206 【突発】『nave Di mare』U【薔薇村】
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[疲れている自覚はある。 ただ、そうでなくてもきっとこの男は優しかった。 そんな気がするから、逃げるように向けられた背に 掛ける言葉は小さく落ちて……きっと届かない。**]
(2) 2014/12/06(Sat) 02時半頃
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[それからしばらく、お茶が運ばれるまでベッドの上で 何をするでもなくぼんやりと無駄な時間を過ごしていた。 仕事をしていない時間があると趣味と言えるものもないから 半端な時間を消費する方法がとても少ない。]
ああ、良かった。
[ぞんざいな声とともに戻る声が聞こえて、 顔を向けるとティー以外の香りが漂ってくる。]
わざわざありがとう。
[この男は受付も調理も給仕もして、 まさか掃除も洗濯もしているのだろうか?]
君は働き過ぎでないのかな。
[人のことは言えないが、一応。]
(18) 2014/12/06(Sat) 23時半頃
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[押し付けられたトレイの上でほこほこしているスープ。 それとは別の柔らかい緑色の水。ティーだ。]
ふうむ。
[働いて無いと言い張るのにも理由はあるだろう。 シーズンでないから仕事量自体は少ないのだとしても 一人で全てするにはやはり、多いような?]
過労になる前に休むことも大切だからね。
[ほんの数時間前に言われたばかりの言葉を そのままいいつつティーのカップを両手に納めた。 ほんのり温かいそれがそのまま彼の思いやりのようだ。]
(24) 2014/12/07(Sun) 00時頃
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なんだい?
[ティーを口元へ運びながら続きを促すが、聞けたかどうか。 そうでなければ深く追求はしないまま。]
貝類は平気だね。 魚類も然り。
[ただ、甲殻類とぐねっとしたイカはあまり…… タコなんて以ての外だ。あれはゴムじゃないのか。]
これは今後のメニューに活かされるのかな。
(25) 2014/12/07(Sun) 00時頃
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それならば良い。 番号もアドレスも、変更はしないから 必要ならば連絡はいつでも構わないからね。
[本土に戻った後、急患だと島に呼び出されるのは 少しばかり難しいかもしれないけれども。
なんて思いながらカップを傾ける。 紅茶とは違うほんの少し甘いような味が口に広がった。]
(28) 2014/12/07(Sun) 00時半頃
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…………。イカとタコはだめだ。 ほかは、そうだな。 こっくりしたものよりはさっぱりしている方がいいかな?
[ちなみに言うとアルコールには、とても、すごく、弱い。]
残すつもりは無いけれど、大食らいでもない。
[手早く食べる事に慣れてしまっているけれど エネルギーは必要だと十分に理解もしている。 せめて休暇中はゆるりとしていたいものだが。]
(29) 2014/12/07(Sun) 00時半頃
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[空になったカップをトレイに戻して、 今度はクラムチャウダーへと手を伸ばす。 自分でも思っていたより食欲があるようだ。]
医者の数は、君が思うよりも多い。
[何より患者が医者を選べる時代だ。 一人ぐらいは嫌わないような、物好き(?)だっているだろう。 慰めにはならないかもしれないし 何があったのかも知らないけれど。]
(32) 2014/12/07(Sun) 01時半頃
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[まごうことなきオッサンであるから、 否定も怒ることもしなかった。 さすがにおじいちゃん扱いをされていたら 一発くらい手を出していたかもしれないけれど。]
ああ。そんな死に方は想定していない。
[食べること以外に、時間を区切るものがないから 必然的にそうなるだろう、きっと。]
(33) 2014/12/07(Sun) 01時半頃
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[ごろごろと溢れてくる具材をスプーンで口へ運びつつ すでにドヤ顔を浮かべる男を見て少し笑う。 まだなにも言っていないのだが。
そしてその顔通り美味しいから仕方ない。]
毎日こんなもの食べたら帰れなくなりそうだ。
[多少ヤンチャな過去があろうがなかろうが、 今健康であれば問題は無いと思うがさて。 その秘密を見る機会はあるだろうか。]
(37) 2014/12/07(Sun) 02時頃
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[顔が逸らされても、薄く笑みを浮かべたまま。]
ああ、わかった。 夕食への期待値が上がっているので、 楽しみだと言っておこう。
[やはりあの猫と、少し似ている。 こういうのは根気が必要だということも、知っている。]
(38) 2014/12/07(Sun) 02時頃
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そうか。
[食欲があるときは死にたいような気分にはなれない。 どこかで、死にたくなることでもあったのだろうか? だとしても今は其処よりは遠そうだと 部屋から出る背を見送った。
すぐにクラムチャウダーは完食するが、 内側から温まってしまえば また部屋を出る気が少しだけ薄れて。
取り出した携帯の画面に浮かぶ数字を暫く見ていた。**]
(39) 2014/12/07(Sun) 02時頃
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[ふと気がつくと真っ暗な画面に映る自分の顔。 ぼんやりとしていて腑抜けたオッサンの顔だ。 自分は眠いのだろうかと、再びひらひらの中。
眼鏡を外して、寝転がると腹がくちくなっていたからか すとんと眠りの森へと落ちていった。 こういう時は夢を見ないことが多いが、果たして。]
(63) 2014/12/08(Mon) 00時半頃
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[目を覚ました時どれ位時間が経っていたのか、 ジャケットも着たままでいたから変な皺が走ってしまう。 スラックスも同様に、もうここでは必要無いのだからと 唯一持ってきていたカジュアルな服へと着替えた。 といってもオッサンなのでシャツにニットを合わせただけ。
放置してあったカップを二つ持って部屋を出る。 すっかり寝こけてしまったから、遅いと怒られるだろうか。]
(68) 2014/12/08(Mon) 00時半頃
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[良い匂いが漂ってくる調理場へとのそりと顔を覗かせる、 とても下手な歌声が聞こえてくるのはスルーしておいた。 本人に自覚がない場合、言いにくいものだから。]
これ、美味しかった。 それと、何か手伝うことは?
[といっても、調理師免許なんて持っていないが。 独り身を貫いて少々料理には覚えたある程度、 家庭料理レベルならば何処へでも出せる自信がある。 他の家事は死んでいるというのに。]
(69) 2014/12/08(Mon) 01時頃
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[そうか、今夜はウニのパスタか。]
唄の邪魔をしたかな。
[明らかにびくっとする肩に苦笑しつつ、 料理への手伝いは流石に必要ないらしい。 少し残念に思うが、いきなり素人に任せられるものでもないか。]
話? 面白い話なんて出来ないから。
[という前置きをしてハードルを下げつつ。]
ウニって寿命200年あるそうだね。 その他にも海産物には哺乳類とは違う生態のものが多い。
君は、なにか好きなものは居るかな?
(74) 2014/12/08(Mon) 02時頃
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