64 色取月の神隠し
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/17(Sat) 08時半頃
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─ 狭間の月 ─
[狭間の月の光を浴びて、彼岸花が燃えていた。 幽玄の園を彩る灼熱の花弁が 一面を紅蓮の絨毯の如く染め上げながら、 時折ふわりふわりと行き交う妖しの偶像を微かに映す]
奏でてますねぇ…常世の祭囃子 聞こえますやろか? 現とは、少し趣違いますけど…… 愉快に踊るんは、ヒトも妖しも同じなんですよ?
妖しにも思いはあるんやから──
(+0) 2011/09/17(Sat) 18時半頃
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[遠くの方から絢爛情緒に響く囃子の音>>3:+1 一歩女が歩めば、彩花の煌めく狐火が まるで祭の標の提灯のように 先へ先へと連なって、誘うように揺らめき出す。
しゃらり しゃらりと舞うように 女の足は軽快に跳ね 彼岸の色に一層朱く染まり征く葡萄の衣が 逢魔時の黄昏に溶け 妖艶にはためいた]
(+1) 2011/09/17(Sat) 19時頃
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慣れてきたら見てきたらええんよ? 妖しの夢舞台。 沙耶や、先に来た子に 怖ぁ思いさせるような子はおらへんから
今は朧気にしか見えんかもしれんけど ようけい集まって来てるから 現では見えなかっただけで ヒトの側で一緒に暮らしてる子らも多いんよ。 うちみたいにね。
[携えた手にもう片方の手を重ねる 箏は己 己は箏 この隠世へ赴けば、現のような差異はなく 女と箏は同化をすれば霧散して そして再び顕れる──] **
(+2) 2011/09/17(Sat) 19時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/17(Sat) 19時頃
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>>+6 何もない存在なんてないんよ。 何も出来ないことなんてないんよ?
只の箏やって、こうやって沙耶と話できてるんよ?
ヒトや妖し うんん、草木や動物、家の棟棟全て 思いは持っていますんよ。
美しいものを感じれば嬉しく思い 別離があれば悲しく思う
人ならざる者が言の葉を持てないか 人に紡ぐ言の葉が届かないだけ
せやから、言葉亡き言葉を音にしますんよ。
(+8) 2011/09/18(Sun) 00時半頃
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沙耶はこんなにも輝いて こんなにも真っ直ぐで たくさんの思いを伝えてくれたやん。
妖しを感極まらせるなんて 普通のお人ではでけへんよ。
[頬に残る僅かな跡を恥ずかしげに拭う 無論先程まで泣いていた証だ。簡単には拭い去ることはできないだろう]
ここに居て沙耶が望んでくれるのならいつまでも 永久に、うちは側にあって沙耶と語れますよぅ。 万物の思いを繋ぎ 全なる思いを奏で 壱の想いを全てに届けられますよ。 秋風が世に豊穣を運ぶように
もし……
(+9) 2011/09/18(Sun) 00時半頃
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[次の言葉を思わず飲み込む。 ……彼女と妖しの園で暮らせること。 それが自身にとって最良の望み。 何時次の逢魔時が訪れるのかはわからない。 永い永い人にとって気の遠くなるような年月を重ねることになるだろう]
『かつて亀を依代にした妖しを助けた者がいた。 妖しに見初められ隠世を訪れた彼は 最期には現へ戻ることを願ったのだった。 その顛末…それは彼にとって良きことではなかっただろう』
(+10) 2011/09/18(Sun) 00時半頃
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[なれば、永きを共にするのなら、女は彼女を染めねばならぬことを悟ってもいた。 いや、純粋で義に篤い彼女なら、そんなことをしなくとも やがて染まってくれるのだろう。異の理に……
けれど人として、彼女が苦しむことなく帰すというのなら 染めるわけにもいかない。 次の逢魔時を待つわけにはいかない
帰りたいと願うのなら。 人として生を全うしたいと願うなら。 隠世でもこうして語らえる刻はそう長くないのだろう]
(+11) 2011/09/18(Sun) 00時半頃
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[けれど女は約束を交わした。 もし戻りたいと願うなら、全てを賭して彼女を現へと還すことを 滅することになろうとも、もう二度と語らう事ができなくとも やり遂げるつもりだった。
沙耶が望み、己がそれを遂げられるのなら それはそれで幸のある結末なのだろうと]
(+12) 2011/09/18(Sun) 00時半頃
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あ……ううん ささ、あんまり遅うなって、皆が退屈しても悪いやろうし お祭りいこか? 隠世のお祭りに
[いつかは聞かなくてはならないのだろう けれど今は……
初めて友と欲したヒトと楽しみたい。 そんな我が儘が、言葉の続きを押しとどめた]
いこ?
[彼女の手をしっかり握り、祭囃子の焔の中へ]
(+13) 2011/09/18(Sun) 00時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 00時半頃
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─ あやかしの祭囃子 ─
[彼岸花を風車に妖しの風が喝采を上げ 狐火の提灯を掲げ鼓動が鳴る 事をひとつ爪弾けば 廻り舞いしは妖達の舞踊
道亡き道を征き、蜃なる妖しが現に見せし楼閣を過ぎれば そこは妖しの園 現世に隔絶と言う名の襖を隔て表裏を重ねる 常の世界 夢幻の都]
はて、皆はどこにおるんやろうね?
[虚空をひらりと妖しの舞いに目を細め 辺りをぐるりと見渡せば どこかに知った顔でも見つけただろうか?]
(+14) 2011/09/18(Sun) 00時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時半頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/18(Sun) 01時半頃
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