人狼議事


251 【誰歓RP】鬼渡し

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【人】 学園特警 ケイイチ

[実代子の温度を味わう間もなく、
どこから来たのか、恐ろしいまでの力で鬼面が吸いついてくる。
同時に流れ込む、目に見えない情動。]

 …っ、 く  離れていろ!

[3(偶数:智花 奇数:晶)のいる辺りへと右手を振った。
もう一方の手は、重力を無視して顔面に貼付く鬼面を掴んでいる。]

(0) 2016/07/23(Sat) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 
 何をするーーー! 

[大声で叫び、頭を抱えてのたうちまわる。
弾みで腰に提げていた柄杓は飛んで行った。]

 あーあーあーあーあーあー

[傍から見ても何が起きているのかわからないだろうけど、玉砂利を転げ回って、やがて。]

(1) 2016/07/23(Sat) 00時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[糸の切れた人形のように、その場に踞った。

気を失っているようにも見える。
そうして油断させて、近づいたら飛びかかろうとしている可能性も否定できない。

少なくとも、息をしていることだけは確かだった。**]

(2) 2016/07/23(Sat) 00時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/07/23(Sat) 00時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[晶たちが拝殿へ向ったいくばくか後、踞る青年は、ゆらと立ち上がる。

鬼の面が顔を覆い、表情のほどは読み取れない。

足を包んでいるタオルを解き、ポケットの中身を零つ。
それから、額の血を指先に拭って、鬼面の奥で小さく詞を唱えた。
慶一の背の痣が、芽吹くように脈動する。

そして、血は霧になり、慶一の身体を包んで、暗血色のトンビコートを紡ぎ上げた。]

(6) 2016/07/23(Sat) 09時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[それから鬼は晶らの行方を探る。
草の踏み分け、砂利の目の乱れ、そういった痕跡を見つけ出して辿ればいい。
生体採集をする際に用いるアウトドア知識を活用したのだった。

慶一は、いうなれば優秀なハンターであった。
今は、狩る対象がカタツムリではなく人になったというだけのこと。

もはや、行き当たりばったりで進路を変えることもなく、コートの裾をバサリと翻して一直線に拝殿へと向う。]

(7) 2016/07/23(Sat) 09時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/07/23(Sat) 09時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

− 拝殿 −

[ここへ逃げ込んだかと、拝殿の階を見上げる。
到着を告げるように、鈴緒を揺らしてガラガラと鈴を鳴らした。]

 七尾 晶。 宗田 智花。

[低く抑えた声で、慶一のいまだ知り得ぬ二人のフルネームを呼ぶ。]

 自分勝手な大人たちはとっととゆき、
 もはや鬼を渡されていないのは、二人のみぞ。
 

(11) 2016/07/23(Sat) 10時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 
 逃げるにも、戦うにも、もう疲れ切っているであろう、
 都人の子らよ。

 出て来てワタシの申し出を聞く気はないか?

[息をひそめる二つの気配に呼びかける。] 

(12) 2016/07/23(Sat) 10時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[拝殿の中から応えはなく、出てくる様子もない。]

 ふむ、誰もいないのなら燃やしても構うまい。
 ほら、火を投げ入れるぞ。

[言葉で呪をかけて、鬼は足元の小石をひとつ、拝殿の格子の隙間へ放り込む。
実際に火がついているわけではないが、そういう幻影をまとわせてある。*]

(16) 2016/07/23(Sat) 10時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[さすがに動きがあった。
扉が開け放たれると同時、まず飛んできたのは泥玉だ。]

 っうお!

[慶一がそんなものを作ったことは記憶として把握していたものの、
効果的なタイミングで使われて、鬼はたたらを踏んだ。
晶たちが距離をとるには充分な時間は稼げるだろう。]

(19) 2016/07/23(Sat) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[殺傷目的ではない武器ゆえに鬼面の奥まではダメージが通らなかったから、ほどなく鬼は体勢を立て直して、晶らと向き合う。]

 小癪。

[吐き捨てるが、愉悦のいろもかすかに混じっていた。]

 汝は残されても歪まそうだな。
 

(20) 2016/07/23(Sat) 11時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[少年らしい抵抗を見つめつつ、]

 鬼面を壊して解放されるものならば、何よりもまずワタシがそれを望むと思わないか?
 
[ひとつ理を解いておく。]

 出て来てもらわねばならなかったのは事実だ。
 申し出があると言ったろう。
  

(22) 2016/07/23(Sat) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 
 まあ聞け。
 鬼は、渡るが定め。
 そしてそれは一種の救いでもある。

 しかし、最後の二人──いがみ合うではなく共闘を誓った者たちに、どちらが残るか決めさせるのは酷というものだろう。
 ゆえに、こうしようではないか。
 

(23) 2016/07/23(Sat) 12時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 
 汝らは二人同時にワタシの手をとれ。
 どちらに鬼が渡るかは、天の配剤だ。誰も恨まずに済む。

[その場に片膝をついて、両手を広げてみせた。**]

(24) 2016/07/23(Sat) 12時頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/07/23(Sat) 12時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[晶と智花が視線を交わし、言葉を交わして相談するのを見守っていた。

ふたりが心を繋いでいる様子は、鬼にとってどこか羨ましくもある。
これまで、幾度となくそんな希望を引き裂いてきた身なれど。]

(28) 2016/07/23(Sat) 16時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[先程までと変わった服装について晶が口にすれば、]

 鬼が角を生やして虎皮をまとっているというのは、鬼門=艮(うしとら)という駄洒落から作られたイメージにすぎないのだぞ。
 
[不本意そうに説明したが、つまりは、慶一の恰好を破廉恥だと思っていたらしい。]


 むしろ、古き陰陽の裔が、あたら惜しというところよ。

[乗り移ってみて知ったが、この身体には陰陽師の資質がある。賀茂の血筋ででもあるのか。
仮初めの器とはいえ、使えるものは使うというだけのこと。]

(29) 2016/07/23(Sat) 16時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[智花が「ケイお兄さん」と呼ぶのを聞くと、チッチと舌打ちした。]

 耳障りな名よな。呼ばうなかれ。
 アレは眠らせた。

[器だけあればいいという冷徹な判断というより、
慶一の相手をするのは煩わしいと本音の滲んでいるような声であった。
一人暮らしの長い鬼に、あのテンションは堪え難いのかもしれない。]

(30) 2016/07/23(Sat) 16時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 
 さあ、参れ。
 賽を投げようぞ。

 あるいは、二人が同時に鬼を受け入れることで──別の何かが起きるやもしれぬ。

[唆すような一言を付け加える。]

(31) 2016/07/23(Sat) 16時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/07/23(Sat) 16時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[「カタツムリ」の五音を聞くと、鬼はひどく咳払いして、何かを紛らわす様子。
子供はこれだから!と、ばかりに首を振った。

それでも、晶と智花が前へと踏み出せば居ずまいを正して待つ。]

(35) 2016/07/23(Sat) 19時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[竹箒を手にした智花は、巫女装束でも着せたら、この背景によく似合いそうだ。
と、その箒を武器に変じて、智花が襲いかかってくる。
同時に、晶もポケットから布製の棍棒(?)を取り出して叩き付けてきた。
息のあったコンビネーション。
晶が左手首を掴んで引くから、適切な回避行動もとれず、

ガン、ゴツッ と鈍い音と衝撃が響く。
鬼は自由な右手で顔を覆った。]

  痛や、

[悲しげな声を洩らす。
このまま攻撃を続けると、鬼面を庇う慶一の手の骨が砕けると、わかりやすく伝えるために。*]

(36) 2016/07/23(Sat) 19時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[晶が躊躇う。苛立ちが声に出ている。
晶と慶一は、ここにくるまでほとんど接触もなかったはずだが、]

 短い時間でよくも懐けたものよ。
 
[人というものは、本当に脆くて、優しい──]

(39) 2016/07/23(Sat) 19時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[と、肩に智花の足が乗った。
大胆な、懸命な気合いの籠った攻撃だ。

晶もなおも諦めることなく、鬼の面を庇う手を退けさせようとした。
果敢に挑み掛かる手。

計らずも、指示したとおりに二人の身体が鬼に触れていた。
これで、鬼を渡せる。

なんと甘美な衝動。**]

(40) 2016/07/23(Sat) 19時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/07/23(Sat) 19時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[ぐい、と肩が後ろに押され、のけぞるような体勢になる。
仰のいた額に、智花が振りかぶった竹箒の柄が、稲妻のごとく落ちてきた。

それを振り払うことが叶わなかったのは、両手を晶と結んでいたからだ。
武器を捨てて伸びてきた晶の手に掴まれると同時に、相手の手首も握りこんでいた。
拘束されたまま、吼える。

  メキ…

命中の後の湿ったいやな音は二人の耳にも届いたか。]

(42) 2016/07/23(Sat) 21時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 
 ゴアアぁぁぁああ!
 
[首筋を違えるのを厭わず大きく捻ったから、かろうじて眉間を砕かれるのは避けられた。
だが、左の角が折れている。
鬼を鬼たらしめる角が。

人に、それも女に、これほどの深傷を負わされるとは。]

(43) 2016/07/23(Sat) 21時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[絶叫しながら鬼は、このままでは済まさじとばかりに、晶の手首を握り込んだまま、柔道の巴投げの要領で晶を地面から引っこ抜くと同時に自分もまた後ろに転がって智花から間合いを取らんとした。
足元の土を蹴り上げて智花に対する目つぶしにする。

今、この瞬間にも、晶に鬼を渡すこともできた。

だが、
ここまでのことをしてくれた彼らには、それでは甘い。*]

(44) 2016/07/23(Sat) 21時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/07/23(Sat) 21時半頃


【人】 学園特警 ケイイチ

[晶が膝をついて身体を起こしたところで傍らに追いついて、その身を捕えるべく腕を伸ばす。
鬼の息は長い。

その面は泥に塗れ、左の角は折れて、眦からは涙のようにも見える鮮朱の傷が頬へと走っていた。

凶相である。]

(46) 2016/07/23(Sat) 22時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[晶の素手での抵抗を嘲笑いはしない。
それは全身全霊をかけた徹底抗戦の証ゆえ。]

 こちらも本気をもって返礼する。

[首筋を違えて傾いだ首、いくらか視界が制限されるが、
容赦なく関節技を極めて拘束するつりで摺り足に動いた。*]

(49) 2016/07/23(Sat) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[死角の方向から、少年の拳が鬼の面を捉えた。

 パキ…

軽い音のわりに、欠けたものは大きくて。
折れた角から眦まで、もってゆかれる。

寒い、暗い、辛い。
こんな状態で鬼を渡したら、どうなるか自分でもわからない──]

(51) 2016/07/23(Sat) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[先の戦いでは見ていることしかできなかった智花までが鬼に挑み、晶も最後まで向って来た。]

 アレは良い仲間を持ったな。 

[健闘を讃え、だが、決然と、捕えた晶の手首を背に捻り上げて自分の前に立たせ、智花に対する盾とする。
あるいは傾ぐ身体の支えですらあったかもしれない。

そうして、智花に問うた。]


 この少年に、鬼を渡すがよいか?

[選ばせてやるとでも言いたげな口調であった。*]

(52) 2016/07/23(Sat) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[智花の答えを聞いて、鬼は今や苦痛の源となっている損なわれた面に手をかける。]

 よろしい、では七尾晶に鬼を渡すことにしよう。

[定めであった。 その上で、報復であった。
わざわざ確認をとったのは、智花の答えを晶に聞かせたかったからだ。

渡すなというならば、自分が先に鬼になって帰りたかったのだろうと智花を責め、
渡していいというなら、晶に、おまえは見限られたのだと囁くべく。
どちらに転んでも意地悪な問い。

なのに、智花は微笑みを浮かべていた。

そればかりは──想定外だった。]

(55) 2016/07/23(Sat) 23時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

 
 残された時間をどう使うか、楽しみにしている。

[そう告げると、今度こそ鬼の面を渡すべく、鬼は晶をコートの内側に包み込んだ。*]

(56) 2016/07/23(Sat) 23時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[下から吹き上げるような強い風が巻き起こり、
暗血色のインバネスが空に翻ったと見えた瞬間、

慶一の姿は失せていた。*]

(58) 2016/07/23(Sat) 23時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2016/07/24(Sun) 00時頃


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