6 偽りの聖戦《イミテーション・ジ・ハード》
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[ああ、嗚呼、《鍵》が。 楽園への《鍵》が。 冥府への《鍵》が。] [ 音もなく―――― ] [砕けた。]
(0) 2010/03/24(Wed) 00時頃
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――――― あ ぁ あ あ あ あ あ ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ぁ あ!!!!!!!!!!!!!!!!
(2) 2010/03/24(Wed) 00時頃
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嘆きの河《κωκυτός》を 《Πίσω》遡る 《Προηγούμενη》前 《Γύ
ρω》巡る
《αναμνήσεις》記憶 《memories》記憶
(3) 2010/03/24(Wed) 00時頃
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[胡桃色の髪は白銀に。 片翼は両翼に。 左の蒼は紅に。 右の蒼は金色に。] [純白(しろ)から、白銀(しろ)へ。] [巡りめぐる、追憶《memories》。] [ きおくのむこう。 ] [ みなものむこう。 ] [ かがみのむこう。 ]
(4) 2010/03/24(Wed) 00時半頃
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お ま え か
(5) 2010/03/24(Wed) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 00時半頃
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[楽園への扉は開かれた。 そして冥府の監獄の扉も。 ――縛るものは、何もない。 鏡の向こう。開かれた楽園。白と黒。囚われの、紅。] [ ――パァン!!!! ] [茨と、枝と。2つの結界が、裂け、割れ、砕け散る。 白銀(しろ)が、振り返り。宵《ウィ・ナ》を見やる。 紅と金を、彼女に向けて。]
(8) 2010/03/24(Wed) 00時半頃
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――見つけたよ。 私の、《σεληνόφως》(せかい)。 [――微笑う。]
(10) 2010/03/24(Wed) 00時半頃
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――君をここから出してあげる。 その《鍵》を持っている限り、永久に。 でも、最も大切なもののことは思い出せなくなっちゃうからね。 永久に。 ――《鍵》が壊れれば、《楽園》の扉は開く。 そうしたら、君は本来あるべき姿へと戻る。 在るべき、姿へ。 永久に。 ――二度と、戻ることは出来ないよ。
(11) 2010/03/24(Wed) 00時半頃
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6350回前の記憶。聖戦《ジ・ハード》の起こる前。 漆黒の王《モーリオン》と、月詠の聖母《ルナ・マリア》。 その下に二つの翼――暁の騎士《ロードナイト》と、宵闇の騎士《カイヤナイト》。 そして二人の女神――黄昏の皇女《ヴァーミリアンライト》と、月夜の皇女《ロイヤルブルームーン》。 王が下した2つの命。 1番目の命は月の殺害。命に背いたのは、暁。 2番目の命は暁の殺害。命に背いたのは、宵。 聖地《サンクトゥス》の崩壊。 憎み(あいし)合う紅と蒼。月を奪ったのは黄昏。 信じ(あいし)合う紅と蒼。剣の切先、向けた先は黄昏と、そして、黒。 暁が月夜を捉え 黄昏が暁を捕え そして宵が黄昏を囚え。 死せる月の魂は、宵の中へ。 ――――そして1度目の聖戦は、幕を閉じた。
(14) 2010/03/24(Wed) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 01時頃
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[白く輝く星が散る。 滅美の旋律(おと)が、響く。響く。] >>13 ――ああ、宵。月夜。私の愛しい片翼。そして、せかい。 [微笑み、伸ばすのは真実の左腕。 彼女の頬にそっと触れて。とてもたいせつな、そう、とてもたいせつなものを見つめるように、その双眸をふっと柔らかく細めて。 彼女の身体を、抱き締める。] ……逝ってくる、ね。 [耳元で、小さく囁いて。]
(18) 2010/03/24(Wed) 01時頃
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[白い手を取り、口惚ける。 そしてもう一度、微笑んで。] 愛しき月(せかい)よ。そして妹よ。 グローリア・グローリア――――月夜に愛されし乙女に、栄光あらんことを。 [いつか聖母(はは)にも贈った詞。 詞の加護を、彼女に託し。 白き光が、白銀(しろ)を包む。 そして、飛ぶ。翔ぶ。超越ぶ。 『彼』 の、そして、 『彼女』 の 許へ。 ]
(21) 2010/03/24(Wed) 01時頃
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―開かれた《Ηλύσιον》楽園への扉― [――其処に居たのは、『彼』か、『彼女』か。それとも、『両方』。 楽園――そして煉獄。その入り口に舞い降りる、白い光。] 《Δεσμευμένη κόκκινο》―囚われの紅 ご機嫌よう、囚われの王《クレプス・キューレ》。 冥府の王《ヴァルキュリア》。 ――そして。 我が憎(いとし)き、幻影――……!
(24) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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とてもひどいことをしてくれたね。とても、とても、ひどいことだ。酷くて、非道い。 何故、記憶を “書き換え” た? 何故。 何故。 何故だ。 愛しき《Φεγγάρι》月――《βασιλικός μπλεφεγγάρι》月夜の皇女――きみが奪った、私の《σεληνόφως》月(せかい)。 愛しき《Σούρουπο》宵――《κυανίτης》宵闇の騎士――欠けた月を還した《Σούρουπο》天(そら)、ウィ・ナ。 暁《私》と月夜《彼女》を、再び、殺(あい)し合わせるためかい? ηλιοφάνεια κιννάβαρι ――――黄昏の皇女《ヴァーミリアンライト》。
(26) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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[『彼』。いや、『彼女』。 探し続けた、幻影。 憎む(あいす)べき、殺(あい)すべき、仇。 純白 (しろ)が、そして暁が、 白銀 現世(ここ)に居る、理由。]
(27) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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[《鍵》を渡した《Άδης》冥府の王――そう、目の前の《Θεά》女神の、もう一つの姿――を左の《Ήλιος》紅と右の《Φεγγάρι》金が、見据える。] ……扉の開け方は――――鍵の壊し方は、知らなかったんだろう? だから私を、嘆きの河《コキュートス》から現世(ここ)に産み出した。 違う? [白銀(しろ)はふわり、と唇に微笑みを湛え、月の光に煌く髪を揺らし、首を傾げる。] ほんとうに。 ほんとうに、ほんとうに、ひどいひと(親)だね。 じぶんのため。それだけ。たったそれだけのために、わたしからにども月をうばおうとした。 [白銀は、微笑う。] ひどい。 ひどい。 ひどい。 [笑う。嗤う。わらう。]
(29) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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―――― 赦 さ な い 。 [二つの瞳が何かを宿し、光る。煌る。 白銀を衝き動かすもの。 光でも闇でもない。 狂気でも瘴気でもない、それは。 ――κακό ενέργειας――――]
(30) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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“ 邪 気 ” 《 イーヴィル・エナジー 》
(31) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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――――殺(あい)してあげるよ。 [ばさり、と両の翼がはためく。白銀(しろ)の足元に浮かび上がる、月詠の民《ルナ・イリューシュカ》の印。 欠けゆく月と、満ちゆく月。二つの月が織り成す、蒼白い紋章《エンブレム》。そしてその中心に浮かぶ――――朝陽の紅。] さあ。 演奏会《コンサート》はおしまいだ。 [ ――ギャァアアアアン……ン ] [響き渡るのは、古の聖戦で奏でられた音色。白銀が手にする武器《音》。 月と太陽。紅と蒼。そして――白銀。 終焉と始まりを告げる古の稲妻《エレキ・ギター》。] 決闘《ライヴ》を始めよう。
(32) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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[嗤う。微笑む、白銀(しろ)。 白き邪気が奏でる音色となり轟き漂い、波紋となる。 その波紋は、暁と黄昏―― ――二人以外の者の介入を、 *総 て 拒 絶 す る !* ]
(34) 2010/03/24(Wed) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 04時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 11時頃
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>>38 [使命《コール》を与えられた巨大な影は、力在る者《ジーニアス》の気配を追って荒れた大地を這う。 やがて、影は彼を見つけるだろう。 強いなにかを宿す機械。強いなにかを秘めた青年。 ――長谷川亮の姿を!]
(43) 2010/03/24(Wed) 12時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 13時頃
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―左の焔に眠る真実の記憶>>1:96― [父と母。月夜と黄昏。そして、独りだけの、暁。 幼いながらに、ずっとずっと、その頭の中に在った、疑問。 ――どうして僕は、独り? 欠けた翼は、なぜ?] [漆黒と聖母。光と闇。その両方を併せ持ち、そしてどちらでもない。とてもとても、不安定な力の許に産まれた子。熾天使《セラフ》にも堕天使《アークエンジェル》にも成りうる純白《ニュートラル》。 それが、暁《フォウル》。] [その鳥籠を見つけたのは、森のなか。深い深い樹木たちのなか。そこに翼は隠されていた。] ――やっと見つけた。 ぼくの、ぼくだけの、愛すべき翼―― [生まれゆく暁を見届ける宵と、 死にゆく宵を見送る暁。 枢機卿《漆黒》を示すは王冠。 その下で交差する剣は我ら《紅と蒼》。 魂の洗礼《saint&ray》。ふたりでひとつの、翼。運命の鎖《リーニュ・ディスタン》――繋がれた鎖《ライン》は、誰にも砕けない。]
(45) 2010/03/24(Wed) 16時半頃
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―左の焔に眠る真実の記憶>>2:142― [月輝(つき)のない夜は嫌い。雲がきみへの導を断ってしまうから。 漆黒の王の砦。自由に羽ばたけない翼。] 『 』 [――ああ、今日も貴女(きみ)の旋律《こえ》がこの耳に、胸に、届く。響く。聴こえる。] 『 』 [呼ぶのは、愛しい姫の名。 ――ああ、私の奏でるこの旋律《こえ》は、貴女(きみ)へと届くだろうか?]
(46) 2010/03/24(Wed) 16時半頃
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―左の焔に眠る真実の記憶― [不夜の宮殿《エクリプセ・ナハト》――] [王(ちち)が月を殺せと命じた。宿命《さだめ》を狂わせるものを屠れ、と。 眠る月。 愛しいその首筋に剣を突き付け――――――――――――――――出来るわけがない。 私の、月(せかい)。彼女が終われば、私も終わる。 暁は剣《さだめ》を投げ棄てる。王の命に背き、月を連れて走る。疾走る。 黄昏が、嗤う。わらう。]
(47) 2010/03/24(Wed) 16時半頃
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―左の焔に眠る真実の記憶>>2:103― [赤い、紅い。海に横たわる、愛しい月(ひと)。 赤い、紅い。彼女の血を浴びた、愛しい宵(いもうと)。] 『にいさま――?』 [赤い、紅い、月夜。2つの紅を見つめる、2つの紅。虚ろな、紅。] ――――おまえ、が。 おまえがやったのか、宵《ウィ・ナ》。私の月(せかい)を奪ったのは―――― [暁は宵に剣《さだめ》を突き付け、そして叫ぶ。] ……違うだろう……? ……違うと言え! 誰だ、私の月(せかい)を奪ったのは――誰だ……ッ! [――ああ、黄昏が、嗤う。わらう。]
(48) 2010/03/24(Wed) 16時半頃
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―左の焔に眠る真実の記憶>>2:129― [冥府の流れ《アケローン》―― 死の水面に沈みゆく、月夜の皇女。欠けた月を引き戻そうと暁は手を伸ばす。 ――流れに逆らい、得たものは罰。 ――二度と戻れぬ、輪廻のめぐり。] 永久に。 ――――二度と、戻れない。 [――戻る場所(ところ)など、初めから無い。月のないせかいに、光は射さぬ。 月と太陽のたゆたう《アケローン》。 蒼と紅を引き裂く《アケローン》。 ああ、陽が落ちる――――暁が、堕ちる。]
(49) 2010/03/24(Wed) 16時半頃
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―左の焔に眠る真実の記憶>>1:85― [第九の監獄《コキュートス》―― 嘆きの河の水面。絶望に満ちた凍れる煉獄。力なく横たわる暁の双眸、その紅が天(そら)へと向けられる。] [――王の命は、欠けた月。 ――天へ還した私は、裏切り者。] [裏切り者の末路。逝き着く先は、二度と戻れぬ冥府の檻。 唇が、自嘲するように歪む。――やはり私は、光には成れなかった。 最期を迎えるその瞬間でさえ、暁を包んだのは純白(しろ)く、白銀(しろ)く輝く純粋な――――邪気《イーヴィル》。] さようなら、私の月夜―――― [私は、堕ちてしまったよ。――いや、最初(はじめ)から熾天使《セラフ》などに成れはしなかったのだ。 堕ちた暁。在るべき姿は、戻るべき場所は、ひとつ。]
(50) 2010/03/24(Wed) 16時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 17時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 17時半頃
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―左の焔に眠る真実の記憶― [第九の監獄《コキュートス》に響いたのは、王の声。>>11] [――ああ、その音色《こえ》は。 その旋律《こえ》は。] [眠れる焔が再び燈った暁には、判る。 忘れもしない、憎む(あいす)べき調べ《こえ》。 天(そら)を染める眩い、眩しすぎる、紅。] ――何処へ隠れても、無駄だよ。 [《カサルティリオ》楽園《エリュシオン》への扉は、目の前。]
(70) 2010/03/24(Wed) 20時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 20時頃
奏者 セシルは、双生児 オスカーに微笑む。嗤う。
2010/03/24(Wed) 23時頃
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―左の焔に眠る真実の記憶>>66>>85― [愛しき月の紅に染まる、愛しき宵。 その唇がひとりの女神の名を紡げば、制止も聴かずに翔び立とうとする。 冷たい骸をその手に抱き。最後に宵へと振り返れば、紅き双眸を、ふ、と細めて。] ……逝ってくる、ね。 [それが、紅と蒼の。暁と宵の交わした、最後の、最期の、詞。] [――夜が明ければ、月は消える。暁に染まりゆく天(そら)。 彼方に視える朝陽の光。その光が昇り切らないうちに――――] もう時間がない。 [剣《さだめ》を向けるのは――――自らの胸。]
(99) 2010/03/24(Wed) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/24(Wed) 23時半頃
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―現在:楽園《エリュシオン》、そして煉獄《カサルティリオ》― [ふわり、と白銀(しろ)は微笑う。] ……何を迷っているんだい? [笑う。嗤う。わらう。] 私を現世(ここ)へ引き戻した時点で、判っていたはずだろう? 私はおまえを―――― 殺す、とね。 [ ギャァアアアア――……ン! ] [古の稲妻《ギター》の弦を掻き鳴らす。 辺りに満ちる邪気が、揺らぎ、薄らぎ―――― ――その総てが、黄昏へと放出される! ――この程度であれば、他の干渉を拒絶するまでには至らないだろう。]
(103) 2010/03/25(Thu) 00時頃
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―楽園、そして煉獄へと至る光の中で― ――でも、偽り《イミテーション》はオスカルではなく――とうさまなの!! [妹《ウィ・ナ》の叫び>>35が耳に届く。] ――だから……だから! [――……だから?] [白の中で、白銀(しろ)が微笑う。] ――識っているよ、そんなことは。 [紡いだ詞は、彼女には届かない。 ……もはや、そんなことはどうでもよいのだ。 純白(しろ)と、白銀(しろ)。そして暁。私が現世(ここ)に居る理由。それは―― ――『彼』を、そして『彼女』を、殺(あい)すこと。 それだけ。]
(107) 2010/03/25(Thu) 00時頃
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奏者 セシルは、牧人 リンダに宿る月の旋律《こえ》を聴く。
2010/03/25(Thu) 01時頃
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――ねえ? [ナニカに向かって、くすり、と唇の端を歪める。 月と暁と。二人の嗤う協和音《コンソナンス》。黄昏の耳には、不協和音《デイス・コード》か。] ……赦してなんか、あげない。 [嗤う。] もっと、もっと……―― 殺(あい)して、あげる。 [白い羽根が、舞い散る――――]
(114) 2010/03/25(Thu) 01時頃
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[――――その白は、黒に、染まってゆく。]
(115) 2010/03/25(Thu) 01時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 01時半頃
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[先の一撃ごときで黄昏が倒れることはないだろう。 今のはほんの腕慣らし。本当の絶望は、これから。 白銀(しろ)に漆黒(くろ)の羽根を散らし、焔の左と月の輝きを湛える右を細めて。] さあ、どんな風に私に殺(あい)されたい? ――きみに選ばせてあげるよ? [とても、とても、優しく。 そして、残酷に―――― *微笑う。*]
(126) 2010/03/25(Thu) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 08時頃
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――――っ……! [びくり、と白銀の動きが止む。 こえが。魂の旋律《こえ》が。片翼の叫喚《こえ》が。聴こえた、きがして。] ……ウィ、ナ…………、っ母上……ッ!? [邪気が彩る紅と金に、微かに走る、動揺。 それは憎(いとし)きもの――黄昏――の眼にどう映っただろうか。]
(137) 2010/03/25(Thu) 09時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 09時半頃
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―左の焔に眠る真実の記憶― [ふたりの女神。ふたごの女神。 最初(はじめ)に出逢ったのは―― 黄昏。] [燃える夕陽の緋色の髪。 天(そら)を染め上げる、黄昏の瞳。 彼女は、光だった。 とても、とても、眩しかった。] [……だからだろうか?] [暁は、瞼を閉じた。]
(151) 2010/03/25(Thu) 11時頃
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―現在:楽園《エリュシオン》、そして煉獄《カサルティリオ》― [閉じた瞼を、開く。 右に宿るは月の輝光(ひかり)。] ……赦さない。 [憎(いとし)き幻影。 赦さない。いや、正しくは―― 赦 せ ない。] [――ああ、堕ちる。 漆黒に染まった翼。冥府の流れ《アケローン》の激流の音が、聴こえる。きこえる。 還る場所は、ただひとつ。 第九の監獄《コキュートス》。嘆きの河の凍てつく流れの、その果て。 最後の監獄《ジュデッカ》――]
(152) 2010/03/25(Thu) 11時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 11時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 11時半頃
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―左の焔に眠る真実の記憶― [物言わぬ月の骸を抱き寄せる。 ――ああ、愛しき月。私の月(せかい)。初めて出逢った、光でも闇でもない、輝光(ひかり)。 夜の帳の蒼い髪を、撫でて。 つめたい唇に、そっと、唇を重ねる。] 愛する人よ、どうか。 どうかまだ、消えないで。 [それは、暁がこの世に遺した最期の記憶。 欠けた月を追う前の―――― 最期の、記憶。]
(154) 2010/03/25(Thu) 12時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 12時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 12時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 12時半頃
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