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[サッカー部というのはヘディングばかりしているから、頭が少々残念になるのだろうか。 そんな推測を立てながら、トレイを片付ける。 食堂の時計は午後を過ぎた頃を指している。 どうしたものか、と、首から鞄をかけながら思案。
どうせ体育館に行った所で、部活の練習が行われている事も無いだろう。 一人じゃネットも張れないし。食堂に部員の姿は無いし。
けれど、折角午後がまるっと空いているのだから、真っ直ぐ寮まで帰るのも少々勿体無い気がするのも事実だ。]
……財布。
[スラックスのポケットから鳴る小銭の音に、その存在を思い出す。 あれが無いと、生きていけない。 流石に仕送りを全て入れているわけではないけれど、それでもそこそこの金額が入っていた筈だ。
鞄の中は探した。 なら、机の中か。]
→ 教室 ―
(2) 2013/03/19(Tue) 00時半頃
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― 教室 ―
[自習の為に教室を使う者の為の配慮だろう、教室に鍵はかかっていなかった。 扉に手をかけ、そのまま教室の中へ入っていく。 窓際の席に座り、教科書を手にしているラルフの姿>>3に真面目だなぁ、なんて思いつつ。]
……俺の財布見てない?
[世間話がてらにそう尋ねながら、机と机の間を通り抜け、後ろのロッカーへと向かう。
テスト期間中は教科書やらユニフォームやらは全てここに突っ込んでいる為、 あるとしたらここくらいだろう。 朝に自販機を使った記憶はあるから、寮の部屋という線は薄い。
落としていたら面倒だ。 学生証とか、あの中に入っていた気がする。]
(5) 2013/03/19(Tue) 00時半頃
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そーそ、財布消えたの。 いやー、ベネちゃんまじやさしーわー。
[棒読みである。 がさがさとユニフォームの入ったサブバッグや、教科書やらを出し、脇に避けいく。 テスト期間中の自分の席に向かうラルフに、あー、と一声発しつつ。]
少なくとも、その席で財布出した記憶ねェんだよな。 ンならこの中に落としてんじゃないかと思ったけど。
[ごそり、と、ここ数日のテストの問題用紙が出てきたので、少し考えてから丁寧に畳み、スポーツバッグの方へ入れた。 それから少し考えて、明日の科目の筈の、幾つかの教科書を鞄の中へ。 やや片付いたロッカーの中を見回すも、やはり見慣れた財布は無い。 尻ポケットには相変わらずのアルミ製硬貨だ。]
(11) 2013/03/19(Tue) 01時頃
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[今日、何処行ったか。 その問いかけに、立ち上がりながらんー、と唸る。
寮食で朝食を食べて、校舎の方へ。 その途中、自販機で適当な炭酸飲料を買って。 そこからこの教室に向かえば、筆記用具を机に出してテストの用意をして。]
……一回職員室当たってみよーかね。 何センセだっけ、落し物管理してんの。指導室の方?
[なら、あの担任か副担任か?と、軽く首を傾げる。]
(12) 2013/03/19(Tue) 01時頃
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ベネちゃんと入れ違いのカノーセーもあるワケだし。 ……まぁ、先に職員室かねェ。
[溜息混じりに、散らかったロッカーの中をがさごそと漁っていく。 財布の姿は相変わらず無いが、それにしても雑多としすぎではないか我がロッカーよ。 そして、このロッカーの中を同級生に見られると言うのも若干恥ずかしい事の様な気がしてきた。]
……んでも、下手に綺麗でもアレなんよなぁ。 底の方に、先輩から譲り受けた本があるもんで。
[どんな本かはハッキリと告げなかった。 ニュアンスで察してくれることを信じている。 貸そうか?と、よれた本屋の袋に入ったそれを差し出してみたりして。
しかし、もう終業式も近いのだから、テストの終わった教科の教科書も持って帰った方がいいだろう。]
……ロッカーの中って、性格出るよなァ。
[しみじみと。]
(16) 2013/03/19(Tue) 01時頃
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[参考書といえば参考書なのかもしれない。 何かこう、保健体育の延長線上にあるものな認識でOKな気がしているし。]
確かにあんま整頓はされてねーけど、カビるよーなモンは入れてねーよ……
[多分。
拒否された"参考書"はそのまま放置していても絶対ヨロシクないので、 今夜にでも春休みに実家に郵送する荷物に纏めておこうと決めた。 ので、鞄の中に突っ込んで。]
(32) 2013/03/19(Tue) 08時半頃
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[引っ張り出したユニフォームやらもロッカーの中に片付ければ、溜息混じりに立ち上がった。]
しゃーなし、……職員室かー。 中身無くなってねーといいんだけど。
[スポーツバッグを肩にかければ、また、机と机の間を縫って扉の方へ。 財布など、滅多に落とした事がないものだから。]
今回はたまたまだっての。 大丈夫、ダイジョーブ。
[チェーンを導入する費用がもったいないとも言える。 落下防止のチェーンなんて、そろそろ許されない年齢な気がしているし。]
……あんまし気合入れて勉強しすぎると、知恵熱出るぞ知恵熱。
[再び机に向かったクラスメイトの姿にそう声をかければ、後ろ手に扉を閉めて教室を出て行く。
怒られないといいなぁ、服装とか。 などと思いながら、せめてと思いシャツの釦を上まで留めた。]
(33) 2013/03/19(Tue) 08時半頃
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[ラルフの言葉を背で聞きながら、扉を閉めれば廊下を行く。 明日の科目の勉強、どこから手をつけようか、なんて思いながら。 決して授業を聞いていないわけではない。 少々気が散りやすいだけなのだ。
出ないかなぁ、知恵熱。
道中、ちらと携帯を起動させ、掲示板の書き込みを流し見る。 持ち物検査。 先程鞄に忍ばせた、健全な男子の為の参考書は、やはり、見つかれば取り上げられるだろう。間違いなく。 正直先輩から譲り受けてから、どんなラインナップか確認すらしていないわけで。 変な内容で無い事を祈るしかないわけで。
携帯を再びポケットに突っ込めば、階段を下りる。 職員室のフロアまで、あと少しだ。]
(60) 2013/03/20(Wed) 00時頃
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─ 職員室前 ─
[職員室前、扉に手をかけがらりと開ける。 確かこの時期は室内に入るのは禁止だったような。
踏み入らないギリギリの位置に立ち、身体をひょいと屈めて。]
すーいーまーせーんー
[今自分が出せる限りの大声を出す。 うるせぇ、と何処かのデスクから返ってきた。 顧問だった。]
おとしものーさいふー きてませーんーかァー?
[やはり、うるせぇと返ってきた。愛がない。
顧問以外の返事を待つように、屈めていた身を起こす。 ここに来てないとしたら、どこなんだろうなぁ、と既に思考はワンステップ先に移行していた。]
(63) 2013/03/20(Wed) 00時頃
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やだァアンちゃん人気モノー
[自分とは違うルートでやって来たらしいクラスメイトが担任の名を呼ぶのを聞きつつ。 やや高い位置にある担任に視線を向けながら、からかうような台詞を投げをかける。 棒読みだが。
財布という言葉に軽く頷いて。]
なんかさっきから俺の財布がねーんで、落し物とか来てないかなーって。 なんかない?黒の長財布なんだけど。
[視線は未だ担任に向いたまま。 クラスメイトがそこにいることは認識しているが、視界にはまだ収まっておらず。]
(69) 2013/03/20(Wed) 00時半頃
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