かないという選択肢は、ない。 数名の顔をみやり、昨夜騒いだ男を見る。
ギリギリまで悩み、やがてそこにひとりの名前を書き、シルクハットに差し込んだ。*]
(258) 2015/05/29(Fri) 01時頃
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[…考えるんだ 今晩、尻を焼き、屠るべき者を…]
[此処にいる者たちの顔と、発言を思い出し 消去法で、投票先を思案する。
アランは泣いていた。
すべての人を救う方法が無いこと その現実に耐えられず、涙が───]
だめだッ…!
["ケイト"と書いた紙を、粉々に破いて捨てた。 新しい投票用紙を受け取るとそこに *]
(259) 2015/05/29(Fri) 01時頃
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アランは、シルクハットに用紙を入れた。その姿は、黙祷のようにも見えた。
2015/05/29(Fri) 01時頃
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[血の繋がった少年を見つめる。 彼は今、何を考えているだろうか。 家に帰らせてやりたいと思う。 せめて、彼は。
戦わなければ。 たとえ、自分が危険に晒されようとも。
大事なひとのケツが凍るなんて無残な姿になる前に、 雪鬼を、殺さなくては。]
(260) 2015/05/29(Fri) 01時頃
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[声に出したところで、結果は覆らない。 みな一様に、苦い顔で、或いは無表情に、黒い山高帽の中へ折り畳んだ紙を投げ入れていく。
歯噛みした。 怖い。怖くて堪らない。 けれど、縋るべき手は一つもない。ここには、自分だけしか、頼れる者などいないのだ。なら。]
────『悪い子のところには、雪鬼が……』
[思い出したのは、繰り返された大人たちの口癖。 やがて、少女のペンがひとりの名を結んで、ちいさな紙を帽子へと落とした。]*
(261) 2015/05/29(Fri) 01時頃
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[男の言葉に、へら、と弱く笑った。>>257]
ありがとうございます。 私が雪鬼でないことを、証明したい。 だから―――生きたい。**
(262) 2015/05/29(Fri) 01時頃
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