62 あの、夏の日
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-寮・自室-
ぅ…
[顔に当たる風を感じ、なんとか意識を浮上させる。 背中には柔らかい感触…ゆっくりと見回せば、必要最低限の物しか置いていない、簡素な部屋――自分の部屋だと気付く どうやら>>2:196ヤニクが運んでくれたらしい。風は、ヤニクが扇ぐうちわから発せられたものだった]
…あぁ…
[だんだん頭がはっきりしてくる。外で花火をやっていて、ユリシーズに注意して、ヤニクに酒を飲まされて――]
――!?
[そこまで思い出して、がばっと布団から起き上がった]
なんて事だ…!!
[まさか生徒会の人間である自分が酒を飲むなど…と嘆く。 ヤニクの様子には――気付いてはいない様だ]
(1) 2011/08/29(Mon) 00時頃
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[どうやら少年の身体はアルコールには弱いが、摂取量が少なければ大丈夫な体質らしい。 頭を軽く振る…どうやら頭痛はしない様で安心した]
……うん?
[今気付く、雨の音]
なんだ、雨が降って来たのか…
[あれからどのくらいの時間が経っているのかは分からないが。 外で花火をしていた連中は、もう寮の中に入っているのだろうか?]
…誰か、廊下を走っているな。
[そして雨音に紛れて聞こえてきた足音>>0に気付き、ドアの方へ視線を向けた]
(5) 2011/08/29(Mon) 00時半頃
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[そういえば、ヤニクに酒を飲まされた時。 確か女子に、ヤニクを止めさせようとした気がする。 それは下級生であるホリーと…]
…あ、れ?
[いや、ホリーだけだったか?と少年は首を傾ぐ。 確かケイトにも言った気がするのだが、果たしてケイトは寮残り組だったか――]
なんだ…この曖昧な記憶は…
[果たしてどうだったか。 少年は思い出せずに、ただ首を傾ぐばかり]
(10) 2011/08/29(Mon) 00時半頃
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[>>8ヤニクが振り返り、その泣きそうな顔からぱあっと明るくなる表情を見て]
…はあ。
[こちらもヤニクの胸中知らず、遠慮せずに溜息をつく。 顔を覗き込んでくる彼に視線を投げれば…どうやら少年が無事だったのを安心しているらしく]
まあ…一口だけだったしな。 酒には弱い体質らしいが、量さえ飲まなければ影響は少ないみたいだ…
[しかめっ面のままで、冷静に分析を落とし]
それと。 ヤニク…お前、学校が始まったら絶っっっ対に他の奴らに「ディーンが酒を飲んだ」なんて言うなよ…?
[低い声で、沽券の維持しようと釘をさす]
(17) 2011/08/29(Mon) 00時半頃
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[>>16ホリーの声が聞こえる。 普段は、男女の部屋の行き来は禁止の筈だ…だが少年が倒れた事で、何かしらの許可は出たのか…と一人当て外れた考えをしていたが]
ああ、ホリーか。 鍵は空いている、入ってきてくれ。
[簡潔に、ホリーに許可を出す。 部屋に入られて困る様な物は置いていないし、簡素な部屋だ。大丈夫であろうと判断した]
(21) 2011/08/29(Mon) 00時半頃
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[>>24ヤニクに声を掛けられて、首を傾ぐのを止める]
ああ、いや――気にするな。
[何でもない。と言って。 シャダイ、と連呼する彼を見れば]
シャダイ……?
[普段は少年の言葉にヤニクが疑問を持つのだが、今はその逆で…少年は何の単語だと言わんばかりの表情になる。 そして部屋を去ろうとしたのか、身体を動かしたヤニクがケイトの名を呼べば]
あー…
…ケイトは、知らない筈だぞ…?
[多分…と言ったところで]
[停電]
(27) 2011/08/29(Mon) 01時頃
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なんだ、停電か?
[自室の窓から外を見れば、成程、外は嵐と雷の合唱中と言う訳で。 >>26ヤニクがホリーと入れ違いで部屋を出て行こうとするらしく]
あ、いや待て、ヤニクが謝る事では―― それよりお前、外出れるのか?
[頭を撫でられ…こういう時は、彼の方が年上なのだな。と実感する。 くすぐったいような感じがするが、今は…落ちた声に、笑ってはいけない気がして。 そうして、彼は部屋を出て行ってしまっただろうか――?]
(32) 2011/08/29(Mon) 01時頃
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[>>31ホリーの真面目な声に、ドアの方へ目を向ける。 彼女が遠慮がちに部屋に入ってくれば]
ああ、まあ何とかな。 ホリーにも迷惑をかけてしまったな…すまない。
[そう言った瞬間の停電だった。 小さな悲鳴が、暗闇の中から聞こえる]
ホリー、大丈夫か!? 怪我はしていないか?
[その悲鳴に、少年はベッドの上に居たが咄嗟に飛び降りる。 停電で彼女が急にどこかぶつけたのではないかと心配し、ゆっくりとホリーの声の元に、摺足で近寄った]
(36) 2011/08/29(Mon) 01時頃
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確かに、酒を飲ませたのはヤニクだ。
[それは、この国ではやってはいけない事だ。と付けたして]
だが未成年とは言え、あんな少量で倒れてしまった俺の方にも非はあるだろう。
[こんな堅物の頭を撫でる人は親以外殆ど居ない。 何処か懐かしい気持ちで大人しく頭を撫でられていたが、すぐにヤニクは立ち上がり去ってしまった。 そこで気付く]
…シャダイ、とは「大丈夫」って意味なのか?
[はて…と思考を流し、見えないヤニクの背を見送った]
(43) 2011/08/29(Mon) 01時半頃
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たしか、この辺りに――
[すぐ傍にある学習机に手を伸ばし、一番下の引き出しを手探りで開ける。 暗闇とは言え、もう一年以上使っている部屋だ。勝手が分からない訳ではない]
…本当に大丈夫か、ホリー?
[>>46ホリーに声をかけながら、引き出しの中に仕舞っていた物を取り出した。 それは非常用の懐中電灯。ぱち、とスイッチを入れれば、明かりが点く…が、光は弱い。 ホリーの目の前、すぐ近くに少年が居る事が、彼女にも分かった事だろう]
(49) 2011/08/29(Mon) 02時頃
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電池残量は常に確認しておくべきだったな…
[この懐中電灯>>49は、あまり役に立たなそうだと判断した少年は、小さく舌打ちをする]
仕方ない…さっきテツ先輩の声が聞こえたし、談話室なら皆集まってるだろう。 …俺達も移動するか?
[>>29テツの遠い言葉を思い出し、そうホリーに提案した。 ホリーが同意すれば、彼女を談話室に誘導する為に部屋から出るだろう**]
(52) 2011/08/29(Mon) 02時頃
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-回想・廊下-
[>>54頼りない懐中電灯の光を廊下の床に落としながら、ホリーと共に談話室へと向かう。 背後からはちゃんとホリーがついて来ている様だ…が、歩幅が一定である少年とは違い、時々小走りになったり、距離を詰め過ぎたりしている辺り、きっとこの停電に不安になっているのだろう]
「そして誰もいなくなった」…か?
[突然ホリーの口から怪談が投げられる。 大人しくて遠慮がちな彼女が、自らそんな、しかも今の状況に似た様な話題を出すのは不思議に思えた。 …が]
――おっ、と。
[瞬間、落雷。 ホリーの手が、ほんの少し少年のシャツを掴んだ]
(98) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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い、いや、俺は大丈夫だから! 落ち着け、ホリー!
[>>55少年はホリーが何故そんなに気が動転しているのか分からなく――いや、きっと雷が怖かったから、こんなに怯えてしまい混乱しているのだろう…と結論付け]
…本当に、平気か?
[それから暫く歩いたが、ホリーは地面に投げられた弱い光しか見ない。 何だか、気拙くなってしまって]
俺が何かしたなら、すまなかった…
[少年から見れば、彼女には否は無い。 ならば知らずの内に自分が何かしたんだろう。そう思い、謝った]
(99) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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そう言えば、さっきホリーが話してた怪談。
[談話室の手前。 少年は、立ち止まる]
何故、少しずつ人が消えていくか…
[懐中電灯の光は、もう消えて]
…理由を、知りたいか?
[男は、薄く――だが、何処か哀しそうに笑った]
(101) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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……いや、その話はまた今度だな。
[少年は、怯えているであろうホリーに]
ほら、談話室だぞ?
[と言い、ホリーは逃げる様にして部屋の隅に急いで行くだろう。 その後ろから、少年は電池の切れた懐中電灯を持って。 何も無かったかの様に、談話室へと入っていく――]
-回想・終了-
(103) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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-嵐の夜の談話室-
…………
[談話室に入った少年は、頭を抱えた。 有名なロールプレイングゲームの呪文を叫び合う少年少女達に、冗談の言い合いふざけ合い。 ――そして、怪談]
全く…
[しょうがないな、とばかりに少年は苦笑して。 皆の動向を見守っていれば(薄暗い所為か、ユリシーズが酒を飲んでいる事には気付かず) 目に入ってきたのは>>74ミニスカ忍者衣装]
……
[無言で、談話室の塵箱へダンクシュート]
(108) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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…は?
[こんな間抜けな声を出すのは、一体何度目だろう? >>82必要以上に咽るユリシーズから、旦那、と呼ばれて目を大きくする]
ああ、そういう事か。
[少年の脳内、今日の会話の中で、それらしき単語を引っ張りだして再構築。 ぎこちなさが目立つユリシーズの方を見返し――]
――――うちの嫁が失礼したな。
[多分、これが今年一番の怪談になるかもしれない。 滅多に言わない、生徒会副会長のノリ返し]
(114) 2011/08/29(Mon) 21時半頃
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ディーンは、マリアンヌがこちらの音に気付いたらしい。すまない、と一言謝った。
2011/08/29(Mon) 21時半頃
ディーンは、ユリシーズの戦慄に、失敬な俺だって冗談くらい言うと言い返したさっき。
2011/08/29(Mon) 21時半頃
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[先程言った冗談の反動か。 少年は壁際、光の届き難い所で皆の姿を見ていた。 >>122どうやらマリアチームは怪談、テツチームは肝試しの設置になった様だ]
……ふむ。
[テツはユリシーズと共に設置しに行く様だが… さて、自分はどちらに参加すべきなのだろうか?]
(125) 2011/08/29(Mon) 22時頃
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ディーンは、7(0..100)x1 (奇数なら怪談、偶数なら設置)
2011/08/29(Mon) 22時頃
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ほう、マリア先輩の怪談か。
[彼女がそう言う話を得意とする…なんて噂うや評判は聞いた事が無いが、少年の興味を引いた様だ。 >>89まさか苦手だとは知らなかったが…]
……
[>>127マリアの背後から近付き、彼女の怪談を聞こうとする]
(129) 2011/08/29(Mon) 22時半頃
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ディーンは、マリアンヌに大丈夫ですか?と突然声を掛けた。
2011/08/29(Mon) 22時半頃
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[>>126ヤニクがトイレに行くと言って、駆け足で談話室を去っていく様子を見て]
…おい、暗い中で大丈夫なのか、アイツ?
[今は停電中。 彼は慣れているとは言え、心配だ]
……
[だが、少年が酒で倒れてから、どうも避けられているらしい。 どうしたらいいものか…少年は思いあぐね、行動に移せずにいた]
(135) 2011/08/29(Mon) 22時半頃
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ディーンは、マリアンヌに、分かりました。無理はしないでくださいね?と労いの言葉を。
2011/08/29(Mon) 22時半頃
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[>>136>>137マリアの怪談を聞き、少年はああ、あれか…と怖がらずに相槌を打つ]
あれは「冥府の鏡」と呼ばれているのか… 俺が聞いたのでは「口寄せ水鏡」と聞いていたな。
[それは生徒会のトップ、グロリア生徒会長が意味ありげな表情で話していた逸話]
…よし、では俺からもひとつ。 マリア先輩が話したのと、ちょっと似ているがな。
皆、裏庭に植えてある一本樹を知っているな?
[>>1:100本日、少年が昼寝をしていた木の事である]
(145) 2011/08/29(Mon) 23時半頃
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あれは「集いの縁樹」と呼ばれていてな。
[ふ、と視線だけ、裏庭の方向へ]
植わっている場所に…未練がある人を、木の精が連れて来るらしいんだ。
…ただ、連れて来るのは普通の人じゃない。 それは過去からだったり、未来からだったり…終いには、霊をもあの世から連れて来る。 霊でも、何の害の無い幽霊だったら良いんだが…
[小さく息を飲んで]
……悪い霊を連れて来ていたら、夜…丁度今頃だな。 赤い掌の跡が、びっしりと木の幹に現れるそうだ…
…まあ、俺は見た事は無いがな。
[さて次は?と誰かに話をパスする]
(146) 2011/08/29(Mon) 23時半頃
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いやいや、御謙遜を。
[>>149マリアの鏡の別名を思い出す様子に、男は苦笑する]
マリア先輩の怪談、詳しくて良かったですよ? 俺はこういった事、喋るのは得手としていないので…
[はは、と笑うしかなく]
さて、準備組は作業、終わりましたかね?
[きっと上の階も仕掛けを施しているのだろう。 マリアにどうでしょうかね?と言った顔を向けた]
(155) 2011/08/30(Tue) 00時頃
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