288 【半突発】僕たち、ほしぞら探検隊
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ーー前日:ゆかりにてーー
えっ
[泣いてた彼が いきなりギラついた気がした。
男らしいって言葉がそんなに嬉しかったのかな]
(1) 2018/11/21(Wed) 01時頃
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心が楽…? ん?と、安心できる存在ってことかな? それなら
[もうそういう存在だよ。 紡ごうとした続きの言葉は 彼に遮られて、 私も顔がまた赤くなって続かなかった]
かっ わいくない ってば
[握った手を思わず振り払おうとしたけど、 男の子の握力に勝てなくて 顔をそらすしか逃げ場がない。]
そそ、そばにいたい いたいって
えっと えっと えっと!
(2) 2018/11/21(Wed) 01時頃
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[なんでこんな展開になったのか。 私彼を慰めてるはずで、 彼は海くんになりたくってでも海くんいなくなって それで、自信がなさげで その話を私は聞いてたんじゃなかったの。
いつの間に私と養くんの話になってたのかしら。]
えっと、えっと。もう、 私慣れてないから照れちゃうよ! 養くんさては中学と高校でモテてたね? な、な泣くの落ち着いたみたいだし ごはん食べに行こうか…?さ、めちゃうよ…?
[ほんと、私が受けとった意味が勘違いなら恥ずかしい。 ちら、と瞳だけ向けるとこちらをしっかりと見てて 余計にいたたまれない。 この場からひとまず逃げてしまいたくて 食事をしに戻ろうと提案した]*
(3) 2018/11/21(Wed) 01時頃
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― 前日 ―
さ、さんぽ。は。
[いいよ、って昔なら、さっきまでなら答えてただろう。 でも今は状況が少し変わった。 これは「昔の養くん」と「昔の私」の会話じゃない。 成長した私たちの会話だ。 口を一度つぐんでから、息を吐いて。 おそるおそる目を合わせる。]
か、 かんがえとく。 明日みんなとどこか行くかもしれない し?
[ダメとまでは言わなかったけど、 すぐに答えられないのもまた事実。 何が慣れてないのかもうわかんないけど、 ひとまず、それだけ言い切ったら 手が離れたのでそのまま皆のもとに。 返事も待たず逃げるように戻っていった]*
(8) 2018/11/21(Wed) 23時頃
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― 前日:夜 ―
あ、あいちゃん と ののちゃん。 あの、連絡先、交換して…? えと。あとね。えっと…明日、ていうかえーっと…
[ご飯前の出来事を、今彼女たちに告げるのもな。 そう思いとどまるも相談したくて、 妙にいつも以上にしどろもどろな就寝前。
今、この時じゃなきゃ、気軽に相談できたかもだけど。 海くんを悼んだあとに、 こんな浮かれてると勘違いされそうな話なんて。
実際本当に浮かれてるわけじゃなかった。 男の子に興味がないとかではなくて、 私がそういう対象の当事者になるとは思ってなかった。 好きかどうかとか、わからなすぎる。 愛ちゃんの海くんへの感情みたいなの、 どこから湧いてくるんだろうか。]
(9) 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[食事の終盤に席に着いて 海岸での貝殻拾いを提案をされていた。>>7 もちろん、喜んで行きたかったけど、 気にかかるのはその場にいる彼女の兄のこともあり 曖昧に濁していたんだけれど]
…明日、海岸にはちょっとだけ行くよ。 あとは久しぶりに街見て回ってくるね。 だ、 っだから、困ったら連絡していい…?
[そう答えて、目がぱっちりと冴えたまま 布団の中に潜ったんだ。]*
(10) 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[睡魔が訪れたのは朝の4時だった。 いっぱいまとまらない考えを 考えに考えて
あたまが疲れて漸く瞼がおりた。
元々朝に弱いので、 起こされると布団の中でもうひとくるまり]
…んー……… おきたくない…
[そうは言っても、 ココちゃんは朝からとっても元気そう。 元気な声が、また頭に響くようで、染みる]
(22) 2018/11/22(Thu) 01時頃
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[とぼとぼ、朝食を食べに 化粧もせずにパジャマのままやってきて、 スンと朝食のいい匂いが届くと。 少しだけ重い瞼が開いてくる。
口数はとても少なかったけど、 パクパクと箸は止まることなく完食。 食べ終わる頃にはだいぶ目が覚めていて
その後はゆったりだけど準備はちゃんとしたよ。]
(23) 2018/11/22(Thu) 01時頃
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さむい… さむいなぁ……
[朝の海岸はとても寒かった。 海岸に来る頃には軽い化粧は済ませて顔はつくってある。 コートにマフラー。おなかに貼るカイロ。重装備だ。]
その島が見えたら、幽霊船がやってくるって やつ?
[ココちゃんの隣で海へ視線をやると、当然何もない。 私が聞いた話はそうなんだけど、 たぶん年下のみんなに違うこと色々吹き込んでたはず。]
(24) 2018/11/22(Thu) 01時頃
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[しゃがんで貝を探してみても、 ひらぺったいのばっかりで、丸いの見つからない。 ガラスの破片がまあるくなったやつは 綺麗だから小さい頃集めてたんだよね。
思考がシフトしていくうちに、貝探しから ガラスの欠片集めを始めた。 ちょっとのつもりが今は真剣に砂浜ににらめっこ状態。
手が冷たくなると、息であっためて コートのポッケに手を入れて小休憩。 あったまったらまた欠片集め。 この繰り返し。]*
(25) 2018/11/22(Thu) 01時頃
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(あお、ちゃいろ、とうめい、みどり)
[片方の手でカケラをつまんで、 拾うたびに心の中で色を唱えて、 もう片方の手にカケラを貯めてゆく。
楽しい。
一生懸命になってるから、 砂浜にしゃがみ込んですごく真剣な顔をしてる。 近くに見つからなかったら、 しゃがんだまま足だけで移動して。
集中をやめて顔を上げたら ───昨日無理やり会話を切ってしまった彼と目があった。>>33
あちらもすぐに目をそらしたけど、 間違いなく気まずい空気が流れちゃってる気がする。]
(34) 2018/11/22(Thu) 22時頃
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[集めたカケラを集めるのに何か袋でも持って来ればよかった。 立ち上がって仕方なくパーカーの片方のポケットに パンパンに詰め込んだ。 うーん予想外のもっこり具合。]
ンー…っ!
[ぐぅーって背伸びをすると、 セイジくんが貝殻を撒いている姿がみえて>>32]
綺麗だね。すごい。
[と、一緒に波に流される貝殻の キラキラとしたカケラを見守る。 どこでこんなの覚えたんだろう。
それになんだか、これ ドラマとかで見たあれに似てる。]
(35) 2018/11/22(Thu) 22時頃
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………散骨、みたい
[言ってすぐに「あっ」と口元を両手で抑えるが、 私は連想をしてしまった。 昨日の海くんを。 彼にもそういう意味で伝わってしまっただろうか]
あ、えと。気にしないで。 お母さんに影響されてドラマ、みすぎたなー
[笑って頭を書くようなそぶりをしてみせても 全然誤魔化せた気がせず、 砂浜に視線を落として貝殻を探す真似をした]*
(36) 2018/11/22(Thu) 22時頃
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