65 In Vitro Veritas
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[響く鐘の音。 今日は、二つ目。 無機質に伝えられる音声は]
ん、新しい仕事? って掃除なら僕はいつも通りだ。 でも面子が普段と違うねー。 へへ、僕はなれてるから任せてね!
[他に集められてる皆の顔を見回しながら、笑う。 言われるままに案内されて。 よく分からぬまま、装置に導かれ、辿り着いた先は]
(24) 2011/09/26(Mon) 20時頃
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―― 旧ソリテス中央総合病院 B棟地下2階 ――
うわ、暗い。 ここどこだろ? 確かにここは掃除したことないなあ……
[きょろきょろと辺りを見る。 うっすらとした明かりは足元程度は照らしてくれるけれど]
……んー、掃除に、使う道具。 持ってきてないんだけど、どこにあるんだろ?
[少し周囲を探すが、さっきここにくる時に入った何かとよく似たものが近くにあった。 でもそれが何かは分からないし、どうもさっきみたいに場所が変わったりはしないらしい。 そして掃除道具も入っていなかった]
……うーん。 何か片付ければいいのかな。 でもそんなに散らかってるようでもないしなあ。
(25) 2011/09/26(Mon) 20時頃
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うーん。 あんまり掃除、必要には、見えないけどな。
[閉鎖され長らく使われていない場所。 だから散らかったり、汚れたりはしていない。 無論そんなことは分からないのだけれど。 普段掃除してる場所に比べて、綺麗というか、殺風景なのは理解できる]
クロ。 そうだね、僕も探してみる。 どっかにしまったままなんじゃ、ないかな。 コーダも、一緒に探してくれる?
[にこり、笑みを浮かべて。 適当に足を進めれば、そのうち聞こえる派手な音>>40]
!? び、びっくりしたー…… あっち、クロが行ったほうだよね。 どーしたの? だいじょーぶー?
(47) 2011/09/26(Mon) 21時半頃
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……うん? 赤さんどうしたの。
[少ししゃがんで、顔を覗き込んでみる]
元気、出すのも、お仕事だもんね。 なんかねー、掃除道具まだ見つかんないの。 拭いたりするのがないと、お掃除の仕事出来ないのに。 だから赤さんは、まず元気になるお仕事からね。
[子供にするように、その赤い髪をそっと撫でてやる]
(103) 2011/09/26(Mon) 22時半頃
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なんだろ、ざわざわしてるね。 赤さんも、気になる? 行ってみる? でも無理はしなくていいよ。 僕か、ネクが、一緒にいたげるからね。 ネクと一緒の方がいいかな。 そのほうが、赤さん嬉しそうだもんね。
[にへら、と、笑う。 次に視線を移すのは皆が集う先。 なんだろう、とても騒がしい。 しかもなんだか自分と自分で喋ってるような、変な会話になってる気がする。 なんだろう]
(156) 2011/09/26(Mon) 23時半頃
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[扉の向こう。 そこには、一緒に来た皆よりも多い人影。 しかもただ多いだけでは、なく]
あ、れ? 皆がもう一人、いるよ? なんだろ。変なの。
[しかも、自分までいる]
番号も、似てるのかな。 僕は29番だよ。ニックて呼ばれてるけど。 ね、君たちは何番?
[事の重大さに気付かぬままで。 にへ、と人懐こい笑みを浮かべた**]
(185) 2011/09/27(Tue) 00時半頃
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―― 少しだけ前 ――
えっ、あ、わっ……
[あまりのはしゃぎっぷりに意表をつかれた。 けれど、見た目は。 そう、とても。とてもよく似ている。 褐色の肌も金糸の髪も、こちらを向いている碧の瞳も]
エビエヤニク……? なんだか、長いんだね。 5番……
[同じ番号は、一人しかいない。 ……いなくなると、その番号は、別の人になるけど。 でも、5番なら昨日も合ったのに。 それに自分とこんなに似ていたら、一緒にいたら間違えるのでは]
(250) 2011/09/27(Tue) 21時頃
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[その疑問を抱いてるのは自分だけではなさそうで。 周りも、見慣れた顔が二つ並ぶ。 なんだろう、すごくへん。 顔は同じなのに、もう一人の“皆”は着ている服がバラバラみたいで。 それも、今まで見たこと無いような。 自分たちの着ているものと違い、色がいっぱい。 それに言ってることが、よく分からない。 ずっと昔、小さかった頃に。 いつしかいなくなってしまった72番や63番に。 色々教えてもらっていた時みたい。 自分の、知らない事を、いっぱい喋っている]
[少し小首を傾げたころか。 唐突に、光が、音が、溢れて―――]
(251) 2011/09/27(Tue) 21時頃
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―――………。
え…… いま、の、って…… え……? なに、なんなの?
イマ ノハ ナァニ……?
(253) 2011/09/27(Tue) 21時頃
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[赤]
[身体から溢れる、赤]
[あれは出しちゃいけないものじゃなかったの?]
[痛いし、とっても怒られる]
[なのにどうして、あんなにいっぱい赤いのを出すの?]
[それに、嫌だって。痛いって言ってるよ?]
[嫌なことはしちゃいけないんだよ?]
(254) 2011/09/27(Tue) 21時頃
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[ガクガクと身体が震える。 音声の内容はほとんど理解出来ないけれど。 映し出される映像が、目に焼きついた赤色が。 本能に何かを訴えてくる。 知識は無くても、漠然と理解してしまう。理解して、しまった]
な、に、言って……
[乾いた、手の鳴る音。 喋る女は、ああ、誰かの面影が。 でも違う。あの子と違う。ヨルとは、全然、違う。 似ているけど、似ても似つかない。 あの子はあんな目で人を見なかったのに]
[女が あの子の 瞳を指差す]
……ヨルの目で…… そんな目を……するな……
[口から怨嗟の声が、無意識に零れた]
(255) 2011/09/27(Tue) 21時頃
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…………。
くろーん。こうかん。いなくなる。
[普段に比べ抑揚の無い声で、単語を呟き]
……いなくなった皆は…… 前の12番だったあの子も…… 前の62番だったあの人も……
[視線を感じた。 顔を横に向ければ、自分と同じ顔。 モニターと交互、見つめる]
(324) 2011/09/28(Wed) 00時半頃
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[壊れたものは取りかえる]
僕は……
[使えなくなったものは廃棄する]
僕達は……
[散らかった部屋を片付けて。不要なゴミを捨てる。 それがいつもの仕事。 不要なゴミを。 使えなくなったものを。 捨てる。 棄てる]
[――棄てられる]
(325) 2011/09/28(Wed) 00時半頃
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――――ッ!!
[走り出す。 違う、そんなはず、嫌だ、そんなこと。 いらなくなったら捨てる。 捨てたらもう戻ってこない。 もう……戻って、こない?]
[思い出す。 今まで、いなくなってしまった、みんな、みんな]
[思い出す。 ヨルに、似た、似てない、あの女の言葉]
(327) 2011/09/28(Wed) 00時半頃
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[走り去る。 辿り着いた先。 小さな部屋。 いくつかの道具が転がる場所。 先客はいたか、立ち去った後か。 どちらにせよ、ふらりとした足取りですぐに立ち去る。 ただ一つ。無意識に掴んだものだけを握り締めて**]
(331) 2011/09/28(Wed) 00時半頃
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