215 【誰歓】エンドローグ
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[ 男自身の間抜けた声に続くように(>>1:199)、 ミズキと名乗った少女からも声が漏れたのだった。
立ち止まるその姿。 男へ向く眼差しは穏やかとは言い難いもの。>>1:201 男は少女の事情(>>1:13)や、その胸中を知る由はない。
だから、剣呑なその面差しが自分へと向いていても、 虫の居所が悪いのかねェと考えたのはその程度。]
――…さぁて、どうかな。 そうだとしても俺には関係がねェやな。
(0) 2015/02/06(Fri) 00時半頃
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ま、無粋だったのは謝るさ。
[ 男は肩を竦め、少女の鋭い視線を受け止めた。 その際、少女の顔立ちを少しばかり見遣った男は、 見事に左右対称だなァという印象を抱いた。
――それでも、綺麗だとか、可愛いだとか。 そういった感想は抱かなかった。 整っている、と、……それだけ。]
(1) 2015/02/06(Fri) 00時半頃
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[ 暫く少女の相貌に目を止めていた男であったけれど、 やがてはついと視線を逸らし、足元の下駄を見下ろした。
男にとって人間の顔とは、 ただその人物を表す記号やマークに等しいもの。
それらの見目が幾ら整っていたとしても、 中身が空っぽであったり粗悪であるのなら、 並みの程度にパーツが揃っているよりも尚、悪い。
矜持というには形の脆いそれは、 男の好みと言い換えてもいいかも知れない。
何れにしても、少女の内面を知る機会のなかった男は、 世間一般では可愛らしいと評される顔立ちであったにしても、 その顔を見たところで特に何を感じることも無かった。]
(4) 2015/02/06(Fri) 00時半頃
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[ 見下ろした下駄はそんな覚えもないというのに、 鼻緒の解れ以外は替えたばかりのように真新しかった。
一度、床へ音を立てて。 上げた顔へ飛び込んだのは真っ赤な少年の顔。>>10 少女へ僅かに寄せる体を眺めながら、 ]
初心だねェ。――少年。
[ 敢えて名前ではなく、そう呼んだ。 続く言葉>>10と次の言葉>>18は相反するもので、 男はにやにやと口元を緩めて二人を見遣った。]
――そうかィ。そりゃあ気が利かねェで。
[ 床を軽く下駄の歯で叩いてからからと笑う。 逢引が事実でもそうでなくとも。
心の支えになる存在が居るというのはいいものだ。 それが男の未だ知らぬ歪なものであったとしても。**]
(23) 2015/02/06(Fri) 03時半頃
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[ そのまま少年少女の応酬を眺めていたけれど>>24>>26、 少年だけでなく少女の耳元も朱に染まっているのが見えれば、 笑みはより一層深いものへと変わっただろう。 男には失われし青い春を謳歌する若者のなんと眩しいこと。 ]
レディをエスコートするならもっと自然に、な?
[ 何処か気恥かし気である少年へ告げて、 男は半眼を眇めては声の中に笑みを含ませたのだった。]
――大人の気遣いってやつ?
[ そう加えた言葉は半ば少女へと向けたものでもあり。 継がれた声>>27を聞けばぱちぱちと瞬いた。]
――ぁー…、なんだ。それで此処に?
[ 想像していたものとはやや違う答え。 彼らはこの場所についての知識が無さそうだと男は考える。 ]
(30) 2015/02/06(Fri) 14時半頃
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俺の知ってる場所と此処が同じ場所であるなら、 二階には個室と倉庫があるばかりだろうさ。
――まァ、尤も? ひと部屋ひと部屋開けて確認したワケじゃねェから、 そっくりそのまま同じとは言えねェなあ。
[ 背後へと顔を向けて今しがた出てきたばかりの部屋を眺め、 そう口にしては、視線を少年少女へと戻した。 個室の中で一眠りしていたことは秘密にするつもり。**]
(31) 2015/02/06(Fri) 14時半頃
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[ 少年の受け答えは普通のもの。 ――途中までは。
突如としてその顔はぎしりと固まって、>>46 小刻みに震える手が目に入ったような。気のせいだったろうか。 そうして、僅かな間の後に、 早口で捲し立てる言葉にただ頷いてみせた。 ]
――…ハイハイ。個室は何にもねェだろうさァ。布団以外は。 おねんねしたいってなら有用だろうけどな。
[ 頷きと同時にオーバーに肩を竦めて吐いたのはそんな言葉。 それは何となく具合の悪そうな少年への気遣いも 含めたものであったつもりだけれど、通じたかどうか。 ]
…何か面白いものがあったら俺にも教えてくれや。
[ 二人が立ち去るようならその場で見送ることにしただろう。 最後に呟くように告げた言葉は届いてもそうでなくとも、 どちらでも構いやしなかった。 ]
(61) 2015/02/07(Sat) 01時半頃
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――…そう、また会えたら、なァ。
[ すれ違い際、少女から告げられた言葉へと返して。 その際、――おや?と思う。
何か、絡んだ視線の中に感じたように思えた。 しかし、その感覚も直ぐに溶け消えて、 男は漆黒の半眼を細めて去り行く背中を見送たのだった。*]
(62) 2015/02/07(Sat) 01時半頃
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[ 早足で去っていった背が見えなくなるまで、 男は眇めた半眼をそちらへと向けていた。
けれど、それも大して長くは無いこと。
…人気の無くなった廊下は閑散としていた。 男はあくび一つを零して下駄を鳴らす。 二人の行く末が倉庫である事だけ頭に留めおいて。
来た道を引き返して階段をからころと降りたのだった。 硬質な階段に下駄の音がからころと鳴る。
持ち合わせの飴は底を尽きたけれど、 下衣を探ればガムが一つきり。口へ含んでぷぅと膨らませた。]
(67) 2015/02/07(Sat) 02時頃
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[ ――――その時だ。
視界の端、滲むように、インクでも溢したかのように。
…じわ。
…じわ。
黒い黒いシミが広がって、男の眼球を塗り潰そうとする。]
(68) 2015/02/07(Sat) 03時頃
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[ ――それは、男の識るところの六番目の感覚。
『 フラッシュバック 』
そんな名前を付けたのは誰だっけ。 ぐるぐると回る世界と、音叉にも似た耳鳴り。
壊れたメリーゴーランドに乗せられているようで。 この感覚は幾度体験しても――大嫌いだ。
咄嗟に壁に手を着き、体を支え…、 だけれども、男に出来たのは、そこまで。
口の中へせり上がる味は肉。肉。肉の味。]
(69) 2015/02/07(Sat) 03時頃
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『 ――鳥と話すだなんて、気味の悪い子。 』
(70) 2015/02/07(Sat) 03時頃
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[ 思い出したのは一言。 ――けれど、その一言を放ったヒトは、 反射板みたいな眼鏡をかけて、赤いルージュを塗った唇で、 無機質に、無表情に紡ぐのだ。
"不気味な子"
"ちっとも可愛くなんてない"
"可愛い女の子が、よかったわ。"
そうして、今月分と書かれた封筒を男へと手渡して、 ……思い出したのは、それきり。]
(71) 2015/02/07(Sat) 03時頃
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[ 大きく一息吐けば、何とか眩暈も収まった。 手を置いた壁は室温よりも人肌よりもやや冷えて。
男は暫し一人でそこへ寄り掛かっていた。**]
(72) 2015/02/07(Sat) 03時頃
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[ さて、どれだけそうしていたっけ。 禍時と黄昏時の混じったような斜陽の中では、 どうにも時間の判別はつかなくて。
壁へ当てた手のひらを退けるとじっとりと湿っていた。 口中には胃から何か流れそうな味が残っていたけれど、 それでも喉を鳴らせば何とか落ち着いて。 男は舌へへばり付くガムを何度か噛んで、 無理矢理にでもその安っぽい味を口へ取り込もうと試みた。
赤いチューインガムの味は同色の丸い果実の味。 飴や他の甘味も同じように、りんごと呼ばれる果実の、それ。]
(106) 2015/02/08(Sun) 03時頃
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[ 何度か噛んでいれば、少しばかり落ち着いて。 もう一度と膨らませればぱん!と音を立てて割れた。
口端へ着いたそれらをぺろと舐めとって、 口を動かしていれば階上で物音>>94が聞こえただろうか。]
――面白いもの(>>61)でも見っけたのかね。
[ 男は独り言一つその場において、 降りてそう経たない階段を、からんころんと音立てて登った。 音は何時の間にやら収まってしまって居たけれど、 首を傾げて歩けば、まだ廊下に誰かの姿はあったろうか。**]
(107) 2015/02/08(Sun) 03時頃
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[ さてはて、戻った先に特に人気は無く。 聞き違えだったのかもしれないと、男は左耳を小指で穿った。 そろそろ三十路も視界に入る頃合。 制服の一団にオジサンと評されるのも不思議ではない。
――そりゃあ数年前と比べたら。 比べちゃあ、いけねェか。
音にはならない声をガムと一緒に飲み下して。 今しがた登ったばかりの階段を見詰めた。
…登って、降りて、また登ったけれど。 もう一度降りる気にはさすがになれずに、 からりんと下駄を鳴らして階段から離れる。
その際に独特な刺激臭が薄く鼻についたような気がして、 >>127匂いの元を辿ってみようと試みたけれど、叶わなかった。
それでも、何かを作っているのならそれはきっと、 台所なのだろうと料理に縁のない男でも思い至った。]
(143) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[ この合宿所の台所は何処だっけ。 二階でないことはきっと確かなこと。
首を捻り、矢張り降りようかなんて思うけれど、 思案の間に足は勝手に段差を踏んでいた。
――きゅるり。と一緒に内臓が音を立てて。 そういえばこういうの、なんて言うんだっけ。…空腹?
料理をするのも食べるにも然程興味のない男であったから、 常の食事といえば最低限の栄養分だけという体だった。 けれど、匂いがすれば惹かれるのは生物の性である。]
(144) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[ 階段はそう長くもなし。 一足飛びに降りて、廊下を伝う。 さてはて、一方通行では無い廊下のこと。 何処かへ曲がる折に、話し声が聞こえたような。 それともそれも気のせい森の精の仕業だったっけ。
からころと歯を鳴らす間隔も短く、 それでも、匂いがより一層濃くなったと感じはしたけれど、 その大元は分からずに、男はスキップ染みた足で歩く。
――…そうして、ホールの少し前。 匂いを探し当てるよりも先に、 固く扉の閉まる玄関口へと辿り着いていた。]
(145) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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