73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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[眼鏡越しに向けられた眼差しから目を逸らし、 胸の中を満たすのは、からりと乾いた絶望。]
…いいんだ、もう。 もう何もかも、どうでも良くなりました。
兄貴に気にかけてもらえるような価値なんて、…俺にはもう。
[淡く笑って目を伏せ、出ていく背中を見ずに送った。]
(0) 2011/12/31(Sat) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 00時半頃
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[一陣の冷たい風が、離れるように吹き抜けていった。 純潔を失くしたからなのか、ずっと傍にあった祝福は、見捨てるように消えさって…]
…モリ、ス?
[腕の中、満ち足りた顔で眠りに落ちた友は、 揺さぶってももう、目覚めない。]
(1) 2011/12/31(Sat) 00時半頃
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…なんだ、そっか。
[うなだれたままポツリと零して、肩を震わせる。]
なんにも知らなかったのは、俺だけだったんだね。 …ほんっと、ばっかみたい。
[愚かな自分を嘲笑うかのように、口元は三日月のように歪んだ。]
(4) 2011/12/31(Sat) 00時半頃
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[身体は酷く怠かったけれど、動けない程ではなかった。
モリスがもう目覚めないことも理解している。 だって、開花して散ってしまったのだから。 汗で額に張り付いた黒い前髪を、そっと整えてやって口付けて。]
流石に、このままにしとくわけには行かないよね。 医務室なら、大丈夫かな…。
[とりあえず自分の下着とスラックスだけは整えて、モリスの裸体を毛布に包んで抱き上げる。 肌蹴たままの胸元には、まだ花弁のような鬱血が鮮やかに残ったままだった。 眠る彼を横抱きにして、医務室へと運んでいく。]
(5) 2011/12/31(Sat) 01時頃
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セレストさん…モリスが起きないんです。 なんか、こんな格好で眠っちゃってて……。
[悲痛そうな表情を作って医務室係の先輩に告げ、開いている寝台に、毛布に包んだ友人の身体を横たえる。
医務室の中は、幾人もが深い眠りに落ちていた。
ベッドに横たわったまま目を開けぬ兄。 ソファーに身を丸めて動かないヴェスパタイン。
その姿に気づいて、充血したままの目をスッと細める。]
そっか…俺、羨ましかったんだ。 何でも出来る兄貴のことも、俺より兄貴に近いトコにいるヴェスさんのことも。
[ポツリと零した、漸く気づいた感情は、涙にはなりきらず。 ただ虚ろな笑いに変わるだけ。]
(14) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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どうせ兄貴だって、俺に隠れてヤってたんだろ。 だったら、こうすれば…ちょっとは追いつけるかな?
[眠るヴェスパタインの髪を一房摘んで軽く唇を寄せ、 意識のない顎に手を添えると、魅せつけるように唇を奪った。
もう、何も怖くなんかなかった。 自分はすっかり穢れてしまったのだから。]
(16) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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[応えの返らない一方的な口づけは、ただただ虚しいだけ。 セレストは見ていたかどうか。 何か言われても、もう良いんだと自嘲めいた言葉を零すだけで、 ふらりと背を向けて、医務室を出ていった。]
(21) 2011/12/31(Sat) 02時頃
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[ふと何かを思い出したのか、食堂の奥からくすねるのは卵を幾つか。
自室に戻って誰も居なかったことに眉を下げるも、自分も人のことは言えないわけで。
カッティングボードとナイフを取り出すと、オニオンの皮を剥いて刻み始めた。**]
(25) 2011/12/31(Sat) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 02時頃
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おかえり、カルヴィン。
うん、さっき卵足りないって言ってたなぁ、って。
[いつもとさして変わらぬ日常の光景は、この状況下では一種異様かもしれず。]
フィリップさんも、一緒にどう? あんまし、上手じゃ無いけどさ。
[だらしなく着崩したシャツから、紅い痕が覗く。 兄に刻まれ、幾人にも愛でられたその痕は、芽吹いた蔦の新芽のように細い蔓を広げ始めていた。]
(50) 2011/12/31(Sat) 18時半頃
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うん、もう平気。痛く無いし。
[包帯外した手を振って見せる。 鮮やかな赤覗かせていた傷口は、暗く淀んだ暗紅色の瘡蓋に変わっていた。]
卵はカルヴィンがやってよ。 俺がやると何度やってもうまくトロトロにならないからさ。
[色味の薄いフライパンの中身をかき混ぜて、目にも鮮やかなケチャップを加える。 赤く赤く染まって行くフライパンの内は、まるで薔薇の呪いに染まり行く寮内のよう。]
(52) 2011/12/31(Sat) 18時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 22時半頃
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…ぇ?
[服の乱れを指摘されて、きょとん?と意外そうな顔。 胸元に視線を落として、赤く残る鬱血に気づく。]
ぁ、あぁ…うん。 [そそくさと釦を留める仕草は、何処か恥じらうようにも見えるか。
コンロの前をカルヴィンに譲った所で、彼を見る青い目はパチリと意外そうに瞬いた。]
(57) 2011/12/31(Sat) 23時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 23時頃
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[薔薇の香りは密やかに、部屋を満たしていく。
卵を溶くカルヴィンの細い金糸の髪をそっと撫でて…]
…ねぇ、カルヴィン。 好きとか嫌いとか…そういうのって、色々と難しいね。
君も…寂しがり屋だから。 一人じゃ何も決められなくて、誰かの言いなりになってたりとか…してない?
[充血したまま戻らない左目。 今まで何かを見透かしてきたのは、精霊の祝福受けた魔性の瞳。 その力も、もう純潔を失った時に見捨てられてしまったから。 カルヴィンを映したのを最後に何も見えなくなってしまった。]
(59) 2011/12/31(Sat) 23時半頃
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俺さ…。好きなのかもしれないって、思ってた人…居たんだ。 でも、勘違いしてたのかな、って。
君のことも、こうやって一緒に暮らしてて居心地がいいけど、 それが好きなのか、都合のいいだけなのか…わかんないんだ。
好きになるって、どういう事なんだろうね。
[ズキリと胸の奥が痛むのは、医務室で見た誰の寝顔を思ってだっただろう。]
(60) 2011/12/31(Sat) 23時半頃
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どうなんだろうね… なんかさ、色々わかんなくなっちゃったんだ。
好きなのって、嬉しくて楽しいけど、 それ以上に、痛いのかもしれなくて、さ。
触れてみたりしたら、わかるのかな。 …一つになったら、わかるのかな。
[指先についたケチャップを、舌を伸ばして舐めとりながら。]
フィリップさんは、どう…だったんです? 誰かを好きになったこと、とか。
[背後に居る客人に、ふと目を向けて問いかけた。]
(65) 2012/01/01(Sun) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 01時頃
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…っと。
[焦げかけていることに気づいて、火にかけたままだったフライパンを持ち上げる。]
痛くなって欲しくないってのは…ちょっとわかるかも。 …でもさ、それもなんか、合ってるようで合ってないみたいでさ。 その人が誰かに痛くされちゃうのが嫌過ぎて、それならいっそ自分が…なんて…そういうのは酷いよね、やっぱり。 ただの我侭だったんだろうなって…今はちょっと思ってる。
大切って…気持ちと、欲しいって気持ちは…やっぱ相容れないものなのかな。 欲しくてたまらない気持ちが、大事にしたいって気持ちを裏切っちゃうみたいな、
…そんなの、ただのエゴかな、やっぱり。
[カルヴィンの華奢なうなじの白さをしみじみと見つめる。 いっそ力尽くで壊してしまえば、誰にも取られずに済むのだろうけど。 それだときっと、もう元の仲には永遠に戻れない。
肉体には、モリスの感触がまだ染み込んでいるみたいに思えて、 たとえ彼が目覚める日が来ても、前のように馬鹿やって笑い合える自信はなかった。]
(71) 2012/01/01(Sun) 01時半頃
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…わかんない、や。
けど…。取られちゃうのは嫌だって思ったんだ。 嫉妬、してたのかもしれない。
気になってる人が、俺の知らないところで、誰かになにかされてたりとか… そう言うの、悔しい…って思っちゃったんだ。
痛いのを心配する以上に、悔しくて、羨ましくて…さ。 それならいっそ、もっと酷くなりたかったけど…
[出来なかった。 意気地なしだった。
今となっては、何を恐れていたんだろうと思う。 世界は綺麗なことばかりじゃないと、穢れてみて漸く判ったから。]
…あ、たまご美味しそう。 どうやったら、こんなに美味しそうに出来るんだろうなぁ…
(78) 2012/01/01(Sun) 02時頃
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サイラスは、食卓は三人で囲めただろうか?**
2012/01/01(Sun) 02時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 02時頃
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…どうして?
[フィリップの様子に、不思議そうに目を向ける。 薔薇の牢獄と化したこの寮内で、彼らが急速に惹かれあったことなど知らない。 それが本心なのか、香りに誑かされてのことなのかすらも。
ただ、彼の意識がカルヴィンに向けられれば、胸の奥がピリリとした。 同じ部屋で寝起きを共にして、食事を分けあったり、朝までくだらないことを話したり。 一緒なのが当然だと思っていたから、そうじゃなくなることは酷く腹立たしく思えてしまう。
二人の唇が重なることに、思った以上に動揺した。 スプーンを取り落として立ち上がりかけたけれど、それ以上動けなくて…]
(97) 2012/01/01(Sun) 09時半頃
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カル…
[判ってる。自分の所有物じゃない。 ペットでも、もちろん恋人でもない。
なのに、大事にしてきた花園を、踏み荒らされたようなそんな気がした。
自分が他の者達にそんな思いを抱かせてしまっていたのかもしれないとは知らぬ間に。]
(98) 2012/01/01(Sun) 09時半頃
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[迷うも結局後を追ったのは、何故だったのだろう。
一口しか手を付けられていない皿と、手付かずのままの皿は、 そのまま静かに冷めていく。]
(99) 2012/01/01(Sun) 09時半頃
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[胸の奥が痛くて、痛くて。
何かに縋るようにポケットに手をやれば、潰れた薔薇の蕾が指先を染める。
何かに似た紅い花芽に、そっと唇で触れた。]
(100) 2012/01/01(Sun) 09時半頃
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[追いかけるべきかどうか、迷って迷って…]
…でも、取られちゃうのは嫌なんだ。
[醜い嫉妬と分かっているけど、カルヴィンが他の奴のところに行くのは嫌だなって思ったのは本心で。
探しに出た所で、目立つ赤と2つの金色を丁度見つける。]
…もう、オムライス冷めちゃうじゃないか。
[声をかけて…、二人の手が繋がれていることに気づいて…
一瞬目を伏せた後、二人に向かって自分の手も差し出した。]
(157) 2012/01/01(Sun) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 22時半頃
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[薔薇の香は、近くに有るほどに色濃く、 出された手を握るのは期待したのとは違う方の手。
いっそ彼ごと手に入れてしまえば、取られたことにはならないんじゃないか。 そんな事すら、考えたりもする。]
うん、三人で…一緒に。
[両手がふさがって行き場のない鳥は、肩から何処へと移るものやら。]
(161) 2012/01/01(Sun) 22時半頃
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…そう、かな? 薔薇の香りは、嫌い?
[横目でちらりと見た相手が、気まずそうに目をそらす。 何処か疚しいことがあるのだろうかと、首をかしげてじっと見つめた。]
せっかく、あったかいご飯だったのになぁ。
[そんなぼやきだけはいつもどおりで。
けれど、服の下で茨の棘はじわじわと内側を蝕む。 つないだ手の甲にまで、するりと蔦のような痕が広がる。
このまま誰かに移さずに居たら、きっと奪われるのは精気だけじゃ済まないかもしれない。 だってもう一つの棘は、誰かの秘めた思いと共に夢の中へ消えてしまったから。]
(165) 2012/01/01(Sun) 23時頃
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…どうか、した?
[何かに驚いたようなフィリップの様子に、きょとんと首をかしげて、
それでも、席に付けば無邪気にオムライスへとスプーンを入れ…
頭がぼうっとするのは香りにやられてか、それとも中から蝕まれているせいなのか。 火照る身体は、はじめての情事の甘さを思いだして疼く。 けれど、なんだか間に入ってくるコイツが邪魔で、手出しできそうになくて。
…いや、自分は一体何を考えているんだ……。]
(171) 2012/01/01(Sun) 23時半頃
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フィリップさんは、そうなの? 薔薇の香りが強いと、シたくなっちゃって、困る…とか?
[煽情的だと怯えていた様子を揶揄るように、冗談めかして問いかけた。]
…カルヴィンも、そうだったりするのかな。
[以前はこんな事を言い出すようなことはなかった。 変わってしまったんじゃない、きっと今までが子供過ぎたんだ。 人間は醜く穢れた生き物だと知って、少し大人になれたのだと、 そう思わなければきっと、受け入れられなかったから。]
(174) 2012/01/02(Mon) 00時頃
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…これ?
[指摘されて、其れを漸く認識してハッとした。
袖をめくり、胸元を引いて覗き込んで、それの出所を認識する。
いつも傍で守ってくれていた目に見えない気配はもう感じられず、 代わりに身体に刻まれた、棘の毒が広げる文様。 モリスは、こんな風にはなっていなかったのに。
禁忌が刻んだ罪の証を、秘めた思いと、散り急ぎたい渇望と、抑えきれなかった劣情が次々に重ねられて育ててしまって、 薔薇の棘の毒をすっかり変質させてしまっていた。]
…嘘だろ? なんでこんな…… [犯した罪の重さと思い込んでしまったからか、急速に広がりゆく茨模様。 ガタガタと震えが止まらないのに、身体の芯は狂おしいほどに熱く火照ってたまらない。]
(176) 2012/01/02(Mon) 00時頃
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[胸の奥が痛くて、苦しくて。 吐息は酷く熱かった。]
なんか…このままじゃ、もう…… ねぇ、助けて…カルヴィン。
誰かに移してしまえって、そういうんだ。
(179) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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…君の精気を、薔薇に……
[もう、交わり合うだけの余裕も余力もなくて、 抱き寄せたカルヴィンの唇を貪るように奪う。
こんな形じゃなく、傍に居たかったのに。 なんて思いを抱いたまま、ふわりと意識は遠のいて。
奪った精気はきっとそれだけでは足りず、深い眠りに堕ちていった。]
(182) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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